2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
K 2201-1991
工業ガソリン
Gasoline for industrial purpose
1. 適用範囲 この規格は,工業ガソリンについて規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS K 2251 原油及び石油製品−試料採取方法
JIS K 2252 石油製品反応試験方法
JIS K 2254 石油製品−蒸留試験方法
JIS K 2265 原油及び石油製品引火点試験方法
JIS K 2513 石油製品−銅板腐食試験方法
2. 種類 工業ガソリンは,用途によって5種類に分け,表1のとおりとする。
表1 種類
種類
主な用途
1号(ベンジン)
洗浄用
2号(ゴム揮発油)
ゴム用溶剤,塗料用
3号(大豆揮発油)
抽出用
4号(ミネラルスピリット)
塗料用
5号(クリーニングソルベント) ドライクリーニング用,塗料用
備考 括弧内は,通称を参考として示したものである。
3. 品質 工業ガソリンは,洗浄,溶解,希釈,抽出などの用途に適当な品質の精製鉱油であって,無色
透明で異臭がなく,水及び沈殿物を含まず,4.によって試験を行ったとき,表2の規定に適合しなければ
ならない。
表2 品質
種類
反応
引火点
℃
蒸留性状
銅板腐食
初留温度
℃
50%
留出温度
℃
終点
℃
(50℃,3h)
1号
中性
−
30以上
100以下
150以下
1以下
2号
80以上
120以下
160以下
3号
60以上
−
90以下
4号
30以上
−
180以下
205以下
5号
38以上
150以上
210以下
4. 試験方法
2
K 2201-1991
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4.1
試料採取方法 試料採取方法は,JIS K 2251による。
4.2
反応 反応は,JIS K 2252による。
4.3
引火点 引火点は,JIS K 2265に規定するタグ密閉式引火点試験方法による。
4.4
蒸留柱状 蒸留性状は,JIS K 2254に規定する常圧法蒸留試験方法による。
4.5
銅板腐食 銅板腐食は,JIS K 2513による。
5. 表示 容器の見やすいところに容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。ただし,
タンク車,タンク船,タンクローリーその他表示困難な場合は,送り状に表示してもよい。
(1) 名称及び種類
(2) 正味容量
(3) 製造業者名又はその略号
(4) 製造年月日又はその略号