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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

K 0509-1983 

高純度ウンデカン 

High Purity Undecane 

1. 適用範囲 この規格は,ガスクロマトグラフ分析,質量分析などの機器分析に用いられる含量99.5%

以上の高純度ウンデカンについて規定する。 

引用規格: 

JIS K 0062 化学製品の屈折率測定方法 

JIS K 0114 ガスクロマトグラフ分析のための通則 

JIS K 0517 高純度炭化水素の屈折率測定方法 

JIS K 0519 高純度炭化火素の密度試験方法(ビンガム形比重びん法) 

JIS K 2249 原油及び石油製品の比重試験方法並びに比重・質量・容積換算表 

JIS Z 8401 数値の丸め方 

2. 一般事項 この規格について共通する一般事項は,JIS K 0062(化学製品の屈折率測定方法),JIS K 

0114(ガスクロマトグラフ分析のための通則),JIS K 0517(高純度炭化水素の屈折率測定方法),JIS K 0519

[高純度炭化水素の密度試験方法(ビンガム形比重びん法)],JIS K 2249(原油及び石油製品の比重試験

方法並びに比重・質量・容積換算表)及びJIS Z 8401(数値の丸め方)にる。 

3. 品位 高純度ウンデカンは無色透明の液体で,4.試験方法で試験を行ったとき,表の規定に適合しな

ければならない。 

表 品位 

密度 (20℃) g/ml 

0.7402±0.0010 

屈折率 

20

D

1.4173±0.0010 

含量 

v

v% 

99.5以上 

4. 試験方法 

4.1 

密度 JIS K 0519又はJIS K 2249に規定する4.3のいずれかによる。 

4.2 

屈折率 JIS K 0062又はJIS K 0517のいずれかによる。 

4.3 

含量 ガスクロマトグラフ分析によって,含量を求める。定量は,面積百分率法による。 

(1) ガスクロマトグラフ ガスクロマトグラフの主な仕様は,次のとおりとする。 

(a) カラム 内径0.5mm以下,長さ20m以上のステンレス鋼,ガラス又は石英製の毛管の内壁にメチ

ルシリコーン油を塗布したもの。 

(b) 検出器 水素炎イオン化検出器 

(c) データ処理装置 主成分のピーク面積を6けた以上積算できるもの。 

K 0509-1983  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(2) 分析条件 分析条件は,機器によって異なるので,各機器について最適条件に設定しなければならな

い。 

(3) 定量 データ処理装置で得られた各成分のピーク面積値を用い,JIS K 0114に規定する8.5面積百分

率法によって含量を求め,JIS Z 8401によって,小数点以下1けたに丸める。ただし,99.90%以上の

場合は小数点以下2けた目を切り捨てる。 

5. 容器 容器は,品質に影響を及ぼさない硬質ガラス製アンプルとする。 

6. 取扱い上の注意事項 高純度ウンデカンの取扱いについては,次の事項に注意しなければならない。 

(1) 揮発性があり,引火性であるため,火気に注意すること。 

(2) 冷暗所に保存すること。 

(3) 開封したものは,速やかに使用すること。 

7. 表示 容器には,容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。 

(1) 名称 

(2) 内容量 

(3) 含量(4.3で求めた分析値) 

(4) 製造業者名(又はその略号) 

(5) 製造年月日(又はその略号) 

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K 0509-1983  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

参考 

ガスクロマトグラフの分析条件及びその条件におけるクロマトグラム 

分析条件 

カラム 

:溶融石英製中空毛管 内径0.2mm,長さ50m 

固定相液体 

:メチルシリコーン油 膜厚0.17μm 

キャリヤーガス 

:ヘリウム,流量0.8ml/min 

検出器 

:水素炎イオン化検出器 水素流量50ml/min 空気流量800ml/min 

カラム温度 

:145℃ 

検出器温度 

:220℃ 

試料気化室温度 

:220℃ 

試料量 

:0.2μl 

分割比 

400

1

300

1〜

高純度ウンデカンのクロマトグラムの一例 

K 0509-1983  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

化学分析部会 高純度炭化水素専門委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員会長) 

荒 木   峻 

東京都立大学名誉教授 

内 藤 正 久 

通商産業省基礎産業局 

吉 枝 正 明 

工業技術院標準部 

並 木   昭 

通商産業省工業品検査所 

小 島 益 生 

工業技術院化学技術研究所 

松 本   巌 

工業技術院公害資源研究所 

福 地 俊 典 

財団法人化学品検査協会 

笠 原 晃 明 

社団法人日本ガス協会 

竹 下 正 三 

社団法人日本芳香族工業会 

藤 沼   茂 

石油連盟 

木 村   弘 

社団法人日本分析機器工業会 

藤 本 正 弘 

社団法人日本電気計測器工業会 

奥 村 陽 一 

日本化学工業協会 

奈 良 正 孝 

石油化学工業協会 

丹 羽 利 明 

関東高圧化学株式会社 

植 山 京 汎 

和光純薬工業株式会社 

山 田 和 男 

関東化学株式会社 

高 田 勝太郎 

東京化成工業株式会社 

江 上   廣 

高千穂化学工業株式会社 

大 津   毅 

標準物質協議会 

(関係者) 

冨 田   弘 

工業技術院化学技術研究所 

(事務局) 

黒 河 亀千代 

工業技術院標準部繊維化学規格課 

恒 吉   洋 

工業技術院標準部繊維化学規格課