K 0216:2014
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 用語及び定義 ··················································································································· 1
K 0216:2014
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人日本
分析化学会(JSAC)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を
改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格で
ある。
これによって,JIS K 0216:2008は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
K 0216:2014
分析化学用語(環境部門)
Technical terms for analytical chemistry (Environmental part)
序文
この規格は,2008年に制定され,今日に至っている。その後の災害廃棄物,放射性物質などの環境化学
に関連する用語の統一の必要性に対応するために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。
1
適用範囲
この規格は,分析化学において環境分野で用いる主な用語及び関連する用語並びにそれらの定義につい
て規定する。
注記 環境部門における用語とは,水質,大気,土壌,廃棄物,放射性物質などの人の健康,生活環
境,地球環境,生態系の保全などに関わるもの,及び環境マネジメントに関わるものがある。
2
用語及び定義
用語及び定義は,次による。
なお,記載方法はa)〜c) によっている。
a) 二つ以上の用語を並べた場合には,その欄の順位に従って優先的に用いる。
b) 用語は,特に断らない限り環境分野の範囲内で用いるものであるが,誤解するおそれのある用語につ
いては,用語の後の丸括弧内に使用分野を示す。
c) 参考として対応英語又はその略語を示す。対応英語の欄で,コンマ(,)の後ろに併記してあるものは,
同義語又は略語である。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1
悪臭
いやなにお(臭)い,不快なにお(臭)いの総称。
offensive odor,
malodor
2
悪臭物質
人に不快感を与えるような臭気をもち,生活環境を損なうおそれのあ
る物質。
注記 硫黄化合物,窒素化合物,炭化水素化合物などは,悪臭防止法
で定められている。
offensive odor
substance,
malodorant,
malodorous substance
3
アクティブサン
プラー
ポンプなどを用いて試料空気を吸引し,捕集する方式の試料採取用機
器。
active sampler
4
アクティブサン
プリング法
アクティブサンプラーを用いて,一定の容量のガスを捕集する試料採
取方法。
注記 対義用語は,パッシブサンプリング法(番号502)である。
active sampling
method
5
アジェンダ21
1992年にリオデジャネイロで開催された国連環境開発会議で採択さ
れた文書の一つで,21世紀に向けて持続可能な開発を実現するため
の具体的な行動計画。
Agenda 21
2
K 0216:2014
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
6
亜硝酸性窒素,
亜硝酸体窒素,
亜硝酸態窒素
HNO2又はNO2−の形態で存在する窒素。
nitrite nitrogen
7
アスベスト,
石綿
破砕又は加工したときに,長く,細く,柔軟で強い繊維に容易に分か
れ,高い抗張力及び柔軟性をもつ蛇紋岩又は角せん(閃)石に属する
けい酸塩の鉱物。
注記 断熱材などに利用していたが,発がん性があり,現在は使用が
規制されている。
asbestos
8
アスベスト含有
物質
アスベストを含有するスレート,屋根瓦,石綿管,耐火被覆材などの
物質。
asbestos-containing
material
9
アセトアルデヒ
ド
CH3CHOで表される有害大気汚染物質の優先取組み物質の一つ。
注記 大気汚染防止法において,健康リスクが高い物質として指定さ
れている。
acetaldehyde
10
圧希釈
容量比混合の一種であって,希釈ガスを加える前後の容器内圧力を計
測し,圧力の増加分から希釈倍数を計算する希釈方法。
pressure-pressure
dilution
11
圧電天びん法
浮遊粒子状物質(SPM)測定方法の一つであって,水晶振動子上に
SPMを静電捕集して,粒子付着による振動数の変化から粉じん濃度
を測定する方法。
注記 リアルタイム測定が可能な方法である。
piezo balance method
12
圧力損失
流体中の,ある2点間において生じる圧力の低下。
注記 分析試料の採取では,捕集剤,ポンプなどによって生じる圧力
損失を考慮して,流量などを決定する。
pressure loss
13
アモサイト
角せん(閃)石系アスベストの一種で,その形状が,針状又は棒状で
あるもの。茶石綿ともいう。
amosite
14
アルカリ消費量
水に溶けて酸性を示す物質を中和又は所定のpHにするために必要な
アルカリの量。
alkali consumption
15
アルカリ性過マ
ンガン酸カリ
ウム法
酸化剤としてアルカリ性過マンガン酸カリウムを用いる化学的酸素
要求量(COD)の測定方法。
basic potassium
permanganate
method
16
アルカリ抽出法
(土壌の)
土壌の含有試験に用いられる抽出法の一種で,アルカリ性緩衝液を用
いて抽出する方法。
注記 環境省告示第19号では,六価クロムの抽出溶媒として,炭酸
ナトリウム-炭酸水素ナトリウム系緩衝液が用いられる。
alkaline extraction
method
(for soil analysis)
17
アルカリ度
水に溶けてアルカリ性を示す物質を中和又は所定のpHにするために
必要な酸の量。酸消費量ともいう。水質の一つの指標。
alkalinity
18
アルカリ度計
水中のアルカリ度を求める計器。
alkalinity analyzer
19
アルキル水銀
水銀原子にアルキル基が共有結合した化合物の総称。
注記 メチル水銀,エチル水銀などがあり,メチル水銀は水俣病の原
因物質とされている。
alkyl mercury
20
アルコール混合
ガソリン
メタノール,エタノールなどのアルコールを混合したガソリン。
alcohol mixture
gasoline
21
アルデヒド
分子内にアルデヒド基(-CHO)をもつ物質の総称。
注記 有害大気汚染物質としてモニタリングが実施されているホル
ムアルデヒド,アセトアルデヒドなどが含まれる。
aldehyde
22
α壊変
質量数の大きい不安定な原子核がα線を放出することによって安定
な状態に移行する現象。
注記 α壊変ではヘリウムの原子核を放出するため,親核種から原子
番号が二つ,質量数が四つ減少した娘核種になる。
α decay,
α disintegration
23
α線
α壊変によって原子核から放出されるヘリウム原子核。
α ray
3
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
24
α線検出器
α線の測定に用いる検出器。
注記 α線の個数の計測には電離箱,比例計数管,GM計数管,液体
シンチレーションカウンタ,プラスチックシンチレータなど
を,α線のスペクトルの測定にはSi半導体検出器を用いる。
α ray detector
25
アルベド
太陽からの入射光エネルギーに対する反射光エネルギーの比。反射能
ともいう。
albedo
26
安全データシー
ト,
SDS
化学品などの安全な使用のため,供給者が使用者に提供する化学品に
ついての安全,健康及び環境に関する情報。
注記 危険又は有害性のある化学品などを譲渡する場合,提供を義務
付けている。
safety data sheet,
SDS
27
アンダーセンサ
ンプラー
大気中の浮遊粉じんをインパクター方式を用いて粒径別に採取する
ため,多数の孔をもつ衝突板を多段に配置した機器。
Andersen sampler
28
アンモニアガス
分析計
ガス中のアンモニア濃度を連続的に測定する機器。
ammonia gas analyzer
29
アンモニア性窒
素,
アンモニア体窒
素,
アンモニア態窒
素
NH3又はNH4+の形態で存在する窒素。
ammonia nitrogen
30
EC壊変
原子核が核外電子を捕獲し,安定な状態に移行する現象。軌道電子捕
獲ともいう。
electron capture (EC)
decay
31
硫黄酸化物
(大気汚染物質
の)
大気中の二酸化硫黄及び三酸化硫黄の総称。
注記 硫黄酸化物は,大気中の水分と反応して硫酸ミストを生じる。
二酸化硫黄は環境基準が定められている。
sulfur oxides
(as air pollutants)
32
硫黄酸化物分析
法
大気中又は排ガス中の硫黄酸化物(SOx)の濃度を測定する方法。
SOx analysis
33
硫黄分
試料に含まれる硫黄の総量。
注記 石炭,石油などの燃料の硫黄分は,環境保全の面からも重要な
測定項目である。
sulfur content
34
イオンクロマト
グラフ
電解質水溶液を移動相とし,イオン交換体などを固定相とする分離カ
ラムを用いて,試料溶液中のイオン種成分を分離する装置。
ion chromatograph
35
イオンクロマト
グラフィー
電解質水溶液を移動相とし,イオン交換体などを固定相とする分離カ
ラムを用いて,試料溶液中のイオン種成分を分離する方法。
ion chromatography
36
イオン電極
特定のイオンを選択的に測定する電極。イオンセンサともいう。
ion-selective electrode,
ion sensor,
ISE
37
いき(閾)値,
しきい(閾)値
a) 感覚器官で感知できる最小刺激量又は毒性を発現する最少量。
注記 臭気の場合は,嗅覚で感知できる臭気物質の最小の濃度
をいう。
b) 作業環境において,毎日被ばくしても支障のない汚染物質の濃度
の限界値。
threshold
concentration,
threshold value
38
異性体パターン
異性体の存在割合を示したもの。
注記 ダイオキシン類のように発生源によって含まれる異性体の種
類が違うものは,発生源の推定に役立つ。
isomeric pattern
39
位相差顕微鏡
物体の部分的な厚さ又は屈折率の大小によって透過光に生じる位相
差を,位相板(フィルター)を使って明暗の差に変えて見えるように
する顕微鏡。
注記 アスベストの分析に用いる。
phase contrast
microscope
4
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
40
一次標準
同一の量の他の標準への参照なしに,その値が認められた標準。
注記 一次参照測定手順を用いて確立された,又は人工物(artifact)
として創製され,取決めによって選定された測定標準
(ISO/IEC Guide 99の定義)。
primary standard
41
一酸化炭素
COで表す物質で,燃料又は有機物の不完全燃焼によって発生する有
害な気体。
注記 環境基準が定められている。
carbon monoxide
42
一酸化炭素計
大気中又は排ガス中の一酸化炭素の濃度を自動的に測定する機器。
注記 一般に非分散形赤外線吸収方式を用いたものが多い。このほか
に定電位電解方式などを用いたものがある。
carbon monoxide
analyzer
43
一酸化二窒素,
亜酸化窒素
温室効果ガスの一つで,N2Oで表す物質。笑気ガスともいう。
注記 亜酸化窒素は,一酸化二窒素の俗称。
nitrous oxide
44
一般局
(大気測定の)
一般環境大気測定局の略称で,大気汚染常時監視測定局のうち住宅地
などに設置している大気測定局。
ambient air pollution
monitoring station
45
一般毒性
生体機能に障害を生じるような明らかな形で現れる急性又は慢性の
毒性。
general toxicity
46
一般廃棄物
法に定める産業廃棄物以外の廃棄物。
注記 家庭系と事業系とに大別される。有毒物質又は感染性物質を含
む場合は特別管理一般廃棄物という。
domestic waste,
general waste,
non-industrial waste
47
遺伝子組換え生
物,
GMO
人為的に遺伝子を操作し,遺伝的な性質を変えた生物。
genetically modified
organism,
GMO
48
移動発生源
自動車,船舶,航空機,鉄道車両など,燃料を燃焼させることによっ
て動力を得て,走行,移動し,大気汚染物質を排出する発生源の総称。
mobile source of
pollution,
mobile source
49
イメージングプ
レート
BaFBr: Eu2+,BAFI:Eu+2などの輝尽性蛍光体をプラスチックフィルム
に塗布した放射線検出器。
注記 放射線によってエネルギーを与えられた輝尽性蛍光体は,その
エネルギーを読み取るスキャナーでHe−Neレーザーを照射す
ることによって輝尽性発光を生じる。この発光を光電子増倍管
で電気信号として取り出し,デジタル化することによって,2
次元放射線強度分布が得られる。X線フィルムに代わる放射線
検出・記憶媒体である。
imaging plate,
IP
50
移流
大気,海洋などにおいて,その流れによって物質及び物理量が運ばれ
る過程。
advection current
51
陰イオン界面活
性剤
水中で陰イオンとなる親水基をもつ界面活性剤(番号106)。
anionic surfactant,
anionic surface active
agent
52
インクリメント
母集団又は特定の物質の集まりなどの中から,試料採取器などによっ
て一度に一動作によって採取される試料の量。
increment
53
インパクター,
カスケードイン
パクター
大気中に浮遊している粒子などを慣性衝突を利用して分粒する装置。 impactor,
cascade impactor
54
インピンジャー
容器捕集法の一つで,試料ガスを反応液又は捕集液中に吸引して,試
料中の特定のガス状又は粒子状物質を捕集するための容器。先端にフ
ィルター又はろ過板が付いていない形状のもの。
impinger
55
WET,
全排水毒性
排水中に存在する様々な化学物質によって誘起される総括的な毒性。
注記 一定時間内でのミジンコの死亡数などの生物応答によって測
定される。
whole effluent toxicity,
WET
5
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
56
雨水自動採取装
置
感雨器を備えて降雨時だけ雨水を自動的に採取するための開閉蓋を
もつ装置。
automatic rain sampler
57
渦電流選別,
EC選別
磁界中に金属を通過させると内部に渦電流が生じ,磁石の磁界と反発
することを利用した,主にスクラップなどの混合物の分離手段の一
つ。
electromagnetic
sorting,
Eddy-current sorting
58
宇宙線
宇宙空間に存在する高エネルギーの放射線。
cosmic ray
59
埋立処分
(廃棄物の)
人間の活動によって発生した廃棄物を埋め立てる処分法。
注記 廃棄物処理法では,処分場からの浸出液,悪臭の発散,害虫発
生などがないように適切な措置を講じることを定めている。産
業廃棄物の最終処分場は安定形,管理形及び遮断形の三つの類
型がある。
landfill disposal
(of waste)
60
ウラン系列
天然放射性核種である238U(半減期45億年)を親核種として,α壊
変及びβ壊変を繰り返しながら安定な206Pbを生成する壊変系列。ラ
ジウム系列ともいう。
注記 質量数を4n+2で表すことができることから4n+2系列ともいう
(nは整数)。
uranium decay series
61
エアロゾル
気体中に比較的安定して浮遊する固体又は液体の微粒子。
注記 ダスト,ミスト及びヒュームを含む。
aerosol
62
エアロゾル質量
分析計
エアロゾルを熱分解した後,電子の衝撃によってイオン化し,質量分
析によって化学組成を粒径別に計測する機器。
aerosol mass
spectrometer
63
エイムス試験
変異原性試験の一つで,サルモネラ菌を用い,対象の化学物質に変異
原性があるかどうかを確認する試験。
Ames test
64
液体シンチレー
ションカウン
ター,
液体シンチレー
ション計数器
測定試料を有機蛍光体(シンチレーター)とともに液体(通常,有機
溶媒)に混合し,放射線を計測する機器。
注記 検出効率が高く,トリチウム,14Cなどの測定に適している。
liquid scintillation
counter
65
液体捕集法
気体試料を液体中に導入し,又は液体表面と接触させて,溶解,反応,
吸収などによって分析種を捕集する方法。吸収瓶を用いる捕集法の一
つ。
liquid collection
method
66
エコアクション
21
中小企業向けに,容易に環境配慮の取組みを進めることができるよう
に,環境マネジメントシステム,環境パフォーマンス評価及び環境報
告を一つに統合した環境配慮ツール。
eco-action 21
67
エコマーク
環境への負荷が少ない,又は環境の改善に役立つ環境に優しい製品を
示すマーク。
eco-mark
68
エストロゲン様
物質
女性ホルモンと同様の作用をもつ物質。
estrogenic substance
69
X線
軌道電子の遷移に起因して原子から放出される放射線。
注記 γ線も同じく電磁放射線であるが,原子核から放出される放射
線をいう。
X-ray
70
X線回折法
X線を結晶に照射したときに,その構造に特有の回折パターンが生じ
ることを利用して,結晶の構造解析を行う方法。
X-ray diffraction
71
X線透過試験
X線を材料に照射し材料内部を透過させて,それが材料背後にある写
真用フィルムを感光又は蛍光板に投影させることによって,内部の欠
陥又は構造を調べる検査。
radiographic testing,
X-ray transmission
testing
72
NaIシンチレー
ション検出器
よう化ナトリウム(NaI)の単結晶の蛍光作用を利用したγ線の検出
器。
注記 携帯用放射線測定器の検出器としても広く使用されている。
NaI (Tl) scintillation
detector
73
エネルギー特性
放射線検出器又はサーベイメーターの検出効率のエネルギー依存特
性。
energy dependence
6
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
74
エネルギー分解
能
放射線検出器においてどの程度のエネルギー差を弁別できるかを表
す指標。
注記 エネルギーEの粒子を測定した値のばらつきの半値幅がΔEで
あるとき,ΔE又はΔE/Eをいう。
energy resolution
75
MLSS
活性汚泥法のエアレーションタンク内における下水と活性汚泥との
混合液中の浮遊物質。活性汚泥浮遊物質ともいう。
mixed liquor
suspended solids
76
MLVSS
MLSS中に含まれる有機物質量(強熱減量)のこと。
注記 MLSSよりも,より生物量に近い指標として利用される。活性
汚泥有機性浮遊物質ともいう。
mixed liquor volatile
suspended solids
77
エリアモニター
(放射性物質の)
1か所に固定して,その場所での空間線量率を連続測定する測定器。 area monitor
(of radioactive
material)
78
LC-MS,
LC/MS
分離装置に液体クロマトグラフ(LC)を,検出器に質量分析計(MS)
を用い,両者をオンラインで結合させる分析装置(LC-MS)又は分
析方法(LC/MS)。
liquid chromatograph
mass spectrometer,
LC-MS,
liquid chromatography
mass spectrometry,
LC/MS
79
エレクトロスプ
レーイオン化
法,
ESI
液体クロマトグラフで分離した物質を移動相溶媒とともに高温でス
プレーし,高電圧をかけてイオン化する方法。
注記 LC/MSの主要なイオン化法。
electrospray ionization
80
沿岸放出
(放射性物質の)
放射性廃棄物を回収の意図なく海洋に移行させる海洋処分に関して,
各国政府の定める許容濃度より低い放射線量の液体を沿岸海域又は
河川に放出して海流によって希釈させる投棄法。
注記 高レベルではない濃縮液体を固化して公海に投棄する“海洋投
棄”とに二分される。
coastal discharge
(of radioactive
material)
81
塩酸抽出法
(土壌の)
土壌の含有量試験に用いられる抽出法の一種で,希塩酸を用いて抽出
する方法。
注記 環境省告示第19号では,Cd,Pb,As,Se,総水銀,F,Bの
抽出に用いる希塩酸として,1 mol L−1塩酸が用いられる。
acid extraction
(for soil analysis)
82
塩素要求量
試料に塩素を注入し,所定時間接触後において遊離形塩素を保持する
のに必要な塩素注入量。
chlorine demand,
chlorine requirement
83
煙道排ガス
ボイラー,焼却炉などの燃焼炉(脱硝,脱硫装置などの排煙装置を含
む)から,煙突につながる配管中の排ガス。
stack gas,
flue gas
84
OHラジカル
ヒドロキシル遊離基。
注記 OHで表される極めて反応性が高い活性酸素の一つ。多くの大
気中の物質と反応し,大気中における光化学反応の重要因子と
なっている。
OH radical,
hydroxyl radical
85
オートラジオグ
ラフィー
放射性核種を含む生体試料又は材料に,写真フィルムなどを密着して
感光させ,試料中の放射能分布を可視化する方法。
注記 最近ではイメージングプレートがよく用いられる。
autoradiography
86
オキシダント自
動計測器
大気中のオキシダント(光化学反応で生成する酸化性物質の総称)の
濃度を自動的に測定する機器。
continuous oxidant
analyzer
87
オクタノール・
水分配係数
1-オクタノールと水との二相分配系において,1-オクタノール相にお
ける物質の濃度の,水相における物質の濃度に対する比。
注記 Pow又はKowで示す。
octanol-water partition
coefficient,
Pow,
Kow
7
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
88
汚染,
コンタミネーシ
ョン
対象物に何らかの物質が付着,混入,発生することなどによって,対
象物が本来もっている機能,及び性質に好ましくない影響が生じる現
象。
contamination
89
汚染度
(自動車排出ガ
スの)
自動車排出ガスの一定量を,一定の通過面積をもつろ紙を通過させた
ときに,ろ紙が排出ガスによって汚れる度合い。
degree of
contamination
(of automobile
exhaust)
90
オゾン
酸素原子3個からなる同素体。
注記 酸素と紫外線との反応によって生成して成層圏に多く分布し,
人体及び生態系に有害な紫外線を吸収する働きがある。対流圏
での存在は人体に有害。
ozone
91
オゾンスクラバ
ー
大気中アルデヒド類を捕集するときに,共存するオゾンなどの影響に
よって捕集されたアルデヒド類が変化するのを防ぐ器具。
注記 よう化カリウムを充塡したカートリッジなどを用いる。
ozone scrubber
92
オゾン層破壊
オゾン層近くで塩素原子などが放出されたとき,オゾンとの連鎖反応
によってオゾンの濃度が減少する現象。
depleting the ozone
layer
93
オゾン層破壊物
質
特定フロンなど対流圏でほとんど分解されないで,成層圏で強い紫外
線を受けて分解して塩素原子などを放出し,オゾン層減少の原因とな
る物質。
ozone-depleting
substances
94
オゾン破壊係数
オゾン層破壊物質の破壊力をフロン11を1として,他のフロンの破
壊力を換算するときの係数。
ozone-depleting
potential
95
汚濁負荷
陸域から排出された有機物,窒素,りんなどの汚濁物質が水系に流入
すること。
pollution loading
96
汚泥
水中の浮遊物質が沈殿又は浮上して泥状になったもの。
注記 下水処理場又は活性汚泥処理場から出る有機汚泥と,鉱山,め
っき工場などから出る無機汚泥とがある。
sludge
97
親核種
放射性核種が放射性崩壊して別の核種に変化したときの,崩壊前の核
種。
parent nuclide
98
オルザット分析
装置
複数の吸収液を含むガスピペットを用いて燃焼排ガス中の二酸化炭
素,酸素及び一酸化炭素を吸収させて,体積の減少からその成分ガス
を分析する装置。
注記 煙道排ガス,自動車排出ガスなどの成分を分析し,燃焼状態の
良否の判定などに用いる。
Orsat analyzing
apparatus
99
温室効果
二酸化炭素などの気体が,地表面からふく射される赤外光を吸収し
て,気温を上昇させる効果。
注記 温室効果ガスとして,水蒸気,二酸化炭素,メタン,一酸化二
窒素,フロンなどがある。
green house effect
100
温暖化係数
温室効果ガスの地球温暖化に対する効果を二酸化炭素を1として,他
のガスの効果を換算するときの係数。
global warming
potential
101
ガイガー・ミュ
ラー計数管,
GM計数管
気体を入れた筒の電極間に高電圧を掛け,通過した放射線をパルス電
流として検知する簡単な構造の放射線検出器。
注記 γ線及びβ線を高感度で検出できるためサーベイメーターとし
ても汎用されている。
GM counter
102
回帰分析
相互に関係のある二つの特性値について,一つの特性値から別の特性
値を予測する数式を求めること。
注記 その典型的な方法に最小二乗法がある。
regression analysis
103
開光路形分光計
光源と受光器とを離して設置し,その間での光の吸収スペクトルを測
定する機器。
注記 大気中のVOCなどをリアルタイムで測定することができる。
open light path
spectrometer
104
外部被ばく
人間の身体の外から放射線を受けること。
external exposure
8
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
105
壊変
不安定な原子核が粒子放出,光子放出,軌道電子捕獲又は自発核分裂
によって他の原子核に変化する現象。放射性壊変,又は放射性崩壊と
もいう。
decay,
disintegration
106
界面活性剤
分子中に親水基と親油基とをもち,液体に溶けて低濃度で界面張力を
低下させるなどの界面活性を示す物質。
surfactant,
surface active agent
107
海洋汚染
人間の活動に伴い排出された物質によって海域若しくは海水,又はそ
こに生息する海洋生物が汚染されること。
marine pollution
108
海洋投入
(廃棄物の)
人間の活動によって発生した廃棄物を海洋に沈める処分法。最終処分
方法の一つ。
注記 現在では,海底のしゅんせつ(浚渫)土砂,産業廃棄物(汚泥,
廃酸,廃アルカリなど)などごく限られたものを除いて原則禁
止されている。
ocean dumping
(of waste)
109
化学的酸素要求
量,
化学的酸素消費
量,
COD
水中の有機物を化学的に酸化し,そのとき消費する酸化剤に相当する
酸素の量をミリグラム毎リットル(mg L−1)で示す,水の有機物に
よる汚濁度の指標。
注記 測定には過マンガン酸カリウム,二クロム酸カリウムなどを酸
化剤として用いる。
chemical oxygen
demand,
COD
110
化学的酸素要求
量計,
COD計
化学的酸素要求量を自動的に測定する装置。
注記 電位差滴定による測定装置などが市販されている。
chemical oxygen
demand meter,
COD meter
111
化学発光分析計
分析種を化学反応によって発光させ,その強度から成分濃度を分析す
る機器。
注記 オゾン及びNOの化学発光現象を計測する一酸化窒素分析計
は,大気,煙道排ガス及び自動車排出ガス中の窒素酸化物分析
計として用いる。
chemiluminescence
detector
112
化学物質過敏症
微量な特定の化学物質に対して過敏となっている病態。
注記 中毒又はアレルギー(免疫毒性)といった従来の毒性学では説
明不可能である。
multiple chemical
sensitivity
113
化学物質環境安
全性総点検調
査
化学物質による環境汚染を防止するために,一般環境中に含まれる化
学物質の存在状況を把握する目的で行っている環境調査。
comprehensive
environmental
survey of chemical
substances
114
化学物質排出移
動量届出制度,
PRTR
有害性のある化学物質の発生源からの排出及び移動を,把握,集計し,
公表する仕組み。
pollutant release and
transfer register,
PRTR
115
核種
陽子及び中性子の数によって決まる原子核の種類。
注記 原子の種類は通常,原子番号で表されるが,同じ種類の元素で
も原子核を構成する中性子の数が異なる場合があり,原子番号
が同じで原子核の質量数が異なる原子をそれぞれ核種という。
nuclide
116
拡大生産者責
任,
EPR
使用済み製品の処理又は処分に関して,生産者が,適正な処理,リサ
イクルなどの過程,及び財政的に責任を負うという仕組み。
extended producer
responsibility
117
拡張不確かさ
合成標準不確かさに包含係数を乗じて高い信頼水準をもつようにし
た不確かさ。Uで表す。
expanded uncertainty
118
確定的影響
放射線の人体への影響のうち,障害の発生確率にしきい値があるとみ
なされる影響。
注記 放射線による白内障又は紅斑の発生がこの種類の影響である
とされる。
non-stochastic effect
119
核分裂
不安定な原子核が二つ又はそれ以上のより軽い原子核に分裂する現
象。
nuclear fission
9
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
120
確率的影響
放射線の人体影響のうち,線量の増加に伴い障害発生確率が増加し,
かつ,しきい値がないとみなされる影響。
注記 放射線の遺伝的影響及び発がんがこの種類の影響であるとさ
れる。
stochastic effect
121
ガスクロマトグ
ラフ
気体を移動相とし,吸着剤などを固定相とした分離カラムを用いて,
気化させた試料中の成分を分離分析する装置。
gas chromatograph,
GC
122
ガスクロマトグ
ラフィー
気体を移動相とし,吸着剤などを固定相とした分離カラムを用いて,
気化させた試料中の成分を分離分析する方法。
gas chromatography,
GC
123
カスケードリサ
イクル
リサイクルによって元の製品の品質には戻らず,品質の低下を伴うリ
サイクルをいう。
注記 新しい品質に見合った別の用途で利用される。
cascade recycling,
open recycling
124
ガスフロー検出
器
計数管内に一定の速度でガスを流しながら放射線を検出する装置。
注記 気体としてPRガス(アルゴン90 %とメタン10 %との混合ガ
ス),Qガス(ヘリウム98 %とイソブタン2 %との混合ガス),
プロパンなどを用いる。
gas-flow counter
125
活性アルミナ
多孔質で比表面積が大きく特徴のある吸着能をもつ酸化アルミニウ
ム。
注記 ダイオキシンなどの分析において,クリーンアップなどの前処
理に用いる。
activated alumina
126
活性汚泥
排水又は汚水の浄化のため人為的に培養された好気性微生物群を主
成分とする浮遊性有機汚泥の総称。
activated sludge
127
活性炭
多数の細孔構造による高表面積をもつ無定形炭素。
注記 粉末,粒状,繊維状,ハニカム状及び膜状のものがあり,有機
物などに対して強い吸着能力をもち,気相及び液相中の物質の
吸着濃縮に用いる。
activated charcoal,
activated carbon
128
活性炭素繊維ろ
紙
繊維状活性炭によって作製した膜状ろ過材。
注記 有機物などに対して強い吸着能力をもち,気相及び液相中の物
質の吸着濃縮に用いる。
activated carbon fiber
filter
129
荷電粒子
α線,β線などの電荷を帯びた粒子のことで,イオン化した原子又は
電荷のある粒子。
charged particle
130
加熱導入法,
加熱脱着法
固相吸着剤に捕集した物質を加熱気化させて分析機器に導入する方
法。
thermal desorption
method
131
可搬形蛍光X線
分析装置
オンサイト分析用に携行できる小型の蛍光X線分析装置。
注記 有害元素の有無又は合金の種別同定などに有用である。
handheld X-ray
fluorescence
spectrometer
132
可搬形LIBS
レーザー誘起ブレイクダウン分光分析装置(LIBS)のうち,オンサ
イト分析用に携行できる小型装置。
注記 スクラップの現場分析,種別鑑定などに用いられる。
handheld laser
induced breakdown
spectrometer
133
過ふっ素化合物
類,
PFCs
炭化水素の水素原子を全てふっ素原子に置き換えた有機化合物の総
称。
注記 界面活性剤,はっ(撥)水剤,ポリマー,レジスト,液晶など
の機能性材料として広く使用されている。一方で,環境中での
分解速度が極めて遅く,その難分解性と生物蓄積性とによって
生態系への影響が懸念されている。
perfluorocarbon
compounds
10
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
134
ガラス固化
(放射性物質の)
使用済核燃料の再処理などの後に残る高レベル放射性廃棄物をガラ
ス原料とともに高温で溶かした後,固化させる処理方法。
注記 地層処分のためのガラス固化に用いられるほうけい酸ガラス
は,主成分のけい素とほう素とが酸素を介して形成する網目構
造をもち,その中に放射性物質を均質かつ安定に含有する。放
射性物質はガラスと一体化するのでガラス固化体が破損して
も外部に流れ出す可能性は低い。
vitrification
(of radioactive
material)
135
ガラス繊維ろ紙
ガラス繊維によって作製した膜状ろ過材。
注記 吸着力は小さく,主に粉じん捕集に用いる。
glass fiber filter
136
ガラス線量計
放射線照射によるガラスの着色又は蛍光を利用する線量計。
注記 レーザー技術の発展とともに蛍光現象を利用する線量計とし
て広く利用されている。個人被ばくの測定に用いられることが
多い。
glass dosimeter
137
乾きガス
(排ガスの)
排ガスのうち水分を含まないガス,若しくは機械的に水分を除去した
もの,又は計算によって水分量を除去した状態のガス。
dry gas
(for exhaust gas
analysis)
138
簡易測定法
分析目的成分を,短時間かつ低コストで,また熟練を要する技術を必
要とせずに検出又は定量する方法。
simplified method,
simplified test method
139
環境
大気,水質,土壌,天然資源,植物,動物,人及びそれらの相互関係
を含む,生物の生存に関係する多種類の外的条件の全て。
environment
140
環境監視装置
環境大気,煙道排ガス,環境水域,排水などの環境分析に関連する試
料採取,測定,結果の表示などを行う装置。
注記 狭義には,当該項目の連続測定装置をいい,広義には,単数又
は複数の連続分析計,信号伝達部,中央制御部,表示部などか
ら構成するシステムをいう。
environmental monitor,
environment
monitoring device
141
環境基準
環境基本法に基づいて,政府が定める環境保全行政上の目標で,人の
健康を保護し,生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基
準。
environmental quality
standards
142
環境パフォーマ
ンス
組織の環境方針,目的及び目標に基づく環境管理において,数値など
に表すことのできる成果。
注記 数値などに表すことのできる成果は,例えば,排水量,水質の
pH,BOD,廃棄物量などである。
environmental
performance
143
環境報告ガイド
ライン
環境報告書に関する国内外の最新の動向を踏まえ,事業所の環境報告
書に記載することが望ましい項目をまとめた手引。
environmental
reporting guidelines
144
環境放射能
環境に存在する放射能。
注記 天然放射性核種,宇宙線などの自然起源に由来するもののほ
か,原子力,核実験など人為起源に由来するものなどがある。
environmental
radioactivity
145
環境マネジメン
トシステム
組織のマネジメントシステムの一つで,環境方針・計画の策定,実施,
点検,是正・見直しを行い環境管理を継続的に改善していく仕組み。
environmental
management system
146
環境モニタリン
グ,
環境監視
ある一定の地域を定め,その地域内の動植物の生態調査,大気,水質,
底質調査などに基づき,その環境の人への影響を監視すること。
environmental
monitoring
147
環境リスク
人の活動によって環境に加えられる汚染,変化などの負荷が,環境中
の経路を通じて,環境保全上の支障(人の健康又は生態系に影響を及
ぼす可能性)を生じさせるおそれ。
environmental risk
148
環境リスク評価
ある事象が環境に及ぼすリスクの重大度を見積り,そのリスクが許容
可能か否かを決定するプロセス。
注記 リスクアセスメント及びリスク評価に同じ。
assessment of
environmental risk
11
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
149
間欠採取装置
(水質分析の)
試料を自動的に間欠(又は定時)採取する装置。
注記 水質計連動採取方式,集中採取配管方式などがある。
intermittent sampling
apparatus
(for water quality
analysis)
150
還元気化法
試料中の分析対象元素を還元して原子気体にする方法。
注記 通常は水銀の原子吸光法で使用され,冷原子吸光法又は冷蒸気
原子吸光法とも呼ばれる。
reducing vaporization
method for atomic
absorption
spectrometry,
cold vapor atomic
absorption
spectrometry
151
乾式ガスメータ
ー
(排ガスの)
排ガス中の乾きガス量を計量する積算流量計。ガスの比重,粘度に影
響されず,ガスを湿潤しないため水蒸気の影響も受けない特徴があ
る。
dry gas meter
(for exhaust gas
analysis)
152
乾性沈着
大気汚染物質が,雨などの水分に吸着することなく直接地上に降下す
る現象。
dry deposition
153
感染性廃棄物
医療行為に伴う廃棄物[破損したガラスくず(屑)などを含む。]で,
血液,血清,血しょう(漿)及び体液,病理廃棄物(臓器,皮膚など),
病原微生物に関連した試験,検査などに用いられたもの,血液などが
付着している鋭利なもの。
注記 感染性廃棄物の記号には,次が用いられている。
infectious waste
154
γ壊変
α壊変,β壊変直後の娘核種が励起状態にあると,γ線を放出してエ
ネルギー的に安定な状態に転移する現象。
注記 放出されたγ線のエネルギーは,その原子核に固有な値をもつ
ことから,エネルギー値を求めることによって核種の同定が可
能である。
γ decay,
γ disintegration
155
γ線
γ壊変によって原子核内のエネルギー準位の遷移によって放出される
電磁放射線。
注記 原子の軌道電子の再配列によって発生するX線と区分するこ
とが多い。γ線の波長は多くの場合X線より短い。
γ ray
156
γ線スペクトル
法
γ線のエネルギーがその原子核に固有な値をもつことを利用した放射
線分光測定法。
注記 高純度ゲルマニウム検出器及び増幅器,多重波高分析器,γ線
スペクトル解析ソフトの利用で大きく進歩した。
γ ray spectrometry
157
含有量調査
(土壌の)
土壌汚染対策法における土壌中の特定物質の含有量の試験方法。
注記 1 mol L−1塩酸による抽出量(Hg,Cd,Pb,As,B,Se,F),
直接蒸留法(シアン),アルカリ抽出法(六価クロム)がある。
test for soil content (in
Soil Contamination
Countermeasures
Law)
158
幾何平均
n個の数についての,その相乗積のn乗根。相乗平均ともいう。環境
汚染など対数正規分布に従う変数に対して妥当な平均値。
n
n
i
ix
Gm
/1
1
=∏
=
ここに,Gm:幾何平均
n:測定値の個数
xi:測定値
geometric mean
12
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
159
機器放射化分析
分析試料に主として中性子などを照射して核反応を起こさせ,生成す
る放射性核種からの放射能を計測,解析することによって,試料元素
の定量を行う放射化学的分離操作を行わない放射化分析。
instrumental
activation analysis
160
棄却
疑わしい値について,統計的な検定の結果,外れ値と判定してそのデ
ータを除外すること。
rejection
161
危険率
(統計の),
有意水準
検定において,仮説を棄却したときに犯す過誤の確率。
significance level
(in statistics)
162
希釈ガス
ある濃度のガスを目的とする濃度にうすめるために用いるガス。
diluent gas
163
技能試験
(試験所の)
試験所間比較による試験所の分析技能の評定。
proficiency testing
(by interlaboratory
comparison)
164
揮発性有機化合
物,
VOC
常温でもかなり高い蒸気圧をもち,大気中で気体状となる有機物。
注記 世界保健機構の定義では,沸点範囲として50 ℃〜100 ℃から
240 ℃〜260 ℃までの範囲の化合物。VVOC(沸点がそれ以下
の超揮発性有機化合物)を含んでいることもある。
volatile organic
compound,
VOC
165
キャニスター
主に大気中の揮発性有機化合物を測定するために,容器を減圧して大
気試料を採取する金属製の容器。
canister
166
キャピラリーガ
スクロマトグ
ラフ−高分解
能質量分析法,
HRGC/HRMS
高分離能をもつキャピラリーカラムを用いたガスクロマトグラフと
高分解能質量分析法を組み合わせた分析法。
注記 環境中で極低濃度で複雑な組成をもつ難分解性有機汚染物質
などの分析に広く使用されている。HRGC-HRMSは,分析装
置を表す。
capillary
gaschromatograph
high resolution
mass spectrometry,
HRGC/HRMS
167
キャピラリー電
気泳動
内径100 μm以下のキャピラリーを泳動槽とする電気泳動。
注記 キャピラリー内に充塡した泳動液中で行うキャピラリーゾー
ン電気泳動と,ゲルを充塡して行うキャピラリーゲル電気泳動
とがある。
capillary
electrophoresis
168
キャピラリー電
気泳動質量分
析法,
CE/MS
キャピラリー電気泳動法の検出器として質量分析計を使用する分析
法。
注記 CE/MSは,分析装置を表す場合もある。
capillary
electrophoresis
mass spectrometry
169
吸収線量
放射線が物質の単位質量当たりに与える吸収エネルギー。単位はグレ
イ(Gy)が用いられる。
注記 1 kgの物質に1 Jのエネルギーを与える吸収線量は,1 J kg−1
であり,これを1 Gyと示す。
absorption dose
170
吸収瓶
容器捕集法の一つで,煙道などからガスを吸引して液体と接触させ,
ガス中の特定の成分を液体に溶解,吸収させるためのガラス器具。
注記 ヘンリー定数の大きいガスの吸収に用いる。
absorbing bottle
171
急性毒性
動物に1回,又は短期間に反復投与したときに現れる毒性。
acute toxicity
172
急性毒性試験
急性毒性として現れる症状の種類,程度,持続時間,推移,死亡状態
などから中毒量,致死量などを算出する試験。
acute toxicity test
173
凝集沈降装置
水中の微細な浮遊物質又はコロイド状物質を凝集剤によってフロッ
クをつくり固液分離する装置。
注記 高分子凝集剤,キレート剤などの凝集剤を用いるものもある。
flocculation thickener
174
共沈
a) ある物質が他の物質の沈殿の生成に伴って,ともに沈殿する現
象。
b) それ自体では沈殿しない濃度の物質に他の物質を加えることで
強制的に沈殿させる操作,及び方法。
coprecipitation
175
強熱残量,
強熱残分
物質を強く熱して水分,有機物などを蒸発,分解した後に残留した物
質の量。
ignition residue
13
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
176
許容差
a) 基準にとった値と,それに対して許容される限界の値との差。
b) ばらつきが許容される限界の値。
limit deviation,
tolerance
177
金属錯化容量
金属を錯化することのできる配位子が,天然水中にどれだけ存在する
かを表す数値。
complexing capacity
178
空間線量(率)
対象とする空間の単位時間当たりの放射線量。
注記 放射線の量を物質が放射線から吸収したエネルギー量で測定
する場合,線量率の単位は,グレイ毎時(Gy h−1)で表す。空
気吸収線量率ともいう。
air dose rate
179
空気動力学的粒
径
密度の異なる粒子状物質の特性を比較するために,密度を1に換算し
て求める粒径。
注記 大気中に浮遊する粒子状物質は,その密度が異なると,同一粒
径であっても挙動が異なるため,空気動力学的粒径を用いて評
価する。
aerodynamic particle
size,
aerodynamic diameter
180
偶然誤差
突き止められない原因によって起こり,測定値のばらつきとなって現
れる誤差。
random error
181
グラブ採泥器
左右に開いた試料採取部を水底で閉じ,水底の堆積物をつかみ取って
採取する機器。
注記 エクマンバージ採泥器などがある。
grab sampler
182
クリーンアップ
分析の妨害となる試料のきょう雑物を除去する前処理操作。
clean-up
183
クリーンアップ
スパイク
クリーンアップの操作を確認するために添加する内標準物質。
clean-up spike
184
繰返し性,
併行精度
次の全ての条件どおりに行われた,同一の測定量の連続する測定にお
ける結果間の一致の程度。
− 同一の測定手順
− 同一の測定者
− 同一の条件下で用いられた同一の測定装置
− 同一の場所
− 短時間内での繰返し
repeatability
185
クリソタイル
蛇紋石系アスベストの一種で,その形状が,中空間の繊維状であり,
柔軟で曲線を描くもの。白石綿ともいう。
注記 過去,アスベスト需要のほとんどを占めていた。
chrysotile
186
グレイ
物質が放射線から与えられるエネルギーを表す吸収線量のSI単位。
1 Gy=1 J kg−1
gray (Gy)
187
クロルデン
有機塩素系殺虫剤の一種。
注記 化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)の第
一種特定化学物質として製造及び輸入を禁止している。残留性
有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)の対
象物質。
chlordane
188
蛍光X線分析法 試料にX線を照射し,試料から生じる特性X線を測定することによ
って,試料に含まれる元素を定性,定量する方法。
X -ray fluorescence
analyzer,
XRF
189
系統誤差
測定結果に偏りを与える原因によって生じる誤差。
systematic error
190
系統サンプリン
グ
分析に供する試料を母集団から時間的又は空間的に一定間隔でサン
プリングする操作。
systematic sampling
191
ゲルマニウム半
導体検出器
半導体検出器の一種で,ゲルマニウムの単結晶を検出素子として用い
る放射線検出器。
注記 反整流方向に電圧をかけた半導体が,放射線などの荷電粒子に
よって生じる電離電流パルスを利用する。電離能の低い放射線
も高感度かつ高いエネルギー分解能で検出できる。
germanium
(semiconductor)
detector
14
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
192
健康項目
人の健康の保護のために水質環境基準が定められている項目。
health item,
item related to the
protection of
human health
193
原子吸光法
元素を熱解離,原子化させたとき,特有の波長の光を吸収する現象を
利用して試料中の元素の定性,定量を行う分析法。フレーム原子吸光
法,電気加熱方式原子吸光法などがある。
atomic absorption
spectrometry
194
検出限界
検出できる最小量(値)。検出下限ともいう。
分析種を化学反応又は装置の信号として検出し得る最小量。
limit of detection
(LOD),
detection limit
195
減衰
(放射線の)
放射性物質が放射壊変によって減少していく現象。
attenuation
(of radiation)
196
懸濁物質,
SS,
浮遊物質
水中に浮遊する又は水の濁りの原因となる物質の総称。浮遊物質とも
いう。
suspended matter,
suspended solid,
SS
197
検知管法
特定の物質と接触して発色する試薬などを含む吸着剤を充塡した検
知管を用いて,ガス,揮発性有機化合物などを簡易に測定する方法。
detector tube method
198
検量線
物質の特定の性質,量,濃度などと測定値との関係を表した線。校正
曲線ともいう。
calibration curve,
working curve
199
光化学オキシダ
ント
オゾン,パーオキシアセチルナイトレイトなど中性よう化カリウム溶
液からよう素を遊離する酸化性物質のうち,二酸化窒素を除いた物
質。
注記 環境基準が定められている。
photochemical
oxidants
200
光化学スモッグ
大気中の窒素酸化物,炭化水素化合物などが光化学反応で光化学オキ
シダント及びエアロゾルを生成する現象,又はこれらの物質からでき
たスモッグ状態。
photochemical smog
201
光化学反応
物質が紫外線などの影響を受けて起こす化学反応。
photoreaction
202
降下ばいじん
大気中の粉じんのうち,比較的粒径が大きく重いため浮遊できず落下
(降下)するもの,又は降水に取り込まれて降下するもの。
dust fall
203
公差
規定された最大値と最小値との差。
注記 計量法では,許容差の意味で公差(maximum permissible error)
が用いられる。
tolerance
204
鉱さい
鉱石から金属を乾式製錬する際などに,溶融によって目的金属から分
離された鉱物成分などを含む物質。
注記 廃棄物処理法では,不良鉱石,不良石炭,粉炭かすなど,採鉱
の後に残った鉱物残さも含める。
slag
205
校正
(分析計の)
標準物質の表す値と,標準によって実現される値との関係を確定する
一連の操作。
calibration
(for analyzer)
206
合成標準不確か
さ
標準不確かさを不確かさの伝ぱ則に従って合成したもの。ucで表す。 combined standard
uncertainty
207
校正用ガス
分析装置の校正に用いる標準ガスで,ゼロガス,スパンガス及び中間
点ガスの総称。
calibration gas
208
校正用ガス調製
装置
容器詰め校正用ガスなどの既知濃度のガスを原料ガスとして連続的
に希釈する装置,高純度物質から一定濃度のガスを連続的に発生させ
る調製装置又は成分ガスを一定濃度で連続的に発生・希釈する装置。
calibration gas
generator
209
校正用線源
放射線測定器の表示を校正するために放射線の国家標準と関連付け
た線源。
calibration source
210
構造活性相関
化学物質の生物分解性,生物濃縮性,毒性などの生物学的効果を,そ
の化学物質の構造式との数学的な関係で表すもの。
structure-activity
relationships
15
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
211
高速液体クロマ
トグラフィー,
HPLC
液体の移動相をポンプなどによって加圧してカラムを通過させ,分析
種を固定相及び移動相との相互作用(吸着,分配,イオン交換,サイ
ズ排除など)の差を利用して高性能に分離して検出する方法。
high performance
liquid
chromatography,
HPLC
212
高速溶媒抽出
溶媒に温度及び圧力をかけて抽出速度,効率などを高める抽出法。
accelerated solvent
extraction
213
公定分析法
国,公共的組織などによって定められた化学分析又は試験方法。公定
法ともいう。
official method of
analysis
214
硬度
(水質試験の)
水中のカルシウムイオン及びマグネシウムイオンの量をこれに対応
する炭酸カルシウムの量に換算したもの。全硬度,カルシウム硬度及
びマグネシウム硬度がある。
hardness
(as water quality)
215
鉱油類
ガソリン,灯油,軽油,重油などの燃料油,機械油,切削油などの潤
滑油の総称。
petrolatum,
mineral oil
216
高レベル放射性
廃棄物
使用済核燃料の再処理工程において排出される放射性レベルの高い
廃液及び固化処理した廃棄物。
注記 再処理工程で硝酸溶液からウランとプルトニウムとを抽出し
た後に排出される溶液で,核分裂生成物の大部分とNp,Am,
Cmなどのアクチノイド元素とを含む。高いレベルの放射能を
もち,大量の崩壊熱を出す。
high level radioactive
waste,
HLW
217
国際単位系,
SI
メートル条約における国際的定義に基づく単位系。
注記 国際単位系は,7個のSI基本単位を基礎として構成している。
international system
of units,
SI
218
誤差
測定値から真の値を引いた差。
error
219
個人サンプラー
作業環境測定などに用いる個人暴露量測定用の試料採取機器。
personal sampler
220
固相吸着捕集
固体の捕集材に大気中の化学物質などを吸着させて捕集する試料採
取方法。
trapping by solid
phase adsorption
221
固相抽出
固相の吸着剤などに試料を通過させ,試料成分の単離,精製,濃縮な
どを行う操作。
solid phase extraction
222
固相マイクロ抽
出,
SPME
抽出相が固定されたファイバーを試料溶液に挿入して,試料溶液中の
分析対象成分をファイバーの抽出相に抽出する方法。
注記 ファイバー固定相に抽出された分析対象成分をガスクロマト
グラフ,液体クロマトグラフなどの注入口で脱離させることに
よって,簡便な分析が可能となる。
solid phase micro
extraction,
SPME
223
固定発生源
工場,ごみ焼却場,事業所など移動しない大気汚染物質の発生源。
stationary source
224
コプラナーPCB,
ダイオキシン様
PCB
PCBの基本骨格であるビフェニル基に置換する塩素の位置によって,
二つのベンゼン環が同一平面上になりへん(扁)平構造をとるPCB
で,ダイオキシンに類似した毒性をもつPCBの総称。
coplanar PCBs,
dioxin-like PCBs,
DL-PCBs
225
混合試料,
コンポジット試
料
a) 一般に,幾つかの試料を混合して作った代表試料,又は二つ以上
の試料を任意の割合に混合した試料。
b) 母集団が幾つかのロットから成り立っているとき,それぞれのロ
ットから得られた試験室試料を,ロットの量に比例するように混
合して得られた測定用試料。
mixed sample,
composite sample
226
混合試料採取装
置
自動的に流量に比例した量の試料を,連続的又は間欠的に試料容器に
導き,混合試料として採取する装置。
注記 平均水質の測定に用いられ,流量計連動方式,独立作動方式な
どがある。
composite sample
auto sampler
227
サーバーネット
石,れき(礫)などの多い,浅い河川の底に生息する生物を採取する
網。
注記 流水下で使用する。
sarvernet
16
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
228
サーベイメータ
ー
携帯用放射線測定器。空間線量率(γ線)又は表面汚染(β線)の測
定を目的とする。
注記 電離箱式,GM管式,NaIシンチレーション式などのサーベイ
メーターがある。それぞれ特徴があるので使用環境に応じて選
択する必要がある。
survey meter
229
災害廃棄物
地震,津波,洪水などの災害に伴って発生する廃棄物。
注記 倒壊・破損した建物のがれきを始め,木くず,コンクリート魂,
金属くずなど,その内容は多様である。
disaster waste
230
細菌試験
一般細菌,従属栄養細菌,大腸菌,ふん(糞)便性大腸菌群,レジオ
ネラなどの微生物を定性,定量する試験方法の総称。
microbiological
examination
231
再現性
次の諸条件を変えて測定を行ったときの,同一の測定量の測定結果の
間の一致の程度。
− 測定の原理又は方法
− 測定者
− 測定装置
− 場所
− 使用条件
− 時間
reproducibility
232
最終処分
有用物として再資源化又は再利用化されない廃棄物を最終的に処分
する行為。
注記 埋立処分を原則とするため,最終処分場を設定する必要があ
る。
final landfill,
final landfill site
233
採取管
(排ガスの)
煙道などからガス分析用の試料を採取するときに使用する器具。
注記 試料ガス温度又は試料ガスとの反応性を考慮して材質を決定
する必要がある。
sampling probe
(for exhaust gas
analysis)
234
採取口
(排ガスの)
採取管を挿入するためにダクト壁面を貫通してあけられた孔。
注記 ダクト内の排ガスに対して直角に採取管を挿入できるような
角度で採取管のダクトへの出し入れができる太さのものを設
置する。
sampling hole
(for exhaust gas
analysis)
235
採水器
水質試験などに用いる試料水を採取するための器具。
注記 表層水用,一定の深さで使用するものなどがある。
water sampler
236
採水装置
あらかじめ設定した条件に従って,自動的に水を採取する装置。
注記 間欠採取装置と連続採取装置とがある。
autosampler,
automatic water
sampler
237
採泥器
主として湖沼,海域の底質などを採取する器具。
bottom sediment
sampler
238
作業環境測定
作業環境の実態を把握するため空気環境その他の作業環境について
行うデザイン,サンプリング及び分析(解析を含む。)。
working environment
assessment
239
作業標準物質
分析・計測の現場において実用標準として用いる標準物質。
注記 より上位の標準物質との比較によって標準値が付与される。
working reference
material
240
サリノメーター
海水,海底土などの試料中の塩分濃度を,標準海水の電気伝導度との
比を測定して求める塩分濃度計。
注記 検塩計ともいう。
salinometer
241
ザルツマン係数
二酸化窒素が吸収液(ザルツマン試薬)と反応して生成する亜硝酸イ
オンの量と元の二酸化窒素(NO2)との比率(NO2−/NO2)。
注記 我が国の常時監視測定では0.84としている。
Saltzman factor
242
ザルツマン試薬
二酸化窒素濃度測定に用いる,4-アミノベンゼンスルホン酸及びN-1-
ナフチルエチレンジアミン二塩酸塩を含む呈色試薬。
Saltzman reagent
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K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
243
ザルツマン法
水に吸収した二酸化窒素から生じる亜硝酸イオンと,4-アミノベンゼ
ンスルホン酸及びN-1-ナフチルエチレンジアミンとのカップリング
反応によるアゾ色素の生成を利用する二酸化窒素測定方法。
注記 一酸化窒素(NO)はザルツマン試薬と反応しないので,硫酸
酸性過マンガン酸カリウム溶液で二酸化窒素(NO2)に酸化し
た後,測定する。大気汚染常時監視測定局で用いる窒素酸化物
測定方法。
Saltzman method
244
サロゲート
前処理による誤差を補正するために,試料に添加する化学物質。
注記 通常,測定対象物質(分析種)の安定同位体を用いる。
surrogate
245
酸化還元電位
酸化体と還元体とが共存する溶液中に,電極反応に関与しない電極を
挿入したときに観測される電位。
oxidation-reduction
potential
246
酸化還元電位差
計,
ORP計
指示電極と参照電極との間の電位差を測定する電位差測定法によっ
て水溶液中の酸化還元電位(平衡電位)を測定し,水溶液中の成分濃
度又は純度を測定する機器。
oxidation-reduction
potentiometer,
ORP meter
247
産業廃棄物
事業活動に伴って排出された廃棄物のうち,燃え殻,汚泥,廃油,廃
酸,廃アルカリ,廃プラスチック類その他政令で定める廃棄物及び輸
入された廃棄物。
industrial waste
248
酸欠計
作業現場で酸欠事故を防止するために,作業員などが携帯する小形の
酸素計。
oxygen analyzer
249
参考値
認証書において,認証値のほかに参考情報として与えられている値。 indicative value
250
参照値
比較のために容認された基準として役立つ値。
reference value
251
酸性雨
a) pH 5.6以下の酸性の雨(狭義)。
b) 酸性霧及び酸性雪を含めた湿性沈着全体,又は湿性沈着及び乾性
沈着を含めた酸性降下物全体(広義)。
acid rain,
acid deposition,
acid precipitation
252
酸性雨自動測定
装置
降雨雪のときだけ降雨又は降雪を採取して,その量,pH,電気伝導
率などを自動的に測定する装置。
automated acid rain
monitor
253
酸素消費量
ある条件下において,水中の還元性物質を酸化するときに消費する酸
素の量,又は酸化剤の酸素換算値。
oxygen demand
254
酸素分析計
(排ガスの)
燃焼管理を目的として,基準酸素濃度換算及び排ガス量を算出するた
めに排ガス中の酸素を連続的に測定する分析計。
注記 原理上の分類では,ジルコニア式又は磁気式酸素計がある。
oxygen analyzer
(for exhaust gas
analysis)
255
三点比較式臭い
袋法
悪臭物質の官能試験で,三つの袋のうち一つに測定したいガスを入
れ,徐々に希釈して,人が嗅ぎ分け不可能となる希釈率から臭気強度
を評価する方法。
triangle odor bag
method
256
サンプリング,
試料採取
母集団から分析・試験を目的とした試料をとる操作。
sampling
257
サンプリング誤
差
試料採取の操作内で生じる誤差。
sampling error
258
サンプリングス
パイク
試料採取から抽出までの操作を確認するために添加する内部標準物
質。
注記 ダイオキシン類などの分析において使用する。
sampling spike
259
酸分解
a) 酸を用いて分解する操作。
b) 試料中の金属分析のために酸を用いて試料を分解する前処理法。
acid decomposition,
acidolysis
260
残留塩素
(水質分析の)
水中に溶存する遊離塩素及び酸化性の結合態塩素。
residual chlorine
(in water quality
analysis)
261
残留性有機汚染
物質,
POPs
残留性(難分解性),生物蓄積性,長距離移動の潜在的可能性及び毒
性(悪影響)の特性を全てもつ有機汚染物質(POPs)。
persistent organic
pollutants
18
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
262
残留農薬
農作物又は環境中に残った農薬,及びその代謝物。
residual agricultural
chemicals
263
GHS
化学品の分類及び表示に関する世界調和システム。
注記 世界的に統一されたルールに従って,化学品を危険有害性の種
類及び程度によって分類し,その情報が一目で分かるよう,ラ
ベルで表示したり,安全データシートを提供したりするシステ
ム。
globally harmonized
system of
classification and
labelling of
chemicals,
GHS
264
cpm
放射線測定器で測定される1分間のカウント数。
count per minute
265
シーベルト,
Sv
線量当量又は等価線量のSI単位。電離放射線の人体への影響を考慮
した吸収線量。
注記 X線及びγ線については放射線の荷重係数は1であるためグレ
イ(Gy)に等しい。
sievert,
Sv
266
紫外−可視分光
光度計
紫外・可視光線領域において,分光器によって分散されたスペクトル
を光電測光法で測定する機器。
ultraviolet/visible
absorption meter
267
紫外線吸収法
(大気汚染物質
の)
オゾンの測定法の一つで,オゾンが254 nm付近の紫外線に吸収のピ
ークをもつことを利用した測定法。
ultraviolet absorption
method
(for air pollution
analysis)
268
紫外線蛍光法
(大気汚染物質
の)
紫外線の吸収によって励起した二酸化硫黄(SO2)分子から発生する
蛍光を利用し,その強度から二酸化硫黄の濃度を測定する方法。
ultraviolet
fluorescence
method
(for air pollution
analysis)
269
色度
水の色を表示する指標。
注記 測定法には刺激値及び色度座標を用いる方法並びに三波長を
用いる方法がある。
color
270
試験室試料
試料調製後,試験室へ送付する試料。
laboratory sample
271
自然放射線
ラジウムなどの天然の放射性物質から出る放射線,又は宇宙から地上
に降り注ぐ放射線。
natural radiation
272
室間再現性
異なる試験室間において測定する場合の精度。
注記 例えば,分析方法の標準化のために共同研究で評価する場合が
ある。
reproducibility
between different
laboratories
273
シックハウス症
候群
屋内で発生する有害物質によって健康に悪影響を受けて起こる症状。
注記 シックビル症候群(sick building syndrome)から派生した和製
造語。
274
実効線量
放射線被ばくによる体全体への影響を評価するための線量。単位は
Sv(シーベルト)。
注記 ICRP(国際放射線防護委員会)1977年勧告で導入された。組
織当たりの線量当量に組織荷重係数を乗じたものを,各組織で
合計したもの。実効線量=Σ(その組織の等価線量×その組織
の組織荷重係数)
effective dose
275
湿式ガスメータ
ー
(排ガスの)
排ガス中のガスを計量する積算流量計。
注記 ガスの比重,粘度に影響されない。流量計内に水を入れた場合,
水蒸気の補正が必要。
wet gas meter
(for exhaust gas
analysis)
276
湿性沈着
大気汚染物質が空気中の雨,雪,霧などの水分に吸着して地上に降下
する現象。
wet deposition
277
室内空気汚染
ホルムアルデヒド,防ぎ(蟻)剤などの揮発性有機化合物,ラドン,
窒素酸化物(NOx)などの有害物質によって室内空気が汚染される現
象。
indoor air pollution
19
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
278
室内再現性
同一試験室において試験日,実施者,器具,機器などを変えて測定す
る場合の精度。
reproducibility within
same laboratory
279
質量濃度
溶液,固体,混合気体,分散系などにおける分析種の含有率を質量単
位を用いて表す数値。
注記 mg L−1,mg m−3などと表す。
mass concentration
280
質量比混合法
各成分の質量を正確にひょう量して混合し,所要濃度の試料を調製す
る方法。
大気関係では,標準ガスを調製する方法の一つ。
注記 流量比混合法がある。
gravimetric blending
method
281
質量分率
質量単位を用いて表したある成分の全体に対する比率。
注記 質量分率0.123,質量分率12.3 %などと表す。
mass fraction
282
指定物質
(大気汚染物質
の)
有害大気汚染物質のうち,人の健康に係る被害を防止するため,その
排出又は飛散を早急に抑制しなければならないもので,政令で定める
物質。
注記 大気汚染防止法附則9項参照。ベンゼン,ダイオキシンなど
1997年以降に環境基準が設定された化合物。
specify substance
(as air pollutants)
283
自動サンプリン
グ
人間が介入することなく,あらかじめ設定したプログラムに従って,
試料を個別に又は連続的に採取する過程。
automatic sampling
284
自動車排出ガス
自動車が排出する排ガス,蒸気ガス及びブローバイガスの総称。
注記 ブローバイガスは,圧縮行程でシリンダーとピストンとの間隙
から流出するガスをいう。
vehicle exhaust,
automotive emission,
automotive exhaust
285
自排局
大気汚染常時監視測定局のうち,道路周辺に設置されている自動車排
出ガス測定局。
roadside air pollution
monitoring station
286
湿りガス
(排ガスの)
燃料中の水素が燃焼して生成する,水蒸気を含む排ガス。
wet gas
(for exhaust gas
analysis)
287
重液選別
高比重の液体又は擬似液体の中での粒子の浮沈分離を利用して分離
を行う選別技術。
注記 スクラップのリサイクルにおける初段プロセスとして用いら
れることが多い。
heavy media
separation
288
臭気いき(閾)
値
臭気を感じる最低濃度。
臭気限界濃度ともいう。
odor threshold
289
臭気希釈倍率
臭気試料を清浄空気で希釈して,にお(臭)いを感じなくなったとき
の最小希釈倍率。
air dilution ratio
290
臭気強度
臭気の強さを,無臭(0)から強烈なにお(臭)い(5)の6段階に分
けて表示した臭気の強さ。
odor intensity
291
臭気採取法
臭気のある気体を採取する方法。
odor sampling method
292
臭気指数
臭気を感知しなくなるまで希釈した場合の希釈倍数の対数を10倍し
た値。
odor index
293
臭気濃度
臭気試料を清浄空気で希釈し,にお(臭)いが感じられなくなったと
きの希釈倍数で表す濃度。
odor concentration
294
臭気物質
にお(臭)いのある物質。
odor substance,
odorant
295
重金属
比重が4〜5以上の金属。摂取すると有害なものが多い。
heavy metal
20
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
296
自由度
変数の中で独立に選択できる変数の数。全変数の中で,変数と変数と
の間に成り立つ関数式(制約条件)の個数を引いた数は自由に決める
ことが可能な数になるので,自由度という。
注記 統計解析では,統計量に応じて自由度が定義される。例えば,
ランダムサンプリング(x1,x2…xn)の分散を求めるとき,サ
ンプルの平均値は制約されていると考え,自由度はサンプル数
−1(n−1)となる。
degree of freedom
297
縮分
一つの試料を,化学的及び物理的特性が同じである幾つかの試料に分
ける操作。
sample division
298
焼却残さ
有機物を熱分解して無機物とし,無害化とともに減容・減量化する焼
却処理の残留物。
注記 最終処分場に埋め立てられる。
incineration residue,
incinerator residue
299
硝酸性窒素,
硝酸体窒素,
硝酸態窒素
HNO3又はNO3−として存在する窒素の形態。
硝酸又は硝酸塩として含まれている窒素のことで,水中では硝酸イオ
ンとして存在している。作物に吸収されずに土壌に溶け出し,富栄養
化の原因となる。地下水,河川などに環境基準(10 mg L−1以下)が
設けられている。
nitrate nitrogen
300
常時監視
(大気汚染の)
主に大気汚染状況を把握するために,国,自治体などが行う大気汚染
物質濃度の連続観測。
regular observation
(of air pollution)
301
照射線量
X線又はγ線が,空気を電離する能力。単位はC kg−1。
注記 照射場の空気中に生成するイオン対の量で表す。
exposed dose
302
触媒酸化−非分
散赤外線吸収
方式
空気試料を触媒存在下で燃焼させ,発生する二酸化炭素濃度を非分散
形赤外線分析計を用いて測定し,VOC濃度に換算する方式。
注記 工場などから排出されるVOC測定の公定法。
catalytic
oxidation-NDIR
303
除染
(放射性物質の)
放射性物質で汚染されているものから,放射性物質を取り除く操作。 decontamination
(of radioactive
material)
304
試料
母集団からその特性を調べる目的をもって採取したもの。
sample
305
試料ガス
(排ガスの)
分析に供する排ガスで,採取管を用いて採取し,ろ過材を通過したガ
ス。
sample gas
(for exhaust gas
analysis)
306
試料採取単位,
サンプリング単
位
試料として採取する際のあらかじめ決められた量。
注記 粉塊混合物などの場合には,インクリメント又は単位試料とも
いう。
sampling unit,
sample unit
307
試料採取バッグ
大気試料を採取するために用いる,合成樹脂製,アルミニウムはく製
などの袋。
注記 排ガスでは,捕集バッグという。
sampling bag
308
試料調製
a) 試料の母集団から試験室試料を得るために必要な一切の操作。例
えば,粉砕,混合,縮分などの操作を含む。
b) 試料における化学的な前処理操作。
c) 試料から測定対象部分を選択する操作。
sample preparation
309
試料保存
試料中の分析対象成分の変質を防ぎ,採取時と同じ状態を保たせる操
作。
注記 冷却,遮光,酸及びアルカリの添加などがある。
sample storage,
sample preservation
310
試料溶液
a) 試料を溶液にしたもの。
b) 分析用に採取した溶液。
sample solution
311
試料容器
分析に供するための試料を入れておく容器。
注記 ガラス製,ポリエチレン製,ポリプロピレン製,ポリスチレン
製,ポリカーボネート製,ステンレス鋼製などの容器がある。
sampling bottle
21
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
312
磁力選別
磁力を利用して磁性の異なる物質からなる粒子又は材料を分離する
選別技術。磁選ともいう。
注記 スクラップのリサイクルにおける初段プロセスとして用いら
れることが多い。
magnetic separation
313
シリンジスパイ
ク
ダイオキシン類の分析などで,クリーンアップスパイクの回収率を確
認するために,前処理操作終了後,GC/MSの測定前に添加する内標
準物質。
syringe spike
314
じんあい(塵埃) 空気中に浮遊する微粒子の総称。
dust
315
真空フラスコ,
真空捕集瓶
(排ガスの)
容器捕集法の一つで,試料ガスをガスの状態で捕集するガラス製の減
圧捕集瓶。
注記 真空フラスコは,窒素酸化物を捕集するときに使用し,フラス
コ内に吸収液を入れ,フラスコを減圧してからガスを捕集す
る。真空捕集瓶は,容器内に吸収液を入れず,減圧してからガ
スを捕集する。
vacuum flask
(for exhaust gas
analysis)
316
人工放射性核種
もともと天然に存在しないもので,原子核に陽子などを高速で衝突さ
せたりすることよって,又は核変換によって人工的に作られた放射性
核種。
anthropogenic
radionuclide,
artificial radionuclide
317
浸出水
(埋立地の)
廃棄物処分場から浸出してくる汚水。
注記 埋め立てられた廃棄物が保有する水分又は埋立地内に降った
雨水が廃棄物層を通過したものからなる。
percolated water,
permeate water,
landfill leachate
318
シンチレーショ
ン検出器
放射線を受けたシンチレーターからの蛍光を光電子増倍管用いて計
測する装置。
注記 シンチレーション式サーベイメーターは,γ線の測定に適して
おり,空間線量率を測定するのに用いられる。
scintillation detector
319
真度
試験値と採択した参照値との一致の程度。
trueness
320
真の値
ある特定の量の定義と合致する値。
注記1 特別な場合を除いて観念的な値で,実際には求められないの
で,真の値とみなし得る値を用いることがある。
注記2 標準器の真の値とは,標準器が現実にもつ値をいう。
true value
321
信頼区間
ある水準での信頼性を示す区間。
confidence interval
322
信頼限界
信頼できる限界で許容できる不確かさの限界。
confidence limits
323
信頼性
(測定値の)
機器,方法又はそれらの要素が,規定の条件の範囲内において規定の
機能と性能とを保持する性質又は度合い。
reliability
(of measured value)
324
水質
物理的,化学的,又は生物的な指標によって表す水の属性。
water quality
325
水質汚染
主に人間の活動が原因で起こる海,河川,湖沼などにおける水の汚染。
注記 人間の生活様式の変化,産業の発達につれて,有機物,有害物
質などが河川,湖沼,海洋などに排出し,その水質の汚染要因
となっている。
water contamination,
water pollution
326
水質汚濁分析装
置
水質の汚濁の程度を測定する装置。
water pollution
analyzer
327
水質環境基準
人の健康保護及び生活環境保全のために,維持することが望ましい水
質の基準として定められたもの。
注記 人の健康の保護に関する環境基準 (健康項目)と,生活環境
の保全に関する環境基準(生活環境項目)とが別々に定められ
ている。
environmental quality
standards for water
328
水素化物発生法
16,17,18属などの非金属性元素を還元して揮発性水素化物とし,
キャリアーガスとともに原子化部に導入することで高感度に定量す
ることを可能とする前処理としての気相導入法。
注記 分析方法として確立している対象元素は,ゲルマニウム,すず,
鉛,ひ素,アンチモン,ビスマス,セレン及びテルル。
hydride generation
technique
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K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
329
水平リサイクル
リサイクルによって同じ種類・品質の製品として再生することをい
う。
closed loop recycling
330
スクラップソー
ティング
スクラップを連続的に材料種別ごとに行う分別。
scrap sorting
331
スクリーニング
試験法
多数の試料から一定の基準をもつものを選別するための試験法。
注記 対象を絞り込むために比較的大きな許容範囲をもって実施さ
れる方法が採用されることが多い。
screening method
332
ストリッピング
ボルタンメト
リー,
溶出波ボルタン
メトリー
分析目的成分を電解によって作用電極上に析出・濃縮した後,印加電
位を走査して電解溶出し,そのときに流れる電流値又は電気量から定
量する方法。
stripping
voltammetry
333
スパンガス
分析機器などの所定の測定段階(レンジ)における最大目盛値付近の
目盛値を校正するために用いる標準ガス。
span calibration gas
334
スペシエーショ
ン,
化学種別分析,
化学形態別分析
異なる複数の化学種(化学形態)として分析対象成分が存在している
場合,それぞれの化学種別に定量する分析。
speciation
335
スモークテスタ
ー
白煙を発生させて気流の状態を簡易に確認する器材。
smoke tester
336
精確さ
真度(trueness)と精度(precision)とを含めた総合的な良さ。
accuracy
337
生活環境項目
生活環境の保全のために水質環境基準が定められている項目。
注記 水生生物の保全に係る水質基準が定められている項目も生活
環境項目に含まれる。
living environment
item,
item related to the
protection of the
living environment
338
成層圏オゾン
地球の成層圏に存在して,生物に有害な紫外線を吸収しているオゾ
ン。
stratospheric ozone
339
静的校正
(ガス分析の)
校正用ガスの代わりに等価液を用いて行う校正方法。
static calibration
(of gas analysis)
340
精度
測定値におけるばらつきの程度。例えば,標準偏差によって表す。
注記 JIS Z 8103では,ばらつきの小さい程度を精密さ(precision)
といい,正確さ(trueness)と精密さとを含めた総合的な良さ
を精度(accuracy)としている。
precision
341
生物化学的酸素
要求量,
生物化学的酸素
消費量,
BOD
水中の好気性微生物によって消費される溶存酸素量。
注記 有機物による水質汚濁の尺度の一つ。河川の環境基準が定めら
れている。
biochemical oxygen
demand,
BOD
342
生物学的半減期
生物の体内に取り込まれた放射性物質が,種々の排せつ(泄)機構に
よって1/2の量に減少するまでの時間。
注記 体内に取り込まれた放射性物質は,その臓器親和性に従って
種々の臓器・組織に分布し,その後排せつ(泄)される。生物
学的減少は,実際には複雑な過程をたどるが,指数関数的に減
少するものと仮定し,排せつ(泄)機構によって体内量が1/2
になるまでの時間をいう。
biological half life
343
生物検定法
(ダイオキシン
類の)
アリル炭化水素受容体との結合,抗原抗体反応などを利用するダイオ
キシン類の簡易分析法。
in vitro bioassay for
dioxins-like
compounds
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
344
生物濃縮
生物が,生育環境に含む種々の物質を環境濃度より高い濃度で蓄積す
る現象。
注記 分解されにくく脂溶性が高い物質は,食物連鎖の上位の生物に
高濃度で蓄積する。
biological
accumulation
345
生物モニタリン
グ
a) 汚染物質を高濃度に濃縮する生物試料を分析することによる,環
境汚染の実態調査。
b) 生物を指標に用いる環境監視。
biological monitoring,
investigation of
indicator species
346
石英ガラス繊維
ろ紙
石英ガラス繊維によって作製したろ紙。
注記 大気中粉じんを採取するために用いる。
quartz fiber filter
347
積算流量計
一定時間内に流れた流体の総流量を計測し表示する流量計。
integrating flow meter
348
zスコア
データ分布の上で,ある値の相対的な位置を示す指標。標準化スコア
ともいい,次の式によって求める。
a) z=(x−X)/s,
ここに,s:適切なばらつきの推定値又は基準
x:試験参加者の結果
X:付与された値
b) z=(x−μ)/(σ/n)
ここに,x:試験参加者の結果
μ:母集団の平均
σ:母集団の標準偏差
n:標本のサイズ
z-score
349
ゼロガス
a) 分析機器の最小目盛値を校正するために用いる標準ガス。
b) 分析種(測定対象物質)を含まない清浄な空気,窒素などの高純
度の気体。
zero calibration gas
350
繊維状粒子
(大気中の)
繊維状粒子のうち,空気中に浮遊しているアスペクト比(長さ/幅)
3以上の粒子をいう。
airborne fibrous
particles
351
全揮発性有機化
合物
超揮発性有機化合物(VVOC),揮発性有機化合物(VOC)及び半揮
発性有機化合物(SVOC)の総量。
注記 一般に定量できる数十種類にのぼる混合物の濃度を積算して
示す。
total volatile organic
compounds
352
全クロム
試料に含まれるクロムの総量。
注記 環境試料ではクロムは三価又は六価として存在することが多
い。
total chromium
353
全酸素要求量,
全酸素消費量,
TOD
試料を燃焼させたとき,試料中の有機物質の構成元素である炭素,水
素,窒素,硫黄,りんなどによって消費される酸素の量。
total oxygen demand,
TOD
354
全酸素要求量計,
TOD計
有機物質の構成元素である炭素,水素,窒素,硫黄,りんなどの燃焼
によって消費する酸素量を測定する装置。
注記 試料に含まれる有機物質の量を調べることができる。
total oxygen demand
meter
355
全シアン
試料にpH 2以下でエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウムを加
えて加熱蒸留することによって発生するシアン化水素の総量。
注記 シアンは,シアン化物イオン(CN−),シアン化水素(HCN),
金属シアン化物,金属シアノ錯体及び有機シアン化合物として
存在する。
total cyanide
356
全石油系炭化水
素,
TPH(土壌の)
石油由来の炭化水素の総称。
total petroleum
hydrocarbons
(in soil)
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
357
選択反応検出法,
SRM
LCで分離した物質を質量分析計でイオン化し,そのイオンを更に解
裂させて生じたフラグメントイオンを検出する方法。
注記 タンデムMS法ともいう。主にLC/MSでの測定,定量法とし
て用いられる。
selected reaction
monitoring
358
全窒素
試料水中に含まれる窒素の総量。
注記 窒素は,亜硝酸,硝酸,アンモニア,有機窒素化合物などの窒
素化合物として存在する。
total nitrogen
359
全窒素計
水中に存在する種々の形態の窒素化合物中の窒素の総量を測定する
機器。
total nitrogen analyzer
360
船底塗料
船底などへの海藻,貝類の付着及びさびの発生を防止する塗料。
注記 有害な有機すずなどを用いると,海洋汚染の一因となると考え
られている。
antifouling paints
361
全有機体炭素計,
TOC計
水中の全有機炭素を二酸化炭素として測定する機器。
注記 燃焼酸化−赤外線式,酸化剤添加紫外線照射−赤外線式などが
ある。
total organic carbon
analyzer
362
線量
ある空間における放射線の量の多さ,放射線場の強さ,又は放射線が
物質に与えるエネルギーの大きさを表す量。
radiation dose
363
線量計
放射線の線量を計測するための測定器。
dosimeter
364
線量当量
人体に対する放射線の影響は,等しい吸収線量でも,放射線の種類,
エネルギー及び照射条件によって異なるが,被ばくの影響を全ての放
射線に対して共通の尺度で評価するための量。単位はSv(シーベル
ト)。
注記 線量当量は吸収線量に線質係数(X線,γ線,β線では1,中性
子線ではエネルギーによって変わる。)を乗じる。
dose equivalent
365
全りん
試料水中に含まれるりんの総量。
注記 水質の生活環境の保全に関する環境基準の一項目。
total phosphorus
366
全りん計
水中に存在する種々の形態のりん化合物中のりんの総量を測定する
機器。
total phosphorus
analyzer
367
相互汚染
試料容器の再使用などに起因する,異物質又は濃度差による汚染。
cross contamination
368
相互承認協定,
MRA
国家間で基準又は手続が異なる場合でも,輸出国側の政府が指定した
第三者機関が輸入国側の基準及び適合性評価手続に基づき適合性評
価を行った場合,輸入国側がその評価結果に対して輸入国内で実施し
た適合性評価と同等の保証を与えることについて,お互いに受け入れ
ることを取り決めた協定。
mutual recognition
arrangement
369
走査形モビリテ
ィ粒径分析装
置
粒子の電気移動度を利用して分級し,凝縮粒子カウンターを用いて個
数濃度を測ることで,サブミクロン領域の粒径分布を計測する装置。
scanning mobility
particle sizer,
SMPS
370
総水銀
試料に含まれる水銀の総量。
total mercury
371
相対標準偏差
測定値の標準偏差(分散の平方根の絶対値)を平均値によって除した
値。
relative standard
deviation,
RSD
372
測定試料
測定用試料又は試験室試料からとり分けた,1回の測定のために用い
る試料。
注記 分析試料ともいう。
test portion
373
測定用試料
測定を行うために,試験室試料について何らかの予備処理を行った試
料。
注記 分析用試料ともいう。
test sample
374
組織荷重係数
身体の組織・臓器における放射線の感受性指標係数。
注記 放射線の確率的影響による組織又は臓器の損傷の割合を身体
の全損傷に対して算出する。
tissue weighting
factor
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
375
組成標準物質
標準物質のうち,純物質系標準物質以外を示すもので,一般にマトリ
ックス中の微量成分の濃度又は組成が特性値であるもの。
注記 標準物質の種類によっては,微量成分とはいえないような成分
組成を特性値とする場合も含む。
standard reference
material
376
ダイオキシン類
ジベンゾジオキシン,ジベンゾフランにハロゲンが化合した化学物質
の総称。
dioxins
377
大気
地球の表面を取り巻く気体の層。
atmosphere
378
大気圧化学イオ
ン化法,
APCI
LCで分離した物質を移動相溶媒とともに高温で乾燥させた後,コロ
ナ放電によってイオン化する方法。
注記 LC/MSの主要なイオン化法。
atmospheric pressure
chemical ionization,
APCI
379
大気汚染
大気が有害物質など人為的要因によって汚染され,人の健康,生活環
境,動植物などに悪影響が生じる現象。
air pollution
380
大気汚染物質
窒素酸化物,硫黄酸化物,浮遊粒子状物質(SPM)などの大気汚染の
原因物質。
air pollutants
381
大気環境基準
環境中の有害大気汚染物質による健康リスクの低減を図るための指
針となる数値。
environmental quality
standards for air
quality
382
対数正規分布
確率変数の対数の分布曲線が正規曲線であるような分布。
注記 汚染物質の濃度は低濃度側にピークをもち,通常の正規分布を
示さない。この場合は,濃度を対数にとることによって正規分
布曲線になる場合が多く,平均値は算術平均ではなく,幾何平
均を求める必要がある。
logarithmic normal
distribution
383
体積分率
体積単位によって表したある成分の全体に対する比率。体積分率
0.123,体積分率12.3 %などと表す。
volume fraction
384
代替フロン
特定フロンの代替として産業用に利用されている合成化合物(ガス)。
ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)類とハイドロフルオロカ
ーボン(HFC)類とがある。
substituted
chlorofluorocarbon
385
大腸菌群
(環境基準の)
グラム陰性無芽胞性の短かん(桿)菌であり乳糖を分解して酸とガス
とを産生する好気性又は通性嫌気性の細菌群。
注記 衛生学的にふん(糞)便汚染の指標とされてきた一群の菌の総
称。環境基準では,BGLB醗酵管を用いた最確数法によって100
mL中の最確数で表示する。
coliform bacteria
(as environmental
standards)
386
対流圏オゾン
対流圏に存在するオゾン。
注記 オキシダントの大半を占め,地球温暖化ガスでもある大気汚染
物質の一つ。
troposphereic ozone
387
多環芳香族炭化
水素,
PAH
分子内に2個以上の縮合ベンゼン環をもつ炭化水素化合物。
polynuclear aromatic
hydrocarbon,
PAH
388
ダクト
煙道及び焼却炉から煙突までの部分。
duct
389
濁度
(水質分析の)
水の濁りの程度を示す指標。
注記 カオリン又はホルマジンの懸濁液と水の濁りとを比較して,水
の濁りの程度を“度(カオリン)”,“度(ホルマジン)”の単位
を用いて示す。
turbidity
(as water quality)
390
濁度計
試料に当てた光が水中の懸濁物によって吸収,散乱及び反射する現象
をとらえて,濁度を測定する機器。
turbidimeter
391
濁度標準液
(水質分析の)
カオリン又はホルマジンの懸濁液を用いた濁度測定用の標準液。
turbidity standard
solution
(for water quality
analysis)
392
ダスト
排ガス中に含まれるばいじん,粉じんなどの固体状の粒子。
dust
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
393
多段分粒装置
大気中粉じんの捕集において,粗大粒子を除去するために重力沈降を
利用した多層状の分粒装置。
multistage particle
size separator
394
炭化水素
(大気分析の)
炭素及び水素からなる化合物の総称。
注記 HCと略称する。
hydrocarbons
(as air pollutants)
395
炭化水素計
(大気分析の)
大気中の全ての炭化水素を測定する機器。
注記 全炭化水素とは,大気汚染常時監視測定局で測定しているメタ
ンと非メタン炭化水素との合計に相当する。
hydrocarbon meter
(for atmospheric
analysis)
396
地下浸透水
地下に浸透する水。
注記 カドミウム,その化合物など,人の健康に関わる被害を生じる
おそれのある物質を施設内で製造,使用,又は処理する特定施
設(有害物質使用特定施設)を設置する特定事業場(有害物質
使用特定事業場)からの地下浸透水。有害物質使用特定施設に
関わる汚水又はその処理水を含む“特定地下浸透水”も含む。
leachate,
osmosis water
underground
397
地下水水質環境
基準
(特定地下浸透
基準の)
水質汚濁防止法に基づく有害な排水の地下浸透基準。
注記 “特定地下浸透水”基準がある。
groundwater quality
standards
(in certain
underground
seepage criteria)
398
地球温暖化
大気中の温室効果ガスの増加によって気温が上昇するなど,気候が変
動する現象。
global warming
399
窒素酸化物
(大気中の)
大気中の二酸化窒素及び一酸化窒素の総称。
注記 二酸化窒素は環境基準が定められている。
nitrogen oxides
(as air pollutants)
400
中間点ガス
分析機器などの所定の測定段階(レンジ)における最小目盛と最大目
盛との間の目盛値を校正するために用いる標準ガス。
midway point
calibration gas
401
柱状採泥器
細長い円筒形採泥管を,水底の堆積物に垂直に打ち込み,堆積層を保
持した状態で堆積物を採取する機器。
core sampler
402
中性子検出器
中性子の測定に用いる検出器。
注記 中性子の検出には中性子との反応を利用する方法として,(1)
熱中性子に対して大きな断面積をもつ核反応を利用する方法,
(2)高速中性子と水素との弾性散乱による反跳陽子を利用する
方法,(3)中性子による放射化反応を利用する方法がある。
neutron detector
403
中性よう化カリ
ウム法
大気中のオキシダントによって,中性よう化カリウム溶液から遊離し
たよう素を,吸光光度法又は電量法で求める光化学オキシダント測定
法。
neutral buffered
potassium iodide
method
404
超揮発性有機化
合物
室内空気汚染源となる可能性のある有機化合物で,世界保健機構によ
って区分した沸点範囲が0 ℃から50〜100 ℃の化合物。
very volatile organic
compounds,
VVOC
405
長寿命廃棄物
半減期の長い長寿命核種(特に,ネプツニウム,アメリシウム及びキ
ュリウムには,半減期が数万年に及ぶものもある。)が含まれている
廃棄物。
注記 時間経過による減衰は考慮できないため,短寿命で放射線量の
多い放射性物質の減衰を目的として,一定期間の管理を行った
うえで,人間界から隔絶するために地下深くに埋設する地層処
分が,主に関係する諸国で検討されている。
long-lived waste
406
地理情報システ
ム
デジタル化された地図データ,位置のもつ属性情報などの統計データ
を統合的に扱う情報システム。GISともいう。
注記 汚染の発生源,濃度分布の解析などに有用。
geographic
information system,
GIS
407
ディーゼル排気
微粒子,
DEP
ディーゼル車から排出する浮遊粒子状物質。
diesel exhaust
particulate matter,
DEP
27
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
408
DDT
C14H9Cl5で表される有機塩素系殺虫剤。
注記 化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)の第
一種特定化学物質として製造及び輸入を禁止している。POPs
条約の対象物質。
dichlorodiphenyl
trichloroethane,
DDT
409
低温濃縮,
クライオフォー
カス
ガスクロマトグラフィーにおいて,液化窒素などで低温に保持したカ
ラム先頭部分に対象物質を一旦濃縮して,鋭いピークが得られるよう
にする試料注入法。
cryofocus
410
底質
河川,湖沼及び海洋の水底の堆積物及び地質。
sediment,
deposit
411
底質調査方法
各種の公共用水域などの底質調査に関して環境省によって定められ
た分析方法。
sediment monitoring
method
412
ディフュージョ
ンチューブ
標準物質が一定速度で蒸発拡散する現象を利用して標準ガスを調製
するチューブ。
diffusion tube
413
定容量採取法
(自動車排ガス
測定の)
排気物質を清浄な空気で希釈し,一定の温度で一定の流量にして,そ
の一部を定流量で採取する方法。CVS法と略称する。
注記 通常,定容量ポンプ又は臨界圧ノズルを用いる。
constant-volume
sampling method
(for automobile
exhaust gas
measurement)
414
定流量制御装置,
マスフローコン
トローラー
エアーサンプラーなどを使用する際,捕集する気体の流量を一定に保
つための装置。
mass flow controller
415
定量下限
分析種について定量値の算出が可能な最小量又は最小濃度。
注記 通常は,数値の信頼性水準とともに表示する。
minimum limit of
determination,
minimum limit of
quantitation,
quantitation limit,
limit of quantitation,
LOQ
416
定量上限
分析種について定量値の算出が可能な最大量又は最大濃度。
maximum limit of
determination,
maximum limit of
quantitation,
MOQ
417
定量範囲
定量下限から定量上限までの範囲。
dynamic range
418
低レベル放射性
廃棄物
放射性廃棄物のうち,再処理施設で発生する放射能レベルの極めて高
い高レベル放射性廃棄物以外のもの。
注記 原子力発電所,ウラン濃縮又は燃料加工施設から低レベル及び
比較的レベルの高い廃棄物が発生する。また,医療機関又は研
究機関から低レベル廃棄物が発生する。
low-level radioactive
waste,
LLW
419
テトラクロロエ
チレン
C2Cl4で表される有機塩素系溶剤。大気,及び水質の環境基準が設定
されている有害物質。
tetrachloroethylene
420
デニューダー
大気中のガス状物質と粒子状物質との拡散速度の差を利用して,ガス
状物質を選択的に捕集する器具。
denuder
421
電気加熱原子吸
光法
黒鉛,耐熱金属などを発熱体とする炉を通電加熱し,試料を原子化す
る原子吸光法。
注記 フレームを用いる原子吸光法に比べ,感度が1桁〜2桁高い。
electrothermal atomic
absorption
spectrometry,
AAS
422
電気伝導率,
導電率
(溶液の)
溶液がもつ電気抵抗率(Ω・m)の逆数で,単位はジーメンス毎メート
ル(S m−1)。
electric conductivity,
conductivity
(of solution)
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
423
電子捕獲検出器,
ECD
放射性同位元素からのβ線又は放電によって発生する光子によって
生成した自由電子が,ハロゲン,ニトロ基などをもつ電子親和性の高
い有機化合物に捕獲される現象を利用するガスクロマトグラフ用の
検出器。
electron capture
detector,
ECD
424
電離箱式サーベ
イメーター
携帯形の放射線計測装置の一種。
注記 空気又は他の気体を入れた箱の中に正負一対の電極を置き電
場をかけると,放射線の電離作用によって生成するイオン対が
それぞれ電場に従って移動し,電極間に電流が生じる。この電
流値を測定し,放射線を計測する。
ionization chamber
survey meter
425
電離放射線
物質に電離作用を及ぼす放射線。
注記 電子,陽子,α粒子などの荷電粒子は直接電離放射線といい,
電荷をもたないγ線,X線などの電磁波及び中性子は,間接電
離放射線という。
ionization radiation
426
同位体希釈分析
試料に同位体比の異なる測定対象元素の一定量を添加して混合し,混
合前後の同位体比を測定して,もともと試料中にあった元素を定量す
る方法。
注記 化学的性質がよく似た物質の混合物中の特定物質を定量する
ときに用いられる。目的成分を分離する必要はなく,一部分取
り出せばよいのが特徴である。
isotope dilution
analysis
427
同位体標識化内
標準物質
測定対象物質の一部の元素を安定同位体に置き換えた物質。
注記 物理化学的な挙動は元の物質とほぼ同じだが,質量分析で明確
に区別できるため,前処理の損失補正などに利用できる。
isotope labelled
internal standard
428
等価線量
放射線を浴びた人体組織の吸収線量に放射線荷重係数を乗じた線量。
単位はシーベルト(Sv)。
注記 ICRP(国際放射線防護委員会)1990年勧告で導入された概念。
equivalent dose
429
透視度
河川,排水などの透明の程度を示す清濁の指標。
注記 白の標識板に太さ0.5 mm,間隔1 mmの二重線で書かれた十字
(二重十字)が初めて明らかに識別できるときの水層の高さで
示す。単位は,10 mmを1度とする。
transparency
430
透視度計
透視度を測定する器具。
transparency meter,
transparency gauge
431
動的校正
(ガス分析の)
校正用ガスを用いて実際と同じプロセスで行う校正方法。
dynamic calibration
(for gas analysis)
432
透明度
海,湖などの水の清澄を示す指標。
注記 直径20 cm〜30 cmの白く塗った円板(セッキー板)を水中に
沈め,見えなくなったときの深さ(m)と,引き上げて見えは
じめたときの深さ(m)とを平均して求める。
transparency
433
毒性試験
化学物質などについて,人,生物などに好ましくない作用の有無又は
その強さの程度を調べるための試験。
toxicity test
434
毒性等価係数,
TEF
2,3,7,8-TCDD(tetrachlorinated dibenzo-p-dioxin)に等価係数として1
を割り当てて,それとの関係において,各々の同骨格体の相対毒性を
設定したもの。
注記 17種のPCDD(polychlorinated dibenzo-p-dioxin)及びPCDF
(polychlorinated dibenzofuran)並びに12種のPCB
(polychlorinated biphenyl)に値が設定されている。
toxicity equivalent
factor,
TEF
435
毒性当量,
TEQ
ポリ塩化ジベンゾジオキシン(PCDD)(番号580),及びポリ塩化ジ
ベンゾフラン(PCDF)(番号581)の各種異性体の毒性は質的な類似
性があり,生物学的な作用を起こす分量に大きな差があるため,環境
試料中の毒性を個別同位体の実際の濃度に毒性等価係数を乗じ,加算
した値。
toxic equivalents,
TEQ
29
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
436
特定フロン
クロロフルオロカーボン(CFC)類でCFC-11(フロン11),CFC-12
(フロン12),CFC-113(フロン113),CFC-114(フロン114),及び
CFC-115(フロン115)の5種類。
specified
chlorofluorocarbon
437
毒物
人,動物などに好ましくない作用を及ぼす物質。狭義には毒物及び劇
物取締法で取扱いなどが規制されている化学物質。
toxicant,
poison
438
特別管理一般廃
棄物
一般廃棄物のうち,爆発性,毒性,感染性その他の人の健康又は生活
環境に係る被害を生じるおそれがある性状をもつものとして廃棄物
処理法において定められたもの。
specially-controlled
municipal waste
439
特別管理産業廃
棄物
産業廃棄物のうち,爆発性,毒性,感染性その他の人の健康又は生活
環境に係る被害を生じるおそれがある性状をもつものとして廃棄物
処理法において定められたもの。
specially-controlled
industrial waste
440
特別管理廃棄物
特別管理産業廃棄物と特別管理一般廃棄物とを合わせたものの総称。 specially controlled
waste
441
土壌ガス分析法
土壌を削孔し減圧捕集瓶によって揮発性有機化合物を捕集し,ガスク
ロマトグラフ−光イオン化検出器(GC-PID),又はガスクロマトグラ
フ−質量分析計(GC-MS)を用いて分析する方法.。
soil gas analytical
method
442
土壌含有量基準
土壌汚染対策法において,土壌中の有害物質(カドミウム,六価クロ
ム,シアン化合物,水銀,鉛,ひ素,ふっ素,ほう素など)が規定さ
れた溶媒によって溶出する量を含有量として定めた基準。
注記 直接摂取された土壌の体内での摂取実態を考慮して規定され
た溶媒に溶出する量であり,アルカリ溶融法,ふっ化水素酸-
硝酸-過塩素酸分解法などの完全分解によって求められる全量
のことではない。
evaluation standard
for soil (regarding
oral ingestion)
443
土壌TPH試験
(油汚染対策ガ
イドライン)
土壌の全石油系炭化水素(TPH)の濃度を測定する試験方法。
注記 水素炎イオン化検出器付きガスクロマトグラフ法,赤外分光分
析法,重量法がある。
test method of total
petroleum
hydrocarbon (TPH)
in soil
(in oil pollution
abatement
guidelines)
444
土壌溶出量基準
土壌汚染対策法において,土壌中の有害物質が水によって溶出する量
を定めた基準。
注記 地下水に溶出し,飲用によって体内に取り込まれる間接摂取に
よるリスクを考慮して定めた基準。土壌に10倍量の水を加え
て振り混ぜた後,溶出してくる物質について定めた基準で,地
下水基準と同じ数値になっている。
environmental quality
standard for soil
pollution (by
leaching test)
445
トラベルブラン
ク
試料採取に伴うブランク値の上昇程度を確認するために,試料採取以
外の工程を実試料と同様に行った試料。
注記 フィールドブランクともいう。
travel blank,
field blank
446
トリウム系列
天然放射性核種である232Th(半減期140億年)を親核種として,α
壊変又はβ壊変を繰り返しながら安定な208Pbを生成する壊変系列。
注記 全核種の質量数が4nで表すことができることから4n系列とも
いう。(nは整数)。
thorium decay series
447
トリクロロエタ
ン
C2H3Cl3で表される有機塩素系溶剤。
注記 このうち1,1,1-トリクロロエタンはオゾン層破壊物質として特
定フロン類とともに規制の対象となっている。
trichloroethane
448
トリクロロエチ
レン
C2HCl3で表される有機塩素系溶剤。大気及び水質の環境基準が設定
されている有害物質。
trichloroethylene
30
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
449
トリプルボトム
ライン
企業活動を経済的側面,社会的側面及び環境的側面の三つの側面につ
いて評価すること。決算書の最終行(ボトムライン)に収益,損失の
最終結果を示すように,社会面では人権配慮又は社会貢献,環境面で
は資源節約,汚染対策などについて評価をし,示すべきという考え方。
triple bottom line
450
ドリン系農薬
有機塩素系殺虫剤のうち,アルドリン,エンドリン及びディルドリン
の総称。
dorint pesticides
451
トレーサーガス
(室内環境の)
換気率,通気性の測定などのために対象空間に微量放出するガス。
tracer gas
(for indoor
environment
measurement)
452
トレーサビリテ
ィ
不確かさが全て表記された切れ目のない比較の連鎖を通じて,通常
は,国家標準又は国際標準である決められた標準に関連付けられ得る
測定結果又は標準の値の性質。
注記 個々の校正が測定不確かさに寄与する,文書化された切れ目の
ない校正の連鎖を通して,測定結果を計量参照に関連付けるこ
とができる測定結果の性質(ISO/IEC Guide 99の定義)。
metrological
traceability,
traceability
453
ドレッジ採泥器
水底で容器を引きずり,堆積物を採取する機器。
dredge sampler
454
内標準物質
内標準法に用いるための,試料などに添加して測定の基準とする物
質。
internal standard
455
内標準法
標準試料及び試料に内標準物質を添加し,それぞれの応答の比を基準
として試料中の量を求める定量法。
internal standard
method
456
内部被ばく
体内に摂取した放射性物質からの放射線照射による身体の被ばく。
注記 比電離能が高く,飛程の短いα線又はβ線のほうが,γ線より
人体に対する影響が大きい。
internal exposure
457
内分泌かく乱化
学物質
動物の体内に取り込まれた場合に,本来,その体内で営まれている正
常ホルモンの作用に影響を与える外因性の物質。
endocrine disrupting
chemicals
458
ナノ粒子
粒径が1 nm〜100 nmの粒子。
注記 先端材料の粒子,燃焼排ガスに含まれる粒子などがある。
nano particle
459
生下水
何の処理も加えていない,排出したままの下水。
crude sewage
460
二酸化硫黄自動
計測器
大気中又は排ガス中の二酸化硫黄の濃度を自動で測定する分析計。
注記 環境用としては,“溶液電気伝導率方式”,“紫外線蛍光方式”
などの方法を,排ガス用としては“溶液電気伝導率方式”,“赤
外線吸収方式”,“紫外線吸収方式”などの方法を用いる二酸化
硫黄自動計測器がある。
SO2 autoanalyzer
461
二酸化炭素回収
貯留
発電所,製鉄所などから発生する温暖化ガスであるCO2を大気中へ
排出する前に回収し,地中又は海洋などにた(溜)め込む技術。
carbon dioxide capture
and storage,
CCS
462
二次有機エアロ
ゾル
大気中で二次的(光化学的)に生成する有機エアロゾル。
secondary organic
aerosol
463
二次粒子
浮遊粒子状物質(SPM)のうち,硫黄酸化物などのガス状物質として
排出したものが,大気中で光化学反応などによって粒子に変化したも
の。
secondary particle,
agglomerated particle
464
認証
製品,工程又は付帯サービスが所定の要求事項を満たしていること
を,第三者が文書で保証する手続き。
certification
465
認証値
標準物質の特性,組成などの特性値を認証機関が必要な不確かさで確
定し,文書によって証明している値。
certified value
466
認証標準液
分析機器の目盛定め,目盛校正,化学分析などの標準用として用いる
液体状の認証標準物質。
certified reference
solution
467
認証標準ガス
分析機器の目盛定め,目盛校正,化学分析などにおいて,標準用及び
校正用ガス調製装置の原料ガスとして用いる気体状の認証標準物質。
certified reference gas
31
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
468
認証標準物質,
CRM
一つ以上の特性値が認証された,認証書付きの標準物質。
注記 特性値を表す単位について,その正確な現示のためのトレーサ
ビリティが確立され,かつ,表記された信頼水準での不確かさ
が認証書に付されるという手続きによって,特性値は認証され
る。
有効な手順を用いて一つ以上の指定された特性の値及び付
随する不確かさ並びにトレーサビリティを与える,権威ある機
関から発行された文書が添えられた標準物質(ISO/IEC Guide
99の定義)。
certified reference
material,
CRM
469
認定試験所
適切な試験結果を提供する能力があるかどうかを第三者(認定機関)
によって認定された試験所。
accredited testing
laboratory
470
熱ルミネッセン
ス線量計
特定の材料に放射線を照射した後に加熱し,放射線に相関する強度で
発生する熱蛍光(ルミネッセンス)を測定することを原理とする放射
線線量計。
thermoluminescence
dosimeter,
TLD
471
濃縮捕集
対象物質の濃度が低いため,その場で濃縮して分析用の試料を採取す
る操作。
preconcentration
sampling
472
濃度規制
排出基準を排出ガス又は排水中の濃度で表した規制。
regulation of emission
concentration
473
農薬
除草剤,殺虫剤,殺菌剤など農業において用いる化学物質。
agricultural chemicals,
pesticides
474
パージ・トラッ
プ法
液体試料中の揮発成分を不活性ガス中に移動させ,トラップ管に捕
集,濃縮した後に,これを加熱して揮発成分を追い出し,ガスクロマ
トグラフに導入する方法。
purge and trap method
475
パーフルオロオ
クタン酸類,
PFOAs
過ふっ素化合物類(PFCs)の分解物で,6から12の炭素鎖をもつふ
っ素化合物。
PFOAは,CF3(CF2)6COOH。
注記 IUPAC名は,ヘプタデカフルオロ-1-オクタン酸。2009年にPOPs
条約の規制物質として追加された。
perfluorooctanoates
476
パーフルオロオ
クタンスルホ
ン酸類,
PFOSs
過ふっ素化合物類(PFCs)の分解物で,6から12の炭素鎖をもつふ
っ素化合物。
PFOSは,CF3(CF2)7SO3H。
注記 2009年にPOPs条約の規制物質として追加された。
perfluorooctane-
sulfonates
477
パーミエーショ
ンチューブ
高純度の液化ガスをチューブに封入し,チューブからガスが一定速度
で浸透拡散する現象を利用して低濃度の標準ガスを調製するチュー
ブ。
permeation tube
478
廃アルカリ
水溶液状の廃棄物でアルカリ性のもの。
waste alkali
479
排煙脱硝
燃焼排ガス中の窒素酸化物の除去。
flue gas denitration
480
排煙脱硫
燃焼排ガス中の硫黄酸化物の除去。
flue gas desulfurization
481
排ガス
燃料その他のものの燃焼・合成・分解,熱源としての電気の使用,機
械的処理などに伴って発生する固体粒子を含むガス。
注記 水分を含まないガスを乾きガスといい,水分を含むガスを湿り
ガスという。
flue gas,
stack gas
482
排ガス採取装置
排ガスを採取するための装置。
flue gas autosampler
483
廃棄物
不要になり廃棄の対象となった無価物。
waste
484
廃棄物固形燃料,
RDF
廃棄物の可燃物を乾燥,破砕,圧縮及び成形固化し,エネルギー源と
して利用する燃料。
refuse derived fuel
485
排気物質
(自動車の)
エンジンの排気系から外部に排出する気体及び粒状を含む物質。
exhaust emissions
(from motor
vehicles)
486
廃酸
水溶液状の廃棄物で酸性のもの。
waste acid
32
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
487
排出ガス
(自動車の)
自動車が排出する排ガス,蒸発ガス及びブローバイガスの総称。
emission gas
(from motor
vehicles)
488
排出基準
(大気汚染の)
a) 排出物質中の特定物質の排出量を規制するための許容限界値。
b) 大気汚染防止法において工場などのばい煙発生施設で発生し,排
出口から大気中に排出されるばい煙の量の許容限度。
emission standards
(of air pollution)
489
排出水
ある施設から施設外に排出される水。
注記 水質汚濁防止法では,工場又は事業場から公共用水域に排出さ
れる水をいう。
discharge water
490
排出物質
(自動車の)
自動車が発散する物質の総称で,排ガス,燃料蒸発ガス及びブローバ
イガスのほかに車体塗装の溶媒蒸気などの発散物質を含むもの。
emission matter
(from motor
vehicles)
491
ばいじん(煤塵) 燃焼又は加熱に伴って発生する固体状物質。
dust,
soot and dust
492
ばいじん濃度計
排ガス中のばいじんの濃度を測定する機器。
dust monitor
493
廃水
生活又は産業活動によって使用され,原料として使用されなくなって
システム外に排出される水。
waste water
494
排水基準
水質汚濁防止法の特定施設から公共用水域へ排出される排出水の汚
染状態,及びこれに含まれる有害物質の許容限度。環境省令による基
準と都道府県による上乗せ基準とがある。
effluent standard
495
ハイボリューム
エアーサンプ
ラー
空気中に浮遊している粒子状物質の捕集に用いる,吸引空気量が0.5
m3 min−1程度以上の大気試料採取用機器。
high-volume air
sampler
496
ハイロート採水
器
おもりを付けた枠に,試料容器を取り付けた採水器で,試料採取位置
まで沈め開栓し,しばらく放置後(満水後)栓を閉じ,試料水を採取
する機器。
heyroth sampler
497
発がん性試験
試験する物質を,ラットなどの試験する小動物に一生涯にわたって与
え,試験期間中又は試験後に解剖し,がんの発生状況を調べる試験。
carcinogenicity test
498
発がん物質
一定量を摂取することによってがんを発生させる可能性のある物質。 carcinogen,
carcinogenic substance
499
バッグサンプラ
ー
容器捕集法の一つで,合成樹脂製,アルミニウムはく(箔)製などの
袋を用いた気体試料採取装置。排ガスでは,捕集バッグ法という。
bag sampler
500
バックトラジェ
クトリー解析
大気汚染の測定日から数日前の気象情報を用いて,大気汚染物質の飛
散経路を推定する手法。
back trajectory
analysis
501
パッシブサンプ
ラー
分子拡散を利用する,無動力の大気試料採取器具。
passive sampler
502
パッシブサンプ
リング法
パッシブサンプラーを用いる大気試料捕集方法。
注記 対義用語は,アクティブサンプリング法(番号4)である。
passive sampling
method
503
発生源
汚染物質を環境中に排出するもの。
注記 移動発生源(自動車など)及び固定発生源(工場など)がある。
emission source
504
発生源用分析計
発生源からの汚染物質の発生濃度を測定する機器。
注記 一般環境のレベルよりも高濃度の物質を測定できる。
stationary emission
analyzer
505
バリデーション,
妥当性確認
妥当性を総合的に検討・評価する手法。
注記 分析方法の妥当性を検討するためには,真度,精度などのパラ
メータの評価が必要となる。
validation,
method validation
506
半揮発性有機化
合物
室内空気汚染源となる可能性のある有機化合物で,世界保健機構によ
って区分された沸点範囲の240 ℃〜260 ℃から380 ℃〜400 ℃まで
の化合物。
semi volatile organic
compounds,
SVOC
507
半減期
(放射性の)
放射性核種,素粒子などの不安定な粒子が壊変するとき,粒子の数が
初めの1/2にまで減少するのに要する時間。
half life,
radioactive half life
33
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
508
半導体検出器
Si,Geなどの半導体を用いる放射線検出器。
注記 エネルギー分解能が非常に高く,X線及びγ線の検出器として
用いられる。
semiconductor
detector
509
バンドーン採水
器
円筒管の上下にゴムの蓋を取り付けた採水器。上下の蓋を開けたまま
沈め,試料採取位置で蓋を閉め試料を採取する器具。
van dorn water
sampler
510
pH
水素イオン活量の逆数の常用対数。
注記 これは概念上の定義で実測できない値である。実用の操作的定
義についてはJIS Z 8802を参照する。
pH
511
pH計
ガラス電極と比較電極との組合せで構成する電位差計で,ガラス電極
のガラス膜面の両端に発生する電位差から,試料のpH値を測定する
機器。
pH meter
512
BHC
ヘキサクロロシクロヘキサン類(HCHs)(番号557)に同じ。
benzene hexachloride
513
PM10
浮遊粒子状物質のうち,捕集効率が50 %となる空気動力学的径が10
μmとなる粒子。
注記 黄砂,海塩など自然発生するものも含む。
particulate matter 10
514
PM2.5
浮遊粒子状物質のうち,捕集効率が50 %となる空気動力学的粒子径
が2.5 μm以下の粒子。
注記 呼吸によって体内に取り込まれやすい。
particulate matter 2.5
515
非意図的汚染物
質
意図して製造したものではなく,製造,燃焼などの過程でごく微量生
成する有害化学物質。
注記 ダイオキシン,多環芳香族炭化水素などをいう。
unintentionally
created pollutants
516
PPCPs
医薬品及びパーソナルケア製品(シャンプー,日焼け止め,化粧品な
ど)。
注記 上記の医薬品及び製品に含まれる化学物質を指すこともある。
pharmaceuticals and
personal care
products
517
光散乱法
大気中に浮遊する粒子による散乱光が,粒子数に比例することを用い
る浮遊粒子状物質(SPM)の測定方法。
注記 SPM,PM2.5などの測定に用いる。
light scattering
method
518
飛行時間質量分
析計,
TOF-MS
イオンが一定の距離を飛行するのに要する時間が,イオンの質量に対
応する性質を利用した分析方法。小量の試料の測定に適している。
time-of-flight mass
spectrometer,
TOF-MS
519
ビスフェノール
A
4,4ʼ-(1-メチルエチリデン)ビスフェノール[4,4-(1-methylethyliden)
bisphenol]の別名。ポリカーボネート樹脂,エポキシ樹脂などの原料。
注記 内分泌かく乱作用の疑いがある物質で,樹脂製品に熱をかける
と溶出しやすくなる。
bisphenol A
520
飛程
荷電粒子が物質中に入射したとき,完全に停止するまでに進む距離。 range
521
非分散形紫外線
分析計
近紫外域に吸収帯をもつ気体又は液体の濃度を連続測定する機器の
うち,分光に分散媒を用いないで光学フィルターなどによって選択性
を得て,光電管,フォトセンサなどで検出する分析計。
nondispersive
ultraviolet analyzer,
NDUV
522
非分散形赤外線
分析計
赤外領域に吸収帯をもつ気体又は液体の濃度を連続測定する機器の
うち,分光に分散媒を用いないでガスフィルター又は選択性検出器に
よって選択性をもたせた分析計。
注記 一酸化炭素,二酸化炭素などの測定方法として用いる。
nondispersive
infrared analyzer,
NDIR
523
比放射能
放射性核種を含む物質の単位質量当たりの放射能。単位はBq kg−1。
注記 化合物(又は単体)では単位物質量当たりの放射能,又は対象
とする元素の放射性同位体とその元素の全原子数との比で表
すこともある。
specific radioactivity
524
非メタン炭化水
素
メタン以外の炭化水素。
non-methane
hydrocarbon,
NMHC
34
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
525
ヒューム
昇華,蒸留,ばい焼,化学反応などによって生じる固体粒子で,粒子
の大きさは,1 μm以下である。
fume
526
標識化合物
化合物中の特定の位置にある原子をその安定同位体又は放射性同位
体で置き換えたもの。
注記 化学反応又は生体の代謝機構のトレーサー実験などに用いら
れる。
labeled compound
527
標準作業手順,
SOP
作業の正確さなどを高めるために,あらかじめ定めておく手順。
standard operating
procedure,
SOP
528
標準不確かさ
標準偏差で表す,測定の結果の不確かさ。
standard uncertainty
529
標準物質
分析機器の校正,測定方法の評価,分析試料の成分値付けなどのため
に用いる,その特性値が適切に確定されている材料又は物質。
注記 指定された性質に関して十分に均質かつ安定であり,測定又は
名義的性質の検査において,意図する用途に適していることが
立証されている物質(ISO/IEC Guide 99の定義)。
reference material
530
標準偏差
分散の平方根の絶対値。
注記 不偏分散の平方根の絶対値を試料標準偏差又は実験標準偏差
(experimental standard deviation)ともいう。
standard deviation
531
比例計数管
放射線の電離作用を利用した放射線測定器の一種。
注記 電離箱又はガイガーミュラー(GM)計数管と同様のガス入り
計数管で,ガス増幅度が一定の値(比例領域)の領域で使用す
ることによって,放射線のエネルギー損失に比例した波高の出
力パルスが得られるため,放射線のエネルギー別の測定が可能
である。
proportional counter
532
フィッショント
ラック年代測
定法
岩石などに含まれる238Uが自発核分裂によって生じた原子核がその
固体中を破壊しながら進んだ飛跡(フィッショントラック)の本数及
び238Uの自発核分裂崩壊定数と238Uの原子数とから求める年代測定
法。
fission track dating
533
フィルムバッチ
X 線フィルムを収めた個人被ばく線量計。
注記 一定期間の放射線作業による被ばく線量をモニターするため
に用いる。近年,デジタルデータ処理が可能で繰り返し利用で
きるなどの特徴をもつ蛍光ガラス線量計(ガラスバッジ),熱
ルミネッセンス線量計(TLD),光刺激ルミネッセンス線量計
(OSLD)などに置き換えられている。
film badge
534
富栄養化
貧栄養の閉鎖性水域が,長年にわたり窒素,りんなどの栄養塩の供給
を受けて,生物生産性の高い環境に移っていく現象。
eutrophication
535
フェノール類
(排水基準の)
試料中のベンゼン及びその類似体のヒドロキシ誘導体で,4-アミノア
ンチピリンと反応して着色化合物を生成するもの。
phenols
(in effluent standard)
536
不確かさ
測定の結果に付随した,合理的に測定量に結びつけられる値のばらつ
きを特徴付けるパラメータ。
uncertainty
537
フタル酸エステ
ル
フタル酸ジブチル,フタル酸ジ-2-エチルヘキシルなどプラスチック
可塑剤に用いることが多い化合物群。
phthalic ester
538
浮遊粒子状物質,
SPM
大気中に浮遊する粒子状物質。
注記 大気汚染防止法では,空気動力学的粒子径が10 μm以下の浮遊
粒子状物質として定められている。
suspended particulate
matter,
SPM
539
ブランクテスト,
空試験
試料を用いないで,試料を用いたときと同様の操作をする試験。
注記 分析操作中に試料の汚染が生じていないかどうか確認できる。
blank test
540
プランクトンネ
ット
浮遊性微小生物採取に使用する,細かい目の合成繊維で作られた網。
注記 網の目の粗さを規格化している。
plankton net
35
K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
541
ふるい分け
1個以上のふるいを用いて,一定の大きさの網目を通過する粒子群と
通過できない粒子群とに分離する操作。
sieving
542
フレーム原子吸
光分析法
測定元素の熱解離,原子化に燃料ガスとしてアセチレンなどのフレー
ムを用いる原子吸光分析法。
flame atomic
absorption
spectrometry
543
フローインジェ
クション分析
細管内の試薬溶液の流れの中に試料溶液を注入し,化学反応を起こさ
せた後,下流に設置した検出器によって分析成分を検出・定量する方
法。
注記 試料溶液の流れの中に試薬を注入する方法もある。
flow injection analysis
544
フロン
揮発性の高いふっ素化炭化水素類の総称。
注記 塩素を含むものはオゾン層を破壊するため全廃などの処置が
とられている。
fluorocarbon
545
分画
試料をある特定の性質に基づいて二つ以上の部分に分離する操作。
注記 分画した個々の部分は画分という。
fractionation
546
分級
流体力を利用して,粒子状物質を粒子径別に分ける操作。
classification
547
分散染色法
a) 光学顕微鏡でアスベスト計測するとき,屈折率の差を利用して,
アスベストとそれ以外の繊維状物質,又はアスベストの種類を判
別する方法。
b) 試料及び浸液の屈折率が合致した波長(色)だけを顕微鏡の光源
の色(白色光)から取り除いて,残った波長の光学的総和として
スペクトル合成色を観察する方法。
dispersion staining
548
粉じん(塵)
物の破砕,選別,その他の機械的処理,又は堆積物の飛散に伴い発生
する粒子状物質。ダストともいう。
dust
549
分析誤差
分析操作に伴って生じる誤差。分析機器,手順,分析方法に起因する
偏り(系統誤差),及び環境因子の変動に起因するばらつき(偶然誤
差)を含む。
analytical error,
analysis error
550
分析種,
分析対象成分
分析試料又は試料溶液中の被検成分。
analyte
551
分析試料
a) 分析を行うために,分析用の試料からはかりとった試料。
b) 測定にかける状態に調製した試料。測定試料ともいう。
analysis sample
552
分配係数
ある溶質が共存する二つの液相において溶解平衡にあるとき,これら
二つの液相における溶質の濃度比。
注記 クロマトグラフィーでは,固定相中の溶質の濃度を移動相中の
溶質の濃度で除した値をいう。
partition coefficient
553
分離管式炭化水
素計
メタンと非メタン炭化水素とを分離管を用いて分離した後,後者だけ
を測定する機器。
注記 分離管としてはガスクロマトグラフのカラムなどを用いる。
gas chromatograph
hydrocarbon
analyzer
554
ベーター線吸収
法
低いエネルギーのβ線を物質に照射した場合,その物質の質量に比例
してβ線の吸収量が増加する原理を利用する測定方法。
注記 SPM,PM2.5などの測定に用いる。
β-ray dust mass
monitoring method,
beta-ray absorption
method
555
β壊変
不安定な原子核がβ線を放出することによって安定な状態に移行す
る現象。
注記 陽電子を放出するβ+壊変と電子を放出するβ−壊変とがある。
壊変の前後で陽子及び中性子の数は変わるが,両壊変とも質量
数は変わらず,β+壊変では原子番号は1減少し,β−壊変では原
子番号は1増加する。
β decay,
β disintegration
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
556
β線
β壊変によって原子核から放出される高エネルギーの電子又は陽電
子。
注記 β線が放出されると同時に放出されるニュートリノがいろいろ
な割合でエネルギーを持ち去るので,β線のエネルギーはゼロ
から最大エネルギーにわたる連続スペクトルを示す。
β ray
557
ヘキサクロロシ
クロヘキサン
類,
HCHs
C6H6Cl6で表される化学物質。
注記 殺虫剤として広く利用された。八つの構造異性体をもつが,農
薬としての製造時には,α,β,γ,δの四つの異性体が生成する。
この内,薬効があるのはγ体だけであり,精製してγ体だけと
した農薬はリンデンと呼ばれる。一方,四つの異性体を含んだ
ままの農薬はBHCという名称で呼ばれる。POPs条約において,
2009年にα-HCH,β-HCH,γ-HCHが規制対象物質として追加
された。
hexachlorocyclo-
hexanes,
HCHs
558
ヘキサブロモビ
フェニール,
HBB
二つのベンゼン環と六つの臭素とからなる化合物。
注記 合成樹脂などの難燃剤として使用された。2009年にPOPs条約
の規制物質として追加された。
hexabromobiphenyl,
HBB
559
ヘキサン抽出物
質
水中の油分などノルマルヘキサンに溶解する有機化合物。
hexane soluble matter
560
ベクレル
放射能の単位。1秒間に1回の壊変を1 Bqという。
bequrel
561
ヘッドスペース
法
(ガスクロマト
グラフィーの)
一定容積の容器に固体・液体試料を入れて密栓し,一定温度において
一定時間静置して平衡にした後,気相部分の一定量を採取して,分析
機器に導入する方法。
head space method
(for gas
chromatography)
562
変異原性試験
遺伝子又は染色体に突然変異を引き起こす因子であるかどうか調べ
る試験。
注記 微生物,実験動物などを用いる方法がある。
mutagenicity test
563
偏差
測定値からその期待値(通常は平均値)を引いた差。
deviation
564
偏析
試料内において一様になっておらず,部分的にその性質若しくは組成
が異なっていること,又はその状態。
segregation
565
ベンゼン
C6H6で表される芳香族炭化水素の一つ。
注記 環境基準が設定されている。ヒトに対する発がん性が指摘され
ている。
benzene
566
包含係数
拡張不確かさを得るために合成標準不確かさに乗ずる係数。通常は2
〜3の値。
coverage factor
567
放射光
高エネルギーの電子などの荷電粒子がその進行方向を磁場によって
変えられたとき,軌道の接線方向に発生する電磁波。
注記 物性をはじめ様々な研究に利用される。我が国では高輝度光科
学研究センターのSPring-8,高エネルギー加速器研究機構のPF
(Photon Factory)などがある。
synchrotron radiation
568
放射性炭素年代
測定
放射性炭素を用いた年代測定法。
注記 宇宙線によって一定濃度で存在する大気中及び生物中の放射
性炭素が,生物の死後減少することを利用して,生物試料の年
代を測定する技術。
radiocarbon dating
569
放射性廃棄物
放射性物質を含む廃棄物。
注記 原子力発電所,原子炉施設,核燃料サイクル施設,医療機関,
研究所及び大学などのラジオアイソトープ使用施設などから
発生する規定濃度以上の放射性物質を含む廃棄物。
radioactive waste
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
570
放射線
放射性同位元素の壊変に伴って放出される粒子又は電磁波。
注記 これらと同程度のエネルギーをもつ粒子線又は宇宙線を含め
ることもある。電磁放射線(X線,γ線),荷電粒子線(α線,
β線,重イオン),電荷をもたない粒子線(中性子線)に分類
される。
radiation
571
放射性同位体
同位体のうち,不安定で放射性壊変をする核種。ラジオアイソトープ,
又は放射性核種ともいう。
radioisotope,
radionuclide
572
放射能
a) 放射性核種がもつ放射線を放出する能力。
b) 放射性核種の単位時間当たりの壊変数。単位はBq(ベクレル)。
radioactivity
573
ポケット線量計
ポケットに入る程度の大きさの積算形の線量計。
注記 現在はデジタル式の半導体検出器を用いたものが広く使われ
ている。個人の外部被ばく線量の測定に用いられる。
pocket dosimeter,
handheld dosimeter
574
母集団
調査の対象となる特性をもつ全てのものの集団。
population
575
捕集バッグ法
(排ガスの)
容器捕集法の一つで,試料ガスをガスの状態で捕集する合成樹脂フィ
ルム製のバックを用いた採取方法。直接法は,吸引ポンプから直接バ
ッグに試料ガスを導入して採取する。間接法は,バッグを気密容器に
入れ,気密容器を減圧にして採取する。
collection bag method
(for exhaust gas
analysis)
576
ポストハーベス
ト農薬
作物の収穫後に使用する農薬。
post-harvest pesticide
577
保存試料
試料の採取から時間経過を経た試料。
preserved sample
578
ホットスポット
a) 局地的に何かの値が高かったり,何かの活動が活発であったりす
る地点・場所・地域のこと。
b) 原子力事故,核実験などにおいて,点状に生じる放射性物質の汚
染の激しい地域。放射線の強度が強くなっている地点・地域。
hotspot
579
ポリウレタンフ
ォーム
(大気分析用の)
ポリウレタンの円柱状スポンジ。
注記 大気中のダイオキシンなどの採取に用いることが多い。
polyurethane foam
(for air analysis)
580
ポリ塩化ジベン
ゾジオキシン,
PCDD
ジベンゾジオキシン骨格に塩素が置換した化合物。
注記 ダイオキシン類の一つで,POPs条約の対象物質。
polychlorinated
dibenzo-p-dioxin,
PCDD
581
ポリ塩化ジベン
ゾフラン,
PCDF
ジベンゾフラン骨格に塩素が置換した化合物。
注記 ダイオキシン類の一つで,POPs条約の対象物質。
polychlorinated
dibenzofuran,
PCDF
582
ポリ塩化ビフェ
ニル,
PCB
ビフェニル骨格に塩素が置換した化合物。
注記 POPs条約の対象物質。
polychlorinated
biphenyl,
PCB
583
ポリブロモジフ
ェニルエーテ
ル類,
PBDEs
二つのベンゼン環,臭素及び酸素からなる化合物。
注記 家電製品,OA機器,家具,自動車などに使用される合成樹脂,
合成繊維などの難燃剤として使用された。2009年にPOPs条約
の規制物質として,臭素を四つもつテトラブロモジフェニルエ
ーテル類(テトラBDE),五つもつペンタブロモジフェニルエ
ーテル類(ペンタBDE),六つもつヘキサブルモジフェニルエ
ーテル類(ヘキサBDE),七つもつヘプタブロモジフェニルエ
ーテル類(ヘプタBDE)が追加された。
polybrominated
diphenyl ethers,
PBDEs
584
ホルムアルデヒ
ド
HCHOで表される有害大気汚染物質の優先取組み物質の一つ。
注記 大気汚染防止法において,優先取組物質として指定されてお
り,シックハウス症候群の原因物質の一つである。
formaldehyde
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
585
マイクロ波加熱
分解法
分解容器に試料,分解用試薬などを入れ,マイクロ波を照射して加熱
する分解方法。
注記 密閉式と開放式とがあり,密閉式の場合は,耐圧容器を使用す
る。
microwave-assisted
digestion method
586
前処理
分析又は測定に着手する前に,試料を分析目的に適した状態になるよ
うあらかじめ行っておく処理。
pretreatment
587
マトリックス
分析対象成分以外の主要共存成分。
matrix
588
マネジメントパ
フォーマンス
指標,
MPl
組織の環境パフォーマンスに影響を及ぼす様々な取組みについての
情報を提供する指標。
注記 環境パフォーマンス指標を構成する枠組みとして,オペレーシ
ョンパフォーマンス指標とマネジメントパフォーマンス指標
がある。
management
performance
indicator,
MPI
589
マルチトレーサ
ー
2種類以上の放射性同位元素を含むトレーサー。
注記 同時に複数の元素の挙動を追跡できる。
multi-tracer
590
ミスト
蒸気の凝結又は化学反応によって生じる液体粒子。
mist
591
密封線源
放射性核種から放出される放射線を利用するため,放射性物質を容器
に密封した線源。
注記 線源の形状又は容器の材質には,その使用目的によって異なる
が,通常の使用では壊れないこと,及び封入した放射性物質が
し(浸)み出さないことが要求される。
sealed radiation
source
592
ミドルボリュー
ムエアーサン
プラー
空気中に浮遊している粒子状物質の捕集に用いる,吸引空気量が0.03
〜0.2 m3 min−1程度の大気試料採取用機器。
middle-volume air
sampler
593
娘核種
放射性核種が壊変したときの,壊変後の核種。
daughter nuclide
594
面積形流量計
鉛直なテーパ管路内に設けた自由に上下するフロートの位置によっ
て測る瞬時流量計。
area flow meter
595
有害化学物質
人又は動植物に有害な作用を及ぼす化学物質を指す一般的な総称。
hazardous compounds,
hazardous chemicals
596
有害大気汚染物
質
継続的に摂取した場合に人の健康を損なうおそれがあり,大気の汚染
の原因となる物質。
hazardous air
pollutant
597
有機水銀
水銀原子に炭素が共有結合した化合物の総称。
注記 特にアルキル水銀は強い中枢神経障害を引き起こし,メチル水
銀は水俣病の原因物質とされている。
organomercury
598
有機すず化合物
すず原子に1〜4個のアルキル基又はアリール基が共有結合した化合
物の総称。
注記 船底塗料に使用されたトリブチルすず化合物は,内分泌かく乱
作用を生じる疑いがある。
organotin compound
599
有機体窒素
試料中に含まれるたんぱく質,アミノ酸など,有機成分に含まれる窒
素。
organic nitrogen
600
有機りん化合物
分子にりんを含む有機化合物。
注記 殺虫剤など農薬に多い。排水基準では,パラチオン,メチルパ
ラチオン,EPN及びメチルジメトンの4物質を対象としてい
る。
organic phosphorous
compound
601
有機りん系農薬
分子にりんを含む有機化合物で,殺虫剤,殺菌剤,除草剤などに使用
されるもの。
注記 フェニトロチオン,ピリダフォンチオン,ダイアジノンなどが
ある。神経伝達物質の動きを阻害するなどの人体への影響があ
る。
organophosphorus
pesticides
602
有効数字
測定結果などを表す数字のうちで,位取りを示すだけのゼロを除いた
意味のある数字。
significant figures
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
603
優先取組物質
有害大気汚染物質に該当するおそれのある物質のうち,優先して対策
に取り組むべき物質。
注記 優先取組物質は,大気汚染防止法で定められている。
priority pollutant
604
誘導結合プラズ
マ質量分析法
試料に含まれる分析対象元素を誘導結合プラズマ(ラジオ波領域の高
周波電力を誘導結合させて発生するプラズマ)によってイオン化し,
生成したイオンを質量分析計に導入して,元素又は同位体を分析する
方法。イオンの質量電荷比に基づいて定性分析を行い,イオンの個数
を測定して定量分析を行う。
inductively coupled
plasma-mass
spectrometry
605
誘導結合プラズ
マ発光分光分
析法
試料に含まれる分析対象元素を誘導結合プラズマによって気化励起
し,得られる原子スペクトル線の発光強度を測定することによって定
量分析を,また,波長を同定することによって定性分析を行う方法。
inductively coupled
plasma-atomic
emission
spectrometry,
ICP-AES,
inductively coupled
plasma-optical
emission
spectrometry,
ICP-OES
606
UV計,
紫外線分光計
(水質分析の)
紫外線波長254 nmの吸光度から,水中の有機汚濁物質の濃度を測定
する機器。
ultraviolet
spectrometer
(for water quality
analysis)
607
優良試験所基準,
GLP
医薬品,化学物質などの安全性評価試験の信頼性を確保するための,
試験所における管理,試験実施,報告などに関する基準。
good laboratory
practices,
GLP
608
油分
炭化水素及びその混合物の総称。
注記 軽油のような低沸点成分から,重油又はタールのような高沸点
成分まで含まれ,環境中の存在状態も浮上油,分散油,乳化油,
吸着状態など様々である(番号559)。
oil
609
溶液電気伝導率
法
(SO2測定の)
硫酸酸性の過酸化水素溶液に吸収された二酸化硫黄が,酸化されて硫
酸となり,吸収液の電気伝導率の増加を利用して,二酸化硫黄を測定
する方法。
solution electric
conductivity
method
(for SO2
measurement)
610
溶解ガス採取法
測定対象ガスを溶液に通し,溶解・吸収させて採取する方法。
注記 インピンジャー又は吸収瓶を用いる方法などがある。
soluble gas sampling
method
611
要監視項目
(公共用水,水
生生物,地下
水に関するも
の)
人の健康の保護及び水生生物の保全に関連する物質ではあるが,公共
用水域,地下水などの検出状況からみて,現時点では直ちに環境基準
項目とはせず,引き続き知見の集積に努めるべきと判断される項目。
item for monitoring,
monitoring-required
water quality
parameter
612
溶出試験
(廃棄物の)
一定の条件で試料から試験液に溶出する化学物質を分析する試験。
注記 試料中の全存在量を分析する含有量試験と区別される。廃棄物
分析における試験法の一つで,廃棄物の埋立処分の際は溶出試
験を行うこととなっている。
dissolution test
(of waste)
613
溶出量調査
(土壌の)
土壌汚染対策法における土壌中の特定物質の溶出量の調査。
注記 土壌試料に水を加えた場合に溶出してくる物質の量を測定す
る,土壌環境基準に対応する試験。
leaching test for soil
(in Soil
Contamination
Countermeasures
Law)
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
614
溶存酸素
(水質分析の)
水中に溶解している分子状の酸素。
注記 水質汚濁が進んで有機物が増えると水中の酸素が欠乏するこ
とが多いので,溶存酸素は水質汚濁の指標になる。
dissolved oxygen
(as water quality)
615
溶存酸素計
(水質分析の)
水又は溶液中の溶存酸素を測定するための機器。
注記 酸素透過性隔膜電極を用いるものには,隔膜形ガルバニ電池式
及び隔膜形ポーラログラフ式がある。また,蛍光式もある。
dissolved oxygen
meter
(for water quality
analysis)
616
溶融スラグ
一般廃棄物,下水汚泥などを1 200 ℃以上で溶融し,冷却して固化し
たもの。
molten slag
617
預託線量
預託等価線量に組織荷重係数を乗じて加算した値。預託等価線量と
は,体内に摂取した放射性核種の壊変によって組織及び臓器が受ける
等価線量率の接種後の年数にわたる全積分量。
注記 摂取後の年数を,成人では50年,子供に対しては70年とする。
committed effective
dose
618
ライダー
レーザー光の短いパルスを大気中に発射し,大気から反射された微弱
光を測定する方法。
注記 レーザーレーダー(番号636)に同じ。
lidar
619
ライフサイクル
原材料採取から製造,流通,使用,廃棄に至るまでの,製品の一生涯。 life cycle
620
ライフサイクル
アセスメント,
LCA
製品に関する原材料採取から製造,流通,使用,廃棄に至るまでの,
全ての段階を通して環境に与える影響を定量的,客観的に分析し評価
する手法。
life cycle assessment,
LCA
621
ライフサイクル
インベントリ
分析,
LCI
対象とする製品に対する,ライフサイクル全体を対象として考え,各
段階で投入される資源,エネルギー又は排出物を定量的に把握して分
析すること。ライフサイクルアセスメントの構成段階。
life cycle inventory
analysis
622
ライフサイクル
マネジメント,
LCM
製品の企画・設計から,製造,販売,流通,使用,リサイクル及び廃
棄まで視野に入れたマネジメント手法。
life cycle management,
LCM
623
ランダムサンプ
リング
分析に供する試料を母集団から時間的又は空間的に無作為に抽出す
る操作。
注記 母集団においてロットを構成する単位体から,いずれも同じ確
率によって試料中に入るように,例えば,乱数表を用いてイン
クリメントを採取する操作。
random sampling
624
リスク
想定される危険性又は有害性(ハザード)によって生じるおそれのあ
る事象の可能性の度合い。
risk
625
リスクアセスメ
ント,
リスク評価
健康への影響などの科学的な方法による予測評価。
注記 リスクの重大度を見積り,そのリスクが許容可能か否かを評価
するプロセス全体をいう。環境に対する危険性を特定し,発生
頻度などのデータに基づき,影響の程度を事前に評価する。
risk assessment
626
リスクコミュニ
ケーション
化学物質などによる環境リスクに関する正確な情報を,市民,行政,
事業者,NGOなど全ての利害関係者が共有しつつ,相互に意思疎通
を図る行為。
risk communication
627
リモートセンシ
ング
物質の光に対する反応を利用した遠隔観測方法。
注記 遠隔探査ともいう。人工衛星,航空機などから土壌,大気の状
況などを観測することができる。
remote sensing
628
粒径
粒子の大きさを数値によって表したもの。
grain size,
particle size
629
粒子状物質
(大気汚染の)
a) 気体中に含まれる固体・液体の粒子。
b) 排気物質に含まれる鉛酸化物などの重金属化合物,すす,黒鉛な
どの粉じん,タール状物質などの総称。
particulate matter
(as air pollutants)
630
流速計
流体の流れの速度を測定する計測器。
fluid velocity meter
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
631
流量
単位時間に流れる流体の量。
flow rate
632
流量計
単位時間に流れる流体の量を測定する機器。
flow meter
633
流量測定法
(水質分析の)
河川,水路,管路などの流量を測定する方法。
注記 流水断面積及び流速から求める方法,オリフィスなどの絞り装
置による方法,電磁流量計,超音波流量計などによる測定方法
がある。
flow measurement
method
(for water quality
analysis)
634
流量比混合法
既知濃度の目的成分ガス及び希釈ガスを一定の流量比で流しながら
混合して,所要濃度の標準ガスを調製する方法。
注記 質量比混合法がある。
gas blending method
by flow ratio control
635
臨界
核分裂反応で生成する中性子の数と消失する中性子の数との均衡が
保たれた状態をいう。核分裂の連鎖反応が一定の割合で継続している
運転中の原子炉の状態。
criticality
636
レーザーレーダ
ー
レーザー光の短いパルスを大気中に発射し,大気から反射された微弱
光を測定する方法。
注記 大気密度,雲,風向,風速,気温,微量物質の濃度,組成,速
度など地球をとりまく大気の様子が観察できる。
laser radar
637
連続流れ分析,
CFA
細管内の試薬溶液の流れの中に空気を導入して分節し,これに試料溶
液を注入して混合し,化学反応を起こさせた後,下流に設置した検出
器によって分析成分を検出・定量する方法。
注記 試料溶液の流れの中に試薬を注入する方法もある。
continuous flow
analysis
638
ロータリーセパ
レーター
傾斜のある回転筒から成り,気流などで試料粒径分離を行う装置。ス
クラップのリサイクルにおける初段プロセスとして用いられること
が多い。
rotary separator
639
ローボリューム
エアーサンプ
ラー
吸引空気量が0.03 m3 min−1以下の大気試料採取用機器。
low volume air
sampler
640
ろ過材
固体と流体とを分離するためのろ過の操作に用いられる多孔性物質
を用いて流動体だけを通過させる材料。
filter
641
六価クロム
クロムのうち酸化数が六のもの。
注記 酸化力が強く,金属めっき,皮なめしなどに用いるが,毒性が
強く,水及び土壌に環境基準が定められている。
chromium (VI)
compound
642
ロット
母集団において性質が等しいとみなされる部分。
lot,
batch
643
ロバスト統計手
法
異常な結果が平均値及び標準偏差の推定に及ぼす影響を最小にする
ための手法。
robust statistical
technique
644
ロバストネス,
頑健性
分析条件が変化したときに測定結果が影響されない性質。
robustness
645
ワンストップテ
スティング
一つの試験所で得られたデータが,世界中で受け入れられるような仕
組み。
one stop testing
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K 0216:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
参考文献
JIS A 1481 建材製品中のアスベスト含有率測定方法
JIS D 0108 自動車排出物質の公害防止関連用語
JIS K 0060 産業廃棄物のサンプリング方法
JIS K 0094 工業用水・工場排水の試料採取方法
JIS K 0101 工業用水試験方法
JIS K 0102 工場排水試験方法
JIS K 0211 分析化学用語(基礎部門)
JIS K 0212 分析化学用語(光学部門)
JIS K 0213 分析化学用語(電気化学部門)
JIS K 0214 分析化学用語(クロマトグラフィー部門)
JIS K 0215 分析化学用語(分析機器部門)
JIS Q 0030 標準物質に関連して用いられる用語及び定義
JIS Q 14001 環境マネジメントシステム−要求事項及び利用の手引
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ISO/IEC Guide 99,International vocabulary of metrology−Basic and general concepts and associated terms
(VIM)