K 0071-1:2017
(1)
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
4 原理······························································································································· 2
5 測定試料の採取及び前処理 ································································································· 2
6 白金−コバルト色標準液の調製 ··························································································· 2
7 測色計による測定 ············································································································· 3
7.1 一般 ···························································································································· 3
7.2 装置及び器具 ················································································································ 3
7.3 手順 ···························································································································· 3
8 目視による測定 ················································································································ 3
8.1 一般 ···························································································································· 3
8.2 装置及び器具 ················································································································ 3
8.3 手順 ···························································································································· 4
9 試験結果の表し方 ············································································································· 5
10 試験報告書 ···················································································································· 5
附属書A(規定)白金−コバルト色標準液の調製 ······································································· 6
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 9
K 0071-1:2017
(2)
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
化学工業協会(JCIA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格
を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格
である。これによって,JIS K 0071-1:1998は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS K 0071の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS K 0071-1 第1部:ハーゼン単位色数(白金−コバルトスケール)
JIS K 0071-2 第2部:ガードナー色数
JIS K 0071-3 第3部:セーボルト色数
JIS K 0071-4 第4部:ASTM色数
日本工業規格 JIS
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化学製品の色試験方法−
第1部:ハーゼン単位色数
(白金−コバルトスケール)
Test methods for colour of chemical products-
Part 1: Estimation of colour in Hazen units (platinum-cobalt colour scale)
序文
この規格は,1973年に第1版として発行されたISO 2211及び2015年に第3版として発行されたISO 6271
を基とし,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項又は対応
国際規格にはない事項である。変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,常温で液体の化学製品,又は加熱して溶融状態になる化学製品の色を試験する方法につい
て規定する。この試験方法は,白金−コバルト色標準液の色と類似の色調をもつ透明液体に適用する。
注記1 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 2211:1973,Liquid chemical products−Measurement of colour in Hazen units (platinum-cobalt
scale)
ISO 6271:2015,Clear liquids−Estimation of colour by the platinum-cobalt colour scale(全体評価:
MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
注記2 化学製品とは,化学反応によって生成する物質全般をさす。個別の製品又は製品群の規格に
おいて,この規格と異なる試験方法が規定されている場合は,その規格に従う。
警告 化学製品には,揮発性,爆発性,放射性などの性質をもつものがある。この規格に規定する試
験方法を適用する場合は,安全データシート(SDS)などを参考にして,各自の責任において
安全,健康及び環境に対する適切な措置をとらなければならない。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0115 吸光光度分析通則
JIS K 0211 分析化学用語(基礎部門)
2
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JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水
JIS K 8129 塩化コバルト(II)六水和物(試薬)
JIS K 8163 ヘキサクロロ白金(IV)酸カリウム(試薬)
JIS K 8180 塩酸(試薬)
JIS P 3801 ろ紙(化学分析用)
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS R 3505 ガラス製体積計
JIS Z 8105 色に関する用語
JIS Z 8722 色の測定方法−反射及び透過物体色
JIS Z 8781-1 測色−第1部:CIE測色標準観測者の等色関数
JIS Z 8781-2 測色−第2部:CIE測色用標準イルミナント
JIS Z 8781-3 測色−第3部:CIE三刺激値
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 0211,JIS Z 8105及びJIS Z 8781-1〜JIS Z 8781-3による
ほか,次による。
3.1
ハーゼン単位色数(Hazen unit)
1 L中にヘキサクロロ白金イオンの形態の白金1 mg及び塩化コバルト(II)六水和物2 mgを含む溶液の
色を1とする尺度。
注記 “ハーゼン単位色数”は,“白金−コバルトスケール(platinum-cobalt colour scale)”,“APHA色
(APHA colour)”とも呼ばれている。
4
原理
液体の化学製品及び加熱して溶融状態となった化学製品の色を,測色計を用いて測定し,白金−コバル
ト色標準液から作成した検量線によってハーゼン単位色数を求める(箇条7参照)。又は,液体の化学製品
及び加熱して溶融状態となった化学製品の色と白金−コバルト色標準液の色とを比較し,該当する白金−
コバルト色標準液の色数をハーゼン単位色数とする(箇条8参照)。
5
測定試料の採取及び前処理
測定試料は,その化学製品を代表するように採取する。測定試料に濁り又は気泡がある場合は,ろ過,
遠心分離,加熱,超音波処理などの処理を行い,除去する。測定試料は,前処理によって色が変わるもの
がある。
なお,個別の化学製品又はその製品群において,測定試料の採取方法が規定されている場合は,その規
格の方法に従って採取する。
6
白金−コバルト色標準液の調製
白金−コバルト色標準液の調製は,附属書Aによる。
3
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7
測色計による測定
7.1
一般
測色計を用いて,測定試料の透過測定を行い,JIS Z 8722に従って2度視野かつ補助標準イルミナント
Cにおける三刺激値X,Y及びZを求める。
同一の測色計を用いた白金−コバルト色標準液の三刺激値X,Y及びZから作成した検量線を用いて,
測定試料に対応する白金−コバルト色標準液の色数を求め,測定試料のハーゼン単位色数とする。検量線
が内蔵されている測色計の場合,ハーゼン単位色数を直読する。
7.2
装置及び器具
装置及び器具は,次による。
7.2.1
測色計 測色計は,JIS Z 8722に規定する分光測光器若しくは光電色彩計,又はJIS K 0115に規定
する分光光度計を用いる。
7.2.2
吸収セル 測色計が異なる光路長の吸収セルを指定している場合を除き,測定面が無色透明で,測
定試料によって腐食などが生じない光路長50 mmのものを用いる。
注記 校正及び測定に使用する吸収セルは,同一であることが望ましい。
7.2.3
試験管 測色計専用に製作された機器及びアタッチメントを用いることによって,吸収セルの代わ
りに,光路長が11 mm以上の試験管を用いてもよい。
なお,試験管を用いた測定は,吸収セルによる測定に比べて精度が劣る場合があることを考慮する。ま
た,試験報告書には,試験管による測定であることを明記する。
7.3
手順
7.3.1
校正
吸収セルを洗浄し,測定面に付着物がないことを確認する。また,吸収セルの測定面に触れないように
注意する。吸収セルに入れた水の三刺激値X,Y及びZを,2度視野かつ補助標準イルミナントCにおけ
る完全透過体の三刺激値X,Y及びZとして校正する。
7.3.2
検量線の作成
検量線の作成は,次による。
a) 白金−コバルト色標準液を段階別で用意する。
b) 白金−コバルト色標準液を吸収セルに入れ,校正が完了した測色計を用いて三刺激値X,Y及びZを
測定する。
c) 白金−コバルト色標準液から求めた三刺激値X,Y及びZによって検量線を作成する。
7.3.3
測色計によるハーゼン単位色数の測定
測定試料を吸収セルに入れ,測色計を用いて三刺激値X,Y及びZを測定し,検量線からハーゼン単位
色数を求める。
8
目視による測定
8.1
一般
比色計又は白色板を用いて,比色管に調製した測定試料と白金−コバルト色標準液(表A.3参照)との
色を比較し,最も近似した白金−コバルト色標準液の色数を読み取り,測定試料のハーゼン単位色数とす
る。
8.2
装置及び器具
装置及び器具は,次による。
4
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8.2.1
比色管 比色管は,測定試料の形態によって次のものを用いる。
a) 液体の場合 呼び容量50 mL又は100 mLの平底で共栓付きの透明なガラス製試験管。内径が10 mm
以上の呼び容量に応じた標線を記したもので,標線までの高さの差が3 mm以内のものを用いる。
b) 固体の場合 JIS R 3503に規定する呼び寸法25 mm×200 mmの試験管。
8.2.2
比色計 2本以上の比色管を立てる支持枠,白色平滑なガラス底板,側面からの散乱光を防ぐため
の内面が黒色の遮光板及び底板を透かして光線を導入する反射鏡からなり,白色光の下で,比色管の上か
ら観察して比色管の測定試料及び白金−コバルト色標準液の色を比較することができるもの。比色計の例
を,図1に示す。
単位 mm
図1−比色計の例 (呼び容量100 mLの場合)
8.2.3
白色板 JIS P 3801に規定する定性分析用角形ろ紙又はこれと同等以上の品質のもの。
8.2.4
溶融装置 測定試料を短時間に溶融でき,試験温度±3 ℃に調節できるもの。
8.3
手順
手順は,次による。
a) 測定試料と白金−コバルト色標準液との色調が近似していることを確認する。
b) 測定試料が液体の場合は,測定試料及び白金−コバルト色標準液の入った比色管を比色計又は白色板
上に置き,白色光の下で比色管の上方から下方に透かして測定試料の色と白金−コバルト色標準液の
色とを比較する。
c) 測定試料が固体の場合は,必要量を固体用の比色管に入れ,蓋をして試験温度に調節した溶融装置で
溶融させる。これを直ちに固体用の比色管に入れ,白金−コバルト色標準液を入れた比色管と併せて
5
K 0071-1:2017
直立させる。背面に白色板を置き,白色光の下で比色管の側面から透かして液体となった測定試料の
色と白金−コバルト色標準液の色とを比較する。
注記 白色光としては,JIS Z 8716に規定する蛍光ランプがある。
d) 測定試料と最も近似した白金−コバルト色標準液の色数を読み取る。
9
試験結果の表し方
試験結果の表し方は,次による。
a) 測色計による測定の場合 測色計が表示するハーゼン単位色数を記録する。測色計による試験結果を
b)に基づき目視による測定の結果に換算した場合は,換算したことを試験報告書に記載する。
b) 目視による測定の場合 測定試料の色と最も近似した白金−コバルト色標準液の色数を記録する。測
定試料の色が二つの白金−コバルト色標準液の中間にあるときは,二つのうち濃い(暗い)方の色数
を選ぶ。
例 ハーゼン単位色数 50
測定試料の色調が白金−コバルト色標準液と相違し,明確な比色ができない場合には,試験報告書
に該当する色の範囲及び観察した色調の説明を記載するか,又は“該当色なし”と記載する。また,
測定試料をろ過した場合には,ろ過した測定試料の結果であることを試験報告書に記載する。
10 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記載する。
a) 試験を行った製品の種類及び識別
b) この規格の番号(JIS K 0071-1)
c) 用いた測定方法及び測色計
d) 測定試料に前処理を行った場合は,その処理についての記載
e) 試験結果(箇条9参照)
f)
規定された試験方法から外れた操作を行った場合は,その操作についての記載
g) 試験中に観察された想定外の事象
h) 試験の年月日
i)
必要に応じて試験環境(温度,湿度など)
6
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附属書A
(規定)
白金−コバルト色標準液の調製
A.1 一般事項
この附属書は,白金−コバルト色標準液の調製について規定する。
A.2 装置及び器具
主な装置及び器具は,次による。
a) 分光光度計 JIS K 0115に規定するもの。
b) 天びん 0.1 mgまでひょう量できるもの。
c) 全量ピペット JIS R 3505に規定するクラスAの呼び容量2 mL〜100 mLのもの。
d) 全量フラスコ JIS R 3505に規定するクラスAの呼び容量1 000 mL及び100 mLのもの。
e) 加熱器(必要な場合に用いる。) 100 ℃以下で温めることができるもの。
A.3 試薬
試薬は,次による。
a) ヘキサクロロ白金(IV)酸カリウム JIS K 8163に規定するもの。
b) 塩化コバルト(II)六水和物 JIS K 8129に規定するもの。
c) 塩酸 JIS K 8180に規定する特級又はそれと同等以上のもの。
d) 水 JIS K 0557に規定するA3のもの。
A.4 調製手順
白金−コバルト色標準液の調製は,次の2段階の操作で行う。
a) ハーゼン単位色数500の標準比色原液を,次の操作によって調製する。
1) ヘキサクロロ白金(IV)酸カリウム1.245 g及び塩化コバルト(II)六水和物1.000 gを400 mLビー
カーにはかりとり,水100 mL及び塩酸100 mLを加えて,透明な溶液になるまで溶かす。必要であ
れば加温して溶かす。
2) 冷却後,全量フラスコ1 000 mLに移し,標線まで水を加えて混合する。
3) 分光光度計を用い,光路長50 mmの吸収セルによって,水を対照液としてJIS Z 8722に規定する2
度視野かつ補助標準イルミナントCにおける三刺激値X,Y及びZを求める。
4) 測定した三刺激値X,Y及びZは,表A.1に示す範囲とする。表A.1に適合しない場合は,1)から再
調製する。
5) 目視による測定だけに使用する標準比色原液は,分光光度計を用いて光路長10 mmの吸収セルによ
って,水を対照液として,430 nm,455 nm,480 nm及び510 nmの透過率%又は吸光度を測定する。
6) 測定した430 nm,455 nm,480 nm及び510 nmの透過率%又は吸光度は,表A.2に示す範囲とする。
表A.2に適合しない場合は,1)から再調製する。
なお,表A.2だけに適合する標準比色原液は,目視による測定にだけ使用する。
7
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表A.1−標準比色原液の三刺激値X,Y及びZ
X
Y
Z
79.5±0.3
81.4±0.5
29.7±1.2
表A.2−標準比色原液の透過率%又は吸光度
波長 nm
透過率 %
吸光度
430
75.9 〜 77.6
0.110 〜 0.120
455
71.6 〜 74.1
0.130 〜 0.145
480
75.9 〜 78.5
0.105 〜 0.120
510
86.1 〜 88.1
0.055 〜 0.065
b) a)で調製した標準比色原液を用いて,次の操作によって白金−コバルト色標準液を調整する。
1) 表A.3に従って,a)の標準比色原液を全量フラスコ100 mLにとり,水を標線まで加えて混合する。
2) 全量フラスコの栓は,耐水性の樹脂,シールテープなどを用いて密封して,相当するハーゼン単位
色数を全量フラスコに記載する。
表A.3−白金−コバルト色標準液調製のための標準比色原液量
ハーゼン単位色数
標準比色原液量 mL
0
0
5
1
10
2
15
3
20
4
25
5
30
6
35
7
40
8
50
10
60
12
70
14
80
16
90
18
100
20
125
25
150
30
200
40
250
50
300
60
350
70
400
80
450
90
500
100
A.5 保存
標準比色原液[A.4 a)参照]及び白金−コバルト色標準液[A.4 b)参照]は,密栓して暗所に保存する。
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なお,保管した白金−コバルト色標準液は,沈殿物がなく透明でなければならない。また,新しく調製
したものを使用することが望ましい。
注記 密栓して暗所に保管した場合,標準比色原液では1年間,白金−コバルト色標準液では,6か
月間安定である。
参考文献 JIS Z 8716 表面色の比較に用いる常用光源蛍光ランプD65−形式及び性能
9
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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS K 0071-1:2017 化学製品の色試験方法−第1部:ハーゼン単位色数(白金−
コバルトスケール)
ISO 2211:1973,Liquid chemical products−Measurement of colour in Hazen units
(platinum-cobalt scale)
ISO 6271:2015,Clear liquids−Estimation of colour by the platinum-cobalt colour scale
(I)JISの規定
(II)国際
規格番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
1 適用範囲
ISO 2211
ISO 6271
1
1
液体の化学製品
透明液体
追加
JISは,液体のほか,加熱して溶融
状態になる化学製品を追加。
国内の実情に合わせて変更した。
実質的な差異はない。
3 用語及び
定義
ISO 2211
3
Hazen colour units
変更
JISは,ハーゼン単位色数の英語表
記を“Hazen unit”とした。
ISO規格及びJISの表題の用語に
合わせた。実質的な差異はない。
5 測定試料
の採取及び
前処理
ISO 6271
5
ISO 15528を引用。
変更
JISは,化学製品について規定。
ISO規格での塗料,ワニス並びに
塗料及びワニスの原材料に限定せ
ず,広く化学製品に変更した。実
質的な差異はない。
7 測色計に
よる測定
7.1 一般
ISO 6271
4.1
CIE Pubrication No.15
を規定。
変更
JISは,JIS Z 8722を引用するとと
もに,2度視野かつ補助標準イルミ
ナントCにおける三刺激値を求め
ると規定した。
国内で普及している規定を採用し
た。実質的な差異はない。
7.2 装置及び器具
ISO 6271
4
JISとほぼ同じ。
変更
JISは,測色計の規定をJIS Z 8722
又はJIS K 0115による規定に変更。
吸収セルについて測定面に関する
規定を追加。
国内で普及している規定を採用し
た。実質的な差異はない。
7.3 手順
ISO 6271
6
機器の校正は,機器製造
業者の推奨する方法で
行うことを規定。
変更
JISは,具体的な内容を規定し,測
定手順を明確にした。
手順を分かりやすくするために変
更した。実質的な差異はない。
2
K
0
0
7
1
-1
:
2
0
1
7
10
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(I)JISの規定
(II)国際
規格番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
8 目視によ
る測定
8.1 一般
ISO 2211
7
JISとほぼ同じ。
追加
JISは,白色板を用いる手順を追加。 国内で普及している器具を追加し
た。実質的な差異はない。
8.2.1 比色管
ISO 2211
5.1
JISとほぼ同じ。
追加
JISは,容量の規定のほか,固体試
料用の仕様を追加。
適用範囲に基づいて追加した。実
質的な差異はない。
8.2.2 比色計
−
−
規定なし。
追加
JISは,比色計の規定及び図による
例示を追加。
国内で普及している比色計を追加
した。実質的な差異はない。
8.2.3 白色板
−
−
規定なし。
追加
JISは,白色板の規定を追加。
より正確に測定するため追加し
た。実質的な差異はない。
8.2.4 溶融装置
−
−
規定なし。
追加
JISは,溶融装置の規定を追加。
固体試料も対象にしているため追
加した。実質的な差異はない。
8.3 手順
ISO 2211
7
JISとほぼ同じ。
追加
JISは,固体試料の測定手順を追加。 国内で普及している手順を追加し
た。実質的な差異はない。
9 試験結果
の表し方
試験結果の表し方
について規定。
ISO 2211
ISO 6271
8
7
JISとほぼ同じ。
追加
JISは,色調が一致しない場合及び
ろ過を行った場合の報告方法を追
加。
試験結果の表し方を明確にするた
めに追加した。実質的な差異はな
い。
10 試験報
告書
試験報告書の記載
事項について規定。
ISO 2211
ISO 6271
9
9
JISとほぼ同じ。
追加
JISは,試料の詳細並びに測定方法
及び測色計を追加。
測定方法などを明確にするために
追加した。実質的な差異はない。
附属書A
(規定)
A.2 装置及び器具
−
−
規定なし。
追加
JISは,装置及び器具の規定を追加。 標準液の調製に必要な装置などの
仕様を明確にするために追加し
た。実質的な差異はない。
A.3 試薬
ISO 2211
ISO 6271
4
A.1
JISとほぼ同じ。
変更
JISは,試薬のJIS引用に変更。
試薬の仕様を明確にするために追
加した。実質的な差異はない。
A.4調製手順
ISO 2211
ISO 6271
6.2
A.2
JISとほぼ同じ。
追加
JISは,測定波長を追加するととも
に,波長ごとの透過率及び吸光度の
許容範囲(表A.2)を追加。また,
三刺激値について2度視野かつ補助
標準イルミナントCにおけるもの
とすることを追加。さらに,許容範
囲を外れた場合の処置方法を追加。
測色計による測定及び目視による
測定のための標準液の許容範囲を
明確にするために追加した。また,
三刺激値について国内で普及して
いる規定を追加した。実質的な差
異はない。
変更
フラスコの密封材を耐水性の樹脂,
シールテープなどに変更。
国内で一般的に用いている材質に
変更した。実質的な差異はない。
2
K
0
0
7
1
-1
:
2
0
1
7
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K 0071-1:2017
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:(ISO 2211:1973,ISO 6271:2015,MOD)
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD ··············· 国際規格を修正している。
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