1
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-2
:
1
9
9
9
解
説
解説付表 JISと対応する国際規格との対比表
JIS H 8681-2 : 1999 アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化
皮膜の耐食性試験方法−第2部:キャス試験
ISO 9227 : 1990(E) 人工零囲気における腐食試験−塩水噴霧試験
5.3キャス試験
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との一致
が困難な理由及び今後の
対策
(1) 適用範囲
〇 アルミニウム及びアルミニ
ウム合金の製品に施した陽
極酸化皮膜のキャス試験方
法について規定。
ISO 9227
6.3
〇 防食処理なしの,あるいは永久防
食又は一時防食処理された金属
材料の耐食性を評価するための
装置,試薬及び手法を規定。
= JISはアルミニウムの陽極酸
化皮膜に限定。
ISO 9227全体については,
JIS Z 2371で改正審議中。
(2) 引用規格
〇 表面処理用語,腐食評価法,
使用薬品の規格を引用
〇 腐食評価法,材料規格などの規格
を引用
=
(3) 定義
〇 ISO H 0201による
−
− ISOに規定なし
(4) 概要
〇 試験の概要を説明
−
− ISOに規定なし
(5) 装置
〇
−
装置の要件として
試験槽
噴霧ノズル
圧縮空気供給装置
噴霧液採取容器
を規定。
試験装置の再現性の評価方
法
ISO 09227
〇 装置の要件としてJISと同様に規
定。
照合試験片(Ni板)による試験
装置の動作確認
=
≠
照合試験片による試験装置
の動作確認はJISに規定なし
ISOに規定されているNi板
の入手が困難なこと。JlSと
ISOの整合化がとれていな
いこと。
照合試験片に関するデータ
がほとんどないことなどか
ら,JISへの導入に当たって
今後更に検討を進めていく
必要がある。
また,現行でも試験条件等詳
細に規定されており,結果に
与える影響は少ない。
(6) 試験液の調
製
〇 試験液の調製
試験液の調製方法を規定。
ISO 9227
○ 試験液の調製
JISと同様に規定。
=
2
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9
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解
説
解説付表 JISと対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との一致
が困難な理由及び今後の
対策
(7) 試験片
〇 試験片
寸法
標準寸法150×70mmある
いは105cm2に相当する試
験片
試験片の切口等の保護
測定面(評価面)
上下25mm,左右10mm
を除く部分
ISO 9227
〇 試験片
寸法
寸法等は試験しようとする材
料や製品の仕様(受渡当事者間
の協議)による。
試験片の切口等の保護
評価面
端部を除く面
=
JISは標準寸法を規定。
JISでは標準寸法の試験片を
用いた場合の例を挙げてい
る。
JISは,試験が合理的に行え
るよう標準寸法を掲げてい
るが,他の寸法での試験も認
めているため,同等である。
JISでも考え方は端部をの
ぞく面であり,同等である。
(8) 試験片の配
置
〇 試験片の配置
試験片の取付角度などの
設置方法,留意点を規定
ISO9227
〇 試験片の配置
JISと同様に規定。
=
(9) 試験条件
〇 試験条件
試験液濃度,噴霧圧力,噴
霧量,試験温度,pHを規
定。
〇 試験条件
JISと同様に規定。
=
(10) 操作
〇 操作
試験装置の試験開始前の
調整。
試験中の噴霧量,pH,塩化
ナトリウム濃度等の確認。
試験片の洗浄方法。
試験時間
ISO 9227
〇 操作
試験装置の試験開始前の調整。
試験中の噴霧量の確認。
試験片の洗浄方法。
試験時間
=
3
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解
説
解説付表 JISと対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との一致
が困難な理由及び今後の
対策
(11) 結果の表示 〇 試験結果の表示
レイティングナンバにより
耐食性を表す。
a) 目視による方法
b) 実測による方法
ISO 9227
〇 試験結果の表示
試験後の外観。
表層の腐食生成物を除去した後
の外観。
レイティングナンバなどの例を
表記。
受け渡し当事者間の協議や製品
規格による
=
(12) 記録
〇 記録
試験結果
試験片の履歴
試験時間
試験条件
〇 記録
=
(13) その他
備考1. 対比項目(I)及び(III)の小欄で,“○”は該当する項目を規定している場合,“−”は規定していない場合を示す。
2. 対比項目(lV)の小欄の記号の意味は,次による。
“=”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。ただし,軽微な技術上の差異がある。
“≠”:JISは,国際規格と技術的内容が同等でない。ただし“ADP”に該当する場合を除く。
“−”:該当項目がない場合。