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解
説
解説付表1 JlSと対応する国際規格との対比表
JIS H 8617-1991 ニッケルめっき及びニッケル−クロムめっき
ISO 1456-1988 金属被覆−電気ニッケル・クロム及び銅・ニッケル・クロムめっき
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違
(V) JISと国際規格との整合
が困難な理由及び今後の
対策
1. 適用範囲
○ 鉄鋼,銅,銅合金,亜鉛合金,
アルミニウム及びアルミニ
ウム合金素地上に防食並び
に装飾の目的で行った有効
面のニッケルめっき銅−ニ
ッケルめっき,ニッケルクロ
ムめっき及び銅−ニッケル
クロムめっき。
ISO 1456
○ 鉄鋼,亜鉛合金,銅及び銅合金ア
ルミニウム及びアルミニウム合
金素材の外観,耐食性を向上させ
る目的で行う,ニッケル下地上ク
ロム及び銅とニッケルを重ね下
地上のクロムめっき。
=
2. 引用規格
○ JIS H 0400,JIS K 8802
JIS H 0404,JIS K 8951
JIS H 8501,JIS K 8983
JIS H 8502,JIS P 3801
JIS H 8504,JlS Z 8902
JlS K 8150,JlS Z 9031
JlS K 8801
○ ISO 1458,ISO 2859,ISO 1462
ISO 3497,ISO 1463,ISO 3769
ISO 2064,ISO 3770,ISO 2177
ISO 4519,ISO 2361,ISO 4526
ISO 2819,ISO 6158
=
3. 定義
○ JlS H 0400
−
4. 種類,等級,
記号及び使
用環境
○ 等級及び記号
使用環境及び使用環境条件
※めっき厚さについて,等級
表示によって表として記
載しているが,使用環境と
関連付けていない。
鉄鋼上の銅−ニッケルめ
っきの各々の膜厚につい
ては,受渡当事者間の協定
と規定。下地銅めっきは耐
食性能に寄与する。
○ 分類
使用環境の等級
使用環境の等級別に相当する
めっき厚さ
めっきのタイプと厚さ
※めっき厚さ(タイプを含む)と
使用環境を関連付け,表として
記載している。
鉄鋼上の銅−ニッケルめっき
については,下地銅めっきの厚
さを,耐食性能に関与しないと
考えている。
≠ ISOの考え方(めっき厚さ
及びタイプと使用環境)に
対して,JISは,使用環境
の等級別に相当するめっき
区分がない。
※鉄鋼上の銅−ニッケルめ
っきの下地銅めっきの
耐食性能の関与の考え
方が異なる。最上めっき
(クロムめっき)
ISO 0.3μm以上
JlS 0..1μm以上
対応国際規格の内容について
は,多くの疑問(修正・検討
すべき箇所)がある。来年度
以降,ISOへ提案するため準
備を進める。
疑問点
① めっき厚さ
② 使用環境の定義の問題
③ めっきの耐用年数
使用環境とめっき厚さ
との関係
④ 各めっき層の厚さ
銅,クロムめっき厚さ
の考え方
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解
説
解説付表1 JlSと対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違
(V) JISと国際規格との整合
が困難な理由及び今後
の対策
5. 品質
めっきの外
観
○ 9.2の試験
○ 外観
=
めっきの化
学成分
○ 9.3の試験
○ めっきのタイプと厚さ
=
めっきの最
小厚さ
○ 9.4の試験
○ めっきのタイプと厚さ
=
めっきの微
小孔及び微
小割れの数
○ 9.5の試験
○ 附属書C
クロムめっきの不連続性(き裂)
=
めっきの耐
食性
○ 9.6の試験
○ 耐食性(ISO 1462)
=
めっきの密
着性
○ 9.7の試験
○ 密着性
=
めっきの延
展性
○ 9.8の試験
○ 柔軟性(延展性)
=
6. 素地
○ 表面粗さほか
−
−
7. めっき前の
応力除去
○ 受渡当事者間の協定。附属書
1
○ 鉄鋼の熱処理(受渡当事者間の協
定,推奨する熱処理条件)
=
8. めっき後の
水素ぜい性
除去
○ 受渡当事者間の協定。附属書
2
○ 附属書A(受渡当事者間の協定,
推奨する熱処s理条件)
=
3
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説
解説付表1 JlSと対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違
(V) JISと国際規格との整合
が困難な理由及び今後
の対策
9. 試験
試験片の作
製
外観試験
分析試験
厚さ試験
○ 試験片の採取,代替試験片
−
=
○ 目視
−
−
○ 附属書3
○ 附属書D
=
○ JIS H 8501顕微鏡断面試験
方法,電解式試験方法,蛍光
X線式試験方法,β線式試験
方法,渦電流式試験方法,質
量方法,STEP試験
○ めっき厚さ
電解式試験方法,蛍光X線測定
法,顕微鏡試験方法
tSTEP試験
=
微小孔及び微
小割れ試験
○ 附属書4
○ クロムめっきの不連続
附属書C
=
耐食性試験
○ JIS H 8502
中性塩水噴霧試験方法,キャ
ス試験方法,酢酸酸性塩水試
験方法,コロードコート試験
方法,及び附属書5
○ 耐食性
=
密着性試験
○ JlS H 8504
陰極電解試験方法,押出し試
験方法,けい線試験方法,研
削試験方法,たがね打込試験
方法,熱試験方法,バレル試
験方法,引きはがし試験方
法,引張試験方法,曲げ試験
方法
○ 密着性
=
延展性試験
○ 附属書6
○ 附属書B
=
10. 検査
○ JIS Z 9031
検査項目,試験方法の選択な
どは受渡当事者間の協定。
○ サンプリング方法
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解説付表1 JlSと対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違
(V) JISと国際規格との整合
が困難な理由及び今後
の対策
11. めっきの呼
び方
○ JIS H 0404
○ めっき種別コード
=
12. 表示
○ 送り状などへの記載事項
−
−
13. 発注書又は
加工仕様書
への記載事
項
○ (1) 基本事項
(2) 付記事項
○ 購入側から電気めっき供給者に
対する要望事項
=
備考1. 対比項目(I)及び(III)の小欄で,“○”は該当する項目を規定している場合,“−”は規定していない場合を示す。
2. 対比項目(IV)の小欄の記号の意味は,次による。
“=”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。ただし,軽微な技術上の差異がある。
“≠”:JISは,国際規格と技術的内容が同等でない。
“−”:該当項目がない場合。