1
H
8
6
11
:
1
9
9
9
解
説
解説付表1 JISと対応する国際規格との対比表
JIS H 8611 : 1999 電気カドミウムめっき
ISO 2081 : 1986 金属被覆−鉄鋼素地上の電気カドミウムめっき
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格
番号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違
点
(V) JISと国際規格と
の整合が困難な理
由及び今後の対策
1. 適用範囲
○ 防食の目的で行った有効面の
電気カドミウムめっき
ISO 2081
○ 防食のための鉄鋼上の電気カドミウ
ムめっき
= 適用範囲としては一致
2. 引用規格
○ JIS H 0400,JIS H 8625,
JIS H 0404,JIS Z 8902,
JIS H 8501,JIS Z 9031,
JIS H 8504
○ ISO 1461,ISO 2178,ISO 1463
ISO 4042,ISO 2063,ISO 4518
ISO 2064,ISO 4519,ISO 2177
ISO 4520
3. 定義
○ JIS H 0400のほか
有効面 以下2用語を採録
○ 有効面,局部厚さ,最小局部厚さ
=
4. 等級,記号及び使用
環境
○ JIS H 0404
使用環境及び使用環境条件
○ 分類記号と最低膜厚の表し方
= ISOとの整合から使用
環境条件を追加。その
他,JISは必要事項をす
べて規定
5. 品質
めっきの外観
○ 9.2の試験
○ 外観
=
めっきの最小厚さ
○ 9.3の試験
○ 最小局部厚さ,微小部品の膜厚
=
めっきの密着性
○ 9.4の試験
○ 密着性
=
化成皮膜の適用
○ 受渡当事者間の協定
○ 化成皮膜の適用(指定された場合)
=
6. 素地
○ 表面粗さ
○ 素地金属
=
7. めっき前の応力除
去
○ 受渡当事者間の協定
附属書1(参考)熱処理条件
○ 熱処理(指定された場合)
推奨する熱処理条件
= ISOの推奨条件を附属
書として記載。
8. めっき後の水素ぜ
い性除去
○ 受渡当事者間の協定。
附属書2(参考)熱処理条件
○ 電気めっき後の水素ぜい性除去
(指定された場合,推奨する熱処理条
件)
= ISOの推奨条件を附属
書として記載。
9. 試験
試験片の作製
○ 試験片の採取,代替試験片
−
−
外観試験
○ 目視
○ 肉眼及び矯正視力
=
厚さ試験
○ JIS H 8501
顕微鏡断面試験方法,磁力式試
験方法,電解式試験方法,蛍光
○ 局部厚さの測定
ISO 1463,ISO 2177,ISO 2178,
ISO 4518
=
2
H
8
6
11
:
1
9
9
9
解
説
解説付表1 JISと対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格
番号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違
点
(V) JISと国際規格と
の整合が困難な理
由及び今後の対策
X線式試験方法,β線式試験方
法,触針走査法,質量法
微小部品の膜厚測定
質量法
密着性試験
○ JIS H 8504に規定する方法
○ 摩擦密着試験
=
10. 検査
○ JIS Z 9031
検査項目,試験方法の選択など
は受渡当事者間の協定。
○ サンプリング方法(ISO 4519)
= ISOは無作為にサンプ
リング,検査などのため
には発注書などによる
ことを規定。
11. めっきの呼び方
○ JIS H 0404
−
−
12. 表示
○ 送り状などの記載事項
−
−
13. 発注書又は加工仕
様書への記載事項
○ (1) 基本事項
(2) 付記事項
○ めっき加工業者に提示されるべき情
報
=
備考1. 対比項目(I)及び(III)の小欄で,“○”は該当する項目を規定している場合,“−”は規定していない場合を示す。
2. 対比項目(IV)の小欄の記号の意味は,次による。
“=”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。ただし,軽微な技術上の差異がある。
“−”:該当項目がない場合。