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:
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解
説
解説表2 JISと対応する国際規格との対比表
JIS H 8603 : 1999 アルミニウム及びアルミニウム合金の硬質陽極酸化皮
膜
ISO 10074 : 1994 アルミニウム及びアルミニウム合金の硬質陽極酸化皮膜
対比項目
規定項目
(1) JISの規定内容
(2) 国際規格番
号
(3) 国際規格の規定内容
(4) JISと国際規格との相違点
(5) JISと国際規格との一致
が困難な理由及び今後の
対策
(1) 適用範囲
○ アルミニウム及びアルミニ
ウム合金に施した硬質陽極
酸化皮膜
ISO 10074
○ アルミニウム及びアルミニウム
合金に施した硬質陽極酸化皮膜
≡
(2) 引用規格
○ 表面処理用語,アルミニウム
材料,試験方法規格など22規
格を引用
ISO 10074
○ 用語,試験方法規格など11規格を
引用
= JISではアルミニウム材料及
び試験に用いる材料などを
追加して規定。
技術上の差異は生じない。
(3) 定義
○ JIS H 0201(用語)によるほか
・硬質陽極酸化皮膜
・耐摩耗性基準試験片
を規定
ISO 10074
○ ISO 7583(用語)によるほか
・ロット
・ロット受入試験
・有効面
を規定
= 技術上の差異は生じない。
(4) 種類・等級 ○ アルミニウム材料によって
皮膜の種類を規定
・種類
1種
2種−(a)
2種−(b)
3種−(a)
3種−(b)
ISO 10074
○ JISと同様に規定
≡
(5) 性能(品質)
○ 皮膜の種類に対応した品質
を規定
品質項目
・外観,
・皮膜厚さ,
・皮膜硬さ,
・耐摩耗性,
・皮膜質量
・耐食性
ISO 10074
○ JISと同様に規定
≡
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説
解説表2 JISと対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(1) JISの規定内容
(2) 国際規格番
号
(3) 国際規格の規定内容
(4) JISと国際規格との相違点
(5) JISと国際規格との一致
が困難な理由及び今後の
対策
(塩水噴霧試験)
・絶縁耐力
(6) 試験方法
○ 試験項目
・外観試験
・皮膜厚さ試験
・皮膜硬さ試験
・耐摩耗性試験
・往復運動平面摩耗試験
・噴射摩耗試験
・平板回転摩耗試験
・皮膜質量試験
・耐食性試験
・絶縁耐力試験
ISO 10074
○ JISと同様に規定
≡
(7) 検査
○ 検査,サンプリングについて
規定
ISO 10074
附属書(規定)D
○ サンプリング方法について規定
=
(8) 表示
○ 表示項目
・皮膜の種類
・製造番号
・加工業者名又は
その略号
−
− ISOに規定なし
(9) 発注書又は
加工仕様書
への記載事
項
○ 皮膜の種類,素地材質,有効面
の範囲,皮膜厚さなど9項目
を規定
ISO 10074
附属書(規定)A
○ ISO規格番号,素地材質,有効面,皮
膜厚さなど12項目を規定
= JISはISOの規定項目の内で
も重要な項目をあげ,その他
は“その他特に必要とする事
項”として規定。
附属書1(規定)耐
摩耗性基準
試験片仕様
(硬質皮膜
用)
○ 硬質陽極酸化皮膜用耐摩耗
性基準試験片の仕様を規定
ISO 10074
附属書(規定)C
○ JISと同様に規定
= JISに電解時間の規定なし。
電流密度,皮膜厚さが明記さ
れており,技術上の差異は生
じない。
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解
説
解説表2 JISと対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(1) JISの規定内容
(2) 国際規格番
号
(3) 国際規格の規定内容
(4) JISと国際規格との相違点
(5) JISと国際規格との一致
が困難な理由及び今後の
対策
附属書2(規定)平
板回転摩耗
試験
○ 平板回転摩耗試験方法につ
いて規定
ISO 10074
附属書(規定)B
○ JISと同様に規定
= JISでは,研削といし法のほか
に研磨紙法を併記(選択は受
渡当事者間協議)。
−
ISO 10074
附属書(規定)E
○ 破壊電圧試験
= JISは規格本体試験の項目で
規定。
(10) その他
備考1. 対比項目(I)及び(III)の小欄で,“○”は該当する項目を規定している場合,“−”は規定していない場合を示す。
2. 対比項目(IV)の小欄の記号の意味は,次による。
“≡”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。
“=”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。ただし,軽微な技術上の差異がある。
“−”:該当項目がない場合。