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H 8200:2006  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本溶射協会(JTSS)

/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日

本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS H 8200:1998は改正され,この規格に置き換えられる。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。 

H 8200:2006  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目次 

ページ 

1. 適用範囲  ····················································································································· 1 

2. 分類  ··························································································································· 1 

3. 定義  ··························································································································· 1 

a) 一般 ··························································································································· 1 

b) 材料及び設備  ·············································································································· 5 

c) 前処理  ························································································································ 9 

d) 施工  ························································································································· 10 

e) 後処理  ······················································································································· 12 

f) 検査及び試験  ·············································································································· 12 

g) 安全衛生  ···················································································································· 17 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

H 8200:2006 

溶射用語 

Thermal spraying terms 

1. 適用範囲 この規格は,溶射に関する主な用語及び定義について規定する。 

2. 分類 溶射用語は,次の7部門に分類する。 

a) 一般 

b) 材料及び設備 

c) 前処理 

d) 施工 

e) 後処理 

f) 

検査及び試験 

g) 安全衛生 

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。 

なお,参考のために対応英語を示す。 

備考1. 用語の一部に丸括弧“( )“を付けてある場合は,丸括弧の中の用字を含める用語と,丸括

弧の中の用字を省略した用語の二通りあることを示す。 

2. 用語の読みが紛らわしいものについては,用語の下に括弧で読みを示す。 

a) 一般  

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1001 

溶射 

燃焼又は電気エネルギーを用いて溶射材料を溶融
又はそれに近い状態にした粒子を基材に吹き付け
て皮膜を形成すること。 

thermal spraying 

1002 

ガス式溶射 

酸素と可燃性ガスとの燃焼炎又は爆発のエネルギ
ーを用いて行う溶射の総称。ガス式溶射には,フ
レーム溶射及び爆発溶射がある。 

oxygen fuel spraying 

1003 

フレーム溶射 

酸素と可燃性ガスとの燃焼炎を用いて線状,棒状
又は粉末状の溶射材料を加熱し,溶融又はそれに
近い状態にして基材に吹き付けて皮膜を形成する
溶射。溶射粒子の加速に圧縮空気のジェットを用
いる場合がある。フレーム溶射には,溶線式フレ
ーム溶射,溶棒式フレーム溶射,粉末式フレーム
溶射及び高速フレーム溶射がある。 

flame spraying 

1004 

溶線式フレーム溶射 

線状の溶射材料を用いて行うフレーム溶射。 

wire flame spraying 

1005 

溶棒式フレーム溶射 

棒状の溶射材料を用いて行うフレーム溶射。 

rod flame spraying 

1006 

粉末式フレーム溶射 

粉末状の溶射材料を用いて行うフレーム溶射。 

powder flame spraying 

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H 8200:2006  

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番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1007 

高速フレーム溶射 

燃焼炎を熱源とするフレーム溶射法の一種。燃焼
室の圧力を高めることによって,連続燃焼炎であ
りながら爆発炎に匹敵する高速火炎を発生させ
る。 

high velocity flame spraying 

1008 

爆発溶射 

溶射ガンの中で酸素と可燃性ガス(アセチレンな
ど)との混合ガスの爆発エネルギーを用い,高速
で溶射材料を基材に吹き付けて皮膜を形成する溶
射。 

detonation flame spraying 

1009 

電気式溶射 

電気エネルギーを用いて行う溶射の総称。 
電気式溶射には,アーク溶射,プラズマ溶射及び
線爆溶射,レーザ溶射がある。 

electric spraying 

1010 

アーク溶射 

2本の金属ワイヤ(溶射材料)の間にアーク放電
を発生させ,この放電エネルギーで金属ワイヤを
溶融し、圧縮空気によって微粒化した溶射材料を
基材に吹き付けて皮膜を形成する溶射。 

electric arc spraying, 
arc spraying 

1011 

プラズマ溶射 

不活性ガスを通電し、発生させたプラズマジェッ
トを用いて溶射材料を基材に吹き付けて皮膜を形
成する溶射。溶射材料は,主として粉末状である。
プラズマ溶射には,作動ガスにアルゴン,ヘリウ
ム,窒素,水素などを用いる方式と,水の熱分解
によって生じる酸素イオン及び水素イオンを用い
る水プラズマ溶射とがある。 

plasma spraying 

1012 

水プラズマ溶射 

プラズマ溶射ガンの中に供給した水がアークによ
る熱分解によって生じる酸素イオンと水素イオン
を作動ガス体とするプラズマ溶射。 

water stabilizer plasma 

spraying, 

liquid-stabilized plasma 

spraying 

1013 

線爆溶射 

線状の金属の溶射材料を瞬間的通電によって爆発
的に溶融,飛散させ,その微粒子を基材に吹き付
けて皮膜を形成する溶射。 

wire explosion spraying 

1014 

レーザ溶射 

レーザを熱源とする,ロッド,ワイヤ形状の材料
を用いた溶射。 

laser spraying 

1015 

減圧溶射 

大気圧より低い圧力の雰囲気中で行う溶射。 

low pressure spraying 

1016 

亜鉛溶射 

溶射材料に亜鉛を用いて行う溶射。主として,鉄
鋼構造物の防食の目的で用いる (JIS H 8300参
照) 。 

zinc spraying 

1017 

アルミニウム溶射 

溶射材料にアルミニウムを用いて行う溶射(JIS H 
8300参照)。主として,鉄鋼構造物の防食の目的
で用いる。 

aluminium spraying 

1018 

亜鉛−アルミニウム合
金溶射 

溶射材料に亜鉛−アルミニウム合金を用いて行う
溶射(JIS H 8300参照)。主として,鉄鋼構造物の
防食の目的で用いる。 

zinc-aluminium alloy 

spraying 

1019 

アルミニウム−マグネ

シウム合金溶射 

溶射材料にアルミニウム−マグネシウム合金を用
いて行う溶射(JIS H 8300参照)。主として,鉄鋼
構造物の防食の目的で用いる。 

aluminium- magnesium 

alloy spraying 

1020 

肉盛溶射 

基材の摩耗した部分及び寸法不足の部分に寸法回
復を目的として盛り上げる溶射(JIS H 8302参
照)。 

cladding by spraying, 
build up spraying 

1021 

自溶合金溶射 

溶射材料に自溶合金を用いて行う溶射(JIS H 8303
参照)。主として鉄鋼材料に対し耐摩耗性,耐食性,
耐熱性などを付与する目的で用いる。 

self-fluxing alloy spraying 

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H 8200:2006  

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番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1022 

セラミック溶射 

溶射材料にセラミックスを用いて行う溶射(JIS H 
8304参照)。主として,機械部品に対し耐摩耗性,
耐熱性,断熱性,耐食性などを付与する目的で用
いる。 

ceramic spraying 

1023 

サーメット溶射 

溶射材料に金属とセラミックスとを成分とする材
料を用いて行う溶射(JIS H 8306参照)。 

cermet spraying 

1024 

プラスチック溶射 

溶射材料にプラスチックを用いて行う溶射(JIS K 
6766参照)。 

plastic spraying 

1025 

酸化アルミニウム溶射 

溶射材料にアルミニウムの酸化物(アルミナ)を
用いて皮膜を形成する溶射。 

alumina spraying, 
aluminium oxide spraying 

1026 

酸化アルミニウム・酸化

チタン溶射 

溶射材料にアルミニウムの酸化物(アルミナ)と

チタンの酸化物(チタニア)との混合物及びアル

ミニウムとチタニウムとの化合物の酸化物並びに
これらの複合物を用いて皮膜を形成する溶射。 

alumina-titania-spraying, 
aluminium oxide-titanium 

oxide spraying 

1027 

酸化チタン溶射 

溶射材料にチタンの酸化物(チタニア)を用いて
皮膜を形成する溶射。 

titania spraying, 
titanium oxide spraying 

1028 

酸化クロム溶射 

溶射材料にクロムの酸化物(クロミア)を用いて
皮膜を形成する溶射。 

chromia spraying, 
chromium oxide spraying 

1029 

スピネル溶射 

溶射材料にスピネル構造(アルミナ+マグネシア)
をもつ材料を用いて皮膜を形成する溶射(JIS H 
8304参照)。 

spinel spraying 

(Al2O3・MgO)spinel 
spraying 

1030 

酸化ジルコニウム溶射 

溶射材料にジルコニウムの酸化物(ジルコニア)
の溶射材料を用いて皮膜を形成する溶射。 

zirconia spraying, 
zirconium oxide spraying 

1031 

金属溶射 

溶射材料に金属を用いて皮膜を形成する溶射。 

metal spraying 

1032 

防食溶射 

基材金属が腐食されるのを防止する目的で行う溶
射。 

spraying for corrosion 

prevention 

1033 

防せい溶射 

基材金属にさびが発生するのを防止する目的で行
う溶射。 

spraying for rust prevention 

1034 

内面溶射 

パイプ,シリンダなどの内面などに施工する溶射。 Inside spraying, 

Internal spraying 

1035 

複合溶射 

2種類以上の溶射材料を同時に溶射して,皮膜を
形成する溶射。 

composite spraying 

1036 

耐摩耗溶射 

耐摩耗性のある皮膜を形成する目的で行う溶射。  wear resistant spraying 

1037 

耐食溶射 

腐食に対して耐久性のある皮膜を形成する目的で
行う溶射。 

corrosion resistant spraying, 
Spraying for corrosion 

resistance 

1038 

補修溶射 
 

損傷した物(部品)などに溶射皮膜を形成するこ
とで復元する溶射。 

repair by thermal spraying, 
maintenance by spraying 

1039 

耐熱溶射 

耐熱性のある皮膜を形成する目的で行う溶射。 

heat resistant spraying 

1040 

高温酸化防止溶射 

高温酸化を防止する目的で行う溶射。 

spraying for high 

temperature oxidation 
prevention 

1041 

耐熱衝撃溶射 

耐熱衝撃性に優れる皮膜を形成する溶射。 

spraying for thermal shock 

resistance coating 

1042 

断熱溶射 

断熱性のある皮膜を形成する目的で行う溶射。 

heat insulate spraying 

1043 

ガス透過溶射 

ガス透過性に優れる多孔性皮膜を形成する目的で
行う溶射。 

spraying for high 

permeability coating 

1044 

絶縁溶射 

電気絶縁性に優れる皮膜を形成する目的で行う溶
射。 

spraying for electric 

insulation 

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H 8200:2006  

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番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1045 

熱伝導溶射 

熱伝導性に優れる皮膜を形成する目的で行う溶
射。 

spraying for thermal 

conduction coating 

1046 

電気伝導溶射 

電気伝導性に優れる皮膜を形成する目的で行う溶
射。 

spraying for electrical 

conduction coating 

1047 

熱遮へい溶射 

基材への熱移行を極小にするための高熱放射率を
もつ皮膜を形成する目的で行う溶射。 

spraying for thermal barrier 

coating 

1048 

傾斜組成溶射 
 

皮膜の応力緩和を図るために熱膨張係数の異なる
溶射材料の組織を傾斜的に配分させた構造の溶
射。漸変溶射ともいう。 

graded compositional 

coating 

1049 

溶射成形 

離型剤を塗布した型の上に形成した溶射皮膜を型
から分離し成形物にする溶射。 

spray forming 
 

1050 

プラズマジェット 

気体放電で生じたプラズマをノズルから噴出させ
て作る高温・高速のガス気流。 

plasma jet 
 

1051 

素地 
(そじ) 

溶射にあっては,基材の溶射被覆を施す面。被溶
射面ともいう。 

substrate surface 

1052 

溶射粒子 

溶融又はそれに近い状態で吹き付けられる溶射材
料の粒子。 

spray particle 

1053 

未溶融粒子 

溶射熱源中で,完全に溶融していない粒子。 

unmelted particle 

1054 

粒度 

試験用ふるい又は他の適切な方法で測定したグリ
ットなどの粉体材料の粒の大きさ(JIS Z 2500参
照)。 

particle size 

1055 

溶射皮膜 

溶射によって形成された皮膜。 

spray deposit, 
sprayed coating 

1056 

塗装用下地溶射皮膜 

鉄鋼基材の長期間の防せい・防食効果を維持する
ために塗装の下地として施す溶射皮膜。 

undercoating for painting 

1057 

酸化皮膜 

金属,合金表面の酸化現象によって形成される皮
膜。 

scaling 

1058 

ボンドコート 

溶射皮膜の密着性の向上を目的として形成する皮
膜。アンダコートの一種。 

bond coat 
 

1059 

アンダコート 

2層以上の溶射皮膜を形成する場合,その最下層
の皮膜。皮膜の密着性の向上,皮膜の厚さの確保,
基材の保護などの目的で施す。下地溶射皮膜とも
いう。 

undercoat 

1060 

粒子間結合度 

溶射皮膜を構成している粒子が結合している度合
い。 

degree of cohesion between 

particles 

1061 

投びょう効果 

溶射粒子が基材の粗面に機械的にかみ合うことに
よって,皮膜と基材との密着度を向上させる働き。 

anchoring effect 

1062 

合金層 

溶射又はその後の熱処理などによって,溶射皮膜
と基材との境界に生成された合金の層。 

alloy layer 

1063 

付着量 

単位面積当たりに形成された溶射皮膜の質量。 

mass of deposit per unit area 

1064 

付着力 

溶射皮膜が基材と結合している力。 

adhesion strength, 
bonding strength 

1065 

密着性 

溶射皮膜が基材と結合する性質。 

adhesiveness 

1066 

密着度 

溶射皮膜が基材と結合している度合い。 

degree of adhesion 

1067 

中間層 

アンダコートとトップコートとの間に形成する皮
膜。 

intermediate layer 

1068 

トップコート 

2層以上の溶射皮膜を形成する場合,その最上層
の皮膜。 

topcoat 

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H 8200:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1069 

溶着金属 

溶射によって基材に溶着した金属皮膜 

fused metal spray deposit 

1070 

拡散浸透層 

溶射した後の熱処理によって溶射皮膜の成分元素
を基材に拡散させた層。 

diffusion layer 

1071 

アブレイダブル皮膜 

被削性に優れた溶射皮膜の総称。部品間の間隔調
整の目的で用いる。 

abradable coating 

1072 

溶射溶着 

溶射した後,溶射皮膜を再溶融し基材と溶着させ
ること。 

spraying and fusing 

1073 

溶さい(滓)の付着 

自溶合金溶射皮膜の溶融処理後,無水けい(硅)
素,けい(硅)素その他からなる酸化物(のろ)
の付着。 

attachment of slag 

1074 

溶射有効面 

溶射皮膜において用途上重要な面。 

significant surface 

1075 

溶射加工品 

溶射皮膜を形成する品物又は部品。 

spraying product, 
sprayed product 

1076 

溶射加工品仕様書 

溶射した品物を加工する手段,方法,品質などを
定めた仕様。 

specification of sprayed 

product 

1077 

溶射加工品規格 

溶射した品物及び部品の形状,材質,方法などを
定めた規格。 

standard of sprayed product 

1078 

マスキング 

溶射加工時,加工指定部以外に溶射粒子の付着防
止及びブラストによる基材の損傷を保護するため
に,覆いをすること。 

masking 

1079 

気孔 

溶射皮膜に含まれる空げき(隙)。開口気孔と密閉
気孔とがある。 

pore 

1080 

開口気孔 

溶射皮膜に含まれる気孔で,外部に通じているも
の。 

open pore 

1081 

密閉気孔 

溶射皮膜に含まれる気孔で,皮膜内に閉ざされて
いるもの。 

closed pore 

1082 

気孔率 

溶射皮膜に含まれる気孔の容積百分率。 

porosity 

1083 

腐食生成物 

腐食によって生成された物質。通常は固体を指し,
皮膜に付着するか又は環境中に分散する。 
亜鉛溶射皮膜に生じる白さびがこの例である。 

corrosion product 

1084 

腐食剤 

金属及び合金の構成相を識別するための特殊な化
学試薬。 

etchant 

1085 

腐食応力 

腐食反応によって生じる応力。 

corrosion stress 

1086 

耐食性 

溶射皮膜の各種腐食環境下における耐久性。種々
の試験方法がある。 

corrosion resistance 

1087 

テルミット反応による

スパーキング 

皮膜表面で急激に酸化反応が生じることによる発
熱現象。 

thermite sparking 

1088 

断熱皮膜 

断熱の目的で形成する皮膜。 

thermal barrier 

coating(TBC) 

b) 材料及び設備  

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2001 

溶射装置 

各種溶射法によって溶射皮膜を形成するための装
置。 

thermal spraying equipment 

2002 

溶射ガン 

溶射装置の主要部分で,溶射材料を溶融し,噴射
する機構をもつ装置。溶射トーチともいう。 

thermal spraying gun 

2003 

コンタクトチューブ 

二本の金属ワイヤ及び圧縮空気を噴射する管を組
み込んだ管。アーク式溶射ガン先端部のノズルに
接続する。 

contact tube 

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H 8200:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2004 

ワイヤ供給装置 

溶射用線材を連続的に安定して溶射ガンに供給す
る装置。 

wire feeder 

2005 

粉末供給装置 

粉末状の溶射材料を溶射ガンに供給する装置。 

powder feeder 

2006 

粉末噴射口 
 

粉末状の溶射材料を供給ガス,又は圧縮空気によ
り,燃焼炎,又はプラズマ炎に向けて噴射する出
口。 

powder injector 

2007 

溶射材料 

溶射に用いる材料。金属,セラミックス,サーメ
ット,プラスチックなどがある。形状には,線,
棒,粉末などがある。 

thermal spraying material 

2008 

有機溶射材料 

エチレン・ハイドロエチレン共重合体,ポリエス
テル又はナイロンの溶射材料。 

organic spray material 

2009 

自溶合金 

ニッケル基,クローム基又はコバルト基の合金に
ほう素,けい(硅)素を添加した合金。溶射溶融
によってピンホールのない溶着金属が容易に得ら
れる。この合金は,溶射のままでも用いられる。 

self -fluxing alloy 

2010 

酸化物系サーメット 

酸化物セラミックスと金属とをち密に組み合わせ
た溶射材料。耐酸化性・耐摩耗性に優れる。 

oxide-base cermet 

2011 

炭化タングステンサー

メット 

炭化タングステンにコバルト,ニッケル,クロム
又はイットリアを添加し,粉末とした溶射材料。
耐食性,耐熱衝撃性,耐摩耗性に優れる。熱障壁
目的に用いる材料。 

tungsten cabide-base cermet 

2012 

炭化クロムサーメット 

炭化クロムに,ニッケル,クロム,アルミニウム
又はイットリウムを添加した溶射材料。耐摩耗性,
耐熱性に優れる。 

chromium cabide-base 

cermet 

2013 

不可逆変態 

原子の無拡散変態を行う現象。代表例としてマル
テンサイト変態がある。 

irreversible transformation 

2014 

複合溶射材料 

2種類以上の材料を組み合わせた溶射材料。 

composite sprayed material 

2015 

複合粉末 

2種類以上の材料を混合した粉末。 

composite powder 

2016 

焼結粉末 

粉体を融点以下,又は一部液相を生じる温度に加
熱し,焼結処理によって結合度を良好にした粉末。 

sintered powder 

2017 

噴霧乾燥粉末 

均一に混合した原料粉末を遠心力,また,加圧ガ
スを用いて,加熱室に霧状に噴霧,微粒子化後乾
燥した粉末。 

spray-dry powder 

2018 

溶融粉砕粉末 

単一又は混合粉末を溶融,粉砕分級した粉末。 

fusion comminuted powder 

2019 

コーテッド粉末 

無電解めっきなどを用いて金属を表面にコートし
た粉末。 

coated powder 

2020 

ゾル・ゲル粉末 

ゾル又はゲルの状態から化学合成によって作成さ
れた単一,また,複雑な組成をもつ微粉末。 

sol-gel powder 

2021 

メカニカル・アロイ粉末 異種の粉末混合物と高硬度球とを入れた密閉容器

を回転,振動させることによって得られる複合粉
末。 

mechanical alloy powder 

2022 

ブラスト装置 

素地調整を行う装置。加圧式ブラスト装置,吸引
式ブラスト装置及び遠心式ブラスト装置がある
(JIS Z 0310参照)。 

blasting machine, 
abrasive blast-cleaning 

machine 

2023 

遠心式ブラスト装置 

ケーシング中の回転翼車にブラスト材料を供給
し,遠心力によって投射し,素地調整を行う装置。 

centrifugal blasting machine 

background image

H 8200:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2024 

吸引式ブラスト装置 

圧縮空気を用いてブラスト材料を吸引して素地調
整を行う装置(JIS Z 0310参照)。 
 

suction blasting equipment 

2025 

加圧式ブラスト装置 

加圧槽のブラスト材料を圧縮空気を用いて素地調
整を行う装置(JIS Z 0310参照)。 
 

pressure blasting equipment 

2026 

バキュームブラスト装

置 

加圧槽のブラスト材料を圧縮空気を用いて素地調
整を行う装置に,飛散するブラスト材料を吸引回
収する機能を備えた装置。 

vacuum blasting equipment 

2027 

ブラスト材料 

ブラストで素地調整を行うための,金属又は非金
属の粒。金属系ブラスト材料には鋳鉄,鋳鋼及び
カットワイヤ,スチルワイヤがある。非金属系に
は天然,人造鉱物がある(JIS Z 0310参照)。 

abrasive material, 
abrasives 

2028 

グリット 

せん鋭なりょう角をもつ粒。 

grit 

2029 

鋳鉄グリット 

白銑鋳鉄を破砕して作られたグリット。ブラスト
材料に用いる(粒度については,JIS Z 0311参照。)。 

cast iron grit 

2030 

鋳鋼グリット 

鋳鋼を破砕して作られたグリット。ブラスト材料
に用いる(粒度については,JIS G 5903参照。)。
スチールグリットともいう。 

cast steel grit 

2031 

カットワイヤ 

硬鋼線を寸断して作られたせん鋭な角をもつ粒。
ブラスト材料として用いる。 

cut wire 

2032 

アルミナグリット 

天然又は人造のアルミナ粒。ブラスト材料に用い
る(JIS R 6111参照)(人造アルミナの粒度につい
ては,JIS R 6001参照。)。 

alminiumu oxide grit 

2033 

炭化けい素グリット 

炭化けい素(SiC)を主成分とするブラスト材料(JIS 
R 6111参照)(粒度については,JIS R 6001参
照。)。 

silicon carbide grit 

2034 

スラググリット 

スラグ(鉱さい(滓))を破砕して作られたグリッ
ト。ブラスト材料に用いる。 

slag grit 

2035 

銅製錬スラググリット 

銅鉱石を製錬する際に生成されるスラグ(鉱さい
(滓))を粉砕した粒(JIS Z 0312参照)。ブラス
ト材料に用いる。 

copper smelting slag grit 

2036 

ニッケル製錬スラググ

リット 

ニッケル含有鉱石を製錬する際に生成されるスラ
グ(鉱さい(滓))を粉砕した粒(JIS Z 0312参照)。
ブラスト材料に用いる。 

nickel smelting slag grit 

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H 8200:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2037 

鉄製錬スラググリット 

鉄鉱石を製錬する際に生成するスラグ(鉱さい
(滓))を粉砕した粒(JIS Z 0312参照)。ブラスト
材料に用いる。 

iron smelting slag grit 

2038 

アルマンダイト・ガーネ

ットグリット 

ざくろ石種の鉱石を粉砕した粒(JIS Z 0312参
照)。ブラスト材料に用いる。 

almandite garnet grit 

2039 

溶融物 

原料となる鉱石を所定の配合比に混合し,アーク
炉,電気炉で溶融,凝固,粉砕及び粒度調整した
もの。成分組成が均一である。 

fused material 

2040 

造粒物 

原粒鉱石粉末を所定の配合比に混練し,湿式の状
態で回転粒造したもの。使用に際しガス・水分の
放出がある。 

agglomerated material 

2041 

混合物 

原粒鉱石粉末又は溶融若しくは燒結した後に,粉
砕した粉末を機械的に混合し造粒したもの。 

blended material 

2042 

スピネル 

マグネシウムとアルミニウムの複合酸化鉱物。 

spinel 

2043 

肉盛材料(鋼) 

基材に耐摩耗性,耐食性,補修などの目的で溶射
する炭素鋼,低合金鋼,ステンレス鋼,その他の
合金鋼などの材料(JIS H 8302参照)。 

cladding by spraying 

material, 

build up spraying material 

2044 

鋳造ショット 

粒度1.5〜4.0 mmの溶融鋳鋼を噴霧してえられる
ショット。高炭素鋳鋼ショット及び低炭素鋳鋼シ
ョットがある。 

cast shot 

2045 

鋳造グリット 

鋳造ショットを破砕して作られたグリット。切削
性に優れ,0.2〜3.0 mmの粒度をもつ。 

cast grit 

2046 

封孔剤 

溶射皮膜の開口気孔を充てんする材料。例えば,
エポキシ系樹脂,フェノール系樹脂,シリコン系
樹脂,ワックスなどがある。 

sealer 

2047 

試験用ふるい 

粉粒体の粒度又は粒度分布を調べるために用いる
ふるい(JIS Z 8801-1参照)。 

test sieve 
 

2048 

炭化物 

金属と炭素の化合物。高融点,高硬度を示す。炭
化タングステンなど。 

carbide 

2049 

非炭化物 

金属と窒素,けい素,ほう素などの化合物。高硬
度を示す。 

non-carbide 

2050 

ニッケル−クロム−鉄

合金  

ニッケル,クロム,鉄を主成分とするニッケル合
金。耐酸化性・耐食性に優れた特性をもつ合金。 

nickel-chromium-iron alloy 

2051 

ニッケル−アルミニウ

ム−鉄合金 

ニッケル,アルミニウム,鉄を主成分とするニッ
ケル合金。高温度での時効硬化によって高強度を
示す合金。 

nickel-aluminium-iron alloy 

2052 

コバルト−クロム合金 

コバルト,クロムを主成分とするコバルト合金。
耐食性,耐酸化性に優れ,肉盛材料として,また,
インプラント材,原子力の蒸気管,バルブ,化学,
食品工業などの目的に使用される合金。 

cobalt-chromium alloy 

2053 

銅−アルミニウム合金 

銅,アルミニウムを主成分とする銅合金。表面に
酸化アルミニウム皮膜を生成させることによっ
て,耐酸化性,耐食性に優れ,ボルト,ナット,
熱交換器パーツ肉盛りなどに用いられる合金。 

copper-aluminium alloy 

2054 

アルミニウム合金 

アルミニウムを主成分とする合金。数百種の合金
が報告されているが,添加される元素の種類によ
って,優れた物理的性質,機械的性質,又は電気
化学的性質を示す合金。 

aluminium alloy 

c) 前処理  

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H 8200:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3001 

前処理 

溶射を行う場合,あらかじめ基材の表面に付着し
ている酸化物,油脂などを除去する操作。マスキ
ングの処理も含む(JIS Z 0310参照)。 

pretreatment 

3002 

素地調整 

基材の表面に目的とする溶射皮膜が良好に付着す
るよう,基材表面のミルスケール,さびなど付着
に有害な物質を除去し,また,表面に適切な粗さ
を与える処理のこと(JIS Z 0310参照)。溶射作業
の前工程の一つ。 

surface preparation 

3003 

油除去 

脱脂と同義。焼結金属など含油性の材質を基材と
した場合は通常の脱脂法では油除去が不可能なた
め火炎処理,蒸気脱脂などが用いられる。 

oil exclusion, 
oil removal 

3004 

脱脂 

基材に付着している油脂性の汚れを除去して清浄
にする操作。 

degreasing 

3005 

粗面処理 

溶射皮膜の密着性を向上させるために,基材に不
規則な凹凸を付ける前処理。ねじ切り法,溝切り
法,ローレット法,スロット法,ブラスト法など
がある(JIS Z 0313参照)。 

surface roughening 

3006 

清浄度 

グリットを用いたブラスト処理による表面の標準
的前処理の等級付け。 

cleanliness 

3007 

ブラスト処理 

圧縮空気流,遠心力などを用いてブラスト材を基
材の表面に吹き付けて黒皮,酸化物などを除去し
て清浄化すると同時に粗面化する操作(JIS Z 0310
参照)。 

abrasive blasting, 
abrasive blast-cleaning 

3008 

グリットブラスト 

鋳鉄グリット,鋳鋼グリット,アルミナグリット,
炭化けい素グリットなどの研削剤を圧縮空気,遠
心力などで基材に吹き付けて研削し,表面の清浄
化と同時に粗面化を行うブラスト処理(JIS Z 0310
参照)。 

grit blasting, 
grit blast-cleaning  

3009 

ブラスト角度 

基材に対するブラストノズルの角度。ブラスト角
度は加工能力に影響し,基材の硬さ,研削材の種
類によって相違がある。 

blast angle 

3010 

ショットブラスト 

鋳鉄ショット,鋳鋼ショットなどの鋼球を遠心力
又はその他の方法で吹き付けて基材表面のスケー
ル,さび,塗膜などを除去し,清浄にするブラス
ト処理。 

shot blasting, 
shpt blast-cleaning 

3011 

ショットピーニング 

鋳鉄ショット,鋳鋼ショットなどの鋼球を遠心力,
圧縮空気などで基材表面に吹き付ける方法。ショ
ットブラストと同様な方法。この目的は,基材表
面にショットを打ち付ける冷間加工によって表面
の硬さを高め,疲労強度を増加させる。 

shot peening 

3012 

アンダカット 

溶射作業では,基材の一部を切削すること。密着
性を向上させるために行う。 

undercut 

3013 

ねじ切り法 

基材に機械的に粗ねじを切り,表面積を拡大する
とともに皮膜の収縮応力を局部的に分断させ,投
びょう効果を増大させる方法。皮膜の密着性を高
める目的で行う粗面処理法。 

threading method 

3014 

溝切り法 

基材に機械的に溝を切り,表面積を拡大するとと
もに皮膜の収縮応力を局部的に分断させ,投びよ
う効果を増大させる方法。溶射皮膜の密着性を高
める目的で行う粗面処理法。 

grooving method 

background image

10 

H 8200:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3015 

ローレット法 

基材に格子状のギザギザの凹凸を入れる加工を施
して表面積を拡大し,投びょう効果を増大させる
方法。ねじ切り,溝切り加工を併用する場合もあ
る。溶射皮膜の密着性を高める目的で行う粗面処
理法。 

knurling method 

3016 

スロット法 

軸類の端部に軸に対し平行にあり溝加工を施し,
投びょう効果を増大させる方法。溶射皮膜の密着
性を高める目的で行う粗面処理法。 

slotting method 

3017 

反復移行アーク・表面 

清浄化処理 

アーク(+)(−)の極性を反復変換させることを
材料表面に加えることによって溶射皮膜の密着性
を高めるための処理。 

cleaning by transferred arc 

3018 

マスク 

ブラスト効果及び皮膜の付着を防止するため基材
の部分に施す覆い。マスク材には再度使用可能な
ものと一回限りのものがある。 

mask, 
masking 

d) 施工  

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4001 

溶射条件 

溶射を行う条件。溶射ガン種類,作動条件,溶射
距離,溶射角度などが含まれる。 

spray parameters, 
spray condition 

4002 

溶射距離 

溶射ガンのノズル先端から基材までの距離。 

spraying distance, 
spray distance 

4003 

溶射速度 

単位時間当たりの溶射量。線(棒)送り速度,粉
末供給速度などによる。 

spray rate 

4004 

線(棒)送り速度 

単位時間当たりに溶射ガンに送給される溶射材料
の線(棒)の速度。通常m/minで表す。 

wire (rod) feed rate 

4005 

粉末供給量 

単位時間当たり溶射ガンに送給される溶射材料の
粉末の量。通常g/minで表す。 

powder feed rate 

4006 

移動速度 

溶射中に溶射ガンが基材に対し通過する速度。 

travelling speed, 
traverse speed 

4007 

はん送ガス 

粉末の溶射材料を粉末供給装置又はホッパから溶
射ガンノズルまで搬送するガス。 

carrier gas 

4008 

爆発ガス 

溶射粒子を加熱しながら溶滴を皮膜形成基材に高
速で輸送する目的のガス。 

propellant gas 

4009 

溶射角度 

溶射ガンのノズルの軸線と基材とのなす角度。 

spraying angle, 
spray angle 

4010 

予熱 

密着性を向上させるために溶射に先立ってあらか
じめ基材を加熱する操作。 

preheating 

4011 

応力除去 

基材を加熱又は冷却処理したとき若しくは機械加
工をしたときに発生した応力を除去すること。 

stress relieving 

4012 

露点 

空気中で水蒸気が冷却して,露を結びはじめる時
の温度 

dew point 

4013 

有効面 

溶射皮膜が必要とされる面。 

significant area 

4014 

測定面積 

皮膜厚さ試験が必要とされる面積。 

measuring area 

4015 

加工法 

溶射皮膜表面を加工する方法。各種の加工方法が
ある。 

processing methods 
 

4016 

滞留時間 

溶射粒子が,フレーム又はプラズマジェットの高
温領域を通過する時間。 

dwell time 

4017 

溶射パターン 

溶射粒子が吹き付けられてできた吹き付け模様
(形状,広がりなど)。 

spray pattern 

4018 

溶射帯 

1回のパスによって形成された溶射皮膜の広がり。 spray zone 

background image

11 

H 8200:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4019 

パス 

溶射ガン又は基材の運行方向に沿って行う1回の
溶射操作。 

pass 

4020 

死角 

基材の構造又は形状によって,溶射粒子が到達し
得ず溶射ができない範囲。 

dead angle 

4021 

過熱 

基材及び溶射皮膜に対してはく離,クラック,酸
化などの悪影響を及ぼす温度以上に加熱させるこ
と。過熱を避けるには,通常,基材へのエアジェ
ットの吹き付け, 溶射ガンの移動速度又は溶射ガ
ンと基材との距離を調節することで基材温度を制
御する。  

overheat 

4022 

炭化水素系ガス 

ガス式溶射の熱源として用いられる可燃性ガスの
うち,炭化水素を主成分とするもの。アセチレン,
プロパンなどが代表的である。 

hydrocarbon gas 

4023 

溶射フレーム 

溶融された溶射粒子(溶滴)が微細化,加速され,
溶射ガン先端から,連続的に噴射されている形態
のフレーム。通常の溶射フレームは高速で,でき
るだけ中心に収束,集中された正規分布の円すい
形状態であることが望ましい。 

spraying flame 

e) 後処理  

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5001 

後処理 

溶射の後工程として使用目的に適するように溶射
皮膜に施す処理。封孔処理,加熱拡散処理,自溶
合金皮膜に対するフユージングなどがある。 

post treatment 

5002 

封孔処理 

溶射皮膜の開口気孔に封孔剤を浸透させて気孔を
充てんし,皮膜の化学的性質及び物理的性質を改
善する処理。 

sealing 

5003 

耐熱封孔処理 

溶射皮膜の開口気孔に耐熱性のある封孔剤を浸透
させて気孔を充てんし,皮膜の耐熱性を改善する
処理。 

heat resistant sealing 

5004 

加熱拡散処理 

熱処理によって溶射皮膜と基材との境界部に拡散
層を形成させる処理。拡散層の形成によって皮膜
のち密性,密着性が向上し,耐食性,耐熱性など
が高められる。 

diffusion treatment 

5005 

りん酸塩処理 

リン酸及び可溶性リン酸塩を主体とする水溶液で
溶射皮膜表面に不溶性のりん酸塩皮膜を作る処
理。 

phosphating 

5006 

フュージング 

溶射において皮膜を溶融し基材と溶着させる処
理。 

fusing 

5007 

オーバーフューズ 

自溶合金溶射皮膜のフュージングの際,所定温度
以上に加熱すること。結果として,収縮孔の発生,
硬さの低下など皮膜の品質を低下させる。 

overfusing 

5008 

電磁誘導加熱法 

誘導加熱コイルに電流が流すと磁力線が発生し、
この磁力線の変化によって引き起こされる渦電流
によって加熱する方法。 

induction heating method 

5009 

デブリス 

機械加工の際に生じる屑,及び溶射中に発生する
微小粉じん。 

debris 

5010 

レーザビーム加熱法 

レーザ照射による溶射皮膜などの加熱溶融法。 

laser-beam heat method 

f) 

検査及び試験  

background image

12 

H 8200:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6001 

外観検査 

溶射皮膜の欠陥の有無を目視によって調べる検
査。 

visual inspection 

6002 

きめ 

溶射皮膜の表面の目視,手ざわりなどによる感覚
的な粗さ状態。 

texture 

6003 

焼け 

溶射皮膜の表面の色調が,熱によって著しく変化
している状態。 

burn 

6004 

膨れ 

溶射皮膜が基材又はアンダコートから若しくは皮
膜内で局部的に浮いている状態。 

blister 

6005 

割れ 

溶射皮膜に生じるき裂。 

crack 

6006 

スパッタ 

溶射材料の一部が微粒子化されないまま皮膜表面
に付着した粒。 

spatter 

6007 

浮き上がり 

溶射皮膜が基材又はアンダコートから若しくは皮
膜内で浮いている状態。 

lift 

6008 

気泡 

自溶合金溶射皮膜のフュージングの後,皮膜内に
残留する穴。 

bubble 

6009 

ピンホール 

溶射皮膜を貫いて基材まで達する微細孔。 

pin hole 

6010 

有孔度 

溶射皮膜のピンホールの数,大きさなどの度合い。 degree of porosity 

6011 

密着強さ 

溶射皮膜が基材と結合している強さ(JIS H 8402
参照)。 

adhesion strength, 
bonding strength 

6012 

溶射加工品検査 

溶射加工品規格,溶射加工品仕様書に基づいて行
う検査。 

inspection of sprayed 

coating 

6013 

外観限度見本 

溶射皮膜の表面状態を判定するための比較用見
本。 

aspect limitation sample 

6014 

外観試験 

溶射面の欠陥の有無を調べる試験。 

appearance test 

6015 

層間はく離 

層状に形成された溶射皮膜が層間ではく離する現
象(JIS H 8402参照)。 

interlayer peeling 

6016 

未溶融組織 

未溶融の粒子が存在している皮膜の組織。 

unmelted metallographic 

6017 

色合い 

溶射皮膜の表面の色調。 

shade 

6018 

溶さい(滓) 

自溶合金溶射の溶着において,Si,Bがほうけい
酸ガス質を形成して酸化物をスラグ化し,皮膜面
に浮上し付着したもの。 

slag 

6019 

皮膜引張強さ 

溶射皮膜そのものの引張強さ。基材に平行方向及
び垂直方向の皮膜引張り強さがある(JIS H 8402
参照)。 

cohesive strength, 
tensile strength of coating 

6020 

皮膜内破断 

溶射皮膜の内部において生じる破断(JIS H 8402
参照)。 

rupture within coating 

6021 

最小皮膜厚さ 

基材の断面曲線の山頂と溶射皮膜表面の断面曲線
の谷底との高さの差(JIS H 8401参照)。 

minimum coating 

6022 

平均厚さ 

数点で得られた測定値の算術平均値。 

average thickness 

6023 

中心線間皮膜厚さ 

基材の断面曲線の中心線と溶射皮膜表面の断面曲
線の中心線との距離(JIS H 8401参照)。 

coating thickness between 

middle line 

6024 

凸部間皮膜厚さ 

基材の断面曲線山頂と溶射皮膜表面の断面曲線の
山頂との高さの差(JIS H 8401参照)。 

coating thickness between 

apexes 

6025 

皮膜硬さ 

溶射皮膜の硬さ。表面硬さ[(6026)参照]及び 
断面硬さ[(6027)参照]がある。 

coating hardness 

6026 

表面硬さ 

溶射皮膜の表面の硬さ。 

surface hardness 

6027 

断面硬さ 

溶射皮膜の断面の硬さ。 

cross section hardness 

6028 

表面粗さ 

基材又は溶射皮膜の表面の凹凸の状態(JIS B 
0601,JIS Z 0313参照)。 

surface roughness, 
surface profile 

background image

13 

H 8200:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6029 

皮膜厚さ試験 

溶射皮膜の厚さを測定する試験。測微器試験,膜
厚計試験,顕微鏡断面測定法,触針走査式測定法,
磁力式試験及び過電流式試験がある(JIS H 8401
参照)。 

thickness test of sprayed 

coating 

6030 

測微器試験 

測微器(マイクロメータ,ノギスなど)を用いて
皮膜厚さを測定する方法(JIS H 8401参照)。 

thickness test of coating by 

micrometer, 

vernier caliper,etc, 

6031 

マイクロメータ測定法 

マイクロメータを用いて皮膜厚さを測定する測微
器試験方法。 

measuring method of 

coating thickness by 
micrometer 

6032 

顕微鏡断面測定法 

皮膜の垂直断面を顕微鏡を用いて観察し皮膜厚さ
を測定する方法(JIS H 8401参照)。 

measuring method of 

coating thickness by 
microscopical 
examination of cross 
section 

6033 

膜厚計試験 

膜厚計を用いて皮膜厚さを測定する方法。 
磁力式膜厚計測定法及び過電流式膜厚計測定法が
ある。 

thickness test of coating by 

thicknss tester 

6034 

磁力式膜厚計測定法 

磁力式膜厚計を用いて皮膜厚さを測定する方法。
電磁膜厚計測定法及び磁気膜厚計測定法がある。
基材が磁性材料で皮膜が非磁性材料である場合に
適用する(JIS H 8401参照)。 

measuring method of 

coating thickness by 
electromagnetic thickness 
tester or magnetic 
thickness tester 

6035 

渦電流式膜厚計 

測定法 

渦電流式膜厚計を用いて皮膜厚さを測定する方法
(JIS H 8401参照)。 

measuring method of 

coating thickness by 
eddy-current thickness 
tester 

6036 

触針走査式膜厚測定法 

基材の断面曲線と溶射皮膜表面の断面曲線とから
皮膜厚さを測定する方法(JIS H 8401参照)。 

measuring method of 

coating thickness by 
profilometer 

6037 

耐食性試験 

溶射皮膜の耐食性を調べる試験。浸せき試験,耐
食塩水性試験,塩水噴霧試験,暴露試験などがあ
る。 

corrosion resistance test, 
anti-corrosion test 

6038 

耐薬品性試験 

溶射皮膜の耐薬品性を調べる試験(JIS H 8664参
照)。 

chemical corrosion 

resistance test 

6039 

浸せき試験 

溶射された試料を試験液中に浸して皮膜のさび,
膨れ,はく離などの状態を調べる試験 
(JIS H 8664参照)。 

immersion test 

6040 

塩水噴霧試験 

溶射された試料を食塩水の噴霧中に暴露して,さ
び,膨れ,はく離などの状態を調べる試験 
(JIS Z 2371参照)。 

salt spray test 

6041 

耐食塩水性試験 

溶射された試料を食塩水中に浸して皮膜のさび,
膨れ,はく離などの状態を調べる試験。 

salt water immersion test 

6042 

有孔度試験 

溶射皮膜の貫通気孔の有無を調べる試験。耐食性,
電気絶縁性などの評価に用いる。フェロキシル試
験及び高圧放電試験がある(JIS H 8666参照)。 

porosity test 

background image

14 

H 8200:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6043 

フェロキシル試験 

ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸化カリウム,ヘキサシア
ノ鉄(Ⅲ)酸化カリウム及び塩化ナトリウムの混
合溶液に浸した試験紙を溶射皮膜の表面にはり付
けて,皮膜の有孔度を調べる試験( JIS H 8666参
照)。 
 

 
 
 
 
 

ferroxyl test 

6044 

高圧放電試験 

溶射皮膜(主としてセラミックス及びプラスチッ
ク)の表面と基材との間に高電圧を加え,火花放
電発生の有無によってピンホ−ルの存在を調べる
試験(JIS H 8666参照)。 
 
 
 
 
 
 
 
 

spark test at high voltage, 
high voltage spark test 

6045 

耐熱性試験 

溶射皮膜の耐熱性を調べる試験。加熱試験がある。
(JIS H 8664参照)。 

heat resistance test, 
thermal resistance test 

6046 

加熱試験 

溶射された試料を加熱して,さび,スケール, 
割れ,はく離などの発生状態を調べる試験。溶射
皮膜の耐熱性を調べる試験(JIS H 8664参照)。 

heating test 

6047 

熱衝撃試験  

溶射された試料を急熱・急冷して皮膜の割れ,は
く離などの状態を調べる試験(JIS H 8666参照)。  

thermal shock test 

6048 

密着性試験 

溶射皮膜の密着性を調べる試験。加熱はく離試験,
けい線試験,曲げ試験,打撃試験,グリッド試験
及び顕微鏡断面試験がある。 

adhesion test, 
bond test 

6049 

密着強さ試験 

溶射皮膜の密着強さを調べる試験(JIS H 8666参
照)。 

adhesion strength test, 
bond strength test 

6050 

加熱はく離試験 

溶射された試料を加熱後空冷し,皮膜と基材との界
面に生じる膨れ,はく離などを調べる試験。セラ
ミック溶射皮膜の密着性を調べるときに用いる
(JIS H 8666参照)。 

heat cycle test for peeling 

6051 

グリッド試験 

溶射された試料の皮膜を鋭利な刃物で,基材に達
するように一定の格子状に切断し,その表面に粘
着テープをつめで強く押し付けた後,テープの端
を素早く垂直に引き離して,皮膜の密着性を調べ
る試験(JIS H 8300参照)。 

grid test 

6052 

顕微鏡断面試験 

顕微鏡を用いて溶射皮膜の断面を観察し,皮膜の
厚さ,組織,欠陥,密着状態などを調べる試験。 

microscopical examination 

of cross section 

background image

15 

H 8200:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6053 

粒子間結合度試験 

溶射皮膜を構成している粒子と粒子とが結合して
いる度合いを試験する方法。ブラスト衝撃試験方
法で求めたブラスト衝撃値で判定する(JIS H 8664
参照)。 

degree chohesion test of 

between particles 

6054 

かさ比重試験 

溶射皮膜のかさ比重を調べる試験(JIS H 8664参
照)。 

bulk specific gravity test 

6055 

飽水試験片 

かさ比重試験を行うための試験片。製品又は製品
を代表できるものから,はく離した皮膜を試験片
とする。 

satiate test piece 

6056 

表面温度計 

加熱された基材,溶射皮膜表面などの表面温度を
測定できる温度計。 

surface thermometer 

6057 

加熱用試験片受皿 

セラミック溶射皮膜試験方法で加熱はく離試験及
び熱衝撃試験で用いる試験片を置くステンレス鋼
製金網又はステンレス鋼製枠で作った受け皿。 

saucer for heating test piece 

6058 

引張用ジグ 

溶射皮膜の密着強さ試験を行う引張試験機の試料
つかみ具(JIS H 8402参照)。 

jig for tensile test 

6059 

破断面 

溶射皮膜の密着強さ試験を行ったときの皮膜のは
く離した素地側の面。 

fracture surface 

6060 

皮膜断面の組織 

溶射皮膜の断面組織。断面を調べることによって
皮膜厚さ,溶射粒子の均等性,未溶融粒子,欠陥
の有無,有害な異物の存在などを知ることができ
る。 

structure of coating cross 

section 

6061 

顕微鏡断面組織試験 

金属組織用顕微鏡を用いて,溶射皮膜の断面の組
織を観察する試験。 

microscopical examination 

of cross section structues 

6062 

かさ比重 

はく離した溶射皮膜の乾燥質量を飽水試験片の質
量と水中質量との差で除した数値。 

bulk specific gravity 

6063 

溶射加工品の表示 

溶射加工品の最終検査に合格したものに付ける加
工品規格及び加工品仕様書の規定項目。 

indication 

6064 

流動性 

粉末の流動・移動のし易さを表す性質。 

flowability 

6065 

レーザビーム散乱法 

流動する混在微小粒子に,レーザを照射した際に
生じる散乱光のドップラー周波数から,粒度を測
定する方法。 

laser-beam scattering 

method 

6066 

拡散特性試験 

流体中での粒子の拡散沈降量を測定し,粒度分布
を測る試験。 

(hall)flow meter 

6067 

有せい(錆)度 

溶射皮膜表面のさびの発生度合い。 

rust grade 

6068 

応力(腐食)割れ 

溶射皮膜に応力と腐食環境の相互作用でき裂が

発生し、そのき裂が時間と共に進展する現象。 

stress (corrosion) cracking 

6069 

暴露試験 

溶射を施した試料を屋外に暴露して,自然環境に
おける皮膜のさび,膨れ,はく離などの状態を調
べる試験。屋外暴露試験又は耐候試験ともいう 
(JIS K 5600-1-7参照)。 

weathering test 

background image

16 

H 8200:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6070 

ブラスト衝撃試験 

溶射された試料の表面に人造研削材を加圧した空
気を吹き付けたときの皮膜の質量又は容積の減少
量からブラスト衝撃値を求める試験 
(JIS H 8664参照)。 
 
 
 
 
 
 

blast erosion test 

6071 

ブラスト衝撃値 

溶射皮膜の粒子間結合度を求めるための値。 
 
 ブラスト衝撃値=1/体積減量×0.040 4 
         (JIS H 8664参照)。 

blasting impact value 

6072 

比較用標準表面 

ブラストされた基材の表面粗さ及び清浄化を判定
するための比較用表面。 

reference surface for 

comparrison 

6073 

引張強さ 

溶射した試験片を引張試験によって引張ったとき
の基材と溶射皮膜の強さ。 
次の式によって算出する。 

A

P

B=

σ

tensile strength 

ここに, 

B

σ: 引張強さ 

P: 破断荷重 

A: 溶射皮膜の断面積 

g) 安全衛生  

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

7001 

安全衛生対策 

溶射事業場,作業現場などで労働者及び第三者に
被害及び災害が発生しないような教育,環境・設
備などの方策。 

protective measures for 

safety and hygiene 

7002 

有機溶剤中毒 

封孔剤に含まれる有機溶剤を吸引するなどによっ
て,皮膚,粘膜,中枢神経,末梢神経,造血器,
内臓障害などを発生させる現象。 

organic solvent poisoning 

7003 

一酸化炭素中毒 

溶射作業中に可燃性ガスが不完全燃焼によって生
じる,一酸化炭素が原因で発生する急性中毒。 

carbon monooxide poisoning 

7004 

酸素欠乏 

通常の大気中酸素の濃度より少ない空気状態。開
口部の少ない作業場・閉そく状態又は閉そく状態
に近いタンク内・地下室などの換気が不十分な場
所で溶射作業を行った際に起こりやすい状態。 

oxygen deficiency, 
oxygen deficient at 

mosphere 

7005 

粉じん 

ブラスト処理,又は溶射の際に発生する微細な粒
子 

dust 

7006 

フューム(ヒューム) 

溶射中に溶射材料が加熱されて発生する煙霧。 

fume 

17 

H 8200:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

関連規格 JIS B 0601 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状

パラメータ 

JIS G 5903 鋳造ショット及びグリット 

JIS H 8300 亜鉛・アルミニウム及びそれら合金の溶射 

JIS H 8302 肉盛溶射(鋼) 

JIS H 8303 自溶合金溶射 

JIS H 8304 セラミック溶射 

JIS H 8306 サーメット溶射 

JIS H 8401 溶射皮膜の厚さ試験方法 

JIS H 8402 溶射皮膜の引張密着強さ試験方法 

JIS H 8664 肉盛溶射(鋼)製品試験方法 

JIS H 8666 セラミック溶射皮膜試験方法 

JIS K 5600-1-7 塗料一般試験方法−第1部:通則−第7節:膜厚 

JIS K 6766 金属表面のポリエチレン皮膜試験方法 

JIS R 6001 研削といし用研磨材の粒度 

JIS R 6111 人造研削材 

JIS Z 0310 素地調整用ブラスト処理方法通則 

JIS Z 0311 ブラスト処理用金属系研削材 

JIS Z 0312 ブラスト処理用非金属系研削材 

JIS Z 0313 素地調整用ブラスト処理面の試験及び評価方法 

JIS Z 2371 塩水噴霧試験方法 

JIS Z 2500 粉末や(冶)金用語 

JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部:金属製網ふるい