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H 7005:2005  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,財団法人国際超電

導産業技術研究センター(ISTEC)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格

を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格

である。 

これによって,JIS H 7005:1999は改正され,この規格に置き換えられる。 

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,IEC 60050-815:2000, International 

Electrotechnical Vocabulary−Part 815:Superconductivityを基礎として用いた。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

H 7005:2005  

(3) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1. 適用範囲 ························································································································ 1 

2. 引用規格 ························································································································ 1 

3. 用語及び定義 ·················································································································· 3 

3.1 超電導特性 ··················································································································· 3 

3.2 超電導物質又は材料 ······································································································· 7 

3.3 電磁現象及び電磁特性 ·································································································· 10 

3.4 線及び導体 ················································································································· 12 

3.5 製造方法 ···················································································································· 17 

3.6 超電導マグネット技術 ·································································································· 21 

3.7 応用技術 ···················································································································· 27 

3.8 試験及び評価方法 ········································································································ 30 

五十音順索引 ····················································································································· 33 

アルファベット順索引 ········································································································· 41 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

H 7005:2005 

超電導関連用語 

International Electrotechnical Vocabulary-Part 815:Superconductivity 

序文 この規格は,2000年に第1版として発行されたIEC 60050-815:2000,International Electrotechnical 

Vocabulary−Part 815:Superconductivityを翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で側線を施してある用語は,原国際規格にない用語であり次回の原国際規格の改正で追

加される予定のものである。 

また,定義の項目の中の全ての“参考”は,原国際規格にない事項で,説明のために記載した。 

1. 適用範囲 この規格は,超電導材料に関する主な用語及び定義について規定する。 

備考1. この規格の対応国際規格を,次に示す。 

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。 

IEC 60050-815:2000,International Electrotechnical Vocabulary(IEV)−Part 815:Superconductivity 

(MOD) 

2. 番号としては,IEV 815中の該当番号を使用する。 

3. 二つ以上の用語を並べてある場合は,その順位に従って使用する。 

4. 用語及び対応英語の中で括弧を付けてある場合は,略してもよい。 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS H 7301 超電導体の試験方法−直流臨界電流の試験方法−銅安定化ニオブ・チタン合金複合超電

導線 

備考 IEC 61788-1:1998 Superconductivity−Part 1: Critical current measurement−DC critical current of 

Cu/Nb-Ti composite superconductorsが,この規格と一致している。 

JIS H 7302 超電導−第2部:直流臨界電流の試験方法−ニオブ3・すず複合超電導線 

備考 IEC 61788-2:1999 Superconductivity−Part 2: Critical current measurement−DC critical current of 

Nb3Sn composite superconductorsが,この規格と一致している。 

JIS H 7303 超電導−機械的性質の試験方法−銅安定化ニオブ・チタン複合超電導体の室温引張試験 

備考 IEC 61788-6:2000 Superconductivity−Part 6: Mechanical properties measurement−Room 

temperature tensile test of Cu/Nb-Ti composite superconductorsが,この規格と一致している。 

JIS H 7304 超電導−超電導体のマトリックス比試験方法−銅安定化ニオブ・チタン複合超電導導体

の銅比 

備考 IEC 61788-5:2000 Superconductivity−Part 5: Matrix to superconductor volume ratio measurement

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

−Copper to superconductor volume ratio of Cu/Nb-Ti composite superconductorsが,この規格と一

致している。 

JIS H 7305 超電導−臨界電流の試験方法−銅シースビスマス2212及びビスマス2223酸化物超電導

線の直流臨界電流 

備考 IEC 61788-3:2000 Superconductivity−Part 3: Critical current measurement−DC critical current of 

Ag-sheathed Bi-2212 and Bi-2223 oxide superconductorsが,この規格と一致している。 

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H 7005:2005  

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3. 用語及び定義 用語及び定義は,次による。 

3.1 

超電導特性  

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-01-01 

完全反磁性 

磁界強度と大きさが等しく向きが反対に磁化する磁
気的性質。 

perfect diamagnetism 

815-01-02 

超電導 

ある条件の下で直流電気抵抗がゼロであり完全反磁
性とみなされる物質又は材料の性質。 

Superconductivity 

備考 ある条件とは温度,磁界強度,電流密度に

関する条件を指す。 

参考1. 超電導体の性質を意味する場合,“超電

導性”という場合がある。 

2. “超伝導”と書くこともある。 
3. 第二種超電導体ではHcは熱力学的臨界

磁界を意味する。 

815-01-03 

超電導の 

超電導を示す物質,材料又は状態をいい表す形容詞。 Superconducting 

参考 通常は“の”を省略して形容詞として使わ

れる。 

815-01-04 

超電導性の 

ある条件の下で超電導を示す物質又は材料をいい表
す形容詞。 

Superconductive 

備考 ある条件とは温度,磁界強度,電流密度に

関する条件を指す。 

参考 通常は“の”を省略して形容詞として使わ

れる。 

815-01-05 

超電導状態 

物質又は材料が超電導を示す熱力学的状態。 

superconducting state 

備考1. この状態は,キャリアが対を形成する

ことによって生じる。 

2. “超電導状態”は超電導物質又は材料

のマイスナー状態,混合状態及び中間
状態を総称する用語。 

815-01-06 

超電導体 

ある条件の下で超電導を示す物質又は材料。 
 

superconductor 

備考1. 超電導物質又は材料によって作られて

いる電線や薄膜を指していう場合があ
る。 

2. ある条件とは温度,磁界強度,電流密度

に関する条件を指す。 

参考 工業的超電導材料の総称とすることがあ

る。 

815-01-07 

常電導状態 

超電導を示さないときの超電導体の熱力学的状態。 normal (conducting) 

state 

815-01-08 

超電導転移 

常電導状態と超電導状態との間の転移。 

superconducting 

transition 

参考 常電導状態から超電導状態への変化を指

す場合がある。 

815-01-09 

臨界温度 
(記号:Tc) 

磁界強度及び電流がゼロのとき,超電導体がそれ以
下で超電導を示す温度。 

備考 与えられた磁界強度において,材料がそ

れ以下で超電導状態である温度を指す場
合もある。 

critical temperature 
(symbol: Tc) 

background image

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-01-10 

マイスナー状態 

ある大きさの超電導体において,完全反磁性によっ
て特徴付けられる超電導状態。 

Meissner state 

参考 ある大きさとは,磁界侵入深さより十分

大きい場合を指す。 

815-01-11 

磁束の排除 

物質又は材料の内部からの磁束の完全な排除。 

flux expulsion 

備考 磁束の排除は,完全反磁性の結果として

生じる。 

815-01-12 

マイスナー効果 

常電導,混合又は中間状態からマイスナー状態への
転移時に生じる磁束の排除。 

Meissner effect 

参考 混合状態 (815-01-18) ,中間状態 (815-01-

19) を参照。 

815-01-13 

永久電流 

長い時間にわたって変化しないで流れ続ける閉回路
中の直流電流。 

persistent current 

815-01-14 

磁束量子 
 (記号:Φ0) 

hをプランクの定数,eを電気素量として, h/2eに

等しい磁束の量子:その値はΦ0=2.067 830 215× 
10−15Wbに等しい。 

flux quantum 
(symbol: Φ0) 

815-01-15 

フラクソイド 

Φcを領域内の磁束,λを磁界侵入深さ,Jを超電導電

流密度,μ0を磁気定数,dlをベクトル線素として,

次の式によって定義された,閉曲線Cで囲まれた領
域における仮想的磁束。 

Φ=Φc+μ0λ2∫cJ・dl 

fluxoid 

備考1. 超電導体中のフラクソイドは磁束量子

Φ0の整数倍に量子化されている。 

2. 超電導体の表面から遠く離れた位置で

は,フラクソイドは量子化磁束に一致
する。 

参考 この磁気定数は真空の透磁率ともいう。

磁界侵入深さ (815-01-33) 参照。 

815-01-16 

フラクソン, 
渦糸, 
磁束線 

超電導体中で単一磁束量子に量子化された磁束。 

fluxon,  
vortex,  
flux line 

815-01-17 

フラクソン格子,
渦糸格子, 
磁束線格子 

混合状態においてフラクソンが形成する格子。 

備考 三角フラクソン格子の格子定数a0は,次

のように与えられる。 

2/1

0

2/1

0

0

)

/

(

075

.1

)

3

/

2(

B

B

a

Φ

Φ

ここに,Φ0は 磁束量子で,Bは磁束密度であ

る。 

fluxon lattice,  
vortex lattice,  
flux line lattice 

815-01-18 

混合状態 

第二種超電導体中に磁束がフラクソンの形で侵入し
ている超電導状態。 

mixed state 

備考 第二種超電導体 (815-01-25) 参照。 

815-01-19 

中間状態 

超電導体の形状による反磁界効果のために,マイス
ナー状態にある領域と混合状態又は常電導状態にあ
る領域とが共存する超電導状態。 

intermediate state 

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H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-01-20 

超電導凝縮エネル 
 ギー 

常電導状態と超電導状態との間での自由エネルギー
密度の差。 

superconducting 

condensation energy 

備考 磁界強度及び直流電流がゼロのとき,超

電導凝縮エネルギーは (1/2) μ0Hc2で与え
られる。ここに,μ0は磁気定数,Hcは熱

力学的臨界磁界である。 

815-01-21 

臨界磁界 
 (記号:Hc) 

外部磁界強度がゼロのときの超電導凝縮エネルギー
に対応する磁界強度。 

critical (magnetic) field 

strength 

(symbol: Hc) 

備考 Hcは温度の関数。 

815-01-22 

第一種超電導体 

反磁界係数がゼロのとき,臨界磁界Hc以下では完全
反磁性を示す超電導状態になり,それ以上では超電
導を示さなくなる超電導体。 

type I superconductor 

815-01-23 

下部臨界磁界 
 (記号:Hc1) 

ある大きさの第二種超電導体において反磁界係数が
ゼロのとき,完全反磁性から外れてフラクソンが最
初に超電導体中に侵入する磁界強度。 

lower critical (magnetic) 

field strength 

(symbol: Hc1) 

備考1. 第二種超電導体 (815-01-25) 参照。 

2. Hc1は温度の関数。 

参考 ある大きさとは磁界侵入深さ (815-01-33) 

より十分大きい場合を指す。 

815-01-24 

上部臨界磁界 
 (記号:Hc2) 

第二種超電導体が混合状態である最大の磁界強度。 upper critical (magnetic) 

field strength 

(symbol: Hc2) 

備考1. 第二種超電導体 (815-01-25) 参照。 

2. Hc2は温度の関数。 

815-01-25 

第二種超電導体 

反磁界係数がゼロのとき,下部臨界磁界Hc1以下の
磁界強度でマイスナー状態にあり,Hc1と上部臨界磁
界Hc2との間の磁界強度で混合状態にあり,Hc2以上
の磁界強度では常電導状態にある超電導体。 

type II superconductor 

815-01-26 

クーパー対 

超電導体中において,同符号の電荷をもっているに
もかかわらず引力相互作用によって結合した,それ
ぞれ互いに反対の波数ベクトルとスピンをもった2
個の電子。 

Cooper pair 

815-01-27 

BCS理論 

フェルミ準位近傍の電子がクーパー対を形成し,こ
れによって超電導状態へと凝縮するとする,バーデ
ィーン,クーパー,シュリーファーによって提唱さ
れた超電導に関する微視的理論。 

BCS theory 

815-01-28 

超電導エネルギ 
 ー・ギャップ 
 (記号:∆) 

1個の超電導電子対を2個の常電導電子として励起
するのに必要な最小エネルギーの半分。 

備考 BCS理論では0 Kにおいて,∆=1.746 kTc

で与えられる。ここに,kはボルツマン定
数で,Tcは臨界温度である。 

superconducting energy 

gap 

(symbol: Δ) 

815-01-29 

ギンツブルグ−ラ 
 ンダウ理論 

超電導体の電気力学的,量子力学的及び熱力学的性
質を結び付ける,ギンツブルグとランダウとによっ
て提唱された超電導の巨視的理論。 

Ginzburg−Landau 

theory 

815-01-30 

(超電導)オーダ 
 ー・パラメータ 
(記号:Ψ) 

ギンツブルグ−ランダウ理論においてその絶対値の
2乗|Ψ|2がクーパー対の数密度に比例するように

定義された熱力学的量。 

(superconducting) order 

parameter 

(symbol: Ψ) 

参考 |Ψ|はエネルギー・ギャップ∆にほぼ比

例する。 

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H 7005:2005  

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番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-01-31 

BCSコヒーレンス 
 長(記号:ξ0) 

クーパー対の2個の電子間の温度に依存しない相関
距離。 

BCS coherence length 
(symbol: ξ0 ) 

815-01-32 

コヒーレンス長
(記号:ξ) 

ギンツブルグ−ランダウ理論において,超電導オー
ダー・パラメータの空間変化を表す長さ。 

coherence length 
(symbol: ξ ) 

備考1. ξは温度の関数であり,きれいな超電導

体では,0 KでBCSコヒーレンス長ξ0

とほとんど等しい。 

2. Φ0を磁束量子,μ0を磁気定数,Hc2を上

部臨界磁界として, 

ξ=(Φ0/2πμ0Hc2)1/2 

815-01-33 

(ロンドンの) 
 (磁界)侵入深
さ 
 (記号:λ) 

超電導体中で,磁界強度の空間変化を表す長さ。 

備考 λは温度の関数。 

(London) penetration 

depth 

(symbol: λ) 

815-01-34 

ギンツブルグ−ラ 
 ンダウ・パラメ 
 ータ, 
G-Lパラメータ 
(記号:κGL) 

(磁界)侵入深さλとコヒーレンス長さξとの比:κGL
=λ/ξ 。 

備考1. 第二種超電導体では

2

/1

>

GL

κ

及び 

c

c2

GL

2

/

H

H

=

κ

ここに,Hc2は上部臨界磁界,Hcは熱力学

的臨界磁界。 

Ginzburg−Landau 

parameter,  

G-L parameter 
(symbol: κGL) 

2. 第一種超電導体では

2

/1

GL<

κ

。 

815-01-35 

きれいな超電導体 

常電導状態での電子の平均自由行程がBCSコヒー
レンス長より十分に長い超電導体。 

clean superconductor 

815-01-36 

汚れた超電導体 

常電導状態での電子の平均自由行程がBCSコヒー
レンス長より十分に短い超電導体。 

dirty superconductor 

815-01-37 

ジョセフソン接合 

互いに弱く結合するように,非常に薄い絶縁体又は
常電導体,若しくは非常に狭い超電導ブリッジで隔
てられた二つの超電導体からなる接合。 

参考 高温超電導体では絶縁的なブロック層を

バリアとした固有ジョセフソン接合が形
成されている。 

Josephson junction 

815-01-38 

直流ジョセフソン 
 効果 

ジョセフソン接合を通してクーパー対の直流電流が
トンネル効果によって,損失なしに流れる巨視的量
子効果。 

DC Josephson effect 

備考 損失なしに流れる直流電流の最大値は印

加された磁束密度に強く依存する。 

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H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-01-39 

交流ジョセフソン 
 効果 

ジョセフソン接合に電圧Uが印加されたとき,印加
電圧に比例して次の式に従う周波数fのトンネル効
果によるクーパー対の交流電流が流れて,光子の放
出を生じる巨視的量子効果: 

hf=2 eU 

ここにhはプランク定数,eは電子の電荷。 

AC Josephson effect 

備考1. 交流ジョセフソン効果は逆効果として

も現れる。すなわち,ジョセフソン接合
に周波数fの電磁波を照射したとき,接
合間に (h/2e) nfに等しい量子化した電
圧で電流ステップを生じる。ここに,n
は正の整数。 

2. f/U=483.6 MHz/μV 

815-01-40 

同位元素効果 

超電導体同位元素の平均原子量と臨界温度との間の
関係。 

isotope effect 

備考 BCS理論においては,臨界温度は同位元

素の平均原子量の平方根に反比例する。 

参考 同位元素効果を示さない元素も存在す

る。 

815-01-41 

表面超電導 

上部臨界磁界Hc2よりも大きな磁界強度においても,
物質の表面からコヒーレンス長程度の深さにわたっ
て,超電導状態が現れる現象。 

surface 

superconductivity 

備考 磁界が試料表面に平行の場合には,表面

超電導は第二種超電導体ではHc2からHc3
=1.695 Hc2までの磁界領域において,第
一種超電導体ではHcからHc3=2.40Hcの
間で現れる。 

815-01-42 

(超電導)近接効 
    果 

超電導体に隣接した常電導体中において超電導電子
が観測される現象。 

(superconducting) 

proximity effect 

備考1. この効果は,超電導体の臨界温度及び

臨界磁界の減少を伴う。 

2. “近接効果”は,IEV 121-03-19では異

なった意味で定義されている。 

3.2 

超電導物質又は材料  

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-02-01 

超電導元素 

ある条件の下で超電導を示す元素。 

superconducting element 

備考 ある条件とは,温度,磁界強度及び電流密

度に関する条件を指す。 

参考 Hg,Al,Sn,Pb,Nbなどの元素が知られ

ており,特にNbはジョセフソン接合用の
薄膜材料として用いられている。 

815-02-02 

合金超電導体 

ある条件の下で超電導を示す合金。 

alloy superconductor 

備考 ある条件とは,温度,磁界強度及び電流密

度に関する条件を指す。 

参考 代表的な合金系材料は,Nb-Ti合金。 

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H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-02-03 

化合物超電導体 

ある条件の下で超電導を示す化合物及び金属間化合
物。 

compound 

superconductor 

備考 ある条件とは,温度,磁界強度及び電流密

度に関する条件を指す。 

参考1. 結晶構造で2元系(A-15化合物,B-1化

合物,ラーベス相化合物など)と多元系
[シェブレル相化合物,ペロブスカイ
ト化合物,銅酸化物,ほう(硼)炭化物
など]とに分類される。 

2. 臨界温度が高く,極めて高い臨界磁界

をもつ材料が多い。 

815-02-04 

有機物超電導体 

ある条件の下で超電導性を示す有機化合物。 

organic superconductor 

備考 ある条件とは,温度,磁界強度及び電流密

度に関する条件を指す。 

参考 BEDT-TTF塩,(TMTSF)2PF6などが知られ

ている。 

815-02-05 

酸化物超電導体 

酸素を構成元素の一つとして含み,ある条件の下で
超電導を示す化合物超電導体。 

oxide superconductor 

備考 ある条件とは,温度,磁界強度及び電流密

度に関する条件を指す。 

参考1. ペロブスカイト化合物,銅酸化物に代

表され,各サイトにさまざまな金属イ
オンを置換した化合物である。 

2. 液体窒素温度以上の臨界温度をもつ物

質が数多く発見されている。 

815-02-06 

ぺロブスカイト 
 (化合物)超電
導 
  体 

ペロブスカイト型構造をもつ酸化物超電導体。 

備考1. ペロブスカイト構造は,A,Bを金属元

素,Oを酸素とした場合,ABO3で表さ
れる基本組成をもつ。 

2. Ba (Pb1−xBix) O3, (Ba1−xMx) BiO3 (M=

K, Rb) が含まれる。 

Perovskite (compound) 

superconductor 

815-02-07 

CuO2面 
(CuO2シー卜) 

平面四配位のCuO4基が隅点を共有しながら網目状
につながって構成されている原子面。 

CuO2 sheet,  
CuO2 plane,  
CuO2 layer 

815-02-08 

銅酸化物超電導体 

CuO2面を含む層状構造をもつ酸化物超電導体。 

備考 YBa2Cu2O7,Bi2Sr2Cn−1CunO2n+4 (n=1, 2, 

3),TlmBa2Can-1CunO2 (m+n)  (m=1, 2, n
=1, 2, 3),HgBa2Can−1CunO2n+2 (n=1, 
2, 3) などの代表的な酸化物超電導体が
含まれる。 

copper-oxide (cuprate) 

superconductor 

815-02-09 

p型銅酸化物超電 
 導体 

CuO2面をもちホール的キャリアをもつ酸化物超電
導体。 

備考 (La,Sr)2CuO4,,YBa2Cu3O7,(Bi, 

Pb)2Sr2Can-1CunO2n+4 (n=1, 2, 3),
TlmBa2Can-1CunO2 (m+n)  (m=1, 2, n=1, 
2, 3),HgBa2Can-2CunO2n+2 (n=1, 2, 3) 
などの系が含まれる。 

p-type copper-oxide 

(cuprate) 
superconductor 

background image

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-02-10 

n型銅酸化物超電 

 導体 

CuO2面をもち電子的キャリアをもつ酸化物超電導
体。 

備考 (Nd,Ce)2CuO4,(Sr,Nd) CuO2などの系が

含まれる。 

n-type copper-oxide 

(cuprate) 
superconductor 

815-02-11 

高温超電導体 

一般的に約25 K以上の臨界温度をもつ超電導体。 

high temperature 

superconductor, 

high-Tc  
  superconductor 

815-02-12 

低温超電導体 

一般的に約25 K以下の臨界温度をもつ超電導体。 

low temperature 

superconductor, 

low-Tc  
  superconductor 

815-02-13 

A-15(化合物)超 
 電導体 

A-15結晶構造でA3Bで表される組成をもつ化合物
超電導体。 

A-15 (compound) 

superconductor 

備考 Nb3Sn,V3Ga,Nb3Alなどが含まれる。 

815-02-14 

B-1(化合物)超
電 
 導体 

岩塩構造 (NaCl) でAB(Aは金属元素,Bは炭素,
窒素又は酸素)で表される組成をもつ化合物超電導
体。 

B-1 (compound) 

superconductor 

備考 NbN,NbC,MoNなどが含まれる 

参考 特にNbNはジョセフソン接合用の薄膜材

料として用いられている。 

815-02-15 

ラーベス相(化合 
 物)超電導体 

AB2で表される組成をもち,A,B元素の原子半径比
がrA/rB=1.1〜1.4である金属間化合物超電導体。 

Laves phase (compound) 

superconductor 

備考 HfV2,ZrV2,(Hf,Zr) V2などが含まれる。  

815-02-16 

シェブレル相(化 
 合物)超電導体 

Mo6X8クラスターイオンと金属イオンNとからな
り,NMo6X8の組成をもつ化合物超電導体。 

備考 PbMo6S8,SnMo6S8,CuMo6S8などが含ま

れる。 

参考 ここでNはPb,Sn,Cu, Laなど4価か

ら1価の金属,X=S,Se,Teなどのカル
コゲン元素である。 

Chevrel phase 

(compound) 
superconductor 

815-02-17 

フラーレン(化合 
 物)超電導体 

C60とアルカリ金属又はアルカリ土類金属Mとの化
合物で,MxC60(xは典型的にはMがアルカリ金属の
場合3,アルカリ土類金属の場合5又は6)の組成を
もつ超電導体。 

fullerene (compound) 

superconductor 

815-02-18 

ほう(硼)炭化物 
 超電導体 

RM2B2C(RはY,ランタン系列又はアクチニウム系
列元素,MはNi,Pd又はPt)と表される組成をも
つ化合物超電導体。 

boron carbide 

superconductor 

815-02-19 
 (New) 

マグネシウムほう 
 (硼)化物超電
導 
 体 
 [二ほう(硼)化 
 マグネシウム超 
 電導体] 
 

結晶構造が六方晶系に属しMgB2の組成をもつ高温
超電導体。 

magnesium boride 

superconductor 

  (magnesium diboride  
  supercdonductor) 
(New) 

background image

10 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3.3 

電磁現象及び電磁特性  

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-03-01 

臨界電流 
 (記号:Ic) 

抵抗なしで流れるとみなせる最大直流電流値。 

critical current 
(symbol: Ic ) 

備考 Icは磁界強度と温度の関数。 
参考 ひずみ(歪)の関数でもある。 

815-03-02 

臨界電流基準, 
Ic基準 

電界強度E又は比抵抗ρを基に臨界電流Icを決める

基準。 

critical current criterion, 

Ic criterion 

備考 電界基準としてE=10 μV/m又はE=100 

μV/mが,比抵抗基準としてはρ=10−13 Ω・
m又はρ=10−14 Ω・mがよく用いられる。 

815-03-03 

臨界電流密度 
(記号:Jc) 

導体の全断面積(オーバーオール)又は安定化材が
ある場合の安定化材を除いた部分の断面積で算出し
たIcに対応する電流密度。 

critical current density 
(symbol: Jc ) 

備考 Jc(オーバーオール)は,工学的臨界電流

密度 (Je) と呼ばれる。 

815-03-04 

輸送臨界電流密度 
 (記号:Jct), 
通電臨界電流密度 

比抵抗又は電圧測定によって得られる臨界電流密
度。 

transport critical current 

density 

(symbol: Jct ) 

815-03-05 

臨界面 

臨界電流密度の温度と磁界依存性とを示す,温度,
電流密度及び磁界強度の3次元空間の曲面。 

critical surface 

815-03-06 

臨界状態モデル 

磁束密度がゼロでない場合は,常に磁束密度のこう
配が,μ0を磁気定数,Jcを臨界電流密度として,μ0Jc

に等しいと仮定して第二種超電導体内の磁束分布を
表現するモデル。 

critical state model 

815-03-07 

ビーンモデル, 
ビーン−ロンドン
モデル 

臨界電流密度Jcが磁束密度Bに無関係に一定である
と仮定する臨界状態モデル。 

Bean model,  
Bean−London model 

815-03-08 

キムモデル 

Bを磁束密度,aとB0を定数として,超電導体内の

臨界電流密度をJc=a/ (B+B0) と仮定する臨界状態
モデル。 

Kim model 

815-03-09 

磁化臨界電流密度 
 (記号:Jcm) 

理論的なモデル(臨界状態モデル)を用いて,磁化
測定から求められる臨界電流密度。 

magnetization critical 

current density 

備考 材料に不均質又は異方性がある場合,Jcm

は輸送臨界電流密度Jctと異なる。 

(symbol: Jcm ) 

815-03-10 

n-値(超電導体の
n-値) 

(記号:n) 

電界強度又は比抵抗の特定の範囲で電圧 (U) と電
流 (I) との関係が近似的にU∝Inの式で表されると
きのべき数。 

n-value (of a 

superconductor) 

(symbol: n ) 

参考 一般にn値が大きい方が特性がよいとさ

れる。 

815-03-11 

クエンチ 

超電導体又は超電導機器における超電導状態から常
電導状態への制御不能,かつ,不可逆な転移(現象)。 

quench 

備考 通常超電導マグネットに対して用いられ

る用語。 

815-03-12 

安定化材 

冷媒との熱的接触を確保し,及び/又は,電気的分
流回路として働くように超電導体に電気的及び/又
は熱的に接触させた,一般的には金属である材料。 

stabilizer 

備考 高い比熱をもつ材料も使われる。 

参考 電気抵抗が低く,熱伝導がよい銅,アルミ

ニウム,銀などが用いられる。 

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11 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-03-13 

回復電流 

与えられた冷却条件の下で超電導体が超電導状態に
復帰可能な最大電流。 

recovery current 

815-03-14 

応力効果, 
ひずみ効果 

超電導体に機械的,熱的又は電磁的な応力が作用し
たときの超電導特性の変化。 

stress effect,  
strain effect 

参考 特に,化合物系及び酸化物系超電導体は,

単体及び合金系に比べて極めて敏感であ
る。 

815-03-15 

照射効果 

高エネルギー粒子又は電磁波にさらされた材料の超
電導特性の変化。 

irradiation effect 

参考1. 超電導体中に生じたカスケード,柱状

欠陥などは磁束のピンニング・センタ
として作用する。 

2. 多量の照射欠陥の形成によっては,超

電導特性及び機械的特性の劣化が起こ
る。 

815-03-16 

ローレンツ力(フ

ラクソンに作用 
する) 

電流によってフラクソンに働く力。 

Lorentz force (on 

fluxons)  

備考 電流密度をJ,磁束密度をBとして,単位

体積当たりの力はJ×Bとなる。 

参考 IEV 121-01-19ではクーロン−ローレンツ

力として定義されている。 

815-03-17 

表面バリヤ 

磁束線が超電導体に侵入するとき又は出るときのエ
ネルギー障壁。 

surface barrier 

815-03-18 

ピンニング・セン

タ, 

ピン止め点, 
ピン 

磁束線に力を及ぼす超電導体内部の微小領域。 

備考 ピンニング・センタには,種々の結晶格子

欠陥,析出物,結晶粒界などがある。 

pinning center,  
pinning site,  
pin 

815-03-19 

磁束ピンニング 

ローレンツ力に抗して磁束線をピンニング・センタ
によって捕そく(捉)すること。 

flux pinning 

815-03-20 

磁束クリープ 

磁束線がピンニング・センタから他のピンニング・
センタへと移動する熱的活性化運動。 

flux creep 

備考 磁束クリープによって永久電流が時間と

ともに減少する。 

815-03-21 

磁束フロー 

電気抵抗の発生を伴う現象でローレンツ力による磁
束線又は磁束線格子全体の定常的な運動。 

flux flow 

815-03-22 

フラックス・ジャ 
 ンプ 

機械的,熱的,磁気的又は電気的じょう(  擾)乱          によ
って生じる磁気的不安定性に基づく,ピンニングさ
れている磁束線の不連続な集団運動。 

flux jump 

参考 磁束跳躍ともいう。 

815-03-23 

ピン力 
 

ピンニング・センタによって磁束線又は磁束線格子
に働く正味の力。 

参考 ピン止め力ともいう。 

pinning force 

815-03-24 

要素的ピン力 

一つのピンニング・センタが単独又は集団の磁束線
に及ぼすピン力の最大値。 

elementary pinning force 

備考 磁束線に平行な面状欠陥の場合,通常,磁

束線の単位長さ当たりのピン力の最大値
で定義される。 

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12 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-03-25 

ピン力密度, 
バルク・ピン力 
 (記号:Fp) 

単位体積当たりの個々のピン力の和,すなわち単位
体積当たりのピン力。 

pinning force density, 
bulk pinning force 
(symbol: Fp ) 

備考 Fp=−Jc×Bで与えられる。ただし,Jcは

臨界電流密度で,Bは磁束密度。 

815-03-26 

ピン力密度のスケ 
 ール則 

ピン力密度の温度T及び磁束密度Bに対する依存性
を変数分離形で表した経験的法則。 

scaling law of pinning 

force density 

備考 多くの場合,ピン力密度FpはFp∝ [Bc2 

(T)]mf (b) の形に与えられる。ただし,mは
実数であり,f (b) は規格化磁束密度b=

B/Bc2の関数で,μ0を磁気定数,Hc2を上部

臨界磁界として,Bc2=μ0Hc2である。 

参考 銅酸化物系ではHc2の代わりに不可逆磁

界Hirrを用いる。 

815-03-27 

クレーマ則 

Fp∝b1/2 (1−b)2となるピン力密度のスケール則の一

種。ただし,b=B/Bc2であり,μ0を磁気定数,Hc2を
上部臨界磁界としてBc2=μ0Hc2である。 

Kramerʼs law 

815-03-28 

捕そく(捉)磁
束, 
残留磁束 

外部磁界を取り除いた後,超電導体内部に残ってい
る磁束。 

trapped flux,  
residual flux 

815-03-29 

表面ピンニング 

表面バリヤ及び/又は表面付近の欠陥による磁束ピ
ンニング。 

surface pinning 

815-03-30 

不可逆曲線 

温度・磁界平面上の特性曲線で,これより高温・高
磁界では磁化は可逆で,臨界電流密度がゼロとなる
曲線。 

参考 この曲線上の特定の温度における磁界の

値Hirrを不可逆磁界という。 

irreversibility line 

815-03-31 
 (New) 

粒界弱結合 
 

ある一定以上の構造的,化学的乱れをもつ結晶粒界
で超電導特性が劣化している現象。 

参考 コヒーレンス長さの短い高温超電導体で

よく観察され,過剰に磁界又は電流を印
加すると容易に常電導状態に転移する。 

grain boundary weak 

link 

(New) 

3.4 

線及び導体  

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-04-01 

線(超電導関連技 
 術) 

物体であって,その長さが断面の長軸より十分長い
もの。 

wire (in 

superconductivity- 
related technology) 

備考1. 線は金属導体,構造体要素又は複合超

電導導体を指してもよい。 

2. “線”という用語は,導電性のリボン,

テープなどに対しては一般的には使わ
れない。 

815-04-02 

導体(超電導関連 
 技術) 

電流を流すことに適合した線又は線の集合体。 

conductor (in 

superconductivity- 
related technology) 

815-04-03 

複合導体 

2種類以上の材料を集合した導体で,それらが機械
的,電気的及び熱的に1本の導体として機能するも
の。 

composite conductor 

background image

13 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-04-04 

ケーブル(超電導 

2本以上の線(素線)で構成する導体。 

cable (in  

 関連技術) 

備考 ケーブル又は個々の素線は電気的に絶縁

されている場合もいない場合もある。 

superconductivity- 
related technology) 

815-04-05 

同心編みケーブル 

単層又は同心の多層に線を編んだケーブル。 

concentric lay cable 

815-04-06 

編組線(超電導関 
 連技術) 

一定の形になるように素線を編み込んだ導体。 

braid (in 

superconductivity- 
related technology) 

815-04-07 

素線(超電導関 
 連技術) 

ケーブルを構成する個々の線の一つ。 

strand (in 

superconductivity- 
related technology) 

815-04-08 

無心ケーブル 

線をらせん状に単層又は複層によったケーブルで,
圧延,伸線又は他の方法によって最終的な形状に成
形したもの。 

coreless cable 

815-04-09 

テープ導体 

平らな条又は帯状の導体。 

tape conductor 

815-04-10 

中空導体 

単一又は複数の中空流路を内蔵した導体で,中空の
方向が導体の長手方向に沿っているもの。 

hollow conductor 

815-04-11 

管状導体 

中央部に一つだけ流路をもつ中空導体。 

tubular conductor 

815-04-12 

圧縮型円形ケーブ 
 ル 

中央部の心の周囲に線を単層又は複層にらせん状に
よった円形ケーブルで,圧延,伸線又はその他の方
法によって最終の形状に成形したもの。 

compact round cable 

815-04-13 

有心ケーブル 

中央心部の周囲に線を複層にらせん状によったケー
ブル。 

core cable 

備考1. 等長よりケーブル:すべての層で層の

長さが同じで,かつ,層ごとの配列の方
向が逆転するものを指す。 

2. 並心ケーブル:中央心部をもち,かつ,

個々の層での配列が平行になるように
線を単層又は複層のらせん状によった
ケーブルを指す。 

3. 一方向ケーブル:すべての層で配列の

方向が同じで,層が増すごとに層の長
さが増大するものを指す。 

4. 平等よりケーブル:すべての層で配列

の方向と長さが同じものを指す。 

815-04-14 

リッツケーブル 

ねじり合わせた3素線を相互にねじり合わせたケー
ブル。 

litz cable 

815-04-15 

より線導体(超電

導関連技術) 

多数本の素線からなる導体で,そのすべて又は一部
が一般的にはらせん状のものを指す。 

stranded conductor (in 

superconductivity- 
related technology) 

815-04-16 

圧縮型より線導体 

所望の断面形状になるように成形(圧縮)したより
線導体。 

compact stranded 

conductor 

815-04-17 

キーストーン型よ 
 り線導体 

断面が台形の圧縮型より線導体。 

keystone stranded 

conductor 

815-04-18 

ラザフォードケー 
 ブル 

断面が平らに成形された長方形断面をもつ単層の転
位したケーブル。 

Rutherford cable 

815-04-19 

編組導体 

数本の素線を相互に編み込むように集合した導体。 braided conductor 

background image

14 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-04-20 

ケーブル・イン・ 
 コンジット導体 

多数本の冷媒流路を内蔵し,気密なコンジットで覆
ったケーブル。 

cable-in-conduit 

conductor 

備考 管路挿入ケーブル:コンジットの内側で

管路を取り囲むように転位したケーブル
を指す。 

815-04-21 

複合超電導導体 

常電導材料と超電導材料とを複合体にした導体。 

composite 

superconductor 

815-04-22 

超電導フィラメン 
 ト 

複合超電導線を構成する非常に細く,かつ,長手方
向に伸ばした超電導体又は超電導材料。 

superconducting filament 

815-04-23 

超電導線 

電流を流す目的で超電導体を使った線。 

superconducting wire 

815-04-24 

超電導ケーブル 

超電導線からなるケーブル。 

superconducting cable 

815-04-25 

安定化超電導線 

安定化の基準に基づいて設計される母材としての
銅,アルミニウム,銀などのうち,少なくとも1種
類の導電性金属を含む超電導線。 

stabilized 

superconducting wire 

815-04-26 

絶縁超電導線 

電気的な絶縁を施した超電導線。 

insulated 

superconducting wire 

815-04-27 

強制冷却超電導線 

超臨界ヘリウムのような流体冷媒を強制的に循環さ
せて冷却する超電導線。 

force-cooled 

superconducting wire 

815-04-28 

補強超電導線 

取扱い及び運転中の応力とひずみに耐えるように設
計された構造体要素を含む超電導線。 

reinforced 

superconducting wire 

815-04-29 

超電導膜 

超電導体の膜。 

superconducting film 

備考1. 超電導薄膜:平均膜厚が1 μm以下の超

電導膜で,主としてPVD(物理的蒸着
法),CVD(化学的蒸着法)又は他の方
法で得られるものを指す。 

2. 超電導厚膜:平均膜厚が1〜10 μmを超

える超電導膜で,主としてスクリーン
印刷法,ドクターブレード法又はディ
ップコート法によって得られるものを
指す。 

815-04-30 

単心(超電導)線 

常電導材料に1本の超電導フィラメントを埋め込ん
だ線。 

single core 

(superconducting) 
wire 

815-04-31 

多心超電導線 

複数本のフィラメント又はフィラメント状超電導体
を常電導材料に埋め込んだ複合超電導線。 

multi-filamentary 

superconducting wire 

815-04-32 

モノリシック超電 
 導線, 
超電導モノリス 

超電導材料と常電導材料とを一体化した導体で,
個々の材料の相対的な動きを阻止するように強固に
結合したもの。 

monolithic 

superconducting 
wire, 

superconducting 

monolith 

815-04-33 

三層構造超電導線 

1種類の超電導材料と2種類の常電導材料とからな
る複合超電導線。 

three-component 

superconducting wire 

備考 通常Cu/Cu-Ni/Nb-Ti複合線に使われる。 

815-04-34 

ツイスト超電導線 

フィラメント又は素線が線の軸の回りにらせん状に
なるようにした複合超電導線。 

twisted superconducting 

wire 

参考 日本ではフィラメントに対して使用され

る。 

815-04-35 

直流超電導線 

直流応用のために設計された超電導線。 

DC superconducting 

wire 

background image

15 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-04-36 

パルス電流超電導 
 線 

パルス電流応用のために設計された超電導線。 

pulsed-current 

superconducting wire 

815-04-37 

交流超電導線 

交流応用のために設計された超電導線。 

AC superconducting 

wire 

815-04-38 

間隔対直径比, 
 S/D 

複合超電導導体におけるフィラメントの平均直径 
(D) に対する隣接フィラメント間の平均すき間間隔 
(S) の比 (S/D)。 

spacing to diameter 

ratio, 

S/D(abbreviation) 

815-04-39 

(複合超電導導体 
 の)母材 

複合超電導導体において運転条件下で常電導状態を
示す金属,合金又はその他の材料の長手方向に連続
した部材。 

matrix (of composite 

superconductor)  

815-04-40 

(複合超電導導体 
 の)混合母材 

複数の部材からなる母材。 

mixed matrix (of a 

composite 
superconductor)  

815-04-41 

母材対超電導体 
 (体積)比 

複合超電導導体における超電導体に対する母材の体
積比。 

matrix to superconductor 

(volume) ratio 

815-04-42 

銅対超電導体(体 
 積)比, 
銅比 

銅を母材とした複合超電導導体における超電導体に
対する銅の体積比。 

参考 質量法(銅質量法):複合超電導導体の質

量と安定化銅部分を溶解した後の質量か
ら銅比を求める方法 
紙質量法:複合超電導導体の断面を紙に
写し取って,全体の質量と安定化銅部分
を切り取った質量から銅比を求める方法 

copper to superconductor 

(volume) ratio,  

815-04-43 

銅対非銅部(体
積) 
 比 

混合母材をもつ複合超電導導体における非銅部に対
する銅部の体積比。 

copper to non-copper 

(volume) ratio 

815-04-44 

超電導体の体積百 
 分率 

複合超電導導体において,通常の運転条件で超電導
状態を示す物質の体積百分率 (%)。 

volume percent of 

superconductor 

815-04-45 

拡散障壁 

原子又は分子の拡散による通過を制限する物質。 

diffusion barrier 

815-04-46 

補強材 

機械的強度を増大させるために用いる構造部材。 

reinforcing member 

815-04-47 

シース 

導体の外皮 

sheath 

参考1. シース,ジャケット:通常,押出しで作

られた金属又は非金属の,均一で連続
した管状の外皮。 

2. 北アメリカでは,シースは金属製の外

皮に,ジャケットは非金属製の外皮の
用語として用いられる。 

815-04-48 

ツイスト(ねじ
り) 

フィラメント又は素線を導体軸の周りにねじる加工
方法。 

twist 

815-04-49 

ツイストピッチ 
 長, 
ツイストピッチ 

ツイストされた導体において,フィラメント又は素
線が初期の相対位置まで最初に戻る軸長。 

twist pitch length,  
twist pitch 

815-04-50 

転位長, 
よりピッチ長 

転位導体においてフィラメント又は素線が初期の相
対位置まで最初に戻る軸長。 

transposition (pitch) 

length,  

stranding pitch length 

815-04-51 

アスペクト比 

平角形状の複合超電導導体の断面における短辺に対
する長辺の比。 

aspect ratio 

815-04-52 

コーナR 
 (面取半径) 

平角導体の断面におけるコーナの半径。 

corner radius 

background image

16 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-04-53 

渦電流 

物質内部の閉路を周回する誘起電流。 

eddy currents 

815-04-54 

交流損失 

時間的に変動する磁界又は電流印加によって,複合
超電導導体中で消費される電力。 

AC loss 

備考1. 交流損失には,超電導体の時間的平均

ヒステリシス損失,導体の結合損失及
び渦電流損失,構造材料の渦電流損失
が含まれる。 

2. 交流損失には,通常,磁界又は電流を過

渡的に変化するような使い方をする複
合超電導導体中で消費される電力をも
含める。 

815-04-55 

ヒステリシス損失 

変動磁界中において超電導体中に発生し,1周期当
たりの値が周波数に依存しない損失。 

hysteresis loss 

備考 ヒステリシス損失は磁束ピンニングによ

る超電導体の不可逆な磁気的性質に起因
する。 

815-04-56 

渦電流損失 

印加変動磁界又は自己変動磁界にさらされたとき,
超電導導体の常電導母材又は構造材で発生する損
失。 

eddy current loss 

815-04-57 

結合電流 

常電導物質で分離された超電導フィラメントに沿っ
て,また,その間を流れる変動磁界による誘導電流。 

coupling current 

備考 超電導導体の常電導母材中で,この電流

はおおむねフィラメントに直交して流れ
る。 

815-04-58 

近接結合電流 

常電導領域でのコヒーレンス長程度の短い距離の常
電導物質で分離された超電導フィラメント間及びそ
れに沿って流れる超電導電流。 

proximity coupling 

current 

815-04-59 

(フィラメント 
 間)結合(電
流) 
 損失 

常電導母材を含む多心超電導線において結合電流に
よって発生する損失。 

(filament) coupling 

(current) loss 

815-04-60 

(フィラメント) 
 結合時定数 
 (記号:τ) 

低周波数領域でのフィラメントに直交方向における
結合電流の特性時定数。 

備考1. フィラメント間の結合時定数は,ツイ

ストピッチ長の2乗に比例し,母材の
比抵抗に反比例する。 

2. フィラメントの結合時定数は,結合損

失の大きさを表すパラメータの一つで
あり,損失の大きさに比例する。 

(filament) coupling time 

constant 
(symbol: τ) 

815-04-61 

有効フィラメント 
 径 

フィラメント間の電磁気的性質から導かれるフィラ
メントの有効的な直径。 

effective filament 

diameter 

備考 有効フィラメント径をdf,輸送臨界電流

密度をJct,交流磁束密度の波高値をBm,
超電導体の体積分率をηとすれば,ヒステ
リシス損失は,Qh=(8/3π)dfηJctBmで与

えられる。 

background image

17 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-04-62 

表面インピーダン 
 ス 

金属及び超電導体において,材料表面に高周波の電
磁波が印加されたときのインピーダンス。 

surface impedance 

備考 表面インピーダンスは超電導RFキャビ

ティの熱損失を支配する。 

参考 一般的に超電導体を含む導体の表面イ

ンピーダンスは,導体表面に垂直な電界
Etと磁界Htとの比によって定義される。 

s

s

t

t

s

/

jX

R

H

E

Z

+

=

=

ここに,Rsは表面抵抗,Xsは表面リア 
    クタンスである。 

815-04-63 

残留比抵抗, 
残留抵抗率 

常電導体において0 Kで残留する電気比抵抗。 

備考 残留抵抗率は不純物又は格子欠陥による

電子散乱によるもので,極低温領域にお
いては温度に依存しない。 

参考1. 超電導体及び複合超電導導体における

残留比抵抗は,臨界温度直上の比低抗
で表す場合がある。 

2. 高温超電導体における残留比抵抗は,

絶対零度近傍に外挿した比抵抗で表す
場合がある。 

residual resistivity 

815-04-64 

残留抵抗比, 
RRR 

室温における電気抵抗と残留抵抗との比。 

備考1. 室温は通常273,293,295又は300 Kの

中から選ばれる。 

2. 超電導体におけるRRR:臨界温度直上

の電気抵抗を残留抵抗とする。 

参考 RRRは,比抵抗の比を指す場合がある。 

residual resistance 

ratio, 

RRR(abbreviation) 

815-04-65 
 (New) 

バルク超電導体 
 

線,テープ,薄膜以外の十分な大きさをもった塊状
の超電導体。 

参考 捕そく(捉)磁束密度測定法:バルク超電

導体に捕そく(捉)された磁束密度をホー
ル素子によって測定する方法 

bulk superconductor 
(bulk superconductor 

magnet) 

(New) 

815-04-66 
 (New) 

薄膜導体 
 (被覆導体) 
 

金属基板/中間層/多結晶超電導層/安定化層を基
本構造とする長いテープ状の薄膜。 
 

coated conductor 
(New) 

3.5 

製造方法  

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-05-01 

引抜き 

延性のある金属,線,棒,帯又は管から構成される
複合体をダイスを通して引き抜き減面する加工方
法。 

drawing 

815-05-02 

スェージング 

2分割以上の硬いダイス間で回転させながらたたい
て減面する加工方法。 

swaging 

815-05-03 

冷間加工 

再結晶温度以下で行う加工方法。 

cold work 

815-05-04 

ビレット 

押出し,鍛造又は圧延などに供するもので,金属又
は合金のような単一物,又は複合体からなる断面が
大きく長さが短い集合体。 

billet 

background image

18 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-05-05 

押出し 

ビレットを機械的に加圧して減面用ダイスを通して
断面を減少させる加工方法。 

extrusion 

備考1. 静水圧押出し:ダイスを通してビレッ

トを押し出すのに液体を用いる押出し
方法。 

2. 熱間押出し:あらかじめ加熱されたビ

レットを用いる押出し方法。 

815-05-06 

ツイスト加工 

丸線をその長手方向の軸の周りにねじる塑性加工方
法。 

twisting 

815-05-07 

より線加工 

複数の素線を相互に束ねてより線導体を作る加工方
法。 

stranding 

815-05-08 

中間熱処理 

冷間加工で硬化した材料を軟化させたり微細組織を
変化させたりするために,加工工程の途中で行う熱
処理。 
 

intermediate heat 

treatment 

815-05-09 

表面拡散法 

テープ及び線の表面に超電導体を直接形成させる製
造方法。 

surface diffusion process 

備考 この方法による超電導線は通常,溶融め

っき,電気めっきなどで表面被覆後,熱処
理して基材と被膜とを拡散反応させ超電
導化合物を形成させて作られる。 

815-05-10 

複合加工法 

複合超電導線の製造方法。 

composite fabrication 
 process 

備考 母材中に超電導フィラメントを内蔵する

複合体を得るために複数の基材を組み合
わせた複合体に,線引,圧延などの減面加
工と熱処理とが施される。 

815-05-11 

ブロンズ法 

Nbフィラメントとブロンズ母材とを反応させる
Nb3Sn超電導線の製造方法。 

bronze process 

備考 V3Ga超電導線についても同様の製造方法

が用いられる。 

815-05-12 

化学蒸着 (CVD)  
 法 

所望の構成元素を含む気体(蒸気)の化学反応によ
って膜を作る製造方法。 

備考 有機金属又はその他の化合物をキャリア

ガスで比較的低温の反応槽に導入し基板
上に反応生成物をたい積させる(例:
MOCVD,ハロゲン化物CVD,プラズマ
CVD及びレーザCVD)。 

chemical vapor 

deposition process 

CVD process 

815-05-13 

物理蒸着 (PVD)  
 法 

主として物理的蒸着を用いて成膜する製造方法。 

physical vapor 

deposition process 

PVD process 

備考 PVD法は主として原子種の真空蒸発や,

不活性又は活性雰囲気中で単一又は複数
ターゲットを用いたスパッタ成膜によっ
て薄膜を形成させる(例えば,RFマグネ
トロンスパッタリング,イオンビームス
パッタリング,モレキュラービームエピ
タキシー及びレーザアブレーション)。 

background image

19 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-05-14 

インシチュー法,
インサイチュー法 

Nb又はVが溶湯から樹枝状晶として晶出したCu/Nb
又はCu/V複合体を用いた超電導線の製造方法。 

備考1. これらの合金は銅母材中にNb又はV

の微細なフィラメントを形成するよう
に線,テープなどに加工し,拡散法で
Nb3Sn又はV3Gaを形成させる。 

2. 単一工程で行う超電導薄膜の製造方法

を指す場合がある。 

in-situ process 

815-05-15 

エクスシチュー法 

2段の工程からなる超電導薄膜の製造方法。第1工
程でPVDによって低温で前駆体の膜を作り,第2工
程で高温アニールする。 

参考 MgB2の場合では,合成済みのMgB2粉末

を金属シースに充てん(填)し,加工する方
法。 

ex-situ process 

815-05-16 

粉末や金法 

出発材料として混合粉末を用いる超電導線の製造方
法。 

powder metallurgy 

process 

備考1. この線材は,プレス,圧粉及び/又は伸

線や圧延のような他の断面減少加工法
を用い,更に反応熱処理を行い作製す
る。 

2. パウダ・イン・チューブ (PIT) 法:出発

材料として混合粉末をチューブに入れ
る超電導線の製造方法。 

815-05-17 

外部拡散法 

複合材と外部に被覆した材料とを拡散反応させる超
電導線又はテープの製造方法。 

external diffusion 

process 

815-05-18 

チューブ法 

多重の入れ子状チューブから出発する超電導線の製
造方法。 

tube process 

備考 Sn又はSn合金棒を入れた銅管をNbチュ

ーブに挿入し,これを他の銅管に挿入す
る。これによって複合材の構成要素が形
成される。これらは多数本束ねられ,細径
の線材に加工される。さらに,各Nbチュ
ーブの内側にNb3Sn層を生成する熱処理
が行われる。 

815-05-19 

内部すず法 

Sn又はSn合金の棒又はフィラメントが銅母材中の
Nbフィラメントとともに加工されるNb3Sn超電導
線の製造方法。 

internal tin process 

備考 最終径の時点で線材は,Snが銅母材中を

拡散し,Nbフィラメントとの界面に
Nb3Snを生成することができるように加
熱を行う。 

background image

20 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-05-20 

浸透法 

Nb粉末の圧縮成形体をSn浴に浸して,この圧粉体
にSnを浸透させるNb3Sn超電導線の製造方法。 

備考1. 伸線又は圧延のような断面減少加工が

細径の線材を作製するために行われ
る。さらに,Nb3Snを生成する熱処理が
行われる。 

2. 同様な製法がNb3Al超電導線にも

適用できる。 

infiltration process 

815-05-21 

ジェリーロール法 

出発材料として重ね合わせたシートを断面が渦巻き
状になるように巻いた複合体を用いる超電導線の製
造方法。 

jelly roll process 

備考1. ブロンズ(Cu-Sn合金)の薄板とメッシ

ュ状のNb板とが渦巻き状に巻かれ,そ
の後,伸線のような断面減少加工が細
径の線材を作製するために行われ,さ
らに,Nbと母材の界面にNb3Sn金属間
化合物を生成する熱処理が行われる。 

2. 薄板又は板の代わりにメッシュが構成

要素として用いられるため,変形ジェ
リーロール (MJR) 法とも呼ばれる。 

3. 同様な製法がNb3Al超電導線にも適用

できる。 

815-05-22 

溶融凝固法 

高温で部分溶融した後,一方向凝固によって高配向
した酸化物超電導体を得る製造方法。 

melt-textured growth 

process 

815-05-23 

集合組織制御 

酸化物超電導体の超電導特性を向上させるために,
薄膜又はバルクを優先的な方位又は構造に成長させ
る製造方法。 

texture control 

815-05-24 

溶融法 

融点以上の温度に材料を加熱し,その後の制御冷却
で超電導相の結晶を成長させる酸化物超電導体の製
造方法。 

melt process 

815-05-25 

か焼 

粉末の予備的な熱処理。 

calcination, 
calcining 

815-05-26 

前駆体 

最終的に超電導体を生成するために用いられる中間
材料。 

precursor 

815-05-27 

焼結 

固相拡散,ネック部の成長,結晶粒界の移動などに
よって,粉末材料から一体化したバルク材料を生成
する熱処理。 

sintering 

815-05-28 

ゾル・ゲル法 

金属塩の液状コロイド溶液を用い,引き続き行う熱
処理によってゲルを得る前駆体の製造方法。 

sol-gel process 

815-05-29 

共沈法 

各々の溶質の溶解度がpH,対イオン効果及び濃度依
存性によって影響を受ける金属塩の溶液を用いる前
駆体の製造方法。 

coprecipitation process 

815-05-30 

噴霧乾燥法 

金属塩溶液を用い,溶媒の急速蒸発によって成分を
固化する前駆体の製造方法。 

spray drying process 

background image

21 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-05-31 

スプレイパイロリ

シス法 

薄膜又は厚膜の超電導材料を得るために基板上に原
材料をスプレーし,一連の熱処理によって前駆体の
か焼と焼結とを行う製造方法。 

参考 前駆体の製造を目的として,金属塩溶液

を高温の雰囲気中に噴霧して,溶媒の急
速蒸発と,か焼を同時に行う場合を指す
こともある。 

spray pyrolysis process 

815-05-32 

凍結乾燥法 

金属塩溶液を用い,凍結乾燥と溶媒の昇華とによっ
て成分を急速に固化する前駆体の製造方法。 

freeze-drying process 

815-05-33 

プラズマスプレー 
 法 

プラズマ炎によって基板上に吹き付けられた前駆体
粉末又は超電導体粉末を用いた厚いコーティング膜
の製造方法。 

plasma spray process 

3.6 

超電導マグネット技術  

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-06-01 

極低温冷凍 

120 K以下の温度に冷却する能力をもつ流体を用い
る方法。 

cryogenic refrigeration 

815-06-02 

冷凍機 

流体の熱力学的サイクルを用いて極低温に冷却する
ための種々の機械装置。 

参考 熱力学的サイクルの違いによって,パル

ス管冷凍機,スターリング冷凍機,GM-JT
冷凍機及びそれらを組み合わせた小型冷
凍機がある。 

cryocooler 

815-06-03 

冷却チャンネル 

冷媒が直接超電導マグネットの巻線又は導体に接す
るように設けた空げき(隙)又は溝。 

cooling channel 

815-06-04 

熱伝達 

熱エネルギーの輸送に関する総称的な用語。 

heat transfer 

参考1. 物体中の熱の移動機構を大別すると,

熱伝達,対流熱伝達,放射伝達及びこれ
らの組合せとなる。これらの熱の移動
現象をいう。 

2. 伝熱又は熱移動ともいう。 

815-06-05 

浸し(漬)沸騰 
 (冷却) 

沸点にある液体冷媒に直接浸し(漬)して冷却する
方法。 

pool boiling (cooling)  

815-06-06 

伝導冷却 

熱伝導のよい材料を用いて,冷却される物体を冷却
装置に接続し冷却する方法。 

conduction cooling 

815-06-07 

対流冷却 

冷却される物体を液体又は気体の冷媒に浸し(漬)
し,冷媒を物体の周囲に自然又は強制的に流して冷
却する方法。 

convection cooling 

備考1. 強制対流冷却:冷却される物体の周囲

に液体又は気体の冷媒を強制的に流し
冷却する方法。 

2. 自然対流冷却:冷却される物体表面近

くでの流体の局部加熱に対し液体又は
気体冷媒の流動によって冷却する方
法。 

815-06-08 

核沸騰 

冷却される表面の核発生部で独立した気泡が発生す
る,熱伝達が非常に大きい液体の沸騰形態。 

nucleate boiling 

background image

22 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-06-09 

膜沸騰 

冷却される表面から液体冷媒への熱伝達面全体が,
蒸発した冷媒の薄い膜によって覆われている液体の
沸騰形態。 

film boiling 

815-06-10 

放射冷却 

物体から周囲へ,熱を熱放射によって移動させて冷
却する方法。 

radiation cooling 

815-06-11 

放射遮へい(蔽) 
 体(シールド) 

異なる温度の二つの表面間の放射熱伝達を減少させ
るため,二つの表面の間に置かれた高反射率をもつ
シート。 

radiation shield 

815-06-12 

残留ガス 

真空排気された空間に存在する少量のガス分子。 

residual gas 

815-06-13 

残留ガス熱伝達 

真空中の残留ガスの衝突作用による対向する二つの
表面の間の熱伝達。 

residual gas heat transfer 

815-06-14 

真空断熱 

断熱のため真空を用いる方法。 

備考 この方法は,伝導及び対流による熱伝達

を非常に減少するが,放射に対しては有
効ではない。 

vacuum insulation 

815-06-15 

積層断熱 
MLI 

熱放射を減少させるため,高反射率のコーティング
を施した複数枚の低熱伝導シートを真空中に置く断
熱方法。 

multilayer insulation 
MLI(abbreviation) 

備考1. アルミニウムコーティングされたポリ

エステルフィルムが積層断熱 (MLI) 
用材料として最も一般的に用いられて
いる。 

2. 積層断熱はスーパーインシュレーショ

ンとも呼ばれている。 

参考 真空断熱において断熱材として反射率の

高い材料と,その支持材であるスペーサ
ーを交互に積層することによって断熱す
る方法。 

815-06-16 

超臨界ヘリウム 

蒸発潜熱がゼロで連続的な密度状態をとることを特
徴とする,臨界点を超える圧力 (P) 及び/又は温度 
(T) (P>0.227 MPa, T>5.2 K) にあるヘリウム。 

supercritical helium 

備考 マグネット冷却では,4.2K近くの臨界圧

力を超えるヘリウムも同様に超臨界ヘリ
ウムと呼ばれる。 

background image

23 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-06-17 

超流動ヘリウム,
ヘリウムII 

ヘリウムの温度−圧力相図において,融解曲線,飽
和蒸気圧曲線と,上部λ点 (1.76 K, 3.0 MPa) と下
部λ点 (2.18 K, 5.0 kPa)との2点を結ぶ線(λ線)に

よって囲まれた領域にあるヘリウムの状態。 

superfluid helium, 
 He II(abbreviation) 

備考1. 飽和超流動ヘリウム:ヘリウムの温度

−圧力相図において,下部λ点より下の

飽和蒸気圧曲線上にある超流動ヘリウ
ム。 

2. 加圧超流動ヘリウム:ヘリウムの温度

−圧力相図において,下部λ点より下の

飽和蒸気圧曲線より高圧力側にある超
流動ヘリウム。 

3. 超流動ヘリウムは,非常に小さい粘性

と大きい熱伝導率とをもつ。 

参考 ほとんど可逆的な熱伝導を示し,第二音

波を伝え,また,器壁上に層をなして流れ
るなどの超流動を示し,超電導コイルの
浸し(漬)及び強制の両冷却方式に使用さ
れる。 

815-06-18 

安定化 

電磁気的,機械的又は熱的じょう(擾)乱の存在下で,
超電導装置がその超電導特性を保持できるようにす
る技術の総称。 

stabilization 

815-06-19 

完全安定化 

起こり得るすべてのじょう(擾)乱に対して超電導体
が安定な状態に保たれるような安定化の条件。 

full stabilization 

815-06-20 

断熱安定化 

じょう(擾)乱のエネルギーが導体及び/又は周囲の
支持構造物のエンタルピーで吸収できるほど十分小
さくすることによって,クエンチしないようにする
導体の安定化方法。 

adiabatic stabilization 

参考 一例として,フィラメントを細線化する

ことによって実現される。 

815-06-21 

動的安定化 

超電導体の表面を電気的及び熱的良導体で被覆し,
そこに渦電流を発生させることによって内部を遮へ
い(蔽)すると同時に磁束の侵入を遅らせて,非常に
急速な磁束変化に対処する安定化方法。 

dynamic stabilization 

815-06-22 

磁気拡散率 
 (記号:Dm) 

材料の電気抵抗率を透磁率で除したもの。 

備考 磁界の侵入する速さを規定する拡散係数

を示す。 

magnetic diffusivity 
(symbol: Dm) 

815-06-23 

磁気拡散時定数 
 (記号:τm) 

系の特徴的な大きさdと磁気拡散率Dmとをもつ系
において,磁気的なじょう(擾)乱が拡散するのに要
する概略の時定数τm。 

τm=d2/Dm 

magnetic diffusion time 

constant 

(symbol: τm) 

815-06-24 

熱拡散時定数 
 (記号:τt) 

特徴的な大きさdと熱拡散率αとをもつ系における
熱的なじょう(擾)乱の拡散を表す時定数τt。 

τt=d2/α 

thermal diffusion time 

constant 

(symbol: τt) 

815-06-25 

分流 

複合超電導線を構成する超電導フィラメントと常電
導マトリックス材料との両方に電流が分かれて流れ
ている状態。 

current sharing 

background image

24 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-06-26 

ステックレーの安 
 定化基準 

超電導線が常電導状態であるときに,電流によって
発生するジュール熱量がその表面から冷媒への熱伝
達量を超えないように最大の運転電流を決定する基
準。 

Stekley's stability 

criterion 

815-06-27 

マドックの安定化 
 基準 

超電導線の常電導(発熱)部分と超電導部分との両方
における冷却及び熱伝導を考慮した超電導線の安定
化基準。 

Maddock's stability 

criterion 

815-06-28 

等面積法則 

熱伝達係数の温度依存性,コイル中の線の長手方向
及びターン間の熱伝導を考慮した超電導マグネット
の安定性基準の一法則。 

equal area theorem 

備考 この法則はマドックの安定化基準の基礎

となるもので,温度依存をもつ冷却曲線
の下の面積が発熱曲線の下の面積より大
きい場合には,じょう(擾)乱によって形成
される常電導領域は超電導状態に復帰す
る。 

815-06-29 

常電導域伝ぱ
(播) 
 速度 

超電導線又はその集合体が部分的に常電導状態に転
移した場合に常電導−超電導境界が線に沿って又は
集合体間を伝ぱ(播)する速度。 

normal zone propagation 

velocity 

815-06-30 

熱暴走 

導体内における常電導領域の連続的な拡大の発生。 thermal runaway 

815-06-31 

最小伝ぱ(播)領 
 域 (MPZ) 基準 

輸送電流の存在する複合体において,じょう(擾)乱
によって発生した常電導部が熱暴走するには常電導
領域に最小値[最小伝ぱ(播)領域]が存在するという
概念に基づいた基準。 

minimum propagation 

zone criterion 

MPZ criterion 

(abbreviation) 

備考 Wilson−Iwasa−Wipfの安定化基準を含

む。 

815-06-32 

長手方向伝ぱ
(播) 

超電導導体の長手方向に沿って常電導−超電導境界
が動くこと。 

longitudinal propagation 

815-06-33 

横方向伝ぱ(播) 
 (線間伝ぱ) 

超電導巻線内部において輸送電流の方向に対して垂
直方向へ常電導−超電導境界が動く現象。 

transverse propagation 

815-06-34 

断熱温度上昇 

伝導,対流,ふく(輻)射による熱の散逸を伴わずに,
磁界中に蓄積されたすべてのエネルギーが熱エネル
ギーとして巻線部に放出されたと仮定したときに起
こるマグネット全体の温度変化。 

adiabatic temperature 

rise 

815-06-35 

保護回路 

クエンチ時に大形超電導マグネットの蓄積エネルギ
ーの一部を取り出すための能動的又は受動的な装置
から構成される外部電気回路。 

protection circuit 

815-06-36 

分割法 

クエンチによってコイルに生じる内部応力や電圧を
減少させるために,大形マグネットを複数個部分に
分割する方法。 

sectioning 

815-06-37 

グレーディング 

局所的な磁界レベルに応じて異なった超電導導体を
用い,巻線部を数セクションに分割して巻く超電導
マグネットの作製方法。 

grading 

815-06-38 

外部抵抗 

クエンチ時に磁界として蓄積されたエネルギーの一
部を取り出すために,電源に並列に,マグネットの
両端間に接続された抵抗。 

external resistor 

background image

25 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-06-39 

結合二次コイル 

クエンチ時に超電導一次コイルに蓄積されたエネル
ギーの一部を取り出すために一次コイルと誘導結合
されたコイル。 

coupled secondary coil 

815-06-40 

ジュール発熱 

電流が抵抗体を流れることによる発熱。 

Joule heating 

815-06-41 

ワインド・アン 
 ド・リアクト法 

機械的にもろい超電導体を使用する場合に,超電導
相を生成する反応熱処理の前に導体を最終形状に巻
いて超電導機器を作製する技術。 

wind and react technique 

815-06-42 

リアクト・アン 
 ド・ワインド法 

超電導相を生成するための反応熱処理をした後で,
導体を最終形状に巻いて超電導機器を作製する技
術。 

react and wind technique 

815-06-43 

真空含浸 

コイル巻線内の空間を真空引きによって,エポキシ,
ワックスなどの材料で充てん(又は含浸)して導体を
固定する方法。 

vacuum impregnation 

備考 コイル内に残存する微細な気泡を真空に

よって除去できる。 

815-06-44 

湿式巻線法 

コイルの巻線中の導体表面に液体状又はペースト状
のエポキシ,ワックスなどを塗り,コイル巻線内の
空間に充てんする巻線技術。 

wet winding 

815-06-45 

絶縁材料 

機器を絶縁するために使われる材料。 

insulation 

参考 電気的及び熱的絶縁材料の総称。 

815-06-46 

スペーサー 

二つの近接した物体の接触を避けるための部材。 

備考1. コイル又はケーブルにおいて,線間,巻

線の層間,又は分割したコイル間の熱
と電気的接触を避けるために一般にス
ペーサーが置かれる。 

2. 一般にガラス繊維強化プラスチック 

(GFRP),セラミックスなどから作られ
る。 

spacer 

815-06-47 

電流リード 
 (パワーリー
ド) 

電気絶縁と冷却チャンネルとをもち,室温から極低
温の装置に電流を送る導体。 

current lead 

備考 ガスエンタルピー冷却リード:クライオ

スタットからの蒸発ガスのエンタルピー
を利用してクライオスタット内の冷媒や
装置への熱流入を減少するために長手方
向に流路をもつ電流リード。 

参考 高温超電導体電流リード:高い臨界温度

と低い熱伝導率とをもつ酸化物超電導体
を導体として使った電流リードで臨界温
度より低い温度に保たれた高温端と低温
端との間で使われる。 

background image

26 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-06-48 

トレーニング効果 

温度又は磁界中でのサイクルを経て,複数回クエン
チさせることによって超電導コイルの超電導特性が
改善される現象。 

training effect 

備考1. 通電電流などの動作特性は短尺特性に

向かって改善される傾向をもつ。 

2. 短尺特性:電流の方向に対し垂直方向

の磁界中で,一般には数メートル以下
の短いサンプルで測定される超電導線
の通電電流容量。 

815-06-49 

デグラデーション 

超電導線又は超電導機器の通電電流容量などの超電
導特性が短尺特性に比べて低下する現象。 

degradation 

備考 機械的にもろい超電導体においてはデグ

ラデーションは機械的な損傷によって引
き起こされることもある。 

参考1. 超電導線又は超電導機器の通電特性が

時系列的に低下することを指すことも
ある。 

2. 超電導線又は超電導機器の通電特性が

超電導素線の特性に対して低下するこ
とを指すこともある。 

815-06-50 

クライオスタット 

超電導機器を運転するために極低温環境にする容
器。 

cryostat 

参考 デュワー (dewar) は少量の液体冷媒のた

めの極低温容器。 

815-06-51 
 (New) 

冷凍機冷却超電導 
 マグネット 
(無冷媒超電導マ 
 グネット) 
(伝導冷却型超電 
 導マグネット) 
(直冷式超電導マ 
 グネット) 
 

冷凍機と熱良導体とを用いて熱伝導によって冷却す
る超電導マグネット 

cryocooler-cooled 

superconducting 
magnet  

(cryogen-free 

superconducting 
magnet) 

(conduction cooled 
 superconducting 

magnet) 

(directly cooled 

superconducting 
magnet) 

(New) 

815-06-52 
 (New) 

クエンチ検出器 
 

超電導コイルに発生したクエンチを検出する装置。 quench detector 

(New) 

815-06-53 
 (New) 

小型冷凍機 
 

小型の冷凍機 

参考 熱力学的サイクルの違いによって,パル

ス管冷凍機,スターリング冷凍機,GM-JT
冷凍機及びそれらを組み合わせたものな
どがある。 

compact cryocooler 
(New) 

815-06-54 
 (New) 

偏流 
 

ケーブルを構成する素線間で生じる電流分布の偏
り。 

non-uniform current 
(New) 

background image

27 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3.7 

応用技術  

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-07-01 

コイル 

線,素線又はケーブルを巻いたもの。 

coil 

815-07-02 

マグネット 

外部磁界を発生させることを目的とした機器。 

magnet 

815-07-03 

超電導マグネット 

超電導線又は超電導ケーブルを用いた,外部磁界を
発生させることを目的とした機器。 

参考 バルク超電導体を着磁して一種の永久磁

石として利用することをバルク磁石とい
うことがある。 

superconducting magnet 

815-07-04 

ソレノイド(コイ 
 ル) 

円筒状のコイルであり,通常軸方向の長さが横方向
の長さより大きいもの。 

solenoid (coil)  

815-07-05 

パンケーキコイル 

同一平面上に,渦巻状に巻かれた平板状コイル。 

pancake coil 

815-07-06 

スプリットペアコ 
 イル 

同一軸上に間隔を空けて配置した一対のソレノイド
コイル。 

split pair coil 

815-07-07 

ヘルムホルツコイ 
 ル 

スプリットペアコイルの一種で,半径及び巻数の等
しいコイルをコイルの共通半径に等しい間隔で配置
したもの。 

Helmholtz coil 

815-07-08 

くら(鞍)型コイ 
 ル 

円筒状の構造物に取り付けられるように,くら(鞍)
型に巻かれたコイルで,円筒の軸に垂直方向に磁界
を発生するもの。 

saddle coil 

815-07-09 

レーストラックコ 
 イル 

巻線面に垂直な磁界を発生するレーストラック形状
のコイル。 

race track coil 

815-07-10 

ダイポールマグネ 
 ット, 
双極マグネット 

くら(鞍)型コイル及びレーストラックコイルのペ
アのように,均一な双極成分の磁界を発生させるマ
グネット。 

dipole magnet 

815-07-11 

クアドラポールマ 
 グネット, 
四極マグネット 

二対のくら(鞍)型コイル又はレーストラックコイ
ルによって円筒空間の中に円筒軸と垂直な単一方向
の磁界こう配を発生させるマグネット。 

quadrupole magnet 

815-07-12 

トロイダルコイル 

閉じた環状の磁界を発生する配置のコイル。 

toroidal coil 

815-07-13 

ポロイダルコイル 

通常は双極の,ポロイダル磁界を発生するコイル。 poloidal coil 

815-07-14 

シムコイル 

磁界の不均一成分を補正し,磁界均一性を改善する
ために用いるコイル。 

shim coil 

815-07-15 

含浸コイル 

導体の相対的な動きを少なくするために,樹脂又は
適切な材料を巻線中の空げき(隙)に含浸したコイ
ル。 

impregnated coil 

815-07-16 

パルスマグネット 

コイルにパルス電流を流すことによってパルス磁界
を発生するマグネット。 

pulsed magnet 

815-07-17 

ハイブリッドコイ 
 ル, 
ハイブリッドマグ 
 ネット 

通常は超電導コイルを外側に配置した超電導及び非
超電導コイルから構成されるコイル(マグネット)。 

参考 種類の異なる超電導線を巻いたコイルを

組み合わせて構成したマグネットも含ま
れる場合がある。 

hybrid coil, 
hybrid magnet 

815-07-18 

超電導(電動)モ 
 ータ 

超電導巻線又は超電導材料を用いた電動機。 

superconducting 

(electric) motor 

815-07-19 

超電導発電機 

超電導巻線を用いた発電機。 

superconducting 

generator 

815-07-20 

超電導電力ケーブ 
 ル 

超電導導体を用いた電力ケーブル。 

superconducting power 

cable 

background image

28 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-07-21 

超電導通信ケーブ 
 ル 

超電導線を用いた通信用ケーブル。 

superconducting 

communication cable 

815-07-22 

超電導変圧器 

超電導線を巻線として用いる変圧器。 

superconducting 

transformer 

815-07-23 

超電導限流器 

超電導特性を用いて電流を許容値以下に抑える超電
導装置。 

superconducting fault 

current limiter 

815-07-24 

超電導磁気エネル 
 ギー貯蔵  
 (SMES)  

超電導コイルの磁界としてエネルギーを蓄える技
術。 

参考 超電導コイルによって電磁エネルギーと

して電力を貯蔵する装置,システムなど
を指すこともある。 

superconducting 

magnetic energy 
storage 

SMES(abbreviation)  

815-07-25 

核融合発電 

核融合反応によって発生するエネルギーを利用した
発電方式。 

備考 核融合反応を実現するため,超電導マグ

ネットによる高磁界を利用して高温のプ
ラズマを閉じ込める。 

nuclear fusion generation 

参考 重水素,三重水素,ヘリウム3などの二つ

の軽い原子核が核反応を起こした結果,
より重い原子核に変わる現象(核融合反
応)から生じる質量欠損によるエネルギ
ーを利用した発電。 

815-07-26 

MHD(電磁流体) 
 発電 

磁界中を流れる導電性流体を利用した発電。 

参考 炎を高磁界の中に高速で導入すると,イ

オン化された炎と磁界とによるファラデ
ー効果によって,磁界と垂直方向とに電
位差を発生する現象を利用した発電。 

magneto hydrodynamic  

generation 

MHD generation 
  (abbreviation) 

815-07-27 

超電導磁気浮上列 
 車 

車輪によるけん(牽)引ではなく軌道上に列車を浮
上・推進させるために超電導マグネット又は超電導
材料を用いる列車。 

superconducting 

magnetically levitated 
train 

815-07-28 

超電導粒子加速器 

超電導キャビティを用いて陽子,電子,イオンなど
の荷電粒子に運動エネルギーを与えたり,超電導マ
グネットを用いて粒子ビームを曲げる装置。 

superconducting particle 

accelerator 

815-07-29 

超電導キャビティ 
 (超電導空洞共 
 振器) 

主にマイクロ周波数領域で使用される,超電導体を
内張りした空洞共振器又は中空容器。 

superconducting cavity 

815-07-30 

粒子検出器 

非荷電粒子の軌跡,及び多くの場合は高磁界中で荷
電粒子の軌道を検出する装置。 

参考 超電導検出器ならば,非荷電粒子の軌跡

は直接的には検出できない。 

particle detector 

815-07-31 

サイクロトロン 

静磁界中で荷電粒子がらせん型の軌道を描く粒子加
速器で,粒子エネルギーの増加とともに軌道の半径
が増加するもの。 

cyclotron 

815-07-32 

ジャイロトロン 

10〜100 GHz帯の大電力ミリ波を発生する発振管。 

gyrotron 

815-07-33 

シンクロトロン 

時間とともに変動する磁界で一定の軌道半径をもた
せる粒子加速器。 

synchrotron 

815-07-34 

シンクロトロン放 
 射光装置 

荷電粒子を横方向に加速することによって高エネル
ギー偏向放射光を発生する装置で,通常は電子が閉
じた環状軌道を運動するもの。 

synchrotron radiation 

facility 

background image

29 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-07-35 

核磁気共鳴  
 (NMR) 装置, 
NMR装置 

RF電磁波の照射によって引き起こされる磁界中の
原子核の磁気モーメントの共鳴歳差運動に伴う電磁
波の吸収によって物質の原子配列,及び電子構造を
解明する装置。 

nuclear magnetic 

resonance apparatus, 

NMR apparatus 
  (abbreviation) 

815-07-36 

磁気共鳴イメージ 
 ング装置, 
MRI装置 

均一磁界中の生体組織内での原子,一般的には,水
素原子の核磁気共鳴を測定することによって医用の
画像を得る装置。 

magnetic resonance 

imaging apparatus, 

MRI apparatus 

備考 MRIはNMRの原理に基づく可視化装置。   (abbreviation) 

815-07-37 

超電導高こう配磁 
 気分離, 
超電導HGMS 

超電導マグネットを用いて発生した高こう配磁界に
よって,異なる帯磁率の常磁性又は強磁性のコロイ
ド化する大きさまでの粒子を相互に分離する技術。 

参考 スチールウールなどの強磁性体を用いた

高こう配磁界を用いず,超電導磁石によ
る通常の磁界こう配を利用して強磁性粒
子,又は強磁性を着磁した粒子を分離す
る技術を超電導磁気分離ということがあ
る。 

superconducting high 

gradient magnetic 
separation, 

superconducting HGMS 
  (abbreviation) 

815-07-38 

フラックスポンプ 

超電導閉回路に大電流を流すための特別な形式の電
流源で,超電導マグネットの励磁などを目的にして
使用されるもの。 

flux pump 

815-07-39 

クライオトロン 

超電導転移の磁界依存性を利用して,継電器又は増
幅器を作動させる装置。 

cryotron 

815-07-40 

永久電流スイッチ  
 (PCS)  

超電導回路の開閉に用いる熱的,光学的又は磁気的
に制御する超電導材料で作ったスイッチ。 

persistent current switch 
PCS (abbreviation)  

参考 超電導マグネット及び超電導デバイスに

おける超電導体で成り立つ電流ループに
おいて電導閉回路を永久電流モードにす
るために,電源部から切り離すときに用
いるスイッチで機械的に制御するものも
ある。 

815-07-41 

超電導磁気シール 
 ド 

超電導材料又は巻線を用いて対象物を外部磁界から
遮へい(蔽)する技術。 

superconducting 

magnetic shielding 

815-07-42 

超電導トランジス 
 タ 

従来のトランジスタと同じ機能をもつ,超電導体を
用いた3端子素子。 

superconducting 

transistor 

815-07-43 

超電導記憶素子 

超電導永久電流を利用して,ディジタル化された情
報を蓄積する記憶素子。 

superconducting memory 

815-07-44 

超電導トンネル接 
 合ミキサ, 
SISミキサ 

トンネル接合の非直線性を利用した超電導受信器。 superconductor-

insulator-
superconductor 
mixer, 

SIS mixer (abbreviation) 

815-07-45 

単一磁束量子デバ

イス, 

SFQデバイス 

単一磁束量子を移動することによって情報化する超
電導ディジタル回路。 

single flux quantum 

device,  

SFQ device 

(abbreviation) 

815-07-46 

超電導量子干渉

計, 

SQUID 

ジョセフソン接合を1又は複数含む超電導閉電気回
路。 

備考 SQUIDは生体磁気測定及び非破壊検査に

利用される超高感度磁界センサ。 

superconducting 

quantum interference 
device,  

SQUID (abbreviation) 

background image

30 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-07-47 

ジョセフソン電圧 
 標準 

準交流ジョセフソン効果によって発生する量子化電
圧,V= (h/2e) nf(hはプランク定数,eは電子の電
荷,nは整数,fは照射した電磁波の周波数)を利用
して作られる電圧標準。 

Josephson voltage 

standard 

815-07-48 

磁気ベアリング 

磁気吸引力又は磁気反発力を利用して機械的な接触
がない状態で物体を保持できるベアリング。 

magnetic bearing 

815-07-49 
 (New) 

マイクロ波共振器 
 

超電導体を用いたマイクロ波用共振器。 

参考 超電導体のマイクロ波に対する表面抵抗

が極めて小さいため,大きなQ値の共振
器となる。表面抵抗は標準二共振法で測
定する。 

microwave resonator 
(New) 

815-07-50 
 (New) 

超電導(バンドパ 
 ス)フィルター 
 

超電導体を用いた(バンドパス)フィルター。 

参考 超電導フィルターでは挿入損失がほとん

どないため,多段のフィルターを使用可
能であり,波長選択特性が鋭く挿入損失
が小さい(バンドパス)フィルターとな
る。 

superconducting (band-

pass) filter 

(New) 

815-07-51 
 (New) 

超電導アンテナ 
 

超電導体を用いたアンテナ。 

superconducting antenna 
(New) 

815-07-52 
 (New) 

超電導遅延線路 
 

超電導体を用いた遅延線路。 

参考 超電導体での高周波損失が小さいため,

挿入損失が小さい遅延線路となる。 

superconducting delay 

line 

(New) 

815-07-54 
 (New) 

転移端ボロメータ 
 (転移端セン
サ) 
 

超電導転移付近での電気抵抗の急激な変化を利用し
た高感度温度計と電磁波・電子線との吸収体を組み
合わせた高感度電磁波(電子線)センサ。 

transition-edge 

bolometer (transition-
edge sensor)(New) 

815-07-55 
 (New) 

超電導トンネル接 
 合放射線検出器 
 

超電導体内でX線などの放射線の吸収によって発生
する準粒子の増加分を超電導ジョセフソン接合を使
って検出する装置。 

参考 半導体放射線検出器より高いエネルギー

分解能をもつ。 

superconducting tunnel 

junction radiation 
detectors 

(New) 

815-07-56 
 (New) 

高磁界単結晶引き 
 上げ装置 
 

半導体などの単結晶を引き上げ法で作成する装置に
おいて,溶融状態の原料に高磁界を印加し,対流を
抑制することによって高品質単結晶を作成する装
置。 

参考 磁界の溶融材料への印加方法には種々の

方法がある。 

high magnetic field 

single crystal growther 

(New) 

3.8 

試験及び評価方法  

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-08-01 

自然ひずみ 
(記号:εe), 

対数ひずみ 

引張試験において変形前後の試料長さをそれぞれ

l0,lとしたときのεe=ln (l/l0) で定義されるひずみ。 

natural (logarithmic) 

strain 

(symbol:εe) 

815-08-02 

公称ひずみ 
(記号:ε), 

工学ひずみ 

引張試験において変形前後の試料長さをそれぞれ

l0,lとしたときのε=100 [(l−l0) /l0] で定義されるパ

ーセントで表すひずみ。 

nominal (engineering) 

strain 

(symbol:ε) 

background image

31 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-08-03 

曲げひずみ 
(記号:εb) 

rを試料厚さの半分,Rは曲げ半径としてεb=100r/R

で定義され,単純曲げによって生じるパーセントで
表すひずみ。 

bending strain 
(symbol:εb) 

815-08-04 

最大曲げひずみ 

超電導体を曲げたとき臨界電流Icの変化が可逆であ
る最大ひずみ。 

maximum bending strain 

815-08-05 

セレーション 

引張試験又は圧縮試験において,応力−ひずみ曲線
に表れるのこ(鋸)歯状パターン。 

serration 

参考1. 合金の引張試験にみられ,ひずみ速度,

試験温度,材質に依存する。例えば,析
出物などによって運動を阻止されてい
た転位が熱活性的に急速に解放される
ことによって発生する。 

2. 液体ヘリウム温度での引張試験では,

ほとんどの金属で発生がみられ,この
場合は比熱の低下による断熱的な変形
が原因しているといわれている。 

815-08-06 

応力拡大係数 

ノッチ先端の応力集中の強さを表すパラメータ。 

stress intensity factor 

参考 応力拡大係数KはK=σ(πa)1/2で定義さ

れる。ここに,σ は応力,aはき裂の長さ

の1/2である。 

815-08-07 

破壊じん性値 

不安定破壊(ぜい性破壊)が発生するときの応力拡
大係数の臨界値。 

fracture toughness 

参考 き裂が単位面積だけ進展するときに解放

されるエネルギーが,き裂の新しい破面
をつくるために必要な仕事を超えるとき
破壊の発生が始まるとするGriffithの破壊
条件を基礎にしており,通常は応力拡大
係数Kが破壊じん性値を超えてぜい性破
壊が始まる。 

815-08-08 

コンプライアンス 
 法 

外部応力負荷のもとで進展したき裂長さを,繰り返
し行う除荷状態で試験片のコンプライアンスを測定
して求め,破壊じん性値を決める方法。 

compliance method 

備考 破壊じん性値は,クラック進展長さと解

放されたエネルギー又は応力拡大係数と
の関係を用いて決められる。 

815-08-09 

S - N曲線 

疲労試験で試験片を破壊させるために必要な繰返し
応力Sと繰返し数Nとの関係を示す曲線。 

S - N curve 

815-08-10 

電気抵抗法 

温度,電流及び磁界強度の関数として電気抵抗変化
を測定することによって超電導の輸送特性を評価す
る方法。 

electrical resistance 

method 

備考 接触ポテンシャル及び接触抵抗の影響を

除去するため,2本の電圧リードと2本の
電流リードとを用いる4端子法が推奨さ
れる。 

815-08-11 

磁化率 
 (記号:χ) 

磁界強度Hと磁化Mとの関係M=χHを表す磁気定
数χで,スカラー又はテンソル量。 

magnetic susceptibility 
(symbol:χ) 

備考 磁化率は等方的な媒質ではスカラーであ

り,異方的な媒質ではテンソルである。 

background image

32 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

815-08-12 

直流磁化率法 

検出コイルに鎖交した磁束を測定することによって
磁化率を決める方法。 

DC susceptibility method 

備考 正確な鎖交磁束の検出には振動試料磁束

計 (VSM) 又は超電導量子干渉計 
(SQUID) を利用する。 

815-08-13 

交流磁化率 

交流磁化をフーリエ級数で表したときの係数。 

AC susceptibility 

備考 h0cosωtで表される交流磁界のもとでの交

流磁化M (t) を 

{

}

=

χ

+

χ

=

0

0

)

sin(

''

)

cos(

'

)

(

n

n

n

t

n

t

n

h

t

M

ω

ω

のようにフーリエ級数で表したときの

χ'n,χ''nで,これらはそれぞれ交流磁化率

の実数及び虚数部分である。超電導転移
の観測には基本成分 (n=1) 係数χ'1,χ''1

がよく用いられる。交流損失エネルギー
密度WはW=πμ0h02χ''nで与えられる。 

815-08-14 

交流磁化率法 

試料に低周波(数ヘルツから数キロヘルツ),小振幅
(1mT程度)の交流磁界を印加したときの磁束を検
出コイルで測定して交流磁化率を決定する方法。 

AC susceptibility method 

備考 臨界電流密度と不可逆曲線とが求められ

る。 

815-08-15 

磁化法による交流 
 損失測定 

磁化曲線のループの面積からその材料の交流損失を
求める方法。 

参考1. 超電導材料では,外部変動磁界を数種

類選択することによって,ヒステリシ
ス損失,結合損失などを分離して求め
ることができる。 

2. VSM,SOUIDなどのマグネトメータ(磁

力計)を用いるマグネトメータ法(磁力
計法)と,検出コイルを用いるピックア
ップコイル法とがある。 

magnetization method 

for AC loss 

815-08-16 

熱量法による交流 
 損失測定 

試料に交流磁界を印加したり交流電流を流したと
き,試料中に発生した熱を測定して交流損失を求め
る方法。 

備考 超電導材料の場合、試料は通常液体ヘリ

ウムに浸されており、蒸発した液体ヘリ
ウム量は侵入熱の計算に用いる。蒸発し
た液体ヘリウムはガス流量計や液体ヘリ
ウム液面計によって測定する。 

calorimetric method for 

AC loss 

33 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

五十音順索引 

[ア] 

Ic基準 Ic criterion 

………… 

815-03-02 

RRR residual resistance ratio 

………… 

815-04-64 

アスペクト比 aspect ratio 

………… 

815-04-51 

圧縮型より線導体 compact stranded conductor 

………… 

815-04-16 

圧縮型円形ケーブル compact round cable 

………… 

815-04-12 

安定化 stabilization 

………… 

815-06-18 

安定化材 stabilizer 

………… 

815-03-12 

安定化超電導線 stabilized superconducting wire 

………… 

815-04-25 

[イ] 

インサイチュー法 in-situ process 

………… 

815-05-14 

インシチュー法 in-situ process 

…………  815-05-14 

[ウ] 

渦糸 vortex 

………… 

815-01-16 

渦糸格子 vortex lattice 

………… 

815-01-17 

渦電流 eddy currents 

………… 

815-04-53 

渦電流損失 eddy current loss 

………… 

815-04-56 

[エ] 

A-15(化合物)超電導体 A-15 (compound) superconductor 

………… 

815-02-13 

MHD(電磁流体)発電 magneto hydrodynamic (MHD) generation 

………… 

815-07-26 

MLI  multilayer insulation 

………… 

815-06-15 

MRI装置 MRI apparatus 

………… 

815-07-36 

NMR装置 NMR apparatus 

………… 

815-07-35 

n-値(超電導体の) n-value( of a superconductor) 

………… 

815-03-10 

n型銅酸化物超電導体 n-type copper-oxide (cuprate) superconductor 

………… 

815-02-10 

S - N曲線 S - N curve 

………… 

815-08-09 

S/D spacing to diameter ratio 

………… 

815-04-38 

SFQデバイス SFQ device 

………… 

815-07-45 

SISミキサ SIS mixer 

………… 

815-07-44 

エクスシチュー法 ex-situ process 

………… 

815-05-15 

永久電流 persistent current 

………… 

815-01-13 

永久電流スイッチ (PCS)  persistent current switch (PCS) 

………… 

815-07-40 

[オ] 

(超電導)オーダー・パラメータ  (superconducting) order parameter. 

………… 

815-01-30 

応力拡大係数 stress intensity factor 

………… 

815-08-06 

応力効果 stress effect 

………… 

815-03-14 

押出し extrusion 

………… 

815-05-05 

[カ] 

下部臨界磁界 lower critical (magnetic) field strength 

………… 

815-01-23 

化学蒸着 (CVD) 法 chemical vapor deposition (CVD) process 

………… 

815-05-12 

化合物超電導体 compound superconductor 

………… 

815-02-03 

か焼 calcination, calcining 

………… 

815-05-25 

回復電流 recovery current 

………… 

815-03-13 

外部拡散法 external diffusion process 

………… 

815-05-17 

外部抵抗 external resistor 

………… 

815-06-38 

拡散障壁 diffusion barrier 

………… 

815-04-45 

核磁気共鳴 (NMR) 装置 nuclear magnetic resonance apparatus 

………… 

815-07-35 

34 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

核沸騰 nucleate boiling 

………… 

815-06-08 

核融合発電 nuclear fusion generation 

………… 

815-07-25 

完全安定化 full stabilization 

………… 

815-06-19 

完全反磁性 perfect diamagnetism 

………… 

815-01-01 

管状導体 tubular conductor 

………… 

815-04-11 

間隔対直径比 spacing to diameter ratio 

………… 

815-04-38 

含浸コイル impregnated coil 

………… 

815-07-15 

[キ] 

きれいな超電導体 clean superconductor 

………… 

815-01-35 

キーストーン型より線導体 keystone stranded conductor 

………… 

815-04-17 

キムモデル Kim model 

………… 

815-03-08 

ギンツブルグ−ランダウ・パラメータ Ginzburg−Landau parameter 

………… 

815-01-34 

ギンツブルグ−ランダウ理論 Ginzburg−Landau theory 

………… 

815-01-29 

共沈法 coprecipitation process 

………… 

815-05-29 

強制冷却超電導線 force-cooled superconducting wire 

………… 

815-04-27 

近接結合電流 proximity coupling current 

………… 

815-04-58 

(超電導)近接効果  (superconducting) proximity effect 

………… 

815-01-42 

[ク] 

くら(鞍)型コイル saddle coil 

………… 

815-07-08 

クアドラポールマグネット quadrupole magnet 

………… 

815-07-11 

クーパー対 Cooper pair 

………… 

815-01-26 

クエンチ quench 

………… 

815-03-11 

クエンチ検出器 quench detector 

………… 

815-06-51 (New) 

クライオスタット cryostat 

………… 

815-06-50 

クライオトロン cryotron 

………… 

815-07-39 

クレーマー則 Kramer's law 

………… 

815-03-27 

グレーディング grading 

………… 

815-06-37 

[ケ] 

ケーブル(超電導関連技術)  cable(in superconductivity-related technology) 

………… 

815-04-04 

ケーブル・イン・コンジット導体 cable-in-conduit conductor 

………… 

815-04-20 

(フィラメント)結合時定数  (filament) coupling time constant 

………… 

815-04-60 

(フィラメント間)結合(電流)損失  (filament) coupling (current) loss 

………… 

815-04-59 

結合電流 coupling current 

………… 

815-04-57 

結合二次コイル coupled secondary coil 

………… 

815-06-39 

[コ] 

コイル coil 

………… 

815-07-01 

コーナーR(面取半径) corner radius 

………… 

815-04-52 

コヒーレンス長 coherence length 

………… 

815-01-32 

コンプライアンス法 compliance method 

………… 

815-08-08 

高温超電導体 high temperature superconductor, high-Tc superconductor 

………… 

815-02-11 

工学ひずみ nominal (engineering) strain 

………… 

815-08-02 

合金超電導体 alloy superconductor 

………… 

815-02-02 

公称ひずみ nominal (engineering) strain 

………… 

815-08-02 

高磁界単結晶引き上げ装置 high magnetic field single crystal growther 

………… 

815-07-56 (New) 

交流磁化率 AC susceptibility 

………… 

815-08-13 

交流磁化率法 AC susceptibility method 

………… 

815-08-14 

交流ジョセフソン効果 AC Josephson effect 

………… 

815-01-39 

交流損失 AC loss 

………… 

815-04-54 

交流超電導線 AC superconducting wire 

………… 

815-04-37 

小型冷凍機 compact cryocooler 

………… 

815-06-53 (New) 

極低温冷凍 cryogenic refrigeration 

………… 

815-06-01 

混合状態 mixed state 

………… 

815-01-18 

(複合超電導導体の)混合母材 mixed matrix (of a composite superconductor) 

………… 

815-04-40 

35 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

[サ] 

サイクロトロン cyclotron 

………… 

815-07-31 

最小伝ぱ(播)領域 (MPZ) 基準 minimum propagation zone (MPZ) criterion 

………… 

815-06-31 

最大曲げひずみ maximum bending strain 

………… 

815-08-04 

酸化物超電導体 oxide superconductor 

………… 

815-02-05 

三層構造超電導線 three-component superconducting wire 

………… 

815-04-33 

残留ガス residual gas 

………… 

815-06-12 

残留ガス熱伝達 residual gas heat transfer 

………… 

815-06-13 

残留磁束 residual flux 

………… 

815-03-28 

残留抵抗比 residual resistance ratio 

………… 

815-04-64 

残留抵抗率 residual resistivity 

………… 

815-04-63 

残留比抵抗 residual resistivity 

………… 

815-04-63 

[シ] 

CuO2面(CuO2シート)CuO2 sheet, CuO2 plane, CuO2 layer 

………… 

815-02-07 

G-Lパラメータ G-L parameter 

………… 

815-01-34 

シース sheath 

………… 

815-04-47 

シェブレル相(化合物)超電導体 Chevrel phase (compound) superconductor 

………… 

815-02-16 

シムコイル shim coil 

………… 

815-07-14 

シンクロトロン synchrotron 

………… 

815-07-33 

シンクロトロン放射光装置 synchrotron radiation facility 

………… 

815-07-34 

ジェリーロール法 jelly roll process 

………… 

815-05-21 

ジャイロトロン gyrotron 

………… 

815-07-32 

ジュール発熱 Joule heating 

………… 

815-06-40 

ジョセフソン接合 Josephson junction 

………… 

815-01-37 

ジョセフソン電圧標準 Josephson voltage standard 

………… 

815-07-47 

磁化法による交流損失測定 magnetization method for AC loss 

………… 

815-08-15 

磁化率 magnetic susceptibility 

………… 

815-08-11 

磁化臨界電流密度 magnetization critical current density 

………… 

815-03-09 

磁気拡散時定数 magnetic diffusion time constan 

………… 

815-06-23 

磁気拡散率 magnetic diffusivity 

………… 

815-06-22 

磁気ベアリング magnetic bearing 

………… 

815-07-48 

磁気共鳴イメージング装置 magnetic resonance imaging apparatus 

………… 

815-07-36 

磁束の排除 flux expulsion 

………… 

815-01-11 

磁束クリープ flux creep 

………… 

815-03-20 

磁束ピンニング flux pinning 

………… 

815-03-19 

磁束フロー flux flow 

………… 

815-03-21 

磁束線 flux line 

………… 

815-01-16 

磁束線格子 flux line lattice 

………… 

815-01-17 

磁束量子 flux quantum 

………… 

815-01-14 

自然ひずみ natural (logarithmic) strain 

………… 

815-08-01 

湿式巻線法 wet winding 

………… 

815-06-44 

集合組織制御 texture control 

………… 

815-05-23 

焼結 sintering 

………… 

815-05-27 

照射効果 irradiation effect 

………… 

815-03-15 

上部臨界磁界 upper critical (magnetic) field strength 

………… 

815-01-24 

常電導域伝ぱ(播)速度 normal zone propagation velocity 

………… 

815-06-29 

常電導状態 normal (conducting) state 

………… 

815-01-07 

浸し(漬)沸騰(冷却) pool boiling (cooling) 

………… 

815-06-05 

真空含浸 vacuum impregnation 

………… 

815-06-43 

真空断熱 vacuum insulation 

………… 

815-06-14 

浸透法 infiltration process 

………… 

815-05-20 

(ロンドンの)(磁界)侵入深さ  (London) penetration depth 

………… 

815-01-33 

[ス] 

スェージング swaging 

………… 

815-05-02 

SQUID superconducting quantum interference device 

………… 

815-07-46 

ステックレーの安定化基準 Stekleyʼs stability criterion 

………… 

815-06-26 

36 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

スプリットペアコイル split pair coil 

………… 

815-07-06 

スプレイパイロリシス法 spray pyrolysis process 

………… 

815-05-31 

スペーサー spacer 

………… 

815-06-46 

[セ] 

セレーション serration 

………… 

815-08-05 

積層断熱 multilayer insulation 

………… 

815-06-15 

絶縁材料 insulation 

………… 

815-06-45 

絶縁超電導線 insulated superconducting wire 

………… 

815-04-26 

線(超電導関連技術)  wire(in superconductivity-related technology) 

………… 

815-04-01 

前駆体 precursor 

………… 

815-05-26 

[ソ] 

ソレノイド(コイル) solenoid (coil) 

………… 

815-07-04 

ゾル・ゲル法 sol-gel process 

………… 

815-05-28 

双極マグネット dipole magnet 

………… 

815-07-10 

素線(超電導関連技術) strand(in superconductivity-related technology) 

………… 

815-04-07 

[タ] 

ダイポールマグネット dipole magnet 

………… 

815-07-10 

対数ひずみ natural (logarithmic) strain 

………… 

815-08-01 

対流冷却 convection cooling 

………… 

815-06-07 

第一種超電導体 type I superconductor 

………… 

815-01-22 

第二種超電導体 type II superconductor 

………… 

815-01-25 

多心超電導線 multi-filamentary superconducting wire 

………… 

815-04-31 

単一磁束量子デバイス single flux quantum device 

………… 

815-07-45 

単心(超電導)線 single core (superconducting) wire 

………… 

815-04-30 

断熱安定化 adiabatic stabilization 

………… 

815-06-20 

断熱温度上昇 adiabatic temperature rise 

………… 

815-06-34 

[チ] 

チューブ法 tube process 

………… 

815-05-18 

中間状態 intermediate state 

………… 

815-01-19 

中間熱処理 intermediate heat treatment 

………… 

815-05-08 

中空導体 hollow conductor 

………… 

815-04-10 

超電導 superconductivity 

………… 

815-01-02 

超電導HGMS superconducting HGMS 

………… 

815-07-37 

超電導の superconducting 

………… 

815-01-03 

超電導アンテナ superconducting antena 

………… 

815-07-51 (New) 

超電導エネルギー・ギャップ superconducting energy gap 

………… 

815-01-28 

超電導キャビティ(超電導空洞共振器) superconducting cavity 

………… 

815-07-29 

超電導ケーブル superconducting cable 

………… 

815-04-24 

超電導遅延線路 superconducting delay line 

………… 

815-07-52 (New) 

超電導トランジスタ superconducting transistor 

………… 

815-07-42 

超電導トンネル接合ミキサ superconductor-insulator-superconductor mixer 

………… 

815-07-44 

超電導トンネル接合放射線検出器 superconducting tunnel junction radiation 

detectors) 

………… 

815-07-55 (New) 

超電導フィラメント superconducting filament 

………… 

815-04-22 

超電導(バンドパス)フィルター superconducting (band-pass) filter 

………… 

815-07-50 (New) 

超電導膜 superconducting film 

………… 

815-04-29 

超電導マグネット superconducting magnet 

………… 

815-07-03 

超電導(電動)モータ superconducting (electric) motor 

………… 

815-07-18 

超電導モノリス superconducting monolith 

………… 

815-04-32 

超電導記憶素子 superconducting memory 

………… 

815-07-43 

超電導凝縮エネルギー superconducting condensation energy 

………… 

815-01-20 

超電導元素 superconducting element 

………… 

815-02-01 

超電導限流器 superconducting fault current limiter 

………… 

815-07-23 

超電導高こう配磁気分離 superconducting high gradient magnetic separation 

………… 

815-07-37 

37 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

超電導磁気エネルギー貯蔵 (SMES) superconducting magnetic energy storage 

(SMES) 

………… 

815-07-24 

超電導磁気シールド superconducting magnetic shielding 

………… 

815-07-41 

超電導磁気浮上列車 superconducting magnetically levitated train 

………… 

815-07-27 

超電導状態 superconducting state 

………… 

815-01-05 

超電導性の superconductive 

………… 

815-01-04 

超電導線 superconducting wire 

………… 

815-04-23 

超電導体 superconductor 

………… 

815-01-06 

超電導体の体積百分率 volume percent of superconductor 

………… 

815-04-44 

超電導通信ケーブル superconducting communication cable 

………… 

815-07-21 

超電導転移 superconducting transition 

………… 

815-01-08 

超電導電力ケーブル superconducting power cable 

………… 

815-07-20 

超電導発電機 superconducting generator 

………… 

815-07-19 

超電導変圧器 superconducting transformer 

………… 

815-07-22 

超電導粒子加速器 superconducting particle accelerator 

………… 

815-07-28 

超電導量子干渉計 superconducting quantum interference device 

………… 

815-07-46 

超流動ヘリウム superfluid helium 

………… 

815-06-17 

超臨界ヘリウム supercritical helium 

………… 

815-06-16 

直流ジョセフソン効果 DC Josephson effect 

………… 

815-01-38 

直流磁化率法 DC susceptibility method 

………… 

815-08-12 

直流超電導線 DC superconducting wire 

………… 

815-04-35 

[ツ] 

ツイスト(ねじり) twist 

………… 

815-04-48 

ツイストピッチ twist pitch 

………… 

815-04-49 

ツイストピッチ長 twist pitch length 

………… 

815-04-49 

ツイスト加工 twisting 

………… 

815-05-06 

ツイスト超電導線 twisted superconducting wire 

………… 

815-04-34 

通電臨界電流密度 transport critical current density 

………… 

815-03-04 

[テ] 

テープ導体 tape conductor 

………… 

815-04-09 

デグラデーション degradation 

………… 

815-06-49 

低温超電導体 low temperature superconductor, low-Tc superconductor 

………… 

815-02-12 

転位長 transposition (pitch) length 

………… 

815-04-50 

転移端ボロメータ(転移端センサ) transition-edge bolometer (transition-edge 

sensor) 

………… 

815-07-54 (New) 

電気抵抗法 resistance method 

………… 

815-08-10 

伝導冷却 conduction cooling 

………… 

815-06-06 

電流リード(パワーリード) current lead 

………… 

815-06-47 

[ト] 

トレーニング効果 training effect 

………… 

815-06-48 

トロイダルコイル toroidal coil 

………… 

815-07-12 

同位元素効果 isotope effect 

………… 

815-01-40 

凍結乾燥法 freeze-drying process 

………… 

815-05-32 

導体(超電導関連技術) conductor( in superconductivity-related technology) 

………… 

815-04-02 

動的安定化 dynamic stabilization 

………… 

815-06-21 

同心編みケーブル concentric lay cable 

………… 

815-04-05 

等面積法則 equal area theorem 

………… 

815-06-28 

銅酸化物超電導体 copper-oxide (cuprate) superconductor 

………… 

815-02-08 

銅対超電導体(体積)比 copper to superconductor (volume) ratio 

………… 

815-04-42 

銅対非銅部(体積)比 copper to non-copper (volume) ratio 

………… 

815-04-43 

銅比 copper to superconductor (volume) ratio 

………… 

815-04-42 

[ナ] 

内部すず法 internal tin process 

………… 

815-05-19 

長手方向伝ぱ(播) longitudinal propagation 

………… 

815-06-32 

38 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

[ネ] 

熱拡散時定数 thermal diffusion time constant 

………… 

815-06-24 

熱伝達 heat transfer 

………… 

815-06-04 

熱暴走 thermal runaway 

………… 

815-06-30 

熱量法による交流損失測定 calorimetric method for AC loss 

………… 

815-08-16 

[ハ] 

ハイブリッドコイル hybrid coil 

………… 

815-07-17 

ハイブリッドマグネット hybrid magnet 

………… 

815-07-17 

バルク・ピン力 bulk pinning force 

………… 

815-03-25 

パルスマグネット pulsed magnet 

………… 

815-07-16 

パルス電流超電導線 pulsed-current superconducting wire 

………… 

815-04-36 

パンケーキコイル pancake coil 

………… 

815-07-05 

破壊じん性値 fracture toughness 

………… 

815-08-07 

  バルク超電導体 bulk superconductor 

………… 

815-04-65 (New) 

  薄膜導体(被覆導体)coated conductor 

………… 

815-04-66 (New) 

[ヒ] 

B-1(化合物)超電導体 B-1 (compound) superconductor 

………… 

815-02-14 

BCSコヒーレンス長 BCS coherence length 

………… 

815-01-31 

BCS理論 BCS theory 

………… 

815-01-27 

p型銅酸化物超電導体 p-type copper-oxide (cuprate) superconductor 

………… 

815-02-09 

ひずみ効果 strain effect 

………… 

815-03-14 

ビーンモデル Bean model 

………… 

815-03-07 

ビーン−ロンドンモデル Bean−London model 

………… 

815-03-07 

ヒステリシス損失 hysteresis loss 

………… 

815-04-55 

ビレット billet 

………… 

815-05-04 

ピン pin 

………… 

815-03-18 

ピン止め点 pinning site 

………… 

815-03-18 

ピンニング・センタ pinning center 

………… 

815-03-18 

ピン力 pinning force 

………… 

815-03-23 

ピン力密度 pinning force density 

………… 

815-03-25 

ピン力密度のスケール則 scaling law of pinning force density 

………… 

815-03-26 

引抜き drawing 

………… 

815-05-01 

表面インピーダンス surface impedance 

………… 

815-04-62 

表面バリヤ surface barrier 

………… 

815-03-17 

表面ピンニング surface pinning 

………… 

815-03-29 

表面拡散法 surface diffusion process 

………… 

815-05-09 

表面超電導 surface superconductivity 

………… 

815-0l-41 

[フ] 

フラーレン(化合物)超電導体 fullerene (compound) superconductor 

………… 

815-02-17 

フラクソイド fluxoid 

………… 

815-01-15 

フラクソン fluxon 

………… 

815-01-16 

フラクソン格子 fluxon lattice 

………… 

815-01-17 

フラックス・ジャンプ flux jump 

………… 

815-03-22 

フラックスポンプ flux pump 

………… 

815-07-38 

ブロンズ法 bronze process 

………… 

815-05-11 

プラズマスプレー法 plasma spray process 

………… 

815-05-33 

不可逆曲線 irreversibility line 

………… 

815-03-30 

複合加工法 composite fabrication process 

………… 

815-05-10 

複合超電導導体 composite superconductor 

………… 

815-04-21 

複合導体 composite conductor 

………… 

815-04-03 

物理蒸着 (PVD) 法 physical vapor deposition (PVD) process 

………… 

815-05-13 

分割法 sectioning 

………… 

815-06-36 

分流 current sharing 

………… 

815-06-25 

噴霧乾燥法 spray drying process 

………… 

815-05-30 

39 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

粉末や(冶)金法 powder metallurgy process 

………… 

815-05-16 

[ヘ] 

ヘリウムII He II 

………… 

815-06-17 

ヘルムホルツコイル Helmholtz coil 

………… 

815-07-07 

ペロブスカイト(化合物)超電導体 Perovskite (compound) superconductor 

………… 

815-02-06 

編組線(超電導関連技術) braid( in superconductivity-related technology) 

………… 

815-04-06 

編組導体 braided conductor 

………… 

815-04-19 

  偏流 non-uniform current 

………… 

815-06-54 (New) 

[ホ] 

ポロイダルコイル poloidal coil 

………… 

815-07-13 

保護回路 protection circuit 

………… 

815-06-35 

補強材 reinforcing member 

………… 

815-04-46 

補強超電導線 reinforced superconducting wire 

………… 

815-04-28 

捕そく(捉)磁束 trapped flux, residual flux 

………… 

815-03-28 

(複合超電導導体の)母材 matrix (of composite superconductor) 

………… 

815-04-39 

母材対超電導体(体積)比 matrix to superconductor (volume) ratio 

………… 

815-04-41 

放射遮へい(蔽)体(シールド) radiation shield 

………… 

815-06-11 

放射冷却 radiation cooling 

………… 

815-06-10 

ほう(硼)炭化物超電導体 boron carbide superconductor 

………… 

815-02-18 

[マ] 

マイクロ波共振器 microwave resonator 

………… 

815-07-49 (New) 

マイスナー効果 Meissner effect 

………… 

815-01-12 

マイスナー状態 Meissner state 

………… 

815-01-10 

マグネット magnet 

………… 

815-07-02 

マドックの安定化基準 Maddockʼs stability criterion 

………… 

815-06-27 

曲げひずみ bending strain 

………… 

815-08-03 

膜沸騰 film boiling 

………… 

815-06-09 

  マグネシウムほう(硼)化物超電導体(二ほう(硼)化マグネシウム超電導体)

magnesium boride superconductor (magnesium diboride superconductor) 

………… 

815-02-19 (New) 

[ム] 

無心ケーブル coreless cable 

………… 

815-04-08 

[モ] 

モノリシック超電導線 monolithic superconducting wire 

………… 

815-04-32 

[ユ] 

輸送臨界電流密度 transport critical current density 

………… 

815-03-04 

有機物超電導体 organic superconductor 

………… 

815-02-04 

有効フィラメント径 effective filament diameter 

………… 

815-04-61 

有心ケーブル core cable 

………… 

815-04-13 

[ヨ] 

よりピッチ長 stranding pitch length 

………… 

815-04-50 

より線加工 stranding 

………… 

815-05-07 

より線導体(超電導関連技術) stranded conductor( in superconductivity-related 

technology) 

………… 

815-04-15 

汚れた超電導体 dirty superconductor 

………… 

815-01-36 

横方向伝ぱ(播)(線間伝ぱ) transverse propagation 

………… 

815-06-33 

四極マグネット quadrupole magnet 

………… 

815-07-11 

溶融凝固法 melt-textured growth process 

………… 

815-05-22 

溶融法 melt process 

………… 

815-05-24 

要素的ピン力 elementary pinning force 

………… 

815-03-24 

[ラ] 

ラーベス相(化合物)超電導体 Laves phase (compound) superconductor 

………… 

815-02-15 

40 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ラザフォードケーブル Rutherford cable 

………… 

815-04-18 

[リ] 

リアクト・アンド・ワインド法 react and wind technique 

………… 

815-06-42 

リッツケーブル litz cable 

………… 

815-04-14 

粒子検出器 particle detector 

………… 

815-07-30 

臨界温度 critical temperature 

………… 

815-01-09 

臨界磁界 critical (magnetic) field strength 

………… 

815-01-21 

臨界状態モデル critical state model 

………… 

815-03-06 

臨界電流 critical current 

………… 

815-03-01 

臨界電流基準 critical current criterion 

………… 

815-03-02 

臨界電流密度critical current density 

………… 

815-03-03 

臨界面 critical surface 

………… 

815-03-05 

  粒界弱結合 grain boundary weak link 

………… 

815-03-01 (New) 

[レ] 

レーストラックコイル race track coil 

………… 

815-07-09 

冷間加工 cold work 

………… 

815-05-03 

冷却チャンネル cooling channel 

………… 

815-06-03 

冷凍機 cryocooler 

………… 

815-06-02 

  冷凍機冷却超電導マグネット(無冷媒超電導マグネット)(伝導冷却型超電導マ

グネット)(直冷式超電導マグネット)cryocooler-cooled superconducting magnet 
(cryogen-free superconducting magnet) (conduction cooled superconducting magnet) 
(directly cooled superconducting magnet) 

………… 

815-06-51 (New) 
 

[ロ] 

ローレンツ力(フラクソンに作用する) Lorentz force (on fluxons) 

………… 

815-03-16 

[ワ] 

ワインド・アンド・リアクト法 wind and react technique 

………… 

815-06-41 

41 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

アルファベット順索引 

[A] 

A-15 (compound) superconductor A - 15(化合物)超電導体 

………… 

815-02-13 

AC Josephson effect 交流ジョセフソン効果 

………… 

815-01-39 

AC loss 交流損失 

………… 

815-04-54 

AC superconducting wire 交流超電導線 

………… 

815-04-37 

AC susceptibility 交流磁化率 

………… 

815-08-13 

AC susceptibility method 交流磁化率法 

………… 

815-08-14 

adiabatic stabilization 断熱安定化 

………… 

815-06-20 

adiabatic temperature rise 断熱温度上昇 

………… 

815-06-34 

alloy superconductor 合金超電導体 

………… 

815-02-02 

aspect ratio アスペクト比 

………… 

815-04-51 

[B] 

B-1 (compound) superconductor B - 1(化合物)超電導体 

………… 

815-02-14 

BCS coherence length BCSコヒーレンス長 

………… 

815-01-31 

BCS theory BCS理論 

………… 

815-01-27 

Bean−London model ビーン−ロンドンモデル 

………… 

815-03-07 

Bean model ビーンモデル 

………… 

815-03-07 

bending strain 曲げひずみ 

………… 

815-08-03 

billet ビレット 

………… 

815-05-04 

boron carbide superconductor ほう(硼)炭化物超電導体 

………… 

815-02-18 

braid(in superconductivity-related technology) 編組線(超電導関連技術) 

………… 

815-04-06 

braided conductor 編組導体 

………… 

815-04-19 

bronze process ブロンズ法 

………… 

815-05-11 

bulk pinning force バルク・ピン力 

………… 

815-03-25 

bulk superconductor (bulk superconductor magnet) バルク超電導体 

………… 

815-04-65 (New) 

[C] 

cable(in superconductivity-related technology) ケーブル(超電導関連技術) 

………… 

815-04-04 

cable-in-conduit conductor ケーブル・イン・コンジット導体 

………… 

815-04-20 

calcination か焼 

………… 

815-05-25 

calcining か焼 

………… 

815-05-25 

calorimetric method for AC loss 熱量法による交流損失測定 

………… 

815-08-16 

chemical vapor deposition (CVD) process 化学蒸着 (CVD) 法 

………… 

815-05-12 

Chevrel phase (compound) superconductor シェブレル相(化合物)超電導体 

………… 

815-02-16 

clean superconductor きれいな超電導体 

………… 

815-01-35 

coated conductor  薄膜導体(被覆導体) 

………… 

815-04-66 (New) 

coherence length コヒーレンス長 

………… 

815-01-32 

coil コイル 

………… 

815-07-01 

cold work 冷間加工 

………… 

815-05-03 

compact cryocooler  小型冷凍機 

………… 

815-06-53 (New) 

compact round cable 圧縮型円形ケーブル 

………… 

815-04-12 

compact stranded conductor 圧縮型より線導体 

………… 

815-04-16 

compliance method コンプライアンス法 

………… 

815-08-08 

composite conductor 複合導体 

………… 

815-04-03 

composite fabrication process 複合加工法 

………… 

815-05-10 

composite superconductor 複合超電導導体 

………… 

815-04-21 

compound superconductor 化合物超電導体 

………… 

815-02-03 

concentric lay cable 同心編みケーブル 

………… 

815-04-05 

conduction cooling 伝導冷却 

………… 

815-06-06 

conductor(in superconductivity-related technology) 導体(超電導関連技術) 

………… 

815-04-02 

convection cooling 対流冷却 

………… 

815-06-07  

42 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

cooling channel 冷却チャンネル 

………… 

815-06-03 

copper-oxide (cuprate) superconductor 銅酸化物超電導体 

………… 

815-02-08 

Cooper pair クーパー対 

………… 

815-01-26 

copper to non-copper (volume) ratio 銅対非銅部(体積)比 

………… 

815-04-43 

copper to superconductor (volume) ratio 銅対超電導体(体積)比,銅比 

………… 

815-04-42 

coprecipitation process 共沈法 

………… 

815-05-29 

core cable 有心ケーブル 

………… 

815-04-13 

coreless cable 無心ケーブル 

………… 

815-04-08 

corner radius コーナR(面取半径) 

………… 

815-04-52 

coupled secondary coil 結合二次コイル 

………… 

815-06-39 

coupling current 結合電流 

………… 

815-04-57 

(filament) coupling (current) loss (フィラメント間)結合(電流)損失 

………… 

815-04-59 

(filament) coupling time constant (フィラメント)結合時定数 

………… 

815-04-60 

critical current 臨界電流 

………… 

815-03-01 

critical current criterion 臨界電流基準 

………… 

815-03-02 

critical current density 臨界電流密度 

………… 

815-03-03 

critical (magnetic) field strength 臨界磁界 

………… 

815-01-21 

critical state model 臨界状態モデル 

………… 

815-03-06 

critical surface 臨界面 

………… 

815-03-05 

critical temperature 臨界温度 

………… 

815-01-09 

cryocooler 冷凍機 

………… 

815-06-02 

cryocooler-cooled superconducting magnet (cryogen-free superconducting magnet) 
(conduction cooled superconducting magnet) (directly cooled superconducting magnet)  
冷凍機冷却超電導マグネット(無冷媒超電導マグネット)(伝導冷却型超電導マ
グネット)(直冷式超電導マグネット) 

………… 

815-06-51 (New) 

cryogenic refrigeration 極低温冷凍 

………… 

815-06-01 

cryostat クライオスタット 

………… 

815-06-50 

cryotron クライオトロン 

………… 

815-07-39 

CuO2 layer CuO2面(CuO2シート) 

………… 

815-02-07 

CuO2 plane CuO2面(CuO2シート) 

………… 

815-02-07 

CuO2 sheet CuO2面(CuO2シート) 

………… 

815-02-07 

current lead 電流リード(パワーリード) 

………… 

815-06-47 

current sharing 分流 

………… 

815-06-25 

CVD process  化学蒸着(CVD)法 

………… 

815-05-12 

cyclotron サイクロトロン 

………… 

815-07-31 

[D] 

DC Josephson effect 直流ジョセフソン効果 

………… 

815-01-38 

DC superconducting wire 直流超電導線 

………… 

815-04-35 

DC susceptibility method 直流磁化率法 

………… 

815-08-12 

degradation デグラデーション 

………… 

815-06-49 

diffusion barrier 拡散障壁 

………… 

815-04-45 

dipole magnet ダイポールマグネット,双極マグネット 

………… 

815-07-10 

dirty superconductor 汚れた超電導体 

………… 

815-01-36 

drawing 引抜き 

………… 

815-05-01 

dynamic stabilization 動的安定化 

………… 

815-06-21 

[E] 

eddy current loss 渦電流損失 

………… 

815-04-56 

eddy currents 渦電流 

………… 

815-04-53 

effective filament diameter 有効フィラメント径 

………… 

815-04-61 

electrical resistance method  電気抵抗法 

………… 

815-08-10 

elementary pinning force 要素的ピン力 

………… 

815-03-24 

equal area theorem 等面積法則 

………… 

815-06-28 

ex-situ process エクスシチュー法 

………… 

815-05-15 

external diffusion process 外部拡散法 

………… 

815-05-17 

external resistor 外部抵抗 

………… 

815-06-38 

extrusion 押出し 

………… 

815-05-05 

43 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

[F] 

film boiling 膜沸騰 

………… 

815-06-09 

flux creep 磁束クリープ 

………… 

815-03-20 

flux expulsion 磁束の排除 

………… 

815-01-11 

flux flow 磁束フロー 

………… 

815-03-21 

flux jump フラックス・ジャンプ 

………… 

815-03-22 

flux line 磁束線 

………… 

815-01-16 

flux line lattice 磁束線格子 

………… 

815-01-17 

flux pinning 磁束ピンニング 

………… 

815-03-19 

flux pump フラックスポンプ 

………… 

815-07-38 

flux quantum 磁束量子 

………… 

815-01-14 

fluxoid フラクソイド 

………… 

815-01-15 

fluxon フラクソン 

………… 

815-01-16 

fluxon lattice フラクソン格子 

………… 

815-01-17 

force-cooled superconducting wire 強制冷却超電導線 

………… 

815-04-27 

fracture toughness 破壊じん性値 

………… 

815-08-07 

freeze-drying process 凍結乾燥法 

………… 

815-05-32 

full stabilization 完全安定化 

………… 

815-06-19 

fullerene (compound) superconductor フラーレン(化合物)超電導体 

………… 

815-02-17 

[G] 

G-L parameter G-Lパラメータ 

………… 

815-01-34 

Ginzburg−Landau parameter ギンツブルグ−ランダウ・パラメータ 

………… 

815-01-34 

Ginzburg−Landau theory ギンツブルグ−ランダウ理論 

………… 

815-01-29 

grading グレーディング 

………… 

815-06-37 

grain boundary weak link  粒界弱結合 

………… 

815-03-31 (New) 

gyrotron ジャイロトロン 

………… 

815-07-32 

[H] 

He II ヘリウム II 

………… 

815-06-17 

Helmholtz coil ヘルムホルツコイル 

………… 

815-07-07 

heat transfer 熱伝達 

………… 

815-06-04 

high magnetic field single crystal growther  高磁界単結晶引き上げ装置 

………… 

815-07-56 (New) 

high temperature superconductor 高温超電導体 

………… 

815-02-11 

high-Tc superconductor 高温超電導体 

………… 

815-02-11 

hollow conductor 中空導体 

………… 

815-04-10 

hybrid coil ハイブリッドコイル 

………… 

815-07-17 

hybrid magnet ハイブリッドマグネット 

………… 

815-07-17 

hysteresis loss ヒステリシス損失 

………… 

815-04-55 

[I] 

Ic criterion Ic基準 

………… 

815-03-02 

impregnated coil 含浸コイル 

………… 

815-07-15 

in-situ process インシチュー法,インサイチュー法 

………… 

815-05-14 

infiltration process 浸透法 

………… 

815-05-20 

insulated superconducting wire 絶縁超電導線 

………… 

815-04-26 

insulation 絶縁材料 

………… 

815-06-45 

intermediate heat treatment 中間熱処理 

………… 

815-05-08 

intermediate state 中間状態 

………… 

815-01-19 

internal tin process 内部すず法 

………… 

815-05-19 

irradiation effect 照射効果 

………… 

815-03-15 

irreversibility line 不可逆曲線 

………… 

815-03-30 

isotope effect 同位元素効果 

………… 

815-01-40 

[J] 

jelly roll process ジェリーロール法 

………… 

815-05-21 

Josephson junction ジョセフソン接合 

………… 

815-01-37 

44 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

Josephson voltage standard ジョセフソン電圧標準 

………… 

815-07-47 

Joule heating ジュール発熱 

………… 

815-06-40 

[K] 

keystone stranded conductor キーストーン型より線導体 

………… 

815-04-17 

Kim model キムモデル 

………… 

815-03-08 

Kramer's law クレーマー則 

………… 

815-03-27 

[L] 

Laves phase (compound) superconductor ラーベス相(化合物)超電導体 

………… 

815-02-15 

litz cable リッツケーブル 

………… 

815-04-14 

longitudinal propagation 長手方向伝ぱ(播) 

………… 

815-06-32 

Lorentz force (on fluxons)  ローレンツ力(フラクソンに作用する) 

………… 

815-03-16 

low temperature superconductor 低温超電導体 

………… 

815-02-12 

low-Tc superconductor 低温超電導体 

………… 

815-02-12 

lower critical (magnetic) field strength 下部臨界磁界 

………… 

815-01-23 

[M] 

Maddock's stability criterion マドックの安定化基準 

………… 

815-06-27 

magnesium boride superconductor (magnesium dibolide superconductor) マグネシウム
硼化物超電導体 (二硼化マグネシウム超電導体) 

………… 

815-02-19 (New) 

magnet マグネット 

………… 

815-07-02 

magnetic bearing 磁気ベアリング 

………… 

815-07-48 

magnetic diffusion time constant 磁気拡散時定数 

………… 

815-06-23 

magnetic diffusivity 磁気拡散率 

………… 

815-06-22 

magnetic resonance imaging apparatus 磁気共鳴イメージング装置 

………… 

815-07-36 

magnetic susceptibility 磁化率 

………… 

815-08-11 

magnetization critical current density 磁化臨界電流密度 

………… 

815-03-09 

magnetization method for AC loss 磁化法による交流損失測定 

………… 

815-08-15 

magneto hydrodynamic (MHD) generation MHD(電磁流体)発電 

………… 

815-07-26 

matrix (of composite superconductor)  (複合超電導導体の)母材 

………… 

815-04-39 

matrix to superconductor (volume) ratio 母材対超電導体(体積)比 

………… 

815-04-41 

maximum bending strain 最大曲げひずみ 

………… 

815-08-04 

Meissner effect マイスナー効果 

………… 

815-01-12 

Meissner state マイスナー状態 

………… 

815-01-10 

melt process 溶融法 

………… 

815-05-24 

melt-textured growth process 溶融凝固法 

………… 

815-05-22 

MHD generation  MHD(電磁流体)発電 

………… 

815-07-26 

microwave resonator  マイクロ波共振器 

………… 

815-07-49 (New) 

minimum propagation zone (MPZ) criterion 最小伝ぱ(播)領域 (MPZ) 基準 

………… 

815-06-31 

mixed matrix (of a composite superconductor) (複合超電導導体の)混合母材 

………… 

815-04-40 

mixed state 混合状態 

………… 

815-01-18 

MLI  積層断熱 

………… 

815-06-15 

monolithic superconducting wire モノリシック超電導線 

………… 

815-04-32 

MPZ criterion  最小伝ぱ(播)領域(MPZ)基準 

………… 

815-06-31 

MRI apparatus MRI装置 

………… 

815-07-36 

multi-filamentary superconducting wire 多心超電導線 

………… 

815-04-31 

multilayer insulation 積層断熱 

………… 

815-06-15 

[N] 

n-type copper-oxide (cuprate) superconductor n型銅酸化物超電導体 

………… 

815-02-10 

n-value( of a superconductor) n-値(超電導体のn-値) 

………… 

815-03-10 

natural (logarithmic) strain 自然ひずみ,対数ひずみ 

………… 

815-08-01 

nominal (engineering) strain 公称ひずみ,工学ひずみ 

………… 

815-08-02 

normal (conducting) state 常電導状態 

………… 

815-01-07 

normal zone propagation velocity 常電導域伝ぱ(播)速度 

………… 

815-06-29 

non-uniform current  偏流 

………… 

815-06-54 (New) 

NMR apparatus NMR装置 

………… 

815-07-35 

45 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

nuclear fusion generation 核融合発電 

………… 

815-07-25 

nuclear magnetic resonance apparatus 核磁気共鳴 (NMR) 装置 

………… 

815-07-35 

nucleate boiling 核沸騰 

………… 

815-06-08 

[O] 

(superconducting) order parameter (超電導)オーダー・パラメータ 

………… 

815-01-30 

organic superconductor 有機物超電導体 

………… 

815-02-04 

oxide superconductor 酸化物超電導体 

………… 

815-02-05 

[P] 

p-type copper oxide (cuprate) superconductor p型銅酸化物超電導体 

………… 

815-02-09 

pancake coil パンケーキコイル 

………… 

815-07-05 

particle detector 粒子検出器 

………… 

815-07-30 

PCS  永久電流スイッチ 

………… 

815-07-40 

(London) penetration depth (ロンドンの)(磁界)侵入深さ 

………… 

815-01-33 

perfect diamagnetism 完全反磁性 

………… 

815-01-01 

Perovskite (compound) superconductor ペロブスカイト(化合物)超電導体 

………… 

815-02-06 

persistent current 永久電流 

………… 

815-01-13 

persistent current switch (PCS) 永久電流スイッチ (PCS) 

………… 

815-07-40 

physical vapor deposition (PVD) process 物理蒸着 (PVD) 法 

………… 

815-05-13 

pin ピン 

………… 

815-03-18 

pinning center ピンニング・センタ 

………… 

815-03-18 

pinning force ピン力 

………… 

815-03-23 

pinning force density ピン力密度 

………… 

815-03-25 

pinning site ピン止め点 

………… 

815-03-18 

plasma spray process プラズマスプレー法 

………… 

815-05-33 

poloidal coil ポロイダルコイル 

………… 

815-07-13 

pool boiling (cooling) 浸し(漬)沸騰(冷却) 

………… 

815-06-05 

powder metallurgy process 粉末冶金法 

………… 

815-05-16 

precursor 前駆体 

………… 

815-05-26 

protection circuit 保護回路 

………… 

815-06-35 

proximity coupling current 近接結合電流 

………… 

815-04-58 

(superconducting) proximity effect (超電導)近接効果 

………… 

815-01-42 

pulsed magnet パルスマグネット 

………… 

815-07-16 

pulsed-current superconducting wire パルス電流超電導線 

………… 

815-04-36 

PVD process  物理蒸着(PVD)法 

………… 

815-05-13 

[Q] 

quadrupole magnet クアドラポールマグネット,四極マグネット 

………… 

815-07-11 

quench クエンチ 

………… 

815-03-11 

quench detector  クエンチ検出器 

………… 

815-06-52 (New) 

[R] 

race track coil レーストラックコイル 

………… 

815-07-09 

radiation cooling 放射冷却 

………… 

815-06-10 

radiation shield 放射遮へい(蔽)体(シールド) 

………… 

815-06-11 

react and wind technique リアクト・アンド・ワインド法 

………… 

815-06-42 

recovery current 回復電流 

………… 

815-03-13 

reinforced superconducting wire 補強超電導線 

………… 

815-04-28 

reinforcing member 補強材 

………… 

815-04-46 

residual flux 残留磁束 

………… 

815-03-28 

residual gas 残留ガス 

………… 

815-06-12 

residual gas heat transfer 残留ガス熱伝達 

………… 

815-06-13 

residual resistance ratio 残留抵抗比 

………… 

815-04-64 

residual resistivity 残留比抵抗,残留抵抗率 

………… 

815-04-63 

RRR (abbreviation) 残留抵抗比 

………… 

815-04-64 

Rutherford cable ラザフォードケーブル 

………… 

815-04-18 

46 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

[S] 

S - N curve S - N曲線 

………… 

815-08-09 

saddle coil くら(鞍)型コイル 

………… 

815-07-08 

scaling law of pinning force density ピン力密度のスケール則 

………… 

815-03-26 

S/D (abbreviation) 間隔対直径比 

………… 

815-04-38 

sectioning 分割法 

………… 

815-06-36 

serration セレーション 

………… 

815-08-05 

SFQ device SFQデバイス 

………… 

815-07-45 

sheath シース 

………… 

815-04-47 

shim coil シムコイル 

………… 

815-07-14 

single core (superconducting) wire 単心(超電導)線 

………… 

815-04-30 

single flux quantum device 単一量子磁束デバイス 

………… 

815-07-45 

sintering 焼結 

………… 

815-05-27 

SIS mixer SISミキサ 

………… 

815-07-44 

SMES  超電導磁気エネルギー貯蔵 

………… 

815-07-24 

sol-gel process ゾル・ゲル法 

………… 

815-05-28 

solenoid (coil) ソレノイド(コイル) 

………… 

815-07-04 

spacer スペーサー 

………… 

815-06-46 

spacing to diameter ratio 間隔対直径比 

………… 

815-04-38 

split pair coil スプリットペアコイル 

………… 

815-07-06 

spray drying process 噴霧乾燥法 

………… 

815-05-30 

spray pyrolysis process スプレイパイロリシス法 

………… 

815-05-31 

SQUID (abbreviation) 超電導量子干渉計 

………… 

815-07-46 

stabilization 安定化 

………… 

815-06-18 

stabilized superconducting wire 安定化超電導線 

………… 

815-04-25 

stabilizer 安定化材 

………… 

815-03-12 

Stekleyʼs stability criterion ステックレーの安定化基準 

………… 

815-06-26 

strain effect ひずみ効果 

………… 

815-03-14 

strand(in superconductivity-related technology) 素線(超電導関連技術) 

………… 

815-04-07 

stranded conductor(in superconductivity-related technology) より線導体(超電導関連技
術) 

………… 

815-04-15 

stranding より線加工 

………… 

815-05-07 

stranding pitch length よりピッチ長 

………… 

815-04-50 

stress effect 応力効果 

………… 

815-03-14 

stress intensity factor 応力拡大係数 

………… 

815-08-06 

superconducting 超電導の 

………… 

815-01-03 

superconducting antenna  超電導アンテナ 

………… 

815-07-51 (New) 

superconducting cable 超電導ケーブル 

………… 

815-04-24 

superconducting cavity 超電導キャビティ(超電導空洞共振器) 

………… 

815-07-29 

superconducting communication cable 超電導通信ケーブル 

………… 

815-07-21 

superconducting condensation energy 超電導凝縮エネルギー 

………… 

815-01-20 

superconducting element 超電導元素 

………… 

815-02-01 

superconducting energy gap 超電導エネルギー・ギャップ 

………… 

815-01-28 

superconducting (band pass) filter  超電導(バンドパス)フィルター 

………… 

815-07-50 (New) 

superconducting delay line  超電導遅延線路 

………… 

815-07-52 (New) 

superconducting fault current limiter 超電導限流器 

………… 

815-07-23 

superconducting filament 超電導フィラメント 

………… 

815-04-22 

superconducting film 超電導膜 

………… 

815-04-29 

superconducting generator 超電導発電機 

………… 

815-07-19 

superconducting HGMS 超電導HGMS 

………… 

815-07-37 

superconducting high gradient magnetic separation 超電導高こう配磁気分離 

………… 

815-07-37 

superconducting magnet 超電導マグネット 

………… 

815-07-03 

superconducting magnetic energy storage (SMES)  超電導磁気エネルギー貯蔵 
(SMES) 

………… 

815-07-24 

superconducting magnetic shielding 超電導磁気シールド 

………… 

815-07-41 

superconducting magnetically levitated train 超電導磁気浮上列車 

………… 

815-07-27 

superconducting memory 超電導記憶素子 

………… 

815-07-43 

superconducting monolith 超電導モノリス 

………… 

815-04-32 

47 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

superconducting (electric) motor 超電導(電動)モータ 

………… 

815-07-18 

superconducting particle accelerator 超電導粒子加速器 

………… 

815-07-28 

superconducting power cable 超電導電力ケーブル 

………… 

815-07-20 

superconducting quantum interference device 超電導量子干渉計 

………… 

815-07-46 

superconducting state 超電導状態 

………… 

815-01-05 

superconducting transformer 超電導変圧器 

………… 

815-07-22 

superconducting transistor 超電導トランジスタ 

………… 

815-07-42 

superconducting transition 超電導転移 

………… 

815-01-08 

superconducting tunnel junction radiation detectors  超電導トンネル接合放射線検出器 ………… 

815-07-55 (New) 

superconducting wire 超電導線 

………… 

815-04-23 

superconductive 超電導性の 

………… 

815-01-04 

superconductivity 超電導 

………… 

815-01-02 

superconductor 超電導体 

………… 

815-01-06 

superconductor-insulator-superconductor mixer 超電導トンネル接合ミキサ 

………… 

815-07-44 

supercritical helium 超臨界ヘリウム 

………… 

815-06-16 

superfluid helium 超流動ヘリウム 

………… 

815-06-17 

surface barrier 表面バリヤ 

………… 

815-03-17 

surface diffusion process 表面拡散法 

………… 

815-05-09 

surface impedance 表面インピーダンス 

………… 

815-04-62 

surface pinning 表面ピンニング 

………… 

815-03-29 

surface superconductivity 表面超電導 

………… 

815-01-41 

swaging スェージング 

………… 

815-05-02 

synchrotron シンクロトロン 

………… 

815-07-33 

synchrotron radiation facility シンクロトロン放射光装置 

………… 

815-07-34 

[T] 

tape conductor テープ導体 

………… 

815-04-09 

texture control 集合組織制御 

………… 

815-05-23 

thermal diffusion time constant 熱拡散時定数 

………… 

815-06-24 

thermal runaway 熱暴走 

………… 

815-06-30 

three-component superconducting wire 三層構造超電導線 

………… 

815-04-33 

toroidal coil トロイダルコイル 

………… 

815-07-12 

training effect トレーニング効果 

………… 

815-06-48 

transition-edge bolometer (transition-edge sensor)  転移端ボロメータ(転移端センサ  
  ー) 

………… 

815-07-54 (New) 

transport critical current density 輸送臨界電流密度,通電臨界電流密度 

………… 

815-03-04 

transposition (pitch) length 転位長 

………… 

815-04-50 

transverse propagation 横方向伝ぱ(播)(線間伝ぱ) 

………… 

815-06-33 

trapped flux  捕そく(捉)磁束 

………… 

815-03-28 

tube process チューブ法 

………… 

815-05-18 

tubular conductor 管状導体 

………… 

815-04-11 

twist ツイスト(ねじり) 

………… 

815-04-48 

twist pitch ツイストピッチ 

………… 

815-04-49 

twist pitch length ツイストピッチ長 

………… 

815-04-49 

twisted superconducting wire ツイスト超電導線 

………… 

815-04-34 

twisting ツイスト加工 

………… 

815-05-06 

type I superconductor 第一種超電導体 

………… 

815-01-22 

type II superconductor 第二種超電導体 

………… 

815-01-25 

[U] 

upper critical (magnetic) field strength 上部臨界磁界 

………… 

815-01-24 

[V] 

vacuum impregnation 真空含浸 

………… 

815-06-43 

vacuum insulation 真空断熱 

………… 

815-06-14 

vortex 渦糸 

………… 

815-01-16 

vortex lattice 渦糸格子 

………… 

815-01-17 

volume percent of superconductor 超電導体の体積百分率 

………… 

815-04-44 

48 

H 7005:2005  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

[W] 

wet winding 湿式巻線法 

………… 

815-06-44 

wind and react technique ワインド・アンド・リアクト法 

………… 

815-06-41 

Wire(in superconductivity-related technology) 線(超電導関連技術) 

………… 

815-04-01