H 7003:2007
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 分類······························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
索引 ································································································································· 13
H 7003:2007
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,財団法人大阪科学
技術センター(OSTEC)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正す
べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS H 7003:1989は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格
JIS
H 7003:2007
水素吸蔵合金用語
Glossary of terms used in hydrogen absorbing alloys
1
適用範囲
この規格は,水素吸蔵合金及びその応用に関する主な用語(以下,“用語”という。)並びに定義につい
て規定する。
2
分類
用語の分類は,次による。
a) 材料及び加工方法
b) 現象・物性・構造
c) 測定方法
d) 応用
3
用語及び定義
用語及び定義は,次による。
a) 材料及び加工方法
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1001
水素吸蔵合金
金属水素化物を生成する合金のうち,使用する条件の下
で水素の吸蔵・放出の反応が速く,その可逆性の高い合
金。
注記 水素吸蔵合金は,水素貯蔵合金ともいう。一般に,
金属結合型水素化物を生成する合金を指すこと
が多く,水素との親和力の強い金属と,親和力の
弱い金属との合金である。この合金には,多量の
水素が貯蔵され,その水素は,加熱又は減圧によ
って放出され,冷却又は加圧によって吸蔵され
る。その放出・吸蔵は可逆的であり,その反応速
度は速い。
hydrogen absorbing
alloys,
hydrogen storage alloys
1002
金属水素化物
金属元素と水素との化合物の総称。金属結合型水素化
物,共有結合型水素化物,及びイオン結合型水素化物に
分類する。
注記 英文の頭文字MHで表記することがある。
metal hydride,
MH
1003
金属結合型水素化物
金属的な性質をもつ金属水素化物。
注記 多くの水素吸蔵合金は,この型に属する。
LaNi5H6.6及びTiFeH1.9のような不定比の水素化物
を生成するものが多い。水素化されても金属格子
の構造が基本的には変わらず,単に格子間隔が大
きくなる。
metallic hydride
2
H 7003:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1004
共有結合型水素化物
金属と水素との結合が共有結合的な性質をもつ金属水
素化物。
注記 これらの水素化物には,共有結合型特有の,金属
−水素間伸縮振動に基づく赤外線の吸収が認め
られる。また,水素化反応及び脱水素化反応の活
性化エネルギーは,一般に大きい。分子状の及び
重合体状の金属水素化物が多く,分子状では
SiH4,重合体状でAlH3,更に,ヒドリド錯体で
NaBH4,LiAlH4などが知られている。
covalent hydride
1005
イオン結合型水素化
物
金属と水素との結合が,イオン結合的な性質をもつ金属
水素化物。
注記 イオン結合型水素化物は,イオン型水素化物又は
塩型水素化物ともいう。この化合物の中では,金
属が陽イオンであり,水素が陰イオンである。融
解物は高い導電性を示し,電気分解すると陽極側
から水素が発生する。また,水素化によって,金
属は収縮し,水素化反応には大きな発熱を伴う。
アルカリ金属を主成分とする水素化物には,この
型に属するものが多い。
ionic hydride
1006
錯体系水素化物
共有結合型水素化物のうち,特に,錯体を形成する水素
化物。
注記 リチウム,ナトリウム,アルミニウムなどを主成
分とするイミド・アミド系化合物,アラネート及
びマグネシウム化合物などがある。水素化・脱水
素化のときに相分離・結合を伴うものが多く,反
応速度は比較的遅いが,軽量な水素化物が多い。
complex hydride
1007
アモルファス水素吸
蔵合金
非晶質の水素吸蔵合金。
注記 アモルファス水素吸蔵合金は,水素吸蔵アモルフ
ァス合金又は非晶質水素吸蔵合金ともいう。主と
して第4族元素の,水素との親和力が強い遷移金
属に,Cu,Niなどの他の金属を加え,液体急冷
法,蒸着法,スパッタ法又はその他の急速凝固法
によって得られる。Ti-Cu系,Ti-Ni系,Zr-Ni系,
La-Ni系などが知られ,圧力−組成等温線図にプ
ラトー域がなく,水素吸蔵による体積膨張率が比
較的小さい。
hydrogen absorbing
amorphous alloys
1008
ミッシュメタル
希土類元素の混合物。
注記 Ce,La,Pr,Ndなどを含み,単一元素に抽出・
精製しないで希土類混合物のままLa-Ni系のLa
の代わりに用いられることもある。産地によって
成分が少しずつ異なる場合がある。Mmと表記さ
れることがある。
mischmetal,
mishmetal
1009
カルシウム系水素吸
蔵合金
水素との親和力が強いCaと他の遷移金属を主成分とす
る合金。
注記 カルシウム系水素吸蔵合金は,カルシウム基水素
吸蔵合金又はカルシウム基合金ともいう。CaNi5
が代表であり,LaNi5と同じAB5型の六方晶構造
の合金がよく知られる。
calcium based hydrogen
absorbing alloys
3
H 7003:2007
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
1010
希土類系水素吸蔵合
金
水素との親和力が強いLa,Ceなどの希土類と他の遷移
金属を主成分とする水素吸蔵合金。
注記 希土類系水素吸蔵合金は,希土類合金ともいう。
LaNi5,MmNi5などの六方晶構造のAB5型合金が
よく知られる。
rare earth based hydrogen
absorbing alloys
1011
マグネシウム系水素
吸蔵合金
水素との親和力が強いMgを主成分とする水素吸蔵合
金。
注記 マグネシウム系水素吸蔵合金は,マグネシウム基
合金ともいう。質量当たりの水素吸蔵量が大き
く,高温型水素化物に属する。
magnesium based
hydrogen absorbing
alloys
1012
チタン系水素吸蔵合
金
水素との親和力が強いTiと他の遷移金属を主成分とす
る合金。
注記 チタン系水素吸蔵合金は,チタン基合金又はTi
系合金ともいう。CsCl型構造をもつTi-Fe系,Ti-Ni
系,ラーベス相構造をもつTi-Mn系,BCC構造
をもつTi-V合金などがある。
titanium based hydrogen
absorbing alloys
1013
ジルコニウム系水素
吸蔵合金
水素との親和力が強いZrと他の遷移金属を主成分とす
る合金。
注記 ジルコニウム系水素吸蔵合金は,ジルコニウム基
水素吸蔵合金,ジルコニウム基合金又はZr系合
金ともいう。ラーベス相のZr-Mn系などがある。
zirconium based hydrogen
absorbing alloys
1014
ラーベス相水素吸蔵
合金
水素吸蔵合金のうち,ラーベス相構造をもつ水素吸蔵合
金。
注記 ラーベス相水素吸蔵合金は,ラーベス相合金又は
ラーバス相合金ともいう。MgCu2,MgZn2,MgNi2
などがある。また,そのほかの合金として,Ti-Mn
合金,Ti-Cr合金,Zr-Mn合金などがある。
Laves phase hydrogen
absorbing alloys
1015
高温型水素化物
標準分解温度が200 ℃以上の水素化物。
注記 マグネシウム系水素吸蔵合金が生成する水素化
物,Ti-Ni系合金(チタン系水素吸蔵合金)が生
成する水素化物などがある。
high temperature hydride
1016
中温型水素化物
標準分解温度が50〜200 ℃の水素化物。
注記 Ca-Ni系合金,Ti-Co系合金,Zr-Mn系合金などの
水素化物がある。
medium temperature
hydride
1017
低温型水素化物
標準分解温度が50 ℃未満の水素化物。
注記 La-Ni系合金,Mm-Ni系合金,Ti-Fe系合金,Ti-Mn
系合金などの水素化物がある。
low temperature hydride
1018
AB5型水素吸蔵合金
化学組成がAB5で表される水素吸蔵合金。
Aは水素との親和力が強い元素を示し,Bは弱い元素を
示す。
注記 多くの場合,Bは遷移元素である。希土類を含む
多くの水素吸蔵合金がこの組成をもつ。LaNi5,
MmNi5などがある。
AB5 type hydrogen
absorbing alloys,
AB5 alloys
1019
AB2型水素吸蔵合金
化学組成がAB2で表される水素吸蔵合金。
Aは水素との親和力が強い元素を示し,Bは弱い元素を
示す。
注記 ラーベス相合金は,この組成をもつ。MgCu2,
MgZn2,MgNi2などがある。
AB2 type hydrogen
absorbing alloys,
AB2 alloys
4
H 7003:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1020
AB型水素吸蔵合金
化学組成がABで表される水素吸蔵合金。
Aは水素との親和力が強い元素を示し,Bは弱い元素を
示す。
注記 TiFe,TiCo,TiCrなどがある。
AB type hydrogen
absorbing alloys,
AB alloys
1021
BCC水素吸蔵合金
水素吸蔵合金のうち,体心立方構造を基本構造とする金
属の固溶体。
注記 BCC水素吸蔵合金は,BCC固溶体水素吸蔵合金
又はBCC合金ともいう。平衡相ではチタン系水
素吸蔵合金に見られ,非平衡相系ではマグネシウ
ム系水素吸蔵合金にもこの構造をもつものがあ
る。BCC水素吸蔵合金は,高い水素吸蔵量を示す
ものが多く,複数のプラトーをもつことがある。
BCC type hydrogen
absorbing alloys
1022
活性化
水素吸蔵合金の水素吸蔵・放出の反応を促進すること。 activation
1023
メカニカルアロイン
グ
原料金属に,機械的変形を繰り返し長時間かけることに
よって,ミクロに混合して合金化する方法。
注記 ボールミルなどによるメカニカルアロイングに
よって,多くの金属が合金になることが発見され
ている。非平衡相及び非晶質材料ができることが
多い。
mechanical alloying
b) 現象・物性・構造
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2001
水素吸蔵
水素分子が原子状に解離して金属の格子間に取り込ま
れる現象。
注記 水素吸蔵は,水素吸収ともいう。
hydrogen absorption
2002
水素放出
金属の格子間に取り込まれた水素が,放出又は解離され
る現象。
注記 水素放出は,水素解離ともいう。
hydrogen desorption
2003
水素化
水素の反応によって水素化物を生成する過程,又はその
現象。
hydrogenation
2004
脱水素化
水素化物を分解して,水素を発生させる過程,又はその
現象。
dehydrogenation
2005
吸着
気体又は液体中の物質が合金表面に結合する現象。
注記 水素吸蔵合金に吸着される水素量は,吸蔵される
水素量と比べて微量であるが,水素吸蔵の反応過
程には,物理吸着及び化学吸着の両方の状態が含
まれている。
absorption
2006
静的水素吸蔵特性
水素化反応及び脱水素化反応の平衡状態での諸物性の
総称。
注記 静的水素吸蔵特性には,プラトー圧,プラトーの
傾き,ヒステリシス,最大水素吸蔵量,有効水素
吸蔵量,水素化熱などを含む。平衡特性ともいわ
れ,圧力−組成等温線図,平衡分解圧−温度図な
どから読み取れる。
static hydriding property
2007
動的水素吸蔵特性
水素化反応及び脱水素化反応の非平衡状態での諸物性
の総称。
注記 動的水素吸蔵特性には,反応速度,初期活性など
が含まれる。
dynamic hydriding
property
5
H 7003:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2008
水素吸蔵量
合金がすべて水素化された状態において,単位合金量当
たりに含まれる水素量の割合。
通常は,水素対金属の原子数比(記号:H/M)又は対合
金質量分率(記号:W)で表す。
hydrogen storage
capacity
2009
水素濃度
特定の水素圧力及び温度条件下で平衡状態にある合金
中の水素の割合。
通常は,水素対金属の原子数比(記号:H/M)又は対合
金質量分率(記号:W)で表す。
注記 水素濃度は,組成又は水素含有量ともいう。
hydrogen concentration,
composition
2010
対合金質量分率
水素吸蔵量及び水素濃度の表示方法の1種で,合金質量
に対する水素の質量の割合。質量分率又は%(質量分率)
で表す数値。
注記 水素吸蔵量を比較評価するうえで,合金質量を分
母とする質量分率が有用である。
mass percentage to alloys
2011
水素移動量
試験を行う合金の水素吸蔵反応終了後の水素濃度から,
水素放出反応終了時の水素濃度を差し引いた値。
change in hydrogen
concentration
2012
有効水素吸蔵量
特定の温度及び圧力の条件下で,可逆的に吸蔵及び放出
の繰り返しが可能な単位合金量当たりの水素の割合。
単位合金量当たりの水素移動量に相当する。
注記 有効水素吸蔵量は,有効水素含有量又は有効水素
吸蔵能力ともいう。
rechargeable hydrogen
storage capacity
2013
最大水素吸蔵量
使用又は測定の条件下における水素吸蔵量の最大値。
maximum hydrogen
storage capacity
2014
固溶水素量
水素を固溶した金属相中,すなわち,水素固溶体中にお
ける水素吸蔵量。
dissolved hydrogen
2015
水素密度
金属水素化物の単位体積に含まれる水素量。
単位は,kg/m3を使う。
hydrogen density
2016
吸蔵圧
設定温度での水素吸蔵時の見掛けの平衡状態における
水素圧力。
absorption pressure
2017
放出圧
設定温度での水素放出時の見掛けの平衡状態における
水素圧力。
注記 放出圧は,平衡分解圧ともいう。
desorption pressure
2018
平衡水素圧
ヒステリシスを問題としない場合の設定温度での平衡
状態における水素圧力。
注記 平衡水素圧は,平衡圧ともいう。
equilibrium pressure
2019
プラトー圧
圧力−組成等温線のプラトー領域での平衡水素圧。
plateau pressure
6
H 7003:2007
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
2020
プラトーの傾き
圧力−組成等温線のプラトー領域における直線部分が
水平から傾斜している程度。
図中の値の比(Δlog p/ΔW)で表す。
水素濃度W
対数
目盛
での平
衡水
素圧
lo
g
p
ΔW
Δlogp
plateau slope
2021
ヒステリシス
同一温度で水素を吸蔵した後,放出を行ったとき,吸蔵
圧と放出圧とに差が出る履歴現象。
hysteresis
2022
標準分解温度
圧力−組成等温線におけるプラトー領域の中央部での
水素の放出圧が1気圧になる温度。
standard decomposition
temperature
2023
平衡水素圧−温度図
平衡水素圧の対数と絶対温度の逆数との関係を表した
直線(ファント・ホッフ・プロット)からなる図。
注記 平衡水素圧−温度図は,P-T線図ともいう。
pressure-temperature
diagram
2024
圧力−組成等温線
一定温度における,熱力学的平衡状態での水素圧力と水
素濃度(組成)との関係を示す曲線。
注記 圧力−組成等温線は,PCT線ともいう。
多くの場合,横軸にはH/M,縦軸には平衡水素圧
の対数をとる。
pressure-composition
isotherms
吸蔵線
放出線
水素濃度
対
数
目
盛
で
の
平
衡
水
素
圧
7
H 7003:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2025
圧力−組成等温線図
圧力−組成等温線で構成される相図。
注記 圧力−組成等温線図は,PCT線図ともいう。水素
吸蔵合金の最も基本的な特性を表す。
pressure-composition-
temperature diagram
2026
温度−組成状態図
温度,水素濃度(組成)及び放出圧の,三次元状態図の
温度−水素濃度面への投影図。単相領域と2相共存領域
との境界線が図示される。
注記 温度−組成状態図は,T-C図ともいう。
水素濃度
温
度
水素化物相
水素固溶体相
水素固溶体相
+
水素化物相
temperature-composition
phase diagram
2027
動的圧力−組成等温
線
常時少量ずつ連続的に水素化又は脱水素化を行いなが
ら,ほぼ等温条件下で準平衡特性を測定した圧力−組成
等温線。
注記 動的圧力−組成等温線は,動的PCT線ともいう。
dynamic
pressure-composition
isotherm
2028
水素化熱
水素化反応における反応熱。
反応のエンタルピー変化に等しい。単位水素量当たりの
熱量で表す。
heat of hydriding
2029
水素化のエンタルピ
ー変化
固溶限まで水素を溶解した金属相から,水素化物相に変
化するときの定圧下における発熱量。単位水素量当たり
の熱量で表される。プラトー圧の温度変化から求める。
enthalpy change of
hydriding
2030
水素化のエントロピ
ー変化
固溶限まで水素を溶解した金属相と気体状水素とから,
定温下で水素化物相が生成されるときに生じる熱量を
温度で除した値。
注記 気相の水素が消失することによる変化がその値の
大部分を占める。
entropy change of
hydriding
2031
水素吸蔵速度
工学的な見掛けの水素吸蔵の速さ。
注記 反応速度と異なり,熱移動及び物質移動の影響を
含んでいる。
rate of hydrogen
absorption
水素濃度
対
数
目
盛
で
の
平
衡
水
素
圧
圧
温度:高
温度:中
温度:低
8
H 7003:2007
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
2032
水素放出速度
工学的な見掛けの水素放出の速さ。
注記 反応速度と異なり,熱移動及び物質移動の影響を
含んでいる。
rate of hydrogen
desorption
2033
初期活性
合金調製後,初めて水素化するときの反応しやすさ。
initial activity
2034
水素透過性
金属の中を水素が透過する性質。
水素の透過速度で表す。
hydrogen permeability
2035
水素固溶体相
金属水素化物を形成しない程度の低濃度の水素が固溶
している金属の部分。
注記 水素固溶体相は,α相ともいう。
hydrogen solid solution
phase
2036
水素化物相
合金中で,金属水素化物を形成している部分。
注記 水素化物相は,β相又はγ相ともいう。
hydride phase
2037
プラトー領域
圧力−組成等温線において,対数目盛での平衡水素圧と
水素濃度との関係がほぼ直線となる部分。
注記 定圧領域,プラトー部又は2相共存領域ともいう。
2種類の固相が共存している場合に生じる。
プラトー領域
水素濃度
対
数
目
盛
で
の
平
衡
水
素
圧
plateau region
2038
不定比領域
水素化物相中の水素濃度が,化学量論組成からずれても
単相の水素化物となっている水素濃度領域。
non-stoichiometric
region
2039
水素原子位置
水素吸蔵合金中に吸蔵された水素原子の水素化物結晶
中に占める位置。
atomic site of hydrogen
2040
劣化度
水素吸蔵合金の初期吸蔵量が繰返し回数又は経過時間
によって低下する程度。水素吸蔵合金の耐久性を表す指
標の一つ。
degree of degradation
2041
繰返し水素吸蔵・放出
特性
水素と水素吸蔵合金とを繰返し反応させたときの,繰返
しの回数に依存した水素移動量又は水素移動量変化率
の変化。
注記 反応速度の変化で見る場合もある。
cyclic durability with
hydrogen absorption
and desorption
2042
合金の不均化
合金の単相が水素化・脱水素化によって,2種類以上の
相を生じる反応。
注記 合金の不均化は,合金の分解ともいう。例えば,
Mg-Cu系では,MgH2とCuとに分解する。
disproportionation
2043
被毒
水素ガスと一緒に供給された水などの水素以外の物質
が合金表面に吸着又は合金と反応することによって,水
素吸蔵特性を劣化させる現象。
poisoning
2044
微粉化
水素化・脱水素化の繰り返しによって合金が微粉末に変
化する現象。
注記 微粉化は,粉末化,微粉末化又は粉化ともいう。
pulverization
9
H 7003:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2045
電気化学容量
電気化学的な脱水素化によって放電した容量(単位:
Ah/kg),又はそれを水素対金属の原子数比で表す水素吸
蔵量(記号:H/M)に換算した値。
合金の平均原子量をwとするとき,水素対金属の原子数
比で表す水素吸蔵量(記号:H/M)と電気化学容量
Q[Ah/kg]との間には,次の関係が成立する。
H/M=Q×3 600×w / (1 000×F )
ここに,F:ファラデー定数(96 485 C/mol)
注記 電気化学容量は,放電容量ともいう。電気化学容
量は,測定温度,放電電流密度,カットオフ電位
などに影響される。
electrochemical
capacity,
discharge capacity
2046
サイクル寿命
水素吸蔵の繰り返しによって有効水素吸蔵量が減衰し,
使用上の支障を生じたときの水素吸蔵・放出の繰返し回
数。
注記 初期の有効水素吸蔵量の半分になったときの水素
吸蔵・放出の繰返し回数を“サイクル寿命”と呼
ぶことが多い。
cycle life
2047
化学量論組成
質量保存の法則,定比例の法則など,元素と化合物の組
成の数量的関係に正確に従った組成。
注記 化学量論組成は,化学量論比ともいう。実際の合
金はこの組成からずれることによって特性が大き
く変わることがあるので,その比が特性のパラメ
ータとして用いられることがある。そのような化
合物の例として,ラーベス相合金のTiMn2-Xなど
がある。
stoichiometric
composition
2048
水素化量
水素の吸蔵に伴う水素濃度の増加量。水素対金属の原子
数比(記号:H/M)又は対合金質量分率(記号:W)で
表す。
hydriding amount
2049
脱水素化量
水素の放出に伴う水素濃度の減少量。水素対金属の原子
数比(記号:H/M)又は対合金質量分率(記号:W)で
表す。
dehydriding amount
2050
水素化速度
単位時間当たりの水素化量。
hydriding rate
2051
脱水素化速度
単位時間当たりの脱水素化量。
dehydriding rate
c) 測定方法
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3001
圧縮率因子
水素量を温度(T)及び圧力(P)から計算によって求める場
合,理想気体からのずれを補正するために計算式に与え
られる因子。
zRT
PV
n=
ここに,n:水素のモル数 (mol)
P:圧力 (MPa)
V:体積 (ml)
T:絶対温度 (K)
R:気体定数=8.314 41 (J mo1−1K−1)
式において,zが圧縮率因子になる。
注記 圧縮率因子は,圧縮率又は圧縮率補正因子ともい
う。
compressibility factor
10
H 7003:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3002
真空原点法
ジーベルツ法による圧力−組成等温線を測定するときの
原点の取り方の一つで,試料を活性化した後,真空脱気
させた状態の固溶水素量を水素濃度(H/M)(対合金質量
分率)の零として測定を行う測定法。
PCT measurement based
on the vacuum
condition
3003
活性化前原点法
ジーベルツ法による圧力−組成等温線を測定するときの
原点の取り方の一つで,活性化する前の合金中の固溶水
素は,存在しないとして原点を決める方法。
PCT measurement on the
virgin metal condition
3004
ジーベルツ法
金属水素化物の圧力−組成等温線を測定するための方法
の一つ。
定容・定温下で金属水素化物と反応した水素吸蔵量,又
は放出量を水素ガスの圧力変化と既知の容量値とから求
める方法。
注記 ジーベルツ法は,PVT法又は容量法ともいう。
Sievertsʼ method,
volumetric method
3005
ジーベルツ装置
ジーベルツ法で圧力−組成等温線を測定する装置。
Sievertsʼ apparatus
3006
電気化学的測定法
電解液中での充放電によって,水の電気分解に伴って水
素化し,再結合によって脱水素化する方法。
electrochemical
measurements of
hydrogenation
properties
3007
Cレート
電池の充放電特性を測定するときの速度条件の一つ。
一定電流で充電又は放電を行うとき,電池容量すべてを
充放電するのに要する時間の逆数。
注記 大きいほど高速充放電である。
C-rate
3008
燃焼試験
高圧容器の安全性に対する試験法の一つで,高圧水素容
器を火炎にさらす試験。
注記 容器の内部の圧力上昇を調べたり,容器が破裂す
る前に,水素を放出するか否かを調べることによ
って容器の耐久性を評価できる。
burning test
3009
クラッシュ試験
高圧容器の機械的強度に対する試験法の一つで,高圧水
素容器を高所から落下させ又は押しつぶすことによっ
て,水素の漏れ又は高圧水素容器の損傷を調べる試験。
crash test
3010
水素漏れ試験
高圧容器の安全性に対する試験法の一つで,密閉容器の
中に測定したい高圧容器を一式入れ,漏れの量を測定す
る試験。
hydrogen leak test
3011
バルブ衝撃試験
高圧容器のバルブの安全性に対する試験法の一つで,バ
ルブに衝撃を与え,その後バルブに漏れがなく,かつ,
正常に動作するかを調べる試験。
shock test for valves
3012
水素化粉砕
合金が水素化されることによって,結晶格子が拡大し,
ぜい(脆)化するため,微粉末になる現象。又はその現
象を利用した粉砕方法。
hydrogen pulverization
11
H 7003:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
d) 応用
番号
用語
定義
対応英語(参考)
4001
水素吸蔵合金ヒート
ポンプ
水素吸蔵合金の水素化反応熱,及び脱水素化反応熱を利
用するヒートポンプ。
注記 化学反応に伴う,可逆的な熱−化学エネルギー変
換現象を利用するケミカルヒートポンプの1種で
あり,水素の流れる方向によって,昇温形,冷却
(冷凍)形及び熱増幅(増熱)形に分類される。
金属水素化物ヒートポンプにおける水素の移動方
向,そのときの温度と圧力との関係を平衡水素圧
−温度図(P-T線図)上に示したもの。例えば,
ヒートポンプを設計するうえで基本的な条件であ
る所定の温度における合金対間の圧力差が示さ
れ,この図から,ある目的の運転条件(温度条件,
圧力条件など)に合致する合金対のP-T特性が求
められる。
図の矢印で示した水素の流れは,昇温形の運転
例であるが,a点からb点への水素の移動では,
中温TMの熱を吸収して,高温THの熱が得られる。
c点からd点への水素の移動では,中温TMの熱を
吸収し,低温TLの冷媒に熱を捨てることで,水素
を循環させる。
1/TH
1/TM
1/TL
a
b
c
d
合金1のp-T線
合金2のp-T線
温度の逆数(K-1)
対
数
目
盛
で
の
平
衡
水
素
圧
lo
g
p
metal hydride heat pump
4002
水素透過膜
水素吸蔵合金を薄膜として,片面から不純水素を送り,
他面から精製水素が透過して出ていく膜。
hydrogen permeable film
4003
水素吸蔵電極
電気化学的に充放電できる水素吸蔵機能をもつ電極。
注記 水素又は水素を含む物質を負極活物質として使用
する電池に使われ,水素ガスの貯蔵媒体,水素電
極そのものとして水素の貯蔵とともに,その表面
で電極反応を進行させる。
metal hydride electrode
4004
水素吸蔵合金アクチ
ュエータ
金属水素化物の温度差による平衡水素圧の圧力変化を利
用した駆動素子。
metal hydride actuator
4005
水素吸蔵合金コンプ
レッサ
金属水素化物の温度による放出圧の圧力変化を利用し,
低圧水素から高圧水素を得る水素加圧装置。
metal hydride
compressor
4006
化学蓄熱
水素化熱を利用して熱エネルギーを蓄える方法。
chemico-thermal storage
4007
水素の分離・精製
水素吸蔵合金の水素選択吸蔵性を利用する水素の分離及
び回収並びに高純度化の操作。
注記 この原理を応用して,重水素及び三重水素の同位
体分離,回収もできる。
separation and
purification of
hydrogen
12
H 7003:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
4008
高圧水素容器
高圧水素を貯蔵する容器。
注記 高圧水素タンクともいう。炭素繊維複合材料に,
アルミニウム合金を内張りしたものがよく用いら
れる。
high pressure hydrogen
tank
4009
ハイブリッドタンク
水素吸蔵合金による貯蔵と高圧水素による貯蔵とを併用
する水素貯蔵タンク。
注記 合金による貯蔵と組み合わせることで,気体水素
だけによる貯蔵に比べて,容量が飛躍的に拡大す
る。
hybrid tank for hydrogen
storage
4010
ニッケル水素電池
水素吸蔵合金電極とオキシ水酸化ニッケル極とで構成さ
れるアルカリ二次電池。
注記 ニッケル水素電池は,ニッケル−水素化物電池又
はM-H電池ともいう。
nickel metal hydride
batteries
13
H 7003:2007 索引
索 1
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
用 語 索 引(五十音順)
用語
番号
英語
【ア】
圧縮率因子
3001
compressibility factor
圧力−組成等温線
2024
pressure-composition
isotherms
圧力−組成等温線
図
2025
pressure-composition-tem
perature diagram
アモルファス水素
吸蔵合金
1007
hydrogen absorbing
amorphous alloys
【イ】
イオン結合型水素
化物
1005
ionic hydride
【エ】
AB型水素吸蔵合
金
1020
AB type hydrogen
absorbing alloys,
AB alloys
AB5型水素吸蔵合
金
1018
AB5 type hydrogen
absorbing alloys,
AB5 alloys
AB2型水素吸蔵合
金
1019
AB2 type hydrogen
absorbing alloys,
AB2 alloys
【オ】
温度−組成状態図
2026
temperature-composition
phase diagram
【カ】
化学蓄熱
4006
chemico-thermal storage
化学量論組成
2047
stoichiometric
composition
活性化
1022
activation
活性化前原点法
3003
PCT measurement on the
virgin metal condition
カルシウム系水素
吸蔵合金
1009
calcium based hydrogen
absorbing alloys
【キ】
希土類系水素吸蔵
合金
1010
rare earth based hydrogen
absorbing alloys
吸蔵圧
2016
absorption pressure
吸着
2005
adsorption
共有結合型水素化
物
1004
covalent hydride
金属結合型水素化
物
1003
metallic hydride
金属水素化物
1002
metal hydride,
MH
【ク】
クラッシュ試験
3009
crash test
繰返し水素吸蔵・
放出特性
2041
cyclic durability with
hydrogen absorption
and desorption
用語
番号
英語
【コ】
高圧水素容器
4008
high pressure hydrogen
tank
高温型水素化物
1015
high temperature hydride
合金の不均化
2042
disproportionation
固溶水素量
2014
dissolved hydrogen
【サ】
サイクル寿命
2046
cycle life
最大水素吸蔵量
2013
maximum hydrogen
storage capacity
錯体系水素化物
1006
complex hydride
【シ】
ジーベルツ装置
3005
Sievertsʼ apparatus
ジーベルツ法
3004
Sievertsʼ method,
volumetric method
Cレート
3007
C-rate
初期活性
2033
initial activity
ジルコニウム系水
素吸蔵合金
1013
zirconium based hydrogen
absorbing alloys
真空原点法
3002
PCT measurement based
on the vacuum
condition
【ス】
水素移動量
2012
change in hydrogen
concentration
水素化
2003
hydrogenation
水素化速度
2050
hydriding rate
水素化熱
2028
heat of hydriding
水素化のエンタル
ピー変化
2029
enthalpy change of
hydriding
水素化のエントロ
ピー変化
2030
entropy change of
hydriding
水素化物相
2036
hydride phase
水素化粉砕
3012
hydrogen pulverization
水素化量
2048
hydriding amount
水素吸蔵
2001
hydrogen absorption
水素吸蔵合金
1001
hydrogen absorbing
alloys,
hydrogen storage alloys
水素吸蔵合金アク
チュエータ
4004
metal hydride actuator
水素吸蔵合金コン
プレッサ
4005
metal hydride compressor
水素吸蔵合金ヒー
トポンプ
4001
metal hydride heat pump
水素吸蔵速度
2031
rate of hydrogen
absorption
水素吸蔵電極
4003
metal hydride electrode
水素吸蔵量
2008
hydrogen storage capacity
水素原子位置
2039
atomic site of hydrogen
水素固溶体相
2035
hydrogen solid solution
phase
14
H 7003:2007 索引
索 2
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
用語
番号
英語
水素透過性
2034
hydrogen permeability
水素透過膜
4002
hydrogen permeable film
水素濃度
2009
hydrogen concentration,
composition
水素の分離・精製
4007
separation and purification
of hydrogen
水素放出
2002
hydrogen desorption
水素放出速度
2032
rate of hydrogen
desorption
水素密度
2015
hydrogen density
水素漏れ試験
3010
hydrogen leak test
【セ】
静的水素吸蔵特性
2006
static hydriding property
【タ】
対合金質量分率
2010
mass percentage to alloys
脱水素化
2004
dehydrogenation
脱水素化速度
2051
dehydriding rate
脱水素化量
2049
dehydriding amount
【チ】
チタン系水素吸蔵
合金
1012
titanium based hydrogen
absorbing alloys
中温型水素化物
1016
medium temperature
hydride
【テ】
低温型水素化物
1017
low temperature hydride
電気化学的測定法
3006
electrochemical
measurements of
hydrogenation
properties
電気化学容量
2045
electrochemical capacity,
discharge capacity
【ト】
動的圧力−組成等
温線
2027
dynamic
pressure-composition
isotherm
動的水素吸蔵特性
2007
dynamic hydriding
property
【ニ】
ニッケル水素電池
4010
nickel metal hydride
batteries
【ネ】
燃焼試験
3008
burning test
【ハ】
ハイブリッドタン
ク
4009
hybrid tank for hydrogen
storage
バルブ衝撃試験
3011
shock test for valves
【ヒ】
BCC水素吸蔵合金 1021
BCC type hydrogen
absorbing alloys
ヒステリシス
2021
hysteresis
用語
番号
英語
被毒
2043
poisoning
微粉化
2044
pulverization
標準分解温度
2022
standard decomposition
temperature
【フ】
不定比領域
2038
non-stoichiometric region
プラトー圧
2019
plateau pressure
プラトーの傾き
2020
plateau slope
プラトー領域
2037
plateau region
【ヘ】
平衡水素圧
2018
equilibrium pressure
平衡水素圧−温度
図
2023
pressure-temperature
diagram
【ホ】
放出圧
2017
desorption pressure
【マ】
マグネシウム系水
素吸蔵合金
1011
magnesium based
hydrogen absorbing
alloys
【ミ】
ミッシュメタル
1008
mischmetal,
mishmetal
【メ】
メカニカルアロイ
ング
1023
mechanical alloying
【ユ】
有効水素吸蔵量
2012
rechargeable hydrogen
storage capacity
【ラ】
ラーベス相水素吸
蔵合金
1014
Laves phase hydrogen
absorbing alloys
【レ】
劣化度
2040
degree of degradation
15
H 7003:2007 索引
索 3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
用 語 索 引(アルファベット順)
対応英語
番号
用語
【A】
AB alloys
1020
AB型水素吸蔵合
金
AB type hydrogen
absorbing alloys
1020
AB型水素吸蔵合
金
AB2 alloys
1019
AB2型水素吸蔵合
金
AB2 type hydrogen
absorbing alloys
1019
AB2型水素吸蔵合
金
AB5 alloys
1018
AB5型水素吸蔵合
金
AB5 type hydrogen
absorbing alloys
1018
AB5型水素吸蔵合
金
absorption pressure
2016
吸蔵圧
activation
1022
活性化
adsorption
2005
吸着
atomic site of hydrogen
2039
水素原子位置
【B】
BCC type hydrogen
absorbing alloys
1021
BCC水素吸蔵合金
burning test
3008
燃焼試験
【C】
calcium based hydrogen
absorbing alloys
1009
カルシウム系水素
吸蔵合金
change in hydrogen
concentration
2012
水素移動量
chemico-thermal storage
4006
化学蓄熱
complex hydride
1006
錯体系水素化物
composition
2009
水素濃度
compressibility factor
3001
圧縮率因子
covalent hydride
1004
共有結合型水素化
物
crash test
3009
クラッシュ試験
C-rate
3007
Cレート
cycle life
2046
サイクル寿命
cyclic durability with
hydrogen absorption
and desorption
2041
繰返し水素吸蔵・
放出特性
【D】
degree of degradation
2040
劣化度
dehydriding amount
2049
脱水素化量
dehydriding rate
2051
脱水素化速度
dehydrogenation
2004
脱水素化
desorption pressure
2017
放出圧
discharge capacity
2045
電気化学容量
disproportionation
2042
合金の不均化
dissolved hydrogen
2014
固溶水素量
dynamic hydriding
property
2007
動的水素吸蔵特性
dynamic
pressure-composition
2027
動的圧力−組成等
温線
対応英語
番号
用語
isotherm
【E】
electrochemical capacity
2045
電気化学容量
electrochemical
measurements of
hydrogenation
properties
3006
電気化学的測定法
enthalpy change of
hydriding
2029
水素化のエンタル
ピー変化
entropy change of
hydriding
2030
水素化のエントロ
ピー変化
equilibrium pressure
2018
平衡水素圧
【H】
heat of hydriding
2028
水素化熱
high pressure hydrogen
tank
4008
高圧水素容器
high temperature hydride
1015
高温型水素化物
hybrid tank for hydrogen
storage
4009
ハイブリッドタン
ク
hydride phase
2036
水素化物相
hydriding amount
2048
水素化量
hydriding rate
2050
水素化速度
hydrogen absorbing alloys
1001
水素吸蔵合金
hydrogen absorbing
amorphous alloys
1007
アモルファス水素
吸蔵合金
hydrogen absorption
2001
水素吸蔵
hydrogen concentration
2009
水素濃度
hydrogen density
2015
水素密度
hydrogen desorption
2002
水素放出
hydrogen leak test
3010
水素漏れ試験
hydrogen permeability
2034
水素透過性
hydrogen permeable film
4002
水素透過膜
hydrogen pulverization
3012
水素化粉砕
hydrogen solid solution
phase
2035
水素固溶体相
hydrogen storage alloys
1001
水素吸蔵合金
hydrogen storage capacity
2008
水素吸蔵量
hydrogenation
2003
水素化
hysteresis
2021
ヒステリシス
【I】
initial activity
2033
初期活性
ionic hydride
1005
イオン結合型水素
化物
【L】
Laves phase hydrogen
absorbing alloys
1014
ラーベス相水素吸
蔵合金
low temperature hydride
1017
低温型水素化物
16
H 7003:2007 索引
索 4
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
対応英語
番号
用語
【M】
magnesium based
hydrogen absorbing
alloys
1011
マグネシウム系水
素吸蔵合金
mass percentage to alloys
2010
対合金質量分率
maximum hydrogen
storage capacity
2013
最大水素吸蔵量
mechanical alloying
1023
メカニカルアロイ
ング
metal hydride
1002
金属水素化物
metal hydride actuator
4004
水素吸蔵合金アク
チュエータ
metal hydride compressor
4005
水素吸蔵合金コン
プレッサ
metal hydride electrode
4003
水素吸蔵電極
metal hydride heat pump
4001
水素吸蔵合金ヒー
トポンプ
metallic hydride
1003
金属結合型水素化
物
MH
1002
金属水素化物
mischmetal
1008
ミッシュメタル
mishmetal
1008
ミッシュメタル
【N】
nickel metal hydride
batteries
4010
ニッケル水素電池
non-stoichiometric region
2038
不定比領域
【P】
PCT measurement based
on the vacuum
condition
3002
真空原点法
PCT measurement on the
virgin metal condition
3003
活性化前原点法
plateau pressure
2019
プラトー圧
plateau region
2037
プラトー領域
plateau slope
2020
プラトーの傾き
poisoning
2043
被毒
pressure-composition
isotherms
2024
圧力−組成等温線
pressure-composition-tem
perature diagram
2025
圧力−組成等温線
図
pressure-temperature
diagram
2023
平衡水素圧−温度
図
pulverization
2044
微粉化
【R】
rare earth based hydrogen
absorbing alloys
1010
希土類系水素吸蔵
合金
rate of hydrogen
absorption
2031
水素吸蔵速度
rate of hydrogen
desorption
2032
水素放出速度
rechargeable hydrogen
storage capacity
2012
有効水素吸蔵量
対応英語
番号
用語
【S】
separation and purification
of hydrogen
4007
水素の分離・精製
shock test for valves
3011
バルブ衝撃試験
Sievertsʼ method
3004
ジーベルツ法
Sievertsʼ apparatus
3005
ジーベルツ装置
standard decomposition
temperature
2022
標準分解温度
static hydriding property
2006
静的水素吸蔵特性
stoichiometric
composition
2047
化学量論組成
【T】
temperature-composition
phase diagram
2026
温度−組成状態図
titanium based hydrogen
absorbing alloys
1012
チタン系水素吸蔵
合金
medium temperature
hydride
1016
中温型水素化物
【V】
volumetric method
3004
ジーベルツ法
【Z】
zirconium based hydrogen
absorbing alloys
1013
ジルコニウム系水
素吸蔵合金