H 4632:2018
(1)
目 次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 種類及び種類の記号 ·········································································································· 1
4 品質······························································································································· 2
4.1 外観 ···························································································································· 2
4.2 化学成分 ······················································································································ 2
4.3 機械的性質 ··················································································································· 4
4.4 押し広げ性 ··················································································································· 4
4.5 へん平性 ······················································································································ 4
4.6 気密性 ························································································································· 4
4.7 非破壊検査特性 ············································································································· 4
5 寸法及びその許容差 ·········································································································· 4
5.1 寸法 ···························································································································· 4
5.2 外径の許容差 ················································································································ 5
5.3 厚さの許容差 ················································································································ 5
5.4 長さの許容差 ················································································································ 5
6 試験······························································································································· 5
6.1 化学分析試験 ················································································································ 5
6.2 引張試験 ······················································································································ 6
6.3 押し広げ試験 ················································································································ 6
6.4 へん平試験 ··················································································································· 6
6.5 気密性試験 ··················································································································· 7
6.6 非破壊検査特性試験 ······································································································· 8
7 検査······························································································································· 8
8 表示······························································································································· 8
9 報告······························································································································· 8
附属書A(参考)熱交換器用継目無管の代表寸法 ······································································· 9
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(2)
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本チタン協会(JTS)及び一
般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,
日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格に従うことは,次の者の有する特許権等の使用に該当するおそれがあるので,留意する。
− 氏名:株式会社神戸製鋼所
− 住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通2丁目2番4号
− 氏名:新日鐵住金株式会社
− 住所:東京都千代田区丸の内2丁目6番1号
特許登録番号
特許権の名称
所有者
有効期限
3916088号
耐食材用チタン合金
新日鐵住金株式会社
平成37年12月28日
3967515号
マフラー用チタン合金材およびマフラー
株式会社神戸製鋼所
平成32年2月16日
4125560号
耐水素吸収性に優れたチタン合金材
株式会社神戸製鋼所
平成34年8月7日
上記の,特許権等の権利者は,非差別的かつ合理的な条件でいかなる者に対しても当該特許権等の実施
の許諾等をする意思のあることを表明している。ただし,この規格に関連する他の特許権等の権利者に対
しては,同様の条件でその実施が許諾されることを条件としている。
この規格に従うことが,必ずしも,特許権の無償公開を意味するものではないことに注意する必要があ
る。
この規格の一部が,上記に示す以外の特許権等に抵触する可能性がある。経済産業大臣及び日本工業標
準調査会は,このような特許権等に関わる確認について,責任はもたない。
なお,ここで“特許権等”とは,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権をいう。
日本工業規格 JIS
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チタン及びチタン合金−熱交換器用継目無管
Titanium and titanium alloys-Seamless tubes for heat exchangers
1
適用範囲
この規格は,管の内外で熱の授受を行うことを目的として使用する,断面が円形のチタン継目無管及び
チタン合金継目無管(以下,管という。)について規定する。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 0415 鋼及び鋼製品−検査文書
JIS H 0321 非鉄金属材料の検査通則
JIS H 0515 チタン管の渦流探傷検査方法
JIS H 0516 チタン管の超音波探傷検査方法
JIS H 1610 チタン及びチタン合金−サンプリング方法
JIS H 1612 チタン及びチタン合金中の窒素定量方法
JIS H 1614 チタン及びチタン合金中の鉄定量方法
JIS H 1617 チタン及びチタン合金中の炭素定量方法
JIS H 1619 チタン及びチタン合金−水素定量方法
JIS H 1620 チタン及びチタン合金中の酸素定量方法
JIS H 1621 チタン合金中のパラジウム定量方法
JIS H 1622 チタン合金−アルミニウム定量方法
JIS H 1630 チタンの発光分光分析方法
JIS H 1631 チタン合金−蛍光X線分析方法
JIS H 1632-2 チタン−ICP発光分光分析方法−第2部:パラジウム,マンガン,鉄,マグネシウム,
けい素,アルミニウム,バナジウム,ニッケル,クロム,すず,銅,モリブデン,ジルコニウム,
ニオブ,タンタル,コバルト及びイットリウム定量方法
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
JIS Z 8401 数値の丸め方
3
種類及び種類の記号
管の種類及び種類の記号は,表1による。
2
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表1−種類及び種類の記号
種類
種類の記号
特色及び用途例
(参考)
1種
TTH 270 C
工業用純チタン
耐食性に優れ,特に耐海水性がよい。
化学装置,石油精製装置,パルプ製紙工業装置,発電設備,海水淡水化
装置などに用いる。
2種
TTH 340 C
3種
TTH 480 C
11種
TTH 270 Pd C
耐食チタン合金
耐食性に優れ,特に耐隙間腐食性がよい。
化学装置,石油精製装置,パルプ製紙工業装置,発電設備,海水淡水化
装置などに用いる。
12種
TTH 340 Pd C
13種
TTH 480 Pd C
14種
TTH 345 NPRC C
15種
TTH 450 NPRC C
16種
TTH 343 Ta C
17種
TTH 240 Pd C
18種
TTH 345 Pd C
19種
TTH 345 PCo C
20種
TTH 450 PCo C
21種
TTH 275 RN C
22種
TTH 410 RN C
23種
TTH 483 RN C
50種
TATH 1500 Al C
α合金(Ti-1.5Al)a)
耐食性に優れ,特に耐海水性がよい。耐水素吸収性及び耐熱性がよい。
注a) α合金(Ti-1.5Al)のAlの前の数字“1.5”は,合金の成分値(%)の公称値を示す。
4
品質
4.1
外観
管の外観に,使用上の有害な欠点があってはならない。使用上の有害な欠点の判断基準及び欠点の処置
は,受渡当事者間の協定による。
4.2
化学成分
管の化学成分は,6.1によって試験を行い,表2による。
3
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表2−化学成分
単位 %
種類
N
C
H
Fe
O
Al
Ru
Pd
Ta
Co
Cr
Ni
その他a)
Ti b)
個々 合計
1種
0.03
以下
0.08
以下
0.013
以下
0.20
以下
0.15
以下
−
−
−
−
−
−
−
0.1
以下
0.4
以下
残部
2種
0.03
以下
0.08
以下
0.013
以下
0.25
以下
0.20
以下
−
−
−
−
−
−
−
0.1
以下
0.4
以下
残部
3種
0.05
以下
0.08
以下
0.013
以下
0.30
以下
0.30
以下
−
−
−
−
−
−
−
0.1
以下
0.4
以下
残部
11種
0.03
以下
0.08
以下
0.013
以下
0.20
以下
0.15
以下
−
−
0.12
〜
0.25
−
−
−
−
0.1
以下
0.4
以下
残部
12種
0.03
以下
0.08
以下
0.013
以下
0.25
以下
0.20
以下
−
−
0.12
〜
0.25
−
−
−
−
0.1
以下
0.4
以下
残部
13種
0.05
以下
0.08
以下
0.013
以下
0.30
以下
0.30
以下
−
−
0.12
〜
0.25
−
−
−
−
0.1
以下
0.4
以下
残部
14種
0.03
以下
0.08
以下
0.015
以下
0.30
以下
0.25
以下
−
0.02
〜
0.04
0.01
〜
0.02
−
−
0.10
〜
0.20
0.35
〜
0.55
0.1
以下
0.4
以下
残部
15種
0.05
以下
0.08
以下
0.015
以下
0.30
以下
0.35
以下
−
0.02
〜
0.04
0.01
〜
0.02
−
−
0.10
〜
0.20
0.35
〜
0.55
0.1
以下
0.4
以下
残部
16種
0.03
以下
0.08
以下
0.010
以下
0.15
以下
0.15
以下
−
−
−
4.00
〜
6.00
−
−
−
0.1
以下
0.4
以下
残部
17種
0.03
以下
0.08
以下
0.015
以下
0.20
以下
0.18
以下
−
−
0.04
〜
0.08
−
−
−
−
0.1
以下
0.4
以下
残部
18種
0.03
以下
0.08
以下
0.015
以下
0.30
以下
0.25
以下
−
−
0.04
〜
0.08
−
−
−
−
0.1
以下
0.4
以下
残部
19種
0.03
以下
0.08
以下
0.015
以下
0.30
以下
0.25
以下
−
−
0.04
〜
0.08
−
0.20
〜
0.80
−
−
0.1
以下
0.4
以下
残部
20種
0.05
以下
0.08
以下
0.015
以下
0.30
以下
0.35
以下
−
−
0.04
〜
0.08
−
0.20
〜
0.80
−
−
0.1
以下
0.4
以下
残部
21種
0.03
以下
0.08
以下
0.015
以下
0.20
以下
0.10
以下
−
0.04
〜
0.06
−
−
−
−
0.40
〜
0.60
0.1
以下
0.4
以下
残部
22種
0.03
以下
0.08
以下
0.015
以下
0.30
以下
0.15
以下
−
0.04
〜
0.06
−
−
−
−
0.40
〜
0.60
0.1
以下
0.4
以下
残部
23種
0.05
以下
0.08
以下
0.015
以下
0.30
以下
0.25
以下
−
0.04
〜
0.06
−
−
−
−
0.40
〜
0.60
0.1
以下
0.4
以下
残部
50種
0.03
以下
0.08
以下
0.015
以下
0.30
以下
0.25
以下
1.0
〜
2.0
−
−
−
−
−
−
0.1
以下
0.4
以下
残部
この表で示す“−”は,それぞれの種類において当該元素の成分値を規定しないことを示す。この表に成分値を
規定しない元素を意図的に添加した場合は,その成分値を報告する。
注a) その他は,“−”に該当する元素及び表にない元素をいう。受渡当事者間で協定する場合にだけ分析する元素
を決定し,適用する。
b) 表中で成分値を規定する元素以外を残部とし,残部は分析しない。
4
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4.3
機械的性質
管の機械的性質(引張強さ及び伸び)は,6.2によって試験を行い,表3による。ただし,外径が10 mm
未満又は60 mmを超える管の機械的性質は,受渡当事者間の協定による。また,JIS Z 2241のE.2.2.2.1(12
号試験片)に規定する12号試験片を用いて引張試験を行う場合の伸びの値は,受渡当事者間の協定による。
表3−管の機械的性質
種類
引張強さ
MPa
伸び
%
1種
270〜410
27以上
2種
340〜510
23以上
3種
480〜620
18以上
11種
270〜410
27以上
12種
340〜510
23以上
13種
480〜620
18以上
14種
345以上
20以上
15種
450以上
18以上
16種
343〜481
25以上
17種
240〜380
24以上
18種
345〜515
20以上
19種
345〜515
20以上
20種
450〜590
18以上
21種
275〜450
24以上
22種
410〜530
20以上
23種
483〜630
18以上
50種
345以上
20以上
注記 1 MPa=1 N/mm2
4.4
押し広げ性
管の押し広げ性は,6.3によって試験を行い,試験片に割れを生じてはならない。
4.5
へん平性
管のへん平性は,6.4によって試験を行い,試験片に割れを生じてはならない。
4.6
気密性
管の気密性は,6.5.2の空圧試験又は6.5.3の水圧試験のいずれかを選択して,試験を行う。空圧試験又
は水圧試験を行い,管に漏れがあってはならない。ただし,気密性は,非破壊検査特性を適用する場合に
は,受渡当事者間の協定によって適用しなくてもよい。
4.7
非破壊検査特性
管の非破壊検査特性は,6.6.2の渦流探傷試験又は6.6.3の超音波探傷試験のいずれかを選択して試験を
行い,管に使用上の有害な欠点があってはならない。ただし,非破壊検査特性は,気密性を適用する場合
には,受渡当事者間の協定によって適用しなくてもよい。
5
寸法及びその許容差
5.1
寸法
管の代表寸法を,参考として附属書Aに示す。
5
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5.2
外径の許容差
管の外径の許容差は,表4による。ただし,外径が10 mm未満又は60 mmを超える管の外径の許容差
は,受渡当事者間の協定による。
なお,注文者の要求がある場合は,外径の許容差を(+)側だけ又は(−)側だけに指定してもよい。
この場合の許容差は,表4に規定する数値の2倍とし,上側又は下側の許容差は0とする。
表4−外径の許容差
単位 mm
外径
10以上
15未満
15以上
26未満
26以上
40未満
40以上
50未満
50以上
60以下
±0.13
±0.13
±0.18
±0.20
±0.25
5.3
厚さの許容差
管の厚さの許容差は,表5による。ただし,外径が10 mm未満又は60 mmを超える管,及び厚さが1 mm
未満又は5 mmを超える管の厚さの許容差は,受渡当事者間の協定による。
なお,注文者の要求がある場合は,厚さの許容差を(+)側だけ又は(−)側だけに指定してもよい。
この場合の許容差は,表5に規定する数値の2倍とし,上側又は下側の許容差は0とする。
表5−厚さの許容差
外径
mm
厚さ
1 mm以上 2 mm未満
2 mm以上 5 mm以下
10以上 40未満
±0.2 mm
±10 %
40以上 60以下
±10 %
±10 %
5.4
長さの許容差
管の長さの許容差は,表6による。ただし,外径が10 mm未満又は60 mmを超える管,及び厚さが1 mm
未満又は5 mmを超える管の長さの許容差は,受渡当事者間の協定による。
表6−長さの許容差
単位 mm
長さ
許容差
6 000以下
+5
0
6 000超え 20 000以下
+10
0
20 000 mmを超える場合は,受渡当事者間の協定による。
6
試験
6.1
化学分析試験
化学分析試験は,次による。
a) 化学成分の分析試験は,JIS H 1612,JIS H 1614,JIS H 1617,JIS H 1619,JIS H 1620,JIS H 1621,
6
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JIS H 1622,JIS H 1630,JIS H 1631及びJIS H 1632-2による。
なお,これらの規格に規定していない元素,及びこれらの規格に規定している元素で定量範囲を外
れる元素の分析方法は,受渡当事者間の協定による。
b) 化学分析試験の分析用試料は,同一鋳塊及び同一断面寸法の管を一組とし,その一組から任意に1本
を抜き取った管から,JIS H 1610によって試料を採取する。ただし,水素以外の化学成分は,鋳塊の
分析値を管の分析値とみなしてもよい。
6.2
引張試験
引張試験は,次による。
a) 引張試験の方法は,JIS Z 2241による。
b) 引張試験の試験片は,同一鋳塊及び同一断面寸法の管で,延べ長さ1 600 mごと及びその端数から1
本の供試管を抜き取り,1個採取する。
c) 試験には,JIS Z 2241のE.2.1.2.1(11号試験片)に規定する11号試験片を用いる。
なお,11号試験片を用いることができない場合には,JIS Z 2241のE.2.2.2.1(12号試験片)に規定
する12号試験片を用いる。
6.3
押し広げ試験
押し広げ試験は,次による。
a) 押し広げ試験の試験片は,6.2 b) によって抜き取った供試管の片側から,試験片を1個ずつ採取する。
b) 押し広げ試験の試験片は,供試管の端から適切な長さに切り取った試験片の一端を,60°の円すい形
の工具で外径の1.14倍に押し広げる。
c) 割れの有無を目視によって確認する。
6.4
へん平試験
へん平試験は,次による。
a) へん平試験の試験片は,6.2 b) によって抜き取った供試管の片側から,長さ50 mm以上の試験片を1
個ずつ採取する。
b) へん平試験は,試験片を2枚の平板の間に挟み,平板間の距離が,次の式によって計算した値Hにな
るまで押し潰す(図1参照)。式中の定数eは,管の種類によって異なる定数で,表7による。
7
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表7−定数e
種類
定数e a)
1種
0.07
2種
0.07
3種
0.04(外径≦25 mm),0.06(外径>25 mm)
11種
0.07
12種
0.07
13種
0.04(外径≦25 mm),0.06(外径>25 mm)
14種
0.07
15種
0.04(外径≦25 mm),0.06(外径>25 mm)
16種
0.07
17種
0.07
18種
0.07
19種
0.07
20種
0.04(外径≦25 mm),0.06(外径>25 mm)
21種
0.07
22種
0.07
23種
0.04(外径≦25 mm),0.06(外径>25 mm)
50種
0.03
注a) 図1の式に用いる定数。
D
t
e
t
e
H
+
+
=
)
1(
ここに,
H: 平板間の距離(mm)
t: 管の公称厚さ(mm)
D: 管の公称外径(mm)
e: 表7による。
図1−へん平試験
c) 割れの有無を目視によって確認する。
6.5
気密性試験
6.5.1
一般
管の気密性試験は,管の全数について,全長に対し行う。
6.5.2
空圧試験
8
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管の空圧試験は,0.6 MPa以上の空気圧を用い,水中で5秒以上保持し,気泡発生の有無を確認する。
6.5.3
水圧試験
管の水圧試験は,管内面に水圧をかけ,水漏れの有無を確認する。試験圧力及び保持時間は,受渡当事
者間の協定による。
注記 管の水圧試験は,例えば,試験圧力4.5 MPa及び保持時間15秒で行う。
6.6
非破壊検査特性試験
6.6.1
一般
非破壊検査特性試験は,管の全数について行う。
6.6.2
渦流探傷試験
渦流探傷試験は,JIS H 0515による。
6.6.3
超音波探傷試験
超音波探傷試験は,JIS H 0516による。
7
検査
検査は,次による。
a) 検査の一般事項は,JIS H 0321による。ただし,JIS H 0321の5.(化学成分)は,適用しない。
b) 品質は,箇条4に適合しなければならない。
c) 寸法は,箇条5に適合しなければならない。
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表示
管は,1製品ごと,1束ごと又は1こん(梱)包ごとにステンシル,スタンプ,ロール,ラベルなどの適
切な方法によって,次の事項を表示する。
a) 規格番号
b) 種類又は種類の記号
c) 寸法
例 20(D)×1.6(T)×10 000(L)mm
D:外径,T:厚さ,L:長さ
d) 製造番号
e) 製造業者名又はその略号
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報告
製造業者は,注文者の要求がある場合には,JIS G 0415の箇条5(受渡検査に基づく検査文書)に従っ
て,試験の成績,製造番号,製造年月,注文寸法,数量,現品納入状態などを記載した報告書を注文者に
提出する。
なお,報告書の数値の丸め方は,JIS Z 8401の規則Aによる。
9
H 4632:2018
附属書A
(参考)
熱交換器用継目無管の代表寸法
A.1 代表寸法
管の代表寸法を表A.1に示す。
表A.1−管の代表寸法
単位 mm
外径
厚さ
1.0
1.2
1.4
1.6
1.8
2.0
2.6
2.9
4.0
5.0
10.0
○
○
○
12.0
○
○
○
○
○
○
15.0
○
○
○
○
○
○
20.0
○
○
○
○
○
○
○
○
25.4
○
○
○
○
○
○
○
○
○
34.0
○
○
○
○
○
○
○
38.1
○
○
○
○
42.7
○
○
○
○
48.6
○
○
○
○
50.8
○
○
○
○
54.0
○
○
○
○印は,代表寸法を示す。