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解説付表2 JISと対応する国際規格との対比表 

JIS H 4553 : 1999 ニッケル及びニッケル合金棒 

ISO 9723 : 1992 ニッケル及びニッケル合金棒 
ISO 9722 : 1992 ニッケル及びニッケル合金−化学成分と鍛圧製品形状 

対比項目 

 
規定項目 

(I) JISの規定内容 

(II) 国際

規格
番号 

(III) 国際規格の規定内容 

(IV) JISと国際規格との相違点 

(V) JISと国際規格との一致

が困難な理由及び今後の
対策 

1. 適用範囲 

○ 最終製品及び二次加工する棒で,

冷間・熱間加工ごとに寸法範囲を
含めて規定。 

ISO 9723 

○ JISと同じ。 

=  

2. 引用規格 

○ JISに基づく規格引用である。 

ISO 9723 

○ ISOに基づく規格引用である。 

− 引用する規格が異なる。 

JISの各規格はそれぞれ国
際整合化を図っており,ISO
の引用規格を記載しなくて
も使用上不便なし。 

3. 種類及び

記号 

○ ニッケル及びニッケル合金の種

類(及び記号)を14種類規定。 

ISO 9723 
ISO 9722 

○ ニッケル及びニッケル合金をISO 

9723は31種類,ISO 9722は36種
類規定。 

ADP JISでは,耐食用途でNi含有

量が50%以上のものを規定。
また,JIS独自の合金として,
NATBを規定。 

JISのG類とISO鋼種の採
り入れ分担を調整している。 

4. 品質 

○ 化学成分(上項に同じ) 

ISO 9723 
ISO 9722 

○ 上項に同じ。 

ADP 上項に同じ。 

上項に同じ。 

○ 機械的性質(引張強さ・耐力・伸

び) 

ISO 6207 

○ JISとほぼ同等 

ADP JIS独自の材料の機械的性質

を追加。 

5. 寸法及び

その許容
差 

○ 寸法許容差 

径,辺又は対辺距離の許容差 
長さの許容差 
曲がりの許容差 

を規定。 

ISO 6207 

○ JISとほぼ同等 

ADP JISは独自の材料の寸法及び

許容差を規定している。 

6. 試験 

○ 分析試験 

JISに規定されている分析方法 

を列挙。 

ISO 6207 

○ 化学分析 

分析方法は原則として製造者の 

任意。係争の場合には適切な国際規
格を使用するように規定。 

= ISOは分析方法は原則とし

て製造者の任意となってい
る。 

JISでは分析方法は共通規
格として規定されているの
で,これに従うこととする。 

○ 引張試験 

JISの引張試験方法を規定。 

ISO 6207 

○ 引張試験 

ISO規格の引張試験方法を規定。 

耐力の測定についてはオフセット
法を規定。 

ADP JISの引張試験方法はISOと

整合化している。耐力はJIS
ではオフセット法のほかに
全伸び法の規定があり,いず
れを用いてもよい。 

ISOの規定はJISの規定に
含まれる。 

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解説付表2 JISと対応する国際規格との対比表(続き) 

対比項目 

 
規定項目 

(I) JISの規定内容 

(II) 国際

規格
番号 

(III) 国際規格の規定内容 

(IV) JISと国際規格との相違点 

(V) JISと国際規格との一致

が困難な理由及び今後の
対策 

7. 検査 

○ 試験の実施について規定。 

ISO 9723 

○ サンプリング及び試験の数につい

て規定。 

− JISではサンプリング及び試

験の数は共通規格で規定し
ている。 

共通規格にて整合化を実施。 

−  

ISO 9723 

○ 再試験について規定。 

− JISでは再試験は共通規格で

規定している。 

共通規格にて整合化を実施。 

8. 表示 

○ 表示方法について規定。 

ISO 9723 

○ 表示方法について規定。 

=  

備考1. 対比項目(I)及び(III)の小欄で,“○”は該当する項目を規定している場合,“−”は規定していない場合を示す。 

2. 対比項目(IV)の小欄の記号の意味は,次による。 

“=”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。ただし,軽微な技術上の差異がある。 
“ADP”:JISは,国際規格と対応する部分を国際規格そのまま変更なしで採用している。ただし,採用した部分において,JISとして必要な規定内容を追加

し,又は適用範囲,規定項目及び/又は規定内容の一部を不採用としている。 

“−”:該当項目がない場合。