H 4080:2015
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 2
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
4 合金番号,製品区分,等級及び記号 ····················································································· 3
5 品質······························································································································· 5
5.1 外観 ···························································································································· 5
5.2 化学成分 ······················································································································ 5
5.3 機械的性質 ··················································································································· 8
5.4 導電率 ························································································································ 16
5.5 応力腐食割れ性 ············································································································ 16
6 寸法及びその許容差並びに形状 ·························································································· 16
6.1 一般事項 ····················································································································· 16
6.2 標準寸法 ····················································································································· 16
6.3 寸法の許容差 ··············································································································· 19
6.4 曲がり ························································································································ 23
7 試験······························································································································ 24
7.1 分析試験 ····················································································································· 24
7.2 引張試験 ····················································································································· 24
7.3 導電率試験 ·················································································································· 24
7.4 応力腐食割れ試験 ········································································································· 24
7.5 試験試料の採取数 ········································································································· 25
8 検査······························································································································ 25
9 表示······························································································································ 25
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 26
H 4080:2015
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
アルミニウム協会(JAA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規
格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規
格である。
これによって,JIS H 4080:2006は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成28年11月19日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関連条項の規定に基づくJIS
マーク表示認証において,JIS H 4080:2006によることができる。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
H 4080:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管
Aluminium and aluminium alloy extruded tubes and cold-drawn tubes
序文
この規格は,2007年に第1版として発行されたISO 209,2012年に第2版として発行されたISO 6362-1,
2014年に第4版として発行されたISO 6362-2,2012年に第1版として発行されたISO 6362-6,2014年に
第2版として発行されたISO 6362-7,2012年に第2版として発行されたISO 6363-1及びISO 6363-2並び
に2012年に第1版として発行されたISO 6363-6を基とし,技術的内容を変更して作成した日本工業規格
である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,押出加工及び引抜加工したアルミニウム及びアルミニウム合金の継目無管(以下,管とい
う。)について規定する。この規格は,断面形状が円形の管だけに適用する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 209:2007,Aluminium and aluminium alloys−Chemical composition
ISO 6362-1:2012,Wrought aluminium and aluminium alloys−Extruded rods/bars, tubes and profiles
−Part 1: Technical conditions for inspection and delivery
ISO 6362-2:2014,Wrought aluminium and aluminium alloys−Extruded rods/bars, tubes and profiles
−Part 2: Mechanical properties
ISO 6362-6:2012,Wrought aluminium and aluminium alloys−Extruded rods/bars, tubes and profiles
−Part 6: Round, square, rectangular and hexagonal tubes−Tolerances on shape and dimensions
ISO 6362-7:2014,Wrought aluminium and aluminium alloys−Extruded rods/bars, tubes and profiles
−Part 7: Chemical composition
ISO 6363-1:2012,Wrought aluminium and aluminium alloys−Cold-drawn rods/bars, tubes and wires
−Part 1: Technical conditions for inspection and delivery
ISO 6363-2:2012,Wrought aluminium and aluminium alloys−Cold-drawn rods/bars and tubes and
wires−Part 2: Mechanical properties
ISO 6363-6:2012,Wrought aluminium and aluminium alloys−Cold-drawn rods/bars, tubes and wires
−Part 6: Drawn round tubes−Tolerances on form and dimensions(全体評価:MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
H 4080:2015
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2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS H 0001 アルミニウム,マグネシウム及びそれらの合金−質別記号
注記 対応国際規格:ISO 2107,Aluminium and aluminium alloys−Wrought products−Temper
designations(MOD)
JIS H 0321 非鉄金属材料の検査通則
JIS H 0505 非鉄金属材料の体積抵抗率及び導電率測定方法
JIS H 1305 アルミニウム及びアルミニウム合金の発光分光分析方法
JIS H 1306 アルミニウム及びアルミニウム合金の原子吸光分析方法
JIS H 1307 アルミニウム及びアルミニウム合金の誘導結合プラズマ発光分光分析方法
JIS H 1351 アルミニウム及びアルミニウム合金の分析方法通則
JIS H 1352 アルミニウム及びアルミニウム合金中のけい素定量方法
JIS H 1353 アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉄定量方法
JIS H 1354 アルミニウム及びアルミニウム合金中の銅定量方法
JIS H 1355 アルミニウム及びアルミニウム合金中のマンガン定量方法
JIS H 1356 アルミニウム及びアルミニウム合金中の亜鉛定量方法
JIS H 1357 アルミニウム及びアルミニウム合金中のマグネシウム定量方法
JIS H 1358 アルミニウム及びアルミニウム合金中のクロム定量方法
JIS H 1359 アルミニウム及びアルミニウム合金中のチタン定量方法
JIS H 1360 アルミニウム及びアルミニウム合金中のニッケル定量方法
JIS H 1361 アルミニウム及びアルミニウム合金中のすず定量方法
JIS H 1362 アルミニウム及びアルミニウム合金中のバナジウム定量方法
JIS H 1363 アルミニウム合金中のジルコニウム定量方法
JIS H 1364 アルミニウム及びアルミニウム合金中のビスマス定量方法
JIS H 1365 アルミニウム及びアルミニウム合金中のほう素定量方法
JIS H 1366 アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉛定量方法
JIS H 1367 アルミニウム及びアルミニウム合金中のベリリウム定量方法
JIS H 1368 アルミニウム及びアルミニウム合金中のガリウム定量方法
JIS H 8711 アルミニウム合金の応力腐食割れ試験方法
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
EN 754-1,Aluminium and aluminium alloys−Cold drawn rod/bar and tube−Part 1: Technical conditions for
inspection and delivery
EN 755-1,Aluminium and aluminium alloys−Extruded rod/bar, tube and profiles−Part 1: Technical
conditions for inspection and delivery
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
管(tube)
3
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全長にわたってただ一つの中空部と,均一な断面かつ均一な肉厚とをもち,直線又はコイルの形状で供
給される中空展伸材。
4
合金番号,製品区分,等級及び記号
合金番号,製品区分,等級及び記号は,表1による。等級は,寸法の許容差及び形状によって,普通級
と特殊級とに分類する。表1の記号の後に質別を示す記号を付けて製品記号とする。
表1−合金番号,製品区分,等級及び記号
合金番号
製品
区分
等級及び記号
特性及び用途例
(参考)
普通級
特殊級
1070
押出管
A1070TE
A1070TES
強度は低いが,熱伝導度及び電気伝導度は高く,溶接性及び
耐食性がよい。
化学装置用材,事務用機器,導体など。
引抜管
A1070TD
A1070TDS
1050
押出管
A1050TE
A1050TES
引抜管
A1050TD
A1050TDS
1050A
押出管
A1050ATE
A1050ATES
引抜管
A1050ATD
A1050ATDS
1100
押出管
A1100TE
A1100TES
強度は比較的低いが,溶接性,耐食性及び表面処理性がよく,
熱伝導性も比較的高い。
化学装置用材,家具,電気機器部品など。
引抜管
A1100TD
A1100TDS
1200
押出管
A1200TE
A1200TES
引抜管
A1200TD
A1200TDS
2011
押出管
A2011TE
A2011TES
切削性が優れ,強度も高いが,耐食性が劣る。
光学部品,ねじ類など。
引抜管
A2011TD
A2011TDS
2014
押出管
A2014TE
A2014TES
熱処理合金で,強度が高い。
スキーストック,二輪車部品,航空機部品など。
引抜管
A2014TD
A2014TDS
2014A
押出管
A2014ATE
A2014ATES
2014より若干強度の低い合金。
引抜管
A2014ATD
A2014ATDS
2017
押出管
A2017TE
A2017TES
熱処理合金で,強度が高く,切削加工性もよいが,耐食性は
劣る。一般機械部品,鍛造用素材など。
引抜管
A2017TD
A2017TDS
2017A
押出管
A2017ATE
A2017ATES
2017より強度の高い合金。
引抜管
A2017ATD
A2017ATDS
2024
押出管
A2024TE
A2024TES
2017より強度が高く,切削加工性もよい。
航空機部品,スポーツ用品など。
引抜管
A2024TD
A2024TDS
2030
押出管
A2030TE
A2030TES
切削加工性の優れた合金で,強度も高い。
機械部品など。
引抜管
A2030TD
A2030TDS
3102
押出管
A3102TE
A3102TES
1100と同程度の強度をもつ合金で,加工性,伝熱性及び耐食
性もよい。自動車用熱交換器,空調用熱交換器など。
3003
押出管
A3003TE
A3003TES
1100より若干強度が高く,溶接性及び耐食性もよい。
化学装置用材,複写機ドラム,自動車用熱交換器など。
引抜管
A3003TD
A3003TDS
3103
押出管
A3103TE
A3103TES
引抜管
A3103TD
A3103TDS
3203
押出管
A3203TE
A3203TES
引抜管
A3203TD
A3203TDS
3021
押出管
A3021TE
A3021TES
1100と同程度の強度をもつ合金で,加工性,伝熱性及び耐食
性もよい。自動車用熱交換器,空調用熱交換器など。
引抜管
A3021TD
A3021TDS
5005
押出管
A5005TE
A5005TES
3003と同程度の強度をもつ合金で,加工性,溶接性及び耐食
性に優れる。建築用内外装,車両内装,船舶内装など。
引抜管
A5005TD
A5005TDS
5050
引抜管
A5050TD
A5050TDS
耐食性及び溶接性に優れる。建築部材,冷蔵庫用材など。
4
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表1−合金番号,製品区分,等級及び記号(続き)
合金番号
製品
区分
等級及び記号
特性及び用途例
(参考)
普通級
特殊級
5251
押出管
A5251TE
A5251TES
5050と5052との中間の強度をもつ合金。
引抜管
A5251TD
A5251TDS
5052
押出管
A5052TE
A5052TES
中程度の強度をもつ合金で,耐食性及び溶接性がよい。
車両内装,船舶用材,光学用機器,一般機器用材料など。
引抜管
A5052TD
A5052TDS
5154
押出管
A5154TE
A5154TES
5052と5083との中間の強度をもつ合金で,耐食性及び溶接
性がよい。化学装置用材など。
引抜管
A5154TD
A5154TDS
5454
押出管
A5454TE
A5454TES
5052より強度が高く,耐食性及び溶接性がよい。
自動車用ホイールなど。
5754
押出管
A5754TE
A5754TES
5052と5454との中間の強度をもつ合金。
引抜管
A5754TD
A5754TDS
5056
押出管
A5056TE
A5056TES
耐食性,切削加工性及び陽極酸化処理性がよい。
光学部品など。
引抜管
A5056TD
A5056TDS
5083
押出管
A5083TE
A5083TES
非熱処理合金中で最高の強度があり,耐食性及び溶接性がよ
く,切削性及び冷間加工性もよい。
車両用材,船舶用材,土木用材など。
引抜管
A5083TD
A5083TDS
5086
押出管
A5086TE
A5086TES
5154より強度が高く,耐食性の優れた溶接構造用合金。
船舶用材,圧力容器など。
引抜管
A5086TD
A5086TDS
6101
押出管
A6101TE
A6101TES
高強度導体用合金で,55 %IACS保証。パイプブスなど。
6005A
押出管
A6005ATE
A6005ATES
6061と6063との中間の強度をもった合金で,押出加工性,
焼入れ性も優れる。耐食性もよく,溶接性もよい。
車両用材など。
6005C
(6N01) a)
押出管
A6005CTE
(A6N01TE) a)
A6005CTES
(A6N01TES) a)
6060
押出管
A6060TE
A6060TES
6063より強度は若干低いが,耐食性及び表面処理性がよい。
建築用材,土木用材,電気機器部品など。
引抜管
A6060TD
A6060TDS
6061
押出管
A6061TE
A6061TES
熱処理型の耐食性合金。
ボビン,土木用材,スポーツ,レジャー用品,導体など。
引抜管
A6061TD
A6061TDS
6262
押出管
A6262TE
A6262TES
6061と同等の強度をもつ耐食性快削合金。
気化器部品,ブレーキ部品など。
引抜管
A6262TD
A6262TDS
6063
押出管
A6063TE
A6063TES
6061より強度は若干低いが,耐食性及び表面処理性がよい。
建築用材,土木用材,電気機器部品,導体,車両用材など。
引抜管
A6063TD
A6063TDS
6463
押出管
A6463TE
A6463TES
6063と同程度の強度をもつ合金。装飾用材など。
6082
押出管
A6082TE
A6082TES
6061より強度が高く,耐食性及び溶接性がよい。
車両用材,船舶用材料など。
引抜管
A6082TD
A6082TDS
7003
押出管
A7003TE
A7003TES
溶接構造用合金。7204より強度は若干低いが,押出性がよい。
土木用材,溶接構造用材など。
7204
(7N01) a)
押出管
A7204TE
(A7N01TE) a)
A7204TES
(A7N01TES) a)
強度が高く,耐食性も良好な溶接構造用合金。
溶接構造用材,車両用材など。
7020
押出管
A7020TE
A7020TES
7075より強度は低いが,押出性及び加工性がよい。
自転車フレーム,一般機械用部品など。
引抜管
A7020TD
A7020TDS
7050
押出管
A7050TE
A7050TES
7075の焼入れ性を改善した合金で,耐応力腐食割れ性に優れ
る。航空機部品など。
7075
押出管
A7075TE
A7075TES
アルミニウム合金中高い強度をもつ合金の一つであるが,耐
食性は劣る。航空機部品など。
引抜管
A7075TD
A7075TDS
注a) ( ) 内は,旧合金番号を示す。合金番号は,旧合金番号以外のものを優先して使用するのが望ましい。
なお,旧合金番号は,次回改正で削除する。
5
H 4080:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5
品質
5.1
外観
管は,表面仕上げが良好かつ均一で,使用上有害な膨れ,きずなどの欠陥があってはならない。表面欠
陥の除去は,滑らかに仕上げなければならない。
5.2
化学成分
管の化学成分は,7.1によって試験を行い,表2による。
表2−化学成分
単位 %
合金
番号
Si
Fe
Cu
Mn
Mg
Cr
Zn
V,Bi,Pb,Ni,Zrなど
Ti
その他a)
Al
個々
合計
1070
0.20以下 0.25以下 0.04以下 0.03以下 0.03以下
−
0.04以下
V 0.05以下
0.03以下
0.03以下
−
99.70以上
1050
0.25以下 0.40以下 0.05以下 0.05以下 0.05以下
−
0.05以下
V 0.05以下
0.03以下
0.03以下
−
99.50以上
1050A
0.25以下 0.40以下 0.05以下 0.05以下 0.05以下
−
0.07以下
−
0.05以下
0.03以下
−
99.50以上
1100
Si+Fe 0.95以下
0.05〜0.20 0.05以下
−
−
0.10以下
−
−
0.05以下 0.15以下 99.00以上
1200
Si+Fe 1.00以下
0.05以下 0.05以下
−
−
0.10以下
−
0.05以下
0.05以下 0.15以下 99.00以上
2011
0.40以下 0.7以下
5.0〜6.0
−
−
−
0.30以下 Bi 0.20〜0.6,Pb 0.20〜0.6
−
0.05以下 0.15以下
残部
2014
0.50〜1.2 0.7以下
3.9〜5.0
0.40〜1.2 0.20〜0.8 0.10以下 0.25以下
b)
0.15以下
0.05以下 0.15以下
残部
2014A
0.50〜0.9 0.50以下 3.9〜5.0
0.40〜1.2 0.20〜0.8 0.10以下 0.25以下
Ni 0.10以下
Zr+Ti 0.20以下
0.15以下
0.05以下 0.15以下
残部
2017
0.20〜0.8 0.7以下
3.5〜4.5
0.40〜1.0 0.40〜0.8 0.10以下 0.25以下
b)
0.15以下
0.05以下 0.15以下
残部
2017A
0.20〜0.8 0.7以下
3.5〜4.5
0.40〜1.0 0.40〜1.0 0.10以下 0.25以下
Zr+Ti 0.25以下
−
0.05以下 0.15以下
残部
2024
0.50以下 0.50以下 3.8〜4.9
0.30〜0.9 1.2〜1.8
0.10以下 0.25以下
b)
0.15以下
0.05以下 0.15以下
残部
2030
0.8以下
0.7以下
3.3〜4.5
0.20〜1.0 0.50〜1.3 0.10以下 0.50以下
Bi 0.20以下,Pb 0.8〜1.5 0.20以下
0.10以下 0.30以下
残部
3102
0.40以下 0.7以下
0.10以下 0.05〜0.40
−
−
0.30以下
−
0.10以下
0.05以下 0.15以下
残部
3003
0.6以下
0.7以下
0.05〜0.20 1.0〜1.5
−
−
0.10以下
−
−
0.05以下 0.15以下
残部
3103
0.50以下 0.7以下
0.10以下 0.9〜1.5
0.30以下 0.10以下 0.20以下
Zr+Ti 0.10以下
−
0.05以下 0.15以下
残部
3203
0.6以下
0.7以下
0.05以下 1.0〜1.5
−
−
0.10以下
−
−
0.05以下 0.15以下
残部
3021
0.50以下 0.7以下
0.20〜0.6 0.05〜0.8 0.10以下 0.10以下 0.10以下
−
0.10以下
0.05以下 0.15以下
残部
5005
0.30以下 0.7以下
0.20以下 0.20以下 0.50〜1.1 0.10以下 0.25以下
−
−
0.05以下 0.15以下
残部
5050
0.40以下 0.7以下
0.20以下 0.10以下 1.1〜1.8
0.10以下 0.25以下
−
−
0.05以下 0.15以下
残部
5251
0.40以下 0.50以下 0.15以下 0.10〜0.50 1.7〜2.4
0.15以下 0.15以下
−
0.15以下
0.05以下 0.15以下
残部
5052
0.25以下 0.40以下 0.10以下 0.10以下 2.2〜2.8
0.15〜0.35 0.10以下
−
−
0.05以下 0.15以下
残部
5154
0.25以下 0.40以下 0.10以下 0.10以下 3.1〜3.9
0.15〜0.35 0.20以下
−
0.20以下
0.05以下 0.15以下
残部
5454
0.25以下 0.40以下 0.10以下 0.50〜1.0 2.4〜3.0
0.05〜0.20 0.25以下
−
0.20以下
0.05以下 0.15以下
残部
5754
0.40以下 0.40以下 0.10以下 0.50以下 2.6〜3.6
0.30以下 0.20以下
Mn+Cr 0.10〜0.6
0.15以下
0.05以下 0.15以下
残部
5056
0.30以下 0.40以下 0.10以下 0.05〜0.20 4.5〜5.6
0.05〜0.20 0.10以下
−
−
0.05以下 0.15以下
残部
5083
0.40以下 0.40以下 0.10以下 0.40〜1.0 4.0〜4.9
0.05〜0.25 0.25以下
−
0.15以下
0.05以下 0.15以下
残部
5086
0.40以下 0.50以下 0.10以下 0.20〜0.7 3.5〜4.5
0.05〜0.25 0.25以下
−
0.15以下
0.05以下 0.15以下
残部
6101
0.30〜0.7 0.50以下 0.10以下 0.03以下 0.35〜0.8 0.03以下 0.10以下
B 0.06以下
−
0.03以下 0.10以下
残部
6
H
4
0
8
0
:
2
0
1
5
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2−化学成分(続き)
単位 %
合金
番号
Si
Fe
Cu
Mn
Mg
Cr
Zn
V,Bi,Pb,Ni,Zrなど
Ti
その他a)
Al
個々
合計
6005A
0.50〜0.9 0.35以下 0.30以下 0.50以下 0.40〜0.7 0.30以下 0.20以下
Mn+Cr 0.12〜0.50
0.10以下
0.05以下 0.15以下
残部
6005C
(6N01)
0.40〜0.9 0.35以下 0.35以下 0.50以下 0.40〜0.8 0.30以下 0.25以下
Mn+Cr 0.50以下
0.10以下
0.05以下 0.15以下
残部
6060
0.30〜0.6 0.10〜0.30 0.10以下 0.10以下 0.35〜0.6 0.05以下 0.15以下
−
0.10以下
0.05以下 0.15以下
残部
6061
0.40〜0.8 0.7以下
0.15〜0.40 0.15以下 0.8〜1.2
0.04〜0.35 0.25以下
−
0.15以下
0.05以下 0.15以下
残部
6262
0.40〜0.8 0.7以下
0.15〜0.40 0.15以下 0.8〜1.2
0.04〜0.14 0.25以下 Bi 0.40〜0.7,Pb 0.40〜0.7 0.15以下
0.05以下 0.15以下
残部
6063
0.20〜0.6 0.35以下 0.10以下 0.10以下 0.45〜0.9 0.10以下 0.10以下
−
0.10以下
0.05以下 0.15以下
残部
6463
0.20〜0.6 0.15以下 0.20以下 0.05以下 0.45〜0.9
−
0.05以下
−
−
0.05以下 0.15以下
残部
6082
0.7〜1.3
0.50以下 0.10以下 0.40〜1.0 0.6〜1.2
0.25以下 0.20以下
−
0.10以下
0.05以下 0.15以下
残部
7003
0.30以下 0.35以下 0.20以下 0.30以下 0.50〜1.0 0.20以下 5.0〜6.5
Zr 0.05〜0.25
0.20以下
0.05以下 0.15以下
残部
7204
(7N01)
0.30以下 0.35以下 0.20以下 0.20〜0.7 1.0〜2.0
0.30以下 4.0〜5.0
V 0.10以下,Zr 0.25以下 0.20以下
0.05以下 0.15以下
残部
7020
0.35以下 0.40以下 0.20以下 0.05〜0.50 1.0〜1.4
0.10〜0.35 4.0〜5.0
Zr 0.08〜0.20
Zr+Ti 0.08〜0.25
−
0.05以下 0.15以下
残部
7050
0.12以下 0.15以下 2.0〜2.6
0.10以下 1.9〜2.6
0.04以下 5.7〜6.7
Zr 0.08〜0.15
0.06以下
0.05以下 0.15以下
残部
7075
0.40以下 0.50以下 1.2〜2.0
0.30以下 2.1〜2.9
0.18〜0.28 5.1〜6.1
c)
0.20以下
0.05以下 0.15以下
残部
注a) その他の元素とは,この表で示されていないが存在の予知される場合又は通常の分析過程において,規定の値を超えるおそれがある場合に,製造業者の判断
によって分析する元素である。“個々”の値は,表で示されている元素以外の個々の成分値であり,“合計”の値は,個々の成分値を合計したものである。
b) 受渡当事者間の協定によって,Zr+Tiは0.20 %以下としてもよい。
c) 受渡当事者間の協定によって,Zr+Tiは0.25 %以下としてもよい。
7
H
4
0
8
0
:
2
0
1
5
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
8
H 4080:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5.3
機械的性質
管の機械的性質(引張強さ,耐力及び伸び)は,7.2によって試験を行い,表3及び表4による。
なお,表3及び表4に規定の肉厚,外径及び断面積以外の寸法の機械的性質は,受渡当事者間の協定に
よる。
表3−押出管の機械的性質
合金番号
質別a)
引張試験
肉厚
mm
外径
mm
断面積
cm2
引張強さ
N/mm2
耐力
N/mm2
伸びb)
%
A50 mm
A
1070
H112
全て
全て
−
55以上
15以上
−
−
1050
H112
全て
全て
−
65以上
20以上
−
−
1050A
H112
全て
全て
−
60以上
20以上 23以上 25以上
O
H111
全て
全て
−
60以上
95以下
20以上 23以上 25以上
1100
1200
H112
全て
全て
−
75以上
20以上 25以上
−
2011
T6 e)
25以下
全て
−
310以上 230以上
4以上
6以上
2014
O c)
全て
全て
−
245以下 125以下 12以上
−
T4
全て
全て
−
345以上 245以上 12以上
−
T42 d)
全て
全て
−
345以上 205以上 12以上
−
T4510
T4511
20以下
全て
−
370以上 230以上 10以上 11以上
T6
12以下
全て
−
410以上 365以上
7以上
−
12を超え 19以下
全て
−
440以上 400以上
7以上
−
19を超え
全て
160以下 470以上 410以上
7以上
−
160を超え 200以下 470以上 400以上
6以上
−
200を超え 250以下 450以上 380以上
6以上
−
250を超え 300以下 430以上 365以上
6以上
−
T62 d)
19以下
全て
−
410以上 365以上
7以上
−
19を超え
全て
160以下 410以上 365以上
7以上
−
160を超え 200以下 410以上 365以上
6以上
−
T6510
T6511
10以下
全て
−
415以上 370以上
5以上
7以上
10を超え 40以下
全て
−
450以上 400以上
4以上
6以上
2014A
O
H111
20以下
全て
−
250以下 135以下 10以上 12以上
T4
T4510
T4511
20以下
全て
−
370以上 230以上 10以上 11以上
T6
T6510
T6511
10以下
全て
−
415以上 370以上
5以上
7以上
10を超え 40以下
全て
−
450以上 400以上
4以上
6以上
2017
O c)
全て
全て
−
245以下 125以下 16以上
−
T4 e)
T42 d)
全て
全て
700以下 345以上 215以上 12以上
−
700を超え 1 000以下 335以上 195以上 12以上
−
9
H 4080:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表3−押出管の機械的性質(続き)
合金番号
質別a)
引張試験
肉厚
mm
外径
mm
断面積
cm2
引張強さ
N/mm2
耐力
N/mm2
伸びb)
%
A50 mm
A
2017A
O
H111
20以下
全て
−
250以下 135以下 10以上 12以上
T4 e)
T4510 e)
T4511 e)
10以下
全て
−
380以上 260以上 10以上 12以上
10を超え 75以下
全て
−
400以上 270以上
8以上 10以上
2024
O c)
全て
全て
−
245以下 125以下 12以上
−
T4
6以下
全て
−
390以上 295以上 10以上
−
6を超え 19以下
全て
−
410以上 305以上 10以上
−
19を超え 38以下
全て
−
450以上 315以上 10以上
−
38を超え
全て
160以下 480以上 335以上 10以上
−
160を超え 200以下 470以上 315以上
8以上
−
200を超え 300以下 460以上 315以上
8以上
−
T42 d)
19以下
全て
−
390以上 265以上 12以上
−
19を超え 38以下
全て
−
390以上 265以上 10以上
−
38を超え
全て
160以下 390以上 265以上 10以上
−
160を超え 200以下 390以上 265以上
8以上
−
2030
T4
T4510
T4511
25以下
全て
−
370以上 250以上
6以上
8以上
3102
H112
全て
全て
−
80以上
30以上 23以上 25以上
3003
3203
H112
全て
全て
−
95以上
35以上
−
−
3103
H112
全て
全て
−
95以上
35以上 20以上 25以上
O
H111
全て
全て
−
95以上
135以下
35以上 20以上 25以上
3021
H112
全て
全て
−
80以上
20以上 25以上
−
5005
H112
全て
全て
−
100以上
40以上 16以上 18以上
O
H111
20以下
全て
−
100以上
150以下
40以上 18以上 20以上
5251
H112
全て
全て
−
160以上
60以上 14以上 16以上
O
H111
全て
全て
−
160以上
220以下
60以上 15以上 17以上
5052
H112
全て
全て
−
175以上
70以上
−
−
O
全て
全て
−
175以上
245以下
70以上 20以上
−
5154
H112
全て
全て
−
205以上
75以上
−
−
O
全て
全て
−
205以上
285以下
75以上
−
−
5454
H112
130以下
全て
200以下 215以上
85以上 12以上
−
O
130以下
全て
200以下 215以上
285以下
85以上 14以上
−
5754
H112
25以下
全て
−
180以上
80以上 12以上 14以上
O
H111
25以下
全て
−
180以上
250以下
80以上 15以上 17以上
10
H 4080:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表3−押出管の機械的性質(続き)
合金番号
質別a)
引張試験
肉厚
mm
外径
mm
断面積
cm2
引張強さ
N/mm2
耐力
N/mm2
伸びb)
%
A50 mm
A
5056
H112
全て
全て
300以下 245以上 100以上
−
−
300を超え 700以下 225以上
80以上
−
−
700を超え 1 000以下 215以上
70以上
−
−
5083
H112
全て
全て
200以下 275以上 110以上 12以上
−
O
全て
全て
200以下 275以上
355以下
110以上 14以上
−
5086
H112
全て
全て
−
240以上
95以上 10以上 12以上
O
H111
全て
全て
−
240以上
320以下
95以上 15以上 18以上
6101
T6 e)
3以上 12以下
全て
−
195以上 165以上 10以上
−
12を超え 16以下
全て
−
175以上 145以上 14以上
−
6005A
T6 e)
5以下
全て
−
270以上 225以上
6以上
8以上
5を超え 10以下
全て
−
260以上 215以上
6以上
8以上
6005C
(6N01)
T5
6以下
全て
−
245以上 205以上
8以上
−
6を超え 12以下
全て
−
225以上 175以上
8以上
−
T6 e)
6以下
全て
−
265以上 235以上
8以上
−
6060
T4 e)
15以下
全て
−
120以上
60以上 14以上 16以上
T5
15以下
全て
−
160以上 120以上
6以上
8以上
T6 e)
15以下
全て
−
190以上 150以上
6以上
8以上
T64 e)
15以下
全て
−
180以上 120以上 10以上 12以上
T66 e)
15以下
全て
−
215以上 160以上
6以上
8以上
6061
O
全て
全て
−
145以下 110以下 16以上
−
T4 e)
全て
全て
−
175以上 110以上 16以上
−
T42 d)
全て
全て
−
175以上
85以上 16以上
−
T6 e)
T62 d)
6以下
全て
−
265以上 245以上
8以上
−
6を超え
全て
−
265以上 245以上 10以上
−
6262
T6 e)
25以下
全て
−
260以上 240以上
8以上 10以上
6063
O
H111
25以下
全て
−
130以下
−
16以上 18以上
T1
12以下
全て
−
120以上
60以上 12以上
−
12を超え 25以下
全て
−
110以上
55以上 12以上
−
T4 e)
10以下
全て
−
130以上
65以上 12以上 14以上
10を超え 25以下
全て
−
120以上
65以上 10以上 12以上
T5
12以下
全て
−
155以上 110以上
8以上
−
12を超え 25以下
全て
−
145以上 110以上
8以上
−
T6 e)
3以下
全て
−
205以上 175以上
8以上
−
3を超え 25以下
全て
−
205以上 175以上 10以上
−
T66 e)
25以下
全て
−
245以上 200以上
8以上 10以上
6463
T6 e)
25以下
全て
−
195以上 160以上
8以上 10以上
6082
O
H111
25以下
全て
−
160以下 110以下 12以上 14以上
T4 e)
25以下
全て
−
205以上 110以上 12以上 14以上
T6 e)
5以下
全て
−
290以上 250以上
6以上
8以上
5を超え 25以下
全て
−
310以上 260以上
8以上 10以上
11
H 4080:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表3−押出管の機械的性質(続き)
合金番号
質別a)
引張試験
肉厚
mm
外径
mm
断面積
cm2
引張強さ
N/mm2
耐力
N/mm2
伸びb)
%
A50 mm
A
7003
T5
12以下
全て
−
285以上 245以上 10以上
−
12を超え 25以下
全て
−
275以上 235以上 10以上
−
T6 e)
10以下
全て
−
350以上 290以上
8以上 10以上
10を超え 25以下
全て
−
340以上 280以上
8以上 10以上
7204
(7N01)
O
1.6以上 12以下
全て
−
245以下 145以下 12以上
−
T4 e) f)
1.6以上 12以下
全て
−
315以上 195以上 11以上
−
T6 e)
1.6以上 6以下
全て
−
325以上 235以上 10以上
−
6を超え 12以下
全て
−
335以上 255以上 10以上
−
7020
T6 e)
15以下
全て
−
350以上 290以上
8以上 10以上
7050
T73511
肉厚又は外径125以下
200以下 485以上 415以上
8以上
7以上
T74511
76以下
全て
−
505以上 435以上
7以上
−
T76510
肉厚又は外径127以下
−
545以上 475以上
7以上
−
7075
O c)
全て
全て
−
275以下 165以下 10以上
−
T6
T62 d)
6以下
全て
−
540以上 480以上
7以上
−
6を超え 75以下
全て
−
560以上 500以上
7以上
−
T6510
T6511
5以下
全て
−
540以上 485以上
6以上
8以上
5を超え 10以下
全て
−
560以上 505以上
5以上
7以上
10を超え 50以下
全て
−
560以上 495以上
4以上
6以上
T73
T73510
T73511
5以下
全て
−
470以上 400以上
5以上
7以上
5を超え 25以下
全て
−
485以上 420以上
6以上
8以上
25を超え 50以下
全て
−
475以上 405以上
−
8以上
注記 1 N/mm2=1 MPa
注a) 質別は,JIS H 0001による。
b) 伸びの測定は,標点距離の異なる次の二つの方法のいずれかを採用する。特に,注文者からの指定がない場
合は,A50 mmによる。ただし,A50 mmの規定がない場合は,Aによる。
A50 mm:50 mm標点距離における伸び
A:5.65
0Sの標点距離における伸び(S0:試験片の平行部の断面積,mm2)
c) 質別Oの材料は,質別T42又はT62の材料の基礎となるものであり,注文者からの要求がある場合は,注文
者において適切な熱処理をした場合に,質別T42又はT62の材料の性能を保証しなければならない。
d) 質別T42の材料の機械的性質は,注文者が質別Oの材料を用いて溶体化処理後,十分な安定状態まで自然時
効硬化処理した場合に適用する。また,質別T62の材料の機械的性質は,注文者が質別Oの材料を用いて溶
体化処理後人工時効硬化処理した場合に適用する。ただし,注文者において溶体化処理する前に何らかの冷
間加工又は熱間加工をした場合には,規格値より低くなることがある。
e) 押出後の冷却が制御され,室温で固溶状態が保たれた材料に適用してもよい。
f) 合金番号7204 (7N01) において,質別T4の材料の機械的性質は,溶体化処理後,室温(約20 ℃)で1か月
間自然時効させたときの値を基準として規定したものである。
なお,1か月間自然時効前に引張試験を行う場合は,溶体化処理後人工時効させた試験片を用いて試験し,
質別T6の材料の引張特性を満たすことを確認することによって,質別T4の材料の引張特性の保証に代えて
もよい。その場合,質別T6の材料で試験したことを報告書に記載する。
12
H 4080:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4−引抜管の機械的性質
合金番号
質別a)
引張試験
肉厚
mm
引張強さ
N/mm2
耐力
N/mm2
伸びb)
%
A50 mm c)
A50 mm d)
A
1070
O
0.4以上
12以下
55以上
95以下
−
−
−
−
H14
0.4以上
12以下
85以上
−
−
−
−
H16
0.4以上
12以下
95以上
−
−
−
−
H18
0.4以上
12以下
120以上
−
−
−
−
1050
O
0.4以上
12以下
60以上
100以下
−
−
−
−
H14
0.4以上
12以下
95以上
−
−
−
−
H16
0.4以上
12以下
110以上
−
−
−
−
H18
0.4以上
12以下
125以上
−
−
−
−
1050A
O
0.5以上
10以下
60以上
95以下
20以上
22以上
−
25以上
H14
0.5以上
6以下
100以上
70以上
3以上
−
6以上
H16
5以下
120以上
160以下
105以上
3以上
−
4以上
H18
0.5以上
3以下
130以上
110以上
2以上
−
3以上
1100
1200
O
0.4以上
12以下
75以上
110以下
−
−
−
−
H14
0.4以上
12以下
110以上
−
−
−
−
H16
0.4以上
12以下
135以上
−
−
−
−
H18
0.4以上
12以下
155以上
−
−
−
−
2011
T3 e)
0.5以上
6以下
310以上
260以上
8以上
−
10以上
6を超え
20以下
290以上
240以上
9以上
−
8以上
T8 e)
0.5以上
20以下
370以上
275以上
8以上
−
8以上
2014
2014A
T3
0.5以上
10以下
380以上
250以上
10以上
−
8以上
T3510
T3511
20以下
380以上
290以上
4以上
−
6以上
T4
0.5以上
6以下
370以上
205以上
9以上
−
10以上
6を超え
10以下
370以上
205以上
10以上
−
10以上
T4510
T4511
20以下
380以上
240以上
8以上
−
10以上
T6
0.5以上
6以下
450以上
370以上
5以上
−
6以上
6を超え
10以下
450以上
370以上
7以上
−
7以上
T6510
T6511
20以下
450以上
380以上
4以上
−
6以上
2017
O f)
0.6以上
12以下
245以下
125以下
17以上
16以上
−
T3 e)
0.6以上
12以下
375以上
215以上
13以上
12以上
−
T42 g)
0.6以上
12以下
345以上
195以上
13以上
12以上
−
2017A
O
H111
20以下
240以下
125以下
10以上
−
12以上
T3 e)
20以下
400以上
250以上
8以上
−
10以上
T3510 e)
T3511 e)
20以下
400以上
250以上
6以上
−
8以上
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H 4080:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4−引抜管の機械的性質(続き)
合金番号
質別a)
引張試験
肉厚
mm
引張強さ
N/mm2
耐力
N/mm2
伸びb)
%
A50 mm c)
A50 mm d)
A
2024
O f)
0.6以上
12以下
215以下
100以下
−
−
−
T3
0.6以上
1.2以下
440以上
295以上
12以上
10以上
−
1.2を超え 6.5以下
440以上
295以上
14以上
10以上
−
6.5を超え 12以下
440以上
295以上
16以上
12以上
−
T42 g)
0.6以上
1.2以下
440以上
275以上
12以上
10以上
−
1.2を超え 6.5以下
440以上
275以上
14以上
10以上
−
6.5を超え 12以下
440以上
275以上
16以上
12以上
−
2030
T3
1以上
6以下
370以上
250以上
−
−
10以上
6を超え
20以下
360以上
230以上
−
−
8以上
3003
3103
3203
O
0.4以上
1.2以下
95以上
125以下
35以上
30以上
20以上
−
1.2を超え 6.5以下
95以上
125以下
35以上
35以上
25以上
−
6.5を超え 12以下
95以上
125以下
35以上
−
30以上
−
H11
17以下
105以上
140以下
55以上
16以上
−
20以上
H12
15以下
115以上
150以下
75以上
12以上
−
14以上
H13
12以下
125以上
160以下
95以上
8以上
−
11以上
H14
0.4以上
0.6以下
135以上
120以上
3以上
−
−
0.6を超え 1.2以下
135以上
120以上
5以上
3以上
−
1.2を超え 6.5以下
135以上
120以上
8以上
4以上
−
H15
7以下
145以上
180以下
120以上
4以上
−
5以上
H16
5以下
160以上
195以下
130以上
3以上
−
4以上
H17
4以下
170以上
205以下
140以上
2以上
−
3以上
H18
0.4以上
0.6以下
185以上
165以上
2以上
−
−
0.6を超え 1.2以下
185以上
165以上
3以上
2以上
−
1.2を超え 6.5以下
185以上
165以上
5以上
3以上
−
3021
O
0.4以上
12以下
75以上
−
−
−
−
H14
0.4以上
12以下
110以上
−
−
−
−
H16
0.4以上
12以下
135以上
−
−
−
−
H18
0.4以上
12以下
155以上
−
−
−
−
5005
O
0.5以上
10以下
100以上
40以上
18以上
−
20以上
H12
0.5以上
5以下
115以上
80以上
4以上
−
7以上
H14
0.5以上
5以下
140以上
90以上
3以上
−
6以上
H18
0.5以上
1.5以下
185以上
155以上
2以上
−
4以上
14
H 4080:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4−引抜管の機械的性質(続き)
合金番号
質別a)
引張試験
肉厚
mm
引張強さ
N/mm2
耐力
N/mm2
伸びb)
%
A50 mm c)
A50 mm d)
A
5050
O
0.5以上
10以下
125以上
165以下
40以上
17以上
−
19以上
H32
0.5以上
10以下
150以上
110以上
−
−
−
H34
0.5以上
5以下
170以上
140以上
3以上
−
5以上
H36
0.5以上
5以下
185以上
150以上
−
−
−
H38
0.5以上
1.5以下
200以上
165以上
2以上
−
3以上
5251
O
0.5以上
10以下
150以上
200以下
60以上
15以上
−
17以上
H12
0.5以上
5以下
180以上
110以上
4以上
−
5以上
H14
0.5以上
5以下
200以上
160以上
3以上
−
4以上
H16
0.5以上
1.5以下
220以上
180以上
2以上
−
3以上
H18
0.5以上
1.5以下
235以上
200以上
2以上
−
2以上
5052
O
0.6以上
12以下
175以上
245以下
70以上
−
−
−
H14
H34
0.6以上
12以下
235以上
175以上
−
−
−
H18
H38
0.6以上
6以下
275以上
215以上
−
−
−
5154
O
0.6以上
12以下
205以上
285以下
75以上
−
−
−
5754
O
0.5以上
10以下
180以上
80以上
15以上
−
17以上
H12
0.5以上
5以下
215以上
140以上
4以上
−
5以上
H14
0.5以上
5以下
250以上
180以上
3以上
−
4以上
H34
0.5以上
5以下
250以上
180以上
4以上
−
5以上
5056
O
0.6以上
12以下
315以下
100以上
−
−
−
H12
H32
0.6以上
12以下
305以上
−
−
−
−
5083
O
0.6以上
12以下
275以上
355以下
110以上
14以上
14以上
−
H22
0.6以上
12以下
315以上
−
5以上
5以上
−
H32
0.6以上
12以下
315以上
235以上
5以上
5以上
−
5086
O
0.5以上
10以下
240以上
95以上
14以上
−
16以上
H12
0.5以上
5以下
270以上
190以上
3以上
−
4以上
H14
0.5以上
3以下
305以上
230以上
2以上
−
3以上
H32
0.5以上
5以下
270以上
190以上
4以上
−
5以上
H33
0.5以上
3以下
300以上
230以上
2以上
−
3以上
6060
T4
0.5以上
10以下
130以上
65以上
−
−
15以上
T5
T6
0.5以上
10以下
215以上
160以上
−
−
12以上
T8 e)
0.5以上
10以下
215以上
160以上
−
−
10以上
6061
O f)
0.6以上
12以下
145以下
100以下
15以上
15以上
−
T4
0.6以上
1.2以下
205以上
110以上
16以上
14以上
−
1.2を超え 6.5以下
205以上
110以上
18以上
16以上
−
6.5を超え 12以下
205以上
110以上
20以上
18以上
−
15
H 4080:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4−引抜管の機械的性質(続き)
合金番号
質別a)
引張試験
肉厚
mm
引張強さ
N/mm2
耐力
N/mm2
伸びb)
%
A50 mm c)
A50 mm d)
A
6061
T42 g)
0.6以上
1.2以下
205以上
95以上
16以上
14以上
−
1.2を超え 6.5以下
205以上
95以上
18以上
16以上
−
6.5を超え 12以下
205以上
95以上
20以上
18以上
−
T6
T62 g)
0.6以上
1.2以下
295以上
245以上
10以上
8以上
10以上
1.2を超え 6.5以下
295以上
245以上
12以上
10以上
12以上
6.5を超え 12以下
295以上
245以上
14以上
12以上
14以上
6262
T6
1以上
6以下
290以上
240以上
7以上
−
8以上
6を超え
10以下
290以上
240以上
8以上
−
8以上
T9 e)
1以上
10以下
330以上
305以上
3以上
−
3以上
6063
O
0.6以上
12以下
125以下
−
−
−
−
T4
5以下
150以上
75以上
10以上
−
12以上
5を超え
20以下
150以上
75以上
13以上
−
15以上
T6
0.6以上
1.2以下
225以上
195以上
12以上
8以上
−
1.2を超え 6.5以下
225以上
195以上
14以上
10以上
−
6.5を超え 12以下
225以上
195以上
16以上
12以上
−
T66
20以下
230以上
195以上
8以上
−
10以上
T83 e)
0.6以上
12以下
225以上
205以上
5以上
−
−
T832 e)
5以下
275以上
240以上
5以上
−
5以上
6082
O
0.5以上
10以下
160以下
110以下
−
−
−
T4
0.5以上
10以下
205以上
110以上
12以上
−
14以上
T6
0.5以上
5以下
310以上
255以上
7以上
−
8以上
T8 e)
0.5以上
5以下
310以上
240以上
8以上
−
9以上
5を超え
10以下
310以上
260以上
8以上
−
8以上
7020
T6
20以下
350以上
280以上
8以上
−
10以上
7075
O f)
0.6以上
1.2以下
275以下
145以下
10以上
8以上
−
1.2を超え 12以下
275以下
145以下
12以上
10以上
−
T6
T62 g)
0.6以上
6.5以下
530以上
460以上
8以上
7以上
−
6.5を超え 12以下
530以上
460以上
9以上
8以上
−
T6510
T6511
20以下
540以上
485以上
4以上
−
5以上
T73
20以下
455以上
385以上
8以上
−
10以上
T73510
T73511
20以下
455以上
385以上
6以上
−
8以上
注記 1 N/mm2=1 MPa
注a) 表3の注a)による。
b) 表3の注b)による。
c) JIS Z 2241の11号試験片又は4号試験片による伸び。
d) JIS Z 2241の12A号,12B号又は12C号試験片による伸び。
e) 表3の注e)による。
f) 表3の注c)による。
g) 表3の注d)による。
16
H 4080:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5.4
導電率
合金番号6101,6061及び6063の材料を導体として使用する場合の導電率は,7.3によって試験を行い,
表5による。
表5−導電率
記号
質別
導電率
IACS% a)
A6101TE
A6101TES
T6
55.0以上
A6061TE
A6061TES
T6
39.0以上
A6063TE
A6063TES
T6
51.0以上
注a) IACS%は,IEC 60028に規定された国際標準軟銅
の導電率(20 ℃において5.8×107 S/m)を100と
したときの相対比を百分率で表したもの。
5.5
応力腐食割れ性
合金番号7075の質別T73,T73510及びT73511の肉厚20 mm以上の材料について,注文者から応力腐
食割れ性の要求がある場合は,次による。
a) 導電率及び機械的性質は,7.3及び7.2によって試験を行い,表6による。
b) 応力腐食割れ性は,7.4によって試験を行い,応力腐食割れを生じてはならない。
表6−導電率及び機械的性質
導電率
IACS% a)
機械的性質
39.7以上
表3又は表4による。
37.9以上39.7未満
表3又は表4による。ただし,耐力は,表3又は
表4に規定された下限値に,85 N/mm2を加えた値
を上限値とする。
注記 1 N/mm2=1 MPa
注a) 表5の注a) による。
6
寸法及びその許容差並びに形状
6.1
一般事項
注文者は,管の外径,内径及び肉厚のうち,いずれか二つを指定し,三つ全ては指定しない。
6.2
標準寸法
管の標準寸法は,表7〜表10による。
17
H 4080:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表7−押出管(合金番号1070,1050,1050A,1100,1200,3102,3003,3103,3203,3021,6101,
6005A,6005C (6N01),6060,6061,6262,6063,6463,6082)の標準寸法
単位 mm
外径
肉厚
1
1.2 1.6
1.8 2.5
3
4
5
8
10
15
20
25
30
35
45
50
15
○
○
○
20
○
○
○
○
○
○
○
○
35
○
○
○
○
○
○
○
○
40
○
○
○
○
○
○
○
○
60
○
○
○
○
○
○
○
○
○
70
○
○
○
○
○
○
○
○
○
90
○
○
○
○
○
○
○
○
○
100
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
140
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
150
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
200
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
300
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
340
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
360
○
○
○
○
○
○
○
○
380
○
○
○
○
○
○
○
400
○
○
○
○
○
○
410
○
○
○
○
420
○
○
○
表8−押出管(合金番号2011,2014,2014A,2017,2017A,2024,2030,5005,5251,5052,
5154,5454,5754,5056,5083,5086,7003,7204 (7N01),7020,7050,7075)の標準寸法
単位 mm
外径
肉厚
4
5
6
10
15
20
25
30
35
40
45
50
45
○
○
○
60
○
○
○
○
70
○
○
○
○
○
80
○
○
○
○
○
90
○
○
○
○
○
○
140
○
○
○
○
○
○
○
150
○
○
○
○
○
○
○
○
160
○
○
○
○
○
○
○
○
○
180
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
240
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
280
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
300
○
○
○
○
○
○
○
○
380
○
○
○
○
○
○
○
400
○
○
○
○
○
○
410
○
○
○
○
420
○
○
○
18
H 4080:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表9−引抜管(合金番号1070,1050,1050A,1100,1200,3003,3103,3203,3021,5005,5050,
5251,5052,5154,5754,5056,5083,5086,6060,6061,6262,6063,6082)の標準寸法
単位 mm
外径
肉厚
0.6
0.8
1
1.2
1.6 1.8
2
2.5
3
4
5
6
8
10
12
14
16
18
6
○
○
○
8
○
○
○
○
10
○
○
○
○
○
○
○
12
○
○
○
○
○
○
○
14
○
○
○
○
○
○
○
16
○
○
○
○
○
○
○
○
20
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
30
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
35
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
45
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
60
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
70
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
80
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
90
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
100
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
120
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
140
○
○
○
○
○
○
○
○
○
160
○
○
○
○
○
○
○
180
○
○
○
○
○
200
○
○
○
表10−引抜管(合金番号2011,2014,2014A,2017,2017A,2024,2030,7020,7075)の標準寸法
単位 mm
外径
肉厚
0.8
1
1.2
1.6 1.8
2
2.5
3
4
5
6
8
10
12
14
10
○
○
○
○
○
○
12
○
○
○
○
○
○
○
16
○
○
○
○
○
○
○
○
20
○
○
○
○
○
○
○
○
○
30
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
40
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
45
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
50
○
○
○
○
○
○
○
○
○
60
○
○
○
○
○
○
○
○
○
70
○
○
○
○
○
○
○
○
○
80
○
○
○
○
○
○
○
○
○
90
○
○
○
○
○
○
○
○
100
○
○
○
○
○
○
○
120
○
○
○
○
○
140
○
○
○
19
H 4080:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6.3
寸法の許容差
6.3.1
押出管の径及び肉厚の許容差
押出管の径及び肉厚の許容差は,表11の合金グループ別に規定し,表12及び表13による。ただし,表
13は,肉厚の指定がない場合にも適用する。また,この許容差は,全許容範囲と同一の範囲で(+)側だ
け又は(−)側だけとしてもよい。
なお,表12に規定する径以外の寸法及び表13に規定する肉厚以外の寸法の許容差は,受渡当事者間の
協定による。
表11−押出管の合金グループ
合金グループ
合金番号
1
1070,1050,1050A,1100,1200,2011,2014,2014A,2017,2017A,2024,2030,
3102,3003,3103,3203,3021,5005,5251,5052,6101,6005A,6005C (6N01),
6060,6061,6262,6063,6463,6082,7003,7204 (7N01),7020,7050,7075
2
5154,5454,5754,5056,5083,5086
表12−押出管の径の許容差
単位 mm
外径又は内径
指定された径に対する任意の1か所の径の
許容差a)
指定された径に対する平均径の許容差
普通級
特殊級
普通級
特殊級
合金グループ
1
2
1
2
1
2
1
2
13以上
25以下
±0.66
±0.99
±0.51
±0.76
±0.33
±0.49
±0.25
±0.38
25を超え
50以下
±0.83
±1.3
±0.64
±0.97
±0.39
±0.60
±0.30
±0.46
50を超え 100以下
±0.99
±1.5
±0.76
±1.14
±0.49
±0.75
±0.38
±0.58
100を超え 150以下
±1.7
±2.5
±1.27
±1.91
±0.83
±1.3
±0.64
±0.97
150を超え 200以下
±2.5
±3.7
±1.91
±2.87
±1.2
±1.8
±0.89
±1.35
200を超え 250以下
±3.3
±5.0
±2.54
±3.81
±1.5
±2.2
±1.14
±1.73
250を超え 300以下
±4.1
±6.2
±3.18
±4.78
±1.8
±2.7
±1.40
±2.11
300を超え 350以下
±5.0
±7.4
±3.81
±5.72
±2.1
±3.2
±1.65
±2.49
350を超え 400以下
±5.8
±8.7
±4.45
±6.68
±2.5
±3.7
±1.91
±2.87
400を超え 450以下
±6.6
±9.9
±5.08
±7.62
±2.8
±4.2
±2.16
±3.25
径の測定は,次による。平均径は,任意の箇所で互いに直角に測った2か所の測定値の平均値とする。
任意の1か所の径の場合(外径の例)
平均径の場合(外径の例)
注a) 質別Oの場合,コイル巻管の場合及び肉厚が外径の2.5 %未満の場合には適用しない。
表13−押出管の肉厚の許容差
単位 mm
肉厚a)
平均肉厚に対する任意の
1か所の肉厚の許容差
指定された肉厚に対する平均肉厚の許容差
普通級
特殊級
普通級
特殊級
外径
30以下
30を超え
75以下
75を超え
125以下
125を超え
30以下
30を超え
75以下
75を超え
125以下
125を超え
合金グループ
1
2
1
2
1
2
1
2
1
2
1
2
1
2
1
2
1 以下 平均肉厚の
±15 % b)
平均肉厚の
±10 % c)
±0.23
−
−
−
−
−
−
−
±0.15
−
−
−
−
−
−
−
1 を超え
1.5 以下
±0.27
−
±0.30
−
±0.30
−
±0.38
−
±0.18
−
±0.20
−
±0.20
−
±0.25
−
1.5 を超え
2 以下
±0.30
−
±0.30
−
±0.35
−
±0.45
−
±0.20
−
±0.20
−
±0.23
−
±0.30
−
2 を超え
3 以下
±0.35
−
±0.35
−
±0.38
−
±0.57
−
±0.23
−
±0.23
−
±0.25
−
±0.38
−
3 を超え
6 以下
±0.35 ±0.54 ±0.35 ±0.54 ±0.50 ±0.77 ±0.77 ±1.1 ±0.23 ±0.36 ±0.23 ±0.36 ±0.33 ±0.51 ±0.51 ±0.76
6 を超え 10 以下
±0.42 ±0.65 ±0.42 ±0.65 ±0.62 ±0.92 ±0.96 ±1.5 ±0.28 ±0.43 ±0.28 ±0.43 ±0.41 ±0.61 ±0.64 ±0.97
10 を超え 12 以下
−
−
±0.57 ±0.87 ±0.80 ±1.2 ±1.3
±2.0
−
−
±0.38 ±0.58 ±0.53 ±0.81 ±0.89 ±1.35
12 を超え 20 以下
−
−
±0.77 ±1.1 ±1.1 ±1.6 ±1.7
±2.6
−
−
±0.51 ±0.76 ±0.71 ±1.07 ±1.14 ±1.73
20 を超え 25 以下
−
−
−
−
±1.3 ±2.0 ±2.1
±3.2
−
−
−
−
±0.89 ±1.35 ±1.40 ±2.11
25 を超え 38 以下
−
−
−
−
±1.7 ±2.6 ±2.5
±3.7
−
−
−
−
±1.14 ±1.73 ±1.65 ±2.49
38 を超え 50 以下
−
−
−
−
−
−
±2.9
±4.3
−
−
−
−
−
−
±1.91 ±2.87
50 を超え 60 以下
±4.6
±3.05
−
−
−
−
−
−
±3.2
±4.9
−
−
−
−
−
−
±2.16 ±3.25
60 を超え 75 以下
−
−
−
−
−
−
±3.6
±5.4
−
−
−
−
−
−
±2.41 ±3.63
75 を超え 90 以下
−
−
−
−
−
−
±4.0
±6.0
−
−
−
−
−
−
±2.67 ±4.01
90 を超え 100 以下
−
−
−
−
−
−
±4.4
±6.6
−
−
−
−
−
−
±2.92 ±4.39
肉厚の測定は,次による。平均肉厚は,管軸を挟んで互いに相対する2か所の測定値の平均値とする。
任意の1か所の肉厚の場合
平均肉厚の場合
注a) 外径及び内径が指定された場合は,平均肉厚を肉厚として“平均肉厚に対する任意の1か所の肉厚の許容差”だけを適用し,“指定された肉厚に対する平均肉
厚の許容差”は適用しない。
b) 平均肉厚の±15 %の値が±2.3を超える場合は,±2.3を適用し,±0.38未満となる場合は,±0.38を適用する。
c) 平均肉厚の±10 %の値が±1.52を超える場合は,±1.52を適用し,±0.25未満となる場合は,±0.25を適用する。
2
0
H
4
0
8
0
:
2
0
1
5
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
21
H 4080:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6.3.2
引抜管の径及び肉厚の許容差
引抜管の径及び肉厚の許容差は,表14の合金グループ別に規定し,表15及び表16による。ただし,表
16は肉厚の指定がない場合にも適用する。また,この許容差は,全許容範囲と同一の範囲で(+)側だけ
又は(−)側だけとしてもよい。
なお,表15に規定する径以外の寸法及び表16に規定する肉厚以外の寸法の許容差は,受渡当事者間の
協定による。
表14−引抜管の合金グループ
合金グループ
合金番号
1
1070,1050,1050A,1100,1200,3003,3103,3203,3021,5005,5050,5251,5052,
5154,5754,5056,5083,5086
2
2011,2014,2014A,2017,2017A,2024,2030,6060,6061,6262,6063,6082,7020,
7075
表15−引抜管の径の許容差
単位 mm
外径又は内径
指定された径に対する任意の1か所の径の許容差a)
指定された径に対する
平均径の許容差
普通級
特殊級
普通級
特殊級
合金グループ
1
2
1
2
4以上
12以下
±0.12
±0.23
±0.08
±0.15
±0.12
±0.08
12を超え
25以下
±0.15
±0.30
±0.10
±0.20
±0.15
±0.10
25を超え
50以下
±0.20
±0.38
±0.13
±0.25
±0.20
±0.13
50を超え
75以下
±0.23
±0.45
±0.15
±0.30
±0.23
±0.15
75を超え 125以下
±0.30
±0.62
±0.20
±0.41
±0.30
±0.20
125を超え 150以下
±0.38
±0.77
±0.25
±0.51
±0.38
±0.25
150を超え 200以下
±0.57
±1.1
±0.38
±0.76
±0.57
±0.38
200を超え 250以下
±0.77
±1.5
±0.51
±1.0
±0.77
±0.51
250を超え 300以下
±0.96
±1.9
±0.64
±1.3
±0.96
±0.64
300を超え 320以下
±1.1
±2.3
±0.76
±1.5
±1.1
±0.76
径の測定は,次による。平均径は,任意の箇所で互いに直角に測った2か所の測定値の平均値とする。
任意の1か所の径の場合(外径の例)
平均径の場合(外径の例)
注a) 質別Oの場合及びコイル巻管の場合には適用しない。肉厚が外径の2.5 %未満の場合は,表の許容差に
次の係数を乗じて運用する。
2 %以上2.5 %未満:1.5
1.5 %以上2 %未満:2.0
1 %以上1.5 %未満:3.0
22
H 4080:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表16−引抜管の肉厚の許容差
単位 mm
肉厚a)
指定された肉厚に対する任意の1か所の肉厚の許容差
指定された肉厚に
対する平均肉厚の
許容差
普通級
特殊級
普通級
特殊級
直管
コイル
巻管
直管
コイル
巻管
合金グループ
1
2
1及び2
1
2
1及び2
0.3 以上
0.8 以下
±0.09
指定肉厚の
±15 % b)
±0.05
指定肉厚の
±10 % c)
指定肉厚の
±10 % c)
±0.08
±0.05
0.8 を超え 1.2 以下
±0.14
±0.08
±0.12
±0.08
1.2 を超え 2 以下
±0.19
±0.10
±0.15
±0.10
2 を超え 3 以下
±0.27
±0.15
±0.20
±0.13
3 を超え 5 以下
±0.40
±0.20
±0.23
±0.15
5 を超え 7 以下
±0.60
±0.30
±0.30
±0.20
7 を超え 9 以下
±0.90
±0.51
±0.57
±0.38
9 を超え 12 以下
±1.3
±0.76
±0.77
±0.51
12 を超え 15 以下
±1.7
±1.0
±0.96
±0.64
15 を超え 19 以下
±2.1
±1.3
±1.1
±0.76
19 を超え 20 以下
±2.3
±1.5
±1.3
±0.89
肉厚の測定は,次による。平均肉厚は,管軸を挟んで互いに相対する2か所の測定値の平均値とする。
任意の1か所の肉厚の場合
平均肉厚の場合
注a) 外径及び内径を指定された場合は,その平均肉厚を指定された肉厚として,“指定された肉厚に対する任
意の1か所の肉厚の許容差”だけを適用し,“指定された肉厚に対する平均肉厚の許容差”は適用しない。
b) 指定肉厚の±15 %の値が±0.12未満となる場合は,±0.12を適用する。
c) 指定肉厚の±10 %の値が±0.08未満となる場合は,±0.08を適用する。
6.3.3
長さの許容差
長さの許容差は,表17及び表18による。
なお,表17及び表18に規定する外径及び長さ以外の寸法の許容差は,受渡当事者間の協定による。
23
H 4080:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表17−直管の長さの許容差
単位 mm
外径
長さの許容差
普通級
特殊級
長さ
押出管
引抜管
9 000以下
9 000を超え
15 000以下
3 500以下
3 500を超え
9 000以下
9 000を超え
15 000以下
−
6以下
+10
0
+13
0
+7
0
+10
0
+13
0
13以上
75以下
6を超え
75以下
+4
0
+7
0
+10
0
75を超え
200以下
75を超え
150以下
+5
0
+8
0
+11
0
200を超え
450以下
−
+13
0
+15
0
+7
0
+10
0
+13
0
表18−コイル巻管の長さの許容差
外径
mm
長さの許容差
長さ
30 m以下
30 mを超え80 m以下
80 mを超え150 m以下
150 mを超え
30以下
+5 %
0
±10 %
±15 %
±20 %
長さ30 mを超える場合の許容差は,全許容範囲と同一の範囲で(+)側だけ又は(−)側だけとしてもよ
い。
6.4
曲がり
曲がりは,曲がりが最も大きい方向を上下にして定盤などの基準平面上に置き,その管自体の質量によ
って曲がりが最小になった状態で測定した値とする。曲がりは,表19による。ただし,曲がりは,質別O
の材料には適用しない。また,任意の箇所の長さの曲がりは,注文者からの要求がある場合だけに適用す
る。
なお,表19に規定する外径以外の曲がりは,受渡当事者間の協定による。
24
H 4080:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表19−曲がり
単位 mm
lt 全長
ht 全長に対する曲がり
hs 任意の箇所の長さ300 mmに対する曲がり
外径
曲がり
普通級
特殊級
押出管
引抜管
任意の箇所の
長さ300につき
全長(lt)a)
につき
任意の箇所の
長さ300につき
全長(lt)a)
につき
hs
ht
hs
ht
−
9以下
20以下
20×300
tl以下
13以下
13×300
tl以下
13以上
150以下 9を超え 150以下
0.5以下
0.5×300
tl以下
0.3以下
0.3×300
tl以下
150を超え 300以下
−
0.8以下
0.8×300
tl以下
0.5以下
0.5×300
tl以下
300を超え 450以下
−
1.2以下
1.2×300
tl以下
0.9以下
0.9×300
tl以下
注a) 全長(lt)/300の値が整数にならない場合は,その値を切り上げた整数に300 mmを乗じた値を全長(lt)とす
る。
7
試験
7.1
分析試験
化学成分の分析試験は,次に示すJISによる。
JIS H 1305,JIS H 1306,JIS H 1307,JIS H 1351,JIS H 1352,JIS H 1353,JIS H 1354,JIS H 1355,
JIS H 1356,JIS H 1357,JIS H 1358,JIS H 1359,JIS H 1360,JIS H 1361,JIS H 1362,JIS H 1363,
JIS H 1364,JIS H 1365,JIS H 1366,JIS H 1367,JIS H 1368
また,アルミニウム純度99.00 %以上の成分値の表し方は,JIS H 1351による。
なお,その他の元素の分析試験において,該当するJISがない場合は,受渡当事者間の協定による。
7.2
引張試験
引張試験は,JIS Z 2241に基づき,試験片は11号試験片又は4号試験片とする。ただし,11号試験片
又は4号試験片を用いることができない場合は,12A号,12B号,12C号,14A号,14B号又は14C号試
験片とする。
なお,試験片の採取方向は,受渡当事者間での協定がない限り,展伸加工方向に採取する。
7.3
導電率試験
導電率試験は,JIS H 0505によって行う。
なお,JIS H 0505に規定された条件で渦電流式導電率計を用いて測定してもよい。
7.4
応力腐食割れ試験
応力腐食割れ試験は,JIS H 8711,EN 754-1又はEN 755-1によって行う。
25
H 4080:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
注記1 EN 754-1及びEN 755-1には,ASTM G47が引用されているため,ASTM G47は,EN 754-1
及びEN 755-1と同等である。
注記2 EN 754-1は,対応国際規格であるISO 6363-2に記載がないが,記載漏れであるため追加した。
7.5
試験試料の採取数
引張試験及び導電率試験は,特に注文者の要求がない限り,合金番号,製品区分,等級,質別及び断面
寸法の同じ管につき,通常,次を一組の検査ロットとし,各組から任意に1本以上を採取し,試験片を作
る。
− 1 m当たり1 kg以下のものは,1 000 kg及びその端数
− 1 m当たり1 kgを超え5 kg以下のものは,2 000 kg及びその端数
− 1 m当たり5 kgを超えるものは,3 000 kg及びその端数
8
検査
検査は,次による。
a) 一般事項は,JIS H 0321による。
b) 管は,外観・寸法を検査するとともに箇条7によって試験を行い,箇条5及び箇条6の規定に適合し
たものを合格とする。
9
表示
この規格の全ての要求事項に適合した管は,1包装ごと,一束ごと,又は1製品ごとに貼付ラベルなど
適切な方法によって,次の事項を表示しなければならない。
a) 規格番号及び製品記号(記号及び質別)
例1 JIS H 4080 A6063TES-T6
b) 寸法
例2 断面寸法 100×10(外径×肉厚),100×80(外径×内径)
例3 長さ 4 000
c) 製造番号,製造年月又はその略号
d) 製造業者名又はその略号
参考文献 IEC 60028,International standard of resistance for copper
ASTM G47,Standard Test Method for Determining Susceptibility to Stress-Corrosion Cracking of
2XXX and 7XXX Aluminum Alloy Products
26
H 4080:2015
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS H 4080:2015 アルミニウム及びアルミニウム合金
継目無管
ISO 209:2007,Aluminium and aluminium alloys−Chemical composition
ISO 6362-1:2012,Wrought aluminium and aluminium alloys−Extruded rods/bars, tubes and profiles−Part 1:
Technical conditions for inspection and delivery
ISO 6362-2:2014,Wrought aluminium and aluminium alloys−Extruded rods/bars, tubes and profiles−Part 2:
Mechanical properties
ISO 6362-6:2012,Wrought aluminium and aluminium alloys−Extruded rods/bars, tubes and profiles−Part 6: Round,
square, rectangular and hexagonal tubes−Tolerances on shape and dimensions
ISO 6362-7:2014,Wrought aluminium and aluminium alloys−Extruded rods/bars, tubes and profiles−Part 7:
Chemical composition
ISO 6363-1:2012,Wrought aluminium and aluminium alloys−Cold-drawn rods/bars, tubes and wires−Part 1:
Technical conditions for inspection and delivery
ISO 6363-2:2012,Wrought aluminium and aluminium alloys−Cold-drawn rods/bars and tubes and wires−Part 2:
Mechanical properties
ISO 6363-6:2012,Wrought aluminium and aluminium alloys−Cold-drawn rods/bars, tubes and wires−Part 6: Drawn
round tubes−Tolerances on form and dimensions
(I)JISの規定
(II)
国際規格番
号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番
号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
1 適用範
囲
アルミニウム及び
アルミニウム合金
の継目無管につい
て規定
ISO 6362-1
ISO 6362-2
ISO 6362-6
ISO 6362-7
1
1
1
1
押出加工したアルミニウ
ム及びアルミニウム合金
の棒,管及び形材につい
て,化学成分,機械的性
質,寸法の許容差,検査
及び引渡しの技術的条件
などをパートごとに規定
変更
JISは,規格体系を変更し,管
だけについて,押出加工したも
の及び引抜加工したものを一
つの規格として規定した。
国内の商取引として使用してい
るため,JISは,製品ごとに規定
した。
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H
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:
2
0
1
5
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(I)JISの規定
(II)
国際規格番
号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番
号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
1 適用範
囲
(続き)
ISO 6363-1
ISO 6363-2
ISO 6363-6
1
1
1
引抜加工したアルミニウ
ム及びアルミニウム合金
の棒,管及び形材につい
て,化学成分,機械的性
質,寸法の許容差,検査
及び引渡しの技術的条件
などをパートごとに規定
適用される断面の
形状を規定
ISO 6362-1
ISO 6363-1
3.2
3.2
“断面の外側と内側の形
状が同一の心,同一の形
及び同一の向きをもつ”
と規定され,押出管につ
いては,円形,正方形,
長方形及び正六角形を対
象と規定
削除
断面形状は円形の管だけに適
用し,円形以外は削除した。
断面が円形以外のものは,その用
途がJIS H 4100の形状と同様で
あり,JIS H 4100で規定する方が
適切であるため削除した。
2 引用規
格
4 合金番
号,製品区
分,等級及
び記号
41種類の合金番号
について,製品区
分,等級及び記号並
びに特性及び用途
例を規定
−
−
−
追加
製品区分,等級及び記号並びに
特性及び用途例を規定した。
JISは,適合性評価を実施するた
め,必要な規定項目及び内容を追
加した。
5 品質
5.2 化学成分
41種類の合金番号
について規定
ISO 209
ISO 6362-7
3
4
棒,管及び形材について
規定。管については,67
種類の合金を規定
変更
ISO規格の管に規定のある2
種類(3102,6463)の合金番号
は,国内の実績があるため採用
した。国内で実績のない27種
類は,JISへの追加を見送った。
日本独自の合金は製造実績があ
り,JISとして規定する。
国内での製造実績のない合金番
号はJISとして規定しない。今後,
国内で製造実績が確認された場
合,JISに追加を検討する。
追加
日本独自の1合金(合金番号
3021)を追加した。
日本独自の合金は製造実績があ
り,JISとして規定する。合金番
号3021の登録をISOに提案する。
2
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H
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:
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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H 4080:2015
(I)JISの規定
(II)
国際規格番
号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番
号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
5 品質
(続き)
5.3 機械的性質
ISO 6362-2
ISO 6363-2
5
5
冷却が制御され,固溶状
態が保たれた材料の適用
対象を規定
変更
冷却が制御され,室温で固溶状
態が保たれた材料の適用対象
として,押出管では,2011な
ど4合金を追加し,引抜管で
は,溶体化処理を伴わない質別
に適用した。
国内の製造実績に合わせて,JIS
として規定する。
伸びは,二つの異なった
標点距離(A50 mm又はA)
による規格を規定
変更
引抜管の表4のA50 mmの伸びに
ついて,適用試験片を規定し,
12号試験片の伸び規格値を追
加した。
国内の試験実績に合わせて,JIS
として規定する。
ISO 6362-2
5
−
追加
7204-T4の機械的性質の確認を
T6で行ったときは,報告書に
記載することにした。
T4又はT6のいずれかの質別で評
価したのかが分かるようにする
ため,規定した。
ISO 6363-2
5
合金番号5056で質別H22
を規定
変更
質別H12に変更した。
国内の商取引などで使用されて
いるため,旧規格のままとした。
質別の変更をISOに提案する。
5.4 導電率
−
−
−
追加
導体として使用する合金につ
いて,導電率の規定を追加し
た。
導電率は,国内の商取引で使用さ
れているためJISとして規定す
る。
5.5 応力腐食割れ性 ISO 6362-1
ISO 6363-1
5.7
6.2.6
5.7
6.2.5
合金番号7075の応力腐食
割れ性を規定
変更
試験方法に関する記載を変更
した。
技術的差異はない。
6 寸法及
びその許
容差並び
に形状
6.2 標準寸法
−
−
−
追加
標準寸法を追加した。
標準寸法は,国内の商取引などで
使用されているためJISとして規
定する。
2
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H
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:
2
0
1
5
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(I)JISの規定
(II)
国際規格番
号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番
号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
6 寸法及
びその許
容差並び
に形状
(続き)
6.3.1 押出管の径及
び肉厚の許容差
ISO 6362-6
4
断面が円形・正方形・長
方形・正六角形について,
径又は対辺距離並びに肉
厚の許容差を合金グルー
プ別に規定。合金グルー
プはシームレス管とポー
トホール管の各々で規定
削除
円形以外の断面形状は削除し
た。
適用範囲と整合させて規定した。
変更
合金グループは,シームレス管
とポートホール管に区別せず
規定した。また,合金グループ
の区分において,ISO規格よ
り,旧規格の方が厳しい区分と
なっている合金は,旧規格の区
分を適用した。
国内の製造及び商取引などで定
着しているため,旧規格の合金区
分を適用した。ISOへの提案につ
いては検討する。
5.2
5.3
5.4
5.5
円形断面の径及び肉厚の
許容差を規定
選択
等級を追加してISO規格の規
定内容は特殊級とし,新たに普
通級を追加した。
国内の商取引などで使用されて
いるためJISとして規定する。
5.2
円形断面の径の許容差を
規定
変更
特殊級の許容差の一部規定値
を,旧規格に合わせて変更し
た。
国内の商取引などで使用されて
いるため,旧規格のままとした。
規定値の変更をISOに提案する。
5.4
円形断面の肉厚の許容差
を規定
変更
“指定された肉厚に対する”を
一部“平均肉厚に対する”に変
更した。
国内の製造及び商取引で定着し
ているため,旧規格のままとし
た。ISOへの提案は検討する。
5.6
円形断面の偏肉の許容差
を規定
削除
円形断面の偏肉を削除した。
偏肉規定の取交しは,国内の商取
引では事例が少なく,また,個々
に当事者間で取決めているので,
円形断面全てに規定する必要性
はないとして規定しないことに
した。
6.3.2 引抜管の径及
び肉厚の許容差
ISO 6363-6
5.2
5.3
円形断面の径及び肉厚の
許容差を規定
選択
等級を追加してISO規格の規
定内容は特殊級とし,新たに普
通級を追加した。
国内の商取引などで使用されて
いるためJISとして規定する。
追加
肉厚が指定外径の2.5 %未満の
場合,径の許容差に係数を乗じ
て運用する規定を追加した。
国内の商取引などで使用されて
いるためJISとして規定する。
2
6
H
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8
0
:
2
0
1
5
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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H 4080:2015
(I)JISの規定
(II)
国際規格番
号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番
号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
6 寸法及
びその許
容差並び
に形状
(続き)
6.3.2 引抜管の径及
び肉厚の許容差
ISO 6363-6
5.2
5.3
円形断面の径及び肉厚の
許容差を規定
変更
コイル巻管の肉厚は合金グル
ープ区分を1及び2として規定
した。
国内の製造実績に合わせて,JIS
として規定する。
6.3.3 長さの許容差
ISO 6362-6
ISO 6363-6
5.7
5.4
長さの許容差を規定
選択
等級を追加してISO規格の規
定内容は特殊級とし,新たに普
通級を追加した。
国内の商取引などで使用されて
いるためJISとして規定する。
追加
コイル巻管の長さを追加した。 国内の商取引などで使用されて
いるためJISとして規定する。
−
ISO 6362-6
ISO 6363-6
5.8
5.5
端面の直角度を規定
削除
端面の直角度の規定を削除し
た。
国内の商取引には使用されてい
ないため,削除した。
6.4 曲がり
ISO 6362-6
ISO 6363-6
6.1
6.2
6
押出管は,断面が円形・
正方形・長方形・正六角
形について,引抜管は,
円形断面だけの曲がりを
規定
削除
円形以外の断面形状は削除し
た。
適用範囲と整合させて規定した。
変更
任意の箇所の長さの規定は“注
文者からの要求がある場合だ
けに適用する”と規定した。
国内では,全長に対する規定の要
求が一般的であり,任意の箇所の
長さへの要求は少ないため変更
した。
選択
等級を追加してISO規格の規
定内容は特殊級とし,新たに普
通級を追加した。
国内の商取引などで使用されて
いるためJISとして規定する。
変更
曲がりの図を変更した。
理解しやすくした。
−
ISO 6362-6
6.7
“外径/肉厚”比の大き
い押出管では,表面の凹
みの深さは受渡当事者間
の協定によると規定
削除
押出管についての表面の凹み
の規定は削除した。
“5.1 外観”の規定によって,国
内の商取引では,表面の凹みが使
用上問題となる場合は受渡当事
者間で取決めがされており,更な
る規定の必要性はないとして削
除した。
7 試験
7.1 分析試験
分析試験のJISを引
用。
ISO 6362-1
ISO 6363-1
6.2.1
6.2.1
分析方法は供給者が決め
ると規定
変更
JISの分析試験方法に変更し
た。
国内で用いられている試験方法
をJISとして規定する。
2
6
H
4
0
8
0
:
2
0
1
5
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(I)JISの規定
(II)
国際規格番
号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番
号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
7 試験
(続き)
7.2 引張試験
ISO 6362-1
ISO 6363-1
6.1.3
6.2.2
6.1.3
6.2.2
ISO 6892-1又はASTM
B557Mによる試験を規定
変更
JIS Z 2241の引張試験方法及
び試験片に変更し,適用試験片
を追加した。
国内で用いられている試験方法
及び試験片をJISとして規定す
る。
7.3 導電率試験
−
−
−
追加
JIS H 0505の導電率試験を追
加した。また,渦電流式導電率
計を用いてもよいとした。
国内で用いられている試験方法
をJISとして規定する。
7.4 応力腐食割れ試
験
ISO 6362-1
ISO 6362-2
ISO 6363-1
ISO 6363-2
6.2.6
5
6.2.5
5
ISO 9591又はEN 755-1
による試験を規定
変更
ISO 9591をJIS H 8711に変更
した。また,EN 754-1を追加
した。
JIS H 8711はISO 9591を基にし
て規定されたものであり,JISと
して規定する。また,EN 754-1
は引抜管に必要であり,規定し
た。
7.5 試験試料の採取
数
ISO 6362-1
ISO 6363-1
6.1.2
6.1.2
引張試験片の採取数を規
定
追加
導電率試験片の採取数を追加
した。
国内で用いられている導電率試
験の試験片採取数をJISとして規
定する。
9 表示
表示項目について
規定
ISO 6362-1
ISO 6363-1
8
8
製品への表示は,受渡当
事者間の協定によるか,
注文書で指示された場合
に限り行うことを規定
変更
JISとして必要な表示項目に変
更した。
国内の商取引などで使用されて
いる表示項目をJISとして規定す
る。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:(ISO 209:2007,ISO 6362-1:2012,ISO 6362-2:2014,ISO 6362-6:2012,IS0 6362-7:2014,ISO 6363-1:2012,ISO 6363-2:2012,
ISO 6363-6:2012,MOD)
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。
− 選択……………… 国際規格の規定内容とは異なる規定内容を追加し,それらのいずれかを選択するとしている。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD…………… 国際規格を修正している。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。