H 2211:2010
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 引用規格 ························································································································· 1
3 種類及び種類の記号 ·········································································································· 2
4 製造方法 ························································································································· 3
5 品質······························································································································· 3
6 試験······························································································································· 3
7 検査······························································································································· 3
8 表示······························································································································· 6
9 報告······························································································································· 6
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 7
H 2211:2010
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本アル
ミニウム協会(JAA),社団法人日本アルミニウム合金協会(JARA)及び財団法人日本規格協会(JSA)か
ら,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経
て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS H 2211 :1999は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成22年9月22日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS H 2211:1999によることができる。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格
JIS
H 2211:2010
鋳物用アルミニウム合金地金
Aluminium alloy ingots for castings
序文
この規格は,2007年に第4版として発行された鋳物に関する国際規格ISO 3522を基にして2007年に第
1版として発行された地金規格ISO 17615への整合を図るとともに,2010年に改正された鋳物に関するJIS
H 5202に対応させ,作成した鋳物用アルミニウム合金地金に関する日本工業規格である。
なお,この規格では,従来のJIS H 2211に規定された鋳物用アルミニウム合金地金をすべて規定すると
ともに,対応国際規格ISO 17615に規定された種類のうち,ダイカスト用アルミニウム合金地金を除く鋳
物用アルミニウム合金地金をすべて規定し,その種類は記号によって区別されている。また,この規格で
側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一覧表にその
説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,金型鋳物,砂型鋳物などのアルミニウム合金鋳物に使用するアルミニウム合金地金につい
て規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 17615:2007,Aluminium and aluminium alloys−Alloyed ingots for remelting−Specifications
(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS H 0321 非鉄金属材料の検査通則
JIS H 1305 アルミニウム及びアルミニウム合金の発光分光分析方法
JIS H 1306 アルミニウム及びアルミニウム合金の原子吸光分析方法
JIS H 1307 アルミニウム及びアルミニウム合金の誘導結合プラズマ発光分光分析方法
JIS H 1352 アルミニウム及びアルミニウム合金中のけい素定量方法
JIS H 1353 アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉄定量方法
JIS H 1354 アルミニウム及びアルミニウム合金中の銅定量方法
JIS H 1355 アルミニウム及びアルミニウム合金中のマンガン定量方法
JIS H 1356 アルミニウム及びアルミニウム合金中の亜鉛定量方法
2
H 2211:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS H 1357 アルミニウム及びアルミニウム合金中のマグネシウム定量方法
JIS H 1358 アルミニウム及びアルミニウム合金中のクロム定量方法
JIS H 1359 アルミニウム及びアルミニウム合金中のチタン定量方法
JIS H 1360 アルミニウム及びアルミニウム合金中のニッケル定量方法
JIS H 1361 アルミニウム及びアルミニウム合金中のすず定量方法
JIS H 1362 アルミニウム及びアルミニウム合金中のバナジウム定量方法
JIS H 1363 アルミニウム合金中のジルコニウム定量方法
JIS H 1364 アルミニウム及びアルミニウム合金中のビスマス定量方法
JIS H 1365 アルミニウム及びアルミニウム合金中のほう素定量方法
JIS H 1366 アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉛定量方法
JIS H 5202 アルミニウム合金鋳物
3
種類及び種類の記号
種類及び種類の記号は,表1及び表2のとおりとする。
なお,表1に示した種類は従来から日本工業規格で規定されている合金地金,表2に示した種類は対応
国際規格に規定されている合金地金を示す。
表1−地金の種類の記号
種類の記号a)
対応鋳物b)
種類の記号a)
対応鋳物b)
AC1B.1
AC1B
AC4D.1
AC4D
AC1B.2
AC4D.2
AC2A.1
AC2A
AC5A.1
AC5A
AC2A.2
AC5A.2
AC2B.1
AC2B
AC7A.1
AC7A
AC2B.2
AC7A.2
AC3A.1
AC3A
AC8A.1
AC8A
AC3A.2
AC8A.2
AC4A.1
AC4A
AC8B.1
AC8B
AC4A.2
AC8B.2
AC4B.1
AC4B
AC8C.1
AC8C
AC4B.2
AC8C.2
AC4C.1
AC4C
AC9A.1
AC9A
AC4C.2
AC9A.2
AC4CH.1
AC4CH
AC9B.1
AC9B
AC4CH.2
AC9B.2
注a) 種類の記号の“.1”は普通純度の地金,“.2”は高純度の地金を表す。
b) JIS H 5202に規定する鋳物の種類の記号を表す。
3
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表2−地金の種類の記号(ISO 17615:2007に規定の種類)
種類の記号
対応鋳物a)
種類の記号
対応鋳物a)
種類の記号
対応鋳物a)
AC AlCu4Ti
Al Cu4Ti
AC AlSi9Mg
Al Si9Mg
AC AlSi8Cu3
Al Si8Cu3
AC AlCu4MgTi
Al Cu4MgTi
AC AlSi10Mg
Al Si10Mg
AC AlSi9Cu1Mg
Al Si9Cu1Mg
AC AlCu5AgMg
Al Cu5AgMg
AC AlSi10Mg(Cu) Al Si10Mg(Cu)
AC AlSi12(Cu)
Al Si12(Cu)
AC AlSi11
Al Si11
AC AlSi5Cu1Mg
Al Si5Cu1Mg
AC AlSi12CuMgNi Al Si12CuMgNi
AC AlSi12(a)
Al Si12(a)
AC AlSi5Cu3
Al Si5Cu3
AC AlSi17Cu4Mg
Al Si17Cu4Mg
AC AlSi12(b)
Al Si12(b)
AC AlSi5Cu3Mg
Al Si5Cu3Mg
AC AlMg3
Al Mg3
AC AlSi2MgTi
Al Si2MgTi
AC AlSi5Cu3Mn
Al Si5Cu3Mn
AC AlMg5
Al Mg5
AC AlSi7Mg
Al Si7Mg
AC AlSi6Cu4
Al Si6Cu4
AC AlMg5(Si)
Al Mg5(Si)
AC AlSi7Mg0.3
Al Si7Mg0.3
AC AlSi7Cu2
Al Si7Cu2
AC AlZn5Mg
Al Zn5Mg
AC AlSi7Mg0.6
Al Si7Mg0.6
AC AlSi7Cu3Mg
Al Si7Cu3Mg
AC AlZn10Si8Mg
Al Zn10Si8Mg
注a) JIS H 5202に規定する鋳物の種類の記号を示す。
4
製造方法
表1の種類の記号の純度区分が“.2”の製造に用いる原料のアルミニウムは,99.5 %Al以上の純度の地
金又はそれに相当する純度の原料でなければならない。
5
品質
地金の品質は,次による。
a) 規定された成分規格を満足し,さらに,使用上有害な表面の汚れがなく,有害な溶さい(滓)などの
異物を含んではならない。
b) 化学成分は,表3及び表4による。
6
試験
化学成分の分析試験は,次による。
JIS H 1305,JIS H 1306,JIS H 1307,JIS H 1352,JIS H 1353,JIS H 1354,JIS H 1355,JIS H 1356,
JIS H 1357,JIS H 1358,JIS H 1359,JIS H 1360,JIS H 1361,JIS H 1362,JIS H 1363,JIS H 1364,
JIS H 1365及びJIS H 1366のいずれかによる。
なお,ここに定めていない元素の分析方法は,受渡当事者間の協定による。
7
検査
検査は,次による。
a) 一般事項は,JIS H 0321による。
b) 地金を鋳込むときに溶湯から分析試料を採る場合は,1溶解ごとに3個以上の分析試料を採る。分析
試料は,できるだけ地金と同一品質を得るように,鋳型の形状,大きさ,鋳込みの時期などに注意し
なければならない。地金から分析試料を採る場合は,溶解番号ごとに3個以上の地金から採る。分析
値の報告は,平均値を用いる。ただし,個々の分析値の記録は保管する。
c) 地金は,外観を検査するとともに,分析試料は箇条6の規定によって試験を行い,箇条5に示す品質
を満足しなければならない。
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表3−地金の化学成分
単位 %
種類の記号
化学成分a)
Cu
Si
Mg
Zn
Fe
Mn
Ni
Ti
Pb
Sn
Cr
Al
AC1B.1
4.2〜5.0
0.30以下
0.20〜0.35
0.10以下
0.30以下
0.10以下
0.05以下
0.05〜0.35
0.05以下
0.05以下
0.05以下
残部
AC1B.2
4.2〜5.0
0.30以下
0.20〜0.35
(0.03以下)
0.25以下
(0.03以下)
(0.03以下)
0.05〜0.35
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
残部
AC2A.1
3.0〜4.5
4.0〜6.0
0.25以下
0.55以下
0.7以下
0.55以下
0.30以下
0.20以下
0.15以下
0.05以下
0.15以下 残部
AC2A.2
3.0〜4.5
4.0〜6.0
0.25以下
(0.03以下)
0.30以下
(0.03以下)
(0.03以下)
0.20以下
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
残部
AC2B.1
2.0〜4.0
5.0〜7.0
0.50以下
1.0以下
0.8以下
0.50以下
0.35以下
0.20以下
0.20以下
0.10以下
0.20以下
残部
AC2B.2
2.0〜4.0
5.0〜7.0
0.50以下
(0.03以下)
0.30以下
(0.03以下)
(0.03以下)
0.20以下
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
残部
AC3A.1
0.25以下
10.0〜13.0
0.15以下
0.30以下
0.7以下
0.35以下
0.10以下
0.20以下
0.10以下
0.10以下
0.15以下 残部
AC3A.2
(0.05以下)
10.0〜13.0
(0.03以下)
(0.03以下)
0.30以下
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
残部
AC4A.1
0.25以下
8.0〜10.0
0.35〜0.6
0.25以下
0.40以下
0.30〜0.6
0.10以下
0.20以下
0.10以下
0.05以下
0.15以下 残部
AC4A.2
(0.05以下)
8.0〜10.0
0.35〜0.6
(0.03以下)
0.30以下
0.30〜0.6
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
残部
AC4B.1
2.0〜4.0
7.0〜10.0
0.50以下
1.0以下
0.8以下
0.50以下
0.35以下
0.20以下
0.20以下
0.10以下
0.20以下
残部
AC4B.2
2.0〜4.0
7.0〜10.0
0.50以下
(0.03以下)
0.30以下
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
残部
AC4C.1
0.20以下
6.5〜7.5
0.25〜0.4
0.3以下
0.4以下
0.6以下
0.05以下
0.20以下
0.05以下
0.05以下
0.05以下
残部
AC4C.2
(0.05以下)
6.5〜7.5
0.25〜0.4
(0.03以下)
0.3以下
(0.03以下)
(0.03以下)
0.20以下
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
残部
AC4CH.1
0.10以下
6.5〜7.5
0.30〜0.45
0.10以下
0.17以下
0.10以下
0.05以下
0.20以下
0.05以下
0.05以下
0.05以下
残部
AC4CH.2b)
0.05以下
6.5〜7.5
0.30〜0.45
0.03以下
0.12以下
0.03以下
0.03以下
0.20以下
0.03以下
0.03以下
0.03以下
残部
AC4D.1
1.0〜1.5
4.5〜5.5
0.45〜0.6
0.5以下
0.5以下
0.5以下
0.3以下
0.2以下
0.1以下
0.1以下
0.05以下
残部
AC4D.2
1.0〜1.5
4.5〜5.5
0.45〜0.6
(0.03以下)
0.3以下
(0.03以下)
(0.03以下)
0.2以下
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
残部
AC5A.1
3.5〜4.5
0.7以下
1.3〜1.8
0.1以下
0.6以下
0.6以下
1.7〜2.3
0.2以下
0.05以下
0.05以下
0.2以下
残部
AC5A.2
3.5〜4.5
0.5以下
1.3〜1.8
(0.03以下)
0.4以下
(0.03以下)
1.7〜2.3
0.2以下
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
残部
AC7A.1
0.10以下
0.20以下
3.6〜5.5
0.15以下
0.25以下
0.6以下
0.05以下
0.20以下
0.05以下
0.05以下
0.15以下 残部
AC7A.2
(0.05以下)
0.20以下
3.6〜5.5
(0.03以下)
0.20以下
0.6以下
(0.03以下)
0.20以下
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
残部
AC8A.1
0.8〜1.3
11.0〜13.0
0.8〜1.3
0.15以下
0.7以下
0.15以下
0.8〜1.5
0.20以下
0.05以下
0.05以下
0.10以下
残部
AC8A.2
0.8〜1.3
11.0〜13.0
0.8〜1.3
(0.03以下)
0.40以下
(0.03以下)
0.8〜1.5
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
残部
AC8B.1
2.0〜4.0
8.5〜10.5
0.6〜1.5
0.50以下
0.8以下
0.50以下
0.10〜1.0
0.20以下
0.10以下
0.10以下
0.10以下
残部
AC8B.2
2.0〜4.0
8.5〜10.5
0.6〜1.5
(0.03以下)
0.40以下
(0.03以下)
0.10〜1.0
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
残部
AC8C.1
2.0〜4.0
8.5〜10.5
0.6〜1.5
0.50以下
0.8以下
0.50以下
0.50以下
0.20以下
0.10以下
0.10以下
0.10以下
残部
AC8C.2
2.0〜4.0
8.5〜10.5
0.6〜1.5
(0.03以下)
0.40以下
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
残部
AC9A.1
0.50〜1.5
22〜24
0.6〜1.5
0.20以下
0.7以下
0.50以下
0.50〜1.5
0.20以下
0.10以下
0.10以下
0.10以下
残部
AC9A.2
0.50〜1.5
22〜24
0.6〜1.5
(0.03以下)
0.40以下
(0.03以下)
0.50〜1.5
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
残部
AC9B.1
0.50〜1.5
18〜20
0.6〜1.5
0.20以下
0.7以下
0.50以下
0.50〜1.5
0.20以下
0.10以下
0.10以下
0.10以下
残部
AC9B.2
0.50〜1.5
18〜20
0.6〜1.5
(0.03以下)
0.40以下
(0.03以下)
0.50〜1.5
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
(0.03以下)
残部
この表に記載されていない元素の化学成分は,注文者の要求があった場合に限り分析を行う。
注a) 括弧の中に示した数値の成分は,注文者の要求があったものに限り分析を行う。
b) この表に記載されていないAC4CHの個々の元素の化学成分は0.03 %以下,合計で0.10 %以下とする。ただし,V及びBiの値は純度区分“.1”表示地金の場合
は0.05 %以下,“.2”表示地金の場合は0.03 %以下とする。
3
H
2
2
11
:
2
0
1
0
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4−地金の化学成分(ISO 17615:2007に規定の種類)
単位 %
種類の記号
化学成分
Cu
Si
Mg
Zn
Fe
Mn
Ni
Ti
Pb
Sn
Cr
Al
AC AlCu4Ti
4.2〜5.2
0.15以下
−
0.07以下
0.15以下
0.55以下
−
0.15〜0.25
−
−
−
残部
AC AlCu4MgTi
4.2〜5.0
0.15以下
0.20〜0.35
0.10以下
0.30以下
0.10以下
0.05以下
0.15〜0.25
0.05以下
0.05以下
−
残部
AC AlCu5AgMga)
4.0〜5.0
0.05以下
0.20〜0.35
0.05以下
0.10以下
0.20〜0.40
−
0.15〜0.35
−
−
−
残部
AC AlSi11
0.03以下
10.0〜11.8
0.45以下
0.07以下
0.15以下
0.10以下
−
0.15以下
−
−
−
残部
AC AlSi12(a)
0.03以下
10.5〜13.5
−
0.10以下
0.40以下
0.35以下
−
0.15以下
−
−
−
残部
AC AlSi12(b)
0.10以下
10.5〜13.5
0.10以下
0.15以下
0.55以下
0.55以下
0.10以下
0.15以下
0.10以下
−
−
残部
AC AlSi2MgTi
0.08以下
1.6〜2.4
0.50〜0.65
0.10以下
0.50以下
0.30〜0.50
0.05以下
0.07〜0.15
0.05以下
0.05以下
−
残部
AC AlSi7Mg
0.15以下
6.5〜7.5
0.25〜0.65
0.15以下
0.45以下
0.35以下
0.15以下
0.05〜0.20
0.15以下
0.05以下
−
残部
AC AlSi7Mg0.3
0.03以下
6.5〜7.5
0.30〜0.45
0.07以下
0.15以下
0.10以下
−
0.10〜0.18
−
−
−
残部
AC AlSi7Mg0.6
0.03以下
6.5〜7.5
0.50〜0.70
0.07以下
0.15以下
0.10以下
−
0.10〜0.18
−
−
−
残部
AC AlSi9Mg
0.03以下
9.0〜10.0
0.30〜0.45
0.07以下
0.15以下
0.10以下
−
0.15以下
−
−
−
残部
AC AlSi10Mg
0.08以下
9.0〜11.0
0.25〜0.45
0.10以下
0.45以下
0.45以下
0.05以下
0.15以下
0.05以下
0.05以下
−
残部
AC AlSi10Mg(Cu)
0.30以下
9.0〜11.0
0.25〜0.45
0.35以下
0.55以下
0.55以下
0.15以下
0.15以下
0.10以下
−
−
残部
AC AlSi5Cu1Mg
1.0〜1.5
4.5〜5.5
0.40〜0.65
0.15以下
0.55以下
0.55以下
0.25以下
0.05〜0.20
0.15以下
0.05以下
−
残部
AC AlSi5Cu3
2.6〜3.6
4.5〜6.0
0.05以下
0.20以下
0.50以下
0.55以下
0.10以下 0.20以下
0.10以下
0.05以下
−
残部
AC AlSi5Cu3Mg
2.6〜3.6
4.5〜6.0
0.20〜0.45
0.20以下
0.50以下
0.55以下
0.10以下
0.20以下
0.10以下
0.05以下
−
残部
AC AlSi5Cu3Mn
2.5〜4.0
4.5〜6.0
0.40以下
0.55以下
0.7以下
0.20〜0.55
0.30以下
0.15以下
0.20以下
0.10以下
−
残部
AC AlSi6Cu4
3.0〜5.0
5.0〜7.0
0.55以下
2.0以下
0.9以下
0.20〜0.65
0.45以下
0.20以下
0.30以下
0.15以下
0.15以下
残部
AC AlSi7Cu2
1.5〜2.5
6.0〜8.0
0.35以下
1.0以下
0.7以下
0.15〜0.65
0.35以下
0.20以下
0.25以下
0.15以下
−
残部
AC AlSi7Cu3Mg
3.0〜4.0
6.5〜8.0
0.35〜0.60
0.65以下
0.7以下
0.20〜0.65
0.30以下
0.20以下
0.15以下
0.10以下
−
残部
AC AlSi8Cu3
2.0〜3.5
7.5〜9.5
0.15〜0.55
1.2以下
0.7以下
0.15〜0.65
0.35以下
0.20以下
0.25以下
0.15以下
−
残部
AC AlSi9Cu1Mg
0.8〜1.3
8.3〜9.7
0.30〜0.65
0.8以下
0.7以下
0.15〜0.55
0.20以下
0.10〜0.18
0.10以下
0.10以下
−
残部
AC AlSi12(Cu)
0.9以下
10.5〜13.5
0.35以下
0.55以下
0.7以下
0.05〜0.55
0.30以下
0.15以下
0.20以下
0.10以下
0.10以下
残部
AC AlSi12CuMgNi
0.8〜1.5
10.5〜13.5
0.9〜1.5
0.35以下
0.6以下
0.35以下
0.7〜1.3
0.20以下
−
−
−
残部
AC AlSi17Cu4Mg
4.0〜5.0
16.0〜18.0 0.45〜0.65
1.5以下
1.0以下
0.5以下
0.3以下
−
−
0.3以下
−
残部
AC AlMg3
0.08以下
0.45以下
2.7〜3.5
0.10以下
0.45以下
0.45以下
−
0.15以下
−
−
−
残部
AC AlMg5
0.05以下
0.35以下
4.8〜6.5
0.10以下
0.45以下
0.45以下
−
0.15以下
−
−
−
残部
AC AlMg5(Si)
0.03以下
1.3以下
4.8〜6.5
0.10以下
0.45以下
0.45以下
−
0.15以下
−
−
−
残部
AC AlZn5Mg
0.15〜0.35
0.25以下
0.45〜0.70 4.50〜6.00
0.70以下
0.40以下
0.05以下
0.12〜0.20
0.05以下
0.05以下
0.15〜0.60
残部
AC AlZn10Si8Mg
0.08以下
7.7〜8.3
0.25〜0.4
9.0〜10.5
0.27以下
0.10以下
−
0.15以下
−
−
−
残部
この表に記載されていない元素の化学成分及びこの表で規定されていない“−”の化学成分は,注文者の要求があった場合に限り分析を行う。
注a) Ag含有率は,0.4〜1.0 %とする。
3
H
2
2
11
:
2
0
1
0
6
H 2211:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
8
表示
地金の製品,包装又は出荷票のいずれかに,次の事項を適切な方法によって表示しなければならない。
a) 種類の記号
b) 溶解番号
c) 製造業者名又はその略号
9
報告
製造業者は,注文者に分析試験の結果を提出しなければならない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS H 2211: 2010 鋳物用アルミニウム合金地金
ISO 17615:2007 Aluminium and aluminium alloys−Alloyed ingots for remelting−
Specifications
(I)JISの規定
(II)
国際規
格番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇
条ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごとの
評価
技術的差異の内容
1適用範
囲
金型,砂型などの鋳物
用アルミニウム合金地
金だけを対象にしてい
る。
1
ダイカスト用を含めて
鋳物用アルミニウム合
金地金を対象にしてい
る。
削除
JISは金型・砂型鋳物用地
金組成だけ。ISO規格はす
べての鋳物地金組成を規定
している。
JISは,ダイカスト地金についてはJIS
H 2118で規定しており,鋳物地金を規
定したこの規格と合わせてISO 17615
に対応している。特に問題は生じてい
ないので,当面,現状を継続する。
2 引用規
格
3 種類及
び種類の
記号
JIS H 2211及びISO
17615:2007中の鋳物用
地金を規定している。
表1
ダイカスト用及び金
型・砂型用地金のすべ
ての地金を対象にして
いる。
削除
JISでは鋳物用地金だけを
規定し,ISO規格では全般
の鋳物用地金を規定してい
る。
JISは従来からの商習慣尊重のため,既
存JIS合金鋳物の大幅な変更は行わな
い。ただし,環境対応,品質・規格対
応等の必要な変更には積極的に対応す
るとともに,必要に応じてISO規格へ
のJIS合金導入努力も継続する。地金
もこれに準じる。
4製造方
法
“.2”表示地金を製造
するときには99.5 %以
上のアルミニウム地金
か又はそれに相当する
原料の使用を義務付け
ている。
4.1
“.1”表示地金と“.2”
表示地金との区別をし
ていないので,原料地
金に99.5 %以上の純度
のアルミニウム地金を
使用する必要がない。
追加
JISでは“.2”表示地金の製
造には99.5 %以上の純度の
アルミニウム地金か又はそ
れに相当する原料の使用が
義務付けられているが,
ISO規格ではそのような義
務はない。
ISO規格では成分規定だけで,又は顕
微鏡組織との組合せで十分地金の品質
を確保できることを前提としている
が,JISでは微量不純物の影響が現れる
ことを懸念して,高純度地金について
は原料規定を設けている。
特に問題は生じていないので,当面,
現状を継続する。
3
H
2
2
11
:
2
0
1
0
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(I)JISの規定
(II)
国際規
格番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇
条ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごとの
評価
技術的差異の内容
5 品質
地金の汚れ,溶さい,
異物がないこと,及び
化学分析結果を対象に
している。
4
5.1
5.2
5.4
JISと同じ品質保証の
ほかに,需要家の要求
があれば,出荷前に顕
微鏡組織の調査及び国
際基準の試験をするこ
とがある。
削除
JISは主として分析,外観
検査を行い,ISO規格は分
析,外観検査とは別に需要
家の要請があったときには
顕微鏡検査の調査及び国際
基準の試験を行うことがあ
る。
ISO規格では微量不純物の影響を考慮
して,その影響を判断するため,顕微
鏡組織を用いることがあることを示し
ているが,JISでは原料規制などの対応
とし,特にこのような規定を盛り込ん
でいない。
特に問題は生じていないので,当面,
現状を維持する。
6 試験
箇条2に示されている
分析関係のJISを用い
て実施している。
6.1
具体的に分析方法を示
していないが,国際的
な水準の方法で慎重に
分析を行っている。
一致
−
−
7 検査
溶湯では3個以上の試
験片を採取し,地金の
ときは3個以上の地金
を分析している。分析
方法はJISによる。
6.1
鋳造の始めと終わりの
溶湯から試験片を1個
ずつ採り,各試験片を2
回分析して平均値で表
示している。
追加
ISO規格では各試験片の分
析を2回行い平均値を出す
が,JISでは計算方法につ
いては決めていない。JIS
では地金の分析も認めてい
る。
従来からのJIS及びISO規格の慣習に
よって,試験片採取条件が異なってい
るが,特に大きな差とはいい難い。
大きな差はないので,現状を維持する。
8表示
種類の記号,溶解番号
及び製造業者名を地金
に示す。
7
8
11
JISと同じ項目を表示
し,更に地金について
苦情が出たときの解決
方法についても規定し
ている。
削除
JISと同じ表示のほかに
ISO規格では地金について
の苦情処理方法として生産
者と需要家とが協議して第
三者の研究機関に依頼して
検査を実施することもあ
る。
従来からのJISとISO規格との慣習に
よる違いであるが,JISでは苦情処理は
特に規定せず,当事者間の協議にゆだ
ねている。
当面は地金生産者が責任をもって処理
する。
9報告
製造業者は注文者に分
析結果を提出する義務
がある。
4
7
製造業者は注文者に分
析結果を報告する。
一致
−
−
3
H
2
2
11
:
2
0
1
0
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 17615: 2007,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 一致……………… 技術的差異がない。
− 削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD………………国際規格を修正している。
3
H
2
2
11
:
2
0
1
0