H 2202:2016
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 種類及び記号 ··················································································································· 2
4 品質······························································································································· 3
4.1 地金の品質 ··················································································································· 3
4.2 化学成分 ······················································································································ 3
5 試験······························································································································· 7
5.1 分析試料の採取方法及び一般事項······················································································ 7
5.2 分析試験 ······················································································································ 7
6 検査······························································································································· 7
7 表示······························································································································· 7
8 報告······························································································································· 7
H 2202:2016
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
鋳造協会(JFSinc)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改
正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格であ
る。
これによって,JIS H 2202:2009は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格に従うことは,次の者の有する特許権等の使用に該当するおそれがあるので,留意する。
− 発明の名称 :無鉛青銅合金
− 設定登録日 :2003年8月8日
− 特許番号
:第3459623号
− 特許権者
:京和ブロンズ株式会社
京都府久世郡久御山町佐山新開地314
− 発明の名称 :銅合金とその合金を用いた鋳塊又は接液部品
− 設定登録日 :2005年6月24日
− 特許番号
:第3690746号
− 特許権者
:株式会社キッツ
千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目10番1
− 発明の名称 :青銅合金
− 設定登録日 :2006年3月3日
− 特許番号
:第3776441号
− 特許権者
:株式会社キッツ
千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目10番1
− 発明の名称 :青銅合金とその合金を用いた鋳塊・接液部品
− 設定登録日 :2006年7月21日
− 特許番号
:第3830946号
− 特許権者
:株式会社キッツ
千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目10番1
− 発明の名称 :飲料水用銅合金製バルブ
− 設定登録日 :2006年9月8日
− 特許番号
:第3850861号
− 特許権者
:株式会社キッツ
千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目10番1
− 発明の名称 :耐圧性に優れた鋳物用無鉛銅合金
− 設定登録日 :2007年5月18日
− 特許番号
:第3957308号
− 特許権者
:滋賀バルブ協同組合
H 2202:2016
(3)
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滋賀県彦根市岡町52番地
:滋賀県
滋賀県大津市京町4丁目1番1号
− 発明の名称 :銅合金系水道用部材
− 設定登録日 :2007年4月20日
− 特許番号
:第3946244号
− 特許権者
:株式会社栗本鐵工所
大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号
− 発明の名称 :無鉛快削性銅合金
− 設定登録日 :2005年10月28日
− 特許番号
:第3734372号
− 特許権者
:三菱伸銅株式会社
東京都品川区北品川4丁目7番35号
− 発明の名称 :快削性銅合金
− 設定登録日 :2007年2月16日
− 特許番号
:第3917304号
− 特許権者
:三菱伸銅株式会社
東京都品川区北品川4丁目7番35号
− 発明の名称 :鉛を超低量含む快削銅合金
− 設定登録日 :2012年3月16日
− 特許番号
:第4951623号
− 特許権者
:三菱伸銅株式会社
東京都品川区北品川4丁目7番35号
− 発明の名称 :機械的特性に優れた鋳物用無鉛銅合金
− 設定登録日 :2013年8月9日
− 特許番号
:第5335558号
− 特許権者
:滋賀バルブ協同組合
滋賀県彦根市岡町52番地
:株式会社ビワライト
滋賀県彦根市岡町52番地
:滋賀県
滋賀県大津市京町4丁目1番1号
− 発明の名称 :水道部材用銅合金
− 設定登録日 :2013年11月8日
− 特許番号
:第5406405号
− 特許権者
:株式会社栗本鐵工所
大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号
− 発明の名称 :鋳造性に優れた無鉛快削性黄銅
− 設定登録日 :2014年1月17日
− 特許番号
:第5454144号
H 2202:2016
(4)
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− 特許権者
:TOTO株式会社
福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号
− 発明の名称 :水道部材用黄銅合金
− 設定登録日 :2014年4月18日
− 特許番号
:第5522582号
− 特許権者
:株式会社栗本鐵工所
大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号
− 発明の名称 :飲料水用のバルブ
− 設定登録日 :2010年2月12日
− 特許番号
:第4455507号
− 特許権者
:株式会社キッツ
千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目10番1
上記の,特許権等の権利者は,非差別的かつ合理的な条件でいかなる者に対しても当該特許権等の実施
の許諾等をする意思のあることを表明している。ただし,この規格に関連する他の特許権等の権利者に対
しては,同様の条件でその実施が許諾されることを条件としている。
この規格に従うことが,必ずしも,特許権の無償公開を意味するものではないことに注意する必要があ
る。
この規格の一部が,上記に示す以外の特許権等に抵触する可能性がある。経済産業大臣及び日本工業標
準調査会は,このような特許権等に関わる確認について,責任はもたない。
なお,ここで“特許権等”とは,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権をいう。
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日本工業規格 JIS
H 2202:2016
鋳物用銅合金地金
Copper alloy ingots for castings
1
適用範囲
この規格は,鋳物用黄銅及び耐脱亜鉛黄銅合金地金,鋳物用高力黄銅合金地金,鋳物用青銅合金地金,
鋳物用りん青銅合金地金,鋳物用鉛青銅合金地金,鋳物用アルミニウム青銅合金地金,鋳物用シルジン青
銅合金地金並びに鋳物用ビスマス青銅合金地金(ビスマスセレン青銅合金を含む。)(以下,総称して地金
という。)について規定する。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS H 0321 非鉄金属材料の検査通則
JIS H 1012 銅及び銅合金の分析方法通則
JIS H 1051 銅及び銅合金中の銅定量方法
JIS H 1052 銅及び銅合金中のすず定量方法
JIS H 1053 銅及び銅合金中の鉛定量方法
JIS H 1054 銅及び銅合金中の鉄定量方法
JIS H 1055 銅及び銅合金中のマンガン定量方法
JIS H 1056 銅及び銅合金中のニッケル定量方法
JIS H 1057 銅及び銅合金中のアルミニウム定量方法
JIS H 1058 銅及び銅合金中のりん定量方法
JIS H 1061 銅及び銅合金中のけい素定量方法
JIS H 1062 銅及び銅合金中の亜鉛定量方法
JIS H 1065 銅及び銅合金中のセレン定量方法
JIS H 1068 銅及び銅合金中のビスマス定量方法
JIS H 1070 銅及び銅合金中の硫黄定量方法
JIS H 1072 銅及び銅合金中のアンチモン定量方法
JIS H 1292 銅合金の蛍光X線分析方法
2
H 2202:2016
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3
種類及び記号
地金の種類及び記号は,表1による。
表1−種類及び記号
種類
記号
色別
対応する鋳物及び連続鋳造鋳物の記号(参考)
JIS H 5120
JIS H 5121
鋳物用黄銅合金地金
1種
CACIn201
−
CAC201
−
鋳物用黄銅合金地金
2種
CACIn202
−
CAC202
−
鋳物用黄銅合金地金
3種
CACIn203
−
CAC203
−
鋳物用耐脱亜鉛黄銅合金地金
11種
CACIn211
−
CAC211
CAC211C
鋳物用耐脱亜鉛黄銅合金地金
21種
CACIn221
−
CAC221
CAC221C
鋳物用耐脱亜鉛黄銅合金地金
31種
CACIn231
−
CAC231
CAC231C
鋳物用耐脱亜鉛黄銅合金地金
32種
CACIn232
−
CAC232
CAC232C
鋳物用高力黄銅合金地金
1種
CACIn301
−
CAC301
CAC301C
鋳物用高力黄銅合金地金
2種
CACIn302
−
CAC302
CAC302C
鋳物用高力黄銅合金地金
3種
CACIn303
−
CAC303
CAC303C
鋳物用高力黄銅合金地金
4種
CACIn304
−
CAC304
CAC304C
鋳物用青銅合金地金
1種
CACIn401
黄
CAC401
CAC401C
鋳物用青銅合金地金
2種
CACIn402
赤
CAC402
CAC402C
鋳物用青銅合金地金
3種
CACIn403
白
CAC403
CAC403C
鋳物用青銅合金地金
6種
CACIn406
青
CAC406
CAC406C
鋳物用青銅合金地金
7種
CACIn407
緑
CAC407
CAC407C
鋳物用青銅合金地金
8種
CACIn408
橙
CAC408
CAC408C
鋳物用青銅合金地金
11種
CACIn411
銀
CAC411
CAC411C
鋳物用りん青銅合金地金
2種
CACIn502
−
CAC502A,CAC502B
CAC502C
鋳物用りん青銅合金地金
3種
CACIn503
−
CAC503A,CAC503B
CAC503C
鋳物用鉛青銅合金地金
2種
CACIn602
−
CAC602
−
鋳物用鉛青銅合金地金
3種
CACIn603
−
CAC603
CAC603C
鋳物用鉛青銅合金地金
4種
CACIn604
−
CAC604
CAC604C
鋳物用鉛青銅合金地金
5種
CACIn605
−
CAC605
CAC605C
鋳物用アルミニウム青銅合金地金
1種
CACIn701
−
CAC701
CAC701C
鋳物用アルミニウム青銅合金地金
2種
CACIn702
−
CAC702
CAC702C
鋳物用アルミニウム青銅合金地金
3種
CACIn703
−
CAC703
CAC703C
鋳物用アルミニウム青銅合金地金
4種
CACIn704
−
CAC704
−
鋳物用シルジン青銅合金地金
1種
CACIn801
−
CAC801
−
鋳物用シルジン青銅合金地金
2種
CACIn802
−
CAC802
−
鋳物用シルジン青銅合金地金
3種
CACIn803
−
CAC803
−
鋳物用シルジン青銅合金地金
4種
CACIn804
−
CAC804
CAC804C
鋳物用ビスマス青銅合金地金
1種
CACIn901
−
CAC901
CAC901C
鋳物用ビスマス青銅合金地金
2種
CACIn902
−
CAC902
CAC902C
鋳物用ビスマス青銅合金地金
3種
CACIn903
−
CAC903B
CAC903C
鋳物用ビスマス青銅合金地金
4種
CACIn904
−
CAC904
CAC904C
鋳物用ビスマス青銅合金地金
5種
CACIn905
−
CAC905
CAC905C
鋳物用ビスマス青銅合金地金
6種
CACIn906
−
CAC906
CAC906C
鋳物用ビスマスセレン青銅合金地金
1種
CACIn911
−
CAC911,CAC912 a)
CAC911C
注a) CAC912は,CACIn911の地金などを用いて成分調整を行う。
3
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4
品質
4.1
地金の品質
地金の外観は,表面の汚れがなく,溶さい及びその他の有害な異物を含んでいてはならない。
4.2
化学成分
地金は,箇条5によって試験を行い,その化学成分は,表2による。
4
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白 紙
5
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表2−化学成分k)
単位 %
記号
Cu
Sn
Pb
Zn
Bi
Se
Fe
Ni
P
Al
Mn
Si
S
Sb
CACIn201
83.0〜88.0
0.1以下
0.5以下
残部
−
−
0.2以下
0.2以下
−
0.2以下
−
−
−
−
CACIn202
65.0〜70.0
1.0以下
0.5〜3.0
残部
−
−
0.6以下
1.0以下
−
0.5以下
−
−
−
−
CACIn203
58.0〜64.0
1.0以下
0.5〜3.0
残部
−
−
0.6以下
1.0以下
−
0.5以下
−
−
−
−
CACIn211
65.5〜68.5
1.1〜1.5
0.1〜2.0
残部
−
−
0.2以下
0.2以下
0.05〜0.1
0.01〜0.1
−
0.05以下
−
0.06〜0.15
CACIn221
66.0〜69.0
0.5以下
0.1以下
残部
0.2〜1.2
−
0.5以下
0.2〜1.0
0.005〜0.1
0.8〜1.4
−
0.1以下
−
−
CACIn231
66.3〜68.5
1.1〜1.5
0.1以下
残部
0.5〜0.8
−
0.2以下
0.2以下
0.05〜0.1
0.01〜0.1
−
0.05以下
−
0.06〜0.15
CACIn232
66.0〜72.0
0.6〜1.1
0.09以下
残部
0.5〜0.8
−
0.2以下
0.2以下
0.03以下
0.35〜0.6
0.2以下
0.4〜0.8
−
0.02〜0.20
CACIn301
55.0〜60.0
1.0以下
0.4以下
残部
−
−
0.5〜1.5
1.0以下
−
0.5〜1.5
0.1〜1.5
0.1以下
−
−
CACIn302
55.0〜60.0
1.0以下
0.4以下
残部
−
−
0.5〜2.0
1.0以下
−
0.5〜2.0
0.1〜3.5
0.1以下
−
−
CACIn303
60.0〜65.0
0.5以下
0.2以下
残部
−
−
2.0〜4.0
0.5以下
−
3.0〜5.0
2.5〜5.0
0.1以下
−
−
CACIn304
60.0〜65.0
0.2以下
0.2以下
残部
−
−
2.0〜4.0
0.5以下
−
5.0〜7.5
2.5〜5.0
0.1以下
−
−
CACIn401 a) h)
79.0〜83.0
2.0〜4.0
3.0〜7.0
8.0〜12.0
−
−
0.35以下
0.8以下
0.03以下
0.005以下
−
0.005以下
−
0.2以下
CACIn402 b) h)
86.0〜90.0
7.0〜9.0
1.0以下
3.0〜5.0
−
−
0.2以下
0.8以下
0.03以下
0.005以下
−
0.005以下
−
0.2以下
CACIn403 b) h)
86.5〜89.5
9.0〜11.0
1.0以下
1.0〜3.0
−
−
0.2以下
0.8以下
0.03以下
0.005以下
−
0.005以下
−
0.2以下
CACIn406 a) h)
83.0〜87.0
4.0〜6.0
4.0〜6.0
4.0〜6.0
−
−
0.3以下
0.8以下
0.03以下
0.005以下
−
0.005以下
−
0.2以下
CACIn407 c) h)
86.0〜90.0
5.0〜7.0
1.0〜3.0
3.0〜5.0
−
−
0.2以下
0.8以下
0.03以下
0.005以下
−
0.005以下
−
0.2以下
CACIn408 a) h)
84.0〜88.0
4.0〜6.0
2.0〜4.0
5.0〜7.0
−
−
0.3以下
0.8以下
0.03以下
0.005以下
−
0.005以下
−
0.2以下
CACIn411 g)
90.0〜96.0
3.0〜5.0
0.1以下
1.0〜3.0
−
−
0.3以下
0.1〜1.0
0.05以下
0.005以下
−
0.005以下
0.2〜0.6
0.2以下
CACIn502 d) h)
87.0〜91.0
9.0〜12.0
0.3以下
0.3以下
−
−
0.2以下
0.5以下
0.1以下
0.005以下
−
0.005以下
−
0.05以下
CACIn503 d) h)
84.0〜88.0
12.0〜15.0
0.3以下
0.3以下
−
−
0.2以下
0.5以下
0.1以下
0.005以下
−
0.005以下
−
0.05以下
CACIn602 e) h)
82.0〜86.0
9.0〜11.0
4.0〜6.0
1.0以下
−
−
0.2以下
1.0以下
0.05以下
0.005以下
−
0.005以下
−
0.3以下
CACIn603 e) h)
77.0〜81.0
9.0〜11.0
9.0〜11.0
1.0以下
−
−
0.2以下
1.0以下
0.05以下
0.005以下
−
0.005以下
−
0.5以下
CACIn604 e) h)
74.0〜78.0
7.0〜9.0
14.0〜16.0
1.0以下
−
−
0.2以下
1.0以下
0.05以下
0.005以下
−
0.005以下
−
0.5以下
CACIn605 e) h)
70.0〜76.0
6.0〜8.0
16.0〜22.0
1.0以下
−
−
0.2以下
1.0以下
0.05以下
0.005以下
−
0.005以下
−
0.5以下
CACIn701 f)
85.0以上
0.1以下
0.1以下
0.5以下
−
−
1.0〜3.0
0.1〜1.0
−
8.0〜10.0
0.1〜1.0
−
−
−
CACIn702 f)
80.0以上
0.1以下
0.1以下
0.5以下
−
−
2.5〜5.0
1.0〜3.0
−
8.0〜10.5
0.1〜1.5
−
−
−
CACIn703 f)
78.0以上
0.1以下
0.1以下
0.5以下
−
−
3.0〜6.0
3.0〜6.0
−
8.5〜10.5
0.1〜1.5
−
−
−
CACIn704 f)
71.0以上
0.1以下
0.1以下
0.5以下
−
−
2.0〜5.0
1.0〜4.0
−
6.0〜9.0
7.0〜15.0
−
−
−
CACIn801
84.0〜88.0
−
0.1以下
9.0〜11.0
−
−
−
−
−
0.5以下
−
3.5〜4.5
−
−
CACIn802
78.5〜82.5
−
0.3以下
14.0〜16.0
−
−
−
−
−
0.3以下
−
4.0〜5.0
−
−
CACIn803
80.0〜84.0
−
0.2以下
13.0〜15.0
−
−
0.3以下
−
−
0.3以下
0.2以下
3.2〜4.2
−
−
CACIn804
74.0〜78.0
0.6以下
0.1以下
18.0〜22.5
0.10以下
0.10以下
0.1以下
0.15以下
0.05〜0.2
−
0.1以下
2.7〜3.4
−
0.1以下
CACIn901 h)
86.0〜90.6
4.0〜6.0
0.1以下
4.0〜8.0
0.4超〜1.0
0.10未満
0.3以下
0.8以下
0.03以下
0.005以下
−
0.005以下
0.05以下
0.3以下
CACIn902 h)
84.5〜90.0
4.0〜6.0
0.1以下
4.0〜8.0
1.0超〜2.5
0.10未満
0.3以下
0.8以下
0.03以下
0.005以下
−
0.005以下
0.05以下
0.3以下
CACIn903 h)
83.5〜88.5
4.0〜6.0
0.1以下
4.0〜8.0
2.5超〜3.5
0.10未満
0.3以下
0.8以下
0.03以下
0.005以下
−
0.005以下
0.05以下
0.3以下
CACIn904 i)
82.5〜87.5
3.0〜5.0
0.1以下
6.0〜9.0
1.0〜2.0
0.10未満
0.3以下
1.5〜2.5
0.03以下
0.005以下
−
0.005以下
0.05以下
0.3以下
CACIn905 h) j)
80.1〜85.1
1.5〜3.0
0.1以下
12.0〜17.0
0.4〜0.9
0.10未満
0.3以下
0.5以下
0.03以下
0.005以下
−
0.005以下
−
0.05未満
CACIn906 h)
77.5〜83.0
2.0〜3.0
0.09以下
14.0〜17.0
0.9超〜1.5
0.10未満
0.3以下
0.2以下
0.03以下
0.005以下
−
0.005以下
−
0.05未満
CACIn911 h)
83.0〜90.6
3.5〜6.0
0.1以下
4.0〜9.0
0.8〜2.5
0.1〜0.5
0.3以下
0.8以下
0.03以下
0.005以下
−
0.005以下
0.05以下
0.2以下
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H 2202:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2−化学成分k)(続き)
注a) Cu+Sn+Pb+Zn+Ni=99.0以上
b) Cu+Sn+Zn+Ni=99.5以上
c) Cu+Sn+Pb+Zn+Ni=99.5以上
d) Cu+Sn+Ni+P=99.5以上
e) Cu+Sn+Pb+Ni=98.5以上
f) Cu+Fe+Ni+Al+Mn=99.5以上
g) Cu+Sn+Zn+Ni+S=99.5以上
h) 銅の含有率は,Cuが下限値を満足しない場合は,Niの規定値以内で,Cu+Niとして計算してよい。
i) Cu+Sn+Zn+Bi+Ni=99.5以上
j) Sn+Zn=19.0以下
k) “−”と記載された欄は,化学成分を規定しないため,分析しなくてよい。
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H 2202:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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試験
5.1
分析試料の採取方法及び一般事項
分析試料の採取方法及び一般事項は,JIS H 0321及び/又はJIS H 1012による。
なお,地金の分析試料を採る場合は,偏析に留意し,一溶解ごとに二つ以上の鋳込試料を採る。鋳込試
料を採るときは,できるだけ地金と同一品質を得るように,鋳型の形状,大きさ,鋳込の時期などに注意
しなければならない。地金から直接化学分析試料を採る場合は,地金に表示された溶解番号ごとに二つ以
上の地金から採る。
5.2
分析試験
化学成分の分析試験は,次のいずれかによる。
JIS H 1051,JIS H 1052,JIS H 1053,JIS H 1054,JIS H 1055,JIS H 1056,JIS H 1057,JIS H 1058,
JIS H 1061,JIS H 1062,JIS H 1065,JIS H 1068,JIS H 1070,JIS H 1072又はJIS H 1292
なお,発光分光分析方法については,受渡当事者間の協定による。
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検査
検査は,次による。
a) 一般事項は,JIS H 0321による。
b) 地金の品質は,4.1に適合しなければならない。
c) 化学成分は,4.2に適合しなければならない。
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表示
地金又はこん(梱)包には,次の事項を適切な方法によって表示しなければならない。
a) 規格番号
b) 種類及び記号
c) 色別(鋳物用青銅合金地金について,表1による。)
なお,色別は,全ての地金の種類について,受渡当事者間の協定によることができる。
d) 溶解番号
e) 製造業者名又はその略号
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報告
製造業者は,化学成分の分析試験結果を注文者に提出しなければならない。
参考文献 JIS H 5120 銅及び銅合金鋳物
JIS H 5121 銅合金連続鋳造鋳物