H 2118:2006
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本アル
ミニウム合金協会(JARA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正す
べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS H 2118:2000は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
H 2118:2006
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 地金の種類及び記号 ········································································································· 1
4. 品質 ······························································································································ 2
5. 分析試験 ························································································································ 4
6. 検査 ······························································································································ 4
7. 表示 ······························································································································ 4
8. 報告 ······························································································································ 4
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
H 2118:2006
ダイカスト用アルミニウム合金地金
Aluminium alloy ingots for die castings
1. 適用範囲 この規格は,アルミニウム合金ダイカスト製造に用いるアルミニウム合金地金(以下,地金
という。)について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS H 0321 非鉄金属材料の検査通則
JIS H 1305 アルミニウム及びアルミニウム合金の発光分光分析方法
JIS H 1306 アルミニウム及びアルミニウム合金の原子吸光分析方法
JIS H 1307 アルミニウム及びアルミニウム合金の誘導結合プラズマ発光分光分析方法
JIS H 1352 アルミニウム及びアルミニウム合金中のけい素定量方法
JIS H 1353 アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉄定量方法
JIS H 1354 アルミニウム及びアルミニウム合金中の銅定量方法
JIS H 1355 アルミニウム及びアルミニウム合金中のマンガン定量方法
JIS H 1356 アルミニウム及びアルミニウム合金中の亜鉛定量方法
JIS H 1357 アルミニウム及びアルミニウム合金中のマグネシウム定量方法
JIS H 1358 アルミニウム及びアルミニウム合金中のクロム定量方法
JIS H 1359 アルミニウム及びアルミニウム合金中のチタン定量方法
JIS H 1360 アルミニウム及びアルミニウム合金中のニッケル定量方法
JIS H 1361 アルミニウム及びアルミニウム合金中のすず定量方法
JIS H 1366 アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉛定量方法
3. 地金の種類及び記号 地金の種類及び記号は,表1による。
2
H 2118:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 1 種類及び記号
種類
純度
区分
記号
参考
合金系
JIS H 5302
ダイカスト用アルミニウム合金地金 1種
1
AD 1.1
Al-Si系
ADC 1
2
AD 1.2
ダイカスト用アルミニウム合金地金 3種
1
AD 3.1
Al-Si-Mg系
ADC 3
2
AD 3.2
ダイカスト用アルミニウム合金地金 5種
1
AD 5.1
Al-Mg系
ADC 5
2
AD 5.2
ダイカスト用アルミニウム合金地金 6種
1
AD 6.1
Al-Mg-Mn系
ADC 6
2
AD 6.2
ダイカスト用アルミニウム合金地金 10種
1
AD 10.1
Al-Si-Cu系
ADC 10
2
AD 10.2
ダイカスト用アルミニウム合金地金10種Z
1
AD 10Z.1
Al-Si-Cu系
ADC 10Z
ダイカスト用アルミニウム合金地金 12種
1
AD 12.1
Al-Si-Cu系
ADC 12
2
AD 12.2
ダイカスト用アルミニウム合金地金12種Z
1
AD 12Z.1
Al-Si-Cu系
ADC 12Z
ダイカスト用アルミニウム合金地金 14種
1
AD 14.1
Al-Si-Cu-Mg系 ADC 14
2
AD 14.2
ダイカスト用アルミニウム合金地金 Si9 種
AD Al Si9
Al-Si系
Al Si9
ダイカスト用アルミニウム合金地金 Si12Fe 種
AD Al Si12(Fe)
Al-Si系
Al Si12(Fe)
ダイカスト用アルミニウム合金地金 Si10MgFe 種
AD Al Si10Mg(Fe)
Al-Si-Mg系
Al Si10Mg(Fe)
ダイカスト用アルミニウム合金地金 Si8Cu3 種
AD Al Si8Cu3
Al-Si-Cu系
Al Si8Cu3
ダイカスト用アルミニウム合金地金 Si9Cu3Fe 種
AD Al Si9Cu3(Fe)
Al-Si-Cu系
Al Si9Cu3(Fe)
ダイカスト用アルミニウム合金地金 Si9Cu3FeZn 種
AD Al Si9Cu3(Fe)(Zn)
Al-Si-Cu系
Al Si9Cu3(Fe)(Zn)
ダイカスト用アルミニウム合金地金 Si11Cu2Fe 種
AD Al Si11Cu2(Fe)
Al-Si-Cu系
Al Si11Cu2(Fe)
ダイカスト用アルミニウム合金地金 Si11Cu3Fe 種
AD Al Si11Cu3(Fe)
Al-Si-Cu系
Al Si11Cu3(Fe)
ダイカスト用アルミニウム合金地金 Si12Cu1Fe 種
AD Al Si12Cu1(Fe)
Al-Si-Cu系
Al Si12Cu1(Fe)
ダイカスト用アルミニウム合金地金 Si17Cu4Mg 種
AD Al Si17Cu4Mg
Al-Si-Cu-Mg系 Al Si17Cu4Mg
ダイカスト用アルミニウム合金地金 Mg9 種
AD Al Mg9
Al-Mg系
Al Mg9
備考 純度区分の“1”は,普通純度の地金,“2”は,高純度の地金を表す。
4. 品質 品質は,次による。
a) 地金は,品質が均一で,表面に汚れがなく,有害な溶さい及びその他の異物を含んではならない。
b) 地金の化学成分は,5.によって試験を行ったとき,表2による。
3
H 2118:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表
2
化
学
成
分 化
学
成
分
(
質
量
%
)
A
l
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
残
部
注
(
1)
下
限
値
を
規
定
し
て
い
な
い
地
金
に
つ
い
て
,
注
文
者
か
ら
要
求
が
あ
っ
た
場
合
,
下
限
値
は
,
受
渡
当
事
者
間
の
協
定
に
よ
る
。
(
2)
こ
の
地
金
に
お
い
て
,
表
2
に
規
定
し
て
い
な
い
化
学
成
分
の
分
析
は
,
受
渡
当
事
者
間
の
協
定
に
よ
る
。
そ
の
場
合
の
化
学
成
分
は
,
個
々
の
成
分
が
0.
0
5
%
(
質
量
分
率
)
以
下
,
合
計
で
0.
15
%
(
質
量
分
率
)
以
下
と
す
る
。
(
3)
こ
の
地
金
に
お
い
て
,
表
2
に
規
定
し
て
い
な
い
化
学
成
分
の
分
析
は
,
受
渡
当
事
者
間
の
協
定
に
よ
る
。
そ
の
場
合
の
化
学
成
分
は
,
個
々
の
成
分
が
0.
0
5
%
(
質
量
分
率
)
以
下
,
合
計
で
0.
25
%
(
質
量
分
率
)
以
下
と
す
る
。
備
考
数
値
を
(
)で
示
し
た
成
分
は
,
注
文
者
か
ら
要
求
が
あ
っ
た
も
の
に
つ
い
て
だ
け
分
析
を
行
う
。
T
i
0
.3
0
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.3
0
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.2
0
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.2
0
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.3
0
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.3
0
以
下
0
.3
0
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.3
0
以
下
0
.3
0
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.2
0
以
下
0
.1
5
以
下
0
.2
0
以
下
0
.2
5
以
下
0
.2
5
以
下
0
.2
5
以
下
0
.2
5
以
下
0
.2
5
以
下
0
.2
0
以
下
−
0
.2
0
以
下
P
b
0
.2
0
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.1
5
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.1
0
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.1
0
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.2
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.2
以
下
0
.2
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.2
以
下
0
.2
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.1
5
以
下
−
0
.1
5
以
下
0
.2
5
以
下
0
.3
5
以
下
0
.3
5
以
下
0
.2
5
以
下
0
.2
5
以
下
0
.2
0
以
下
−
0
.1
0
以
下
S
n
0
.1
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.1
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.1
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.1
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.2
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.2
以
下
0
.2
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.2
以
下
0
.3
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.0
5
以
下
−
0
.0
5
以
下
0
.1
5
以
下
0
.2
5
以
下
0
.2
5
以
下
0
.2
5
以
下
0
.2
5
以
下
0
.1
0
以
下
0
.3
以
下
0
.1
0
以
下
N
i
0
.5
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.5
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.1
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.1
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.5
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.5
以
下
0
.5
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.5
以
下
0
.3
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.1
5
以
下
−
0
.1
5
以
下
0
.3
5
以
下
0
.5
5
以
下
0
.5
5
以
下
0
.4
5
以
下
0
.4
5
以
下
0
.3
0
以
下
0
.3
以
下
0
.1
0
以
下
C
r
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
0
.1
5
以
下
0
.1
5
以
下
0
.1
5
以
下
−
0
.1
0
以
下
− −
M
n
0
.3
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.3
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.3
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.4
〜
0.
6
0
.4
〜
0.
6
0
.5
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.5
以
下
0
.5
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.5
以
下
0
.5
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.5
5
以
下
0
.5
5
以
下
0
.5
5
以
下
0
.1
5〜
0.
6
5
0
.5
5
以
下
0
.5
5
以
下
0
.5
5
以
下
0
.6
0
以
下
0
.5
5
以
下
0
.5
0
以
下
0
.5
5
以
下
F
e(
1
)
0
.6
〜
1.
0
0
.6
以
下
0
.6
〜
1.
0
0
.6
以
下
1
.1
以
下
0
.6
以
下
0
.6
以
下
0
.6
以
下
0
.6
〜
1.
0
0
.6
以
下
0
.6
〜
1.
0
0
.6
〜
1.
0
0
.6
以
下
0
.6
〜
1.
0
0
.6
〜
1.
0
0
.6
以
下
0
.6
〜
0.
9
0
.6
〜
0.
9
0
.6
〜
0.
9
0
.7
以
下
0
.6
〜
1.
0
0
.6
〜
1.
0
0
.6
〜
1.
0
0
.6
〜
1.
0
0
.6
〜
1.
0
0
.6
〜
1.
0
0
.6
〜
0.
9
Z
n
0
.5
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.5
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.1
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.4
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
1
.0
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
3
.0
以
下
1
.0
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
3
.0
以
下
1
.5
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.1
5
以
下
0
.1
5
以
下
0
.1
5
以
下
1
.2
以
下
1
.2
以
下
3
.0
以
下
1
.7
以
下
1
.7
以
下
0
.5
5
以
下
1
.5
以
下
0
.2
5
以
下
M
g
0
.3
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.4
5〜
0.
6
4
0
.4
5〜
0.
6
4
4
.1
〜
8.
5
4
.1
〜
8.
5
2
.6
〜
4.
0
2
.6
〜
4.
0
0
.3
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.3
以
下
0
.3
以
下
(
0
.0
3
以
下
)
0
.3
以
下
0
.5
0〜
0.
6
5
0
.5
0〜
0.
6
5
0
.2
5〜
0.
5
0
−
0
.2
5〜
0.
5
0
0
.1
0〜
0.
5
5
0
.1
0〜
0.
5
5
0
.1
0〜
0.
5
5
0
.3
0
以
下
0
.3
5
以
下
0
.3
5
以
下
0
.5
0〜
0.
6
5
8
.1
〜
1
0.
5
S
i
11
.0
〜
1
3
.0
11
.0
〜
1
3
.0
9
.0
〜
11
.0
9
.0
〜
11
.0
0
.3
以
下
0
.3
以
下
1
.0
以
下
1
.0
以
下
7
.5
〜
9.
5
7
.5
〜
9.
5
7
.5
〜
9.
5
9
.6
〜
1
2.
0
9
.6
〜
1
2.
0
9
.6
〜
1
2.
0
1
6
.0
〜
1
8.
0
1
6
.0
〜
1
8.
0
9
.0
〜
11
.0
1
0
.5
〜
1
3.
5
9
.0
〜
11
.0
7
.5
〜
9.
5
8
.0
〜
11
.0
8
.0
〜
11
.0
1
0
.0
〜
1
2.
0
9
.6
〜
1
2.
0
1
0
.5
〜
1
3.
5
1
6
.0
〜
1
8.
0
2
.5
以
下
C
u
1
.0
以
下
(
0
.0
5
以
下
)
0
.6
以
下
(
0
.0
5
以
下
)
0
.2
以
下
(
0
.0
5
以
下
)
0
.1
以
下
(
0
.0
5
以
下
)
2
.0
〜
4.
0
2
.0
〜
4.
0
2
.0
〜
4.
0
1
.5
〜
3.
5
1
.5
〜
3.
5
1
.5
〜
3.
5
4
.0
〜
5.
0
4
.0
〜
5.
0
0
.1
0
以
下
0
.1
0
以
下
0
.1
0
以
下
2
.0
〜
3.
5
2
.0
〜
4.
0
2
.0
〜
4.
0
1
.5
〜
2.
5
1
.5
〜
3.
5
0
.7
〜
1.
2
4
.0
〜
5.
0
0
.1
0
以
下
純
度
区
分
1
2
1
2
1
2
1
2
1
2
1
1
2
1
1
2
A
D
A
l
S
i9
(
2
)
A
D
A
l
S
i1
2
(F
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(
3
)
A
D
A
l
S
i1
0M
g
(
F
e)
(
2
)
A
D
A
l
S
i8
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3(
3
)
A
D
A
l
S
i9
C
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(
3
)
A
D
A
l
S
i9
C
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F
e)
(
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)(
3
)
A
D
A
l
S
i1
1
C
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3
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A
D
A
l
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i1
1
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u
3
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A
D
A
l
S
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2
C
u
1
(
F
e)
(
3
)
A
D
A
l
S
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C
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M
g
A
D
A
l
M
g
9
(
2
)
記
号
A
D
1
.1
A
D
1
.2
A
D
3
.1
A
D
3
.2
A
D
5
.1
A
D
5
.2
A
D
6
.1
A
D
6
.2
A
D
1
0.
1
A
D
1
0.
2
A
D
1
0
Z
.1
A
D
1
2.
1
A
D
1
2.
2
A
D
1
2
Z
.1
A
D
1
4.
1
A
D
1
4.
2
4
H 2118:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5. 分析試験 化学成分の分析試験は,次による。
JIS H 1305,JIS H 1306,JIS H 1307,JIS H 1352,JIS H 1353,JIS H 1354,JIS H 1355,JIS H 1356,
JIS H 1357,JIS H 1358,JIS H 1359,JIS H 1360,JIS H 1361,JIS H 1366
なお,表2に規定していない化学成分の分析方法は,受渡当事者間の協定による。
6. 検査 検査は,次による。
a) 一般事項は,JIS H 0321による。
b) 地金を鋳込むときに分析試料を採る場合は,1溶解ごとに三つ以上の鋳込み試料を採る。分析試料は,
できるだけ地金と同一品質を得るように,鋳型の形状,大きさ,鋳込みの時期などに注意しなければ
ならない。地金から分析試料をとる場合は,溶解番号ごとに三つ以上の地金から採る。
c) 地金は,外観を検査するとともに,分析試料は5. の規定によって試験を行い,4.に示す品質を満足し
なければならない。
7. 表示 地金の製品,包装又は出荷票のいずれかに,次の事項を適切な方法によって表示しなければな
らない。
a) 規格番号及び種類(純度区分を含む。)又はその記号
例 JIS H 2118 AD 12.1
b) 溶解番号
c) 製造業者名又はその略号
8. 報告 製造業者は,注文者に分析試験の結果を提出しなければならない。