1
H
1360-
1997
解
説
解説表
4
JIS
と対応国際規格との対比表
JIS H 1360
アルミニウム及びアルミニウム合金
中のニッケル定量方法
ISO 3979
Aluminium and aluminium alloys
−
-Determination of Nickel
−
Spectrophotometric method using dimethylglyoxime
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格 番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との整合
が困難な理由及び今後
の対策
(1)
適用範囲
○ アルミニウム及びアルミニ
ウム合金
ISO 3979
○ アルミニウム及びアルミニウム
合金
=
(2)
分 析 方 法 の
種類
○ ①
ジ メ チ ル グ リ オ キ シ ム
ニッケル重量法
0.1
〜
3.0
%
(m/m)
○ ①
ジエチルグリオキシム吸光
光度法
0.001
〜
3.0
%
(m/m)
≠
JIS
と
ISO
の定量方法の種類
が違う。
JIS
は,有害物質であるク
ロロホルムを試薬として用
いる。
ジエチルグリオキシム吸
光光度法は,環境保全の観点
から採用しなかった。
○ ②
ジ メ チ ル グ リ オ キ シ ム
抽 出 分 離 ピ リ ジ ル ア ゾ
レゾルシン吸光光度法
0.001
〜
0.5
%
(m/m)
(3)
分析方法
○ ①
ジ メ チ ル グ リ オ キ シ ム
ニッケル重量法
水 酸化ナト リウム又 は塩
酸と硝酸とで分解する。
煮 沸して銅 などを沈 殿さ
せてろ過する。酒石酸を加え
た後,ジメチルグリオキシム
ニッケルを沈殿させ,これを
こし分け,乾燥させて,質量
をはかり,含有量を算出す
る。
○ ①
ジ江チルグリオキシム吸光
光度法
塩酸と硝酸で分解し,クエン酸
を加え,アンモニア水で
pH
を調
節した後,ジメチルグリオキシム
とクロロホルムでニッケルを抽
出する。ニッケルを含むクロロホ
ルム層を希塩酸で逆抽出し,酸化
試薬を加え,ジエチルグリオキシ
ムとアンモニア水で呈色させ吸
光度を測定してニッケルの含有
率を求める。
≠
JIS
と
ISO
の定量方法の種類
が違う。
JIS
は,有害物質であるク
ロロホルムを試薬として用
いる。
ジメチルグリオキシム吸
光光度法は,環境保全の観点
から採用しなかった。
2
H
1360-
1997
解
説
解説表
4
JIS
と対応国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格 番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との整合
が困難な理由及び今後の
対策
○ ②
ジ メ チ ル グ リ オ キ シ ム
抽 出 分 離 ピ リ ジ ル ア ゾ
レゾルシン吸光光度法
塩酸と硝酸との混酸で分
解し,クエン酸を加え,アン
モニア水で
pH9.0
とする。
ジメチルグリオキシムを
加えて,アニリンとトルエン
の混合溶媒でニッケル錯体
を有機相に抽出する。有機相
から希塩酸でニッケルを逆
抽出し,ピリジルアゾレゾル
シンを加える。
pH9.5
に調節
して呈色させエチレンジア
ミン四酢酸二水素ニナトリ
ウムを加え,光度計を用いて
吸光度を測定し,含有量を求
める。
ISO 3979
(前ページに同じ。
)
(前ページに同じ。
)
備考
1.
表中の
(I)
及び
(III)
欄にある
○
は,該当する規定項目を規定していることを示す。
2.
表中の
(IV)
欄にある
=
は,
JIS
国際規格との技術的内容が同等であることを示す。 ≠
は,同等でないことを示す。