1
H
1
3
5
7
:
1
9
9
9
解
説
解説表2 JISと対応する国際規格との対比表
JIS H 1357 : 1999 アルミニウム及びアルミニウム
合金中のマグネシウム定量方法
ISO 2297 : 1973 アルミニウム及びアルミニウム合金の化学分析−錯形成定量法によるマグネシウム定量
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との一致
が困難な理由と今後の
対策
(1) 適用範囲
○ アルミニウム及びアルミニ
ウム合金中のマグネシウム
定量方法
ISO 2297
○ アルミニウム及びアルミニウム
合金中のマグネシウム定量方法
≡
(2) 引用規格
○ JIS H 1351及びJIS K 8001を
引用
−
−
(3) 一般事項
○ 共通な一般事項を分析方法
通則などを引用し規定
− ISOには,規定なし。
(4) 定量方法の
区分
○ エチレンジアミン四酢酸二
水素二ナトリウム滴定法
ISO 2297
○ 錯形成定量法
≠
○ 二りん酸マグネシウム重量
法
− ISOには,規定なし。
(5) エチレンジ
アミン四酢酸二
水素ニナトリウ
ム(EDTA2Na)滴
定法
○ 操作:試料を水酸化ナトリウ
ムで分解し,分離した沈殿を
硫酸に溶解する。塩化アンモ
ニウム,臭素水を加え鉄等を
酸化。アンモニア水,酢酸ナ
トリウムを加えてろ過。
ろ液にシアン化カリウムと
アンモニア水を加えエリオ
クロムブラックTを指示薬
として,EDTAで滴定する。
ISO 2297
○ 操作:試料を酸で分解し,不溶分
中のマグネシウムも回収。過酸化
水素,シアン化カリウムを含む水
酸化ナトリウムでアルカリ性と
しろ過する。残さを塩酸に溶解
し,CDTA溶液で滴定する。
≠ 滴定法という定量原理は同
じであるが,試料の分解方
法,指示薬 (JIS:EBT,
ISO:MTB),滴定液などの試
薬,及び操作などに違いが認
められるので,異なる方法で
ある。
ISO法は,分析所要時間が長
くJIS法の3倍以上を要す
る。また,海外の主要国の規
格でもISO法を採用してい
ないため,採用しなかった。
今後の対策としてISOに簡
便なJIS法を提案する。
(6) 二りん酸マ
グネシウム重量
法
○ 測定操作,マグネシウム含有
率の算出式を規定
−
−
2
H
1
3
5
7
:
1
9
9
9
解
説
備考1. 対比項目(I)及び(III)の小欄で,“○”は該当する項目を規定している場合,“−”は規定していない場合を示す。
2. 対比項目(IV)の小欄の記号の意味は,次による。
“≡”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。
“≠”:JISは,国際規格と技術的内容が同等でない。ただし“ADP”に該当する場合を除く。
“−”:該当項目がない場合。