1
H
1334 :
19
99
解
説
解説表
6
JIS
と対応する国際規格との対比表
JIS H 1334
: 1999
マグネシウム及びマグネシウム
合金中のマンガン定量方法
ISO 809
: 1973
マグネシウム及びマグネシウム合金−マンガンの定量−過よう素酸吸光光度法(定量範囲:
0.01
〜
0.8%
)
ISO 810
: 1973
マグネシウム及びマグネシウム合金−マンガンの定量−過よう素酸吸光光度法(定量範囲:
0.01%
未満)
ISO 2353
: 1972
マグネシウム及びマグネシウム合金−
Zr, RE, Th, Ag
を含むマグネシウム合金のマンガンの定量−過よう素酸吸
光光度法
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格 番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との整合
が困難な理由及び今後の
対策
(1)
適用範囲
○ マグネシウム及び合金中の
マンガン定量方法
ISO 809
ISO 810
ISO 2353
○ マグネシウム及びマグネシウム
合金中のマンガン定量方法
≡
(2)
引用規格
○
JIS H 1331
及び
JIS K 0121
を
引用
−
−
(3)
一般事項
○ 共通な一般事項を分析方法
通則などを引用し規定
−
ISO
には規定なし。
(4)
定 量 方 法 の
区分
○ ペルオキソ二硫酸吸光光度
法
−
ISO
には規定なし。
○ 過 よ う 素 酸 吸 光 光 度 法 (
A
法)
定量範囲
0.01
〜
0.8%
ISO 809
○ 過よう素酸吸光光度法
定量範囲
0.01
〜
0.8%
≡
○ 過よう素酸吸光光度法
(
B
法)
定量範囲
0.002
〜
0.1%
ISO 810
○ 過よう素酸吸光光度法
定量範囲
0.01%
未満
≠ 定量範囲が異なる。
ISO
に提案する。
−
ISO 2353
○ 過よう素酸吸光光度法‐
Zr, RE,
Th, Ag
を 含 む 試 料 − 定 量 範 囲
0.02
〜
0.2%
≠
ISO
は共存元素を特定した
試料を対象としているほか
定量範囲が異なる。
ISO
に提案する。
○ 原子吸光光度法
−
ISO
には規定なし。
(5)
ペ ル オ キ ソ
二 硫 酸 吸 光
光度法
○ 定量操作,マンガン含有率の
算出式を規定
−
−
2
H
1334 :
19
99
解
説
解説表
6
JIS
と対応する国際規格との対比表 (続き)
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格 番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との整合
が困難な理由及び今後の
対策
(6)
過よう素酸吸
光光度法(
A
法)
試料を硫酸,硝酸,ふっ化水
素酸で分解し,りん酸の存在
下で過よう素酸カリウムを
加 え 加 熱 し マ ン ガ ン
(II)
を
(VII)
に酸化し呈色させ吸光
度を測定
ISO 809
○ 試料を硫酸,硝酸,ふっ化水素酸
で分解し,りん酸の存在下で過よ
う素酸カリウムを加え加熱しマ
ンガン
(II)
を
(VII)
に酸化し呈色さ
せ吸光度を測定
≡
(7)
過 よ う 素 酸
吸 光 光 度 法
(
B
法)
○ 試料を硫酸,硝酸とで分解
し,過よう素酸カリウムを加
え 加 熱 し て マ ン ガ ン
(II)
を
(III)
に酸化し呈色させ吸光度
を測定。
ISO 810
○ 試料を硫酸で分解し,過硫酸アン
モニウムで酸化する。りん酸の存
在下で過よう素カリウムを加え
加熱しマンガン
(II)
を
(III)
に酸化
し呈色させ吸光度を測定。
≠ 試薬が異なる。
(8)
原子吸光法
○ 定量操作,マンガン含有率の
算出式を規定
−
−
(9)
試薬
a)
過 よ う 素 酸
吸 光 光 度 法
(
A
法)
b)
過 よ う 素 酸
吸 光 光 度 法
(
B
法)
○
○
ISO 809
ISO 810
○
○
=
≠
JIS
の表記法に修正した程度
の相違で技術的な差異なし。
試薬が異なる。
(10)
定量操作
a)
過 よ う 素 酸
吸 光 光 度 法
(
A
法)
○
ISO 809
○
=
JIS
の表記法に修正した程度
の相違で技術的な差異なし。
b)
過 よ う 素 酸
吸 光 光 度 法
(
B
法)
○ 試料溶液の調製
ISO 810
○ 試料溶液の調製
≠ 硫酸の使用量が異なる。ま
た,
JIS
は過硫酸アンモニウ
ムを使わない。
3
H
1334 :
19
99
解
説
解説表
6
JIS
と対応する国際規格との対比表 (続き)
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格 番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との整合
が困難な理由及び今後の
対策
○ 呈色
ISO 810
○ 呈色
≠
JIS
:過よう素酸カリウム
0.4g
を加えて
5
分間煮沸し,冷却
後
100ml
とする。
ISO
:りん酸と過よう素酸カ
リウム
0.05g
を加えて
5
分間
煮沸し過よう素酸カリウム
0.5g
を加え,約
98
℃のサンド
バス上に
30
〜
40
分間保ち,
冷却後
50ml
とする。
○ 空試験
ISO 810
○ 空試験
≠
ISO
は,蒸発乾固するが,
JIS
は濃縮するだけである。