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解
説
解説表9 JISと対応する国際規格との対比表
JIS H 1306 : 1999 アルミニウム及びアルミニウム
合金の原子吸光分析方法
国際規格番号:ISO 3256 : 1977 アルミニウム及びアルミニウム合金中のマグネシウム定量方法−原子吸光法
ISO 3980 : 1977 アルミニウム及びアルミニウム合金中の銅定量方法−原子吸光法
ISO 3981 : 1977 アルミニウム及びアルミニウム合金中のニッケル定量方法−原子吸光法
ISO 4192 : 1981 アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉛定量方法−原子吸光法
ISO 4193 : 1981 アルミニウム及びアルミニウム合金中のクロム定量方法−原子吸光法
ISO 5194 : 1981 アルミニウム及びアルミニウム合金中の亜鉛定量方法−原子吸光法
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との一致
が困難な理由と今後の対
策
(1) 適用範囲
○ アルミニウム及びアルミニ
ウム合金の原子吸光法
(Mg, Cu, Ni, Pb, Cr, Zn, Fe,
Mn, Bi)
ISO 3256
ISO 3980
ISO 3981
ISO 4192
ISO 4193
ISO 5194
○ アルミニウム及びアルミニウム
合金の原子吸光法
(Mg, Cu, Ni, Pb, Cr, Zn)
= JISは,原子吸光法として一
つの規格にまとめ,9元素の
定量方法を規定。
ISOは,6元素についてそれ
ぞれ別規格として規定。
(2) 引用規格
○ JIS H 1351及びJIS K 0121を
引用
−
−
(3) 一般事項
○ 分析方法を実施する際の一
般的事項を規定。
−
−
(4) 定量元素及
び定量範囲
○ マグネシウム定量方法
(定量範囲:0.005〜5.0%)
ISO 3256
○ マグネシウム定量方法
(定量範囲:0.01〜5%)
= JISは,定量下限が若干低い。
0.005%までは感度もあり十
分定量可能。
○ 銅定量方法
(定量範囲:0.005〜5.0%)
ISO 3980
○ 銅定量方法
(定量範囲:0.005〜5%)
=
○ ニッケル定量方法
(定量範囲:0.005〜3.0%)
ISO 3981
○ ニッケル定量方法
(定量範囲:0.005〜3%)
=
○ 鉛定量方法
(定量範囲:0.1〜1.0%)
ISO 4192
○ 鉛定量方法
(定量範囲:0.01〜1.5%)
≠ ISOは,定量範囲が広い。 感度的に困難で,分析精度に
問題があるので整合できな
い。
ISOに提案。
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解
説
解説表9 JISと対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との一致
が困難な理由と今後の対
策
○ クロム定量方法
(定量範囲:0.01〜0.5%)
ISO 4193
○ クロム定量方法
(定量範囲:0.003〜0.6%)
≠ ISOは,定量範囲が広い。 感度的に困難で,分析精度に
問題があるので整合できな
い。
ISOに提案。
○ 亜鉛定量方法
(定量範囲:0.005〜6.0%)
ISO 5194
○ 亜鉛定量方法
(定量範囲:0.002〜6%)
= ISOは,定量下限が若干低
い。ただし,JISは備考にお
いて感度的に注意を喚起し
たうえでISOの定量下限ま
で適用してもよいように規
定した。
○ 鉄定量方法
− ISOには規定がない。
−
○ マンガン定量方法
− ISOには規定がない。
−
○ ビスマス定量方法
− ISOには規定がない。
−
(5) 鉄定量方法 ○ 鉄定量方法
−
(6) 銅定量方法 ○ 銅定量方法
ISO 3980
○ 銅定量方法
≠ 試料はかり取り量,標準溶液
の濃度などに若干の相違が
ある。また,ISOは試料溶液
調製の際の分解助剤に水銀
を使用している。
ISOは試薬に環境上好まし
くない水銀を使用している
ため,整合できない。
JISを提案する。
(7) マンガン定
量方法
○ マンガン定量方法
−
(8) 亜鉛定量方
法
○ 亜鉛定量方法
ISO 5194
○ 亜鉛定量方法
= 試料はかり取り量,標準溶液
の濃度などに若干の相違が
あるが問題とはならない。
(9) マグネシウ
ム定量方法
○ マグネシウム定量方法
ISO 3256
○ マグネシウム定量方法
= 試料はかり取り量,標準溶液
の濃度などに若干の相違が
あるが問題とはならない。
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解
説
解説表9 JISと対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との一致
が困難な理由と今後の対
策
(10) クロム定量
方法
○ クロム定量方法
ISO 4193
○ クロム定量方法
≠ 試料はかり取り量,標準溶液
の濃度などに若干の相違が
ある。また,ISOは試料溶液
調製の際の分解助剤に水銀
を使用している。
ISOは試薬に環境上好まし
くない水銀を使用している
ため,整合できない。
JISを提案する。
(11) ニッケル定
量方法
○ ニッケル定量方法
ISO 3981
○ ニッケル定量方法
≠ 試料はかり取り量,標準溶液
の濃度などに若干の相違が
ある。また,ISOは試料溶液
調製の際の分解助剤に水銀
を使用している。
ISOは試薬に環境上好まし
くない水銀を使用している
ため,整合できない。
JISを提案する。
(12) ビスマス定
量方法
○ ビスマス定量方法
−
(13) 鉛定量方法 ○ 鉛定量方法
ISO 4192
○ 鉛定量方法
≠ 試料はかり取り量,標準溶液
の濃度などに若干の相違が
ある。また,ISOは試料溶液
調製の際の分解助剤に水銀
を使用している。
ISOは試薬に環境上好まし
くない水銀を使用している
ため,整合できない。
JISを提案する。
備考1. 対比項目(I)及び(III)の小欄で,“○”は該当する項目を規定している場合,“−”は規定していない場合を示す。
2. 対比項目(IV)の小欄の記号の意味は,次による。
“=”:JISと国際規格との技術的内容が同等である。ただし,軽微な技術上の差異がある。
“≠”:JISは,国際規格と技術的内容が同等でない。ただし“ADP”に該当する場合を除く。
“−”:該当項目がない場合。