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解説付表1 JISと対応する国際規格との対比表 

JIS H 1279 : 1998, ニッケル合金中のクロム定量

方法 

ISO 7529 : 1989 ニッケル合金−クロム含有量の定量−硫酸アンモニウム鉄(II)電位差滴定法 
ISO 7530-1 : 1990 ニッケル合金−フレーム原子吸光分析方法−Part 1:一般要求事項及び試料溶解 
ISO 7530-3:1990 ニッケル合金−フレーム原子吸光分析方法−Part 3:クロム含有量の定量 

対比項目 

 
規定項目 

(I) JISの規定内容 

(II) 国際規格番

号 

(III) 国際規格の規定内容 

(IV) JISと国際規格との相違点 

(V) JISと国際規格との一致

が困難な理由及び今後の
対策 

1. 適用範囲 

○ ニッケル合金 

ISO 7529 
ISO 7530 

○ 
○ 

ニッケル合金 
ニッケル合金 

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2. 定量方法の

区分 

○ a) ペルオキソ二硫酸酸化

硫酸二アンモニウム鉄
(II)滴定法 

10〜20% (m/m)  

  

  

○ b) ペルオキソ二硫酸酸化

硫酸二アンモニウム鉄
(II)・過マンガン酸カリウ
ム逆滴定法 

10〜20% (m/m)  

  

  

○ c) ペルオキソ二硫酸酸化

硫酸二アンモニウム鉄
(II)・二クロム酸カリウム
逆滴定法 

10〜20% (m/m)  

  

  

○ d) 原子吸光A法 

0.01〜2.0% (m/m)  

  

  

○ e) 原子吸光B法 

0.01〜4.0% (m/m)  

ISO 7530 

○ 原子吸光法 

0.01〜4.0% (m/m)  

≡  

○ f) 硫酸二アンモニウム鉄

(II)電位差滴定法 

1.0〜30% (m/m)  

ISO 7529 

○ 硫酸アンモニウム鉄(II)電位差滴

定法 

1.0〜30% (m/m)  

≡  

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解説付表1 JISと対応する国際規格との対比表(続き) 

対比項目 

 
規定項目 

(I) JISの規定内容 

(II) 国際規

格番号 

(III) 国際規格の規定内容 

(IV) JISと国際規格との相違点 

(V) JISと国際規格との一致

が困難な理由及び今後の
対策 

3. 分析方法 

○ a) ペルオキソ二硫酸酸化硫酸二

アンモニウム鉄(II)滴定法: 

 [試料を塩酸及び硝酸で分解

し,過塩素酸及びりん酸を加え,加
熱濃縮して過塩素酸の白煙を発生
させた後,触媒として硝酸銀を加
え,更にペルオキソ二硫酸アンモニ
ウムを加えてクロムを酸化し,二ク
ロム酸とする。生成した過マンガン
酸を塩酸で分解した後,1, 10−フェ
ナントロリンを指示薬として二ク
ロム酸を硫酸二アンモニウム鉄(II)
標準溶液で滴定する。]  

  

  

○ b) ペルオキソ二硫酸酸化硫酸二

アンモニウム鉄(Ⅱ)・過マンガ
ン酸カリウム逆滴定法: 

 [試料を塩酸及び硝酸で分解

し,過塩素酸及びりん酸を加え,加
熱濃縮して過塩素酸の白煙を発生
させた後,触媒として硝酸銀を加
え,更にペルオキソ二硫酸アンモニ
ウムを加えてクロムを酸化し,二ク
ロム酸とする。生成した過マンガン
酸を塩酸で分解した後,溶液中の二
クロム酸を硫酸二アンモニウム鉄
(II)で還元し,過剰の硫酸二アンモ
ニウム鉄(II)を過マンガン酸カリウ
ム標準溶液で滴定する。]  

  

  

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解説付表1 JISと対応する国際規格との対比表(続き) 

対比項目 

 
規定項目 

(I) JISの規定内容 

(II) 国際規格番

号 

(III) 国際規格の規定内容 

(IV) JISと国際規格との相違点 

(V) JISと国際規格との一致

が困難な理由及び今後の
対策 

3. 分析方法 

○ c) ペルオキソ二硫酸酸化

硫酸二アンモニウム鉄
(II)・二クロム酸カリウム
逆滴定法: 

 [試料を塩酸及び硝酸で

分解し,過塩素酸及びりん酸
を加え,加熱濃縮して過塩素
酸の白煙を発生させた後,触
媒として硝酸銀を加え,更に
ペルオキソ二硫酸アンモニ
ウムを加えてクロムを酸化
し,二クロム酸とする。生成
した過マンガン酸を塩酸で
分解した後,溶液中の二クロ
ム酸を硫酸二アンモニウム
鉄(II)で還元し,ジフェニルア
ミンスルホン酸ナトリウム
を指示薬として加え,過剰の
硫酸二アンモニウム鉄(II)を
二クロム酸カリウム標準溶
液で滴定する。]  

  

  

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解説付表1 JISと対応する国際規格との対比表(続き) 

対比項目 

 
規定項目 

(I) JISの規定内容 

(II) 国際規格番

号 

(III) 国際規格の規定内容 

(IV) JISと国際規格との相違点 

(V) JISと国際規格との一致

が困難な理由及び今後の
対策 

3. 分析方法 

○ d) 原子吸光A法: 

(試料を塩酸及び硝酸で

分解し,二硫酸カリウムを添
加した後,溶液を原子吸光光
度計の空気・アセチレンフレ
ーム中に噴霧し,その吸光度
を測定する。) 

  

  

○ e) 原子吸光B法: 

(試料を塩酸と硝酸の混

酸で分解し,乾固近くまで加
熱する。塩酸を加え,乾固近
くまで加熱した後,塩酸及び
塩化ストロンチウムを加え
る。この溶液を原子吸光光度
計の一酸化二窒素・アセチレ
ンフレーム中に噴霧し,その
吸光度を測定する。) 

ISO 7530 

○ 原子吸光法: 

(試料を塩酸と硝酸の混酸で

分解し,乾固近くまで加熱する。
塩酸を加え,乾固近くまで加熱し
た後,塩酸及び塩化ストロンチウ
ムを加える。この溶液を原子吸光
光度計の一酸化二窒素・アセチレ
ンフレーム中に噴霧し,その吸光
度を測定する。) 

≡  

○ f) 硫酸二アンモニウム鉄

(II)電位差滴定法: 

 [試料を塩酸と硝酸の混

酸で分解し,硫酸を加えて白
煙が発生するまで加熱濃縮
する。得られた塩を水で溶解
し,触媒として硝酸銀を加
え,ペルオキソ二硫酸アンモ
ニウムを加えてクロムを酸
化し,二クロム酸とする。煮
沸によって過剰のペルオキ
ソ二硫酸アンモニウムを除  

ISO 7529 

○ 硫酸二アンモニウム鉄(II)電位差

滴定法: 
 [試料を塩酸と硝酸の混酸で分
解し,硫酸を加えて白煙が発生す
るまで加熱濃縮する。得られた塩
を水で溶解し,触媒として硝酸銀
を加え,ペルオキソ二硫酸アンモ
ニウムを加えてクロムを酸化し,
二クロム酸とする。煮沸によって
過剰のペルオキソ二硫酸アンモ
ニウムを除去し,塩酸によってマ
ンガン(VII)の還元を行う。電位差 

≡  

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解説付表1 JISと対応する国際規格との対比表(続き) 

対比項目 

 
規定項目 

(I) JISの規定内容 

(II) 国際規格番

号 

(III) 国際規格の規定内容 

(IV) JISと国際規格との相違点 

(V) JISと国際規格との一致

が困難な理由及び今後の
対策 

3. 分析方法 

○ f) 硫酸二アンモニウム鉄

(II)電位差滴定法: 

 [試料を塩酸と硝酸の混

酸で分解し,硫酸を加えて白
煙が発生するまで加熱濃縮
する。得られた塩を水で溶解
し,触媒として硝酸銀を加
え,ペルオキソ二硫酸アンモ
ニウムを加えてクロムを酸
化し,二クロム酸とする。煮
沸によって過剰のペルオキ
ソ二硫酸アンモニウムを除 
去し,塩酸によってマンガン
(VII)の還元を行う。電位差滴
定装置を用いて,二クロム酸
を硫酸二アンモニウム鉄(II)
標準溶液で滴定する。] 

ISO 7529 

○ 硫酸二アンモニウム鉄(II)電位差

滴定法: 
 [試料を塩酸と硝酸の混酸で分
解し,硫酸を加えて白煙が発生す
るまで加熱濃縮する。得られた塩
を水で溶解し,触媒として硝酸銀
を加え,ペルオキソ二硫酸アンモ
ニウムを加えてクロムを酸化し,
二クロム酸とする。煮沸によって
過剰のペルオキソ二硫酸アンモ
ニウムを除去し,塩酸によってマ
ンガン(VII)の還元を行う。電位差 
滴定装置を用いて,二クロム酸を
硫酸二アンモニウム鉄(II)標準溶
液で滴定する。]  

≡  

  

  

  

備考1. 対比項目(I)及び(III)の小欄で,“○”は該当する項目を規定している場合を示す。 

2. 対比項目(IV)の小欄の記号の意味は,次による。 

“≡”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。