1
H
1
2
7
7
:
1
9
9
8
解
説
解説付表1 JISと対応する国際規格との対比表
JIS H 1277 : 1998 ニッケル及びニッケル合金中の
硫黄定量方法
ISO 7526 : 1985 ニッケル,フェロニッケル及びニッケル合金−硫黄含有量の定量−誘導加熱炉燃焼・赤外線吸収法
ISO 7527 : 1985 ニッケル,フェロニッケル及びニッケル合金−硫黄含有量の定量−誘導加熱炉燃焼・よう素滴定法
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との一致
が困難な理由及び今後の
対策
1. 適用範囲
○ ニッケル及びニッケル合金
ISO 7526
ISO 7527
○ ニッケル,フェロニッケル及びニ
ッケル合金
≡
2. 定量方法の
区分
○ a) 燃焼−水酸化ナトリウ
ム滴定法
0.005〜0.6% (m/m)
○ b) 燃焼−導電率法
0001〜0.3% (m/m)
○ c) 燃焼−電量法
0.001〜0.3% (m/m)
○ d) 燃焼−赤外線吸収法(積
分法)
0.001〜2.0% (m/m)
ISO 7526
○ 誘導加熱炉燃焼・赤外線吸収法
ニッケル及びフェロニッケル
0.001〜0.3% (m/m)
ニッケル合金
0.001〜0.1% (m/m)
=
○ e) 燃焼−赤外線吸収法(循
環法)
0.001〜2.0% (m/m)
○ f) 誘導加熱炉燃焼−よう
素滴定法
0.001〜0.3% (m/m)
ISO 7527
○ 誘導加熱炉燃焼・よう素滴定法
ニッケル及びフェロニッケル
0.001〜0.3% (m/m)
ニッケル合金
0.002〜0.1% (m/m)
≡
2
H
1
2
7
7
:
1
9
9
8
解
説
解説付表1 JISと対応する国際規格との対比表
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との一致
が困難な理由及び今後の
対策
3. 分析方法
○ a) 燃焼-水酸化ナトリウム
滴定法
[試料を酸素気流中で加熱
し,発生した硫化酸化物を過
酸化水素に吸収させた硫酸
とし,これを水酸化ナトリウ
ム標準溶液で滴定する。]
○ b) 燃焼-導電率法
[試料を酸素気流中で加熱
し,硫黄を酸化して硫黄酸化
物とし,一定量の硫酸性の過
酸化水素に吸収させて硫酸
とし,吸収前後の溶液の導電
率の変化を測定する。]
○ c) 燃焼-電量法
(試料を酸素気流中で加
熱し,硫黄を酸化して硫黄酸
化物とし,あらかじめ一定の
pHに設定した過酸化水素・
硫酸ナトリウム吸収液に吸
収させる。このとき増加した
水素イオンを,電気分解によ
って発生させた水酸化物イ
オンで中和し,そのときに要
した電気量を測定する。)
3
H
1
2
7
7
:
1
9
9
8
解
説
解説付表1 JISと対応する国際規格との対比表
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との一致
が困難な理由及び今後の
対策
3. 分析方法
d) 燃焼−赤外線吸収法(積
分法)
(試料を酸素気流中で加
熱し,硫黄を酸化して二酸化
硫黄とし,酸素とともに赤外
線吸収検出器に送り,その赤
外線吸収量を測定する。)
ISO 7526
○ 誘導加熱炉燃焼・赤外線吸収法
(試料を融剤,助燃剤とともに
酸素気流中で高周波誘導加熱炉
で燃焼させる。生成した二酸化硫
黄を赤外吸収計と積分法によっ
て測定する。)
=
○ e) 燃焼−赤外線吸収法(循
環法)
(試料を一定体積内の一
定圧力の循環酸素気流中で
加熱し,硫黄を酸化して二酸
化硫黄とし,過剰の酸素とと
もに循環ループの赤外線吸
収検出器に送り,その赤外線
吸収量を測定する。)
○ f) 誘導加熱炉燃焼−よう
素滴定法
(試料を酸素気流中で高
温に加熱し,硫黄を酸化して
二酸化硫黄とし,これを塩酸
溶液に吸収させ,よう化カリ
ウムを含むでんぷん溶液を
指示薬として,よう素酸カリ
ウムで滴定する。)
ISO 7527
○ 誘導加熱炉燃焼・よう素滴定法
(試料を融剤,助燃剤とともに
酸素気流中で高周波誘導加熱炉
で燃焼させる。生成した二酸化硫
黄を酸性のよう素でんぷんに吸
収させ,よう素酸カリウム標準溶
液で滴定する。)
≡
4
H
1
2
7
7
:
1
9
9
8
解
説
備考1. 対比項目(I)及び(III)の小欄で,“○”は該当する項目を規定している場合を示す。
2. 対比項目(IV)の小欄の記号の意味は,次による。
“≡”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。
“=”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。ただし,軽微な技術上の差異がある。