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解
説
解説付表1 JISと対応する国際規格との対比表
JIS H 1275-1998 ニッケル及びニッケル合金中の
炭素定量方法
ISO 7524 : 1985 ニッケル,フェロニッケル及びニッケル合金−炭素含有量の定量−誘導加熱炉燃焼・赤外線吸収法
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との一致
が困難な理由及び今後の
対策
1. 適用範囲
○ ニッケル及びニッケル合金
ISO 7524
○ ニッケル,フェロニッケル及びニ
ッケル合金
≡
2. 定量方法の
区分
○ a) 燃焼−硫酸滴定法
0.005〜0.2% (m/m)
○ b) 燃焼−導電率法
0.001〜2.0% (m/m)
○ c) 燃焼−電量法
0.001〜2.0% (m/m)
○ d) 燃焼−熱伝導度法
0.001〜2.0% (m/m)
○ e) 燃焼−赤外線吸収法(積
分法)
0.001〜2.0% (m/m)
ISO 7524
○ 誘導加熱炉燃焼・赤外線吸収法
ニッケル及びフェロニッケル
0.001〜2.0% (m/m)
ニッケル合金
0.001〜0.5% (m/m)
=
○ f) 燃焼−赤外線吸収法(循
環法)
0.001〜2.0% (m/m)
3. 分析方法
○ a) 燃焼−硫酸滴定法
(試料を酸素気流中で加
熱し,炭素を十分に酸化して
二酸化炭素とし,酸素ととも
に捕集ビュレットに捕集し
た後,一定量の水酸化ナトリ
ウム標準溶液に導いて二酸
化炭素を吸収させた後,硫酸
標準溶液で滴定する。)
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説
解説付表1 JISと対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との一致
が困難な理由及び今後の
対策
3. 分析方法
○ b) 燃焼−導電率法
(試料を酸素気流中で加
熱し,炭素を十分に酸化して
二酸化炭素とし,一定量の水
酸化ナトリウム溶液に吸収
させ,吸収前後の溶液の導電
率の変化を測定する。)
○ c) 燃焼−電量法
(試料を酸素気流中で加
熱し,炭素を十分に酸化して
二酸化炭素とし,一定のpH
に設定した弱アルカリ性の
過塩素酸バリウム溶液に吸
収させる。このとき増加した
水素イオンを,電気分解によ
って発生させた水酸化物イ
オンで中和し,そのときに要
した電気量を測定する。)
○ d) 燃焼−熱伝導度法
(試料を酸素気流中で加
熱し,炭素を十分に酸化して
二酸化炭素とし,これを合成
ゼオライトを入れた捕集管
に吸収させた後,この捕集管
を加熱して脱着放出させた
二酸化炭素を酸素とともに
熱伝導度検出器に送り,二酸
化炭素による熱伝導度の変
化を測定する。)
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解
説
解説付表1 JISと対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との一致
が困難な理由及び今後の
対策
3. 分析方法
○ e) 燃焼−赤外線吸収法(積
分法)
(試料を酸素気流中で加
熱し,炭素を酸化して二酸化
炭素及び一酸化炭素とし,酸
素とともに赤外線吸収検出
器に送り,その赤外線吸収量
を測定する。)
ISO 7524
○ 誘導加熱炉燃焼・赤外線吸収法
(試料を融剤・助燃剤とともに
酸素気流中で高温の高周波誘導
加熱炉で燃焼させる。生成した二
酸化炭素を赤外吸収計と積分法
によって測定する。)
=
○ f) 燃焼−赤外線吸収法(循
環法)
(試料を一定体積内の一
定圧力の循環酸素気流中で
加熱し,炭素を酸化して二酸
化炭素及び一酸化炭素とし,
過剰の酸素とともに循環ル
ープの赤外線吸収検出器に
送り,その赤外線吸収量をそ
れぞれ測定する。)
備考1. 対比項目(I)及び(III)の小欄で,“○”は該当する項目を規定している場合を示す。
2. 対比項目(IV)の小欄の記号の意味は,次による。
“≡”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。
“=”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。ただし,軽微な技術上の差異がある。