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解
説
解説表3 JISと対応する国際規格との対比表
JIS H 1071 銅及び銅合金中のクロム定量方法
ISO 6437 : 1984 銅合金中のクロムの定量−過マンガン酸カリウム酸化硫酸アンモニウム鉄(II)滴定法
ISO 4744 : 1984 銅及び銅合金中のクロムの定量−原子吸光法(ブラケット検量法)
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規格内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との一致
が困難な理由及び今後の
対策
(1) 適用範囲
○ 銅及び銅合金
ISO 6437
ISO 4744
○
○
銅合金 (Cu−Cr)
銅及び銅合金
=
≡
(2) 定量方法の
区分及び定
量範囲
○ ① 過マンガン酸カリウム
酸化硫酸アンモニウム
鉄(II)滴定法
0.1〜2.0% (m/m)
ISO 6437
○ 過マンガン酸カリウム酸化硫酸
アンモニウム鉄(II)滴定法
0.1〜2.0% (m/m)
≡
○ ② 原子吸光法(ブラケット
検量法)
0.003〜2.0% (m/m)
ISO 4744
○ 原子吸光法(ブラケット検量法)
0.003〜2.0% (m/m)
≡
○ ③ 原子吸光法(現行法JIS
H 1291)
0.01〜0.2% (m/m)
−
− ISOには規定されていない。
○ ④ ICP発光分光法
0.01〜2.0% (m/m)
−
− ISOには規定されていない。
(3) 定量方法の
要旨
○ ① 過マンガン酸カリウム
酸化硫酸アンモニウム
鉄(II)滴定法
試料を塩酸,硝酸,ふっ化水
素酸,りん酸及び過塩素酸で
分解した後,過塩素酸の白煙
を発生させ,大部分のクロム
をクロム(VI)に酸化する。過
マンガン酸カリウムを加え,
加熱してクロムを完全にク
ロム(VI)とした後,塩酸を加
え加熱し,過剰の過マンガン
酸カリウムを分解する。りん
酸及び指示薬としてジフェ
ISO 6437
○ 過マンガン酸カリウム酸化硫酸
アンモニウム鉄(II)滴定法
試料を塩酸,硝酸,ふっ化水素酸,
りん酸及び過塩素酸で分解した
後,過塩素酸の白煙を発生させ,
大部分のクロムをクロム(VI)に酸
化する。過マンガン酸カリウムを
加え,加熱してクロムを完全にク
ロム(VI)とした後,塩酸を加え加
熱し,過剰の過マンガン酸カリウ
ムを分解する。りん酸及び指示薬
としてジフェニルアミンを加え,
硫酸アンモニウム鉄(II)標準溶液
で滴定する。
≡
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解
説
解説表3 JISと対応する国際規格との対比表(続き)
JIS H 1071 銅及び銅合金中のクロム定量方法
ISO 6437 : 1984 銅合金中のクロムの定量−過マンガン酸カリウム酸化硫酸アンモニウム鉄(II)滴定法
ISO 4744 : 1984 銅及び銅合金中のクロムの定量−原子吸光法(ブラケット検量法)
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規格内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との一致
が困難な理由及び今後の
対策
ニルアミンを加え,硫酸アン
モニウム鉄(II)標準溶液で滴
定する。
○ ② 原子吸光法(ブラケット
検量法)
試料を硝酸で分解し,硫酸を
加え,加熱して硫酸の白煙を
発生させて硝酸を除去した
後,溶液を原子吸光光度計の
空気・アセチレンフレーム中
に噴霧し,その吸光度を測定
し,ブラケット検量法によっ
てクロムを定量する。
ISO 4744
○ 原子吸光法(ブラケット検量法)
試料を硝酸で分解し,硫酸を加
え,加熱して硫酸の白煙を発生さ
せて硝酸を除去した後,溶液を原
子吸光光度計の空気・アセチレン
フレーム中に噴霧し,その吸光度
を測定し,ブラケット検量法によ
ってクロムを定量する。
≡
○ ③ 原子吸光法
試料を硝酸で分解し,硫酸を
加え,加熱して硫酸の白煙を
発生させて硝酸を除去した
後,溶液を空気・アセチレン
フレーム中に噴霧し,その吸
光度を測定し,検量線法によ
ってクロムを定量する。
−
− ISOには規定されていない。
○ ④ ICP発光分光法
試料を硝酸で分解し,硫酸を
加え,加熱して硫酸の白煙を
発生させて硝酸を除去した
後,溶液をICP装置のアルゴ
ンプラズマ中に噴霧し,その
発光強度を測定する。
−
− ISOには規定されていない。
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説
備考1. 対比項目(I)及び(III)の小欄で,“○”は該当する項目を規定している場合“−”は規定していない場合を示す。
2. 対比項目(IV)の小欄の記号の意味は,次のとおり。
“≡”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。
“=”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。ただし,軽微な技術上の差異がある。
“−”:該当項目がない場合。