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解
説
解説表5 JISと対応する国際規格との対比表
JIS H 1057 : 1999 銅及び銅合金中のアルミニウム
定量方法
ISO 3110 : 1975 銅合金中のアルミニウムの定量−エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム・銅逆滴定法
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との整合
が困難な理由及び今後の
対策
(1) 適用範囲
○ 銅及び銅合金(伸銅品及び鋳
物)
ISO 3110
○ 銅合金
= ISOは鋳物まで規定してい
ない。
(2) 定量方法の
区分及び定
量範囲
① 安息香酸沈殿分離エチ
レンジアミン四酢酸二
水素二ナトリウム・亜鉛
逆滴定法
0.20〜12.0% (m/m)
−
− ISOには規定されていない。
② エチレンジアミン四酢
酸二水素二ナトリウ
ム・銅逆滴定法
0.50〜12.0% (m/m)
ISO 3110
○ エチレンジアミン四酢酸二水素
二ナトリウム・銅逆滴定法
0.50〜12.0% (m/m)
≡
③ 原子吸光法
0.10〜3.0% (m/m)
−
− ISOには規定されていない。
④ ICP発光分光法
0.002〜12.0% (m/m)
−
− ISOには規定されていない。
(3) 定量方法の
要旨
① 安息香酸沈殿分離エチ
レンジアミン四酢酸二
水素二ナトリウム・亜鉛
逆滴定法
試料を硝酸で分解し,pHを
調節した後,安息香酸アンモ
ニウムを加えてアルミニウ
ムを沈殿させる。沈殿をこし
分け,塩酸に溶解する。一定
量のエチレンジアミン四酢
酸二水素二ナトリウム(以下
EDTA2Naという。)を加えた
後,pHを調節し,
−
− ISOには規定されていない。
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説
解説表5 JISと対応する国際規格との対比表(続き)
JIS H 1057 : 1999 銅及び銅合金中のアルミニウム
定量方法
ISO 3110 : 1975 銅合金中のアルミニウムの定量−エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム・銅逆滴定法
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との整合
が困難な理由及び今後の
対策
煮沸してアルミニウムの
EDTA錯体を生成させる。ヘ
キサメチレンテトラミンを
加えてpHを調節した後,指
示薬としてキシレノールオ
レンジ(以下,XOという。)
を加え,過剰のEDTA2Naを
亜鉛標準溶液で滴定する。
② エチレンジアミン四酢
酸二水素二ナトリウ
ム・銅逆滴定法
ふっ化ナトリウムによるデ
マスキング及び電位差検出
によるpH約6におけるアル
ミニウムのキレート滴定法
ISO 3110
○ エチレンジアミン四酢酸二水素
二ナトリウム・銅逆滴定法
ふっ化ナトリウムによるデマス
キング及び電位差検出によるpH
約6におけるアルミニウムのキ
レート滴定法。
≡
③ 原子吸光法
試料を塩酸と硝酸との混酸
で分解した後,溶液を原子吸
光光度計の一酸化二窒素・ア
セチレンフレーム中に噴霧
し,その吸光度を測定する。
−
− ISOには規定されていない。
④ ICP発光分光法
試料を塩酸と硝酸との混酸
で分解し,溶液を
−
− ISOには測定されていない。
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説
解説表5 JISと対応する国際規格との対比表(続き)
JIS H 1057 : 1999 銅及び銅合金中のアルミニウム
定量方法
ISO 3110 : 1975 銅合金中のアルミニウムの定量−エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム・銅逆滴定法
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との整合
が困難な理由及び今後の
対策
ICP発光分光装置のアルゴン
プラズマ中に噴霧し,その発
光強度を測定する。
備考1. 対比項目(I)及び(III)の小欄で,“○”は該当する項目を規定している場合,“−”は規定していない場合を示す。
2. 対比項目(IV)の小欄の記号の意味は,次のとおり。
“≡”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。
“=”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。ただし,軽微な技術上の差異がある。
“−”:該当項目がない場合。