G 4304:2015
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
追補1のまえがき
このJIS G 4304の追補1は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣
がJIS G 4304:2012を改正した内容だけを示すものである。
JIS G 4304:2012は,この追補1の内容の改正がされ,JIS G 4304:2015となる。
なお,平成28年9月23日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS G 4304:2012によることができる。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
G 4304:2015
熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
(追補1)
Hot-rolled stainless steel plate, sheet and strip
(Amendment 1)
JIS G 4304:2012を,次のように改正する。
まえがきの特許権などに関する事項から,存続期間の満了によって,次の6件の発明の名称,特許番号及
び設定の登録の年月日を削除する。
特許番号 第2602411号,第2642056号,第2737819号,第3224694号,第3297696号,第3411084号
また,次に示す特許権を追加する。
種類の記号
発明の名称
特許番号
設定の登録の年月日
SUS821L1
溶接熱影響部の耐食性と靭性が良好な省合金二相ステン
レス鋼
第5345070号
2013年8月23日
箇条3(種類の記号)の“板及び帯の種類は63種類”を,“板及び帯の種類は66種類”に置き換える。
箇条3の表1(種類の記号及び分類)のオーステナイト・フェライト系の分類に,種類の記号としてSUS821L1,
SUS323L及びSUS327L1を追加する。
5.1(溶鋼分析値)の表4(オーステナイト・フェライト系の化学成分)を,次の表に置き換える。
表4−オーステナイト・フェライト系の化学成分
単位 %
種類の記号
C
Si
Mn
P
S
Ni
Cr
Mo
Cu
N
SUS821L1
0.030
以下
0.75
以下
2.00〜
4.00
0.040
以下
0.020
以下
1.50〜
2.50
20.50〜
21.50
0.60
以下
0.50〜
1.50
0.15〜
0.20
SUS323L
0.030
以下
1.00
以下
2.50
以下
0.040
以下
0.030
以下
3.00〜
5.50
21.50〜
24.50
0.05〜
0.60
0.05〜
0.60
0.05〜
0.20
SUS329J1 a)
0.08
以下
1.00
以下
1.50
以下
0.040
以下
0.030
以下
3.00〜
6.00
23.00〜
28.00
1.00〜
3.00
−
−
SUS329J3L b)
0.030
以下
1.00
以下
2.00
以下
0.040
以下
0.030
以下
4.50〜
6.50
21.00〜
24.00
2.50〜
3.50
−
0.08〜
0.20
SUS329J4L b)
0.030
以下
1.00
以下
1.50
以下
0.040
以下
0.030
以下
5.50〜
7.50
24.00〜
26.00
2.50〜
3.50
−
0.08〜
0.30
SUS327L1
0.030
以下
0.80
以下
1.20
以下
0.035
以下
0.020
以下
6.00〜
8.00
24.00〜
26.00
3.00〜
5.00
0.50
以下
0.24〜
0.32
2
G 4304:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4−オーステナイト・フェライト系の化学成分(続き)
注a) SUS329J1は,この表に規定されていないCu,W及びNのうち一つ又は複数の元素を必要によって添加した
場合,その含有率を報告しなければならない。
b) SUS329J3L及びSUS329J4Lは,この表に規定されていないCu及びWのうち一つ又は両方の元素を必要によ
って添加した場合,その含有率を報告しなければならない。
6.3(オーステナイト・フェライト系の機械的性質)の表10(オーステナイト・フェライト系の機械的性
質)を,次の表に置き換える。
表10−オーステナイト・フェライト系の機械的性質
種類の記号
耐力
N/mm2
引張
強さ
N/mm2
伸び
%
硬さa)
HBW
HRC
HV
SUS821L1
400以上
600以上
厚さ2.0 mm以下
20以上
290以下
32以下
310以下
厚さ2.0 mmを超えるもの
25以上
SUS323L
400以上
600以上
厚さ2.0 mm以下
20以上
290以下
32以下
310以下
厚さ2.0 mmを超えるもの
25以上
SUS329J1
390以上
590以上
18以上
277以下
29以下
292以下
SUS329J3L
450以上
620以上
18以上
302以下
32以下
320以下
SUS329J4L
450以上
620以上
18以上
302以下
32以下
320以下
SUS327L1
550以上
795以上
15以上
310以下
32以下
330以下
注記 1 N/mm2=1 MPa
注a) 硬さは,いずれか1種類とする。
3
G 4304:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
9.2(板の質量の算出)の表19(ステンレス鋼板の基本質量)を,次の表に置き換える。
表19−ステンレス鋼板の基本質量
単位 kg/(mm・m2)
種類の記号
基本質量
分類
種類の記号
基本質量
分類
SUS301
7.93
オーステナイト系
SUS321
7.93
オーステナイト系
SUS301L
7.93
SUS347
7.98
SUS301J1
7.93
SUSXM7
7.93
SUS302B
7.93
SUSXM15J1
7.75
SUS303
7.93
SUS821L1
7.80
オーステナイト・フェ
ライト系
SUS304
7.93
SUS323L
7.80
SUS304Cu
7.93
SUS329J1
7.80
SUS304L
7.93
SUS329J3L
7.80
SUS304N1
7.93
SUS329J4L
7.80
SUS304N2
7.93
SUS327L1
7.80
SUS304LN
7.93
SUS405
7.75
フェライト系
SUS304J1
7.93
SUS410L
7.75
SUS304J2
7.93
SUS429
7.70
SUS305
7.93
SUS430
7.70
SUS309S
7.98
SUS430LX
7.70
SUS310S
7.98
SUS430J1L
7.70
SUS312L
8.03
SUS434
7.70
SUS315J1
7.98
SUS436L
7.70
SUS315J2
7.98
SUS436J1L
7.70
SUS316
7.98
SUS443J1
7.74
SUS316L
7.98
SUS444
7.75
SUS316N
7.98
SUS445J1
7.69
SUS316LN
7.98
SUS445J2
7.73
SUS316J1
7.98
SUS447J1
7.64
SUS316J1L
7.98
SUSXM27
7.67
SUS316Ti
7.98
SUS403
7.75
マルテンサイト系
SUS317
7.98
SUS410
7.75
SUS317L
7.98
SUS410S
7.75
SUS317LN
7.97
SUS420J1
7.75
SUS317J1
8.00
SUS420J2
7.75
SUS317J2
7.98
SUS440A
7.70
SUS836L
8.06
SUS630
a)
析出硬化系
SUS890L
8.05
SUS631
7.93
注a) 受渡当事者間の協定による。
4
G 4304:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書JA(ステンレス鋼の熱処理)の表JA.2(オーステナイト・フェライト系の熱処理条件)を,次の
表に置き換える。
表JA.2−オーステナイト・フェライト系の熱処理条件
単位 ℃
種類の記号
固溶化熱処理
SUS821L1
940〜1 100急冷
SUS323L
950〜1 100急冷
SUS329J1
950〜1 100急冷
SUS329J3L
950〜1 100急冷
SUS329J4L
950〜1 100急冷
SUS327L1
1 025〜1 125急冷
附属書JB(JISと対応国際規格との対比表)の(I)JISの規定の3種類の記号の内容欄を,“オーステナ
イト系,オーステナイト・フェライト系,フェライト系,マルテンサイト系及び析出硬化系の66種類の記
号及び分類を規定。”に置き換える。
附属書JBの(I)JISの規定の5化学成分の内容欄を,“オーステナイト系37種類,オーステナイト・フ
ェライト系6種類,フェライト系15種類,マルテンサイト系6種類及び析出硬化系2種類の,計66種類
の化学成分値を規定。”に置き換える。
附属書JBの(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの評価及びその内容の5化学成分の内容欄を,
“JISで規定されている66種類のうち,22種類がISO規格にも規定されており,ISO規格にない鋼種は
44種類。また,ISO規格で規定されている41種類のうち,25種類がJISにも規定されており,JISにな
い鋼種は16種類(共通鋼種数が,JISでは22種類,ISO規格では25種類と不整合な理由:JISの1鋼種
がISO規格の2鋼種に対応している種類が3種類あるため。)。”に置き換える。