G 3547:2015
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 種類,記号及び適用線径 ···································································································· 2
5 材料······························································································································· 2
6 製造方法························································································································· 2
7 機械的性質 ······················································································································ 2
8 亜鉛めっき特性 ················································································································ 4
8.1 亜鉛付着量 ··················································································································· 4
8.2 巻付性 ························································································································· 4
9 標準線径及び線径の許容差 ································································································· 4
9.1 標準線径 ······················································································································ 4
9.2 線径の許容差 ················································································································ 5
10 外観 ····························································································································· 5
11 試験 ····························································································································· 5
11.1 試験片の採り方 ············································································································ 5
11.2 引張試験 ····················································································································· 6
11.3 ねじり試験 ·················································································································· 6
11.4 亜鉛付着量試験 ············································································································ 6
11.5 巻付試験 ····················································································································· 6
11.6 線径の測定 ·················································································································· 7
12 検査 ····························································································································· 7
13 製品の呼び方 ················································································································· 7
14 表示 ····························································································································· 8
15 報告 ····························································································································· 8
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 9
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まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,線材製品協会(JWPA)
から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経
て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS G 3547:2008は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成28年8月19日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS G 3547:2008によることができる。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
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日本工業規格 JIS
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亜鉛めっき鉄線
Zinc-coated low carbon steel wires
序文
この規格は,2006年に第1版として発行されたISO 7989-1及び2007年に第1版として発行されたISO
7989-2を基とし,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,亜鉛めっき鉄線(以下,線という。)について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 7989-1:2006,Steel wire and wire products−Non-ferrous metallic coatings on steel wire−Part 1:
General principles
ISO 7989-2:2007,Steel wire and wire products−Non-ferrous metallic coatings on steel wire−Part 2:
Zinc or zinc-alloy coating (全体評価:MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 0201 鉄鋼用語(熱処理)
JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件
JIS G 0415 鋼及び鋼製品−検査文書
JIS G 3505 軟鋼線材
JIS H 0401 溶融亜鉛めっき試験方法
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS G 0201による。
2
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4
種類,記号及び適用線径
線の種類は,箇条6の製造方法によって亜鉛めっき鉄線(S)及び亜鉛めっき鉄線(H)に分け,更にそ
の亜鉛付着量(表3)によって,それぞれ1〜7種の7種類及び1〜4種の4種類に区分し,その記号及び
適用線径は,表1による。
表1−種類,記号及び適用線径
単位 mm
種類
記号
適用線径
亜鉛めっき鉄線(S)
1種
SWMGS-1
0.10以上 8.00以下
2種
SWMGS-2
3種
SWMGS-3
0.90以上 8.00以下
4種
SWMGS-4
5種
SWMGS-5
1.60以上 8.00以下
6種
SWMGS-6
2.60以上 6.00以下
7種
SWMGS-7
亜鉛めっき鉄線(H)
1種
SWMGH-1
0.10以上 6.00以下
2種
SWMGH-2
3種
SWMGH-3
0.90以上 8.00以下
4種
SWMGH-4
5
材料
線に用いる材料は,JIS G 3505に適合した線材とする。
6
製造方法
線の製造方法は,次による。
a) 亜鉛めっき鉄線(S)は,材料に伸線加工及び焼きなましを行った後,溶融亜鉛めっき又は電気亜鉛
めっきを行う。SWMGS-1及びSWMGS-2の0.10 mm以上0.70 mm未満の線径については,めっき後,
伸線加工してもよい。
b) 亜鉛めっき鉄線(H)は,材料に伸線加工を行ったまま,溶融亜鉛めっき又は電気亜鉛めっきを行う。
ただし,必要な場合には,伸線加工の工程において中間焼きなましを行ってもよい。また,注文者の
指定がある場合は,めっき後,伸線加工してもよい。
7
機械的性質
線の機械的性質は,次による。ただし,めっきした後,伸線加工した場合の機械的性質は,規定しない。
a) 引張強さ 線の引張強さは,11.2の試験を行い,その値は,表2による。
b) 伸び 線の伸びは,SWMGS-3,SWMGS-4,SWMGS-5,SWMGS-6及びSWMGS-7について,注文者
の指定があった場合だけ適用し,11.2の試験を行い,その値は,表2による。
c) ねじり特性 SWMGS-3,SWMGS-4,SWMGS-5,SWMGS-6及びSWMGS-7の線のねじり特性は,11.3
の試験を行い,表2に規定するねじり回数まで回転させたとき,破断してはならない。ただし,受渡
当事者間の協定によって,表2に規定するねじり回数以上の値を用いることができる。
3
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表2−機械的性質(引張強さ,伸び及びねじり回数)
標準線径
mm
引張強さa)
N/mm2
伸びa)
%
ねじり回数a)
SWMGS-1
SWMGS-2
SWMGS-3
SWMGS-4
SWMGS-5 SWMGS-6
SWMGS-7
SWMGH-1
SWMGH-2
SWMGH-3
SWMGH-4
標点
つかみ
距離
mm
SWMGS-3
SWMGS-4
SWMGS-5 SWMGS-6
SWMGS-7
間隔
mm
SWMGS-3 SWMGS-4 SWMGS-5 SWMGS-6
SWMGS-7
0.10以上
0.90未満
−b)
−c)
−c)
−c)
−b)
−c)
−c)
−c)
−c)
−c)
−c)
−c)
−c)
−c)
−c)
0.90
290〜540
−b)
100
10以上
100
49
49
1.00
44
44
1.20
37
37
1.40
31
31
1.60
290〜540
10以上
28
28
28
1.80
290〜540
590〜880 590〜880 200
200
57
49
49
2.00
52
44
44
2.30
44
38
38
2.60
290〜540
10以上
39
33
33
33
2.90
540〜830 540〜830
34
28
28
28
3.20
30
26
26
26
3.50
490〜780 490〜780
27
24
24
24
4.00
390〜780 390〜780
24
21
21
21
4.50
22
19
19
19
5.00
20
17
17
17
5.50
18
15
15
15
6.00
15
13
13
13
6.50
−c)
−c)
−c)
12
11
11
−c)
7.00
12
11
11
7.50
9
8
8
8.00
8
7
7
注記 1 N/mm2=1 MPa
注a) 標準線径以外の線径の引張強さ,伸び及びねじり回数は,その線径を超えた最も近い標準線径の規定値による。
b) 機械的性質を適用しない。
c) この規格の適用線径範囲外である。
3
G
3
5
4
7
:
2
0
1
5
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8
亜鉛めっき特性
8.1
亜鉛付着量
線の亜鉛付着量は,11.4の試験を行い,その値は,表3による。
なお,SWMGS-1及びSWMGH-1については,亜鉛付着量を規定しない。
表3−亜鉛付着量
単位 g/m2
標準線径
mm
亜鉛付着量a)
SWMGS-1
SWMGH-1b)
SWMGS-2
SWMGH-2
SWMGS-3
SWMGH-3
SWMGS-4
SWMGH-4
SWMGS-5
SWMGS-6
SWMGS-7
0.10以上
0.90未満
−c)
−c)
−c)
−d)
−d)
−d)
−d)
−d)
0.90
75以上
105以上
1.00
1.20
1.40
20以上
20以上
120以上
1.60
160以上
1.80
90以上
155以上
180以上
2.00
25以上
25以上
200以上
2.30
120以上
185以上
220以上
2.60
230以上
300以上
400以上
2.90
30以上
30以上
135以上
230以上
260以上
3.20
270以上
3.50
35以上
35以上
4.00
155以上
245以上
290以上
4.50
40以上
40以上
5.00
45以上
45以上
5.50
50以上
50以上
6.00
6.50
−d)
−d)
−d)
7.00
7.50
8.00
注a) 標準線径以外の線径の亜鉛付着量は,その線径を超えない最も近い標準線径の規定値による。
b) SWMGH-1は,標準線径0.10 mm以上6.00 mm以下の亜鉛付着量を適用しない。また,標準線径6.00 mmを
超え8.00 mm以下は,この規格の適用線径範囲外である。
c) 亜鉛付着量を適用しない。
d) この規格の適用線径範囲外である。
8.2
巻付性
SWMGS-3,SWMGS-4,SWMGS-5,SWMGS-6,SWMGS-7,SWMGH-3及びSWMGH-4については,
11.5の試験を行い,巻き付けた部分のめっきに著しいき裂又は剝離を生じてはならない。
9
標準線径及び線径の許容差
9.1
標準線径
5
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線の呼び方は,線径をmm単位で表し,その標準線径は,表4による。
表4−標準線径
単位 mm
0.10
0.12
0.14
0.16
0.18
0.20
0.22
0.24
0.26
0.28
0.30
0.32
0.35
0.40
0.45
0.50
0.55
0.62
0.70
0.80
0.90
1.00
1.20
1.40
1.60
1.80
2.00
2.30
2.60
2.90
3.20
3.50
4.00
4.50
5.00
5.50
6.00
6.50
7.00
7.50
8.00
9.2
線径の許容差
線径は,11.6の測定を行い,その許容差は,表5による。
表5−線径の許容差
単位 mm
線径
線径の許容差
SWMGS-1
SWMGS-2
SWMGS-3
SWMGS-4
SWMGS-5
SWMGS-6
SWMGS-7
SWMGH-1
SWMGH-2
SWMGH-3
SWMGH-4
0.10以上 0.35以下
+0.02
−0.01
−a)
−a)
±0.01
0.35超え 0.55以下
±0.02
±0.02
0.55超え 0.80以下
±0.03
±0.03
0.80超え 1.20以下
±0.04
±0.04
±0.04
1.20超え 2.00以下
±0.05
±0.05
±0.05
2.00超え 3.20以下
±0.07
±0.07
±0.09
±0.06
3.20超え 4.50以下
±0.08
±0.08
±0.10
±0.07
4.50超え 5.00以下
±0.10
±0.10
±0.12
±0.08
5.00超え 6.00以下
±0.12
±0.12
6.00超え 8.00以下
−a)
±0.10
注a) この規格の適用線径範囲外である。
10 外観
線の表面には,さび,きず,裂け目及びその他の有害な欠点があってはならない。ただし,線は,一般
に検査によって全長にわたっての欠点の検出及びその除去は困難であるため,コイル内に発見された使用
上有害と判断される欠点については,必要な場合,その取扱いについては,受渡当事者間の協定による。
11 試験
11.1 試験片の採り方
引張試験,ねじり試験,亜鉛付着量試験及び巻付試験の試験片は,同一条件で製造されたロットを代表
するコイルの一端からそれぞれ1個を採る。
注記 同一条件で製造されたロットとは,同一種類の記号の鉄線から同一種類の記号の亜鉛めっき鉄
線を,連続して同一加工条件で製造したものをいう。
6
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11.2 引張試験
引張試験は,次による。
a) 試験片は,JIS Z 2241の9A号試験片又は9B号試験片を用いる。
b) 試験方法は,JIS Z 2241による。
なお,標点距離は,表2による。
c) 引張試験において,試験片がつかみの部分で破断した場合は,その試験を無効とし,更に同一コイル
から試験片を採って試験をやり直す。また,試験片が標点間の中心から標点距離の1/4以上の外側で
破断し,その値が規定に適合しない場合は,その試験を無効とし,更に同一コイルから試験片を採っ
て試験をやり直す。
11.3 ねじり試験
ねじり試験は,次による。
a) 試験片は,器具などを用いて真直にし,200〜300 mmの長さにしたものを用いる。矯正のとき,線の
表面にきずをつけてはならない。
b) 試験方法は,試験片の両端を表2に規定する間隔で固くつかみ,たわまないように維持して,片端を
表2に規定するねじり回数まで回転する。
c) 試験片が,試験の途中で,つかみの根もとで破断した場合は,その原因が試験方法の不具合によるこ
とが明らかな場合は,その試験を無効とし,同一コイルから,再度,試験片を採って,試験をやり直
す。
11.4 亜鉛付着量試験
亜鉛付着量試験は,次による。
a) 試験片は,めっきを施した製品からとり,その長さは300〜600 mmとする。
b) 試験液は,JIS H 0401の5.2.3(試験液)による。
c) 試験片の清浄は,JIS H 0401の5.2.4(試験片の清浄)による。
d) 清浄にした試験片の質量を0.01 gの桁まではかる。容器に比べて長すぎるときは,線を適切に曲げる
か,巻くかして,試験片が完全に試験液に浸るようにする。水素の発生が少なくなり,めっき皮膜が
除去された後に取り出し,水洗いし,綿布でよく拭った後,十分に乾燥する。再び0.01 gの桁までは
かった後,その径を同一箇所で互いに直角の方向に0.01 mmの桁まで測定し,その平均値を求める。
なお,試験液は,めっき皮膜が容易に除去される範囲内で繰り返し用いてよい。
e) 亜鉛付着量は,次の式によって算出する。算出結果は,整数値に丸める。
960
1
2
2
1
×
×
−
=
d
W
W
W
A
ここに,
A: 付着量(g/m2)
W1: 試験片のめっき皮膜を除去する前の質量(g)
W2: 試験片のめっき皮膜を除去した後の質量(g)
d: 試験片のめっき皮膜を除去した後の径(mm)
1 960: 定数[g/(mm・m2)]
11.5 巻付試験
巻付試験は,表6に示す径の円筒に6回以上密着して巻き付けたときのめっき皮膜の表面状態を調べる。
巻付試験に用いる円筒の直径は,表6によって,巻付回数は6回以上とする。ただし,受渡当事者間の協
定によって,表6に示す径より小さい直径の円筒を用いてもよい。
7
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表6−巻付試験に用いる円筒の直径
標準線径
mm
線径の倍数a)
SWMGS-3,SWMGH-3
SWMGS-4,SWMGH-4
SWMGS-5
SWMGS-6
SWMGS-7
0.10以上
0.90未満
−b)
−b)
−b)
−b)
−b)
0.90
3
4
1.00
1.20
1.40
1.60
4
1.80
2.00
2.30
2.60
4
4
2.90
3.20
3.50
4.00
4
5
5
5
5
4.50
5.00
5.50
6.00
6.50
−b)
−b)
7.00
7.50
8.00
注a) 標準線径以外の線径の倍数は,その線径を超えない最も近い標準線径の規定値による。
b) この規格の適用線径範囲外である。
11.6 線径の測定
線径の測定は,任意の箇所の同一断面における最大径及び最小径を測定する。
12 検査
検査は,次による。
a) 機械的性質は,箇条7に適合しなければならない。
b) 亜鉛めっき特性は,箇条8に適合しなければならない。
c) 線径の許容差は,9.2に適合しなければならない。
d) 外観は,箇条10に適合しなければならない。
13 製品の呼び方
製品の呼び方は,種類又はその記号及び線径による。
例1 亜鉛めっき鉄線(S)2種,4.00
[亜鉛めっき鉄線(S)の2種で線径が4.00 mmの場合]
例2 SWMGH-3,6.00
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[亜鉛めっき鉄線(H)の3種で線径が6.00 mmの場合]
14 表示
検査に合格した線には,次の項目を表示する。
a) 種類又はその記号
b) 線径
c) 正味質量
d) 製造年月又はその略号
e) 製造業者名又はその略号
15 報告
注文者の要求がある場合,製造業者は,検査文書を注文者に提出しなければならない。報告は,JIS G 0404
の箇条13(報告)による。ただし,報告する検査文書の種類は,注文時に特に指定がない場合は,JIS G 0415
の表1(検査文書の総括表)の3.1(検査証明書3.1)とする。
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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS G 3547:2015 亜鉛めっき鉄線
ISO 7989-1:2006,Steel wire and wire products−Non-ferrous metallic coatings on
steel wire−Part 1: General principles
ISO 7989-2:2007,Steel wire and wire products−Non-ferrous metallic coatings on
steel wire−Part 2: Zinc or zinc-alloy coating
(I)JISの規定
(II)
国際規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術
的差異の理由及び今後の対
策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
1 適用範
囲
亜鉛めっき鉄線
ISO 7989-1
ISO 7989-2
1
1
亜鉛めっき鉄線及び亜鉛合
金めっき鉄線に関して,亜鉛
付着量,その他の特性及びこ
れらの試験についての要求
事項を規定
変更
JISでは,亜鉛めっきを施した鉄線
だけを規定し,製品規格として必要
な項目を追加した。
我が国の実態を反映させた。
2 引用規
格
3 用語及
び定義
ISO 7989-1
ISO 7989-2
3.1
3.1
3.2
亜鉛めっき鉄線及び亜鉛合
金めっき鉄線を定義
変更
JISでは,JIS G 0201の引用に変更
した。
我が国の実態を反映させた。
4 種類,
記号及び
適用線径
S種は7種類,H
種は4種類
ISO 7989-2 3.3
4.2.1
付着量に応じて,亜鉛めっき
及び亜鉛合金めっき鉄線は6
種類,及び亜鉛合金(Zn95Al5
タイプ)めっき鉄線は3種類
を規定
変更
JISでは,亜鉛めっきを施した鉄線
だけを規定し,種類,記号及び適用
線径を規定した。
5 材料
JIS G 3505に適
合した線材
−
−
追加
JISでは,材料を追加した。
6 製造方
法
S種及びH種の2
種類を規定
−
−
追加
JISでは,製造方法を追加した。
3
G
3
5
4
7
:
2
0
1
5
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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G 3547:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(I)JISの規定
(II)
国際規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術
的差異の理由及び今後の対
策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
7 機械的
性質
引張強さ,伸び
及びねじり特性
を規定
−
−
追加
JISでは,機械的性質を追加した。 我が国の実態を反映させた。
8 亜鉛め
っき特性
8.1 亜鉛付着量
ISO 7989-1 4.1
4.2
4.4
種類及び線径の区分によっ
て,亜鉛付着量を規定
変更
JISでは,国内で用いられている種
類及び線径の区分によって付着量
を変更した。
ISO 7989-2 3.3
4.1
4.2.1
4.2.4
めっきする合金の種類及び
特殊仕上げの要求は,注文時
に合意が必要と規定
JISでは,亜鉛めっきを施した鉄線
だけを規定し,特殊仕上げは汎用で
ないことから削除した。
8.2 巻付性
ISO 7989-1
ISO 7989-2
4.5
4.2.5
JISと同じ
一致
9 標準線
径及び線
径の許容
差
9.1 標準線径
9.2 線径の許容
差
−
−
追加
JISでは,標準線径及び線径の許容
差を追加した。
我が国の実態を反映させた。
10 外観
ISO 7989-1
ISO 7989-2
4.3
4.2.2
表面性状を規定
変更
表面性状について変更するととも
に,使用上有害と判断される欠点の
取扱いを追加した。
11 試験
11.1 試験片の採
り方
ISO 7989-1
ISO 7989-2
5.1
5.1
JISと同じ
一致
11.2 引張試験
11.3 ねじり試験
−
−
追加
JISでは,引張試験及びねじり試験
を追加した。
我が国の実態を反映させた。
11.4 亜鉛付着量
試験
ISO 7989-1
ISO 7989-2
5.2
5.2
重量法及びガス容積法を規
定
変更
JISでは,JIS H 0401を引用し,重
量法による試験だけを規定した。
11.5 巻付試験
ISO 7989-1 5.3
線径が7.5 mm以下の場合は,
巻付試験を,線径が7.5 mm
を超える場合は,90度以上の
曲げ試験を行うと規定
変更
JISでは,巻付試験だけに変更し,
試験に用いる円筒の直径を規定し
た。
今後,ISO規格との整合を検
討する。
3
G
3
5
4
7
:
2
0
1
5
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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G 3547:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(I)JISの規定
(II)
国際規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術
的差異の理由及び今後の対
策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
11 試験
(続き)
11.6 線径の測定
−
−
追加
JISでは,線形の測定を追加した。 我が国の実態を反映させた。
ISO 7989-1 5.4
再試験については,ISO 404
に基づき実施すると規定
削除
JISでは,再試験を試験方法ごとに
規定した。
ISO 7989-2 4.2.3
5.3
顧客の要求に応じて,浸せき
試験を行うことができると
規定
削除
JISでは,浸せき試験を削除した。
12 検査
−
−
追加
JISでは,検査について追加した。
13 製品
の呼び方
種類又はその記
号及び線径によ
ると規定
−
−
追加
JISでは,製品の呼び方を追加した。
14 表示
出荷する線に表
示する内容を規
定
−
−
追加
JISでは,表示を追加した。
15 報告
注文者からの要
求に応じて提出
と規定
−
−
追加
JISでは,報告を追加した。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:(ISO 7989-1:2006,ISO 7989-2:2007,MOD)
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 一致……………… 技術的差異がない。
− 削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD…………… 国際規格を修正している。
3
G
3
5
4
7
:
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。