2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
G 3222-1988
ニッケルクロムモリブデン鋼鍛鋼品
Nickel Chromium Molybdenum Steel Forgings
for General Use
1. 適用範囲 この規格は,棒,軸,クランク,ピニオン,歯車,フランジ,リング,ホイール,ディス
クなど一般用として使用する軸状,円筒状,リング状及びディスク状に成形したニッケルクロムモリブデ
ン鋼鍛鋼品(以下,鍛鋼品という。)について規定する。
備考 この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,国際単位系 (SI) によるものであ
って,参考として併記したものである。
なお,この規格の中の従来単位及び数値は,昭和66年1月1日からSI単位及び数値に切り
換える 。
2. 用語の意味 この規格で用いる軸状,円筒状,リング状及びディスク状の意味は,JIS G 0306(鍛鋼
品の製造,試験及び検査の通則)の2.による。
3. 種類の記号 鍛鋼品は形状によって,軸状,リング状及びディスク状鍛鋼品の3分類とし,その各々
を引張強さによって9種類とし,その記号は,表1-1又は表1-2による。ただし,円筒状鍛鋼品は軸状鍛
鋼品として取り扱う。
表1-1 種類の記号
(昭和65年12月31日まで適用)
種類の記号
軸状鍛鋼品
リング状鍛鋼品
ディスク状鍛鋼品
SFNCM 70 S
SFNCM 70 R
SFNCM 70 D
SFNCM 75 S
SFNCM 75 R
SFNCM 75 D
SFNCM 80 S
SFNCM 80 R
SFNCM 80 D
SFNCM 85 S
SFNCM 85 R
SFNCM 85 D
SFNCM 90 S
SFNCM 90 R
SFNCM 90 D
SFNCM 95 S
SFNCM 95 R
SFNCM 95 D
SFNCM 100 S
SFNCM 100 R
SFNCM 100 D
SFNCM 105 S
SFNCM 105 R
SFNCM 105 D
SFNCM 110 S
SFNCM 110 R
SFNCM 110 D
引用規格:13ページに示す。
2
G 3222-1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1-2 種類の記号
(昭和66年1月1日から適用)
種類の記号
軸状鍛鋼品
リング状鍛鋼品
ディスク状鍛鋼品
SI単位
(参考)
従来単位
SI単位
(参考)
従来単位
SI単位
(参考)
従来単位
SFNCM
690 S
SFNCM
70 S
SFNCM
690 R
SFNCM
70 R
SFNCM
690 D SFNCM
70 D
SFNCM
740 S
SFNCM
75 S
SFNCM
740 R
SFNCM
75 R
SFNCM
740 D SFNCM
75 D
SFNCM
780 S
SFNCM
80 S
SFNCM
780 R
SFNCM
80 R
SFNCM
780 D SFNCM
80 D
SFNCM
830 S
SFNCM
85 S
SFNCM
830 R
SFNCM
85 R
SFNCM
830 D SFNCM
85 D
SFNCM
880 S
SFNCM
90 S
SFNCM
880 R
SFNCM
90 R
SFNCM
880 D SFNCM
90 D
SFNCM
930 S
SFNCM
95 S
SFNCM
930 R
SFNCM
95 R
SFNCM
930 D SFNCM
95 D
SFNCM
980 S
SFNCM 100 S
SFNCM
980 R
SFNCM 100 R
SFNCM
980 D SFNCM 100 D
SFNCM 1 030 S
SFNCM 105 S
SFNCM 1 030 R
SFNCM 105 R
SFNCM 1 030 D SFNCM 105 D
SFNCM 1 080 S
SFNCM 110 S
SFNCM 1 080 R
SFNCM 110 R
SFNCM 1 080 D SFNCM 110 D
4. 化学成分 鍛鋼品は,10.2の試験を行い,その溶鋼分析値は,表2による。
表2 化学成分
単位%
C
Si
Mn
P
S
Ni
Cr
Mo
0.50 以下
0.15〜0.35
0.35〜1.00
0.030 以下
0.030 以下
0.40〜3.50
0.40〜3.50
0.15〜0.70
備考1. 不純物としてCuは,0.30%を超えてはならない。
2. 化学成分は,表2の範囲内で受渡当事者間の協議によって決めることができる。
5. 機械的性質 鍛鋼品は,10.3の試験を行い,その降伏点又は耐力,引張強さ,伸び,絞り,シャルピ
ー衝撃値及び硬さは,軸状鍛鋼品は表3-1又は表3-2,リング状鍛鋼品は,表4-1又は表4-2,ディスク状
鍛鋼品は表5-1又は表5-2による。
焼入焼戻し以外の熱処理を行った鍛鋼品の機械的性質については,受渡当事者間の協定による。
6. 形状,寸法及びその許容差 鍛鋼品は,10.4の試験を行い,その形状,寸法及び許容差は,受渡当事
者間の協定による。
7. 外観 鍛鋼品は,10.5の試験を行い,その外観は,仕上げ良好で,使用上有害な割れ,きずなどがあ
ってはならない。
8. 健全性 鍛鋼品は原則として,10.6又は適当な方法によって超音波探傷試験を行い,その健全性は,
使用上有害な欠陥があってはならない。
なお,鍛鋼品の健全性の合否判定基準については,受渡当事者間の協定による。
9. 製造方法
9.1
製造方法の一般事項 製造方法の一般事項はJIS G 0306の3.による。ただし,ガス切断によって鍛
鋼品の一部を成形する場合は,受渡当事者間の協定による。
9.2
熱処理 鍛鋼品は,焼入焼戻しの熱処理を行う。この場合,焼戻温度は,550℃以上とする。
3
G 3222-1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
上記以外の熱処理を行う場合は,受渡当事者間の協定による。
表3-1 機械的性質(軸状鍛鋼品)
(昭和65年12月31日まで適用)
種類の記号
熱処理時の
供試部の
直径又は
厚さ
mm
降伏点
又は耐力
kgf/mm2
{N/mm2}
引張強さ(1)
kgf/mm2
{N/mm2}
伸び
絞り
シャルピー衝撃値
硬さ(2)
軸方向
%
切線方向
%
軸方向
%
切線方向
%
軸方向
kgf・m/cm2
{J/cm2}
切線方向
kgf・m/cm2
{J/cm2}
HB
HS
14A号試験片
3号試験片
SFNCM
70S
200 未満
50 以上
{490} 以上
70〜85
{686〜834}
18 以上
−
51 以上
−
8.5 以上
{83.4} 以上
−
201
以上
31
以上
200 以上
400 未満
50 以上
{490} 以上
17 以上 13 以上 48 以上 31 以上
8.0 以上
{78.5} 以上
5.0 以上
{49.0} 以上
400 以上
700 未満
50 以上
{490} 以上
16 以上 12 以上 46 以上 29 以上
7.5 以上
{73.5} 以上
4.5 以上
{44.1} 以上
700 以上
1000 未満
50 以上
{490} 以上
15 以上 11 以上 43 以上 27 以上
6.5 以上
{63.7} 以上
4.5 以上
{44.1} 以上
SFNCM
75S
200 未満
55 以上
{539} 以上
75〜90
{735〜883}
17 以上
−
48 以上
−
8.0 以上
{78.5} 以上
−
217
以上
33
以上
200 以上
400 未満
54 以上
{530} 以上
16 以上 12 以上 46 以上 30 以上
7.5 以上
{73.5} 以上
5.0 以上
{49.0} 以上
400 以上
700 未満
54 以上
{530} 以上
15 以上 11 以上 43 以上 28 以上
7.0 以上
{68.6} 以上
4.5 以上
{44.1} 以上
700 以上
1000 未満
53 以上
{520} 以上
14 以上 10 以上 40 以上 26 以上
6.0 以上
{58.8} 以上
4.0 以上
{39.2} 以上
SFNCM
80S
200 未満
60 以上
{588} 以上
80〜95
{785〜932}
16 以上
−
46 以上
−
7.5 以上
{73.5} 以上
−
229
以上
34
以上
200 以上
400 未満
59 以上
{579} 以上
15 以上 11 以上 43 以上 29 以上
7.0 以上
{68.6} 以上
4.5 以上
{44.1} 以上
400 以上
700 未満
58 以上
{569} 以上
14 以上 10 以上 40 以上 27 以上
6.5 以上
{63.7} 以上
4.0 以上
{39.2} 以上
700 以上
1000 未満
57 以上
{559} 以上
13 以上 9 以上 36 以上 25 以上
5.5 以上
{53.9} 以上
3.5 以上
{34.3} 以上
SFNCM
85S
200 未満
65 以上
{637} 以上
85〜100
{834〜981}
15 以上
−
44 以上
−
7.0 以上
{68.6} 以上
−
241
以上
36
以上
200 以上
400 未満
63 以上
{618} 以上
14 以上 10 以上 41 以上 27 以上
6.5 以上
{63.7} 以上
4.5 以上
{44.1} 以上
400 以上
700 未満
62 以上
{608} 以上
13 以上 9 以上 38 以上 25 以上
6.0 以上
{58.8} 以上
4.0 以上
{39.2} 以上
700 以上
1000 未満
61 以上
{598} 以上
12 以上 8 以上 34 以上 23 以上
5.0 以上
{49.0} 以上
3.5 以上
{34.3} 以上
SFNCM
90S
200 未満
70 以上
{686} 以上
90〜105
{883〜1 030}
14 以上
−
42 以上
−
7.0 以上
{68.6} 以上
−
255
以上
38
以上
200 以上
400 未満
68 以上
{667} 以上
13 以上 10 以上 39 以上 26 以上
6.5 以上
{63.7} 以上
4.0 以上
{39.2} 以上
400 以上
700 未満
67 以上
{657} 以上
12 以上 9 以上 36 以上 24 以上
6.0 以上
{58.8} 以上
3.5 以上
{34.3} 以上
700 以上
1 000 未満
65 以上
{637} 以上
11 以上 8 以上 33 以上 22 以上
5.0 以上
{49.0} 以上
3.0 以上
{29.4} 以上
4
G 3222-1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
種類の記号
熱処理時の
供試部の
直径又は
厚さ
mm
降伏点
又は耐力
kgf/mm2
{N/mm2}
引張強さ(1)
kgf/mm2
{N/mm2}
伸び
絞り
シャルピー衝撃値
硬さ(2)
軸方向
%
切線方向
%
軸方向
%
切線方向
%
軸方向
kgf・m/cm2
{J/cm2}
切線方向
kgf・m/cm2
{J/cm2}
HB
HS
14A号試験片
3号試験片
SFNCM
95S
200 未満
75 以上
{735} 以上
95〜110
{932〜1 079}
13 以上
−
40 以上
−
6.5 以上
{63.7} 以上
−
269
以上
40
以上
200 以上
400 未満
73 以上
{716} 以上
12 以上 9 以上 37 以上 25 以上
6.0 以上
{58.8} 以上
3.5 以上
{34.3} 以上
400 以上
700 未満
72 以上
{706} 以上
11 以上 8 以上 35 以上 24 以上
5.5 以上
{53.9} 以上
3.5 以上
{34.3} 以上
700 以上
1 000 未満
70 以上
{686} 以上
10 以上 7 以上 32 以上 22 以上
4.5 以上
{44.1} 以上
3.0 以上
{29.4} 以上
SFNCM
100S
200 未満
80 以上
{785} 以上
100〜115
{981〜1 128}
13 以上
−
39 以上
−
6.5 以上
{63.7} 以上
−
285
以上
42
以上
200 以上
400 未満
78 以上
{765} 以上
12 以上 8 以上 36 以上 24 以上
6.0 以上
{58.8} 以上
3.5 以上
{34.3} 以上
400 以上
700 未満
77 以上
{755} 以上
11 以上 7 以上 34 以上 23 以上
5.5 以上
{53.9} 以上
3.5 以上
{34.3} 以上
SFNCM
105S
200 未満
85 以上
{834} 以上
105〜120
{1 030〜
1 177}
11 以上
−
38 以上
−
6.0 以上
{58.8} 以上
−
302
以上
45
以上
200 以上
400 未満
83 以上
{814} 以上
11 以上 7 以上 35 以上 23 以上
5.5 以上
{53.9} 以上
3.5 以上
{34.3} 以上
SFNCM
110S
200 未満
85 以上
{834} 以上
110〜125
{1 079〜
1 226}
11 以上
−
37 以上
−
6.0 以上
{58.8} 以上
−
311
以上
46
以上
200 以上
400 未満
88 以上
{863} 以上
11 以上 7 以上 35 以上 23 以上
5.5 以上
{53.9} 以上
3.5 以上
{34.3} 以上
注(1) 1個の鍛鋼品の引張強さのばらつきは,10kgf/mm2 {98.1N/mm2} 以下とする。
(2) 同一ロットの鍛鋼品の硬さのばらつきは,HB 50又はHS 8以下とし,1個の鍛鋼品の硬さのばらつきは,HB
30又はHS5以下とする。
表3-2 機械的性質(軸状鍛鋼品)
(昭和66年1月1日から適用)
種類の記号
熱処理時の供
試部の
直径又は
厚さ
mm
降伏点
又は耐力
N/mm2
引張強さ(3)
N/mm2
伸び
絞り
シャルピー衝撃値
硬さ(2)
軸方向
%
切線方向
%
軸方向
%
切線方向
%
軸方向
J/cm2
切線方向
J/cm2
HB
HS
14A号試験片
3号試験片
SFNCM
690 S
200 未満 490 以上
690〜830
18 以上
−
51 以上
−
83 以上
−
201
以上
31
以上
200 以上
400 未満 490 以上
17 以上 13 以上 48 以上 31 以上 78 以上 49 以上
400 以上
700 未満 490 以上
16 以上 12 以上 46 以上 29 以上 74 以上 44 以上
700 以上
1 000 未満 490 以上
15 以上 11 以上 43 以上 27 以上 64 以上 44 以上
5
G 3222-1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
種類の記号
熱処理時の供
試部の
直径又は
厚さ
mm
降伏点
又は耐力
N/mm2
引張強さ(3)
N/mm2
伸び
絞り
シャルピー衝撃値
硬さ(2)
軸方向
%
切線方向
%
軸方向
%
切線方向
%
軸方向
J/cm2
切線方向
J/cm2
HB
HS
14A号試験片
3号試験片
SFNCM
740 S
200 未満 540 以上
740〜880
17 以上
−
48 以上
−
78 以上
−
217
以上
33
以上
200 以上
400 未満 530 以上
16 以上 12 以上 46 以上 30 以上 74 以上 49 以上
400 以上
700 未満 530 以上
15 以上 11 以上 43 以上 28 以上 69 以上 44 以上
700 以上
1 000 未満 520 以上
14 以上 10 以上 40 以上 26 以上 59 以上 39 以上
SFNCM
780 S
200 未満 590 以上
780〜930
16 以上
−
46 以上
−
74 以上
−
229
以上
34
以上
200 以上
400 未満 580 以上
15 以上 11 以上 43 以上 29 以上 69 以上 44 以上
400 以上
700 未満 570 以上
14 以上 10 以上 40 以上 27 以上 64 以上 39 以上
700 以上
1 000 未満 560 以上
13 以上 9 以上 36 以上 25 以上 54 以上 34 以上
SFNCM
830 S
200 未満 635 以上
830〜980
15 以上
−
44 以上
−
69 以上
−
241
以上
36
以上
200 以上
400 未満 615 以上
14 以上 10 以上 41 以上 27 以上 64 以上 44 以上
400 以上
700 未満 610 以上
13 以上 9 以上 38 以上 25 以上 59 以上 39 以上
700 以上
1 000 未満 600 以上
12 以上 8 以上 34 以上 23 以上 49 以上 34 以上
SFNCM
880 S
200 未満 685 以上
880〜1 030
14 以上
−
42 以上
−
69 以上
−
255
以上
38
以上
200 以上
400 未満 665 以上
13 以上 10 以上 39 以上 26 以上 64 以上 39 以上
400 以上
700 未満 655 以上
12 以上 9 以上 36 以上 24 以上 59 以上 34 以上
700 以上
1 000 未満 635 以上
11 以上 8 以上 33 以上 22 以上 49 以上 29 以上
SFNCM
930 S
200 未満 735 以上
930〜1 080
13 以上
−
40 以上
−
64 以上
−
269
以上
40
以上
200 以上
400 未満 715 以上
12 以上 9 以上 37 以上 25 以上 59 以上 34 以上
400 以上
700 未満 705 以上
11 以上 8 以上 35 以上 24 以上 54 以上 34 以上
700 以上
1 000 未満 685 以上
10 以上 7 以上 32 以上 22 以上 44 以上 29 以上
SFNCM
980 S
200 未満 785 以上
980〜1 130
13 以上
−
39 以上
−
64 以上
−
285
以上
42
以上
200 以上
400 未満 765 以上
12 以上 8 以上 36 以上 24 以上 59 以上 34 以上
400 以上
700 未満 755 以上
11 以上 7 以上 34 以上 23 以上 54 以上 34 以上
SFNCM
1 030 S
200 未満 835 以上
1 030〜
1 180
11 以上
−
38 以上
−
59 以上
−
302
以上
45
以上
200 以上
400 未満 815 以上
11 以上 7 以上 35 以上 23 以上 54 以上 34 以上
6
G 3222-1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
種類の記号
熱処理時の供
試部の
直径又は
厚さ
mm
降伏点
又は耐力
N/mm2
引張強さ(3)
N/mm2
伸び
絞り
シャルピー衝撃値
硬さ(2)
軸方向
%
切線方向
%
軸方向
%
切線方向
%
軸方向
J/cm2
切線方向
J/cm2
HB
HS
14A号試験片
3号試験片
SFNCM
1 080 S
200 未満 885 以上
1 080〜
1 230
11 以上
−
37 以上
−
59 以上
−
311
以上
46
以上
200 以上
400 未満 860 以上
11 以上 7 以上 35 以上 23 以上 54 以上 34 以上
注(2) 同一ロットの鍛鋼品の硬さのばらつきは,HB50又はHS8以下とし,1個の鍛鋼品の硬さのばらつきは,HB30
又はHS5以下とする。
(3) 1個の鍛鋼品の引張強さのばらつきは,100N/mm2以下とする。
表4-1 機械的性質(リング状鍛鋼品)
(昭和65年12月31日まで適用)
種類の記号
熱処理時供試部
厚さ
mm
降伏点
又は耐力
kgf/mm2
{N/mm2}
引張強さ(1)
kgf/mm2
{N/mm2}
伸び
絞り
シャルピー
衝撃値
硬さ(2)
切線方向
%
切線方向
%
切線方向
kgf・m/cm2
{J/cm2}
HB
HS
14A号
試験片
3号試験片
SFNCM 70 R
100 未満
50 以上
{490} 以上
70〜85
{686〜834}
18 以上
45 以上
7.5 以上
{73.5} 以上
201
以上
31
以上
100 以上 200 未満
50 以上
{490} 以上
17 以上
44 以上
7.0 以上
{68.6} 以上
200 以上 300 未満
50 以上
{490} 以上
16 以上
42 以上
6.5 以上
{63.7} 以上
300 以上 400 未満
50 以上
{490} 以上
15 以上
41 以上
6.0 以上
{58.8} 以上
SFNCM 75 R
100 未満
56 以上
{549} 以上
75〜90
{735〜883}
17 以上
43 以上
7.0 以上
{68.6} 以上
217
以上
33
以上
100 以上 200 未満
55 以上
{539} 以上
16 以上
42 以上
6.5 以上
{63.7} 以上
200 以上 300 未満
54 以上
{530} 以上
15 以上
40 以上
6.0 以上
{58.8} 以上
300 以上 400 未満
54 以上
{530} 以上
14 以上
39 以上
5.5 以上
{53.9} 以上
SFNCM 80 R
100 未満
61 以上
{598} 以上
80〜95
{785〜932}
16 以上
40 以上
6.5 以上
{63.7} 以上
229
以上
34
以上
100 以上 200 未満
60 以上
{588} 以上
15 以上
39 以上
6.0 以上
{58.8} 以上
200 以上 300 未満
59 以上
{579} 以上
14 以上
38 以上
6.0 以上
{58.8} 以上
300 以上 400 未満
58 以上
{569} 以上
13 以上
37 以上
5.0 以上
{49.0} 以上
7
G 3222-1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
種類の記号
熱処理時供試部
厚さ
mm
降伏点
又は耐力
kgf/mm2
{N/mm2}
引張強さ(1)
kgf/mm2
{N/mm2}
伸び
絞り
シャルピー
衝撃値
硬さ(2)
切線方向
%
切線方向
%
切線方向
kgf・m/cm2
{J/cm2}
HB
HS
14A号
試験片
3号試験片
SFNCM 85 R
100 未満
67 以上
{657} 以上
85〜100
{834〜981}
15 以上
38 以上
6.0 以上
{58.8} 以上
241
以上
36
以上
100 以上 200 未満
65 以上
{637} 以上
14 以上
37 以上
5.5 以上
{53.9} 以上
200 以上 300 未満
63 以上
{618} 以上
13 以上
35 以上
5.5 以上
{53.9} 以上
300 以上 400 未満
62 以上
{608} 以上
12 以上
34 以上
5.0 以上
{49.0} 以上
SFNCM 90 R
100 未満
72 以上
{706} 以上
90〜105
{883〜1 030}
14 以上
36 以上
6.0 以上
{58.8} 以上
255
以上
38
以上
100 以上 200 未満
70 以上
{686} 以上
13 以上
35 以上
5.5 以上
{53.9} 以上
200 以上 300 未満
68 以上
{667} 以上
12 以上
33 以上
5.5 以上
{53.9} 以上
300 以上 400 未満
67 以上
{657} 以上
11 以上
32 以上
4.5 以上
{44.1} 以上
SFNCM 95 R
100 未満
77 以上
{755} 以上
95〜110
{932〜1 079}
13 以上
34 以上
5.5 以上
{53.9} 以上
269
以上
40
以上
100 以上 200 未満
75 以上
{735} 以上
12 以上
33 以上
5.5 以上
{53.9} 以上
200 以上 300 未満
73 以上
{716} 以上
11 以上
32 以上
5.0 以上
{49.0} 以上
300 以上 400 未満
72 以上
{706} 以上
10 以上
31 以上
4.5 以上
{44.1} 以上
SFNCM 100 R
100 未満
82 以上
{804} 以上
100〜115
{981〜1 128}
12 以上
33 以上
5.5 以上
{53.9} 以上
285
以上
42
以上
100 以上 200 未満
80 以上
{785} 以上
11 以上
32 以上
5.0 以上
{49.0} 以上
200 以上 300 未満
78 以上
{765} 以上
10 以上
32 以上
5.0 以上
{49.0} 以上
SFNCM 105 R
100 未満
87 以上
{853} 以上
105〜120
{1 030〜1 177}
11 以上
32 以上
5.5 以上
{53.9} 以上
302
以上
45
以上
100 以上 200 未満
85 以上
{834} 以上
11 以上
31 以上
5.0 以上
{49.0} 以上
SFNCM 110 R
100 未満
92 以上
{902} 以上
110〜125
{1 079〜1 226}
10 以上
32 以上
5.0 以上
{49.0} 以上
311
以上
46
以上
100 以上 200 未満
90 以上
{883} 以上
10 以上
31 以上
5.0 以上
{49.0} 以上
注(1) 1個の鍛鋼品の引張強さのばらつきは,10kgf/mm2 {98.1N/mm2} 以下とする。
(2) 同一ロットの鍛鋼品の硬さのばらつきは,HB50又はHS8以下とし,1個の鍛鋼品の硬さのばらつきは,HB 30
又はHS5以下とする。
8
G 3222-1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4-2 機械的性質(リング状鍛鋼品)
(昭和66年1月1日から適用)
種類の記号
熱処理時供試部
厚さ
mm
降伏点
又は耐力
N/mm2
引張強さ(3)
N/mm2
伸び
絞り
シャルピ
ー衝撃値
硬さ(2)
切線方向
%
切線方向
%
切線方向
J/cm2
HB
HS
14A号
試験片
3号試験片
SFNCM 690 R
100 未満
490 以上
690〜830
18 以上
45 以上
74 以上
201
以上
31
以上
100 以上 200 未満
490 以上
17 以上
44 以上
69 以上
200 以上 300 未満
490 以上
16 以上
42 以上
64 以上
300 以上 400 未満
490 以上
15 以上
41 以上
59 以上
SFNCM 740 R
100 未満
550 以上
740〜880
17 以上
43 以上
69 以上
217
以上
33
以上
100 以上 200 未満
540 以上
16 以上
42 以上
64 以上
200 以上 300 未満
530 以上
15 以上
40 以上
59 以上
300 以上 400 未満
530 以上
14 以上
39 以上
54 以上
SFNCM 780 R
100 未満
600 以上
780〜930
16 以上
40 以上
64 以上
229
以上
34
以上
100 以上 200 未満
590 以上
15 以上
39 以上
59 以上
200 以上 300 未満
580 以上
14 以上
38 以上
59 以上
300 以上 400 未満
570 以上
13 以上
37 以上
49 以上
SFNCM 830 R
100 未満
655 以上
830〜980
15 以上
38 以上
59 以上
241
以上
36
以上
100 以上 200 未満
635 以上
14 以上
37 以上
54 以上
200 以上 300 未満
615 以上
13 以上
35 以上
54 以上
300 以上 400 未満
610 以上
12 以上
34 以上
49 以上
SFNCM 880 R
100 未満
705 以上
880〜1 030
14 以上
36 以上
59 以上
255
以上
38
以上
100 以上 200 未満
685 以上
13 以上
35 以上
54 以上
200 以上 300 未満
665 以上
12 以上
33 以上
54 以上
300 以上 400 未満
655 以上
11 以上
32 以上
44 以上
SFNCM 930 R
100 未満
755 以上
930〜1 080
13 以上
34 以上
54 以上
269
以上
40
以上
100 以上 200 未満
735 以上
12 以上
33 以上
54 以上
200 以上 300 未満
715 以上
11 以上
32 以上
49 以上
300 以上 400 未満
705 以上
10 以上
31 以上
44 以上
SFNCM 980 R
100 未満
805 以上
980〜1 130
12 以上
33 以上
54 以上
285
以上
42
以上
100 以上 200 未満
785 以上
11 以上
32 以上
49 以上
200 以上 300 未満
765 以上
10 以上
32 以上
49 以上
SFNCM
1 030 R
100 未満
855 以上
1030〜1 180
11 以上
32 以上
54 以上
302
以上
45
以上
100 以上 200 未満
835 以上
11 以上
31 以上
49 以上
SFNCM
1 080 R
100 未満
900 以上
1080〜1 230
10 以上
32 以上
49 以上
311
以上
46
以上
100 以上 200 未満
880 以上
10 以上
31 以上
49 以上
注(2) 同一ロットの鍛鋼品の硬さのばらつきは,HB 50又はHS8以下とし,1個の鍛鋼品の硬さのばらつきは,HB 30
又はHS5以下とする。
(3) 1個の鍛鋼品の引張強さのばらつきは,100N/mm2以下とする。
9
G 3222-1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表5-1 機械的性質(ディスク状鍛鋼品)
(昭和65年12月31日まで適用)
種類の記号
熱処理時供試部
軸方向の長さ
mm
降伏点
又は耐力
kfgf/mm2
{N/mm2}
引張強さ(1)
kgf/mm2
{N/mm2}
伸び
絞り
シャルピ
ー衝撃値
硬さ(2)
切線方向
%
切線方向
%
切線方向
kgf・m/cm2
{J/cm2}
HB
HS
14A号
試験片
3号試験片
SFNCM 70 D
200 未満
50 以上
{490} 以上
70〜85
{686〜834}
16 以上
42 以上
6.5 以上
{63.7} 以上
201
以上
31
以上
200 以上 300 未満
50 以上
{490} 以上
15 以上
41 以上
6.0 以上
{58.8} 以上
300 以上 400 未満
49 以上
{481} 以上
14 以上
40 以上
5.5 以上
{53.9} 以上
400 以上 600 未満
49 以上
{481} 以上
13 以上
39 以上
5.5 以上
{53.9} 以上
SFNCM 75 D
200 未満
55 以上
{539} 以上
75〜90
{735〜883}
15 以上
40 以上
6.5 以上
{63.7} 以上
217
以上
33
以上
200 以上 300 未満
54 以上
{530} 以上
14 以上
39 以上
5.5 以上
{53.9} 以上
300 以上 400 未満
54 以上
{530} 以上
13 以上
38 以上
5.0 以上
{49.0} 以上
400 以上 600 未満
53 以上
{520} 以上
12 以上
37 以上
5.0 以上
{49.0} 以上
SFNCM 80 D
200 未満
60 以上
{588} 以上
80〜95
{785〜932}
14 以上
37 以上
6.0 以上
{58.8} 以上
229
以上
34
以上
200 以上 300 未満
59 以上
{579} 以上
13 以上
36 以上
5.5 以上
{53.9} 以上
300 以上 400 未満
59 以上
{579} 以上
12 以上
35 以上
5.0 以上
{49.0} 以上
400 以上 600 未満
58 以上
{569} 以上
11 以上
34 以上
5.0 以上
{49.0} 以上
SFNCM 85 D
200 未満
65 以上
{637} 以上
85〜100
{834〜981}
13 以上
35 以上
5.5 以上
{53.9} 以上
241
以上
36
以上
200 以上 300 未満
63 以上
{618} 以上
12 以上
34 以上
5.0 以上
{49.0} 以上
300 以上 400 未満
63 以上
{618} 以上
11 以上
33 以上
4.5 以上
{44.1} 以上
400 以上 600 未満
62 以上
{608} 以上
10 以上
32 以上
4.5 以上
{44.1} 以上
SFNCM 90 D
200 未満
70 以上
{686} 以上
90〜105
{883〜1 030}
12 以上
33 以上
5.0 以上
{49.0} 以上
255
以上
38
以上
200 以上 300 未満
68 以上
{667} 以上
11 以上
32 以上
4.5 以上
{44.1} 以上
300 以上 400 未満
68 以上
{667} 以上
10 以上
31 以上
4.5 以上
{44.1} 以上
400 以上 600 未満
66 以上
{647} 以上
9 以上
30 以上
4.5 以上
{44.1} 以上
10
G 3222-1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
種類の記号
熱処理時供試部
軸方向の長さ
mm
降伏点
又は耐力
kfgf/mm2
{N/mm2}
引張強さ(1)
kgf/mm2
{N/mm2}
伸び
絞り
シャルピ
ー衝撃値
硬さ(2)
切線方向
%
切線方向
%
切線方向
kgf・m/cm2
{J/cm2}
HB
HS
14A号
試験片
3号試験片
SFNCM 95 D
200 未満
75 以上
{735} 以上
95〜110
{932〜1 079}
11 以上
32 以上
5.0 以上
{49.0} 以上
269
以上
40
以上
200 以上 300 未満
73 以上
{716} 以上
10 以上
31 以上
4.5 以上
{44.1} 以上
300 以上 400 未満
72 以上
{706} 以上
9 以上
30 以上
4.5 以上
{44.1} 以上
400 以上 600 未満
70 以上
{686} 以上
8 以上
29 以上
4.0 以上
{39.2} 以上
SFNCM 100 D
200 未満
80 以上
{785} 以上
100〜115
{981〜1 128}
10 以上
31 以上
4.5 以上
{44.1} 以上
285
以上
42
以上
200 以上 300 未満
78 以上
{765} 以上
9 以上
30 以上
4.5 以上
{44.1} 以上
300 以上 400 未満
76 以上
{745} 以上
8 以上
29 以上
4.0 以上
{39.2} 以上
SFNCM 105 D
200 未満
85 以上
{834} 以上
105〜120
{1 030〜1 177}
10 以上
30 以上
4.5 以上
{44.1} 以上
302
以上
45
以上
200 以上 300 未満
83 以上
{814} 以上
9 以上
30 以上
4.0 以上
{39.2} 以上
SFNCM 110 D
200 未満
90 以上
{883} 以上
110〜125
{1 079〜1 226}
9 以上
30 以上
4.5 以上
{44.1} 以上
311
以上
46
以上
200 以上 300 未満
90 以上
{883} 以上
9 以上
30 以上
4.0 以上
{39.2} 以上
注(1) 1個の鍛鋼品の引張強さのばらつきは,10kgf/mm2 {98.1N/mm2} 以下とする。
(2) 同一ロットの鍛鋼品の硬さのばらつきは,HB 50又はHS8以下とし,1個の鍛鋼品の硬さのばらつきは,HB 30
又はHS5以下とする。
11
G 3222-1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表5-2 機械的性質(ディスク状鍛鋼品)
(昭和66年1月1日から適用)
種類の記号
熱処理時供試部
軸方向の長さ
mm
降伏点
又は耐力
N/mm2
引張強さ(3)
N/mm2
伸び
絞り
シャルピ
ー衝撃値
硬さ(2)
切線方向
%
切線方向
%
切線方向
J/cm2
HB
HS
14A号
試験片
3号試験片
SFNCM 690 D
200 未満
490 以上
690〜830
16 以上
42 以上
64 以上
201
以上
31
以上
200 以上 300 未満
490 以上
15 以上
41 以上
59 以上
300 以上 400 未満
480 以上
14 以上
40 以上
54 以上
400 以上 600 未満
480 以上
13 以上
39 以上
54 以上
SFNCM 740 D
200 未満
540 以上
740〜880
15 以上
40 以上
64 以上
217
以上
33
以上
200 以上 300 未満
530 以上
14 以上
39 以上
54 以上
300 以上 400 未満
530 以上
13 以上
38 以上
49 以上
400 以上 600 未満
520 以上
12 以上
37 以上
49 以上
SFNCM 780 D
200 未満
590 以上
780〜930
14 以上
37 以上
59 以上
229
以上
34
以上
200 以上 300 未満
580 以上
13 以上
36 以上
54 以上
300 以上 400 未満
580 以上
12 以上
35 以上
49 以上
400 以上 600 未満
570 以上
11 以上
34 以上
49 以上
SFNCM 830 D
200 未満
635 以上
830〜980
13 以上
35 以上
54 以上
241
以上
36
以上
200 以上 300 未満
615 以上
12 以上
34 以上
49 以上
300 以上 400 未満
615 以上
11 以上
33 以上
44 以上
400 以上 600 未満
610 以上
10 以上
32 以上
44 以上
SFNCM 880 D
200 未満
685 以上
880〜1 030
12 以上
33 以上
49 以上
255
以上
38
以上
200 以上 300 未満
665 以上
11 以上
32 以上
44 以上
300 以上 400 未満
665 以上
10 以上
31 以上
44 以上
400 以上 600 未満
645 以上
9 以上
30 以上
44 以上
SFNCM 930 D
200 未満
735 以上
930〜1 080
11 以上
32 以上
49 以上
269
以上
40
以上
200 以上 300 未満
715 以上
10 以上
31 以上
44 以上
300 以上 400 未満
705 以上
9 以上
30 以上
44 以上
400 以上 600 未満
685 以上
8 以上
29 以上
39 以上
SFNCM 980 D
200 未満
785 以上
980〜1 130
10 以上
31 以上
44 以上
285
以上
42
以上
200 以上 300 未満
765 以上
9 以上
30 以上
44 以上
300 以上 400 未満
745 以上
8 以上
29 以上
39 以上
SFNCM
1 030 D
200 未満
835 以上
1 030〜1 180
10 以上
30 以上
44 以上
302
以上
45
以上
200 以上 300未満
815 以上
9 以上
30 以上
39 以上
SFNCM
1 080 D
200 未満
880 以上
1 080〜1 230
9 以上
30 以上
44 以上
311
以上
46
以上
200 以上 300 未満
880 以上
9 以上
30 以上
39 以上
注(2) 同一ロットの鍛鋼品の硬さのばらつきは,HB5 0又はHS8以下とし,1個の鍛鋼品の硬さのばらつきは,HB 30
又はHS5以下とする。
(3) 1個の鍛鋼品の引張強さのばらつきは,100N/mm2以下とする。
10. 試験
10.1 試験場所 試験場所は,原則として当該製造所とする。
また,注文者の要求がある場合,製造業者は,その試験に注文者を立ち会わせる。
10.2 分析試験
10.2.1 分析試験の一般事項 分析試験の一般事項は,JIS G 0306の4.1による。
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G 3222-1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
10.2.2 分析方法 分析方法は,次のいずれかによる。
JIS G 1211 (鉄及び鋼中の炭素定量方法)
JIS G 1212 (鉄及び鋼中のけい素定量方法)
JIS G 1213 (鉄及び鋼中のマンガン定量方法)
JIS G 1214 (鉄及び鋼中のりん定量方法)
JIS G 1215 (鉄及び鋼中の硫黄定量方法)
JIS G 1216 (鉄及び鋼中のニッケル定量方法)
JIS G 1217 (鉄及び鋼中のクロム定量方法)
JIS G 1218 (鉄及び鋼中のモリブデン定量方法)
JIS G 1219 (鉄及び鋼中の銅定量方法)
JIS G 1253 (鉄及び鋼の光電測光法による発光分光分析方法)
JIS G 1256 (鉄及び鋼の蛍光X線分析方法)
JIS G 1257 (鉄及び鋼の原子吸光分析方法)
10.3 機械試験 注文者は,JIS G 0306の表6の区分,B-1,B-2又はB-3のいずれかをあらかじめ指定す
ることができる。ただし,注文者から区分の指定のない場合には,B-2による。
10.3.1 供試材及び試験片の採り方 供試材及び試験片の採り方は,JIS G 0306の4.2.2(2.1)による。
10.3.2 供試材の数 供試材の数は,JIS G 0306の4.2.2(2.2)による。
10.3.3 試験片の数 試験片の数は,JIS G 0306の4.2.2(2.3)による。
10.3.4 硬さ測定位置及び測定数 硬さ測定位置及び測定数は,JIS G 0306の4.2.2(2.4)による。
10.3.5 試験方法 試験方法は,次による。
(1) 引張試験方法は,JIS G 0306の4.2.2 (2.5) による。
(2) 衝撃試験方法は,JIS G 0306の4.2.2 (2.6) による。
(3) 硬さ試験方法は,JIS G 0306の4.2.2 (2.7) による。
10.4 形状及び寸法 鍛鋼品の形状及び寸法の測定は,JIS G 0306の4.5による。
10.5 外観試験 鍛鋼品の外観試験は,JIS G 0306の4.3による。
10.6 超音波探傷試験 鍛鋼品は原則として,超音波探傷試験を行う。その試験方法は,JIS G 0587(炭素
鋼及び低合金鋼鍛鋼品の超音波探傷試験方法及び試験結果の等級分類方法)に準じる。
11. 再試験 機械試験の再試験は,JIS G 0306の5.1による。
12. 検査
12.1 鍛鋼品の検査は,次による。
(1) 検査の一般事項は,JIS G 0306の6.による。
(2) 化学成分は,4.に適合しなければならない。
(3) 機械的性質は,5.に適合しなければならない。
(4) 形状及び寸法は,6.に適合しなければならない。
(5) 外観は,7.に適合しなければならない。
(6) 健全性は,8.に適合しなければならない。
12.2 12.1の検査のほか,注文者は,次に列挙する検査を指定することができる。
この場合,検査項目,試料の採り方,試験方法及び合否判定基準について,あらかじめ受渡当事者間で
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協定しなければならない。
磁粉探傷検査(4),浸透探傷検査(5),結晶粒度検査(6),マクロ組織検査(7),非金属介在物検査(8),顕微鏡
組織検査
注(4) JIS G 0565(鉄鋼材料の磁粉探傷試験方法及び欠陥磁粉模様の等級分類)による。
(5) JIS Z 2343(浸透探傷試験方法及び欠陥指示模様の等級分類)による。
(6) JIS G 0551(鋼のオーステナイト結晶粒度試験方法)による。
(7) JIS G 0553(鋼のマクロ組織試験方法)による。
(8) JIS G 0555(鋼の非金属介在物の顕微鏡試験方法)による。
13. 表示 検査に合格した鍛鋼品の表示は,JIS G 0306の7.による。
14. 報告 報告は,JIS G 0306の8.による。
引用規格:
JIS G 0306 鍛鋼品の製造,試験及び検査の通則
JIS G 0551 鋼のオーステナイト結晶粒度試験方法
JIS G 0553 鋼のマクロ組織試験方法
JIS G 0555 鋼の非金属介在物の顕微鏡試験方法
JIS G 0565 鉄鋼材料の磁粉探傷試験方法及び欠陥磁粉模様の等級分類
JIS G 0587 炭素鋼及び低合金鋼鍛鋼品の超音波探傷試験方法及び試験結果の等級分類方法
JIS G 1211 鉄及び鋼中の炭素定量方法
JIS G 1212 鉄及び鋼中のけい素定量方法
JIS G 1213 鉄及び鋼中のマンガン定量方法
JIS G 1214 鉄及び鋼中のりん定量方法
JIS G 1215 鉄及び鋼中の硫黄定量方法
JIS G 1216 鉄及び鋼中のニッケル定量方法
JIS G 1217 鉄及び鋼中のクロム定量方法
JIS G 1218 鉄及び鋼中のモリブデン定量方法
JIS G 1219 鉄及び鋼中の銅定量方法
JIS G 1253 鉄及び鋼の光電測光法による発光分光分析方法
JIS G 1256 鉄及び鋼の蛍光X線分析方法
JIS G 1257 鉄及び鋼の原子吸光分析方法
JIS Z 2343 浸透探傷試験方法及び欠陥指示模様の等級分類
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
鉄鋼部会 鍛鋼品専門委員会 構成表(昭和50年3月1日制定のとき)
氏名
所属
(委員会長)
長谷川 正 義
早稲田大学理工学部
田 中 達 雄
通商産業省機械情報産業局
帆 足 万 里
工業技術院標準部
池 田 義 孝
住友金属工業株式会社東京技術部
今 村 実
日本鋳鍛鋼会
小 野 一 男
日本特殊鋼株式会社
鈴 木 章
株式会社神戸製鋼所高砂工場
須 藤 博 一
株式会社日本製鋼所鉄鋼技術部
早 川 泰 司
川崎製鉄株式会社水島製鉄所
森 定 祝 雄
株式会社日立製作所勝田工場
吉 武 進 也
日本冶金工業株式会社技術本部
小 室 晫 俋
特殊製鋼株式会社鍛鋼工場
有 井 満
東京芝浦電気株式会社電機技術研究所
大 沢 恂
株式会社本田技術研究所
川 田 哲 也
三井造船株式会社玉野造船所
白 石 圭 一
財団法人日本海事協会船体部
冨 田 真 己
三菱重工業株式会社技術管理部
野 村 信 義
社団法人日本舶用工業会業務第1部
宮 崎 義 久
石川島播磨重工業株式会社鋳鍛本部
朝 倉 昭 二
トヨタ自動車工業株式会社品質保証部
吉 枝 正 明
工業技術院標準部
(事務局)
橋 本 繁 晴
工業技術院標準部材料規格課
土 居 修 身
工業技術院標準部材料規格課
(事務局)
穐 山 貞 治
工業技術院標準部材料規格課(昭和63年11月1日改正のとき)
坂 元 耕 三
工業技術院標準部材料規格課(昭和63年11月1日改正のとき)