G 3191:2012
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 寸法の表し方 ··················································································································· 2
4.1 棒鋼の寸法 ··················································································································· 2
4.2 バーインコイルの寸法 ···································································································· 2
5 標準寸法························································································································· 2
5.1 標準径 ························································································································· 2
5.2 標準長さ ······················································································································ 2
6 寸法の許容差 ··················································································································· 2
6.1 径,辺又は対辺距離の許容差及び偏径差············································································· 2
6.2 長さの許容差 ················································································································ 3
7 質量······························································································································· 3
8 質量の許容差 ··················································································································· 3
9 外観······························································································································· 3
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
鉄鋼連盟(JISF)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS G 3191:2010は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
G 3191:2012
熱間圧延棒鋼及びバーインコイルの形状,
寸法,質量及びその許容差
Dimensions, mass and permissible variations of
hot rolled steel bars and bar in coil
1
適用範囲
この規格は,熱間圧延によって製造された棒鋼・バーインコイルの外観及び形状並びに寸法,質量及び
その許容差について規定する。
なお,この規格の適用は,それぞれの製品規格に規定するものとする。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用
規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 8401 数値の丸め方
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
棒鋼
棒状に熱間圧延した鋼で所定の長さに切断した鋼材。断面の形状によって,丸鋼(円形),角鋼(正方形),
及び六角鋼(六角形)がある。
3.2
丸鋼
棒状に圧延した鋼で,断面が円形の棒鋼。
3.3
角鋼
棒状に圧延した鋼で,断面の形状が正方形の棒鋼。断面の角に丸みをつけたものもある。
3.4
六角鋼
棒状に圧延した鋼で,断面が六角形の棒鋼。
3.5
バーインコイル
熱間圧延した棒鋼を長尺のままコイル状に巻いた鋼材。
注記 特殊鋼の場合は線材と呼び,区別することがある。
2
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4
寸法の表し方
4.1
棒鋼の寸法
棒鋼の寸法は,径,辺又は対辺距離をミリメートルで表し,長さをメートルで表す。ただし,受渡当事
者間の協議によって,長さをミリメートルで表してもよい。
なお,角鋼の寸法は,辺で表すが,辺の測定は,対辺距離とする。
4.2
バーインコイルの寸法
バーインコイルの寸法は,径,辺又は対辺距離をミリメートルで表す。
5
標準寸法
5.1
標準径
丸鋼(バーインコイルを含む。)の標準径は,表1による。バーインコイルを除く丸鋼の標準径は,径9
mm以上の範囲とし,バーインコイルの標準径は,径50 mm以下の範囲とする。
表1−丸鋼(バーインコイルを含む。)の標準径
単位 mm
5.5
(14)
28
46
(68)
120
6
16
30
48
70
130
7
(18)
32
50
75
140
8
19
(33)
(52)
80
150
9
20
36
55
85
160
10
22
38
56
90
180
11
24
(39)
60
95
200
12
25
42
64
100
13
(27)
(45)
65
110
括弧以外の標準径の適用が望ましい。
5.2
標準長さ
棒鋼の標準長さは,表2による。バーインコイルの場合は,必要に応じて注文総質量及びコイル単位質
量を指定する。
表2−棒鋼の標準長さ
単位 m
3.5,
4.0,
4.5,
5.0,
5.5,
6.0,
6.5,
7.0,
8.0,
9.0,
10.0
6
寸法の許容差
6.1
径,辺又は対辺距離の許容差及び偏径差
棒鋼及びバーインコイルの径,辺又は対辺距離の許容差及び偏径差は,表3による。ただし,丸鋼の場
合は径,角鋼の場合は辺,六角鋼の場合は対辺距離の許容差に用いる。
表3−棒鋼及びバーインコイルの径,辺又は対辺距離の許容差及び偏径差
単位 mm
径,辺又は対辺距離
許容差
偏径差a)
16未満
16以上 28未満
28以上
±0.4
±0.5
±1.8 %
径,辺又は対辺距離の全許容
差範囲の70 %以下
注a) 偏径差は,同一断面における径,辺又は対辺距離の最大値と最小
値との差で表す。
3
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6.2
長さの許容差
棒鋼の長さの許容差は,表4による。
表4−棒鋼の長さの許容差
長さ
許容差
7 m以下
+40 mm
0
7 mを超えるもの
長さ1 m又はそのは数を増すごとに,上記の+側
許容差に5 mmを加える。
プラス側許容差は,受渡当事者間で協定してもよい。
7
質量
質量は,次による。
a) 棒鋼の質量は,通常,計算質量によるものとし,キログラムで表す。ただし,バーインコイルの質量
は,実測質量による。
b) 棒鋼の質量の計算方法は表5によるが,この場合の寸法は,表示の寸法を用いる。
c) b)によって求めた丸鋼の標準径に対する断面積及び単位質量は,表6による。
8
質量の許容差
棒鋼の質量の許容差を注文者が指定する場合は,表7による。ただし,許容差の算出方法は,計算質量
と実測質量との差を計算質量で除して百分率で表す。
9
外観
外観は,次による。
a) 棒鋼及びバーインコイルには,使用上有害なきずがあってはならない。ただし,バーインコイルは,
一般に検査によってきずを含む部分を除去する機会がないため,若干の正常でない部分を含んでもよ
い。
b) 棒鋼の表面に有害なきずがある場合,製造業者は,チッピング,グラインダがけなどによってきずを
除去してもよい。ただし,この場合の条件は,次による。
1) 棒鋼の手入れあとの寸法(径,辺又は対辺距離)は,表示の寸法の95 %以上でなければならない。
2) 棒鋼の手入れ部分はきれいに仕上げられており,圧延のままの面との境は滑らかでなければならな
い。
4
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表5−棒鋼の質量の計算方法
計算順序
計算方法
結果の桁数a)
基本質量
kg/(mm2・m)
7.85 × 10−3
(断面積1 mm2,長さ1 mの質量)
断面積
mm2
丸鋼
D2 × 0.785 4
ただし,Dは径(mm)
有効数字4桁の数値に丸める。
角鋼
A2
ただし,Aは辺(mm)
六角鋼
B2 × 0.866 0
ただし,Bは対辺距離(mm)
単位質量
kg/m
基本質量[kg/(mm2・m)]×断面積(mm2) 有効数字3桁の数値に丸める。
1本の質量
kg
単位質量(kg/m)×長さ(m)
有効数字3桁の数値に丸める。ただし,
1 000 kgを超えるものはkgの整数値に丸める。
総質量
kg
1本の質量(kg)×同一寸法の総本数
kgの整数値に丸める。
この表に規定していない棒鋼の断面積の計算方法は,注文者との協議による。
注a) 数値の丸め方は,JIS Z 8401の規則Aによる。
表6−丸鋼の断面積及び単位質量
径
mm
断面積
mm2
単位質量
kg/m
径
mm
断面積
mm2
単位質量
kg/m
5.5
23.76
0.186
(45)
1 590
12.5
6
28.27
0.222
46
1 662
13.0
7
38.48
0.302
48
1 810
14.2
8
50.27
0.395
50
1 964
15.4
9
63.62
0.499
(52)
2 124
16.7
10
78.54
0.617
55
2 376
18.7
11
95.03
0.746
56
2 463
19.3
12
113.1
0.888
60
2 827
22.2
13
132.7
1.04
64
3 217
25.3
(14)
153.9
1.21
65
3 318
26.0
16
201.1
1.58
(68)
3 632
28.5
(18)
254.5
2.00
70
3 848
30.2
19
283.5
2.23
75
4 418
34.7
20
314.2
2.47
80
5 027
39.5
22
380.1
2.98
85
5 675
44.5
24
452.4
3.55
90
6 362
49.9
25
490.9
3.85
95
7 088
55.6
(27)
572.6
4.49
100
7 854
61.7
28
615.8
4.83
110
9 503
74.6
30
706.9
5.55
120
11 310
88.8
32
804.2
6.31
130
13 270
104
(33)
855.3
6.71
140
15 390
121
36
1 018
7.99
150
17 670
139
38
1 134
8.90
160
20 110
158
(39)
1 195
9.38
180
25 450
200
42
1 385
10.9
200
31 420
247
括弧以外の標準径の適用が望ましい。
5
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表7−質量の許容差
径,辺又は対辺距離
許容差
摘要
10 mm未満
±7 %
同一寸法のもの一組(1 000 kg以上)
に適用する。ただし,1 000 kgに相当
する本数が10本に満たない場合は一
組10本以上に適用する。
10 mm以上 16 mm未満
±5 %
16 mm以上 28 mm未満
±4 %
28 mm以上
±3.5 %