G 2303 : 1998
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS G 2303 : 1986は改正され,この規格に置き換えられる。
JIS G 2303には,次に示す附属書がある。
附属書(規定) 国際規格によるフェロクロム
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
G 2303 : 1998
フェロクロム
Ferrochromium
序文 今回の改正は,対応する国際規格との整合化を目的として行った。
この規格の附属書は,1981年に第1版として発行されたISO 5448 (Ferrochromium−Specification and
conditions of delivery) を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成したものであり,
この規格の本体の規定に代わり適用することができる。
なお,この附属書で点線の下線を施した“参考”は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,主として鉄鋼の製造に用いる合金成分添加剤であるフェロクロムについて規
定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS G 1301 フェロアロイ分析方法の通則
JIS G 1313 フェロクロム分析方法
JIS G 1351 フェロアロイの蛍光X線分析方法
JIS G 1501 フェロアロイのサンプリング方法通則
JIS G 1601 フェロアロイの成分用試料のサンプリング方法(その1 フェロマンガン,フェロシリコ
ン,フェロクロム,シリコマンガン及びシリコクロム)
JIS G 1641 フェロアロイの粒度用試料のサンプリング方法及び粒度測定方法
3. 種類及び記号 種類及び記号は,表1による。
2
G 2303 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1 種類及び記号
種類
記号
高炭素フェロクロム 0号
FCr H0
1号
FCr H1
2号
FCr H2
3号
FCr H3
4号
FCr H4
5号
FCr H5
中炭素フェロクロム 3号
FCr M3
4号
FCr M4
低炭素フェロクロム 1号
FCr L1
2号
FCr L2
3号
FCr L3
4号
FCr L4
4. ロットの作り方
4.1
ロットの作り方は,区分ロット法,配合ロット法又はタップロット法とする。
4.2
区分ロット法による場合,品位区分に採択する成分はクロム分とし,品位区分の間隔は2%以下とす
る。ただし,高炭素フェロクロム4号,5号は,クロム分3%以下,けい素分2%以下とする。
4.3
ロットの大きさは,表2による。
表2 ロットの大きさ
ロットの作り方 区分ロット法 配合ロット法 タップロット法
ロットの大きさ 1 500トン以下 35トン以下
1タップ分
5. 品質
5.1
化学成分 化学成分は,表3による。ただし,表4のように指定することができる。
表3 化学成分
種類
記号
化学成分 % (m/m)
Cr
C
Si
P
S
高炭素フェロクロム 0号
FCr H0
65-70
8.0 以下
1.5以下 0.04以下 0.08以下
1号
FCr H1
65-70
6.0 以下
1.5以下 0.04以下 0.08以下
2号
FCr H2
60-65
6.0 以下
2.0以下 0.04以下 0.08以下
3号
FCr H3
60-65
8.0 以下
2.0以下 0.04以下 0.06以下
4号
FCr H4
60-65
9.0 以下
8.0以下 0.04以下 0.06以下
5号
FCr H5
55-60
8.0 以下
8.0以下 0.04以下 0.05以下
中炭素フェロクロム 3号
FCr M3
60-65
4.0 以下
3.5以下 0.04以下 0.05以下
4号
FCr M4
55-60
4.0 以下
3.5以下 0.04以下 0.05以下
低炭素フェロクロム 1号
FCr L1
65-70
0.10以下 1.0以下 0.04以下 0.03以下
2号
FCr L2
60-65
0.03以下 1.0以下 0.04以下 0.03以下
3号
FCr L3
60-65
0.06以下 1.0以下 0.04以下 0.03以下
4号
FCr L4
60-65
0.10以下 1.0以下 0.04以下 0.03以下
3
G 2303 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4 指定化学成分
種類
化学成分 % (m/m)
C
Si
P
高炭素フェロクロム全種類
−
−
0.03以下
中炭素フェロクロム全種類
−
−
低炭素フェロクロム
1号
−
−
2号 0.02以下 0.5以下
0.01以下
3号
−
4号 0.08以下
5.2
粒度 粒度は,表5による。
表5 粒度
種類
記号
粒度 mm
一般サイズ
g
10〜200
細サイズ
f
1〜 15
小サイズ
s
5〜 50
中サイズ
m
10〜100
大サイズ
l
10〜300
6. 試験
6.1
サンプリング 1ロットの平均品位を決定するためのサンプリング方法及び試料調製方法は,次によ
る。
JIS G 1501,JIS G 1601
6.2
分析方法 分析方法は,次による。
JIS G 1301,JIS G 1313,JIS G 1351
6.3
粒度試験 粒度試験は,次による。
JIS G 1641
7. 検査 分析試験及び粒度試験の成績は,5.の規定に適合しなければならない。適合しない場合は,そ
の試料が代表するロットを不合格とする。
8. 表示 製品には,ばら積みの場合はその全量分をロット別に送り状に,容器詰めの場合は容器ごとに,
次の事項を表示しなければならない。
a) 種類又はその記号
b) 指定された場合は,化学成分とその含有率
c) 粒度又はその記号
d) ロット番号
e) 製造業者名又はその略号
4
G 2303 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書(規定) 国際規格によるフェロクロム
参考 原国際規格の表題は“フェロクロム−仕様及び受渡条件”であるが,この附属書の表題は,国
際整合化した規格であることを明確にするため“国際規格によるフェロクロム”とした。
1. 適用範囲
この附属書は,主として鉄鋼の製造及び鋳物用に供給されるフェロクロムの要求事項及び受渡条件につ
いて規定する。
2. 引用規格
ISO 565 : 1990 Test sieves−Metal wire cloth, perforated metal plate and electroformed sheet−Nominal
sizes of openings
ISO 3713 : 1987 Ferroalloys−Sampling and preparation of samples−General rules
ISO 4551 : 1987 Ferroalloys−Sampling and sieve analysis
ISO 4552-1 : 1987 Ferroalloys−Sampling and sample preparation for chemical analysis−Part 1:
Ferro-chromium, ferrosilicochromium, ferrosilicon, ferrosilicomanganese, ferromanganese
参考1. 原国際規格の発行後,ISO 3713,ISO 4551及びISO 4552-1が発行されているので,ここに記
載して関連箇所で引用した。
2. 原国際規格の発行後,フェロクロムのクロム定量方法としてISO 4140 : 1979 (Ferrochromium
and ferrosilicochromium−Determination of chromium content−Potentiometric method) が発行さ
れているが,危険性のある試薬を使用しているため引用規格から削除した。
3. 定義
3.1
フェロクロム (Ferrochromium) 最小クロム含有率45.0質量%,最大クロム含有率95.0質量%の,
クロム鉱石又はそれの精鉱の還元によって得られる鉄とクロムの合金。
4. 発注用情報
フェロクロムの注文書は,次の情報を含まなければならない。
a) 数量
b) コンサインメントの作り方
c) 附属書表1に対応した基準クロム含有率範囲
d) 附属書表2〜9に示す種類に対応した化学成分
e) 附属書表10に示す等級に対応した粒度
f)
その他分析報告,包装などに必要な要求事項
5. 要求事項
5.1
コンサインメントの作り方
フェロクロムは,次のいずれかの方法によって構成したコンサインメントの形で受渡しを行う。
5
G 2303 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5.1.1
タップロット法
タップロット法によって構成したコンサインメントは,1タップ(又は連続タップの一部分)のフェロ
クロムからなる。
5.1.2
区分ロット法
区分ロット法によって構成したコンサインメントは,一つの種類のフェロクロムの複数のタップ(又は
複数の連続タップの一部分)からなる。
コンサインメントを構成するタップ(又は連続タップの一部分)のクロム含有率は,互いに絶対値で4%
を超える差があってはならない。
5.1.3
配合ロット法
配合ロット法によって構成したコンサインメントは,Xmm1)未満の粒度に粉砕され,よく混合された一
つの種類のフェロクロムの複数のタップ(又は複数の連続タップの一部分)からなる。
コンサインメントを構成するタップ(又は連続タップの一部分)の主成分含有率は,互いに絶対値で10%
を超える差があってはならない。
注1)
さらに,調査を行ったうえで確定する。
5.2
化学成分
5.2.1
基準クロム含有率範囲は,附属書表1による。これらの種類は,3.で規定したフェロクロムのクロ
ム含有率45.0〜95.0質量%の全範囲を包含する。このクロム含有率範囲には附属書表2〜9に示す種類の品
質が対応し,それぞれに固有な種類で表される。
附属書表1 基準クロム含有率範囲
クロム含有率範囲 %
(m/m)
種類*
45.0〜55.0
FeCr50…
55.0〜65.0
FeCr60…
65.0〜75.0
FeCr70…
75.0〜85.0
FeCr80…
85.0〜95.0
FeCr90…
注*
この種類は,附属書表2〜9に表さ
れた炭素含有率を示す記号及びそ
の他の記号を付けることによって
完成される。
5.2.2
フェロクロムの化学成分は,附属書表2〜9による。示される範囲は,附属書表10に示す等級1〜
7の粒度に適用される。
5.2.3
附属書表2〜9に示す化学成分は,主成分及び通常の不純物だけを示すものである。購入者が主成
分含有率に対してより狭い範囲を,及び/又は規定された成分に対して異なる範囲を,及び/又は規定さ
れていない成分に対して範囲を要求する場合は,供給者と購入者の間で合意しなければならない。
5.2.4
附属書表2〜9に示す化学成分は,フェロクロムのサンプリング方法及び分析方法の精度に基づく
ものである(6.参照)。
5.3
粒度
5.3.1
フェロクロムは,塊又は粉砕整粒品として供給される。粒度及び許容差は,附属書表10による。
ふるい下の値は,購入者への引渡地点2)における値が有効である。
規定された粒度は,ふるい目の形状が正方形の鋼板製ふるいによって測定されたものである(ISO 565
参照)。
6
G 2303 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
注2)
引渡地点とは,コンサインメントに対する責任が供給者から購入者に移る地点である。供給者
も購入者も輸送に責任を負わない場合は,責任が有効になる地点について合意しなければなら
ない。
5.3.2
フェロクロムは,最大粒度50mmの小粒品の形状でも供給される。小粒品の粒度は,供給者と購入
者の間で合意しなければならない。
5.3.3
購入者が,附属書表10に示す以外の粒度及び/又は許容差を要求する場合は,供給者と購入者の
間で合意しなければならない。
5.4
異物混入
製品には,可能な限り異物混入はないようにする。
6. 試験
6.1
化学分析用及び粒度測定用試料のサンプリング
6.1.1
化学分析用及び粒度測定用試料のサンプリングは,JIS G 1501,JIS G 1601及びJIS G 1641に規定
された方法によって行うのが望ましいが,同等の精度をもつその他のサンプリング方法を用いてもよい。
6.1.2
サンプリングは,別途合意しない限りは,通常は供給者側の置場で行う。どこでサンプリングが行
われる場合も,供給者及び購入者の両方の代表者が立ち会うことができる。
6.1.3
要求がある場合は,供給者と購入者の相互合意によって選任した仲裁人による仲裁サンプリングを
行う。サンプリングは,JIS G 1501,JIS G 1601及びJIS G 1641に規定された方法によって行うが,供給
者,購入者,仲裁人の間の合意があれば,同等の精度をもつその他のサンプリング方法を用いてもよい。
仲裁によって得た試料は,両当事者が受け入れなければならない。
6.2
分析
6.2.1
フェロクロムの化学分析は,JIS G 1313に規定された方法によって行うことが望ましいが,同等な
精確さをもつその他の化学分析方法を用いてもよい。
6.2.2
フェロクロムには,供給者が作成するクロム含有率を記載した分析証明書を添付しなければならな
い。合意のある場合は,附属書表2〜9に規定された成分含有率及び追加合意された成分含有率を記載する。
購入者の要求があれば,コンサインメントの代表試料を添付する。
6.2.3
論争が生じた場合は,次の二つの手順のいずれかを用いることができる。
6.2.3.1
相互分析
同一の試料について,望ましくはJIS G 1313に規定された方法によって,化学分析を行う。同等な精確
さをもつその他の化学分析方法を用いてもよいが,供給者と購入者の間で合意しなければならない。
二つの分析値の差がX%3)以内の場合は,平均値を適用する。差がX%を超え,別途合意に達しないとき
は,供給者と購入者の相互合意によって選任された仲裁人による審判分析を行う。
注3) Xの値は将来に規定する。その間は,購入者と供給者の間で値について合意することが望まし
い。
6.2.3.2
審判分析
審判分析は,JIS G 1313に規定された方法によって行うことが望ましい。同等な精確さをもつその他の
化学分析方法を用いてもよいが,この場合は,供給者,購入者,仲裁人の間で合意しなければならない。
審判分析値が,二つの論争値の内側であれば,又は外側であってもいずれかの値からY%4)以内であれば,
これを確定値とする。
注4)
総合精度としてのこの値は,βSDMとして将来に規定される。
7
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
参考 フェロクロムの総合精度βSDMは,JIS G 1601に規定されている。
7. 出荷及び保管
フェロクロムは,国際的な規制5)に従って,包装,保管及び輸送を行う。
注5) 該当する国際的な規制の例
a) RID:鉄道による危険物の輸送に関する国際規格,附属書C
b) IMCO:国際海事危険物コード
c) ADR:路上危険となり得る商品の国際輸送に関する欧州協定
附属書表2 高炭素フェロクロム
種類6)
化学成分 % (m/m)
Cr7)
C
Si
P
S
を超え
以下
以下
以下
FeCr…C50
45.0〜75.0
の範囲内で,
附属書表1に
示す基準ク
ロム含有率
範囲から,必
要とするも
のを選び,指
定する。
4.0以上
6.0以下
−
1.5
0.050
0.10
FeCr…C50LS
0.05
FeCr…C50Si2
1.5
3.0
0.10
FeCr…C50Si2LS
0.05
FeCr…C50Si4
3.0
5.0
0.10
FeCr…C50Si4LS
0.05
FeCr…C50Si7
5.0
10.0
0.05
FeCr…C70
6.0を超え
8.0以下
−
1.5
0.050
0.10
FeCr…C70LS
0.05
FeCr…C70Si2
1.5
3.0
0.10
FeCr…C70Si2LS
0.05
FeCr…C70Si4
3.0
5.0
0.10
FeCr…C70Si4LS
0.05
FeCr…C70Si6
5.0
8.0
0.05
FeCr…C90
8.0を超え
10.0以下
−
1.5
0.050
0.10
FeCr…C90LS
0.05
FeCr…C90Si2
1.5
3.0
0.10
FeCr…C90Si2LS
0.05
FeCr…C90Si4
3.0
5.0
0.10
FeCr…C90Si4LS
0.05
注6) この種類は,附属書表1から選んだ必要とする基準クロム含有率範囲によ
って,完成される。
例 FeCr…C70Si2
a) 必要とする基準クロム含有率範囲が45.0〜55.0%の場合,種類は
FeCr50C70Si2とする。
b) 必要とする基準クロム含有率範囲が65.0〜75.0%の場合,種類は
FeCr70C70Si2とする。
注7)
ロット内の,クロム含有率の平均値からのばらつきについては,5.を参
照する。
8
G 2303 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書表3 低りん高炭素フェロクロム
種類8)
化学成分 % (m/m)
Cr7)
C
Si
P
S
を超え
以下
以下
以下
FeCr…C50LP
45.0〜75.0の範囲
内で,附属書表1
に示す基準クロ
ム含有率範囲か
ら,必要とするも
のを選び,指定す
る。
4.0以上
6.0以下
−
1.5
0.030
0.10
FeCr…C50LSLP
0.05
FeCr…C50Si2LP
1.5
3.0
0.10
FeCr…C50Si2LSLP
0.05
FeCr…C50Si4LP
3.0
5.0
0.10
FeCr…C50Si4LSLP
0.05
FeCr…C50Si7LP
5.0
10.0
0.05
FeCr…C70LP
6.0を超え
8.0以下
−
1.5
0.030
0.10
FeCr…C70LSLP
0.05
FeCr…C70Si2LP
1.5
3.0
0.10
FeCr…C70Si2LSLP
0.05
FeCr…C70Si4LP
3.0
5.0
0.10
FeCr…C70Si4LSLP
0.05
FeCr…C70Si6LP
5.0
8.0
0.05
FeCr…C90LP
8.0を超え
10.0以下
−
1.5
0.030
0.10
FeCr…C90LSLP
0.05
FeCr…C90Si2LP
1.5
3.0
0.10
FeCr…C90Si2LSLP
0.05
FeCr…C90Si4LP
3.0
5.0
0.10
FeCr…C90Si4LSLP
0.05
注8)
この種類は,附属書表1から選んだ必要とする基準クロム含有率範囲によって,完
成される。
例 FeCr…C70Si2LP
a) 必要とする基準クロム含有率範囲が45.0〜55.0%の場合,種類はFeCr50C70Si2LP
とする。
b) 必要とする基準クロム含有率範囲が65.0〜75.0%の場合,種類はFeCr70C70Si2LP
とする。
附属書表4 中炭素フェロクロム
種類9)
化学成分 % (m/m)
Cr7)
C
Si
P
S
を超え
以下
以下
以下
以下
FeCr…C10
45.0〜75.0の範囲内で附属書表1
に示す基準クロム含有率範囲から,
必要とするものを選び,指定する。
0.5
1.0
1.5
0.050
0.050
FeCr…C20
1.0
2.0
FeCr…C40
2.0
4.0
注9)
この種類は,附属書表1から選んだ必要とする基準クロム含有率範囲によっ
て,完成される。
例 FeCr…C20
a) 必要とする基準クロム含有率範囲が45.0〜55.0%の場合,種類はFeCr50C20
とする。
b) 必要とする基準クロム含有率範囲が65.0〜75.0%の場合,種類はFeCr70C20
とする。
9
G 2303 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書表5 低りん中炭素フェロクロム
種類10)
化学成分 % (m/m)
Cr7)
C
Si
P
S
を超え
以下
以下
以下
以下
FeCr…C10LP
45.0〜75.0の範囲内で附属書表1
に示す基準クロム含有率範囲か
ら,必要とするものを選び,指定
する。
0.5
1.0
1.5
0.030
0.050
FeCr…C20LP
1.0
2.0
FeCr…C40LP
2.0
4.0
注10) この種類は,附属書表1から選んだ必要とする基準クロム含有率範囲によっ
て,完成される。
例 FeCr…C20LP
a) 必要とする基準クロム含有率範囲が45.0〜55.0%の場合,種類は
FeCr50C20LPとする。
b) 必要とする基準クロム含有率範囲が65.0〜75.0%の場合,種類は
FeCr70C20LPとする。
附属書表6 低炭素フェロクロム
種類11)
化学成分 % (m/m)
Cr7)
C
Si
P
S
N
を超え 以下
以下
以下
以下
以下
FeCr…C01
45.0〜75.0の範囲内で,附属
書表1に示す基準クロム含有
率範囲から,必要とするもの
を選び,指定する。
−
0.015
1.5
0.050 0.030
0.15
FeCr…C03
0.015 0.030
FeCr…C05
0.030 0.050
FeCr…C1
0.050 0.10
FeCr…C2
0.10
0.25
FeCr…C5
0.25
0.50
注11) この種類は,附属書表1から選んだ必要とする基準クロム含有率範囲によっ
て,完成される。
例 FeCr…C1
a) 必要とする基準クロム含有率範囲が45.0〜55.0%の場合,種類はFeCr50C1
とする。
b) 必要とする基準クロム含有率範囲が65.0〜75.0%の場合,種類はFeCr70C1
とする。
附属書表7 低りん低炭素フェロクロム
種類12)
化学成分 % (m/m)
Cr7)
C
Si
P
S
N
を超え 以下
以下
以下
以下
以下
FeCr…C01LP
45.0〜75.0の範囲
内で,附属書表1
に示す基準クロム
含有率範囲から,必
要とするものを選
び,指定する。
−
0.015
1.5
0.030 0.030
0.15
FeCr…C03LP
0.015 0.030
FeCr…C05LP
0.030 0.050
FeCr…C1LP
0.050 0.10
FeCr…C2LP
0.10
0.25
FeCr…C5LP
0.25
0.50
注12) この種類は,附属書表1から選んだ必要とする基準クロム含有率範
囲によって,完成される。
例 FeCr…C1LP
a) 必要とする基準クロム含有率範囲が45.0〜55.0%の場合,種類は
FeCr50C1LPとする。
b) 必要とする基準クロム含有率範囲が65.0〜75.0%の場合,種類は
FeCr70C1LPとする。
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G 2303 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書表8 高クロム低炭素フェロクロム
種類13)
化学成分 % (m/m)
Cr7)
C
Si
P
S
Ni
Co
N
以下 以下 以下 以下 以下 以下
FeCr…C01
75.0〜95.0の範囲内で,
附属書表1に示す基準
クロム含有率範囲から,
必要とするものを選び,
指定する。
0.015以下
1.5
0.020 0.030 0.15
0.02
0.20
FeCr…C03
0.015を超え
0.030以下
FeCr…C05
0.030を超え
0.050以下
注13) この種類は,附属書表1から選んだ必要とする基準クロム含有率範囲によっ
て,完成される。
例 FeCr…C03
必要とする基準クロム含有率範囲が75.0〜85.0%の場合は,種類はFeCr80C03
とする。
附属書表9 窒素含有低炭素フェロクロム
種類14)
化学成分 % (m/m)
Cr7)
C
Si
P
S
N
以下
以下
以下 を超え 以下
溶解品FeCr…C1N3
45.0〜75.0の範囲内で附属書表1
に示す基準クロム含有率範囲か
ら,必要とするものを選び,指定
する。
0.10
1.5
以下
0.030 0.025
2.0
4.0
焼結品FeCr…C1N7
4.0
10.0
焼結品FeCr…C1N7Si
1.5
以上
注14) この種類は,附属書表1から選んだ必要とする基準クロム含有率範囲によって,完成
される。
例 FeCr…C1N3
a) 必要とする基準クロム含有率範囲が45.0〜55.0%の場合,種類はFeCr50C1N3とす
る。
b) 必要とする基準クロム含有率範囲が65.0〜75.0%の場合,種類はFeCr70C1N3とす
る。
附属書表10 粒度
等級
粒度
ふるい下 % (m/m) 以下
ふるい上
mm
全体
3.15mm以下
% (m/m)
1
100〜315
20
515)
10以上
2
25〜200
15
715)
2又は3方向につい
て,規定された粒度の
最大値の1.15倍を超
える粒子があっては
ならない。
3
10〜100
15
715)
4
3.15〜150
7
5
3.15〜 50
7
6
3.15〜 25
7
7
3.15以下
−
注15) 別途指定しない限り,これらの値は参考値である。
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G 2303 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS G 2303 フェロクロム 改正原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(主査)
佐 伯 毅
日本電工株式会社
(委員)
鎌 田 遼
日本電工株式会社
藤 田 卓 三
粟村金属工業株式会社
高 木 宣 勝
昭和電工株式会社
高 橋 昌 春
日本重化学工業株式会社
川 口 外 秋
日本鋼管株式会社
吉 田 文 夫
中央電気工業株式会社
藤 原 義 隆
水島合金鉄株式会社
山 室 昌 久
大平洋金属株式会社
林 明 夫
通商産業省基礎産業局
大 嶋 清 治
通商産業省工業技術院
橋 本 繁 晴
財団法人日本規格協会
(関係者)
増 田 正 純
通商産業省工業技術院
(事務局)
奥 山 満 之
日本フェロアロイ協会
今 野 尚 雄
前日本フェロアロイ協会