サイトトップへこのカテゴリの一覧へ

background image

 
 

1

A

 1

1

0

1

 : 

1

9

9

8

 

解説表1 JIS G 1218 附属書3のチオシアン酸塩抽出吸光光度法とISO 4941との比較 

JIS番号 JIS G 1218 : 1999 鉄及び鋼−モリブデン定量方法 附属 

書3(規定) チオシアン酸塩抽出吸光
光度法 

ISO 4941 : 1994 Steel and iron−Determination of molybdenum content−Thiocyanate 

spectriphotometric method 
チオシアン酸塩抽出吸光光度法 

対比項目 

 
規定項目 

(I) JISの規定内容 

(II) 国際規格

番号 

(III) 国際規格の規定内容 

(IV) JISと国際規格との相違点 

(V) JISと国際規格と

の整合が困難な理
由及び今後の対策 

(1) 適用範囲 

○ 定量範囲:0.001% (m/m) 以上

0.020% (m/m) 以下 

ISO 4941 

○ 定量範囲:0.005% (m/m) 

〜0.125% (m/m) 

ADP 

JIS附属書3では微量域での定量

が可能で,存続する必要あり。
高濃度に適用可能なISO 4941を

附属書4として取り込み,整合

化させる。 

低濃度域での分析精度を

再確認し,JISとISOを合

わせる。 

(2) 測定原理 

○ 過塩素酸で分解後,チオシアン

酸ナトリウムを加え塩化すず 
(II) で還元,生成するチオシア
ンモリブデン錯体を酢酸ブチ
ルで抽出し,吸光度で測定す
る。Wの影響に対する対策の規
定あり。 

○ リン酸共存の過塩素酸で分

解,チオシアン酸ナトリウ
ムを加え,塩化すず (II) で
還元,生成するチオシアン
モリブデン錯体を酢酸ブチ
ルで抽出し,吸光度を測定
する。 

ADP 

Wの影響対策の規定で附属書3
とISOで相違。 
ISOを附属書として取り込み整
合化。 

現行JISのW影響対策
をISOに提案してい
く。 

(3) 試薬 

○ 塩酸ほか,11種類規定。 

○ 塩酸ほか14種類規定 

ADP 

共存元素の影響対策法が附属書

3とISOで相違。ISOを附属書と

して取り込み整合化。 

(4) 装置 

○ JIS G 1201通則に規定。 

○ 分液漏斗,分光光度法,吸

収セル。 

ADP 

JISはJIS G 1201に規定。 

技術的な差異はない。 

(5) 試料 

○ サンプリングはJIS G 1201 

分析用試料:25g 

○ サンプリングはISO 377-2

で規定。 
分析用試料:1.0g 

ADP 

内容は同等。 

ISOを附属書に取りこむ。 

(6) 操作 

○ タングステン含有量による補

正操作手順の記載あり。 

○ タングステン含有時の対策

として吸光度の短時間測定
を規定 

ADP 

共存元素対策の操作が異なる。

ISOを附属書に取り込み整合化。 

JISの方法をISOに提案

していく。 

備考1. 対比項目(I)及び(III)の小欄で,“○”は該当する項目を規定している場合を示す。 

2. 対比項目(IV)の小欄の記号の意味は,次による。 

“ADP”(ADOPTIONの略):JISは,国際規格と対応する部分を国際規格そのまま変更なしで採用している。ただし,採用した部分において,JISとして必

要な規定内容を追加し,又は適用範囲,規定項目及び/又は規定内容の一部を不採用としている。