G 0204 : 2000
(1)
まえがき
この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項に基づき,社団法人日本鉄鋼連盟
(JISF) /財団法人日本規格協会 (JSA) から工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出が
あり,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日本工業規格である。
JIS G 0204 には,次に示す附属書がある。
附属書 1(参考) 鋼製品の分類体系及び規定用語(その 1),(その 2)
附属書 2(参考) ISO 関連規格
日本工業規格
JIS
G
0204
: 2000
鉄鋼用語(鋼製品の分類及び定義)
Steel products−Definitions and classification
序文 この規格は,1987 年に第 1 版として発行された ISO 6929,Steel products−Definitions and classification
を参考に作成した日本工業規格であるが,規定内容については,国内の事情及び他の関連 JIS の関係を考
慮し必要な追加・修正を加えた。
この規格には,規格内容をより理解しやすいように
附属書 1(参考)鋼製品の分類体系及び規定用語,及
び
附属書 2(参考)ISO 関連規格を付した。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲
1.1
この規格は,鋼製品を次の項目によって分類及び定義する。
a) 製造段階
b) 形状及び寸法(
1
)
c) 外観
製品は,一般にその最終用途又は製造プロセスとは無関係に分類されるが,ときにはこれらの基準に言
及する必要がある。
注(
1
) この規格に示す寸法は,すべて呼称寸法である。
備考1. この規格を作成するに当たり参考とした国際規格を次に示す。
ISO 6929 : 1987 Steel products−Definitions and classification
2. 附属書 1(参考) に鉄鋼業の製品及びその他の鋼製品の分類体系を示す。
3. 附属書 2(参考) に ISO の関連規格を示す。
参考 この規格の用語の後に括弧で示した英語は参考である。
1.2
第 1 章では,鉄鋼業の製品(
2
)を定義,分類する。
注(
2
) “鉄鋼業の製品”という用語は,厳密な意味では,まだすべての国で日常的に使われてはいな
い。これを使う場合には,これまでのやり方を全く変更することなく,特に統計の分野で整合
性をとることが望ましい。
1.3
第 2 章では,その他の鋼製品を次のように分類及び定義する。
a) 粉末冶金製品
b) 鋳物
c) 鍛造仕上げ及び型打鍛造仕上げ製品
d) みがき棒鋼
e) 冷間成形品
f) 溶接形鋼
2
G 0204 : 2000
g) 線
h) 管,中空形鋼及び中空棒鋼
2. 引用規格 ISO 6929 の引用規格について,この規格では,参考として,附属書 2(参考)に付してあ
る。
第 1 章 鉄鋼業の製品
3. 全般の分類 この規格の第 1 章に含まれる製品の範囲は,製造段階に応じて次のように分類される。
a) 粗鋼(4.参照) (Crude products)
b) 鋼片(5.参照) (Semi-finished products)
c) 圧延仕上げ製品及び処理加工製品(6.参照),並びに鍛造で伸ばしたままの仕上げ製品(7.参照) (Rolled
finished products and end products and finished products forged in lengths)
4. 粗鋼 (Crude products) 液体(4.1 参照)又は鋼塊の形の固体(4.2 参照)か,いずれかの状態の製品
(
3
)
注(
3
) 生産統計では“粗鋼”の定義の中に鋼塊用鋳型への注入によって得られる固体の製品及び鋳物
のための溶鋼だけでなく,連続鋳造によって得られる固体の製品も含まれているが,連続鋳造
品は,他方では鋼片とみなされている[4.2の
注(
6
)参照]。
4.1
溶鋼 (Liquid steel) 鋳造できる状態にあり,原料を直接溶解して得られる液体状態の鋼。その区別
は次による。
4.1.1
鋼塊用鋳型へ注入するか,連続鋳造するための溶鋼
4.1.2
鋳物のための溶鋼
4.2
鋼塊(
4
) (lngots) 鋼片又は仕上げ製品への後続の加工(
5
)を行うのに適した形の鋳型へ溶鋼を鋳込む
ことによって得られる製品で,通常は,熱間圧延又は鋳造によって加工する(
6
)。
注(
4
) 継目無管製造のための鋼塊は,粗鋼に分類される。
(
5
) 真空アーク又はエレクトロスラグ法で再溶解された鋼塊の場合には,製品は,適切な形の鋳型
の中であらかじめ鋳造,鍛造又は圧延した鋼電極を溶解することによって得られる。
(
6
) 連続鋳造で得られる製品の組織は,鋼塊のそれと類似しているが,この規格及び出荷統計では
その形状及び寸法から鋼片とみなされている。一方,生産統計では粗鋼とみなされている。
形状は,一般にピラミッド又はすい(錐)体に似ている。側表面を波形にし,角は,いくぶん丸味をも
たせてもよい。後続の加工上の必要性から,
“鋼塊”という分類を変更することなく,
a) 表面欠陥を除去するために,例えば,工具又はトーチによって全面的若しくは部分的に手入れしても
よい。
b) 頭部又は底部を切り捨てて短くしたり,形状を変えるための加工を容易にするために幾つかに切断し
てもよい。
c) 又は両方の作業を行ってもよい。
断面形状の点からは,鋼塊は,鋼塊(4.2.1 参照)及びスラブ鋼塊(4.2.2 参照)に分類される。
4.2.1
鋼塊の断面は,正方形,長方形(幅は,厚さの 2 倍未満)
,多角形,円形,だ円形又は圧延される
ものの形に適した形状にしてよい。
3
G 0204 : 2000
4.2.2
スラブ鋼塊は,長方形の断面をしており,幅は,厚さの 2 倍以上である。
5. 鋼片 (Semi- finished products) 鋼塊の圧延又は鍛造によるか,若しくは連続鋳造によって得られる
製品で,一般には,圧延又は鍛造によって仕上げ製品に加工することを意図したもの。断面は,種々の形
状(5.1∼5.4 参照)にすることができるが,断面寸法は,長さ方向に一定であり,仕上げ製品の寸法許容
差よりも広い許容差をもち,角は,いくぶん丸味をもっている。
側面は,圧延又は鍛造のマークが残って,ときにはわずかに出っ張るかへこんでおり,また,例えば,
工具,トーチ又はグラインダーで部分的又は全面的に手入れされていてもよい。
5.1∼5.5 で定義される鋼片は,その形状,断面寸法及び用途によって分類される(
7
)(附属書 1 図 1 参照)。
注(
7
) ある種の鋼片(ブルーム,ビレット及びスラブ)に用いられる呼び方は,これらの鋼片を圧延
する圧延機の種類が圧延される鋼片の断面に本質的に依存していた時代にさかのぼる。今日で
はブルームはいわゆるビレット圧延機で,鋼塊は,いわゆるスラブ圧延機で圧延できるが,そ
の逆も可能である。
5.1
正方形断面の鋼片(
8
) (Semi-finished products of square cross section) (5.5 で定義される鋼片は,除
く。
)断面寸法によって鋼片は,伝統的に次のように分類されている。
注(
8
) これらの定義は,まだすべての国では適用されていない。しかし,特に統計の目的には可能な
限り適用することを推奨する。
5.1.1
角ブルーム (Square blooms) 通常,1 辺が 200mm を超える製品。
参考 ISO の定義では,1 辺が 120mm を超える製品。
5.1.2
角ビレット (Square billets) 通常,1 辺が一般に 50mm 以上で 200mm 以下の製品。
備考1. 角ビレットの寸法は,高速度鋼など,ある種の高合金鋼では上の値未満にできる。
参考 ISO の定義では,1 辺が一般に 50mm 以上で 120mm 以下の製品。
5.2
長方形断面の鋼片 (Semi-finished products of rectangular cross-section) (5.3 及び 5.5 で定義される
鋼片は,除く。
)断面寸法によって鋼片は,伝統的に次のように分類されている。
5.2.1
長方形ブルーム (Rectangular blooms) 通常,40 000mm
2
を超える断面積をもち,幅の厚さに対す
る比率が 1 を超え 2 未満の製品。
参考 ISO の定義では,断面積 14 400mm
2
を超えとしている。
5.2.2
長方形ビレット (Rectangular billets) 通常,断面積が 2 500mm
2
以上,40 000mm
2
以下で,幅の厚
さに対する比率が 1 を超え 2 未満の製品。
参考 ISO の定義では,断面積が 2 500mm
2
以上,14 400mm
2
以下としている。
5.3
板状鋼片 (Flat semi-finished products)
5.3.1
スラブ (Slabs) 厚さが 50mm 以上で,幅の厚さに対する比率が 2 以上の板状鋼片。幅の厚さに対
する比率が 4 を超えるスラブは,
“広幅スラブ”と呼ばれる。鋼板及び鋼帯の圧延素材として使用される。
5.3.2
シートバー (Sheet bars) 断面が長方形で,通常厚さが 50mm 以下で,幅 250mm 程度の短冊状の
鋼片。プルオーバ圧延機によって製造する鋼板の素材として使用される。
参考 ISO の定義では,幅が 150mm 以上で厚さが 6mm を超え 50mm 未満の板状鋼片としている。
5.4
形鋼用ブランク (Blanks for sections, beam blank) 特に大形の形鋼,シートパイルなどの製造を意
図した鋼片。このためにあらかじめ成形されており,鋼片の断面積は,一般に 2 500mm
2
を超える。粗形
鋼片 (shaped blooms) とも呼ぶ。
(しかし,ほとんどの場合,正方形又は長方形断面の鋼片を圧延すること
によって直接得ている。
)
4
G 0204 : 2000
5.5
継目無管用鋼片 (Semi-finished products for seamless tubes) 鋼片の断面は,円形,正方形,長方形
又は多角形でよい。
6. 圧延仕上げ製品 (Rolled finished products) 及び処理加工製品 (End products) (
9
)
注(
9
) 6.で定義する圧延仕上げ製品(6.2参照)及び最終製品(6.3参照)の製品分類は,生産及び出荷
統計に対応する分類から導き出されたものであるが,生産及び出荷統計の分類と異なる場合も
ある。
6.1
全般
6.1.1
圧延仕上げ製品及び処理加工製品 一般に圧延によって製造されてきた製品で,通常は製鉄所で更
に熱間加工されることがないもの。
総称して圧延鋼材 (rolled steels) と言い,圧延機によって棒鋼,線材,形鋼,鋼板,鋼帯,平鋼などの形
状に成形加工した鋼材である。
断面は,全長にわたって同一形状である。断面は,正常な寸法範囲,形状及び寸法の許容差を決める規
格によって通常定義される。表面は,一般に平滑であるが,例えば,鉄筋用棒鋼又は床用鋼板は,規則的
な山やくぼみがあってもよい。
6.1.2
形状及び寸法によって,次のように区別される。
a) 条鋼製品(Long products,6.2.1 参照。大形形鋼,棒鋼及び中形形鋼並びに小型形鋼などの熱間圧延し
た長い製品)
b) 線材(Rod 又は wire rod,6.2.2 参照。熱間圧延仕上げ製品で熱間で不規則な形状のコイルに巻かれた
もの)
c) 板製品[Flat products,6.2.6 及び 6.3 参照。平鋼,薄板,厚板,鋼帯,表面処理鋼板,電磁鋼板,原版
(Black plate) など。熱間圧延と冷間圧延鋼材を含む]
6.1.3
製造の段階によって,次のように区別される。
a) 熱間圧延仕上げ製品 (Hot-rolled finished products) 及び最終製品 (End products) 一般に鋼片,又はご
くまれに鋼塊の熱間圧延によって得られる製品(
10
)。熱間圧延は通常,約 800℃以上(通常,Ar
3
変態
点以上)の高温で圧延される。
注(
10
) 押し出しで得られる処理加工製品は,統計上熱間圧延仕上げ製品に分類される。一方,鋼製タ
イヤ及び類似製品は,鍛造製品に分類される。
b) 冷間圧延仕上げ製品 (Cold-rolled finished products) 及び最終製品 (End products) 一般に熱間圧延仕
上げ製品の冷間圧延によって得られる。
6.1.4
表面状況によって,次のように区別される。
a) 表面処理を行っていない製品 (Products which have not undergone any surface treatment),ただし,取扱中
又は保管中の,腐食又は機械的損傷の対策として,若しくは使用を容易にする目的で,簡単な保護被
膜を付けた製品は,表面処理を施した製品に該当しない。
簡単な保護被膜は,例えば,次のいずれかの方法によって付けてよい。
1) 不働態化(Passivation,クロム酸又はりん酸による。) 製品は,電気化学的に又は化学的にクロメ
ート又はりん酸の層で被覆される。クロメート処理又はりん酸処理[6.3.1b)3)参照]による表面処
理と違って,付着層は,光学的方法では検知できないほど薄い。
参考 ISO では,片面当たり 7∼10mg/m
2
と規定。
2) 有機被覆 (Organic coating) の適用 被膜自身は,腐食に対する保護にはならないが,後続のほか
5
G 0204 : 2000
の下地被覆又は被覆を適用するための表面事前処理として,防食機構の一部分となって役立つ。
3) 保護膜 (Adhesive coating) の適用 例えば,粘着被覆,粘着紙,ラッカー
4) グリース,油,タール,アスファルト,石灰又は溶解する物質の被膜の適用
b) 表面処理された製品 (Products which have been surface treated) (6.3.1 参照)
6.2
圧延仕上げ製品 (Rolled finished products)
6.2.1
熱間圧延した条鋼製品 (Hot-rolled long products) 6.1.1,6.1.3a)及び 6.1.4 で定義された製品で,
6.2.1a)及び 6.2.1b)に記載の形状又は同類の形状の断面をもつもの。これらの製品は,一般に箱形のカリバ
ーの圧延機又はユニバーサル圧延機で圧延される。断面が長方形のときは,広幅板状製品と区別するため
に,6.2.1 の b)1.3)に示す寸法制約を適用する。
これらの製品は,ほとんどの場合直線状に伸ばしたままで出荷され,まれに束ねられるが,コイル状の
ことはない(これがこれらの製品をロッドと区別している点である)
。
a) 大形形鋼又は形鋼 (Heavy sections, Sections) I,H,L(山形)又は U(溝形)の字に似た断面をもっ
た圧延製品(
附属書 1 図 2 参照),これらは,共通して次のような特徴をもっている。
− 高さ h は 80mm 以上。
− ウェブの表面は,フランジの内面と肉盛りによって連結している。
− フランジは,一般に対称的で,同じ幅 b をもっている[6.2.1a)4)も参照]
。
− フランジの外の面は,平行である。
− フランジは,ウェブから端部にかけて厚さが減少している(この場合,こう配付きフランジと呼
ぶ。
)か又は厚さが均一である(この場合の形鋼を“平行フランジ”と呼ぶ)
。
これらの製品は,更に次のように小区分される。
1) I 及び H 形鋼 (I amd H sections) I 又は H の字に似た断面をもち,6.2.1a)に挙げた特徴をもった形
鋼(
11
)高さと辺の関係によって細幅 (beam),中幅 (beam) 及び広幅 (column) に区分される。
1.1)
H 形鋼ぐい (Bearing piles) ウェブ及びフランジの厚さが同一の I 又は H 形鋼。
注(
11
) T 形鋼 (Tee sections) を2本得るために後で I 又は H 形鋼を縦割りする場合にも分類は変えない。
これらを CT 形鋼という。
参考 ISO では次のように規定している。
1) I 及び H 形鋼 (I and H sections) I 又は H の字に似た断面をもち,6.2.1a)に挙げた特徴をも
った形鋼(
11
)
− 標準形鋼 (Parent sections) 標準と考えられるウェブ及びフランジの厚さをもつ形鋼
− 薄肉形鋼 (Thin sections) 標準形鋼を製造するのに使われたのと同じロールシリーズで製
造された形鋼であるが,ほぼ同じウェブ高さに対して,より薄いウェブ及び/又はフラン
ジをもつもの(縦又は水平ロールを調節して得られる)
。
− 厚肉形鋼 (Thick sections) 標準形鋼を製造するのに使われたのと同じロールシリーズで
製造された形鋼であるが,ほぼ同じウェブ高さに対して,より厚いウェブ及び/又はフラ
ンジをもつもの(縦又は水平ロールを調節して得られる)
。
I 及び H 形鋼は,更に次のように区別される。
1.1) 狭幅及び中間幅フランジ(Narrow and medium flanges,I 形鋼) フランジの幅が形鋼の呼
称高さ 0.66 倍以下で,かつ 300mm 未満のもの。
1.2) 広幅又は極広幅フランジ(Broad or very broad flanges,H 形鋼及びコラム)
フランジの幅が呼称高さの 0.66 倍を超えるか,又は 300mm 以上のもの(坑道アーチ用
6
G 0204 : 2000
形鋼は除く)
。フランジの幅が呼称高さの 0.8 倍を超える形鋼は,ときには“コラム”と呼
ばれる。
2) 溝形鋼 (U sections) U の字に似た断面をもち,6.2.1a)に挙げた特徴をもった製品。
参考 ISO では以下も規定。
標準のシリーズでは勾配のある内面をもつフランジの幅は,最大 0.5h+25mm である。標
準シリーズよりも薄肉又は厚肉のシリーズ及び平行フランジのシリーズがある。
3) 坑枠鋼 (Sections for colliery arches) I の字又はギリシャ文字の
Ωに類似の断面をした製品。
坑道の支保に用いるため土圧の偏加重に耐えるよう厚肉になっている形鋼で,通常,坑道
の断面に合わせてアーチ形に曲げて用いられる。
参考 ISO では以下も規定。
I の字に類似の断面をした製品では,これらの形鋼は,他の I 形鋼よりも大きなフランジ内
面のこう配(約 30%)をもっていることで区別される。これらは,また呼称高さの 0.70 倍を
超える幅をもっていると規定。
2) 特殊大形形鋼 (Special heavy sections) (
12
) I,H 及び U 又は類似の形鋼で,6.2.1a)に示す高さをも
っているが,断面及び寸法が特殊なもの。一般には限られた量しか製造されない。それらは,本質
的には幅が異なるか,又は非対称のフランジをもち,更に/又は規格外のウェブ厚さ及び高さをも
った I,H 及び U 形鋼を含んでいる。
注(
12
) 特殊大形形鋼の定義は,国によって差異がある。
b) 棒鋼,中形形鋼及び小形形鋼 (Bars, and medium and light sections) (欧州の一部では“店売り圧延
品”として知られている。
)
1) 棒鋼(平鋼を含む。) (Bars including flat bars) (6.2.3 に記載するコンクリート補強用製品は,除
く)
棒状に熱間圧延[熱間圧延棒鋼 (hot rolled steel bars) と呼ぶ場合もある。
]又は鍛造された鋼で所
定の長さに切断された鋼材。断面の形状で次のように区分される。また,コイル状に巻かれたバー
インコイルも棒鋼に含めていうことがある。
1.1)
丸棒 (Rounds) 断面が円形をしており,直径が一般には少なくとも 8mm の棒鋼。
1.2)
四角,六角又は八角棒 (Squares, Hexagons and Octagons) 断面が四角,六角又は八角をした棒鋼。
対辺距離は一般に四角棒で少なくとも 8mm,六角棒及び八角棒で 14mm である。
1.3)
平鋼 (Flats) 長方形の断面をした棒鋼。製品は,4 面とも圧延され,厚さは,一般に 5mm 以上,
幅は 500mm を超えない。平鋼の相対する短辺が平行でないものを特に異形平鋼 (deformed steel flat
bars, round edged steel flat bars),相対する短辺が両方とも弧状のものを丸こば平鋼と呼ぶ。また,熱
間圧延された平鋼を特に熱間圧延平鋼 (hot rolled flat bars) と呼び,冷間圧延された平鋼を冷間圧延
平鋼と呼ぶ。
(11.4 参照)
参考 ISO の定義では,幅は 150mm を超えないとしている。
2) 中形及び小形形鋼 (Medium and light sections)
2.1)
小形溝形形鋼 (Small U) 断面が U の字に類似し,高さ h(
附属書 1 図 2 参照)が 80mm 未満であ
る。
2.2)
山形鋼 (Angles) 断面が L の字に類似している。等辺又は不等辺の区別は,フランジ幅の比率に
よっている。フランジの角は,丸味をもっている(ISO/R 657-1 及び ISO/R 657-2 参照)
。
2.3)
等フランジ T 形鋼 (T sections with equal flanges) 断面が T の字に似ている。角は,丸味があり,
7
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フランジ及びウェブにはわずかにこう配がある。両フランジは,等しい。
2.4)
球平形鋼 (Bulb flats) 断面は,一般に長方形で,広い面の一方の長手方向端部に全長にわたって
突起が付いており,幅は,一般に 430mm 未満である。
3) 特殊棒鋼,特殊中形形鋼及び小形形鋼 (Special bars and special medium and light sections) (
13
) 通
常小さな断面をしているか,又は非常に特殊な形状をしており,一般に量は限られ,6.2.1a),6.2.1b)1)
及び 6.2.1b)2)に該当しない伸ばしたままの圧延製品。このクラスには特殊な台形,中空ドリル棒,
溝付きばね用棒鋼,疑似円及び片方が膨れた疑似円,Z 形鋼,h(
附属書 1 図 2 参照)が 80mm 未満
の小形 I 及び H 形鋼,不等フランジ T 形鋼,端部が直角の L,U 及びT形鋼が含まれる。
注(
13
) 特殊形鋼の定義は,国によって差異がある。
4) サッシュバー (Steel sash bars) 鋼製窓枠の材料となる形鋼。圧延によるもののほか,鋼帯を加工
した軽量形鋼も使用される。断面形状の種類は非常に多いが,いずれも壁の中に固定され,さらに
窓の戸を支えるように作られている。
6.2.2
ロッド,線材 (Rod) 熱間圧延仕上げ製品で熱間で不規則な形状のコイルに巻かれたもの。断面
は,円,楕円,正方形,長方形,六角形,八角形,半円又はその他の形状で,一般に呼称径 5mm 以上で
ある。ロッドは,平滑な表面をもち,一般に後続の加工を意図されたものである。また、用途によっては
バーインコイルともいう。
コンクリートの強化及びプレストレストを目的としたロッドについては 6.2.3 に記載する。
コイル状で線の引き抜きの目的に使われるロッドは,wire rod とも呼ばれる。
6.2.3
コンクリートの補強及びプレストレストのための圧延仕上げ製品 (Rolled finished products for
reinforcement and prestressing of concrete) 断面は,一般に円形,ときには角が丸い正方形で,5mm 以上
の直径又は辺をもち,次のような製品として供給してよい。
a) 平滑な表面に仕上げされた棒鋼
b) はざ間模様,変形された又は肋骨状の表面に仕上げされた棒鋼
一般に異形棒鋼 (deformed bars) と呼び,熱間圧延された鋼で,コンクリートとの付着力を増すため
に断面を特殊な形状にした鋼材。鋼材円周表面にふし・その他の突起をつけたものと,冷間ねじり加
工でらせん状にしたものとがある。
c) 平滑な表面をしたコイル状ロッド
d) はざ間模様,変形された又は肋骨状の表面をしたコイル状ロッド
伸ばしたままで供給される製品は,例えば,長手軸方向にきょう正又はねじりのような制御された冷間
変形を行ってもよい。
6.2.4
鉄道軌道及び類似材料 (Ralway track and similar material)
a) 鉄道軌道材料の範囲に含まれるものは,
1) 鉄道軌道の建設に使われる熱間圧延製品で,例えば,レール,まくらぎ,継目板,床敷板,及びタ
イプレート,床板
2) 類似の形状及び用途の,次のような熱間圧延製品
− クレーン用レール (Crane rails)
− 導電用レール (Live conductor rails)
− 溝付きレール (Grooved rails)
− 分岐/クロッシング用レール (Rail for switches/Crossing)
− 特殊レール (Special rails):案内レール (Guide rails),ブレーキレール (Brake rails)
8
G 0204 : 2000
b) 鉄道軌道用材料は,次のように小区分される。
1) 重軌道材料 (Heavy track materials),次のものを含む。
− 長さ当たりの質量が少なくとも 30kg/m のレール(普通レール,rails)
参考1. ISO では,長さ当たりの質量が少なくとも20kg/m のレールと規定。
2. ISO では,質量が少なくとも 15kg/m のまくらぎも規定。
2) 軽軌道材料 (Light track materials),次のものを含む。
− 長さ当たりの質量が 30kg/m 未満のレール(軽レール,light rails)
− 継目板,床敷板及びタイプレート,床板並びにその他の鉄道軌道建設のための熱間圧延軽量材
料
参考1. ISO では,長さ当たりの質量が少なくとも20kg/m のレールと規定。
2. ISO では,長さ当たりの質量が 15kg/m 未満のまくらぎも規定。
6.2.5
くい (Piling)
a) 鋼矢板 (Sheet piling) 熱間圧延又は冷間成形(引き抜き,圧延機でのプレス成形など)によって,継
ぎ目をかみ合わせたり,長手方向の溝を合わせたり,又は特殊な継ぎ目を使って,仕切壁又は連続壁
を構成できるような形にした製品。
b) 鋼矢板は,その形状又は用途によって区別される。例えば,
1) U 形及び Z 形鋼矢板 (U and Z sheet piling)
2) 直線形鋼矢板 (Flat sheet piling)
3) 組立鋼矢板(Fabricated sheet piling,鋼矢板及び山形鋼又は類似の形鋼から組み立てる。)
4) 簡易鋼矢板(Lightweight sheet piling,トレンチシート)
5) かみ合わせ H 形鋼矢板 (Interlocking H sheet piling)
6) 箱形又は鋼管矢板 (Box and tubular sheet piling) (
14
)
注(
14
) 形鋼及びそれらを横方向の止め具なしに並べただけのくいは,くいとみなさない。
各種くい断面の代表的な図を,
附属書 1 図 3 に示す。
c) 組立支持ぐい (Fabricated bearing pile) 支持の目的で使われる U 形又はそれに近い形の断面をしたも
のから組み立てたくい(
附属書 1 図 4 参照)。
d) 鋼管支持ぐい (Tubular bearing pile) 円形又は長方形(正方形を含む。)断面の鋼管で,構造物の質量
を鋼管底面に発生する抵抗及び表面に沿った摩擦によって地盤に伝達するために地中に導入されるも
の。
e) ドリル,ポンチによる孔あけ,附属物の溶接,又はこれに類するある種の仕上げ作業が行われても,
製品の分類は変わらない。
6.2.6
仕上げ板製品 (Finished flat products) [6.1.4a)参照]
a) 一般的特徴 ほぼ長方形断面で,幅が厚さに比べて著しく大きい,全最終製品を除く仕上げ圧延機の
製品(6.3 参照)
b) 熱間圧延仕上げ板製品 (Hot-rolled finished flat products)
1) ある種の熱間圧延板製品に与えられる,“スキンパス”又は“仕上げパス”と呼ばれる,一般に 5%
未満の非常に軽い冷間圧延パスを行っても,熱間圧延仕上げ製品の分類は変えない。
2) 製品の種類によって,次のような差異がある。
2.1)
広幅平鋼 (Wide flat) 幅が 150mm を超え,厚さが一般に 4mm を超える。常に伸ばしたまま,すな
わち,コイルにしない仕上げ板製品。端面は,鋭利である。すなわち,広幅平鋼は,4 面とも熱間
9
G 0204 : 2000
圧延される(又は箱形カリバーで圧延される)か,若しくはより広幅の板をせん断又は火炎切断し
て得られる。
2.2)
熱間圧延鋼板 (Hot-rolled sheets/plate) (
15
) 板圧延製品で,両端は自由に変形することが許される。
平たいままで,通常は正方形又は長方形であるが,その他の形,例えば,円形又はデザインスケッ
チに従っても供給される。端部は,圧延のまま,せん断,火炎切断又は面取りされる。製品は,あ
らかじめ湾曲させて出荷してもよい。
注(
15
) 薄鋼板及び鋼帯並びに厚鋼板という用語の使用に関しては,まだ他の定義があることに注意し
なければならない。
熱間圧延鋼板は,次のいずれかの方法で製造してもよい。
①
リバース圧延機で直接,又はリバース圧延機で圧延した母材から切り出す。
②
連続圧延機で圧延した熱間圧延鋼帯から切り出す。
リバース圧延機のプレートは,一般に“四つ折り板”として知られている。
連続圧延機の鋼板は,一般に“熱延鋼板”として知られている。
統計の目的で厚さを基準にして更に小分類したい場合には,次の区分を推奨する。
①
薄鋼板 (Sheets) 厚さ 3mm 未満[電磁鋼板を除く,6.3.3a)参照]
②
厚鋼板 (Plate) 厚さ 3mm 以上
2.3)
熱間圧延鋼帯 (Hot-rolled strip) (
16
)
注(
16
)は,6.2.6 の b)2.2)の注参照
2.3.1) 熱間圧延鋼帯 (Hot-rolled strip) 最終圧延パスの直後,又は酸洗若しくは焼なまし後にコイルの形
に重ね,巻かれた熱間圧延板製品
圧延された状態の熱間圧延鋼帯は,わずかに凸状の端部をもっているが,端部をせん断して供給
したり,又はより広い熱間圧延鋼帯をスリットしてつくってもよい。
2.3.2) 圧延の幅と関係のないスリットされた熱間圧延鋼帯を含めて,熱間圧延鋼帯は,実際の幅によって,
次のように分類される。
①
熱間圧延広幅鋼帯 (Hot rolled wide strip) 600mm 以上の幅の鋼帯
②
熱間圧延狭幅鋼帯 (Hot rolled narrow strip) 600mm 未満の幅の鋼帯
熱間圧延狭幅帯は,コイルを巻き戻して板に切断し,切り板又は重ねた束として供給してもよい。
c) 冷間圧延仕上げ板製品 (Cold-rolled finished flat products)
1) 冷間圧延板製品 (Cold-rolled flat products) 仕上げの際にあらかじめ再加熱されることなく冷間圧
延で断面積を少なくとも 25%減少させた製品。幅が 600mm 未満の板製品の場合及びある種の品質
の特殊鋼には,25%未満の断面減少のレベルも含めてよい。
2) 冷間圧延仕上げ板製品は,次のものを含んでいる。
2.1) 冷間圧延鋼板 [Cold-rolled sheets/plate(
17
)] これは,熱間圧延鋼板と同様に厚さによって分類される。
注(
17
)は,6.2.6 の b)2.2)の注参照
①
薄鋼板 (Sheets) 3mm 未満の厚さ[6.3.3a)電磁鋼板及び 6.3.3b)原板参照]
②
厚鋼板 (Plate) 3mm 以上の厚さ
2.2)
冷間圧延鋼帯(
16
)[定義は,熱間圧延鋼帯の場合に類似,6.2.6 の b)2.3.1)参照]
冷間圧延鋼帯は,その圧延の幅によって次のように区分される。
2.2.1) 冷間圧延広幅鋼帯 (Cold-rolled wide strip) 幅 600mm 以上の鋼帯
600mm 以上の幅で圧延されても,600mm 未満の幅で出荷される冷間圧延広幅鋼帯は,“スリット
10
G 0204 : 2000
された冷間圧延広幅鋼帯”と呼ばれる。
2.2.2) 冷間圧延狭幅鋼帯 (Cold-rolled narrow strip) 幅が 600mm 未満の鋼帯
冷間圧延狭幅鋼帯は,コイルを巻き戻して板に切断し,切り板又は重ねた束として供給してもよ
い。みがき帯鋼とも呼ばれるものもある。(2.2 3)参照)
2.2.3) みがき特殊帯鋼 (Cold-rolled special steel strip) 機械構造用炭素鋼,機械構造用合金鋼,工具鋼,ば
ね鋼などを用いたみがき帯鋼。
6.3
最終製品 (End products)
6.3.1
表面処理板製品 [Flat products with surface treatment(
18
)] 仕上げ板製品[6.2.6b)及び 6.2.6c)参照]
と同様の分類及び定義に関する条件に加えて,製品は,次の小分類に記載する永久被覆をもっている。
注(
18
) この範囲には,また,断面がサインカーブをした波板も含まれる。これ以外の形状の波板に関
しては,
第2章参照。
a) 被覆は,次のように行ってもよい。
1) 両面被覆 等厚又は差厚
2) 片面被覆
b) 被覆の種類及び表面処理の種類によって,製品は,次のように分類される。
1) 金属被覆鋼板及び鋼帯(クラッド製品を含む。sheets/plate and strip with metal coating)で,次のもの
を含む。
1.1)
ぶりき鋼板及び鋼帯 (Tinned sheets/plate and strip) 次のように小区分される。
①
ぶりき (Tinplate) 溶融すず浴への浸せき又は電解のいずれかの方法ですずをめっきした厚さが
0.60mm 未満の低炭素鋼の冷間圧延鋼板及び鋼帯。
参考 ISO では,厚さが 0.50mm 未満の低炭素鋼の冷間圧延鋼板及び鋼帯と規定している。
②
すずめっき鋼板及び鋼帯 (Tin-coated sheets/plate and strip) 厚さが 0.60mm 以上のすずめっき板製
品
参考 ISO では,厚さが 0.50mm 以上をすずめっき板製品と規定している。
1.2)
クロム/酸化クロムめっき鋼板及び鋼帯 (Chromium/chromium oxide-coated sheet and strip) TFS と
して知られている。一般に厚さが 0.60mm 未満の鋼板及び鋼帯で,クロム又は酸化クロム若しくは
両者を電解で被覆し,その全厚さが一般に 0.05
µm 以下のもの
参考 ISO では,一般に厚さが 0.50mm 未満の鋼板及び鋼帯と規定している。
1.3)
ターン鋼板及び鋼帯 (Terne-coated sheets/plate and strip) 溶融合金浴に浸せきするか又は電解で鉛
−すず合金をめっきした鋼板及び鋼帯。合金の質量は,一般に両面合わせて 60∼130g/m
2
の間で使
用される。
参考 ISO では,一般にめっきを規定できる限界の呼称質量は,両面で最低 120g/m
2
に相当すると規
定されている。
1.4)
亜鉛めっき鋼板及び鋼帯 (Zinc-coated sheets/plate and strip) 亜鉛をめっきした鋼板及び鋼帯で,
①
溶融亜鉛めっき 亜鉛の質量は,一般に両面合わせて 60∼800g/m
2
の間で変わる。めっきは,スパ
ングル仕上げ,最小スパングル又はスパングルなしにできる(ISO 3575 参照)
。
参考 ISO では,亜鉛の質量は,一般に両面合わせて 100∼700g/m
2
と規定している。
②
電気亜鉛めっき 亜鉛の質量は,
一般に片面当たり 4∼107g/m
2
の間で変わり,
これは片面 1∼15
µm
のめっき厚さに相当する(ISO 5002 参照)
。
参考 ISO では,亜鉛の質量は,一般に片面当たり 7∼107g/m
2
と規定している。
11
G 0204 : 2000
亜鉛めっきの後,表面をクロメート処理又はりん酸処理によって不働態化してもよい。この表面
処理を行っても,
“亜鉛めっき板製品”という範囲の製品分類は変更されない。
1.5)
アルミニウム/アルミニウム−シリコン合金めっき鋼板及び鋼帯 (Aluminium/aluminium-silicon
alloy-coated sheets/plate and strip) 溶融浴への浸せきによってアルミニウム又はアルミニウム−シ
リコン合金をめっきした鋼板及び鋼帯。合金の質量は,一般に両面合わせて 80∼300g/m
2
の間で変
わり,これは片面当たり 15∼55
µm のめっき厚さに相当する。
1.6)
種々の金属をめっきした鋼板及び鋼帯 (Sheets/plate and strip with miscellaneous metal coatings)。
2) 有機被覆鋼板及び鋼帯 (Sheets/plate and strip with organic coatings) 裸の又は金属めっき(一般に亜
鉛めっき)した地の表面をもった鋼板及び鋼帯に,続いて有機材料又は金属粉末及び有機材料の混
合物を次のいずれかの連続プロセスによって被覆したもの。
2.1)
1 層又は多層のペイント若しくは他の種類の製品を適用する。乾燥後,被覆の厚さは,特性に応じ
て片面当たり 1∼400
µm である。
参考 ISO では,被覆の厚さは,特性に応じて片面当たり 2∼400
µm に変わると規定している。
2.2)
後で有機材料の被覆をする/しないにかかわらず,粘着膜を適用する。被覆は,両面でデザインを
違えてもよく,厚さは,一般に片面当たり 35∼500
µm の間である。
3) 無機被覆した鋼板及び鋼帯には,次のものが含まれる。
3.1)
クロメート処理した鋼板及び鋼帯 (Chromated sheets/plate and strip) クロメート被覆の質量は,片
面当たり 0.01∼20g/m
2
である。
参考 ISO では,片面当たり 1∼20g/m
2
で変わる(
19
)と規定している。
3.2)
りん酸処理した鋼板及び鋼帯 (Phosphated sheets/plate and strip) りん酸被覆の質量は,片面当たり
0.1∼20g/m
2
である。
参考 ISO では,片面当たり 1∼20g/m
2
で変わる(
19
)と規定している。
注(
19
) クロメート及びりん酸被覆の厚さがこれより小さな製品は,クロメート又はりん酸処理によっ
て不働態化されたものと記述する。これらは表面処理を行った製品の範囲には入らず,表面処
理を行っていない製品の範囲に入る[6.1.4a)参照]
。
3.3) 種々の無機被覆をした鋼板及び鋼帯(Sheets/plate and strip with miscellaneous inorganic coatings 例えば,
ガラス状エナメル被覆製品)
6.3.2
複合材料製品 (Composite products) この範囲には,耐摩耗性又は耐化学腐食性のある鋼又は合
金とクラッドした鋼板及び鋼帯がある。また,通常は圧延で,しかし,ときには爆着又は他の溶接プロセ
スによって,耐摩耗性又は耐化学腐食性のある鋼若しくは合金を接着した鋼板及び鋼帯も含まれる。
合わせ鋼材ともいう。
なお,極軟鋼,軟鋼,低合金鋼などを母材の片面に合わせ材をクラッドさせたものを片面クラッド鋼,
両面に合わせ材をクラッドさせたものを両面クラッド鋼という。
6.3.3
その他の最終製品
a) 電磁鋼帯及び鋼板 (Flat rolled magnetic steel sheet and strip)
鉄損値,磁束密度,透磁率などの磁気特性の優れたけい素鋼板,低炭素鋼板及び純鉄の鋼帯又は鋼
板の総称。
参考 ISO では,磁気特性を要求する用途に使用することを意図した製品と規定している。
1) 方向性電磁鋼帯 (Grain-oriented magnetic steel sheets and strip)
けい素鋼の結晶の磁化容易軸を圧延方向に配向させ,優れた磁気特性を持たせた冷間圧延電磁鋼
12
G 0204 : 2000
帯。電動機,発電器,変圧器,その他の電気機器に用いられる。
なお,配向性を一段と高め,磁気特性を更に向上させたものを高磁束密度方向性電磁鋼帯という。
参考 ISO では,圧延方向に直角方向よりも圧延方向で著しく優れた特性を示す製品と規定している。
2) 無方向性電磁鋼帯 (Non-oriented magnetic steel sheet and strip)
磁気特性に方向性を付与していない電磁鋼帯。電動機,発電機,変圧器,その他の電気機器に用
いられる。所期の磁気特性を得るための最終熱処理を製造業者が行わず鋼帯の使用者が行う電磁鋼
帯をセミプロセス電磁鋼帯という。
参考 ISO では,被膜なしか,若しくは片面又は両面に絶縁被覆するかいずれかで供給してよい製品
と規定している。
b) ぶりき原板 (Blackplate)
ぶりきに適するように製造された厚さ 0.60mm 未満の低炭素鋼の板製品で,シート状(ISO 1111-1
参照)又はコイル状(ISO 1111-2 参照)で供給され,その表面はすずめっき,ラッカー処理又は印刷
に適していて,油が塗られていないもの。通常,MR,L 及び D 鋼種が用いられる。
参考 ISO では,厚さ 0.50mm 未満と規定している。
7. 鍛造で伸ばしたままの仕上げ製品 (Finished forged long products) 鍛造で成形した鋼製品で,6.1.1
及び 6.2.1b)1)に記載した特徴を示すもの(他の鍛造製品に関しては,
第 2 章参照)。
第 2 章 その他の鋼製品
(Other steel products)
8. 粉末冶金製品 (Powder metallurgy products)
8.1
鋼粉末 (Steel powder) 寸法が通常 1mm 未満の鋼粒子の集合体。
8.2
焼結した鋼製品(
20
) (Sintered steel components) 粉末をプレス及び焼結並びにときには再プレスす
ることによって製造される小片。
これらの小片はしばしば寸法許容差に近く,一般にそのまま使用される。
注(
20
) 焼結 粒子の結合によって強度を増加する目的で,成分の溶融温度よりも低い温度で行う粉末
又は固めたものの熱処理。
9. 鋳物 (Castings)
9.1
鋳物 (Castings) 砂,耐火粘土又はその他の耐火物製の鋳型,時には金属又は黒鉛製の永久鋳型に
そそいだ溶鋼が凝固することによって,機械加工を行わなくても製品の形状及び最終寸法が直接得られる
仕上げ製品。
9.1.1
遠心力鋳鋼品 (Centrifugal steel castings) 遠心力鋳造法によって製造された鋳鋼品。回転の軸方
向によって縦型と水平型があり,鋳型としては金型,砂型がある。
9.1.2
シェルモールド鋳鋼品 (Shell molded steel castings) シェルモールド鋳造法によって製造された
鋳造品。
9.1.3
精密鋳鋼品 (Precision steel castings) インベストメント法(ロストワックス法),ショープロセス
などによって製造された寸法精度の極めて高い鋳鋼品。
9.2
鋳鋼鋳込み (Steel castings as poured) 鋳型に溶鋼を注入して凝固させた形のままのもの。最終製品
部分の外に湯口,押湯,せきなどがついている。
13
G 0204 : 2000
9.3
鋳鋼鋳放し (Steel castings unmachined) 鋳鋼鋳込みから湯口,押湯など製品としての不要部分を
除去し,機械加工前の状態にあるもの。鋳放品はそのままで出荷又は自家用となるものもあり,更に機械
加工を行う場合もある。
10. 鍛造仕上げ及び型打鍛造仕上げ製品 (Forged finished and stamped finished products)
10.1 鍛造品(自由品) [Forged products (open die)] (5.で定義した鋼片及び 7.で定義した仕上げ製品
は除く)後で熱間成形を必要としないほど製品に近い形をつくるために,適切な温度で圧力をかけて鋼を
自由鍛造で成形し得られる製品。これらは一般に機械加工で最終の形にする。
10.1.1 鍛造仕上げ製品はその用途(例,鉄道,自動車,一般工学)又はその形状(例,車輪,円盤)によ
って分類される。
10.1.2 あらかじめ鍛造した後でリング圧延機で仕上げられる製品は自由鍛造製品に含める(例,鋼製タイ
ヤ)
。
10.2 型鍛造品(型鍛造品) [Drop forgings (closed die)] 製品に要求される性状及び体積を決定する金型
を使って,適切な温度で圧力を加えて鋼を成形して得られる製品。
10.3 中空鍛造品 (Hollow forgins) 鋼塊から心金を用いてせん孔,押し抜きした素材又は中空鋼塊を用
いて中空鍛錬又は穴ひろげ鍛錬によって中空の形状に鍛錬成形した鍛造品。
10.4 熱間鍛造品 (Hot forgings) 再結晶温度以上の適切な温度で鍛錬成形した鍛造品。
10.5 温間鍛造品 (Warm forgings) 通常,400℃以上で再結晶温度付近までの適切な温度で鍛錬成形した
鍛造品。
10.6 冷間鍛造品 (Cold forgings) 冷間で鍛錬成形した鍛造品。
10.7 鍛鋼打放し (Steel forgings unmachined) 鋼塊又は鋼片から,所要の形状に鍛造し,機械加工前の
状態にあるもの。
11. みがき棒鋼 (Bright products, Cold finished steel bars) 鋼材を冷間引抜き,研削,切削,冷間圧延又
はこれらの組合せによって仕上げた棒鋼。断面の形状は,円形,正方形,六角形,長方形などがある。
11.1 延伸製品 (Drawn products) 熱間圧延棒鋼又はロッドを脱スケール後,延伸機(材料を除去しない
冷間変形)で引き抜いて得られる各種断面形状をした製品。この作業は形状,寸法精度(ISO/R 286 参照)
及び表面仕上げに関して製品に特徴を与える。
更に,このプロセスは製品に冷間加工硬化をもたらすが,これは後続の熱処理で除去できる。伸ばした
ままの製品はきょう(矯)正して出荷される。小断面の製品はコイル状で供給してもよい。
11.2 切削(皮むき)製品 [Turned (or peeled) products] 旋盤による切削(又は皮むき)後,きょう正及
びつや出しして造られる,形状,寸法精度及びブライト表面仕上げに関して延伸製品の特徴(11.1 参照)
をもつ円形断面の棒鋼。皮むきによる金属の除去は,このブライト製品に一般に圧延欠陥及び脱炭層が残
らないように行われる(
21
)(14.参照)。
注(
21
) 技術上の理由で圧延製品として注文された棒鋼の一部は,皮むきして出荷してもよい。この種
の製品は,圧延仕上げ製品として分類し,ブライト製品とはしない。
11.3 研磨製品 (Ground products) 延伸又は切削した円形断面の棒鋼で,研磨又は研磨及びつや出しに
よって表面品質及び寸法精度を向上したもの。
11.4 冷間圧延平鋼 (Cold rolled flat bars) 冷間圧延された平鋼で,異形平鋼を含む。[6.2.1b)1.3)参照]
14
G 0204 : 2000
12. 冷間成形製品 (Cold-formed products)
12.1 冷間成形製品 (Cold-formed products) 被覆又は被覆なしの熱間又は冷間圧延板材でできており,
全長にわたって一定の各種断面形状をもち,その厚さは冷間成形(例,断面成形,引き抜き,プレス成形,
フランジ成形)でわずかに変化する。
12.2 冷間成形形鋼(
22
) (Cold-formed sections) 各種の開いた又は閉じた断面形状をもち,冷間成形して
仕上げた製品。
例
注(
22
) 溶接又は継目無鋼管を成形するか,若しくはプレート又は鋼帯を成形した後に長手方向端部を
溶接することによって製造した断面が閉じた製品は,
“閉じた冷間成形形鋼”の用語には入らな
いで管製品に分類される。鋼構造では,これら管製品は“ホローセクション”と呼ばれる。
12.2.1 軽量形鋼 (Light gauge sections) 鋼板又は鋼帯から冷間成形法によって,溝形,Z 形,山形,リ
ップ溝形などの断面に形成された形鋼。なお,H 形の場合は,鋼帯から連続的に溶接して成形される。通
常,簡易鋼矢板は軽量形鋼に含めない。
12.3 冷間成形鋼矢板 (Cold-formed sheet piling) (6.2.5 参照)。
12.4 断面成形シート (Profiled sheets) 高さに比べて幅が明らかに大きい断面をもち,全長にわたって
何本かの一定断面の凹凸をもった冷間成形製品。
例
13. 溶接形鋼 (Welded sections)
13.1 溶接形鋼 (Welded sections) 6.2.1 で定義された製品の形状の特徴をもつ,断面が開いた長い製品で
あるが,熱間圧延で直接製造する代わりに,熱間圧延した長い製品,熱間圧延板製品及び冷間圧延板製品
を組合せて一緒に溶接して造り上げられたもの。
14. 線 (Wire) 一般に全長にわたって一定の断面をしており,断面寸法が長さに比べて非常に小さい冷
間加工製品。冷間加工はロッドを引き抜きダイスを通して延伸するか,又は駆動ロールの間を圧力をかけ
て通し,延伸製品を再度コイル巻きすることによって達成される。断面は一般に円形で,ときには楕円,
長方形,四角,六角,八角又はその他の形状(鋼帯以外の)である。
15. 鋼管,ホローセクション及び中空棒鋼 (Steel tube, Hollow sections and hollow bars)
15.1 鋼管 (Steel tube) 長い中空の端部が開いた円形又はその他の断面のもの(
23
)。
注(
23
) “パイプ”と“チューブ”との間に差異を設けていない。慣用では,あるときには一方を,ま
たあるときには他方を好んで使っている。
15.2 継目無鋼管 (Seamless steel tube) 鋼塊,ビレット又は棒鋼から,若しくは鋳造によって製造される
継ぎ目のない鋼管。
15
G 0204 : 2000
15.3 溶接鋼管 (Welded steel tube) 熱間又は冷間圧延されたプレート,シート又は鋼帯を成形し,突き
合わせた端部を溶接した管。溶接は長手方向又はらせん状のいずれでもよい。
15.3.1 電気抵抗溶接鋼管 (Electric resistance welded steel tube) 鋼帯又は鋼板を筒状に成形した後,電気
抵抗溶接法によって継目部を溶接して製造され,管の長手方向に平行な 1 本の溶接線をもっている管。電
気抵抗溶接鋼管を熱間絞り圧延したもの及び熱間での電気抵抗溶接法によって製造された管を熱間仕上電
気抵抗溶接鋼管,冷間引き抜きしたものを冷間仕上電気抵抗溶接鋼管という。
15.3.2 サブマージアーク溶接鋼管 (Submerged arc welded steel tube) 鋼板又は鋼帯を筒状に成形した
後,継目部をサブマージアーク溶接法によって溶接して製造された鋼管。管の長手方向に平行な溶接線を
もつ場合をストレートシーム溶接鋼管,
らせん状の溶接線をもつ場合をスパイラルシーム溶接鋼管という。
15.3.3 自動アーク溶接鋼管 (Automatic arc welded steel tube) 主としてステンレス鋼管を対象として用
いる用語で,鋼管又は鋼帯を筒状に形成した後,継目部を TIG 溶接法,プラズマアーク溶接法又は MIG
溶接法によって製造された管。
15.4 鍛接鋼管 (Butt-welded steel tube) 鋼帯を加熱し,円筒状に成形した後,加熱圧接法によって継目
部を圧着して製造され,管の長手方向に平行な 1 本のストレートシームをもっている管。
15.5 ひれ付鋼管 (Fin steel tube) 熱効率を効率的にするために管の外周部に 1 枚以上の縦ひれをもつ特
殊な形状の熱伝達用鋼管。通常,熱間押出法又は冷間抽伸法によって製造される。
15.6 リブド鋼管 (Ribbed steel tube) 熱交換を効率的にするために管の内面にリブを付けた熱伝達用鋼
管。リブは冷間抽伸法などによって成形される。
15.7 角形鋼管 (Square steel tube, Rectangular steel tube) 断面形状が角形の構造用鋼管。
15.8 ホローセクション (Hollow section) 構造用又は類似の目的に使用される管。
例 構造用ホローセクション
15.9 中空棒鋼 (Hollow bar) 主に機械加工の用途を意図した継目無管で,最小の機械加工精度の寸法に
仕上げることを保証する狭い許容差が特徴である。
16
G
0204 :
200
0
附属書 1(参考) 鋼製品の分類体系及び規定用語(その 1)
17
G
0204 :
200
0
附属書 1(参考) 鋼製品の分類体系及び規定用語(その 2)
18
G
0204 :
200
0
附属書 1 図 1 鋼片の分類
19
G 0204 : 2000
附属書 1 図 2 I, H 及び U 形鋼の形状の定義
20
G 0204 : 2000
a)
“U”及び“Z”鋼矢板
b)
直線型矢板
c)
組立矢板
d)
軽量矢板
1)
溝シート
2)
パネル矢板
e)
噛み合わせ“H”形矢板
f)
箱形矢板
g)
鋼管
附属書 1 図 3 各種くいの典型的な図
21
G 0204 : 2000
附属書 1 図 4 組立支持くいの典型的な図
22
G 0204 : 2000
附属書 2(参考) ISO 関連規格
ISO/R 286 ISO system of limits and fits
−Part 1 : General, tolerances and deviations
ISO/R 657 Dimensions of hot-rolled steel sections
−Part 1 : Equal-leg angles-metric series−Dimensions and sectional properties
−Part 2 : Unequal-leg angles-metric series−Dimensions and sectional properties
ISO 1035 Hot-rolled steel bar
−Part 1 : Dimensions of round bars
−Part 2 : Dimensions of square bars
−Part 3 : Dimensions of flat bars
ISO 1111 Single cold-reduced tinplate and single cold-reduced blackplate
−Part 1 : Electrolytic and hot-dipped tinplate sheet and blackplate sheet
−Part 2 : Electrolytic tinplate coil and blackplate coil for subsequent cutting into sheet form
訳注,この規格は改正され ISO 11949 となった。
ISO 3575 Continuous hot-dip zinc-coated carbon steel sheet of commercial, lock-forming and drawing
qualities
ISO 5002 Hot-rolled and cold-reduced electrolytic zinc-coated carbon steel sheet of commercial and
drawing qualities
23
G 0204 : 2000
JIS G 0204[鉄鋼用語(製品及び品質)]改正原案作成専門委員会 WG 構成表
氏名
所属
(主査)
小 倉 卓 雄
株式会社エニコムシステム東京
(委員)
大 浦 基 宏
元 ISO/TC17 Secretary
松 田 邦 男
川崎製鉄株式会社技術総括部
武 藤 伸 久
株式会社神戸製鋼所
宮 本 一 郎
神鋼リサーチ株式会社品質経営コンサルティング部
大 橋 守
新日本製鐵株式会社技術総括部
福 永 規
住友金属工業株式会社技術部
中 島 正 博
NKK 鉄鋼技術総括部
前 原 郷 治
社団法人日本鉄鋼連盟標準化センター事務局
(幹事)
桃 木 明 和
社団法人日本鉄鋼連盟標準化センター事務局
JIS G 0204[鉄鋼用語(製品及び品質)]改正原案作成専門委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
佐久間 健 人
東京大学工学部
(委員)
小 倉 卓 雄
株式会社エニコムシステム東京
大 浦 基 宏
元 ISO/TC17 Secretary
板 谷 憲 次
通商産業省基礎産業局鉄鋼課
八 田 勲
通商産業省工業技術院標準部
林 央
理化学研究所素形材工学研究室
馬 木 秀 雄
社団法人火力原子力発電技術協会(石川島播磨重工業株式会社豊洲総合事務所)
金 沢 孝
社団法人日本自動車工業会(いすゞ自動車株式会社材料開発部)
井 上 一 朗
社団法人日本建築学会(京都大学)
赤 崎 暢 一
日本建設業団体連合会(株式会社大林組東京本社設計本部)
松 田 邦 男
川崎製鉄株式会社技術総括部
岡 井 遼 二
社団法人高圧ガス保安協会機器検査事業部
武 藤 伸 久
株式会社神戸製鋼所
小 峰 武 夫
日本工具工業会(コベルコツールエンジニアリング株式会社)
宮 本 一 郎
神鋼リサーチ株式会社品質経営コンサルティング部
計 良 光一郎
社団法人日本建築学会(新日本製鐵株式会社建材開発技術部)
谷 田 雅 志
日本電機工業会(新日本製鐵株式会社電磁鋼板営業部)
大 橋 守
新日本製鐵株式会社技術総括部
池 原 康 允
ステンレス協会開発事業部
福 永 規
住友金属工業株式会社技術部
富 沢 精 治
線材製品協会(鈴木金属工業株式会社品質保証部)
大 山 康 郎
鉄管継手協会
山 田 健太郎
社団法人土木学会(名古屋大学工学部)
北 田 博 重
財団法人日本海事協会材料艤装部
橋 本 進
財団法人日本規格協会技術部
山 崎 博 昭
磨帯鋼振興会(日本金属株式会社技術本部)
大 熊 俊 之
亜鉛鉄板会(エヌケーケー鋼板株式会社商品開発室)
中 島 正 博
NKK 鉄鋼技術総括部
本 野 光 彦
社団法人日本水道協会工務部
上 野 忠 男
社団法人日本電気協会技術部
川 原 雄 三
日本機械工業連合会(三菱重工業株式会社)
前 原 郷 治
社団法人日本鉄鋼連盟標準化センター事務局
(幹事)
桃 木 明 和
社団法人日本鉄鋼連盟標準化センター事務局