2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 7810-1995
船用鋼製溶接スリーブ式管継手
Shipbuilding−Welding sleeve type joints for steel pipe
1. 適用範囲 この規格は,船の蒸気,空気,ガス,水,燃料,潤滑油に用いる配管及び開放端をもつ配
管に接続する鋼製溶接スリーブ式管継手(以下,スリーブ継手という。)について規定する。
備考1. この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
2. 流体の種類又は状態と最高使用圧力及び最高使用温度 流体の種類又は状態と最高使用圧力及び最
高使用温度との関係は表1のとおりとする。
表1 流体の種類又は状態と最高使用圧力及び最高使用温度との関係
流体の種類又は状態
最高使用圧力及び最高使用温度
呼び径
6〜700mm
蒸気
0.7MPa {7.1kgf/cm2} 以下で,かつ,170℃以下
空気
1.6MPa {16.3kgf/cm2} 以下で,かつ,200℃以下
ガス
(アセチレンガス,酸素ガス,炭酸ガスを含む)
1.6MPa {16.3kgf/cm2} 以下で,かつ,200℃以下
水
1.6MPa {16.3kgf/cm2} 以下で,かつ,200℃以下
燃料油
0.7MPa {7.1kgf/cm2} 以下で,かつ,60℃以下
潤滑油
1.6MPa {16.3kgf/cm2} 以下で,かつ,200℃以下
作動油(操作油)
1.6MPa {16.3kgf/cm2} 以下で,かつ,200℃以下
熱媒油
0.7MPa {7.1kgf/cm2} 以下で,かつ,170℃以下
開放端をもつ配管
すべて
3. 種類 スリーブ継手の種類は,用途によって,表2のとおりとする。
表2 種類
種類
用途
備考
長さによる区分
S
中継手用
付図1
L
隔壁貫通用
4. 構造,形状及び寸法 スリーブ継手の構造,形状及び寸法は,付図1のとおりとする。
2
F 7810-1995
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5. 材料 スリーブ継手の材料は,JIS G 3101のSS400又は品質がこれと同等以上の材料で溶接に適する
ものとする。
6. 外観 スリーブ継手の外観は,使用上有害な欠点があってはならない。
7. 検査 スリーブ継手の検査は,次のとおりとする。
(1) 外観検査 スリーブ継手の外観は,6.の規定に適合しなければならない。
(2) 形状及び寸法検査 形状及び寸法は,4.の規定に適合しなければならない。
8. 製品の呼び方 製品の呼び方は,規格名称,呼び径,厚さ及び種類又はその略号による。ただし,規
格名称の代わりに規格番号を用いてもよい。
呼び径6で厚さ2.3mmの中継手用のものの例を,次に示す。
例1.
例2.
例3.
9. 表示 製品の表面に,次の事項を表示する。ただし,呼び径32以下のものは,外装などに表示しても
よい。その場合は,呼び径及び種類のほかは,省略してもよい。
(1) 製品の略号,呼び径,種類,厚さ及び材料記号(SS400など)
例 STJ 006-2.3S-SS400
(2) 製造業者名又はその略号
付図1 構造,形状及び寸法
3
F 7810-1995
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単位mm
略号
呼び径
適用す
る鋼管
の外径
スリーブ継
手と鋼管と
の直径の最
大すきま
スリーブ継手
溶接
脚長
厚さ
t
内径
許容差
長さ
(参考)
S
L
l
W1
W2
STJ 6
6
10.5
3.0
適
用
す
る
鋼
管
の
厚
さ
以
上
±0.5
50
100
ス
リ
ー
ブ
継
手
の
厚
さ
以
上
ス
リ
ー
ブ
継
手
の
厚
さ
の
3.1倍
以
上
STJ 10
10
17.3
STJ 15
15
21.7
3.5
STJ 20
20
27.2
STJ 25
25
34.0
STJ 32
32
42.7
STJ 40
40
48.6
STJ 50
50
60.5
±1%
STJ 65
65
76.3
80
150
STJ 80
80
89.1
STJ100
100
114.3
4.0
100
STJ125
125
139.8
STJ150
150
165.2
0
1
+%
ただし,
最大値
3
150
STJ200
200
216.3
4.5
STJ250
250
267.4
5.0
STJ300
300
318.5
5.5
STJ350
350
355.6
STJ400
400
406.4
6.0
STJ450
450
457.2
STJ500
500
508.0
STJ550
550
558.8
STJ600
600
609.6
STJ650
650
660.4
STJ700
700
711.2
4
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原案担当作業委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
瀧 口 知 義
住友重機械工業株式会社
(委員)
魚 谷 明 彦
財団法人日本海事協会
奥 村 吉 男
日本郵船株式会社
森 下 道 雄
石川島播磨重工業株式会社
若 林 邦 夫
川崎重工業株式会社
三 島 慎次郎
日本鋼管株式会社
稲 富 正 晴
日立造船株式会社
山 口 秀 夫
三井造船株式会社
鈴 木 博 己
三菱重工業株式会社
大和田 克 行
大和器材工業株式会社
(事務局)
久 保 明 博
財団法人日本船舶標準協会