2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 7379-1996
船用黄銅30Kくい込形止め弁
Shipbuilding−Brass 30K stop
valves with bite joint (s)
1. 適用範囲 この規格は,主として船の計装配管(銅管)に使用する黄銅30Kくい込形止め弁(以下,
止め弁という。)について規定する。
備考 この規格の引用規格を次に示す。
JIS B 0203 管用テーパねじ
JIS B 0207 メートル細目ねじ
JIS B 2401 Oリング
JIS F 7400 船用弁及びコックの検査通則
JIS F 7435 船用黄銅30K食込み形ユニオン
JIS H 3250 銅及び銅合金棒
2. 流体の状態と最高使用圧力との関係 止め弁に対する流体の状態と最高使用圧力との関係は,表1の
とおりとする。
表1
流体の状態
最高使用圧力 MPa
80℃以下の脈動がない液体
3.0
3. 種類 止め弁の種類は,表2のとおりとする。
表2
種類
記号
備考
両くい込玉形弁
GBB
付図1
くい込ねじ込玉形弁
GBS
付図2
くい込ねじ込アングル弁
LBS
付図3
4. 構造,形状及び寸法 止め弁の構造,形状及び寸法は次による。ただし,ユニオン部は,JIS F 7435
の規定による。
(1) 構造及び形状は,付図1〜3にその一例を示す。
(2) 寸法は,付図1〜3による。
5. 材料 止め弁の材料は,付表1に示すもの又はこれと同等以上のものとする。
2
F 7379-1996
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6. 検査 止め弁の検査は,JIS F 7400の規定によって,次の(1)〜(5)について行う。
(1) 材料検査
(2) 外観検査
(3) 寸法検査
(4) 組立検査
(5) 水圧検査 次の試験圧力で行う。
(a) 弁座水漏れ検査 3.3MPa
(b) 弁箱水圧検査 4.5MPa
7. 製品の呼び方 止め弁の呼び方は,名称,種類及び呼び径又はその略号による。ただし,名称の代わ
りに規格番号を用いてもよい。
例
8. 表示 弁箱の表面に次の事項を表示する。
(1) 呼び圧力及び呼び径
例 30K-4
(2) 流れ方向の矢印
(3) 製造業者名又はその略号
(4) 製造年月又はその略号
関連規格 ISO 5208 Industrial valves−Pressure testing of valves
3
F 7379-1996
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図1 両くい込玉形弁
単位mm
呼び径
L
全開高さ
(約)H
4
24
42
6
28
45
10
35
60
付図2 くい込ねじ込玉形弁
単位mm
呼び径
L
F
ねじの呼び
d3
全開高さ
(約)H
4
24
11
PT81
42
6
28
12
PT41
45
10
35
13
PT83
60
4
F 7379-1996
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図3 くい込ねじ込アングル弁
単位mm
呼び径
L
F
ねじの呼び
d3
全開高さ
(約)H
4
22
11
PT81
39
6
25
12
PT41
41
10
31
13
PT83
54
呼び径
適用する
管の外径
d
d1
ねじの呼び
d2
六角二面幅
S
リフト
(最小値)
l
ハンドル車
(約)
D
4
6
4
6.3
M12×1.25
17
3
25
6
8
6
8.3
M16×1.5
22
3
32
10
10.3
10
15
10
15.3
M22×1.5
30
4
40
備考1. d2部のねじは,JIS B 0207の規定による。
2. d3部のねじは,JIS B 0203の規定による。
付表1
番号
部品名称
材料
1
弁箱
JIS H 3250のC3771BD又はD3771BE
2
袋ナット
JIS H 3250のC3604BD又はC3604BE
3
弁棒
JIS H 3250のC3771BD又はC3771BE
4
ユニオンナット
JIS H 3250のC3604BD又はC3604BE
5
ハンドル車
6
六角ナット
7
Oリング
ニトリルゴム
8
スリーブ
JIS H 3250のC3604BD又はC3604BE
備考 Oリングは,JIS B 2401の規定による。