F 7335:2008
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 引用規格 ························································································································· 1
3 種類······························································································································· 1
4 構成,構造,形状及び寸法 ································································································· 2
4.1 構成 ···························································································································· 2
4.2 ホース金物の構造 ·········································································································· 2
5 材料······························································································································· 2
6 検査······························································································································· 2
7 製品の呼び方 ··················································································································· 3
8 表示······························································································································· 3
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まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,財団法人日本船舶
技術研究協会(JSTRA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業
標準調査会の審議を経て,国土交通大臣が改正した日本工業規格である。これによって,JIS F 7335:2006
は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
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日本工業規格 JIS
F 7335:2008
船用ホース金物
Shipbuilding-Hose connections and fittings
1
適用範囲
この規格は,船に使用するホースの継手元金物,継手及び筒先並びに国際陸上施設連結金物(以下,ホ
ース金物という。)について規定する。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0205-1 一般用メートルねじ−第1部:基準山形
JIS B 0205-2 一般用メートルねじ−第2部:全体系
JIS B 0205-3 一般用メートルねじ−第3部:ねじ部品用に選択したサイズ
JIS B 0205-4 一般用メートルねじ−第4部:基準寸法
JIS B 2240 銅合金製管フランジ
JIS F 7102 船舶機関部管系用ガスケット及びパッキン使用基準
JIS F 7387 船用青銅16Kコック
JIS F 7400 船用弁及びコックの検査通則
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 3452 配管用炭素鋼管
JIS H 3100 銅及び銅合金の板並びに条
JIS H 3250 銅及び銅合金の棒
JIS H 3260 銅及び銅合金の線
JIS H 3270 ベリリウム銅,りん青銅及び洋白の棒並びに線
JIS H 5120 銅及び銅合金鋳物
JIS K 6332 空気用ゴムホース(エアーホース)
3
種類
ホース金物の種類は,表1による。
2
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表1−ホース金物の種類
種類
呼び径 呼び圧
力
K
使用流
体
主要構成部の略号又は名称
適用
ホース
用途
継手元金物 ホース継手 ホースノズル
メタルホース
金物
15
5
10
飽和蒸気 FHR515
FHR1015
FHTM15
FHZV15
5/8メタル
ホース
海水吸込口,ボイラ
掃除及びソーダ加
熱用
ゴムホース
金物
15
5
10
空気
FHR515
FHR1015
FHT15
FHZC15
5/8ゴム
ホース
海水吸込口,ボイラ
及び機器掃除用並
びにエアモータ用
25
5
FHR525
FHT25
―
1ゴム
ホース
10
FHR1025
帆布ホース
金物
40
5
水
FHR540
FHT40
オールパーパ
ス形,ハンドル
式,回転式
11/2帆布
ホース
消防,甲板洗浄,水
移送,ボイラ水落と
し用など
10
FHR1040
50
5
FHR550
FHT50
2帆布
ホース
10
FHR1050
65
10
FHR1065
FHT65
21/2帆布
ホース
国際陸上施設
連結金物
65
10
FHK65
−
国際陸上施設連結
用
注記 帆布ホース筒先の外観は,参考図1参照。
4
構成,構造,形状及び寸法
ホース金物の構成,構造,形状及び寸法は,図1〜4によるほか,次による。
4.1
構成
ホース金物は,継手元金物,ホース継手,ホースノズルなどで構成する。
4.2
ホース金物の構造
a) ホース金物に用いるねじは,JIS B 0205-1,JIS B 0205-2,JIS B 0205-3及びJIS B 0205-4の規定によ
る。
なお,この規定は,図3のd6部に用いるねじにも適用する。
b) フランジは,JIS B 2240の規定による。ただし,呼び圧力10K用の厚さtは,これによらない。
c) ホースノズルは,操作レバーの切換又はノズル先端部の回転操作によって,水噴射の停止,射水及び
噴霧の切換(3段階切換噴霧ノズル)ができる構造でなければならない。
d) ホースノズルは,使用時の操作性などを考慮し,適切な長さとする。
5
材料
ホース金物の材料は,図1〜4によるのがよい。
6
検査
ホース金物の検査は,JIS F 7400の規定によって,次のa)〜e)について行う。
a) 材料検査
b) 外観検査
c) 寸法検査
3
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d) 組立検査
e) 耐圧検査:耐圧検査は,次の試験圧力で行う。
1) 継手元金物及び国際陸上施設連結金物は,組立て後呼び圧力5Kのものは0.77 MPa,呼び圧力10K
のものは1.54 MPa。
2) ホース継手及び筒先は,組立て後メタルホース用及びゴムホース用は1.54 MPa,帆布ホース用は0.77
MPa。
7
製品の呼び方
ホース金物の呼び方は,規格の名称若しくはその略号又は規格番号,並びに呼び圧力及び呼び径による。
例1 船用5K-15メタルホース継手元金物若しくはFHR 5 15又はJIS F 7335-5K-15R
呼び径を示す。
呼び圧力を示す。
船用メタルホース継手元金物を示す略
号。
例2 船用5K-15メタルホース継手若しくはFHTM 5 15又はJIS F 7335-5K-15TM
船用メタルホース継手を示す略号
例3 船用国際陸上施設連結金物若しくはFHK 65又はJIS F 7335-65HK
船用国際陸上施設連結金物を示す略号
8
表示
継手元金物,ホース継手及びホースノズルの表面には,次の事項を表示する。ただし,ホースノズルへ
の表示は,受渡当事者間の協定による。
なお,種類は,包装,こん(梱)包などの見やすい箇所に表示してもよい。
a) 種類
b) 呼び径:継手元金物には呼び圧力も表示する。
例 5K-40継手元金物の場合 5K-40
c) 製造業者名又はその略号
d) 製造年又はその略号
関連規格 ISO 5208 Industrial valves−Pressure testing of valves
4
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単位 mm
部品番号
部品名称
材料
部品番号
部品名称
材料
1
元金物
JIS H 5120のCAC406
7
はめ輪
JIS H 3250のC3771BD
2
継手ナット
8
鎖
JIS H 3260のC2600W
3
ニップル
9
パッキン
JIS F 7102の規定による。
4
ニップル
5
ユニオンナット
6
キャップ
図1−呼び径15ホース金物
括弧内の寸法及び計算質量は,
呼び圧力5K用を示す。
参考 計算質量1.09 kg (0.91 kg)
フランジのボルト穴は,鎖取付部中心に振り分けとする。
参考 計算質量0.72 kg
ゴムホース継手
メタルホース継手
継手元金物
参考 計算質量0.33 kg
5
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単位 mm
メタルホース弁付き筒先
部品番号
部品名称
材料
1
弁箱
JIS H 5120のCAC406
2
弁体
JIS H 3250のC3771BD
3
パッキン押さえ
4
ばね
JIS H 3270のC5191W
5
ばね受け
JIS H 3250のC3771BD
6
ねじ継手
JIS H 5120のCAC406又は
JIS H 3250のC3771BD
7
引き金
JIS H 5120のCAC406
8
ピン
JIS G 3101のSS400
9
座金
10
割りピン
JIS H 3260のC2600W
11
ハンドル
JIS H 3100のC2600P
12
リベット
JIS H 3250のC3771BD
13
チップ結合金物
JIS G 3101のSS400
14
チップ
JIS G 3452のSGP
15
当て金
JIS G 3101のSS400
16
パッキン
JIS F 7102の規定による。
図1−呼び径15ホース金物(続き)
参考 計算質量1.43 kg
6
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単位 mm
ゴムホースコック付き筒先
部品番号
部品名称
材料
1
ねじ継手
JIS G 3101のSS400
2
チップ
JIS G 3452のSGP
3
コック
JIS F 7387の規定による。
図1−呼び径15ホース金物(続き)
参考 計算質量1.13 kg
7
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単位 mm
ゴムホース継手
部品番号
部品名称
材料
1
元金物
JIS H 5120のCAC406
2
継手ナット
3
ニップル
4
キャップ
5
鎖
JIS H 3260のC2600W
6
ガスケット
合成ゴム
図2−呼び径25ホース金物
フランジのボルト穴は,鎖取付部中心に振分けとする。
継手元金物
括弧内の寸法及び計算質量は,呼び圧力
5K用を示す。
参考 計算質量1.55 kg (0.96 kg)
8
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継手元金物
帆布ホース継手
単位 mm
呼び径 呼び圧力
継手元金物
帆布ホース継手
フランジ
ねじ
の呼び
参考
参考
ボルト穴
ボルト
のねじ
の呼び
計算
質量
計算
質量
中心円
の径
C
K
d
D
数
h
t
d6
(kg)
d1
d5
l
(kg)
40
5
40
120
95
4
15
M12
12
M52×2
1.94
31
37
64
0.43
10
140
105
4
19
M16
14
M52×2
2.86
50
5
50
130
105
4
15
M12
14
M64×2
2.29
43
49
76
0.64
10
155
120
4
19
M16
14
M64×2
3.26
65
10
65
175
140
4
19
M16
14
M80×2
4.50
56
62
95
1.03
部品番号
部品名称
材料
部品番号
部品名称
材料
1
元金物
JIS H 5120のCAC406
9
止め小ねじ
JIS H 3260のC2700W
2
元継手
10
鎖
JIS H 3260のC2600W
3
キャップ
11
座金
JIS H 3100のC1100P
4
締め輪
12
丸皿リベット
JIS H 3250のC1100BD
5
ホース端金具
14
ガスケット
合成ゴム
6
止め輪
15
ガスケット
JIS F 7102の規定による。
図3−呼び径40,50及び65ホース金物
9
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帆布ホース継手部詳細
単位 mm
呼び径
元継手及び締め輪
ねじの呼び
d
A
B
E
F
G
H
L
a
b
c
d6
40
40
67
60
7.8
90 48.5 48
28
3.5 6
5
M52×2
50
50
80
72
9.3 110 60.5 56
34
5
7.5
6.5
M64×2
65
65
99
90 10.3 135 75.5 63
38
5.5 9
7.5
M80×2
図3−呼び径40,50及び65ホース金物(続き)
10
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単位 mm
部品番号
部品名称
材料
1
元金物
JIS H 5120のCAC406
2
元継手
9
止め小ねじ
JIS H 3260のC2700W
14
ガスケット
合成ゴム
15
ガスケット
JIS F 7102の規定による。
21
閉止フランジ JIS G 3101のSS400
22
六角ボルト
23
六角ナット
24
平座金
25
ガスケット
JIS F 7102の規定による。
部品番号の2,9,14及び15の寸法は,図3の呼び径
65のものと同じとする。
図4−国際陸上施設連結金物
参考 計算質量6.96 kg
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注記 先端部(噴霧プレート)を取り外し,水噴霧放射器を取り付けることができる。
a) オールパーパス形
b) ハンドル式
c) 回転式
注記 構造及び形状は,一例を示す。
参考図1−ホースノズルの外観
参考図2−装備要領