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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

F 7234-1995 

船用平形サイトグラス 

Shipbuilding−Flat sight glasses 

1. 適用範囲 この規格は,船の機関部における水,潤滑油及び燃料油などの監視部に使用する平形サイ

トグラス(以下,サイトグラスという。)について規定する。 

備考1. この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,

参考として併記したものである。 

2. この規格の引用規格を次に示す。 

JIS B 2210 鉄鋼製管フランジの基準寸法 

JIS F 7400 船用弁及びコックの検査通則 

JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材 

JIS G 3201 炭素鋼鍛鋼品 

JIS G 5151 高温高圧用鋳鉄品 

JIS G 5501 ねずみ鋳鉄品 

JIS G 5502 球状黒鉛鋳鉄品 

2. 使用基準 サイトグラスの使用基準は,表1のとおりとする。 

表1 サイトグラスの使用基準 

流体の 

種類 

最高使用

温度 (℃) 

呼び圧力 

最高使用圧力 

MPa {kgf/cm2} 

本体材料 

ガラス材料(耐熱温度 ℃)(2) 

水 

100 

 5 K 

0.49 {5} 

JIS G 5501のFC200又は 
JIS G 3101のSS400 

ポリカーボネイト (75) (3) 
強化ガラス (200)  

10 K 

0.98 {10} 

潤滑油(熱媒
油を除く) 

200 

 5 K 

0.49 {5} 

JIS G 5501のFC200又は 
JIS G 3101のSS400 

強化ガラス (200) 

10 K 

0.98 {10} 

燃料油 

60以下 

 5 K 

0.49 {5} 

JIS G 5501のFC200(1)又は 
JIS G 3101のSS400 

強化ガラス (200) 
ほうけい(硼珪)酸ガラス (230) 
96 %けい(珪)酸ガラス (900) 
石英ガラス (1 000) 

10 K 

0.98 {10} 

60を超え 
150以下 

 5 K 

0.49 {5} 

JIS G 5502のFCD370又は 
FCD400若しくは 
JIS G 3101のSS400 

10 K 

0.98 {10} 

150を超え 
230以下 

 5 K 

0.49 {5} 

JIS G 5551のSCPH2又は 
JIS G 3201のSF440A若しくは 
JIS G 3101のSS400 

10 K 

0.98 {10} 

注(1) FC200の最高使用圧力は,0.70 MPa {7.1 kgf/cm2} である。 

また,同材料は大気開放管に装備される場合は,60 ℃以上においても使用可能である。 

(2) ガラスの耐熱性を要求される場合は,耐熱温度に合わせてガラス材料を選定する。 
(3) 流体の温度が75 ℃を超える場合は,強化ガラスを使用する。 

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F 7234-1995  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3. 構造 サイトグラスの本体はフランジ形とし,配管との接続部はJIS B 2210の5Kフランジ又は10K

フランジに適合するものとする。 

また,流れ方向に対し直角方向に配置した2枚のガラスからなる構造とする。 

なお,サイトグラスには,ノズルなし,ノズル付き,フラッパなし及びフラッパ付きがある。 

一例として,サイトグラス(ノズルなし・フラッパ付き)を参考図1に示す。 

参考図1 サイトグラス(ノズルなし・フラッパ付き) 

部品番号 

部品名称 

本体 

平形ガラス 

カバー 

フラッパ 

備考 部品名称で太字のものの材料は,2.に規

定する材料を示す。 

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F 7234-1995  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4. 寸法 サイトグラスの面間及び可視寸法は,表2に示す。 

表2 サイトグラスの面間及び可視寸法 

単位 mm 

系列番号 

呼び径 

15 

20 

25 

32 

40 

50 

65 

80 

100 

A系列 

面間寸法 

150 

150 

170 

200 

200 

220 

250 

270 

320 

可視寸法 

40 

40 

50 

70 

70 

80 

100 

120 

150 

B系列 

面間寸法 

140 

150 

160 

200 

200 

220 

250 

270 

320 

可視寸法 

40 

50 

50 

60 

60 

65 

80 

102 

125 

C系列 

面間寸法 

150 

150 

150 

180 

180 

190 

240 

260 

300 

可視寸法 

42 

42 

42 

62 

62 

70 

105 

120 

145 

備考1. この表は,鋳物製を示す。 

2. 鋼板で製作する場合(管加工及び溶接式)の面間及び可視寸法については,

受渡当事者間の協議による。 

5. 材料 サイトグラスの本体材料及びガラス材料は,表1に示すとおり使用基準によって選定する。 

6. 検査 サイトグラスの検査は,JIS F 7400の規定によって,次の(1)〜(5)について行う。 

(1) 材料検査 

(2) 外観検査 

(3) 寸法検査 

(4) 組立検査 

(5) 水圧検査 最高使用圧力の1.5倍の試験圧力で行う。 

7. 製品の呼び方 サイトグラスの呼び方は,次による。 

(1) 呼び圧力及び呼び径 

(2) 本体材料 

(3) ガラス材料 

(4) 面間寸法(系列番号) 

8. 表示 サイトグラスの本体外面に,次の事項を表示する。 

(1) 呼び圧力及び呼び径 

例 5K−15 

(2) 流れ方向の矢印 

(3) 製造年月又はその略号 

(4) 製造業者名又はその略号 

F 7234-1995  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

原案担当作業委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

瀧 口 知 義 

住友重機械工業株式会社 

(委員) 

魚 谷 明 彦 

財団法人日本海事協会 

奥 村 吉 男 

日本郵船株式会社 

森 下 道 雄 

石川島播磨重工業株式会社 

若 林 邦 夫 

川崎重工業株式会社 

三 島 慎次郎 

日本鋼管株式会社 

稲 富 正 晴 

日立造船株式会社 

山 口 秀 夫 

三井造船株式会社 

鈴 木 博 己 

三菱重工業株式会社 

大和田 克 行 

大和器材工業株式会社 

(事務局) 

久 保 明 博 

財団法人日本船舶標準協会