2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 7225-1996
船用鋼板製単式油こし
Shipbuilding−Steel plate simplex oil strainers
1. 適用範囲 この規格は,船の主潤滑油ポンプの吸入側に用いる鋼板製単式油こし(以下,油こしとい
う。)について規定する。
備考 この規格の引用規格を次に示す。
JIS B 0205 メートル並目ねじ
JIS B 2210 鉄鋼製管フランジの基準寸法
JIS B 2401 Oリング
JIS C 2502 永久磁石材料
JIS F 7102 船舶機関部管系用ガスケット及びパッキン使用基準
JIS F 7200 船用こし器の検査通則
JIS F 7207 船用油こしの金網の使用基準
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 3452 配管用炭素鋼鋼管
JIS G 3505 軟鋼線材
JIS G 3506 硬鋼線材
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS G 4309 ステンレス鋼線
JIS G 4801 ばね鋼鋼材
JIS H 3250 銅及び銅合金棒
JIS H 3270 ベリリウム銅,りん青銅及び洋白の棒及び線
2. 流体の状態と最高使用圧力との関係 油こしに対する流体の状態と最高使用圧力との関係は,80℃以
下の油で0.35MPaとする。
3. 構造,形状及び寸法 油こしの構造,形状及び寸法は,付図1のとおりとする。
4. 材料 油こしの材料は,次のとおりとする。
(1) 本体,底板,上端フランジ,出入口管,出入口フランジ及びふたは,付図2のとおりとする。
(2) その他の材料は,付図2によることが望ましい。
5. 検査 油こしの検査は,JIS F 7200の規定によって,次の(1)〜(5)について行う。
(1) 材料検査
2
F 7225-1996
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(2) 外観検査
(3) 寸法検査
(4) 組立検査
(5) 水圧検査 0.52MPaの試験圧力で行う。
6. 製品の呼び方 油こしの呼び方は,名称及び呼び径又はその略号による。ただし,名称の代わりに規
格番号を用いてもよい。
例
呼び径350のもの
7. 表示
7.1
油こし本体又はふたに,次の事項を表示する。
(1) 呼び径
例 350
(2) 製造業者名又はその略号
(3) 製造年月又はその略号
7.2
出入口フランジに流れ方向の矢印を表示する。
3
F 7225-1996
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付図1 構造,形状及び寸法
呼び径
フランジ
全体の
高さ
H
(約)
本体
こし筒 こし筒
穴の面
積比
(約)
参考
ボルト穴
ボルト
のねじ
の呼び
計算質量
(kg)
予備を
含む。
中心円の径
d
D
C
数
h
t
H1 H2 H3 H4
H5
350
355.6 480
435
12
25
M22
24
1 210 390 640 790 240
541
8
547
400
406.4 540
495
16
25
M22
24
1 415 515 720 965 270
691
613
備考1. フランジは,JIS B 2210の呼び圧力5Kの規定による。
2. M36のねじは,JIS B 0205の規定による。
3. こし筒の穴の径は12mm,穴のピッチは,15mmとする。
4. こし網の網目は,注文者の指定による(JIS F 7207の規定参照)。
5. 磁石の要否は,注文者の指定による。
6. こし筒の予備は,原則として3筒分(1換分)とする。
4
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付図2 材料
部品
番号
部品名称
材料
部品
番号
部品名称
材料
1
本体
JIS G 3101のSS400
26
止めねじ
JIS G 3101のSS400
2
底板
27
Oリング
合成ゴム
3
内部受け座金
JIS G 3101のSS400
28
取手兼こし筒押さえ
JIS G 4801のSUP3
4
上端フランジ
JIS G 3101のSS400
29
こし筒押さえ
JIS G 3101のSS400
5
出入口管
JIS G 3452のSGP
30
こし筒締付ボルト
6
出入口フランジ
JIS G 3101のSS400
31
六角ナット
7
ふた締付ボルト取付台 JIS G 3101のSS400
32
磁石
JIS C 2502のMCB420
8
据付け足
33
磁石取付金物
JIS H 3250のC3771BD
9
こし筒ガイド
34
こし筒座金
JIS G 3101のSS400
10
ドレン抜き座
35
仕切板
11
ふた
JIS G 3101のSS400
36
こし内筒ふた
12
リブ
JIS G 3101のSS400
37
こし底板
13
ふたつり上げ座
38
こし外筒
14
当て板
39
こし内筒
15
空気抜き座
40
外筒こし網
JIS H 3270のりん青銅線又は
JIS G 4309のステンレス鋼線
16
ふた締付ボルト
JIS G 4051のS25C
41
内筒こし網
17
ピン
JIS G 3101のSS400
42
外筒用こし網押さえ
JIS G 3101のSS400
18
六角ナット
43
内筒用こし網押さえ
19
座金
44
十字穴付なべ小ねじ
20
座金
45
こし網押さえボルト
21
割りピン
JIS G 3505のSWRM
46
六角ナット
22
プラグ
JIS G 3101のSS400
47
ばね座金
JIS G 3506のSWRH42B
23
プラグ
48
アイボルト
JIS G 3101のSS400
24
ガスケット
JIS F 7102の規定による。
25
ガスケット
備考1. 部品名称で太字のものの材料は4.(1)に規定する材料を示す。
2. 部品番号27のOリングはJIS B 2401の規定による。
3. JIS G 4051のS25Cは,適切な熱処理を施さなければならない。
5
F 7225-1996
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
関連規格 JIS F 7209 船用単式油こし
ISO 5208 Industrial valves−Pressure testing of valves