2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 7220-1996
船用鋳鉄Y形こし
Shipbuilding−Cast iron Y type strainers
1. 適用範囲 この規格は,船舶機関部の減圧弁,ドレントラップ,抽気エゼクタなどの入口側に用いる
鋳鉄Y形こし(以下,Y形こしという。)について規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 0207 メートル細目ねじ
JIS B 2210 鉄鋼製管フランジの基準寸法
JIS F 7102 船舶機関部管系用ガスケット及びパッキン使用基準
JIS F 7200 船用こし器の検査通則
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 4304 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JIS G 4309 ステンレス鋼線
JIS G 5501 ねずみ鋳鉄品
JIS H 3250 銅及び銅合金棒
2. 種類 Y形こしの種類は,呼び圧力及び呼び径によって,表1のとおりとする。
表1
呼び圧力
呼び径
5K
20,25,32,40,50
10K
3. 流体の状態と最高使用圧力との関係 Y形こしに対する流体の状態と最高使用圧力との関係は,次の
表2のとおりとする。
表2
流体の状態
最高使用圧力 MPa
5K
10K
220℃以下の蒸気
0.5
1.0
空気及びガス
120℃以下の静流水
0.7
1.4
4. 構造,形状及び寸法 Y形こしの構造,形状及び寸法は,付図1のとおりとし,本体肉厚aの許容差
は,15
10
+−%とする。ただし,許容差の計算値が1mm未満の場合は,1mmまで許容する。
5. 材料 Y形こしの材料は,次のとおりとする。
2
F 7220-1996
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(1) 本体,ふた及びごし筒は,付図2の太字で示した材料のとおりとする。
(2) その他の部品の材料は,付図2によることが望ましい。
6. 検査 Y形こしの検査は,JIS F 7200の規定によって,次の(1)〜(5)について行う。
(1) 材料検査
(2) 外観検査
(3) 寸法検査
(4) 組立検査
(5) 耐圧検査 表3に示す水圧試験圧力で行う。
表3
呼び圧力
試験圧力MPa
5K
1.05
10K
2.1
7. 製品の呼び方 Y形こしの呼び方は,規格の名称若しくは規格番号及び呼び圧力,呼び径又はその略
号による。
例 呼び圧力5K,呼び径20のもの
8. 表示 本体の表面に,次の事項を表示する。
(1) 呼び圧力及び呼び径
例 5K-20
(2) 流れ方向の矢印
(3) 製造業者名又はその略号
(4) 製造年又はその略号
3
F 7220-1996
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図1 構造,形状及び寸法
単位 mm
呼
び
径
フランジ
ふた
こし筒
約
H
計算
質量
ボルト穴
ボルト
のねじ
の呼び
ねじ
の呼び
d1
ボルト穴 ボルト
のねじ
の呼び
d
L D1 a L1 t1 D
中心
円の
径C 数 h
t
A C1
数
h1
d2 l
(kg)
20
20 200 55
6
115 18 85
65
4
12
M10
14
80
75
M24×2
4
15
M12
30 80 128
4.19
100
75
4
15
M12
18
4.94
25
25 225 70
7
140 20 95
75
4
12
M10
14 100 90
M24×2
4
19
M16
40 95 153
6.55
125
90
4
19
M16
18
8.02
32
32 260 80
8
150 20 115
90
4
15
M12
16 105 100 M24×2
4
19
M16
50 105 164
8.56
135
100
4
19
M16
20
9.99
40
40 230 95
9
170 20 120
95
4
15
M12
16 110 105 M24×2
4
19
M16
60 120 180
10.8
140
105
4
19
M16
20
12.3
50
50 320 110
9
205 20 130
105
4
15
M12
16 155 120 M24×2
4
19
M16
70 150 208
15.2
155
120
4
19
M16
20
17.2
備考1. フランジの欄中,上段はJIS B 2210の呼び圧力5Kの規定,下段は,JIS B 2210の呼び圧力10Kの規定による。
2. d1部のねじは,JIS B 0207の規定による。
3. こし筒の穴径及びこし網の網目は,注文者の指定による。
4. こし網及びこし筒は,用途によってこし網だけ又はこし筒だけとしてもよい。
4
F 7220-1996
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図2 材料
部品番号
部品名称
材料
1
本体
JIS G 5501のFC200
2
ふた
3
こし筒
JIS G 4304のSUS304
4
こし網
JIS G 4309のSUS304−W1
5
植込みボルト JIS G 3101のSS400
6
六角ナット
7
プラグ
JIS H 3250のC3771BD
8
ガスケット
JIS F 7102の規定による。
9
備考 部品名称で太字のものの材料は,5.(1)に規定する材
料を示す。
関連規格 ISO 5208 Industrial valves−Pressure testing of valves