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目 次
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1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 構造,形状及び寸法·········································································································· 1
4 材料······························································································································· 1
5 検査······························································································································· 2
6 製品の呼び方··················································································································· 2
7 表示······························································································································· 2
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まえがき
この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人
日本船舶技術研究協会(JSTRA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を改正すべきとの申出があり,
日本産業標準調査会の審議を経て,国土交通大臣が改正した日本産業規格である。これによって,JIS F
7213:1996は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。国土交通大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
日本産業規格 JIS
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船用16K弁付水面計
Shipbuilding-16K water gauges with valves
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適用範囲
この規格は,ボイラ以外の船用圧力容器に使用する温度205 ℃以下の16K弁付水面計(以下,水面計と
いう。)について規定する。
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引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0205-1 一般用メートルねじ−第1部:基準山形
JIS B 0205-2 一般用メートルねじ−第2部:全体系
JIS B 0205-3 一般用メートルねじ−第3部:ねじ部品用に選択したサイズ
JIS B 0205-4 一般用メートルねじ−第4部:基準寸法
JIS B 2240 銅合金製管フランジ
JIS B 8211 ボイラ−水面計ガラス
JIS F 7102 船舶機関部管系用ガスケット及びパッキン使用基準
JIS F 7400 船用弁及びコックの検査通則
JIS G 3506 硬鋼線材
JIS G 5501 ねずみ鋳鉄品
JIS H 3100 銅及び銅合金の板及び条
JIS H 3250 銅及び銅合金の棒
JIS H 3260 銅及び銅合金の線
JIS H 5120 銅及び銅合金鋳物
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構造,形状及び寸法
水面計の構造,形状及び寸法は,図1のとおりとし,上部本体及び下部本体の肉厚許容差は,原則とし
て,−10 %〜+15 %とする。ただし,許容差の計算値が0.5 mm未満の場合は,0.5 mmまで許容する。
なお,丸形水面計ガラスの寸法は,JIS B 8211の規定による。
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材料
水面計の材料は,次のとおりとする。
a) 下部本体,上部本体及び弁棒は,図2のとおりとする。
b) その他部品の材料は,図2によることが望ましい。
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検査
水面計の検査は,次の事項について,JIS F 7400によって実施する。
a) 材料検査
b) 外観検査
c) 寸法検査
d) 組立検査
e) 水圧検査 ただし,次の試験圧力で行う。
1) 弁箱水圧検査 2.4 MPa
2) 弁座水漏れ検査 1.76 MPa
6
製品の呼び方
水面計の呼び方は,規格の名称,船用弁付水面計を示す略号又は規格番号,及び丸形水面計ガラスの長
さによる。
例1 船用16K弁付水面計250
例2 JIS F 7213-250
例3 FWG 16 V 250
丸形水面計ガラスの長さを示す。
弁付きであることを示す。
呼び圧力を示す。
船用弁付水面計を示す略号。
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表示
上部本体及び下部本体の表面に,次の事項を表示する。
a) 呼び圧力16K
b) 製造業者名又はその略号
c) 製造年又はその略号
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単位 mm
フランジは,JIS B 2240の規定による。
ねじは,JIS B 0205-1〜JIS B 0205-4の規定による。
図1−水面計の構造,形状及び寸法
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寸法表
単位 mm
丸形水面計
ガラスの長さ
保護筒の長さ
A
取付寸法
H
参考
計算質量(kg)
250
180
295
3.74
300
230
345
3.78
350
280
395
3.82
図1−水面計の構造,形状及び寸法(続き)
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図2−水面計の部品名称及び材質
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部品番号
部品名称
材料
1
下部本体
JIS H 5120のCAC406
2
上部本体
3
パッキン押さえ
JIS H 5120のCAC406又は
JIS H 3250のC 3771 BD
4
パッキン押さえ
5
パッキン押さえナット
6
パッキン押さえナット
7
パッキン受輪
8
ハンドル
JIS G 5501のFC200
9
プラグ
JIS H 5120のCAC406又はJIS H 3250のC3771BD
10
弁棒
JIS H 3250のC 3771 BD又はC 3771 BE
11
六角ナット
JIS H 3250のC 3771 BD
12
六角ナット
13
十字穴付きなべ小ねじ
JIS H 3260のC 2700 W
14
ばね座金
JIS G 3506のSWRH42B
15
保護筒
JIS H 3100のC 2600 P
16
ピン
JIS H 3260のC 2600 W
17
割りピン
18
パッキン
JIS F 7102の規定による。
19
パッキン
20
ガスケット
21
丸形水面計ガラスa)
−
注記 部品名称で太字のものの材料は,箇条4のa)に規定する材料を示す。
注a) JIS B 8211の規定による。
図2−水面計の部品名称及び材質(続き)