F 7211:2004
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,財団法人 日本船
舶標準協会(JMSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,国土交通大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS F 7211:1996は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。国土交通大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
F 7211:2004
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目 次
ページ
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 種類 ······························································································································ 1
4. 構造,形状及び寸法 ········································································································· 1
5. 材料 ······························································································································ 1
6. .検査 ····························································································································· 1
7.製品の呼び方 ····················································································································· 2
8. 表示 ······························································································································ 3
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日本工業規格 JIS
F 7211:2004
船用5K弁付筒形ガラス液面計
Shipbuilding - Tube glass type level gauges with 5K valves
1. 適用範囲 この規格は,水タンク及びSOLASの適用を受けない船に使用する油タンク並びに低圧容
器に使用する最高使用圧力0.49MPaの弁付液面計(以下,液面計という。)について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 2240 銅合金製管フランジ
JIS F 7102 船舶機関部管系用ガスケット及びパッキン使用基準
JIS F 7400 船用弁及びコックの検査通則
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 3506 硬鋼線材
JIS G 5501 ねずみ鋳鉄品
JIS H 3100 銅及び銅合金の板及び条
JIS H 3250 銅及び銅合金棒
JIS H 3260 銅及び銅合金線
JIS H 5120 黄銅鋳物
JIS H 5120 銅及び銅合金鋳物
3. 種類 液面計の種類は,上部本体の形状によってA形(鋼管用),A形(銅管用),B形,C形及びD
形の5種類とする。
4. 構造,形状及び寸法 液面計の構造,形状及び寸法は,付図1による。ただし,付図1は継手付きの
場合を示す。上部本体,下部本体及び継手本体の肉厚許容差は,±0.5mmとする。使用するガラス管の寸
法は,外形16±0.5mmとする。
5. 材料 液面計の材料は付図2による。
6. .検査 液面計は,JIS F 7400の規定によって,次のa)〜e)について行う。
a)材料検査
b)外観検査
c)寸法検査
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d)組立検査
e)水圧検査 次の試験圧力で行う。
1)上部本体,下部本体,継手本体水圧検査 0.75MPa
2)弁座水漏れ検査 0.55MPa
7.製品の呼び方 液面計の呼び方は,規格名称,種類及び継手の個数又はその略号による。ただし,規格
名称の代わりに規格番号を用いてもよい。
なお,上部本体A形のニップル寸法及び材料は注文者がその都度指定する。
例
A形で継手のない場合
船用5K弁付筒形ガラス液面計A形継手なし
若しくはFWG 5−A 0又はJIS F 7211−A 0
参考 保護金物及び支持金物は規定せずに,参考図2及び参考図3にその例を示したが,ガラス管の
長さを含めてこれらを注文する場合などは,次の呼び方を用いると便利である。
製品の呼び方は,規格名称,種類,継手の個数,ガラス管の材料,ガラス管の長さ及び本数
並びに保護金物若しくは支持金物の形又はその略号による。ただし,規格名称の代わりに規格
番号を用いてもよい。
例1. A形で継手なしにガラス管の長さが300 mmで保護金物又は支持金物を使用しないもの。
G
船用5K弁付筒形ガラス液面計A形継手なし−P 300
A ガラス管の長さを示す。
G;強化ガラス
P;ポリカーボネート
A;アクリル系樹脂
G G
若しくはFWG―A―0−P 300又はJIS F 7211−A−0−P 300
A A
例2. A形で継手なしにガラス管の長さが1 200 mmでP形支持金物1個を使用するもの。
船用5K弁付筒形ガラス液面計A形継手なし−PA 1200 P1
支持金物の形及び個数を示す。
若しくはFWG5−A0−PA1200 P 1 又はJIS F7211−A−0− PA 1200 P 1
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例3. A形で継手1個にガラス管の長さが300 mm,保護金物H形を各々2本使用するもの(強
化ガラスの場合)。
船用5K弁付筒形ガラス液面計A形継手1個−G 300 H×2
保護金物及びガラス管の
本数を示す。
保護金物の形状を示す。
若しくはFWG 5−A 1−G 300 H×2又はJIS F 7211−A 1−G 300 H×2
例4. A形で継手2個にガラス管の長さが350 mm2本と300 mm1本で各々に保護金物H形を使
用するもの(強化ガラスの場合)
船用5 K弁付筒形ガラス液面計A形継手2個−G 350 H×2+G 300 H×1若しくは
FWG5-A 2-G 350 H×2+G 300 H×1又はJIS F 7211-A 2-G 350 H×2+G 300 H×1
例5. A形で継手1個にガラス管の長さが1 800 mm2本でP形支持金物を各々2個使用するもの
(ポリカーボネート樹脂又はアクリル系樹脂の場合)
船用5 K弁付筒形ガラス液面計A形継手1個-AP1 800 P 2×2若しくはFWG 5-A 1-AP 1 800
P 2×2又はJIS F 7211-A 1-AP 1 800 P 2×2
8. 表示 上部本体,下部本体及び継手本体の表面に,次の事項を表示する。
a) 上部本体及び下部本体に呼び圧力5 K又は10 K
b) 継手本体の上部に取付方向を示す“上”の文字
c) 製造年月日
d) 製造業者名又はその略号
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注 ※印寸法は,パッキン挿入量によって変わることがある。
備考1. フランジの寸法は,JIS B 2240の5 Kの規定による。ただし,注文者の指定があればJIS B 2240の10 Kの規
定によってもよい。
2. ガラス管,保護金物及び支持金物(参考図1〜3参照)は,注文者の指定による。
3. A形,B形及びC形の括弧内の数値は,継手なしの場合の値を示す。
付図1 構造,形状及び寸法(継手付きの場合)
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付図2 液面計の材料
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参考図1 組立の例
H又はH1の寸法表(強化ガラス管の場合) 単位mm
略号
FWG 5-A及びFWG 5-B
FWG 5-C
FWG 5-D
継手の個数
0
1
2
3
4
5
0
1
2
3
4
5
0
ガラス管の本数
1
2
3
4
5
6
1
2
3
4
5
6
1
ガ
ラ
ス
管
1
本
の
長
さ
200
保
護
金
物
1
個
の
長
さ
(l)
175
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
210
300
275
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
310
300
240
325
650
975 1 300 1 625 1 950 340
665
990 1 315 1 640 1 965
−
350
290
375
750 1 125 1 500 1 875 2 250 390
765 1 140 1 515 1 890 2 265
−
400
340
425
850 1 275 1 700 2 125 2 550 440
865 1 290 1 715 2 140 2 565
−
450
390
475
950 1 425 1 900 2 375 2 850 490
965 1 440 1 915 2 390 2 865
−
500
440
525 1 050 1 575 2 100 2 625 3 150 540 1 065 1 590 2 115 2 640 3 165
−
550
490
575 1 150 1 725 2 300 2 875 3 450 590 1 165 1 740 2 315 2 890 3 465
−
600
540
625 1 250 1 875 2 500 3 125 3 750 640 1 265 1 890 2 515 3 140 3 765
−
備考1. 組立図及びH又はH1の寸法表はその例であって,注文者は,継手の個数,ガラス管の本数,長さ,材料
及び保護金物又は支持金物の要否を指定することができる(参考図2及び参考図3参照)。
2. 継手1個以上の寸法Hは,同じ長さのガラス管を組合せわせた場合を示したが,必要に応じ,長さを適宜
組合せわせて使用することができる。
3. ガラス管1本の最大長さは,強化ガラス製のものはガラス管破損防止のため600 mm,ポリカーボネート
樹脂及びアクリル系樹脂製のものは熱膨張による伸びを考慮して,2 000 mmとするのがよい。ただし,こ
の場合最大間隔 (p) 600mmごとにガラス管支持金物を設けるのが望ましい。
4. H又はH1の寸法は,ガラス管の長さが同じ場合には,次のとおりである。
種類A形及びB形は,H=h×ガラス管の本数,h=ガラス管の長さ+25
種類C形は, H1=h×継手の個数+h1,h1=ガラス管の長さ+40
5. 計算質量は,上部本体,下部本体及び継手本体の質量であって,ガラス管及び保護金物は含まない。
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参考図2 保護金物
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参考図2 保護金物(続き)
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参考図3 支持金物
関連規格 JIS F 7212 船用自動閉鎖弁付筒形ガラス液面計
JIS F 7215 船用平形ガラス油面計
JIS K 6717-1 プラスチック-ポリメタクリル酸メチル(PMMA)成形用及び押出用材料−
第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎
JIS K 6717-2 プラスチック-ポリメタクリル酸メチル(PMMA)成形用及び押出用材料−
第2部:試験片の作り方及び諸性質の求め方
JIS K 6719-1 プラスチック−ポリカーボネート(PC)の成形用材料及び押出用材料
第1部:分類の体系及び仕様作成のための基準
JIS K 6719-2 プラスチック−ポリカーボネート(PC)の成形用材料及び押出用材料
第2部:試験片の調整及び諸性質の測定方法
JIS R 3206 強化ガラス
ISO 5208 Industrial valves−Pressure testing of valves
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