2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 5609-1996
船用ボイラ鍛鋼20Kコック付
反射式水面計
Shipbuilding−Forged steel 20K reflex type
water gauges with cocks for boilers
1. 適用範囲 この規格は,船用ボイラ内部の水面の位置を監視するために使用する鍛鋼20Kコック付反
射式水面計(以下,水面計という。)について規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 2210 鉄鋼製管フランジの基準寸法
JIS B 8211 ボイラー水面計ガラス
JIS B 8213 ボイラー反射式水面計
JIS F 7102 船舶機関部管系用ガスケット及びパッキン使用基準
JIS F 7400 船用弁及びコックの検査通則
JIS F 7440 船用銅管20Kろう付ユニオン
JIS F 7442 船用鋼管40K溶接ユニオン
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 3201 炭素鋼鍛鋼品
JIS G 3505 軟鋼線材
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS G 4303 ステンレス鋼棒
JIS H 3100 銅及び銅合金の板及び条
JIS H 3250 銅及び銅合金棒
JIS H 3260 銅及び銅合金線
JIS H 5101 黄銅鋳物
2. 最高使用圧力 水面計の最高使用圧力は,2.5MPaとする。
3. 種類 水面計の種類は,コックのレバーハンドルの向きによって区分し,R形及びL形の2種類とす
る。R形は上部コック及び下部コックのそれぞれのレバーハンドルがボイラに向かって右側にあるものを
いい,L形は左側にあるものをいう。
4. 構造,形状及び寸法 水面計の構造,形状及び寸法は,付図1によるほか,次による。
(1) 水面計本体は,JIS B 8213の規定によることが望ましい。
2
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(2) 水面計用ガラスは,JIS B 8211の平形反射式Bの規定による。
(3) 水面計の可視面の向きは,自由に変えられる構造とする。
(4) フランジは,JIS B 2210の呼び圧力20Kの呼び径20のものとする。
5. 材料 水面計の材料は,次のとおりとする。
(1) 上部コック本体,下部コック本体,ドレンコック本体及びコック栓は,付図2のとおりとする。
(2) その他の材料は,付図2によることが望ましい。
6. 検査 水面計の検査は,JIS F 7400の規定によって,次の(1)〜(5)について行う。
(1) 材料検査
(2) 外観検査
(3) 寸法検査
(4) 組立検査
(5) 水圧検査 次の試験圧力で行う。
(a) コックのすり合わせ面の水漏れ検査 2.75MPa
(b) 水面計水圧検査 3.75MPa
7. 製品の呼び方 水面計の呼び方は,名称,種類及びガラスの呼び番号による。ただし,名称の代わり
に規格番号を用いてもよい。
例 R形でガラスの呼び番号B250のもの
8. 表示 水面計には,コック本体の表面に,次の事項を表示する。
(1) 呼び圧力 20K
(2) 製造業者名又はその略号
(3) 製造年月又はその略号
3
F 5609-1996
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図1
ガラスの呼び番号
取付け長さ H
外枠 h
可視長さ a
B250
460
264
225
B280
490
294
255
B320
530
334
295
4
F 5609-1996
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図2
5
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
備考1. 部品名称で太字のものの材料は,5.(1)に規定する材料を示す。
2. 水面計用ガラスは,JIS B 8211の規定に適合するものとする。
3. JIS G 4051のS15C及びS25Cは,適切な熱処理を施さなければならない。
関連規格:ISO 5208 Industnal valves−Pressure testing of valves