2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 3993-1996
作業船用船外排送管
Discharge pipes for dredger
1. 適用範囲 この規格は,主としてポンプしゅんせつ船に用いる船外排送管(以下,排送管という。)に
ついて規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 1180 六角ボルト
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 3444 一般構造用炭素鋼鋼管
JIS G 3452 配管用炭素鋼鋼管
JIS Z 3211 軟鋼用被覆アーク溶接棒
JIS Z 3351 炭素鋼及び低合金鋼用サブマージアーク溶接ワイヤ
2. 種類 排送管の種類は,表1のとおりとする。
表1 種類
種類
記号
適用
沈設管
沈 海中に布設するもの
海上管
海 海上に布設するもの
陸上管
陸 陸上に布設するもの
3. 形状,寸法及び寸法許容差
3.1
形状及び寸法 排送管の形状及び寸法は,付表1のとおりとする。
なお,両端フランジの面は排送管の中心軸に対して直角であり,両端フランジのボルト穴は等間隔で,
相対応する穴の中心を通る線は,排送管の中心軸に平行でなければならない。
また,これらの許容差は受渡当事者間の協定による。
3.2
寸法許容差 排送管の各部の寸法許容差は,表2のとおりとする。
2
F 3993-1996
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表2 寸法許容差
単位 mm
寸法区分
寸法許容差
排送管の内径
±(内径×1000
3)ただし,最大値は±2とする。
排送管の長さ
±10
ボルト穴中心円の径
±1
フランジ背面の倒れ
呼び径400以下のもの 0〜+1
呼び径510以上のもの 0〜+2
備考1. 排送管の内径寸法の許容差は,管端部の内径の許容差とす
る。
2. フランジ背面の倒れの許容差は,フランジ外周部における背
面方向への倒れの値とする。
なお,呼び径400を超え510未満のものの許容差について
は受渡当事者間の協定による。
4. 外観 排送管は,溶接部その他に,割れ,きずなど使用上有害な欠点があってはならない。
5. 材料 排送管の材料は,次による。
(1) 管部の材料は,呼び径400以下のものは,JIS G 3444又はJIS G 3452に規定するSGPとし,呼び径
400を超えるものは,JIS G 3101に規定するSS 400とする。
(2) フランジの材料は,JIS G 3101に規定するSS 400とする。
(3) 溶接材料は,JIS Z 3211,JIS Z 3351又は品質がこれらと同等以上のものとする。
6. 検査
6.1
形状及び寸法検査 排送管の形状及び寸法検査は,次による。
(1) 直接測定,ゲージその他の方法によって行い,3.に適合しなければならない。
(2) フランジ背面の倒れの測定方法は,図1によって行い,3.に適合しなければならない。
図1 フランジ背面の倒れの測定方法
6.2
外観検査 排送管の外観検査は,目視その他の方法によって行い,4.に適合しなければならない。
7. 製品の呼び方 排送管の呼び方は,規格の名称又は規格番号,種類又は記号,及び呼び径による。
例1. 作業船用船外排送管沈設管400
例2. JIS F 3993 沈−400
3
F 3993-1996
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8. 表示 排送管には,管中央部の見やすい箇所に,“呼び径”を表示する。付図1にその表示方法の例を
示す。
付図1 表示方法の例
備考 表示の字体は,丸ゴシック体とするのがよい。
4
F
3
9
9
3
-1
9
9
6
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付表1 形状,寸法
呼び径
排送管の寸法
フランジ各部の寸法
概算排送管質量
(kg) (参考)
内径
(D)
厚さt
外径(参考)
長さ
L (m)
形式 外径
D1
厚さ
補強板
リブ
ボルト穴
ボルトの
ねじの呼
び径
沈
海
陸
沈
海
陸
t1
厚さt2 長さl
数
厚さ 中心円
の径C
穴径h 数
沈
海
陸
200
204.7
5.8 5.8
5.8 216.3 216.3 216.3
5.5
A
フ
ラ
ン
ジ
320
9
−
−
−
−
280
23
8
M20
170
170
170
250
254.2
6.6 6.6
6.6 267.4 267.4 267.4
5.5
385
9
−
−
−
−
345
23
12
M20
240
240
240
300
304.7
6.9 6.9
6.9 318.5 318.5 318.5
5.5
430
9
−
−
−
−
390
23
12
M20
300
300
300
350
337.6
9
9
9
355.6 355.6 355.6
6
480
12
−
−
−
−
435
23
12
M20
470
470
470
400
388.4
9
9
9
406.4 406.4 406.4
6
540
12
−
−
−
−
495
23
16
M20
540
540
540
510
510
12
9
9
536
528
528
6
B
フ
ラ
ン
ジ
710
16
12
75
8
9
650
23
16
M20
990
750
740
560
560
12
9
9
584
578
572
6
765
16
12
75
9
9
690
23
18
M20
1 080
820
810
610
610
12
12
9
634
634
628
6
814
16
12
90
10
12
750
23
20
M20
1 180 1 180
890
630
630
12
12
9
654
654
648
6
834
19
12
90
10
12
765
25
20
M22
1 210 1 210
930
660
660
16
12
9
692
684
678
6
870
19
12
90
12
12
780
25
24
M22
1 280 1 280
990
685
685
16
12
9
717
709
704
6
905
19
12
100
12
12
820
27
24
M24
1 750 1 340 1 030
710
710
16
12
9
742
734
728
6
930
22
12
125
12
12
860
27
24
M24
1 860 1 430 1 090
760
760
16
12
9
792
784
778
6
990
22
12
125
12
12
900
30
24
M27
1 990 1 530 1 170
840
840
19
16
12
878
872
864
6
1 090
25
16
125
16
16
1 010
30
32
M27
2 200 1 690 1 290
860
860
19
16
12
898
862
884
6
1 090
25
16
125
16
16
1 010
30
32
M27
2 250 1 720 1 320
備考1. ボルトは,JIS B 1180の規定による。
2. 呼び径510及び560の陸上管のフランジは,リブなしとする。
3. 付表1以外の呼び径のものについては,受渡当事者間の協定による。
5
F 3993-1996
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
関連規格 JIS F 3994 作業船用フロータ
JIS F 3995 作業船用船外排送管ゴムスリーブ