2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 3991-1975
作業船用アンカー
Dredgerʼ s Anchors
1. 適用範囲 この規格は,主として非自航作業船の作業用及び警戒用に使用するアンカーについて規定
する。
備考 この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,国際単位系 (SI) によるものであって,
参考として併記したものである。
引用規格:
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 3201 炭素鋼鍛鋼品
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS G 5101 炭素鋼鋳鋼品
2. 種類 種類は,シャンクの形状によりA形及びB形の2種類とする。
3. 構造,形状及び寸法 構造,形状及び寸法は,付図及び付表1〜5のとおりとし,次の各号による。
(1) 呼び重量は,計算総質量によって表す。
(2) ストックの重量は,計算総質量の約15とする。
4. 寸法許容差
(1) アンカー各部の許容差は,指定されたものを除き±4%とし,その最大値は±20 mmとする。
(2) アンカーの実測重量は,呼び重量に対して許容差の範囲内で増加することは差し支えないが,減少し
てはならない。
5. 材料 材料は,付図のとおりとする。
6. 検査
6.1
検査は,次の各号について行う。
(1) 重量,寸法及び外観検査
(2) つち打検査
(3) 耐力検査
6.2
重量,寸法及び外観検査 構造,形状,寸法及び重量について検査し,3.及び5.の規定に適合し,な
お,使用上有害な傷があってはならない。
6.3
つち打検査 質量3 kg以上のハンマーでたたいたとき異状があってはならない。
2
F 3991-1975
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6.4
耐力検査 次の図に示すつめの箇所に,付表6に示すアンカーのストックを除いた実測重量に応じ
た耐力試験荷重を加えたとき,変形そのほかの異状があってはならない。ただし,耐力試験荷重を加える
場合には,その耐力試験荷重の約10%から全荷重とし,再び初めの荷重にもどしたとき,その標点距離の
変化は20 mmまで差し支えない。
図
7. 製品の呼び方 製品の呼び方は,規格名称,種類及び呼び重量による。ただし,規格名称の代わりに
規格番号を用いてもよい。
例: 作業船用アンカーA形0.5又はJIS F 3991 A形0.5
8. 表示 本体及びストックの実測重量をそれぞれ本体及びストックに刻印し,また,本体には製造業者
名又はその略号を記入する。
3
F 3991-1975
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図
4
F 3991-1975
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図(つづき)
番号
名称
材料
1
本体
JIS G 5101のSC 42
2
ストック
JIS G 5101のSC 42 又はJIS G 3201のSF 40
3
アンカーリング
JIS G 3201のSF 45,JIS G 4051のS 25 C又はJIS G 5101のSC 46
4
つり揚環
JIS G 3201のSF 45 又はJIS G 4051のS 25 C
5
カラー
JIS G 3101のSS 41 又はJIS G 5101のSC 42
6
コッタ
JIS G 3101のSS 41
備考 カラーをSC 42とするときは,カラーとストックを一体に鋳込んでもよい。
5
F 3991-1975
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表1
単位 mm
呼び重量
(t)
本体
H
H1
H2
B
B1
B2
a1
a2
b
h
A形
B形
A形
B形
A形
B形
A形
B形
A形
B形
A形
B形
A形
B形
A形
B形
0.5
2565 2190 2330
1955 830 815 860
735 695 755 745
720
210
220
45
115
125
55
0.63
2770 2360 2520
2110
900 880 930
790 750 820 805
780
225
238
52
125
135
60
0.8
3005 2565 2730
2290 975 955 1010
860 810 880 870
845
245
258
57
133
147
65
1.0
3230 2750 2940
2460 1050 1030 1090
925 875 950 935
910
260
278
60
145
160
70
1.25
3475 2965 3160
2650 1130
1110
1170
1000 940 1030 1010
980
280
300
65
155
170
75
1.6
3770 3220 3430
2880 1225 1200 1270
1080 1020
1115
1095
1065
305
325
72
170
185
80
2.0
4065 3465 3700
3100 1320 1300 1370
1170
1100
1200 1180
1150
330
350
75
180
200
85
2.5
4380 3730 3990
3340 1420 1400 1480
1260 1185
1290 1270
1235
355
377
82
195
215
90
3.15
4725 4035 4300
3610 1540 1510 1595
1360 1280 1400 1375
1330
385
407
87
210
233
100
4.0
5120 4370 4660
3910 1660 1630 1725
1470 1385 1510 1485
1445
416
440
92
227
252
110
5.0
5515 4705 5020
4210 1790 1760 1860
1580 1495 1630 1600
1555
450
475
100
245
270
115
6.3
5955 5085 5420
4550 1935 1900 2010
1710 1610 1760 1730
1680
485
513
107
265
293
125
付表2
単位 mm
呼び重量
(t)
本体
h1
h2
h3
h4
h5
t
t1
t2
t3
t4
t5
R1
R2
R3
A形
B形
A形
B形
A形
B形
A形
B形
A形
B形
A形
B形
0.5
180
310
320
170
305
285
280
55
30
35
34
32
33
43
45
41
1300
1390
310
320
0.63
190
335
348
180
330
305
300
58
34
38
37
35
35
47
48
44
1400
1500
335
348
0.8
210
365
375
200
360
330
325
63
37
41
40
38
38
50
52
50
1520
1630
365
378
1.0
220
390
408
215
385
355
350
70
40
44
43
40
41
55
56
52
1640
1750
390
408
1.25
240
420
440
230
415
385
375
77
43
48
47
44
44
59
60
55
1760
1890
420
440
1.6
260
455
475
250
450
420
410
84
46
52
50
47
48
64
66
61
1910
2050
455
475
2.0
280
490
510
270
485
450
440
92
50
56
55
51
52
69
71
66
2060
2210
490
510
2.5
300
525
547
290
520
485
470
98
54
60
59
55
56
74
76
69
2220
2380
525
547
3.15
325
570
592
315
565
520
510
105
58
65
64
59
60
80
83
77
2400
2570
570
592
4.0
350
615
640
340
610
570
550
112
63
70
69
64
65
87
89
83
2600
2790
615
640
5.0
380
670
695
370
660
610
600
120
68
76
74
69
70
93
96
90
2800
3000
670
695
6.3
410
720
748
400
710
660
645
127
73
82
80
75
76
100
104
97
3020
3240
720
748
6
F 3991-1975
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表3
単位 mm
呼び重量
(t)
本体
ストック
r1
r2
r3
r4
D
d
d1
d2
θ
l
l1
D1
A形
B形
A形
B形
A形
B形
A形
B形
A形
B形
A形
B形
0.5
100
75
80
10
180
200
104
112
50
38
45°
40°
2000
1755
285
305
100
108
0.63
110
80
90
10
200
220
112
120
53
40
45°
40°
2140
1900
305
330
108
116
0.8
120
90
95
10
215
235
120
130
56
44
45°
40°
2320
2050
330
360
116
125
1.0
130
95
100
10
230
255
130
140
60
48
45°
40°
2500
2210
360
385
125
135
1.25
140
100
110
10
250
275
140
151
67
50
45°
40°
2690
2380
385
420
135
147
1.6
150
110
120
10
270
300
151
163
72
56
45°
40°
2920
2590
420
450
147
158
2.0
160
120
130
10
290
320
163
175
79
60
45°
40°
3150
2800
450
485
158
170
2.5
170
130
140
10
310
345
175
189
85
62
45°
40°
3390
3000
485
525
170
184
3.15
185
140
150
10
340
375
189
204
92
67
45°
40°
3670
3240
525
570
184
200
4.0
200
150
160
10
365
405
204
220
98
72
45°
40°
3970
3510
570
610
200
215
5.0
220
160
175
10
395
435
220
237
104
79
45°
40°
4280
3780
610
660
215
230
6.3
235
175
190
10
425
470
237
257
110
85
45°
40°
4600
4085
660
710
230
250
注 表中d寸法及びD1寸法の許容差は,±1.5 mmとする。
付表4
単位 mm
呼び重量
(t)
ストック
アンカーリング
つり揚環
D2
d4
t8
及び
d6
b2
D3
D4
d7
d8
l5
t9
及び
d9
b4
b5
D5
d10
d11
l6
A形
B形
A形
B形
0.5
98
106
72
72
40
60
155
100
48
49
160
30
45
120
75
36
37
120
0.63
106
114
78
77
42
63
162
105
51
52
168
32
48
127
80
38
39
128
0.8
114
123
85
86
46
68
180
115
54
55
184
36
54
141
90
42
43
144
1.0
123
133
91
90
50
75
195
125
58
59
200
38
57
153
95
46
47
152
1.25
133
144
98
95
55
83
213
138
65
66
220
40
60
160
100
48
49
160
1.6
144
155
108
108
60
90
230
150
70
71
240
44
66
174
110
54
55
176
2.0
155
167
115
118
65
98
248
164
77
78
260
48
72
188
120
58
59
192
2.5
167
180
124
121
70
105
265
178
83
84
280
50
75
195
125
60
61
200
3.15
180
195
134
130
75
112
282
192
90
91
300
55
83
213
138
65
66
220
4.0
195
210
145
145
80
120
300
206
96
97
320
60
90
230
150
70
71
240
5.0
210
227
156
160
85
128
318
220
102
103
340
65
98
248
164
77
78
260
6.3
227
247
169
168
90
135
340
232
108
109
360
70
105
265
178
83
84
280
注 表中D2寸法の許容差は,±1.5 mmとする。
7
F 3991-1975
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表5
単位 mm
呼び重量
(t)
カラー
コッタ
D6
d5
t6
b1
l3
l4
t7
A形
B形
A形
B形
A形
B形
A形
B形
A形
B形
A形
B形
A形
B形
0.5
160
170
102
110
25
28
44
44
175
190
44
44
12
12
0.63
170
185
110
118
28
32
44
44
190
205
44
44
12
12
0.8
185
200
118
127
32
32
44
44
205
220
44
44
12
12
1.0
200
215
127
137
32
36
44
60
220
240
44
60
12
16
1.25
215
235
137
149
36
40
60
60
240
260
60
60
16
16
1.6
235
250
149
160
40
40
60
60
260
280
60
60
16
16
2.0
250
270
160
172
40
45
60
60
280
300
60
60
16
16
2.5
270
295
172
186
45
50
60
65
300
325
60
65
16
19
3.15
295
320
186
202
50
50
65
65
325
350
65
65
19
19
4.0
320
345
202
217
50
55
65
70
350
380
65
70
19
22
5.0
345
370
217
232
55
60
70
70
380
410
70
70
22
22
6.3
370
400
232
252
60
65
70
70
410
430
70
70
22
22
付表6 耐力試験荷重
実測重量t
耐力試験荷重tf {kN}
0.400
10.4 {102.0}
0.504
12.3 {120.6}
0.640
14.6 {143.2}
0.800
17.8 {174.6}
1.000
21.2 {207.9}
1.280
25.7 {252.0}
1.600
30.4 {298.1}
2.000
36.2 {355.0}
2.520
43.0 {421.7}
3.200
51.0 {500.1}
4.000
59.3 {581.5}
5.040
68.3 {669.8}
備考 実測重量がこの表中に無い場合は,補
間法によって算出する(ストックを除
いた実測重量を示す。)。
8
F 3991-1975
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
船舶部会 アンカー専門委員会 構成表
氏名
所属
(委員会長)
前 田 至 孝
運輸省船舶技術研究所
尾 花 皓
運輸省船舶局
逢 坂 國 一
工業技術院標準部
草 野 博
財団法人日本船舶標準協会標準部
筒 井 康 治
日本海事協会
大 沢 俊 夫
東京チェーンアンカー株式会社
長 尾 富 雄
大阪製鎖造機株式会社
島 居 貞 人
尾道錨製造株式会社
岩 本 光 二
株式会社寿アンカー
田 村 元
石川島播磨重工業株式会社船舶事業部技術部
伊 藤 哲 司
三井造船株式会社千葉造船所造船設計部
松 浦 和 春
日本鋼管株式会社鶴見造船所
浜 野 亮太郎
住友重機械工業株式会社造船設計部
岡 本 富 保
日立造船株式会社第1造船基本設計部
河 澄 龍之介
川崎重工業株式会社神戸造船事業部
粟 津 曻
三菱重工業株式会社神戸造船所
小 杉 隆 祥
大阪商船三井船舶株式会社工務部
柚 木 茂 登
山下新日本汽船株式会社
和 田 雅 敬
船舶整備公団
星 野 友 慶
防衛庁技術研究本部
(事務局)
桜 井 俊 彦
工業技術院標準部機械規格課
佐 野 則 雄
工業技術院標準部機械規格課