2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 3443-1995
船用小形鋼製滑車
Shipsʼ small size steel blocks
1. 適用範囲 この規格は,船の食料,ガスボンベ,補機類の部品などの積込みに用いる小形鋼製滑車(以
下,滑車という。)について規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 0205 メートル並目ねじ
JIS B 1181 六角ナット
JIS B 1351 割りピン
JIS B 2801 シャックル
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS G 5501 ねずみ鋳鉄品
JIS H 5111 青銅鋳物
2. 種類 滑車の種類は,頭部の形状によって表1のとおりとする。
表1
種類
呼び径
SE
100
125
SH
100
125
3. 構造,形状及び寸法 滑車の構造,形状及び寸法は,付図1による。
4. 材料 滑車の材料は,表2のとおりとする。
2
F 3443-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2
部品番号
部品名称
材料
1
外帯
JIS G 3101のSS400
2
中心ピン及びナット
JIS G 3101のSS400
3
側板
鋼板
4
スイベルアイ
JIS G 4051のS25C
JIS G 3101のSS400
5
スイベルフック
JIS G 4051のS25C
JIS G 3101のSS400
6
リベット
棒鋼
7
スイベル用ナット
JIS G 3101のSS400
8
シャックル
JIS G 4051のS25C
JIS G 3101のSS400
9
はさみ金
鋼管
10
はさみ金
鋼管
11
リベット
棒鋼
12
割りピン
黄銅線又は棒鋼
13
シーブ本体
JIS G 5501のFC200
14
シーブ用ブシュ
JIS H 5111のBC6
5. 試験及び検査
5.1
荷重試験 荷重試験は,表3に示す要領によって試験荷重を加えて行う。
表3
種類
SE, SH
項目
呼び径
100
125
使用荷重
kN
4.9
9.8
試験荷重
kN
19.6
39.2
試験方法
備考 単滑車の使用荷重とは,滑車を通過する
索の一端に負荷できる最大荷重をいう。
5.2
解放検査 荷重試験終了後,解放して各部の検査を行い,異状があってはならない。
6. 製品の呼び方 製品の呼び方は,規格の名称又は規格番号並びに種類及び呼び径による。
例 船用小形鋼製滑車SE100又はJIS F 3443 SE100
7. 表示 滑車の見やすい箇所に,次の事項を刻印する。
(1) 呼び径又は識別番号
(2) 使用荷重
3
F 3443-1995
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(3) 製造年月
(4) 製造業者名又はその略号
4
F 3443-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図1
単位mm
呼び径
B
B1
B2
B3
D
d
d1
H
H1
H2
H3
t
t1
フック
D1
K
100
32
26
26
21
100
16
M16
106
67
13
38
6
2.3
26
33
125
48
30
31
23
125
20
M18
125
81
15
47
6
2.3
32
41
備考1. 計算質量は,シャックルの質量を除く。
2. スイベル部のねじはJIS B 0205の規定による。
3. 六角ナットはJIS B 1181,割りピンはJIS B 1351及びシャ
ックルはJIS B 2801の規定による。
4. 注油は,油又はグリースで行う。
種類
呼び径
使用ワイヤ
ロープの径
参考
計算質量 (kg)
SE
100
8
2.8
SH
8
2.9
SE
125
10又は12
4.2
SH
10又は12
5.6
5
F 3443-1995
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船舶部会 船用荷役器具専門委員会 構成表(昭和49年5月1日制定のとき)
氏名
所属
(委員会長)
西 山 安 武
東京商船大学
石 川 一 郎
財団法人日本海事協会
尾 花 皓
運輸省船舶局
竹 内 健 二
工業技術院標準部
草 野 博
財団法人日本船舶標準協会
大 友 義 雄
株式会社立野製作所
寺 本 虎 夫
株式会社寺本鉄工所
東 田 典 男
北川工業株式会社
山 田 清
株式会社アジア船舶工業社設計部
平 貴 夫
日本鋼管株式会社鶴見造船所船舶設計部
花 田 堯之助
石川島播磨重工業株式会社横浜第2工場造船設計部
出 口 暢 昭
住友重機械工業株式会社船舶事業部造船設計部
三 谷 恵 幸
三井造船株式会社藤永田造船所造船設計部
田 中 誠 一
川崎重工業株式会社神戸工場造船設計部
粟 津 曻
三菱重工業株式会社神戸造船所造船設計部
本 田 脩 三
日立造船株式会社向島工場工務部
安 藤 健 蔵
佐世保重工業株式会社佐世保造船所造船設計部
奥 山 孝 志
社団法人日本中型造船工業会
森 川 卓
社団法人日本船主協会
和 田 雅 敬
船舶整備公団工務部
(事務局)
桜 井 俊 彦
工業技術院標準部機械規格課
佐 野 則 雄
工業技術院標準部機械規格課
(事務局)
小 林 秋 穂
工業技術院標準部機械規格課(平成2年7月5日改正のとき)
山 形 智 幸
工業技術院標準部機械規格課(平成2年7月5日改正のとき)
(事務局)
高 橋 潔
工業技術院標準部機械規格課(平成7年3月28日改正のとき)