2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 3430-1980
船用ワイヤリール
Shipsʼ Wire Reels
1. 適用範囲 この規格は,船の係留索に用いるワイヤリールについて規定する。
引用規格:
JIS B 1180 六角ボルト
JIS B 1181 六角ナット
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS H 3270 ベリリウム銅,りん青銅及び洋白の棒及び線
JIS H 5111 青銅鋳物
2. 構造,形状 及び 寸法 ワイヤリールの構造,形状 及び 寸法は,付図によるほか,次による。
(1) ワイヤ止めは,ドラムの適当な箇所に溶接する。
(2) 六角ボルト 及び 六角ナットは,それぞれJIS B 1180(六角ボルト)及びJIS B 1181(六角ナット)
の規定による。
(3) ハンドルは,ワイヤリール1台につき2個とする。
(4) ばねの取付要領は,一例として示す。
3. 材 料 ワイヤリールの材料は,次の表のとおりとする。
表
部品番号
部品名称
材料
1
軸受金物
鋼板 及び 棒鋼
2
ブ シ ュ
JIS H 5111のBC6
3
ド ラ ム
鋼 板
4
フレーム
山 形 鋼
5
軸
JIS G 3101のSS41
6
ハンドル
棒 鋼,鋼板 及び 鋼管
7
ブレーキ帯
平 鋼
8
ペ ダ ル
鋼 板
9
ワイヤ止め
棒 鋼
10
グリースニップル
黄 銅
11
ば ね
JIS H 3270のC5191W
12
ストッパ
棒 鋼
13
六角ボルト 及び 六角ナット
棒 鋼
備考 ドラムの円筒部は,鋼管を用いてもよい。
2
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4. 外観検査 外観は目視によって検査し,有害な欠点がなく,かつ,確実な溶接が施され,ドラムの回
転が円滑で,できるだけひずみのないものとする。ばねの性能は,適当なものでなければならない。
5. 製品の呼び方 ワイヤリールの呼び方は,規格名称 及び 呼びによる。ただし,規格名称の代わりに
規格番号を用いてもよい。
例: 船用ワイヤリール35又はJIS F 3430-35
3
F
3
4
3
0
-1
9
8
0
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付 図
単位mm
呼び
B
D
D1
d
d1
L
参考
L1
ワイヤロープ
の巻取容量
計算質量(kg)
35
650
350
700
50
40
800
950
φ 25 ×200m
190
38
650
380
780
55
45
850
1 000
φ 28 ×200m
215
40
700
400
850
60
50
900
1 050
φ 31.5 ×200m
240
備考1. 括弧内寸法は,参考として示す。
2. ドラムの円筒部に鋼管を用いるときは,その外径 及び 厚さは,上表 又は 付図に示す寸法によらず,これに近い寸法
に変えてもよい。
3. ハンドルの格納位置は,参考として示す。
4
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参 考 図 ワイヤリール軸受部詳細
5
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船舶部会 船用索具専門委員会 構成表(昭和49年5月1日改正のとき)
氏 名
所 属
(委員会長)
西 山 安 武
東京商船大学
(臨時委員)
尾 花 皓
運輸省船舶局
竹 内 健 二
工業技術院標準部
草 野 博
財団法人日本船舶標準協会
久 野 昇 一
三洋商事株式会社
堀 原 武 久
株式会社立野製作所
長谷川 誠 一
株式会社上田鉄工所羽曳野工場
寺 本 虎 夫
株式会社寺本鉄工所
伊 藤 哲 司
三井造船株式会社千葉造船所造船設計部
田 村 元
石川島播磨重工業株式会社船舶事業部技術部
松 浦 和 春
日本鋼管株式会社鶴見造船所造船設計部
粟 津 曻
三菱重工業株式会社神戸造船所造船設計部
谷
住友重機械工業株式会社浦賀造船所
岡 本 富 保
日立造船株式会社造船基本設計部
河 澄 龍之介
川崎重工業株式会社造船事業部造船設計部
青 山 俊 久
ジャパンライン株式会社工務部
伊 藤 達 夫
川崎汽船株式会社東京支社
渡 辺 梅太郎
船舶整備公団
星 野 友 慶
防衛庁技術研究本部
(事 務 局)
桜 井 俊 彦
工業技術院標準部機械規格課
佐 野 則 雄
工業技術院標準部機械規格課
(事 務 局)
石 井 清 次
工業技術院標準部機械規格課(昭和55年10月1日改正のとき)
津 金 秀 幸
工業技術院標準部機械規格課(昭和55年10月1日改正のとき)