2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 3419-1995
船用スイベル付ロープガイ鋼製滑車
Shipsʼ steel guy blocks with swivels for fibre rope
1. 適用範囲 この規格は,船に用いるスイベル付ロープガイ鋼製滑車(以下,滑車という。)について規
定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 0205 メートル並目ねじ
JIS B 1351 割りピン
JIS B 2801 シャックル
JIS F 3418 船用シーブ
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS G 5501 ねずみ鋳鉄品
JIS H 3100 銅及び銅合金の板及び条
JIS H 3250 銅及び銅合金棒
2. 種類 滑車の種類は,表1のとおりとする。
表1
種類
呼び径
MS1A
160
MS1B
160
MS2A
160
MS2B
160
備考1. 種類の第1字Mは,麻ロープ又は合成繊
維ロープ用を示す。
2. 種類の第2字Sは,スイベル付きを示す。
3. 種類の第3字1は1輪滑車,2は2輪滑
車を示す。
4. 種類の第4字Aはベケットなし,Bはベ
ケット付きを示す。
3. 構造,形状及び寸法 滑車の構造,形状及び寸法は,付図1〜4によるほか,次による。
(1) シーブは,JIS F 3418の規定による。
(2) シャックルは,JIS B 2801の規定による。
(3) 割りピンは,JIS B 1351の規定による。
2
F 3419-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4. 材料 滑車の材料は,表2のとおりとする。
表2
部品番号
部品名称
材料
1
外帯
JIS G 4051のS25C
2
側板
鋼板
3
中心ピン及び六角ナット JIS G 4051のS25C
4
割りピン
黄銅線
5
止め金
鋼板
6
ステー
JIS G 3101のSS400
7
スイベル
JIS G 4051のS25C
8
スイベル用ナット
JIS G 4051のS25C
9
座金
JIS H 3100のC2801P又は
JIS H 3250のC3604BD若しくはC3604BE
10
ピン及びナット
JIS G 3101のSS400
11
割りピン
黄銅線
12
中板
鋼板
13
シーブ
JIS G 5501のFC200
14
シャックル
JIS B 2801の規定による。
15
グリースニップル
黄銅
5. 表面処理 滑車の外帯,側板及びステーには,亜鉛めっきを施す。
6. 試験及び検査
6.1
荷重試験 滑車の荷重試験はシーブを付けシャックルを連結して,表3の要領によって試験荷重を
加えて行う。
表3
項目
種類
MS1A
MS1B
MS2A
MS2B
試験方法
使用荷重 kN
4.9
4.6
17.7
21.6
試験荷重 kN
19.6
27.6
35.4
43.2
備考 単滑車の使用荷重とは,滑車を通過する索の一端に負荷できる最大荷重をいう。
また,複滑車の使用荷重とは,滑車のシャックルに負荷できる最大荷重をいう。
6.2
解放検査 荷重試験終了後,解放して各部の検査を行い,異状があってはならない。
7. 製品の呼び方 滑車の呼び方は,規格の名称又は規格番号及び種類による。
例 船用スイベル付ロープガイ鋼製滑車MS1A又はJIS F 3419 MS1A
8. 表示 滑車の見やすい箇所に,次の事項を刻印するか,又は銘板を付ける。
3
F 3419-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(1) 呼び径又は識別記号
(2) 使用荷重
(3) 製造年月又はその略号
(4) 製造業者名又はその略号
付図1 MS1A
単位mm
呼び径
シーブ
シャックル
参考
適用マニラ
ロープの径
計算質量
(kg)
160
A160
SD22
24
10.4
備考1. スイベル,スイベル用ナット,中心ピン及び六角ナットのねじは,
JIS B 0205の規定による。
2. 計算質量は,シーブ及びシャックルの質量を含む。
3. 合成繊維ロープ使用の場合の適用径については,参考表1による。
4
F 3419-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図2 MS1B
単位mm
呼び径
シーブ
シャックル
参考
適用マニラ
ロープの径
計算質量
(kg)
160
A160
SD22
24
11.49
備考1. 計算質量は,シーブ及びシャックルの質量を含む。
2. 合成繊維ロープ使用の場合の適用径については,参考表1による。
5
F 3419-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図3 MS2A
単位mm
呼び径
シーブ
シャックル
参考
適用マニラ
ロープの径
計算質量
(kg)
160
A160
SD24
24
14.50
備考1. 計算質量は,シーブ及びシャックルの質量を含む。
2. 合成繊維ロープ使用の場合の適用径については,参考表1による。
6
F 3419-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図4 MS2B
単位mm
呼び径
シーブ
シャックル
参考
適用マニラ
ロープの径
計算質量
(kg)
160
A160
SD24
24
15.50
備考1. 計算質量は,シーブ及びシャックルの質量を含む。
2. 合成繊維ロープ使用の場合の適用径については,参考表1による。
参考 合成繊維ロープを使用する場合,マニラロープの径に対応する合成繊維ロープの径(最小)は,
参考表1のとおりである。
参考表1
単位mm
マニラロープ
の径
合成繊維ロープの径
ナイロン
ビニロン
24
18
21
7
F 3419-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
船舶部会 船用荷役器具専門委員会 構成表(昭和57年2月1日改正のとき)
氏名
所属
(委員会長)
西 山 安 武
東京商船大学
土 屋 睦 夫
運輸省船舶局
大久保 和 夫
工業技術院標準部
草 野 博
財団法人日本船舶標準協会
大 友 義 雄
株式会社立野製作所
寺 本 虎 夫
株式会社寺本鉄工所
東 田 典 男
北川工業株式会社
天 方 博 昭
日立造船株式会社広島工場
今 井 弘 次
住友重機械工業株式会社船舶海洋事業本部
片 桐 靖 夫
三菱重工業株式会社神戸造船所
田 村 元
石川島播磨重工業株式会社船舶海洋事業本部
長谷川 照 一
日本鋼管株式会社重工業事業部
村 山 肇
川崎重工業株式会社船舶事業本部
奥 山 孝 志
社団法人日本中型造船工業会
(事務局)
石 井 清 次
工業技術院標準部機械規格課
鈴 木 一 規
工業技術院標準部機械規格課
(事務局)
小 林 秋 穂
工業技術院標準部機械規格課(平成2年7月5日改正のとき)
山 形 智 幸
工業技術院標準部機械規格課(平成2年7月5日改正のとき)
(事務局)
高 橋 潔
工業技術院標準部機械規格課(平成7年3月28日改正のとき)