2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 3406-1990
チェーンストッパ
Chain Stoppers
1. 適用範囲 この規格は,船のけい留及び荷役用のワイヤロープに用いるチェーンストッパについて規
定する。
備考 この規格の中で{ }を付けて示してある数値及び単位は,従来単位によるものであって,参
考として併記したものである。
引用規格:
JIS B 2801 シャックル
JIS F 3303 フラッシュバット溶接アンカーチェーン
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS L 2701 麻ロープ
2. 種類 チェーンストッパの種類は,用途によって,次の表の2種類とする。
表
種類
用途
A形
荷役用
B形
けい留用
3. 構造,形状,寸法及び材料 チェーンストッパの構造,形状,寸法及び材料は,付図に示すほか次に
よる。
(1) シャックルは,JIS B 2801(シャックル)の規定による。
(2) 普通リンクは,JIS F 3303(フラッシュバット溶接アンカーチェーン)のスタッドなし普通リンクによ
る。
(3) 端末リンクの材料は,JIS G 3101(一般構造用圧延鋼材)のSS41とする。
(4) テールロープは,JIS L 2701(麻ロープ)の1類マニラロープ1種又はこれと同等以上の強度をもつ
合成繊維ロープとする。
4. 耐力検査 チェーンストッパ1連ごとに付図に示す耐力試験荷重を加えて行った場合,裂けきず,切
断その他の異状があってはならない。
5. 製品の呼び方 チェーンストッパの呼び方は,規格の名称又は規格番号並びに種類及び呼び径による。
例: チェーンストッパA形6又はJIS F 3406 A 6
2
F 3406-1990
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6. 表示 端末リンクに呼びを刻印する。
付図
単位 mm
呼び径
普通リンク 端末リンク
使用するシャックル
呼び
使用荷重
(kN) {tf}
耐力試験荷重
(kN) {tf}
適用ワイヤロープ
の径(参考)
計算質量
(kg)
d
B d1 L A形の場合 B形の場合
A形
B形
6
6
30
8
55
−
SD10
0.3T
2.9 {0.3}
5.8 {0.6}
−
16
2.28
8
8
35
9
65
SC10
SD12
0.6T
5.8 {0.6}
11.6 {1.2}
16〜18
18
3.66
10
10
45 13 80
SC12
SD14
0.8T
7.8 {0.8}
15.6 {1.6}
−
20〜22.4
5.44
12
12.5
50 13 90
−
SD16
1.0T
9.8 {1.0}
19.6 {2.0}
−
24〜28
8.24
14
14
58 16 110
−
SD20
1.5T
14.7 {1.5}
29.4 {3.0}
−
24〜28
10.70
16
16
68 19 125
−
SD22
2.0T
19.6 {2.0}
39.2 {4.0}
−
24〜28
13.80
備考1. ※印寸法は,使用箇所によって増減してもよい。
2. テールロープの径は,原則として普通リンクの径と同一とする。
3. 計算質量は,B形の場合を示す。
3
F 3406-1990
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
船舶部会 船用索具専門委員会 構成表
(昭和50年2月1日改正のとき)
氏名
所属
(委員会長)
西 山 安 武
東京商船大学
尾 花 皓
運輸省船舶局
逢 坂 國 一
工業技術院標準部
草 野 博
財団法人日本船舶標準協会
久 野 昇 一
三洋商事株式会社
堀 原 武 久
株式会社立野製作所
長谷川 誠 一
株式会社上田鉄工所羽曳野工場技術部
寺 本 虎 夫
株式会社寺本鉄工所
伊 藤 哲 司
三井造船株式会社千葉造船所造船設計部
田 村 元
石川島播磨重工業株式会社船舶事業部
松 浦 和 春
日本鋼管株式会社鶴見造船所造船設計部
粟 津 曻
三菱重工業株式会社神戸造船所造船設計部
谷
住友重機械工業株式会社浦賀造船所
岡 本 富 保
日立造船株式会社造船基本設計部
河 澄 龍之介
川崎重工業株式会社造船事業部造船設計部
青 山 俊 久
ジャパンライン株式会社工務部
伊 藤 達 夫
川崎汽船株式会社東京支社
渡 辺 梅太郎
船舶整備公団
星 野 友 慶
防衛庁技術研究本部
(事務局)
桜 井 俊 彦
工業技術院標準部機械規格課
佐 野 則 雄
工業技術院標準部機械規格課
(事務局)
小 林 秋 穂
工業技術院標準部機械規格課(平成2年7月5日改正のとき)
山 形 智 幸
工業技術院標準部機械規格課(平成2年7月5日改正のとき)