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F 2613 : 1999  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,運輸大臣が改正した日本工

業規格である。これによって,JIS F 2613 : 1995は改正され,この規格に置き換えられる。 

JIS F 2613には,次に示す附属書がある。 

附属書(規定) アルミニウム合金製ショアギャングウエイ 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

F 2613 : 1999 

アルミニウム製ショアギャングウエイ 

Shipbuilding−Aluminium shore gangways 

序文 この規格は,1993年に第2版が発行されたISO 7061, Shipbuilding−Aluminium shore gangways for 

seagoing vesselsを元に作成した日本工業規格であり,附属書を除いて技術的内容を変更することなく作成

している。 

附属書には,従来,日本工業規格として規定していたJIS F 2613 : 1995(アルミニウム合金製ワーフラダ

ー)の内容を一部改正して規定している。 

なお,この規格の点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。 

今後,この規格を適用し,新しく製作する場合は,本体をできる限り優先的に適用することが望ましい。 

1. 適用範囲 この規格はアルミニウム製ショアギャングウエイ(以下,ギャングウエイという。)に対す

る要件について規定する。内陸航行船のギャングウエイには適用しない。 

a) この規格は,船上に装備して主として船員が使用する,軽量,便利,かつ,安全な船から岸への交通

手段を提供するように設計されたギャングウエイに適用する。これらのギャングウエイは,条件が好

ましければ船から船への交通手段としても使用してよい。 

b) この規格は,水平又は水平から30度以下の傾斜で使用するのに適している。30度よりも大きな傾斜

での使用に対しては,クリート及びデッキプレートの設計に特別な配慮が必要となる。 

c) この規格を適用したギャングウエイは,荷を積んだトロリーのような車両通行は意図していない。 

備考1. この規格の使用者は,規格の要件を守ると同時に,対象とする個々の船舶が適用を受けるべ

き法令の要求事項や規則類を確実に守るよう注意が必要である。 

2. この規格の対応国際規格を,次に示す。 

ISO 7061 : 1993, Shipbuilding−Aluminium shore gangways for seagoing vessels 

2. 引用規格 次の規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。こ

れらの引用規格は,その最新版を適用する。 

JIS L 2706 ポリプロピレンロープ 

備考 ISO 1346 (Ropes−Polypropylene−Specification) からの引用事項は,この規格の該当規格と同

等である。 

ISO 209-1 Wrought aluminium and aluminium alloys−Chemical composition and forms of products−Part 

1 : Chemical composition 

ISO 630 Structural steels−Plates, wide flats, bars, sections and profiles 

ISO 1181 Ropes−Manila and sisal̲Specification 

ISO 1459 Metallic coatings−Protection against corrosion by hot dip galvanizing−Guiding principles 

F 2613 : 1999  

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ISO 1460 Metallic coatings−Hot dip galvanized coatings on ferrous materials−Gravimetric determination 

of the mass per unit area 

ISO 1461 Metallic coatings−Hot dip galvanized coatings on fabricated ferrous products−Requirements 

ISO 2408 Steel wire ropes for general purposes−Characteristics 

ISO 3799 Textile machinery and accessories−Hydraulic lubricating fittings for textile machinery 

ISO 6361-2 Wrought aluminium and aluminium alloy sheets, strips and plates−Part 2 : Mechanical 

properties 

ISO 6362-2 Wrought aluminium and aluminium alloy extruded rods/bars, tubes and profiles−Part 2 : 

Mechanical properties 

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。 

a) ギャングウエイ (gangway) 船と岸壁との間の乗下船又は他の船との間の交通を安全に行うための橋

構造物。 

b) 主材 (side stringer) ギャングウエイの縦強度部材。これにビーム,手すり柱,ローラ又は車輪,つり

上げラグなどが取り付けられる。 

c) ビーム (cross-member) 主材を定位置に保持し,かつ,敷板を支持する横部材。 

d) デッキプレート (decking) ギャングウエイの床板を構成する頂部が平らな波形材又は板。 

e) クリート (tread) ギャングウエイを水平から傾斜させたときに足掛かりを良くするため,デッキプレ

ート又はデッキプレートベルからの上に取り付ける小幅板。 

f) 

保護レール (guard rail) 手すり及び中間ガイド。これは,手すり柱に支持されて,人がギャングウエ

イから落下するのを防止する。 

4. 寸法 ギャングウエイの寸法は,図1に従ったものとする。全長l1の最小値は2mとし,9mまでは

0.5m間隔で増し,それ以上は必要全長が得られるまで1m間隔とする。 

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F 2613 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図1 ギャングウエイの一般配置(番号は,表1参照) 

5. 材料 ギャングウエイの構成部材の材料は,表1の要件を満足するものとする。他の材料を使用する

こともできるが,その場合少なくともあらゆる面で用途に適しており,かつ,発注者によって同等と認め

られることが条件である。 

表1 材料 

項目番号(1) 

構成要素 

材料 

ISO番号 

備考(2) 

主材 

アルミニウム合金 

ISO 209-1 

A1 Mg4.5Mn0.7 (5083) 

A1 SiMg (A) 

(6005 A) 

A1 MgSi 

(6060) 

ISO 6361-2 

A1 SilMgMn 

(6082) 

ISO 6362-2 

ビーム 

アルミニウム合金 

ISO 209-1 

A1 SiMg (A) 

(6005 A) 

A1 MgSi 

(6060) 

ISO 6361-2 

A1 SilMgMn 

(6082) 

ISO 6362-2 

デッキプレート 

アルミニウム合金 

ISO 209-1 

A1 Mg4.5Mn0.7 (5083) 

ISO 6361-2 

A1 Mg3 

(5754) 

A1 SilMgMn 

(6082) 

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F 2613 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

項目番号(1) 

構成要素 

材料 

ISO番号 

備考(2) 

クリート 

アルミニウム合金 

ISO 209-1 

A1 Mg4.5Mn0.7 (5083) 

A1 Mg3 

(5754) 

A1 SiMg (A) 

(6005 A) 

A1 MgSi 

(6060) 

ISO 6362-2 

A1 SilMgMn 

(6082) 

堅木 

− 

樫など 

ローラ 

炭素鋼,ゴム又はプラスチックス
リーブ付き(3) 

ISO 630 

Grade Fe430(A等級) 

アルミニウム合金 

ISO 209-1 

A1 Mg4.5Mn0.7 (5083) 

A1 Mg3 

(5754) 

A1 SiMg (A) 

(6005 A) 

A1 MgSi 

(6060) 

ISO 6362-2 

A1 SilMgMn 

(6082) 

車輪 

炭素鋼,ゴム又はプラスチックの
中実タイヤ付き(3) 

ISO 630 

GradeFe430(A等級) 

手すり柱 

アルミニウム合金 

ISO 209-1 

A1 SiMg (A) 

(6005 A) 

A1 MgSi 

(6060) 

ISO 6362-2 

A1 SilMgMn 

(6082) 

炭素鋼 

ISO 630 

Grade Fe430 (A等級) 

保護 
レール 

剛レール 

アルミニウム合金 

ISO 209-1 

A1 SiMg (A) 

(6005 A) 

A1 MgSi 

(6060) 

ISO 6362-2 

A1 SilMgMn 

(6082) 

繊維ロープ 

サイザル又はマニラ 

ISO 1181 

6.9参照 

ポリプロピレン モノフィラメン
ト又はフィルムロープ 

ISO 1346 

鋼索プラスチッ
ク被覆 

PVC被覆保護鋼索 

ISO 2408 

プラスチック被覆 

固縛装置 

サイザル又はマニラ 

ISO 1181 

ポリプロピレン モノフィラメン
ト又はフィルムロープ 

ISO 1346 

6.12参照 

トーボード 

アルミニウム合金 

ISO 209-1 

A1 Mg4.5Mn0.7 (5083) 

A1 Mg3 

(5754) 

A1 SiMg (A) 

(6005 A) 

ISO 6361-2 

A1 MgSi 

(6060) 

ISO 6362-2 

A1 SilMgMn 

(6082) 

堅木 

樫など 

10 

つり上げ金物 

アルミニウム合金 

ISO 209-1 

A1 Mg41.5Mn0.7 (5083) 

A1 SiMg (A) 

(6005 A) 

ISO 6361-2 

A1 MgSi 

(6060) 

ISO 6362-2 

A1 SilMgMn 

(6082) 

11 

滑り止め金物 

アルミニウム合金 

ISO 209-1 

A1 Mg4.5Mn0.7 (5083) 

ISO 6361-2 

A1 SilMgMn 

(6082) 

注(1) 表中の項目番号は図1に示される構成部材を示す。 

(2) ( ) 内に示された数字は,アルミニウム協会,米国ワシントンDC. が発行した“伸展用アルミニウムとアル

ミニウム合金の化学組成の限度と国際合金表示の登録簿”(1987年改正版)から引用されている。 

(3) スリーブ又はタイヤの表面はリブがあってもなくてもよい。 

F 2613 : 1999  

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6. 設計及び構造 

6.1 

設計注意事項 

6.1.1 

ギャングウエイの設計に影響を及ぼすような異常又は危険な状態については,いかなるものでもギ

ャングウエイの製造者に知らせるものとする。 

6.1.2 

電食を避けるために,異種金属の直接接触を避ける。 

6.1.3 

タンカー又は可燃性貨物を輸送する船に使用するギャングウエイは,有効かつ印を付けた接地手段

を設け,かつ,火花の発生を防ぐために表面を適当に被覆する。 

6.2 

設計荷重 組み立てられたギャングウエイは,水平に置かれた状態でデッキプレートとクリートに

加えた均一荷重4 000N/m2に耐えられる設計とする。 

6.3 

安全係数 6.2で規定されたギャングウエイの設計条件での許容応力は,使用されるアルミニウム合

金の0.2%耐力に対し安全係数2 (Rp0.2) を適用して決定する。 

6.4 

主材 主材は,押出中空形材,圧延形材,板材又はこれらの組合せ材で作られる。 

6.5 

ビーム 主材に取り付けられるビームは,デッキプレートを支持する配置とし,棒材,形材又は中

空材とする。 

6.6 

デッキプレート デッキプレートは,頂部が平らで,長手方向に波形の連続形材とするか,又は独

立した平板形材を並べたものとし,クリートの間は滑り止め塗装を行う。 

6.7 

クリート クリートは,アルミニウム棒,中空角形材又は堅木製とし,長手方向に300〜400mmの

定間隔で配置する。 

クリートは,デッキプレート上最低30mmの高さをもったものとし,堅木のクリートはデッキプレート

との接触幅を40mm以上とする。 

すべてのクリートは,確実に取り付けられ,ギャングウエイの全幅トーボードの間にわたって設ける。

クリート間の清掃が容易となるように,両側のトーボードとの間には25mm幅のすき間を設ける。水がク

リートの間に集まらない構造とする。 

6.8 

手すり柱 手すり柱は,図1を満足するように炭素鋼又はアルミニウムで作る。手すり柱はギャン

グウエイに沿って最大1 500mmの間隔で設ける。手すり柱及びこれに付随する手すりは,上部手すりに横

荷重500N/mを加えても,使用されている手すり柱又は剛な手すりに永久変形を生じない設計とする。手

すり柱は次の形式のものを使用できる。 

a) 恒久的な固定式 

b) ヒンジ式で,不注意で倒壊しないように保護したもの。 

c) 取外し式で,ソケット又は基部支持金物から偶然に抜けない固着装置を設けたもの。 

亜鉛めっきを指定された手すり柱は,ISO 1459,ISO 1460及びISO 1461の要件を満足するものと

する。 

6.9 

手すり及び中間ガイド 手すり及び中間ガイドは図1を満足するものとし,次の一つの形式とする。 

a) 連続して適当に張力を与えたサイザル,マニラ,ポリプロピレンロープ又はプラスチック被膜をした

鋼索で,直径16mm以上のもの。 

b) 剛で連続したアルミニウム棒又は中空形材 繊維索又は鋼索の場合,索を再度締められる手段を講じ

る。 

ポリプロピレンロープは熱帯地域に2年間暴露する場合,紫外線などによる劣化に対して有効であ

ることを証明されたものとする。 

6.10 トーボード トーボードは,ギャングウエイの両側に設け150mm以上の高さとする。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

6.11 ローラ又は車輪 ギャングウェイの一端には,外径100mm以上のローラ又は車輪を設ける。ローラ

又は車輪は自己潤滑形とするか,若しくはISO 3799に規定されたM10×1のねじ込み給油ニップルを装備

する。ギャングウエイの移動によって使用者の足をきずつけることのないように確実に保護するために,

ローラ又は車輪には保護具を設ける。ギャングウエイの最大使用角度でも,ローラ又は車輪と接地面とは

必ず接触している構造とする。 

6.12 固縛装置用附属品 ギャングウエイの両側の適当な位置に,固縛装置を取り付けるための附属金物

を設ける(図1参照)。 

6.13 つり上げラグ ギャングウエイには4個のつり上げ用ラグをしっかりと主材に固着し,その位置は

バランスのとれたつり上げができる位置とする。 

6.14 滑り止め金物 ギャングウエイの主材には,ギャングウエイがブルワーク又は他の支持構造上の位

置から滑らないように,滑り止め金物を設ける。 

6.15 腐食や腐れに対する保護 ギャングウエイの鋼構造部には,さび止め塗料を塗装する。異種金属と

の接触が避けられない場合,接触面は特に注意して保護する。 

ギャングウエイの木製部分は,腐れや雑菌に対して保護する。 

6.16 ロープネット 国によってはロープネットが要求されるが,この場合これはギャングウエイの下に

装備する。 

7. 製品の品質 

7.1 

主材,ビーム及び敷板とすべての補助部品を含んだ組立品は,目に見える欠陥がないものとする。 

7.2 

すべての構成部品は,けがをさせるような粗い又は鋭い縁がない構造とする。 

7.3 

アルミニウム構造物の準備作業の間,リベット打ち,ボルト締め,溶接作業をする場合には,許容

設計応力を超えないように注意を払う。 

8. 受入試験 次の試験を製造業者の工場で行う。 

8.1 

型式試験 それぞれの主材の型式の設計で最も長いギャングウエイの1個を,次に与える方法で試

験を行い,要求があれば発注者に試験成績書を発行する。 

設計荷重(6.2による)を加えたときのたわみは,全長の751を超えないものとする。 

型式試験を受けた型式の各ギャングウエイは,すべての金物を装備し組み立てた後で8.3.1〜8.3.3に与え

られた試験を行う。 

8.2 

個別試験 8.1に従った型式試験を満足した設計で製造された個別のギャングウエイは,発注者によ

る要求があれば,8.3.1及び8.3.2の試験を行う。 

8.3 

試験方法 

8.3.1 

つり上げ ギャングウエイを取り付けられているつり上げ金物を用いてつり上げる。試験後,つり

上げ金物又はその付近の構造にひずみの跡が見られないものとする。 

8.3.2 

初期たわみ 初期たわみYは,次で決定される。 

ギャングウエイを一端はローラ又は車輪の下で支持し,他端を滑り止めラグ(図1参照)に近い所で支

持し,水平に置く。ギャングウエイは死荷重を構成するすべての金物を取付け完全な形に組み立てる。二

つの支持点間に細い糸又は細いワイヤをピンと張る。水平線とギャングウエイの基線との間に生じた鉛直

距離の最大値を測定する。測定は主材両側について行う。 

初期たわみは,読み取った二つの値Y1及びY2の平均値として求められる。 

F 2613 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

Y= (Y1+Y2) /2 

個別試験の場合,初期たわみは型式試験の記録より大きくなってはならない。 

8.3.3 

荷重たわみ試験 8.3.2で支持されたギャングウエイに対して,初期たわみを測定した直後にたわ

み試験を行う。衝撃を掛けることなく,5 000N/m2の均一荷重をデッキプレートの長手方向中心線に加え

る。荷重は扱いやすい大きさを選んだ砂袋又はギャングウエイをきずつけないその他の材料とし,これを

1mを超えない間隔で配置する。独立したデッキプレートを採用した設計では,5 000N/m2相当の荷重を各

デッキプレートに加える。試験荷重は15分間保持してから,各主材でギャングウエイのたわみを測定する。 

各主材の最大たわみは,支持点間にピンと張られた糸又はワイヤと,ギャングウエイの基線との間の最

大垂直距離を測って求める。二つの読取りY'1及びY'2から,たわみ量YTを求める。 

YT= (Y'1+Y'2) /2 

荷重によるたわみ量∆Yは,初期たわみと最大荷重たわみとから,次の式によって求める。 

∆Y= (Y'1+Y'2) /2−(Y1+Y2) /2 

9. 表示 各ギャングウエイは,銘板を目につく所に取り付け恒久的に表示する。銘板にはギャングウエ

イに関係ある次の情報を含める。 

a) 製作者の名称又は商標 

b) 型式番号及び一貫番号 

c) 規格番号 

d) 全長 

e) 使用できる最大角度 

f) 

設計荷重 

10. 検査 

10.1 型式試験を受けたギャングウエイは,試験の後,弱点や損傷のこん跡がないことを確認する検査を

行う。 

10.2 すべてのギャングウエイは,試験の後,目視検査を行って次を確認する。 

a) 主材にゆがみがない 

b) デッキプレートは適切に固定されている 

c) ローラ又は車輪は自由に回転する 

d) 該当する場合,手すり柱,手すり及び中間ガイドは容易に所定の位置に配置できる 

e) 剛継手用の取外し式金物は,ギャングウエイを分解するときに適切に格納できる 

f) 

銘板が取り付けられ,記載内容が正しい 

11. 製品の呼び方 この規格を満足したギャングウエイは,次の内容を,この順序で表示する。 

a) 種類:ギャングウェイ 

b) 規格番号:JIS F 2613 

c) 全長:m表示 

d) 最大許容傾斜角度:角度 

例 アルミニウム製ショアギャングウエイで全長9m,傾斜角制限30度のものの表示は,ギャングウ

エイJIS F 2613-9-30 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書(規定) 

アルミニウム合金製ショアギャングウエイ 

1. 適用範囲 この附属書は,船に用いるアルミニウム合金製ショアギャングウエイ(以下,ギャングウ

エイという。)について規定する。 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この附属書に引用されることによって,この附属書の規定の一部を構

成する。これらの引用規格は,その最新版を適用する。 

JIS B 0205 メートル並目ねじ 

JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材 

JIS G 3452 配管用炭素鋼鋼管 

JIS G 3505 軟鋼線材 

JIS G 4303 ステンレス鋼棒 

JIS G 4304 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯 

JIS H 3250 銅及び銅合金棒 

JIS H 4000 アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条 

JIS H 4040 アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線 

JIS H 4080 アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管 

JIS H 4100 アルミニウム及びアルミニウム合金押出形材 

JIS H 5202 アルミニウム合金鋳物 

3. 種類 ギャングウェイの種類は,形式によってA(一体形)及びB(分割形)の2種類とし,附属書

表1による。 

附属書表1 種類 

種類 

形式 

寸法 m 

参考 

L1 

L2 

計算質量

kg 

A5 

− 

− 

118 

A7.5 

7.5 

− 

− 

168 

A10 

10 

− 

− 

221 

B10 

− 

244 

A12.5 

12.5 

− 

− 

296 

B12.5 

− 

6.25 

6.25 

319 

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F 2613 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

種類 

形式 

寸法 m 

参考 

L1 

L2 

計算質量

kg 

A15 

15 

− 

− 

362 

B15 

− 

7.5 

7.5 

388 

備考 計算質量は,ギャングウエイの幅600mmの場合を示し,手すり索の質量を含ま

ない。 

4. 構造,形状及び寸法 ギャングウエイの構造,形状及び寸法は,附属書付図1〜3によるほか,次によ

る。 

a) 本体の構造は,リベット構造を主体とし,一部はアルゴンアーク溶接とする。 

b) アルミニウム合金製部と鋼製部との接触面には,電食防止用絶縁物を挿入する。 

c) ギャングウエイの幅は,600mmを基準とし,550〜610mmとしてもよい。 

d) 手すり索は,すべて16〜22mmの適当なロープとする。ただし,必要がある場合は,帆布又は被覆で

覆う。 

e) 鋼製製品には,すべて亜鉛めっきを施す。 

f) 

附属書付図1は一体式を示すもので,分割式の場合の附属金物の位置及び数は,製作の都度決定して

もよい。 

5. 材料 ギャングウエイの材料は,附属書表2による。 

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附属書表2 材料 

番号 

部品名称 

材料 

番号 

部品名称 

材料 

1 本

主材 

JIS H 4100のA5052S 

24 接


軸 

丸鋼 

ラチス 

25 

六角ナット 

ビーム 

26 

座金 

JIS G 4304のSUS304 

ステー 

27 

座金 

鋼板 

クリート 

28 

割りピン 

JIS G 3505のSWRM12 

デッキプレート JIS H 4000のA5052P−H14 29 連


ヒンジ 

JIS G 3101のSS400 

サイドプレート  

30 

六角ボルト, 

8 附


ストッパ 

JIS H 4100のA5052S 

六角ナット 

パットアイ 

JIS H 4000のA5052P 

31 

座金 

鋼板 

10 

ブシュ 

JIS G 4303のSUS304 

32 

六角ボルト, 

JIS G 4303のSUS304 

11 

止めねじ 

JIS G 4308のSUS304 

六角ナット 

12 

アイ 

JIS H 4040のA5052BE 

33 

鋼板 

JIS H 4000のA5052P−H14 

13 

リング 

34 ギ





支持金物 

JIS G 3101のSS400 

14 手




手すり柱 

JIS H 4080のA5052TE 

35 

保持金物 

15 

アイ 

JIS H 5202のAC7A−F 

36 

保持金物 

16 

アイ 

JIS H 4040のA5052BE 

37 

六角ナット 

JIS H 3250のC3771BD又は 

17 

ピン 

JIS G 4303のSUS304 

C3771BE 

18 

埋金 

JIS H 4040のA5052BE 

38 

フック 

JIS G 3101のSS400 

19 

ソケット 

JIS H 5202のAC7A−F 

39 

トグルピン 

棒鋼及び黄銅棒 

20 接


ブラケット 

JIS H 4000のA5052P 

40 

鎖ひもアイプレート 鉄線 

21 

ブシュ 

JIS G 4303のSUS304 

41 

鎖ひも 

黄銅線 

22 

止めねじ 

JIS G 4308のSUS304 

42 

鎖ひもS形環 

23 

ローラ 

JIS G 3452のSGP 

43 

リベット 

JIS H 4040のA5052 

6. 荷重試験 ギャングウエイの荷重試験は,ギャングウエイを附属書表3の図の状態に支持し,2クリ

ートごとに735Nの適当な荷重をかけ,各部に異常があってはならない。また,そのときのギャングウェ

イの中央部の最大たわみは,附属書表3に示す値以下とする。 

附属書表3 許容たわみ量 

種類 

たわみ mm 

A5 

10 

A7.5 

25 

A10 

32 

B10 

35 

A12.5 

42 

B12.5 

50 

A15 

45 

B15 

55 

background image

11 

F 2613 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書図1 荷重試験 

7. 製品の呼び方 ギャングウエイの呼び方は,規格の名称又は規格番号及び種類による。 

例 アルミニウム合金製ショアギャングウエイ A5又はJIS F 2613附属書A5 

8. 表示 ギャングウエイ本体の見やすい位置に,次の事項を表示する。 

a) 種類 

b) 製造業者名又はその略号 

background image

12 

F 2613 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書付図1 本体 

background image

13 

F 2613 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

備考 ◯

24軸及び◯

25六角ナットのねじは,JIS B 0205の規定による。 

附属書付図2 接岸ローラ,手すり柱及びソケット 

background image

14 

F 2613 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

備考 ◯

30及び◯

32ボルト・ナットのねじは,JIS B 0205の規定による。 

附属書付図3 連結金物(B10,B12.5及びB15用) 

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15 

F 2613 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

参考図1 ラダー保持金物 

備考 ◯

37六角ナット及び◯

38フックのねじは,JIS B 0205の規定による。 

16 

F 2613 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

船体部会/外ぎ装専門分科会 構成表 

氏名 

所属 

(専門分科会長) 

野 津 康 生 

三菱重工業株式会社 

(委員) 

菊 水 増 男 

財団法人日本海事協会 

新 居 俊 三 

株式会社太洋マリンマネージメント 

山 本   晃 

八馬汽船株式会社 

久保崎   浩 

石川島播磨重工業株式会社 

太 田 美 樹 

川崎重工業株式会社 

安孫子 玲一郎 

日立造船株式会社 

叶   耕 治 

三井造船株式会社 

長 田 敏 之 

住友重機械工業株式会社 

村 田 富 夫 

NKK 

小 宮   守 

株式会社サノヤス・ヒシノ明昌 

松 浦 昭 二 

幸陽船渠株式会社 

河 野 健 二 

常石造船株式会社 

島 居 貞 博 

尾道錨製造株式会社 

下 川 晃 正 

日本機械製鎖株式会社 

山 本 繁 樹 

濱中製鎖工業株式会社 

園 田 輝 一 

株式会社田園滑車工業所 

内 山 幸 治 

株式会社立野製作所 

木 舟 伸 彦 

株式会社寺本鉄工所 

村 上 伸 夫 

株式会社福島製作所 

宮 城 清 明 

辻産業株式会社 

溝 口 徹 也 

清本鐡工株式会社 

笹 重 悦 朗 

株式会社共立機械製作所 

安 藤 次 郎 

石川島播磨重工株式会社 

蔵 並 喜 孝 

三菱重工業株式会社 

秦   謙太郎 

川崎重工業株式会社 

杉 田 英 二 

株式会社アイ・イー・エム 

穐 山 貞 治 

通商産業省工業技術院 

鹿 股 信 幸 

運輸省海上技術安全局 

橋 本 繁 晴 

財団法人日本規格協会 

(事務局) 

久 保 明 博 

財団法人日本船舶標準協会