2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
F 2612-1995
鋼製ワーフラダー
Steel wharf ladders
1. 適用範囲 この規格は,船に用いる鋼製ワーフラダー(以下,ワーフラダーという。)について規定す
る。
備考 この規格の引用規格を次に示す。
JIS B 1180 六角ボルト
JIS B 1181 六角ナット
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 3302 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JIS G 3452 配管用炭素鋼鋼管
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS H 3250 銅及び銅合金棒
2. 種類 ワーフラダーの種類は,形式によってA(一体式)及びB(分割式)の2種類とし,表1のと
おりとする。
表1
種類
略図
寸法m
参考
計算質量 kg
本体
ローラ
総計
L
L1
L2
L1部分 L2部分 小計
A5
5
−
−
−
−
148
13
161
A7.5
7.5
−
−
−
−
188
13
201
B10
10
7
3
176
93
269
21
290
B12.5
12.5
8
4.5
262
179
441
21
462
B15
15
9
6
318
225
543
21
564
備考 計算質量は,ラダーの幅が600mmの場合を示し,手すり索の質量を含まない。
3. 構造,形状及び寸法 ワーフラダーの構造,形状及び寸法は,付図1〜10によるほか,次による。
2
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(1) 本体はスパーク防止板を除き,すべて電気溶接構造とする。
(2) ラダーの幅は600mmを基準とし,550〜610mmとしてよい。
(3) 手すり柱の高さは,その船の従事する航路によって付図1〜5に示す範囲内において増減する。
(4) 手すり索は,16〜22mmの適当なロープとする。ただし,必要がある場合は帆布又は被覆材で覆う。
(5) B10,B12.5,B15のワープラダーにおいて,ラダーを分割して長尺のものを使用するときは,ラダー
末端のb形接岸ローラを部品番号14連結金物に移設する。
(6) ラダー保持金物は,装備箇所の形状によってa形又はb形のうちいずれを用いてもよい。ただし,a
形を設けるワーフラダーは原則としてA5及びA7.5とし,その他のワーフラダーに設けるときはその
ラダーに対し,十分強固なものとする。
4. 材料 ワーフラダーの材料は,表2のとおりとする。
表2
区分 部品
番号
部品名称
材料
区分 部品
番号
部品名称
材料
本
体
ラ
ダ
ー
1
本体
JIS G 3101のSS400
ソ
ケ
ッ
ト
手
す
り
柱
及
び
18 ストッパ
丸鋼
2
裏板
JIS G 3302のSGC400
19 ストッパ
a
3
ローラ支持金物 JIS G 3101のSS400
20 索止めアイ
形
接
岸
ロ
ー
ラ
4
ローラ
JIS G 3452のSGP及び鋼板
21 ソケット
鋼板
5
ローラ軸
JIS G 3101のSS400
a
22 支持金物
JIS G 3101のSS400
形
ラ
ダ
ー
保
持
金
物
6
座金
黄銅板
23 保持金物
b
7
ローラ支持金物 JIS G 3101のSS400
24 保持金物
形
接
岸
ロ
ー
ラ
8
ローラ
JIS G 3452のSGP及び鋼板
25 ナット
JIS H 3250のC3771BD又は
C3771BE
9
ローラ軸
JIS G 3101のSS400
26 フック
JIS G 3101のSS400
10 座金
黄銅板
27 トグルピン
棒鋼及び黄銅棒
11 六角ボルト
JIS G 3101のSS400
28 鎖ひもアイプレ
ート
鉄線
12 ロックナット
29 鎖ひも
黄銅線
14' ローラ取付金物 JIS G 4051のS25C
30 鎖ひもS形環
連
結
金
物
13 上部連結金物
b
保
持
金
物
31 保持金物
JIS G 3101のSS400
形
ラ
ダ
ー
14 下部連結金物
32 スパーク防止板 黄銅棒
15 六角ボルト
JIS G 3101のSS400
33 さら小ねじ
16 ロックナット
34 リングプレート JIS G 3101のSS400
17 手すり柱
JIS G 3452のSGP及び鋼板
35 リングプレート
備考1. 上記のうち鋼製部分には亜鉛めっきを施すのがよい。
2. 部品番号12及び16は,JIS B 1181の2種及び3種を使用する。
5. 荷重試験 ワーフラダーの荷重試験は,ワーフラダーを図1の形状に保持し,全長にわたって各ステ
ップの中央部に735Nの適当な荷重をかけ,その安全性を確認する。
3
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図1
6. 製品の呼び方 ワーフラダーの呼び方は,規格の名称又は規格番号及び種類による。
例: 鋼製ワーフラダーA5又はJIS F 2612A5
7. 表示 本体の見やすい位置に,次の事項を表示する。
(1) 種類
(2) 製造業者名又はその略号
関連規格:JIS B 0205 メートル並目ねじ
JIS B 1111 十字穴付き小ねじ
JIS F 3905 船用トグルピン
JIS F 3906 船用鎖ひも
JIS F 3907 船用鎖ひもS形環
JIS F 3908 船用鎖ひもアイプレート
4
F
2
6
1
2
-1
9
9
5
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図1 A5本体
5
F
2
6
1
2
-1
9
9
5
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図2 A7.5本体
6
F
2
6
1
2
-1
9
9
5
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図3 B10本体
7
F
2
6
1
2
-1
9
9
5
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図4 B12.5本体
8
F
2
6
1
2
-1
9
9
5
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図5 B15本体
9
F
2
6
1
2
-1
9
9
5
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図6 B本体補足図
備考 この図はB15の場合を示す。B12.5及びB10はこれに倣うこと。
10
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図7 a形接岸ローラ
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付図8 b形接岸ローラ
備考1. 括弧内寸法は,B10ワーフラダー用を示す。
2. 部品番号11の六角ボルトは,JIS B 1180, 部品番号12の六角ナットは,JIS B 1181の規定による。
12
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付図9 連結金物
備考 部品番号15の六角ボルトはJIS B 1181, 部品番号16の六角ナットは
JIS B 1181の規定による。
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付図10 手すり及びソケット
備考 H寸法は,付図1〜5による。
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参考図1 a形ラダー保持金物
備考 部品番号25の六角ナット及び部品番号26のフックねじは,JIS B 0205の規定による。
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参考図2 b形ラダー保持金物
備考1. 括弧内寸法は,A5,A7.5及びB10ワーフラダー用を示す。
2. 小ねじは,JIS B 1111のさら小ねじによる。